JPH0640751B2 - 誘導電動機駆動装置 - Google Patents

誘導電動機駆動装置

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JPH0640751B2
JPH0640751B2 JP60183404A JP18340485A JPH0640751B2 JP H0640751 B2 JPH0640751 B2 JP H0640751B2 JP 60183404 A JP60183404 A JP 60183404A JP 18340485 A JP18340485 A JP 18340485A JP H0640751 B2 JPH0640751 B2 JP H0640751B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は誘導電動機駆動装置に係り、特に誘導電動機の
1次電流を磁束発生に寄与する成分とトルク発生に寄与
する成分とに分離制御する周波数変換器を用いて、周波
数変換器の出力電力をトランスを介して誘導電動機に供
給して誘導電動機を可変速運転するに好適な誘導電動機
駆動装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年の技術進歩によって誘導電動機を周波数変換器を用
いて可変速運転する駆動方式として多くの種類のものが
実用化されるに至っている。これらの制御方式のうち、
直流電動機と同等の優れた制御性能が得られるものとし
て適用が拡大しているものにベクトル制御がある。誘導
電動機は励磁電流とトルクを発生する電流とが1次電流
という合成された形でしか存在せず、それぞれを独立し
て制御することができないという難点があった。ベクト
ル制御はこの1次電流を種々の制御手段により制御上分
離して独立に制御できるようにしたもので、直流他励電
動機と同様の高い制御性能を得ることができる。
まず、ベクトル制御を行なう周波数変換器のシステムに
ついて説明する。
第4図はベクトル制御を採用した周波数変換装置による
従来の誘導電動機駆動装置の概略構成図である。周波数
変換装置には種々の種類があるが、第4図の構成では電
流形インバータを例示した。同図に示すように、この誘
導電動機駆動装置は入力交流電源を直流に整流する整流
器1、直流電流を平滑化する直流リアクトル2、直流電
流を任意の周波数の交流に変換するインバータ3、誘導
電動機4、誘導電動機4の回転速度を検出する速度セン
サ5、誘導電動機4の速度を制御する速度制御回路6、
誘導電動機4の磁束を検出する磁束検出回路7、誘導電
動器4の磁束を制御する磁束制御回路8、誘導電動機4
の1次電流基準を演算する1次電流基準演算回路9、電
流検出器10、直流電流の大きさを制御する電流制御回
路11、整流器1の点弧位相を制御する位相制御回路1
2、誘導電動機4の1次電流と磁束との間の角度を演算
する位相角演算回路13、誘導電動機4のすべりを演算
するすべり演算回路14、速度センサ5の出力信号から
誘導電動機4の回転子位置を算出する回転子位置演算回
路15、誘導電動機4の1次電流位相を演算しインバー
タ3の出力電流位相を決定する転流制御回路16から構
成されている。
かかる構成において、入力交流電源の交流電力は整流器
1で直流電力に変換され、直流リアクトル2で平滑化さ
れ、インバータ3で任意の周波数の交流電力に逆変換さ
れて誘導電動機4に供給され、これを可変速運動する。
誘導電動機4の回転速度は速度センサ5で検出され、速
度フィードバック信号ωとしてフィードバックされ
る。
速度フィードバック信号ωは速度基準ωr *と比較さ
れ、その偏差が速度制御路6に与えられる。その結果、
誘導電動機4の速度は閉ループ制御される。速度制御回
路6の出力信号は誘導電動機4の1次電流Iのうちト
ルク発生に寄与する電流成分(以下、トルク電流と称す
る)の基準i▲* 1q▼となる。
一方、誘導電動機4の磁束Φは誘導電動機4から直接セ
ンサ等により検出するかあるいは誘導電動機4の端子電
圧等から間接的に演算されるか、いずれかの方法を通じ
て磁束検出回路7によりフィードバックされる。磁束Φ
は磁束基準Φと比較され、その偏差が磁束制御回路8
に与えられる。その結果磁束は閉ループ制御される。磁
束制御回路8の出力信号は誘導電動機4の1次電流I
のうち磁束発生に寄与する電流成分(以下、励磁電流と
称する)の基準▲i* 1d▼となる。
1次電流の基準I1 *はトルク電流基準▲i* 1q▼と励磁
電流基準▲i* 1d▼とから1次電流基準演算回路9によ
り算出される。誘導電動機4に流れる1次電流Iは整
流器1の入力側またはインバータ3の出力側に電流検出
器10を設けて検出し、これが1次電流の基準I1 *に等
しくなるよう電流制御回路11で制御される。電流制御
回路11の出力信号は位相基準PHCとして位相制御回
路12に入力され、整流器1は位相信号αにより位相制
御されて電流の大きさを制御する。
また、トルク電流基準▲i* 1q▼と励磁電流基準▲i* 1d
▼とから位相角演算回路13により1次電流Iと磁束
Φとの間の角度θが算出される。さらに、トルク電流基
準▲i* 1q▼と磁束Φとからすべり角θが算出され
る。一方、誘導電動機4の速度フィードバック信号ω
を回転子位置演算回路15により時間積分することによ
って回転子位置角θが算出される。1次電流Iの位
相θはこれら角度θ、すべり角θ、回転子位置角θ
の和として求めることができる。
インバータ3は1次電流位相信号θをもとに転流制御
回路16により転流を制御され、所定の位相で1次電流
を流す。
このように構成された周波数変換器による誘導電動機駆
動装置は誘導電動機4の1次電流をトルク電流と励磁電
流とに分離制御することができるため、直流他励電動機
と同様の高い制御性能を得られるという利点がある。一
方、このような誘導電動機駆動装置においては、誘導電
動機4の1次周波数や端子電圧を直接制御することはな
く、1次周波数は1次電流位相信号θの変化率として
間接的に制御され、端子電圧は励磁電流i1dや誘導電動
機4の固有の特性から決まる値に間接的に制御される。
この点は従来の周波数変換器を用いた誘導電動機駆動装
置が1次周波数や電動機の端子電圧を直接制御していた
ことと比較し大きな相違点となっている。
一般に高圧の誘導電動機を周波数変換器を用いて駆動す
る場合、周波数変換器と誘導電動機の間に昇圧トランス
を入れることが行なわれる。この場合、誘導電動機の始
動時にトランスを磁気的に飽和させないため、1次周波
数が低くなりすぎないように下限をリミットしたり、誘
導電動機の端子電圧と1次周波数の比(V/F比)が過
大とならないようにリミットしたりすることが行なわれ
ている。
ところが、第4図に示した誘導電動機の駆動装置におい
ては、1次周波数や電動機端子電圧を直接制御していな
いため、そのままで昇圧トランスを用いた場合、磁気的
な飽和を事前に防止することができないという欠点があ
った。
〔発明の目的〕
従って、本発明の目的は上記従来技術の問題点を解消
し、ベクトル制御を行なうことにより高い制御性能を有
しながらなおかつ周波数変換器と誘導電動機との間にあ
るトランスの飽和を防止し、これにより高圧の誘導電動
機にベクトル制御を適用することを可能とした誘導電動
機駆動装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するために、本発明は誘導電動機の1次
電流を磁束発生に寄与する成分とトルク発生に寄与する
成分とに分離制御する周波数変換器と、この周波数変換
器の出力電力を電圧変換して誘導電動機に供給するトラ
ンスと、このトランスの飽和を防止するために誘導電動
機の始動時または低速時に磁束発生に寄与する成分の制
御量を低減する補正手段とを備えた誘導電動機駆動装置
を提供するものである。
また本発明は、誘導電動機の1次電流を磁束発生に寄与
する成分とトルク発生に寄与する成分とに分離制御する
周波数変換器と、この周波数変換器の出力電力を電圧変
換して誘導電動機に供給するトランスと、このトランス
の飽和を防止するために誘導電動器の始動時または低速
時にすべり周波数が所定の値より小さくならないように
補正する手段とを備えた誘導電動機駆動装置を提供する
ものである。
〔発明の実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る誘導電動機駆動装置の
概略構成図である。同図構成の第4図構成と異なる点
は、誘導電動機4がトランス20を介してインバータ3
に接続されていることと、磁束基準Φをある速度範囲
において弱めるべく速度フィードバック信号ωと速度
基準ωr *を入力すると磁束基準補正回路17を設けたこ
とである。
かかる構成において、次にその作用を第2図の速度対磁
束の特性図に従って説明する。
磁束基準Φは通常の場合、速度ωにかかわりなく一
定(特性A)かあるいは高速領域において低減される
(特性B)のが一般的である。この高速領域において磁
束基準Φを低減するのは界磁弱めあるいは磁束弱め制
御として広く用いられている。これに対して、磁束基準
補正回路17は所定の速度ωr1以下の速度の時通常の磁
束基準Φ1 *より低減した磁束基準Φ2 *まで低減するよう
な磁束補正信号Φ*1(ただし、Φ2 *<Φ1 *)を出力する
機能を有する。誘導電動機4の始動時に磁束基準Φ
Φ2 *まで低減することにより、トランス20の飽和を防
止することができる。速度ωは必ずしも速度センサ5
の出力である必要はなく、速度基準ωr *を用いてもよ
い。
上述のように、トランス20の飽和が問題となる誘導電
動機4の始動時のみ誘導電動機4の磁束を弱めることに
より、トランス20の飽和を防止しながら誘導電動機に
ベクトル制御を適用することが可能となる。
第3図は本発明の他の実施例に係る誘導電動機駆動装置
の概略構成図である。同図構成の第1図構成と異なる点
は磁束基準補正回路17に代えてすべり補正回路18を
設置したことである。
かかる構成において、次のその作用を説明する。
通常、誘導電動機4のすべり周波数fは下式の関係で
表わされる。
ただし、Tは誘導電動機4の2次時定数である。
ところで、すべり補正回路18は誘導電動機4の始動時
にすべり周波数が過小となることによってトランス20
が飽和するのを防ぐ機能を有する。つまり、始動時のみ
誘導電動機4の2次時定数Tを修正し小さくするか、
あるいはトルク電流基準▲i* 1q▼を始動時のみ修正し
大きくすることによって始動時にすべり周波数fが過
小になることを防止し、結果としてトランス20の飽和
を防止している。
上述のように、トランス20の飽和が問題となる誘導電
動機4の始動時のみ誘導電動機のすべり周波数が過小と
なることを防止すべく、すべり補正回路18を作用させ
ることにより、トランス20の飽和を防止し、誘導電動
機4に効果的にベクトル制御を適用することが可能とな
る。
なお、上記各実施例においては、周波数変換器として電
流形インバータを適用した場合を例示したが、本発明の
実施はこれに限定されるものでなく、ベクトル制御が可
能なあらゆる周波数変換器が適用可能であることはもち
ろんである。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、ベクトル制御によ
り高い制御性能を維持しながら、周波数変換器と誘導電
動機の間にトランスを介在させ、このトランスを飽和さ
せることなく運転を継続することを可能とした誘導電動
機駆動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る誘導電動機駆動装置の
概略構成図、 第2図は第1図の装置の動作を説明するための特性図、
第3図は本発明の他の実施例に係る誘導電動機駆動装置
の概略構成図、 第4図は従来の誘導電動機駆動装置の概略構成図であ
る。 1……整流器、3……インバータ、4……誘導電動機、
5……速度センサ、10……電流検出器、17……磁束
基準補正回路、18……すべり補正回路、20……トラ
ンス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導電動機の1次電流を磁束発生に寄与す
    る成分とトルク発生に寄与する成分とに分離制御する周
    波数変換器と、この周波数変換器の出力電力を電圧変換
    して誘導電動機に供給するトランスと、このトランスの
    飽和を防止するために誘導電動機の始動時または低速時
    に磁束発生に寄与する成分の制御量を低減する補正手段
    とを備えたことを特徴とする誘導電動機駆動装置。
  2. 【請求項2】誘導電動機の1次電流を磁束発生に寄与す
    る成分とトルク発生に寄与する成分とに分離制御する周
    波数変換器と、この周波数変換器の出力電力を電圧変換
    して誘導電動機に供給するトランスと、このトランスの
    飽和を防止するために誘導電動機の始動時または低速時
    にすべり周波数が所定の値より小さくならないように補
    正する手段とを備えたことを特徴とする誘導電動機駆動
    装置。
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