JPH0641000A - 脂肪族カルボン酸クロライドの製造方法 - Google Patents
脂肪族カルボン酸クロライドの製造方法Info
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- JPH0641000A JPH0641000A JP18469091A JP18469091A JPH0641000A JP H0641000 A JPH0641000 A JP H0641000A JP 18469091 A JP18469091 A JP 18469091A JP 18469091 A JP18469091 A JP 18469091A JP H0641000 A JPH0641000 A JP H0641000A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 三塩化燐を塩素化剤として使用する脂肪族カ
ルボン酸クロライドの製法において、燐分を含まない脂
肪族カルボン酸クロライドの製造方法を提供する。 【構成】 炭素数2〜20の直鎖状または分枝状飽和脂肪
族カルボン酸と三塩化燐との反応により製造される脂肪
族カルボン酸クロリドの精製工程において、金属のハロ
ゲン化合物を使用する。
ルボン酸クロライドの製法において、燐分を含まない脂
肪族カルボン酸クロライドの製造方法を提供する。 【構成】 炭素数2〜20の直鎖状または分枝状飽和脂肪
族カルボン酸と三塩化燐との反応により製造される脂肪
族カルボン酸クロリドの精製工程において、金属のハロ
ゲン化合物を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三塩化燐を塩素化剤と
して使用する脂肪族カルボン酸クロライドの製法におい
て、その精製工程に金属ハロゲン化合物を使用すること
により、燐分を含まない脂肪族カルボン酸クロライドの
製造方法に関する。
して使用する脂肪族カルボン酸クロライドの製法におい
て、その精製工程に金属ハロゲン化合物を使用すること
により、燐分を含まない脂肪族カルボン酸クロライドの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族カルボン酸クロライドはアミノ
酸、タンパク質、タンパク類似物質との反応生成物など
の生化学的に、また工業的にも有機過酸化物、界面活性
剤、アルキルケテンダイマー、医農薬中間体などを誘導
する中間体物質として有用なものである。従来、脂肪族
カルボン酸クロライドの製法は、公知の方法としては当
該カルボン酸に各種の塩素化剤を反応させる方法が用い
られている。塩素化剤としては、例えば、ホスゲン、塩
化チオニル、五塩化燐、オキシ塩化燐、三塩化燐等があ
るが、それぞれ一長一短がある。即ち、ホスゲン、塩化
チオニルは該塩化燐類より塩素化剤としての能力は比較
的弱く触媒を必要とする。その利点としては副生物の塩
酸ガス、亜硫酸ガスが反応系内に残存しないために目的
物の精製操作が比較的容易である。一方、三塩化燐は1
モル当たりの有効塩素が多く、反応性のよい優れた塩素
化剤である。しかし、三塩化燐は脂肪族カルボン酸との
反応の際、亜燐酸を主成分とする燐化合物を副生し、主
反応生成物から完全に分離・除去することは困難であ
る。その燐化合物(以下、亜燐酸という)には主成分で
ある亜燐酸のほかに亜燐酸の縮合タイプ等が含まれてい
る。若しその亜燐酸が少量でも脂肪族カルボン酸クロラ
イド中に残存していれば、精製工程において副反応の原
因となり、収率を低下させ、又主反応生成物の脂肪族カ
ルボン酸クロライドに燐分が残留するという問題があ
る。また、スウェーデン特許SE452881号においては、
三塩化燐と塩化チオニルを併用する方法が提案されてい
るが、製品中から燐成分を完全に除去するまでには至っ
ていない。従って、塩素化剤として三塩化燐を利用する
方法では高純度で且つ燐分を含まない脂肪族カルボン酸
クロライドが得られないという問題がある。
酸、タンパク質、タンパク類似物質との反応生成物など
の生化学的に、また工業的にも有機過酸化物、界面活性
剤、アルキルケテンダイマー、医農薬中間体などを誘導
する中間体物質として有用なものである。従来、脂肪族
カルボン酸クロライドの製法は、公知の方法としては当
該カルボン酸に各種の塩素化剤を反応させる方法が用い
られている。塩素化剤としては、例えば、ホスゲン、塩
化チオニル、五塩化燐、オキシ塩化燐、三塩化燐等があ
るが、それぞれ一長一短がある。即ち、ホスゲン、塩化
チオニルは該塩化燐類より塩素化剤としての能力は比較
的弱く触媒を必要とする。その利点としては副生物の塩
酸ガス、亜硫酸ガスが反応系内に残存しないために目的
物の精製操作が比較的容易である。一方、三塩化燐は1
モル当たりの有効塩素が多く、反応性のよい優れた塩素
化剤である。しかし、三塩化燐は脂肪族カルボン酸との
反応の際、亜燐酸を主成分とする燐化合物を副生し、主
反応生成物から完全に分離・除去することは困難であ
る。その燐化合物(以下、亜燐酸という)には主成分で
ある亜燐酸のほかに亜燐酸の縮合タイプ等が含まれてい
る。若しその亜燐酸が少量でも脂肪族カルボン酸クロラ
イド中に残存していれば、精製工程において副反応の原
因となり、収率を低下させ、又主反応生成物の脂肪族カ
ルボン酸クロライドに燐分が残留するという問題があ
る。また、スウェーデン特許SE452881号においては、
三塩化燐と塩化チオニルを併用する方法が提案されてい
るが、製品中から燐成分を完全に除去するまでには至っ
ていない。従って、塩素化剤として三塩化燐を利用する
方法では高純度で且つ燐分を含まない脂肪族カルボン酸
クロライドが得られないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、三塩化燐に
よる塩素化の際、副生する燐化合物の除去に、金属塩化
物を使用して、高純度で且つ低濃度燐の脂肪族カルボン
酸クロライドの製造法を提供しようとするものである。
よる塩素化の際、副生する燐化合物の除去に、金属塩化
物を使用して、高純度で且つ低濃度燐の脂肪族カルボン
酸クロライドの製造法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
炭素数2〜18の直鎖状または分枝状飽和脂肪族カルボン
酸と三塩化燐との反応により製造される脂肪族カルボン
酸クロリドの精製工程において、金属のハロゲン化合物
を使用することを特徴とする脂肪族カルボン酸クロライ
ドの製造方法を提供する。
炭素数2〜18の直鎖状または分枝状飽和脂肪族カルボン
酸と三塩化燐との反応により製造される脂肪族カルボン
酸クロリドの精製工程において、金属のハロゲン化合物
を使用することを特徴とする脂肪族カルボン酸クロライ
ドの製造方法を提供する。
【0005】また、この発明は、金属ハロゲン化合物の
金属が、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アルミ
ニウム、チタン、アンチモン、鉄、銅、銀、亜鉛、錫、
鉛からなる群から選択されることを特徴とする請求項1
記載の脂肪族カルボン酸クロライドの製造方法を提供す
る。
金属が、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アルミ
ニウム、チタン、アンチモン、鉄、銅、銀、亜鉛、錫、
鉛からなる群から選択されることを特徴とする請求項1
記載の脂肪族カルボン酸クロライドの製造方法を提供す
る。
【0006】三塩化燐と脂肪族カルボン酸との反応式は
一般には次式: 3RCOOH+PCl3 =3RCOCl+H3 PO3 (1) (式中、Rは直鎖状または分枝状のC1 −19アルキル
基)で示される。
一般には次式: 3RCOOH+PCl3 =3RCOCl+H3 PO3 (1) (式中、Rは直鎖状または分枝状のC1 −19アルキル
基)で示される。
【0007】三塩化燐は通常の市販の工業製品を使用で
きる。三塩化燐の使用量は脂肪族カルボン酸1モルに対
して0.3 〜1モル、好ましくは0.4 〜0.6 モルである。
きる。三塩化燐の使用量は脂肪族カルボン酸1モルに対
して0.3 〜1モル、好ましくは0.4 〜0.6 モルである。
【0008】本発明で使用される炭素数2〜18の直鎖状
または分枝状脂肪族カルボン酸としては、具体的には、
酢酸、トリメチル酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
ヘキサン酸、オクタン酸、ペラルゴン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ラウリル酸、ネオデカン酸、ノナン
酸、ステアリン酸等が挙げられ、種々の異性体を含んで
いてもよい。
または分枝状脂肪族カルボン酸としては、具体的には、
酢酸、トリメチル酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
ヘキサン酸、オクタン酸、ペラルゴン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ラウリル酸、ネオデカン酸、ノナン
酸、ステアリン酸等が挙げられ、種々の異性体を含んで
いてもよい。
【0009】反応生成物を精製する際に使用される金属
ハロゲン化物は、具体的にはマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、アルミニウム、鉄、銅、銀、亜鉛、錫、
鉛等のハロゲン化合物が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。また、金属のハロゲン化合物のハロ
ゲンとしては、塩素、臭素、弗素などが用いられるが、
特に塩素が好ましい。金属ハロゲン化合物の使用量は、
粗製脂肪族カルボン酸クロライドに残存していると思わ
れる副生亜燐酸量(式1より生成する理論亜燐酸量より
差し引いた回収亜燐酸量を差し引いた量)に相当するモ
ル数に対して0.1倍〜2倍モル、好ましくは0.5 倍〜1
倍モルとする。なお、これらの金属単体も同様使用する
ことができる。この反応には有機溶剤を使用することが
できる。勿論、本発明に使用される有機溶剤は三塩化燐
や脂肪族カルボン酸とは反応しないことを条件とする
が、具体的にはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素またはヘキサン、オクタン等の脂肪族飽和炭
化水素、さらにはシクロヘキサン等の脂環式炭化水素お
よびハロゲン化炭化水素等である。
ハロゲン化物は、具体的にはマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、アルミニウム、鉄、銅、銀、亜鉛、錫、
鉛等のハロゲン化合物が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。また、金属のハロゲン化合物のハロ
ゲンとしては、塩素、臭素、弗素などが用いられるが、
特に塩素が好ましい。金属ハロゲン化合物の使用量は、
粗製脂肪族カルボン酸クロライドに残存していると思わ
れる副生亜燐酸量(式1より生成する理論亜燐酸量より
差し引いた回収亜燐酸量を差し引いた量)に相当するモ
ル数に対して0.1倍〜2倍モル、好ましくは0.5 倍〜1
倍モルとする。なお、これらの金属単体も同様使用する
ことができる。この反応には有機溶剤を使用することが
できる。勿論、本発明に使用される有機溶剤は三塩化燐
や脂肪族カルボン酸とは反応しないことを条件とする
が、具体的にはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素またはヘキサン、オクタン等の脂肪族飽和炭
化水素、さらにはシクロヘキサン等の脂環式炭化水素お
よびハロゲン化炭化水素等である。
【0010】反応は、通常の三塩化燐によるクロール化
反応の反応条件で行われる。すなわち、反応は脂肪族カ
ルボン酸と溶剤との混合物に攪拌下三塩化燐を滴下し、
滴下終了後数時間熟成反応を行う。滴下温度および熟成
反応温度は脂肪族カルボン酸の種類によって異なるが、
通常は0〜150 ℃で行われる。好ましくは10〜70℃であ
る。反応時間は約3〜10時間である。反応の終了は反応
混合物中の脂肪族カルボン酸の残量の測定結果によって
確認した。その測定法は通常のガスクロマトグラフ分析
法によって行った。
反応の反応条件で行われる。すなわち、反応は脂肪族カ
ルボン酸と溶剤との混合物に攪拌下三塩化燐を滴下し、
滴下終了後数時間熟成反応を行う。滴下温度および熟成
反応温度は脂肪族カルボン酸の種類によって異なるが、
通常は0〜150 ℃で行われる。好ましくは10〜70℃であ
る。反応時間は約3〜10時間である。反応の終了は反応
混合物中の脂肪族カルボン酸の残量の測定結果によって
確認した。その測定法は通常のガスクロマトグラフ分析
法によって行った。
【0011】反応の終了を確認した後は攪拌を停止、反
応混合物を数時間静置−放置した。上層は粗製の脂肪族
カルボン酸クロライド溶液であり、下層は亜燐酸であ
る。下層の亜燐酸を分離除去後、上層の粗製脂肪族カル
ボン酸クロライド溶液の精製を行う。本発明の精製法に
は次の二つの方法があるが、脂肪族カルボン酸クロライ
ドの沸点、性質等によって適当な方法を選択すればよ
い。
応混合物を数時間静置−放置した。上層は粗製の脂肪族
カルボン酸クロライド溶液であり、下層は亜燐酸であ
る。下層の亜燐酸を分離除去後、上層の粗製脂肪族カル
ボン酸クロライド溶液の精製を行う。本発明の精製法に
は次の二つの方法があるが、脂肪族カルボン酸クロライ
ドの沸点、性質等によって適当な方法を選択すればよ
い。
【0012】精製法−1:粗製脂肪族カルボン酸クロラ
イド溶液に所定量の金属のハロゲン化物を添加した後、
未反応の三塩化燐および溶剤を留去し、窒素トッピング
を行い、次に不溶性の生成物を濾過、遠心分離機等で除
去して脂肪族カルボン酸クロライドを精製する方法。
イド溶液に所定量の金属のハロゲン化物を添加した後、
未反応の三塩化燐および溶剤を留去し、窒素トッピング
を行い、次に不溶性の生成物を濾過、遠心分離機等で除
去して脂肪族カルボン酸クロライドを精製する方法。
【0013】精製法−2:粗製脂肪族カルボン酸クロラ
イド溶液に所定量の金属ハロゲン化物を添加した後、簡
単な蒸留装置により未反応の三塩化燐および溶剤を留去
し、蒸留して脂肪族カルボン酸クロライドを精製する方
法。尚、このような操作を行った精製法は従来法に比べ
収率がよく、精製した脂肪族カルボン酸クロライドは品
質が良好で燐分を殆ど含まない。その効果は金属ハロゲ
ン化合物と副生燐化合物とが反応して生成した金属錯体
が粗製脂肪族カルボン酸クロライドと副生燐化合物との
副反応を抑制しているためと思われる。更にこのような
操作を行った後の反応容器は、金属ハロゲン化合物を使
用しない場合に比べて非常に洗浄がし易いというメリッ
トがある。以下、実施例を示すが、本発明の範囲はこれ
らによって限定されるものではない。
イド溶液に所定量の金属ハロゲン化物を添加した後、簡
単な蒸留装置により未反応の三塩化燐および溶剤を留去
し、蒸留して脂肪族カルボン酸クロライドを精製する方
法。尚、このような操作を行った精製法は従来法に比べ
収率がよく、精製した脂肪族カルボン酸クロライドは品
質が良好で燐分を殆ど含まない。その効果は金属ハロゲ
ン化合物と副生燐化合物とが反応して生成した金属錯体
が粗製脂肪族カルボン酸クロライドと副生燐化合物との
副反応を抑制しているためと思われる。更にこのような
操作を行った後の反応容器は、金属ハロゲン化合物を使
用しない場合に比べて非常に洗浄がし易いというメリッ
トがある。以下、実施例を示すが、本発明の範囲はこれ
らによって限定されるものではない。
【0014】
実施例1 攪拌機、温度計、滴下ロート及び反応中に生成する塩酸
ガスを回収するための排出管を備えた、4つ口フラスコ
(1リットル)を準備する。この反応容器に、2−エチ
ルヘキサン酸576 g(4モル)とトルエン115 gを仕込
んだ後、温度を50〜60℃に保持し三塩化燐275 g(2モ
ル)を1時間要して滴下した。滴下終了後、同温度で3
時間熟成反応した後、反応物中の未反応酸をガスクロマ
トグラフで分析すると0.2 %であった。又、この反応を
通じて副生した塩酸ガスを水に吸収させて回収すると20
gであった。続いて、この反応物を沈殿、分離し、下層
の副生亜燐酸をスポイトで抜き取り113 gを回収した。
尚、残りの上層部の粗製クロライドは832 gであった。
次に、上記粗製クロライド832 gに2.5 gの塩化マグネ
シウムを加えた後、先の装置にガラスビーズを詰めた精
留塔を装着し、過剰の三塩化燐及びトルエンを75℃、真
空度20mmHgまで回収し、粗クロライド670 gを得た。
更に、このものを80℃、真空度20mmHgで蒸留し、主留
分として585 g、初留及び終留分として83gを得た。こ
の主留分の品質を分析すると、色相(APHA)10、塩
素21.76 %(理論値21.8%)、燐含有量5ppm以下の
高品質なものであった。又、初・終溜分中の目的物を定
量して合計すると99.5%の収率であった。
ガスを回収するための排出管を備えた、4つ口フラスコ
(1リットル)を準備する。この反応容器に、2−エチ
ルヘキサン酸576 g(4モル)とトルエン115 gを仕込
んだ後、温度を50〜60℃に保持し三塩化燐275 g(2モ
ル)を1時間要して滴下した。滴下終了後、同温度で3
時間熟成反応した後、反応物中の未反応酸をガスクロマ
トグラフで分析すると0.2 %であった。又、この反応を
通じて副生した塩酸ガスを水に吸収させて回収すると20
gであった。続いて、この反応物を沈殿、分離し、下層
の副生亜燐酸をスポイトで抜き取り113 gを回収した。
尚、残りの上層部の粗製クロライドは832 gであった。
次に、上記粗製クロライド832 gに2.5 gの塩化マグネ
シウムを加えた後、先の装置にガラスビーズを詰めた精
留塔を装着し、過剰の三塩化燐及びトルエンを75℃、真
空度20mmHgまで回収し、粗クロライド670 gを得た。
更に、このものを80℃、真空度20mmHgで蒸留し、主留
分として585 g、初留及び終留分として83gを得た。こ
の主留分の品質を分析すると、色相(APHA)10、塩
素21.76 %(理論値21.8%)、燐含有量5ppm以下の
高品質なものであった。又、初・終溜分中の目的物を定
量して合計すると99.5%の収率であった。
【0015】実施例2 実施例1で、金属ハロゲン化合物として塩化第二銅3.5
gを使用して同操作を行い、672 gの粗クロライドを得
た。続いて、同様に蒸留を行い、582 gの主留と88gの
初・終留分を得た。品質を分析すると色相(APHA)
10、塩素21.76 %、燐含有量5ppm以下であった。
又、同様に収率を算出すると99.4%であった。以上の様
に塩化マグネシウムを塩化第二銅に変えても結果は実施
例1と同様であった。
gを使用して同操作を行い、672 gの粗クロライドを得
た。続いて、同様に蒸留を行い、582 gの主留と88gの
初・終留分を得た。品質を分析すると色相(APHA)
10、塩素21.76 %、燐含有量5ppm以下であった。
又、同様に収率を算出すると99.4%であった。以上の様
に塩化マグネシウムを塩化第二銅に変えても結果は実施
例1と同様であった。
【0016】実施例3 実施例1の装置に、トリメチル酢酸612 g(6モル)を
仕込んだ後、温度を40〜50℃に保持し、そこに347 g
(2.52モル)の三塩化燐を1時間かけて滴下した。滴下
終了後、同温度で5時間熟成反応し未反応酸を分析する
と0.55%であった。同様に反応を通じて回収された塩酸
ガスは31gであった。次いで、沈殿、分離後副生亜燐酸
172 gと粗クロライド754 gを得た。この粗クロライド
に2.1 gの塩化マグネシウムを加えて、常圧で過剰の三
塩化燐を回収し、続いて蒸留を実施した。主留分615 g
及び初・終留分105 gを得た。主留分の品質を分析する
と色相(APHA)5、塩素29.3%(理論値、29.4
%)、燐含有量5ppm以下であった。同様に、初・終
留分中の目的物を定量して合計すると収率は96.9%であ
った。
仕込んだ後、温度を40〜50℃に保持し、そこに347 g
(2.52モル)の三塩化燐を1時間かけて滴下した。滴下
終了後、同温度で5時間熟成反応し未反応酸を分析する
と0.55%であった。同様に反応を通じて回収された塩酸
ガスは31gであった。次いで、沈殿、分離後副生亜燐酸
172 gと粗クロライド754 gを得た。この粗クロライド
に2.1 gの塩化マグネシウムを加えて、常圧で過剰の三
塩化燐を回収し、続いて蒸留を実施した。主留分615 g
及び初・終留分105 gを得た。主留分の品質を分析する
と色相(APHA)5、塩素29.3%(理論値、29.4
%)、燐含有量5ppm以下であった。同様に、初・終
留分中の目的物を定量して合計すると収率は96.9%であ
った。
【0017】実施例4 実施例1の装置に、ステアリン酸642 g(2.3 モル)と
ヘキサン90gを仕込んだ後、ステアリン酸を溶解させる
と共に温度を60〜65℃に保持し三塩化燐220 g(1.6 モ
ル)を30分間で滴下した。その後、同温度で7時間熟成
させ、反応を終了させた。次いで、沈殿、分離後86.2g
の副生亜燐酸と854 gの粗ステアリン酸クロライドを得
た。この粗ステアリン酸クロライドに3.5 gの塩化バリ
ウムを添加し、過剰の三塩化燐及びヘキサンを温度120
℃、真空度20mmHgまで留去させ、続いて同条件で窒素
トッピングを1時間実施し目的物666 gを得た。更に、
このものをセライトで吸引濾過し高純度のステアリン酸
クロライドとした。品質を分析すると、色相(APH
A)120 、塩素11.8%(理論値、11.9%)遊離酸0.55
%、燐含有量14.8ppmであった。
ヘキサン90gを仕込んだ後、ステアリン酸を溶解させる
と共に温度を60〜65℃に保持し三塩化燐220 g(1.6 モ
ル)を30分間で滴下した。その後、同温度で7時間熟成
させ、反応を終了させた。次いで、沈殿、分離後86.2g
の副生亜燐酸と854 gの粗ステアリン酸クロライドを得
た。この粗ステアリン酸クロライドに3.5 gの塩化バリ
ウムを添加し、過剰の三塩化燐及びヘキサンを温度120
℃、真空度20mmHgまで留去させ、続いて同条件で窒素
トッピングを1時間実施し目的物666 gを得た。更に、
このものをセライトで吸引濾過し高純度のステアリン酸
クロライドとした。品質を分析すると、色相(APH
A)120 、塩素11.8%(理論値、11.9%)遊離酸0.55
%、燐含有量14.8ppmであった。
【0018】比較例1 実施例1で、金属ハロゲン化合物を使用せず同操作を実
施すると、過剰の三塩化燐及びトルエンを回収操作する
ところで、黄色の固体燐分が発生し、ホスフィン臭らし
き臭気が生じた。更に同操作で蒸留を実施し、主留分57
2 g、初・終留分75gを得た。主留分の品質を分析する
と、色相(APHA)10であったが、二日後には45まで
経時変化した。他の分析値としては塩素21.73 %、燐含
有量350 ppmであった。初・終留分中の目的物を分析
して合計すると収率は96.5%であった。
施すると、過剰の三塩化燐及びトルエンを回収操作する
ところで、黄色の固体燐分が発生し、ホスフィン臭らし
き臭気が生じた。更に同操作で蒸留を実施し、主留分57
2 g、初・終留分75gを得た。主留分の品質を分析する
と、色相(APHA)10であったが、二日後には45まで
経時変化した。他の分析値としては塩素21.73 %、燐含
有量350 ppmであった。初・終留分中の目的物を分析
して合計すると収率は96.5%であった。
【0019】比較例2 実施例4で塩化バリウムを使用せず、同操作でステアリ
ン酸クロライドを得ると、濾過前に燐含有量が824 pp
mのものが得られ、本品を同様にセライトで濾過すると
燐含有量が790 ppmのものしか得られなかった。その
他の品質を分析すると、色相180 、塩素11.6%(理論値
11.9%)、遊離酸1.5 %であった。尚、このものは数日
後に黒褐色にまで経時変化した。
ン酸クロライドを得ると、濾過前に燐含有量が824 pp
mのものが得られ、本品を同様にセライトで濾過すると
燐含有量が790 ppmのものしか得られなかった。その
他の品質を分析すると、色相180 、塩素11.6%(理論値
11.9%)、遊離酸1.5 %であった。尚、このものは数日
後に黒褐色にまで経時変化した。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明は、三塩化燐を塩素化剤とした脂
肪族カルボン酸クロライドの製造方法において、未回収
の副生亜燐酸に起因する精製工程での品質、収率への影
響を防止するために金属ハロゲン化合物を使用すること
により、従来技術では到達することが出来なかった燐分
を含まない製品を高純度でかつ高収率で得ることが可能
になった。これにより、塩素化剤としての三塩化燐の工
業的価値を飛躍的に高めることが出来た。
肪族カルボン酸クロライドの製造方法において、未回収
の副生亜燐酸に起因する精製工程での品質、収率への影
響を防止するために金属ハロゲン化合物を使用すること
により、従来技術では到達することが出来なかった燐分
を含まない製品を高純度でかつ高収率で得ることが可能
になった。これにより、塩素化剤としての三塩化燐の工
業的価値を飛躍的に高めることが出来た。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素数2〜20の直鎖状または分枝状飽和
脂肪族カルボン酸と三塩化燐との反応により製造される
脂肪族カルボン酸クロリドの精製工程において、金属の
ハロゲン化合物を使用することを特徴とする脂肪族カル
ボン酸クロライドの製造方法。 - 【請求項2】 金属ハロゲン化合物の金属が、マグネシ
ウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、チタン、
アンチモン、鉄、銅、銀、亜鉛、錫、鉛からなる群から
選択されることを特徴とする請求項1記載の脂肪族カル
ボン酸クロライドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18469091A JP2763210B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 脂肪族カルボン酸クロリドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP18469091A JP2763210B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 脂肪族カルボン酸クロリドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0641000A true JPH0641000A (ja) | 1994-02-15 |
| JP2763210B2 JP2763210B2 (ja) | 1998-06-11 |
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ID=16157671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18469091A Expired - Fee Related JP2763210B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 脂肪族カルボン酸クロリドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2763210B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8961381B2 (en) * | 2008-06-06 | 2015-02-24 | M-I L.L.C. | Dual feed centrifuge |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP18469091A patent/JP2763210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8961381B2 (en) * | 2008-06-06 | 2015-02-24 | M-I L.L.C. | Dual feed centrifuge |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2763210B2 (ja) | 1998-06-11 |
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