JPH0641107B2 - マルテンサイト系ステンレス鋼管の脱スケール方法 - Google Patents
マルテンサイト系ステンレス鋼管の脱スケール方法Info
- Publication number
- JPH0641107B2 JPH0641107B2 JP6564189A JP6564189A JPH0641107B2 JP H0641107 B2 JPH0641107 B2 JP H0641107B2 JP 6564189 A JP6564189 A JP 6564189A JP 6564189 A JP6564189 A JP 6564189A JP H0641107 B2 JPH0641107 B2 JP H0641107B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- martensitic stainless
- descaling
- steel pipe
- cut wire
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- Metal Extraction Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、油井管等に用いられているマルテンサイト
系ステンレス鋼管をショットブラスト法により脱スケー
ルする方法であつて、低コストで長寿命のカットワイヤ
ーショットにより脱スケールする方法に関する。
系ステンレス鋼管をショットブラスト法により脱スケー
ルする方法であつて、低コストで長寿命のカットワイヤ
ーショットにより脱スケールする方法に関する。
従来の技術 マルテンサイト系ステンレス鋼製の油井管(チュービン
グ、ケーシング等)は、CO2腐食対策として開発された
もので、優れた耐食性を有ることから、現在多用されて
いる。
グ、ケーシング等)は、CO2腐食対策として開発された
もので、優れた耐食性を有ることから、現在多用されて
いる。
このマルテンサイト系ステンレス鋼製の油井管は、耐食
性の観点から管内外表面の脱スケールをスチールショッ
トブラスト法および酸洗により行っていた。このスチー
ルショットブラスト法は、鋼製グリッド(1〜1.5mm径)
を、内面は圧縮空気(6〜7Kg/cm2)を用いて、外面はエン
ペラー方式で管表面に衝突させ、鋼製グリッドの衝突時
の衝撃によって脱スケールを行うものである。
性の観点から管内外表面の脱スケールをスチールショッ
トブラスト法および酸洗により行っていた。このスチー
ルショットブラスト法は、鋼製グリッド(1〜1.5mm径)
を、内面は圧縮空気(6〜7Kg/cm2)を用いて、外面はエン
ペラー方式で管表面に衝突させ、鋼製グリッドの衝突時
の衝撃によって脱スケールを行うものである。
しかし最近では、ガルバニックコロージョンの防止を目
的として、スチールショットブラスト法に替えて、非鉄
系砥粒による脱スケールが客先より規定される場合が多
くなっている。
的として、スチールショットブラスト法に替えて、非鉄
系砥粒による脱スケールが客先より規定される場合が多
くなっている。
上記非鉄系砥粒による脱スケールでは、通常非鉄系砥粒
として石系砥粒が用いられており、その代表例としては
ざくろ石(feO・Al2O・SiO2)やアルミナ粒(Al2O3)が挙げら
れる。
として石系砥粒が用いられており、その代表例としては
ざくろ石(feO・Al2O・SiO2)やアルミナ粒(Al2O3)が挙げら
れる。
しかしながら、従来の非鉄系砥粒を用いた脱スケール方
法には次のような問題がある。
法には次のような問題がある。
ざくろ石を用いた場合には、砥粒寿命が鋼製グリッドの
約1/100と極めて短い。そのため、コストが従来の鋼製
グリッドの場合の5倍程度に高くなる。また、粉塵が多
発し作業環境を著しく悪くするため、粉塵防止設備を必
要とし、設備費がかさむ。
約1/100と極めて短い。そのため、コストが従来の鋼製
グリッドの場合の5倍程度に高くなる。また、粉塵が多
発し作業環境を著しく悪くするため、粉塵防止設備を必
要とし、設備費がかさむ。
一方、アルミナ粒を用いた場合には、上記ざくろ石の問
題点に加えて、研掃力が大きいため設備やノズルの損耗
が激しいため、粉塵対策のほかに脱スケール設備の強度
対策が必要で、設備費が高騰する欠点がある。
題点に加えて、研掃力が大きいため設備やノズルの損耗
が激しいため、粉塵対策のほかに脱スケール設備の強度
対策が必要で、設備費が高騰する欠点がある。
発明が解決しようとする課題 この発明は、上記の現状に鑑み、金属性グリッドによる
ガルバニックコロージョン発生防止、およびざくろ石や
アルミナ粒に比べ長寿命でコストが安価で、かつ粉塵防
止対策が不要な研掃材を用いて能率よく脱スケールする
方法を提供するものである。
ガルバニックコロージョン発生防止、およびざくろ石や
アルミナ粒に比べ長寿命でコストが安価で、かつ粉塵防
止対策が不要な研掃材を用いて能率よく脱スケールする
方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この発明はマルテンサイト系
ステンレス鋼管をショットブラスト法により脱スケール
する方法において、脱スケールする鋼管とほぼ同じ材質
のマルテンサイト系ステンレス鋼製カットワイヤーを真
空熱処理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻しを行って得ら
れた高硬度のカットワイヤーショットを用い脱スケール
を行うのである。
ステンレス鋼管をショットブラスト法により脱スケール
する方法において、脱スケールする鋼管とほぼ同じ材質
のマルテンサイト系ステンレス鋼製カットワイヤーを真
空熱処理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻しを行って得ら
れた高硬度のカットワイヤーショットを用い脱スケール
を行うのである。
作用 マルテンサイト系ステンレス鋼製カットワイヤーショッ
トの成分は被脱スケール鋼管とほぼ同じ材質のC:0.20
〜0.50wt%、Si:1.0wt%以下、Mn1.0wt%以下、Cr:10.0〜
16.0wt%を含有するステンレス鋼を使用することが望ま
しい。
トの成分は被脱スケール鋼管とほぼ同じ材質のC:0.20
〜0.50wt%、Si:1.0wt%以下、Mn1.0wt%以下、Cr:10.0〜
16.0wt%を含有するステンレス鋼を使用することが望ま
しい。
上記成分のステンレス鋼は、真空熱処理炉で焼入れ、ま
たは焼入れ焼戻しを施すことによりビッカース硬度Hvで
600〜650の高硬度が得られる。
たは焼入れ焼戻しを施すことによりビッカース硬度Hvで
600〜650の高硬度が得られる。
第1図はマルテンサイト系ステンレス鋼製カットワイヤ
ーを真空熱処理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻しを行っ
た際の焼入れ温度とビッカース硬度Hvとの関係を示す。
また、第2図は焼入れ温度をかえて焼入れしたカットワ
イヤーの焼戻し温度とビッカース硬度Hvとの関係を示す
ものである。
ーを真空熱処理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻しを行っ
た際の焼入れ温度とビッカース硬度Hvとの関係を示す。
また、第2図は焼入れ温度をかえて焼入れしたカットワ
イヤーの焼戻し温度とビッカース硬度Hvとの関係を示す
ものである。
上記図から約1000℃以上で焼入れしたもの、および焼入
れしたのち約200℃以下の温度で焼戻ししたものはビッ
カース硬度Hv600〜650の高硬度がえられることがわか
る。したがって、従来のスチールショットと同等の研掃
力が得られるとともに、従来のざくろ石やアルミナを使
った非鉄系研掃材に比べ砥粒寿命が長く、粉塵の発生も
少ない。
れしたのち約200℃以下の温度で焼戻ししたものはビッ
カース硬度Hv600〜650の高硬度がえられることがわか
る。したがって、従来のスチールショットと同等の研掃
力が得られるとともに、従来のざくろ石やアルミナを使
った非鉄系研掃材に比べ砥粒寿命が長く、粉塵の発生も
少ない。
また、砥粒自体がマルテンサイト系ステンレス鋼である
ため、CO2腐食の問題も生じないし、鋼製砥粒を使用し
た場合のようなガルバニックコロージョンも生じない。
ため、CO2腐食の問題も生じないし、鋼製砥粒を使用し
た場合のようなガルバニックコロージョンも生じない。
さらに、脱スケール後の管の表面粗さは従来の鉄系グリ
ッドや石系砥粒でショットブラストを行った場合は、Ra
10μm程度であるのに対し、この発明によるマルテンサ
イト系ステンレス鋼製カットワイヤーショット後の表面
粗さはRa5μm程度であり、大幅に改善される。
ッドや石系砥粒でショットブラストを行った場合は、Ra
10μm程度であるのに対し、この発明によるマルテンサ
イト系ステンレス鋼製カットワイヤーショット後の表面
粗さはRa5μm程度であり、大幅に改善される。
この発明で用いるマルテンサイト系ステンレス鋼製カッ
トワイヤーショットは、マルテンサイト系ステンレス鋼
のビレットを熱延して得た棒鋼をワイヤーに伸線し、適
当な長さ(通常は線径の1〜2倍)に切断して真空熱処
理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻して作られる。
トワイヤーショットは、マルテンサイト系ステンレス鋼
のビレットを熱延して得た棒鋼をワイヤーに伸線し、適
当な長さ(通常は線径の1〜2倍)に切断して真空熱処
理炉で焼入れ、または焼入れ焼戻して作られる。
脱スケール方法は、上記の高硬度マルテンサイト系ステ
ンレス鋼製カットワイヤーショットを、管の内面に対し
ては圧縮空気(6〜7Kg/cm2)で吹付け、外面に対してはエ
ンペラ方式で衝突させて行うのである。
ンレス鋼製カットワイヤーショットを、管の内面に対し
ては圧縮空気(6〜7Kg/cm2)で吹付け、外面に対してはエ
ンペラ方式で衝突させて行うのである。
実施例 第1表に示す鋼管成分組成と同一成分組成のマルテンサ
イト系ステンレス鋼製カットワイヤー、サイズ直径1m
m、長さ1.5mmを、真空熱処理炉を使って焼入れ温度1050
℃で焼入れして得られたビッカース硬度Hv600のカット
ワイヤーショットを用い、13Crのマルテンサイト系ステ
ンレス鋼管の内面に6kg/cm2の圧縮空気で吹付け、外面
にエンペラーを使ってショットを衝突させスケールの除
去を行った。その脱スケールを行った後の管の表面粗さ
および砥粒の寿命を従来の鉄系およびアルミナ、ざくろ
石を用いた場合と比較して第2表に示す。
イト系ステンレス鋼製カットワイヤー、サイズ直径1m
m、長さ1.5mmを、真空熱処理炉を使って焼入れ温度1050
℃で焼入れして得られたビッカース硬度Hv600のカット
ワイヤーショットを用い、13Crのマルテンサイト系ステ
ンレス鋼管の内面に6kg/cm2の圧縮空気で吹付け、外面
にエンペラーを使ってショットを衝突させスケールの除
去を行った。その脱スケールを行った後の管の表面粗さ
および砥粒の寿命を従来の鉄系およびアルミナ、ざくろ
石を用いた場合と比較して第2表に示す。
上記第2表より、この発明によるマルテンサイト系ステ
ンレス鋼製カットワイヤーショットは、従来の石系砥粒
に比べて砥粒寿命が長く鉄系グリッドとほぼ同等である
ことがわかる。その結果、粉塵や設備損耗の問題も解消
される。
ンレス鋼製カットワイヤーショットは、従来の石系砥粒
に比べて砥粒寿命が長く鉄系グリッドとほぼ同等である
ことがわかる。その結果、粉塵や設備損耗の問題も解消
される。
また、脱スケール後の管表面粗さは鉄系グリッドや石系
砥粒に比べ、この発明によるカットワイヤーショットで
は著しく改善されていることがわかる。また、砥粒自体
はマルテンサイト系ステンレス鋼であるから、ガルバニ
ックコロージョンの危険性もない。
砥粒に比べ、この発明によるカットワイヤーショットで
は著しく改善されていることがわかる。また、砥粒自体
はマルテンサイト系ステンレス鋼であるから、ガルバニ
ックコロージョンの危険性もない。
発明の効果 この発明は、上記のごとく、従来の非鉄系砥粒に比べ長
寿命で高硬度のマルテンサイト系ステンレス鋼製カット
ワイヤーショットを用いて脱スケールを行うので、粉塵
対策としての設備改善を必要としない上、設備損耗の問
題も解決できる。
寿命で高硬度のマルテンサイト系ステンレス鋼製カット
ワイヤーショットを用いて脱スケールを行うので、粉塵
対策としての設備改善を必要としない上、設備損耗の問
題も解決できる。
また、脱スケール後の管表面粗さは従来の鉄グリッドや
非鉄系砥粒を用いた場合に比べ大幅に改善され、カルバ
ニックコロージョンの危険性もなく、マルテンサイト系
ステンレス鋼管の脱スケール法として優れている。
非鉄系砥粒を用いた場合に比べ大幅に改善され、カルバ
ニックコロージョンの危険性もなく、マルテンサイト系
ステンレス鋼管の脱スケール法として優れている。
第1図はこの発明に係わるマルテンサイト系ステンレス
鋼製カットワイヤーを真空熱処理炉で焼入れ、または焼
入れ焼戻ししたものの焼入れ温度と硬度との関係を示す
線図、第2図は焼入れ温度をかえて焼入れしたカットワ
イヤーの焼戻し温度と硬度との関係を示す線図である。
鋼製カットワイヤーを真空熱処理炉で焼入れ、または焼
入れ焼戻ししたものの焼入れ温度と硬度との関係を示す
線図、第2図は焼入れ温度をかえて焼入れしたカットワ
イヤーの焼戻し温度と硬度との関係を示す線図である。
Claims (1)
- 【請求項1】マルテンサイト系ステンレス鋼管をショッ
トブラスト法により脱スケールする方法において、脱ス
ケールする鋼管とほぼ同じ材質のマルテンサイト系ステ
ンレス鋼製カットワイヤーを、真空熱処理炉で焼入れま
たは焼入れ焼戻しを行って得られた高硬度のカットワイ
ヤーショットを研掃材として用いることを特徴とする耐
ガルバニックコロージョン性に優れたマルテンサイト系
ステンレス鋼管の脱スケール方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6564189A JPH0641107B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の脱スケール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6564189A JPH0641107B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の脱スケール方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02243268A JPH02243268A (ja) | 1990-09-27 |
| JPH0641107B2 true JPH0641107B2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=13292851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6564189A Expired - Lifetime JPH0641107B2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の脱スケール方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641107B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100872342B1 (ko) * | 2007-03-19 | 2008-12-05 | 장훈상 | 폐경강선을 이용한 강선 그릿 제조 공정 및 장치 |
| JP2010167529A (ja) * | 2009-01-22 | 2010-08-05 | Hiroyuki Watanabe | カットワイヤ式の長寿命ショットおよびその製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5544134B2 (ja) | 2009-09-29 | 2014-07-09 | セーレン株式会社 | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
-
1989
- 1989-03-16 JP JP6564189A patent/JPH0641107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5544134B2 (ja) | 2009-09-29 | 2014-07-09 | セーレン株式会社 | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02243268A (ja) | 1990-09-27 |
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