JPH0642533A - 摺動装置 - Google Patents
摺動装置Info
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- JPH0642533A JPH0642533A JP21323092A JP21323092A JPH0642533A JP H0642533 A JPH0642533 A JP H0642533A JP 21323092 A JP21323092 A JP 21323092A JP 21323092 A JP21323092 A JP 21323092A JP H0642533 A JPH0642533 A JP H0642533A
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高荷重が作用する摺動装置において、長期間
にわたって無給脂で作動させることができるようにす
る。 【構成】 軸11とブッシュ12とから構成される摺動
装置10のうち、ブッシュ12には、その軸11に対す
る摺動面12a側に凹部13が形成されており、この凹
部13内にキャリア14aにグリース等の油脂、潤滑剤
またはこれらの混合物からなる潤滑液を含浸させた潤滑
部材14が装着されており、高い負荷が作用する部位に
おいて、軸11の回転時に、この軸11とブッシュ12
との間に作用する押し付け力によって、潤滑部材14が
圧縮されて、キャリア14aに含浸させた潤滑液が滲み
出るようにして摺動面12a側に送り込まれて、この摺
動部位に確実に潤滑膜を介在させることができ、荷重が
作用しなくなると、圧縮状態となっていた潤滑部材14
が膨張して、この時に滲み出していた潤滑液の大半が繊
維状の部材であるキャリア14aに吸引されるように回
収されてそれに保持される。
にわたって無給脂で作動させることができるようにす
る。 【構成】 軸11とブッシュ12とから構成される摺動
装置10のうち、ブッシュ12には、その軸11に対す
る摺動面12a側に凹部13が形成されており、この凹
部13内にキャリア14aにグリース等の油脂、潤滑剤
またはこれらの混合物からなる潤滑液を含浸させた潤滑
部材14が装着されており、高い負荷が作用する部位に
おいて、軸11の回転時に、この軸11とブッシュ12
との間に作用する押し付け力によって、潤滑部材14が
圧縮されて、キャリア14aに含浸させた潤滑液が滲み
出るようにして摺動面12a側に送り込まれて、この摺
動部位に確実に潤滑膜を介在させることができ、荷重が
作用しなくなると、圧縮状態となっていた潤滑部材14
が膨張して、この時に滲み出していた潤滑液の大半が繊
維状の部材であるキャリア14aに吸引されるように回
収されてそれに保持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間にわたって無給
脂で作動させることができる摺動装置に関するものであ
る。
脂で作動させることができる摺動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建設機械等の機械装置においては、その
作業機構を動作させるために、この作業機構を構成する
各部材を相対回動可能に連結し、シリンダその他のアク
チュエータで駆動するように構成している。例えば、油
圧ショベルにおいては、アームの先端にバケットが連結
されるが、このバケットによる掘削動作はバケットシリ
ンダを作動させることにより、バケットをアームとの連
結部を中心として回動させるようにする。このために、
バケットとアームとは軸とブッシュとからなる摺動装置
を介して連結される。ここで、掘削作業時には極めて大
きな荷重がかかるが、このような高荷重用の摺動装置に
あっては、その摺動面にグリースその他の油脂類や潤滑
剤等からなる潤滑液を十分に介在させておかなければ、
早期に焼き付き,かじり,偏摩耗等が生じる。このため
に、頻繁に給脂を行わなければならないが、この給脂作
業は必ずしも容易に行うことができる訳ではない。
作業機構を動作させるために、この作業機構を構成する
各部材を相対回動可能に連結し、シリンダその他のアク
チュエータで駆動するように構成している。例えば、油
圧ショベルにおいては、アームの先端にバケットが連結
されるが、このバケットによる掘削動作はバケットシリ
ンダを作動させることにより、バケットをアームとの連
結部を中心として回動させるようにする。このために、
バケットとアームとは軸とブッシュとからなる摺動装置
を介して連結される。ここで、掘削作業時には極めて大
きな荷重がかかるが、このような高荷重用の摺動装置に
あっては、その摺動面にグリースその他の油脂類や潤滑
剤等からなる潤滑液を十分に介在させておかなければ、
早期に焼き付き,かじり,偏摩耗等が生じる。このため
に、頻繁に給脂を行わなければならないが、この給脂作
業は必ずしも容易に行うことができる訳ではない。
【0003】以上の点から、長期間にわたって潤滑剤を
補給しなくとも、摺動面における潤滑剤が失われないよ
うに構成した、所謂無給脂型の摺動装置が開発されてい
る。この種の摺動装置は、非含脂型のものと、含脂型の
ものとに大別される。前者のタイプの摺動装置として
は、摺動面を構成する部材の材質自体を自己潤滑性のあ
るプラスチック材等で形成するか、または特殊なものと
して磁気軸受や空気軸受等もある。ただし、磁気軸受や
空気軸受は、高荷重用の摺動装置として用いるには不適
当である。一方、例えばブッシュ側に自己潤滑性を有す
る部材を設けた場合において、この摺動面側の部材と裏
金との間で剥離が発生するおそれがある等の不都合があ
る。
補給しなくとも、摺動面における潤滑剤が失われないよ
うに構成した、所謂無給脂型の摺動装置が開発されてい
る。この種の摺動装置は、非含脂型のものと、含脂型の
ものとに大別される。前者のタイプの摺動装置として
は、摺動面を構成する部材の材質自体を自己潤滑性のあ
るプラスチック材等で形成するか、または特殊なものと
して磁気軸受や空気軸受等もある。ただし、磁気軸受や
空気軸受は、高荷重用の摺動装置として用いるには不適
当である。一方、例えばブッシュ側に自己潤滑性を有す
る部材を設けた場合において、この摺動面側の部材と裏
金との間で剥離が発生するおそれがある等の不都合があ
る。
【0004】これに対して、含脂型の摺動装置は高荷重
用として用いることができ、その代表的なものとして
は、例えばブッシュにおける軸への摺動面に凹部を形成
して、この凹部内に油脂や潤滑剤を充填するように構成
したものがある。このように、必要以上の潤滑液を凹部
内に保有させておけば、作動中にこの凹部から徐々に潤
滑液が摺動面に流れ出すことになり、この結果、長期間
にわたって給脂を行わなくとも、円滑に摺動させること
ができるようになる。
用として用いることができ、その代表的なものとして
は、例えばブッシュにおける軸への摺動面に凹部を形成
して、この凹部内に油脂や潤滑剤を充填するように構成
したものがある。このように、必要以上の潤滑液を凹部
内に保有させておけば、作動中にこの凹部から徐々に潤
滑液が摺動面に流れ出すことになり、この結果、長期間
にわたって給脂を行わなくとも、円滑に摺動させること
ができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術における含脂型の摺動装置にあっては、軸とブッ
シュとの間で荷重がかかった状態で摺動する際には、凹
部内の潤滑液が摺動面に流出するが、荷重が除去された
時に、この凹部から出た潤滑液が再び凹部内に回収され
る保障はなく、かなりの量の潤滑液が軸とブッシュとの
間の摺動面から早期に外部に排出されてしまう。このた
めに、潤滑液のロスが大きく、給脂期間をある程度は長
くすることができるが、ほぼ完全に無給脂状態で作動が
可能で、メンテナンスフリーとすることはできないとい
う欠点がある。
来技術における含脂型の摺動装置にあっては、軸とブッ
シュとの間で荷重がかかった状態で摺動する際には、凹
部内の潤滑液が摺動面に流出するが、荷重が除去された
時に、この凹部から出た潤滑液が再び凹部内に回収され
る保障はなく、かなりの量の潤滑液が軸とブッシュとの
間の摺動面から早期に外部に排出されてしまう。このた
めに、潤滑液のロスが大きく、給脂期間をある程度は長
くすることができるが、ほぼ完全に無給脂状態で作動が
可能で、メンテナンスフリーとすることはできないとい
う欠点がある。
【0006】また、従来技術による含脂型の摺動装置で
は、鋳鉄乃至銅合金で形成され、そのP・V値が1kg
f・m/mm2 ・s以下の摺動条件で用いるように設計
されているが、近年においては、各種の産業機械の高効
率化に伴って、高出力で高速の作動条件で用いる摺動装
置に対する要請が大きくなってきている。このために、
P・V値が1kgf・m/mm2 ・s以上であって、し
かも摩擦係数μが0.1以下の条件で作動させることを
可能ならしめる必要であるが、前述した従来技術の摺動
装置では、この条件を十分満足できないのが現状であ
る。
は、鋳鉄乃至銅合金で形成され、そのP・V値が1kg
f・m/mm2 ・s以下の摺動条件で用いるように設計
されているが、近年においては、各種の産業機械の高効
率化に伴って、高出力で高速の作動条件で用いる摺動装
置に対する要請が大きくなってきている。このために、
P・V値が1kgf・m/mm2 ・s以上であって、し
かも摩擦係数μが0.1以下の条件で作動させることを
可能ならしめる必要であるが、前述した従来技術の摺動
装置では、この条件を十分満足できないのが現状であ
る。
【0007】本発明は以上のような従来技術における課
題を解決するためになされたものであって、その目的と
するところは、極めて長い期間にわたって潤滑液を保持
できるようになし、もってトライボロジ特性を著しく改
善できるようにすることにある。
題を解決するためになされたものであって、その目的と
するところは、極めて長い期間にわたって潤滑液を保持
できるようになし、もってトライボロジ特性を著しく改
善できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、軸とブッシュとの間の摺動部に凹部
を形成し、この凹部に、油脂,潤滑剤またはこれらの混
合物からなる潤滑液を繊維状の部材からなるキャリアに
含浸させた潤滑部材を固着して設ける構成としたことを
その特徴とするものである。
ために、本発明は、軸とブッシュとの間の摺動部に凹部
を形成し、この凹部に、油脂,潤滑剤またはこれらの混
合物からなる潤滑液を繊維状の部材からなるキャリアに
含浸させた潤滑部材を固着して設ける構成としたことを
その特徴とするものである。
【0009】
【作用】軸とブッシュとの間に荷重が作用すると、潤滑
部材におけるキャリアが圧縮されて、このキャリアに含
浸させた潤滑液が絞り出されるようにして流出し、摺動
面に供給される。従って、この摺動面は摺動時には、こ
の摺動面に確実に潤滑液の油膜が介在した状態となっ
て、両部材間の摺動は円滑に行われる。そして、荷重が
解除されると、荷重により圧縮されていたキャリアが膨
張変形することになる。キャリアは繊維状の部材で形成
されていることから、一度摺動面に流出した潤滑液の大
半は確実にキャリアに吸引するようにして回収される。
即ち、凹部内に設けたキャリアによって潤滑液に対する
ポンピング作用を発揮することになり、潤滑液のロスが
最小限に抑制できて、極めて長い期間にわたって無給脂
状態で作動させることができる。
部材におけるキャリアが圧縮されて、このキャリアに含
浸させた潤滑液が絞り出されるようにして流出し、摺動
面に供給される。従って、この摺動面は摺動時には、こ
の摺動面に確実に潤滑液の油膜が介在した状態となっ
て、両部材間の摺動は円滑に行われる。そして、荷重が
解除されると、荷重により圧縮されていたキャリアが膨
張変形することになる。キャリアは繊維状の部材で形成
されていることから、一度摺動面に流出した潤滑液の大
半は確実にキャリアに吸引するようにして回収される。
即ち、凹部内に設けたキャリアによって潤滑液に対する
ポンピング作用を発揮することになり、潤滑液のロスが
最小限に抑制できて、極めて長い期間にわたって無給脂
状態で作動させることができる。
【0010】また、このようにポンピング作用を発揮す
ることは、たとえ外部から異物等が摺動面に入り込んだ
としても、潤滑液がキャリアに吸引される時にこの異物
がキャリアに取り込まれる。従って、摺動面を常にクリ
ーンな状態に保持でき、その摩耗等の防止も図られる。
ることは、たとえ外部から異物等が摺動面に入り込んだ
としても、潤滑液がキャリアに吸引される時にこの異物
がキャリアに取り込まれる。従って、摺動面を常にクリ
ーンな状態に保持でき、その摩耗等の防止も図られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に本発明の摺動装置を油圧ショ
ベルのバケット1とアーム2との連結部に設けたものを
示す。同図から明らかなように、バケット1はアーム2
に対して連結部3によって回動可能に連結されており、
バケットシリンダ4を作動させることによって、バケッ
ト1は連結部3を中心として回動せしめられるようにな
っている。
に説明する。まず、図1に本発明の摺動装置を油圧ショ
ベルのバケット1とアーム2との連結部に設けたものを
示す。同図から明らかなように、バケット1はアーム2
に対して連結部3によって回動可能に連結されており、
バケットシリンダ4を作動させることによって、バケッ
ト1は連結部3を中心として回動せしめられるようにな
っている。
【0012】連結部3を構成する摺動装置10は、図2
及び図3に示したように、バケット1側の軸11と、ア
ーム2側のブッシュ12とから構成される。ブッシュ1
2は、その軸11に対する摺動面12a側に凹部13が
形成されており、この凹部13内にはキャリア14aに
グリース等の油脂、潤滑剤またはこれらの混合物からな
る潤滑液を含浸させた潤滑部材14が装着されている。
ここで、凹部13は摺動条件等に応じて最適となる形状
とする。例えば、ブッシュ12の摺動面側を展開して示
した図4に示したように、円周方向に向けて複数(また
は1本)の帯状に形成するか、または図5のように、軸
線方向に複数(または1本)の帯状に形成するか、図6
のように全体にわたって多数の小さな凹部とすることが
可能であり、どのような形状とするかは目的,摺動条件
等に応じて適宜設定する。要は、この凹部13内に潤滑
部材14を収容させて、この潤滑部材14から供給され
る潤滑液が軸11との摺動面12aの全体に及ぶように
なっておれば良い。また、ブッシュ12に有効に荷重を
受承させるために、ブッシュ12の軸11と直接摺動す
る摺動面12aの面積をある程度広くする必要があり、
従って摺動面12aと凹部13との面積比は、約1:1
乃至凹部13の方を若干小さくするのが好ましい。
及び図3に示したように、バケット1側の軸11と、ア
ーム2側のブッシュ12とから構成される。ブッシュ1
2は、その軸11に対する摺動面12a側に凹部13が
形成されており、この凹部13内にはキャリア14aに
グリース等の油脂、潤滑剤またはこれらの混合物からな
る潤滑液を含浸させた潤滑部材14が装着されている。
ここで、凹部13は摺動条件等に応じて最適となる形状
とする。例えば、ブッシュ12の摺動面側を展開して示
した図4に示したように、円周方向に向けて複数(また
は1本)の帯状に形成するか、または図5のように、軸
線方向に複数(または1本)の帯状に形成するか、図6
のように全体にわたって多数の小さな凹部とすることが
可能であり、どのような形状とするかは目的,摺動条件
等に応じて適宜設定する。要は、この凹部13内に潤滑
部材14を収容させて、この潤滑部材14から供給され
る潤滑液が軸11との摺動面12aの全体に及ぶように
なっておれば良い。また、ブッシュ12に有効に荷重を
受承させるために、ブッシュ12の軸11と直接摺動す
る摺動面12aの面積をある程度広くする必要があり、
従って摺動面12aと凹部13との面積比は、約1:1
乃至凹部13の方を若干小さくするのが好ましい。
【0013】潤滑部材14を構成するキャリア14a
は、有機繊維または無機繊維からなる布地で吸湿性の優
れたもの、例えば木綿布等が好適に用いられる。また、
このキャリア14aにはその補強を図る意味で、金属繊
維を適宜量混合させるのが好ましい。このキャリア14
aには潤滑液を含浸させるが、このために例えば油脂
類,液状の潤滑剤またはこれらの混合液からなる潤滑液
に1乃至数回ディッピングする。そして、このディッピ
ング時にキャリア14aの含浸をより効率的に行わせる
には、潤滑液を、それが変質しない程度の温度、例えば
400℃以下程度に加温して、その粘度を低下させた状
態でディッピングを行う。潤滑液中に、例えば二硫化モ
リブデン等からなる固体潤滑剤物質を液中に分散させる
ことも可能である。具体的には、例えばギア油(5号)
と二硫化モリブデンとの混合物を槽内に貯留し、これを
200℃程度に加温した状態でキャリア14aを約2時
間程度浸漬させると、このギア油及び二硫化モリブデン
をキャリア14aに効率的に含浸させることができる。
は、有機繊維または無機繊維からなる布地で吸湿性の優
れたもの、例えば木綿布等が好適に用いられる。また、
このキャリア14aにはその補強を図る意味で、金属繊
維を適宜量混合させるのが好ましい。このキャリア14
aには潤滑液を含浸させるが、このために例えば油脂
類,液状の潤滑剤またはこれらの混合液からなる潤滑液
に1乃至数回ディッピングする。そして、このディッピ
ング時にキャリア14aの含浸をより効率的に行わせる
には、潤滑液を、それが変質しない程度の温度、例えば
400℃以下程度に加温して、その粘度を低下させた状
態でディッピングを行う。潤滑液中に、例えば二硫化モ
リブデン等からなる固体潤滑剤物質を液中に分散させる
ことも可能である。具体的には、例えばギア油(5号)
と二硫化モリブデンとの混合物を槽内に貯留し、これを
200℃程度に加温した状態でキャリア14aを約2時
間程度浸漬させると、このギア油及び二硫化モリブデン
をキャリア14aに効率的に含浸させることができる。
【0014】このように、潤滑液を含浸させたキャリア
14aからなる潤滑部材14は、接着剤等を用いて凹部
13内に装着される。この潤滑部材14の凹部13の内
面への固着性を良好ならしめるには、図7に示したよう
に、キャリア14aを、その凹部13への固着側の部位
を密に織るようにする。ただし、軸11に接触する側は
潤滑液の含浸量できるだけ多くするために、ある程度粗
に織るようにしなければならず、このために、キャリア
14aは目の粗い表層部と、目の細かい基部との2重構
造に織成するのが好ましい。また、この潤滑部材14の
厚みは、凹部13の深さより十分大きくする。これによ
って、ブッシュ12内に軸11を挿通した時に、この潤
滑部材14はある程度圧縮された状態となる。
14aからなる潤滑部材14は、接着剤等を用いて凹部
13内に装着される。この潤滑部材14の凹部13の内
面への固着性を良好ならしめるには、図7に示したよう
に、キャリア14aを、その凹部13への固着側の部位
を密に織るようにする。ただし、軸11に接触する側は
潤滑液の含浸量できるだけ多くするために、ある程度粗
に織るようにしなければならず、このために、キャリア
14aは目の粗い表層部と、目の細かい基部との2重構
造に織成するのが好ましい。また、この潤滑部材14の
厚みは、凹部13の深さより十分大きくする。これによ
って、ブッシュ12内に軸11を挿通した時に、この潤
滑部材14はある程度圧縮された状態となる。
【0015】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次にその作用について説明する。
あって、次にその作用について説明する。
【0016】まず、ブッシュ12を軸11に挿通させる
ことによって、摺動装置10が組み付けられた状態にお
いては、このブッシュ12に形成した凹部13内に十分
な量の潤滑液(この潤滑液に二硫化モリブデン等の潤滑
剤粉末が分散させている場合には、潤滑剤粉末を含む潤
滑液)を含浸させたキャリア14aからなる潤滑部材1
4が装着されており、この凹部13形成部分以外の摺動
面12aにも潤滑膜が介在している。従って、軸11を
低摩擦で円滑に回転させることができる。
ことによって、摺動装置10が組み付けられた状態にお
いては、このブッシュ12に形成した凹部13内に十分
な量の潤滑液(この潤滑液に二硫化モリブデン等の潤滑
剤粉末が分散させている場合には、潤滑剤粉末を含む潤
滑液)を含浸させたキャリア14aからなる潤滑部材1
4が装着されており、この凹部13形成部分以外の摺動
面12aにも潤滑膜が介在している。従って、軸11を
低摩擦で円滑に回転させることができる。
【0017】ここで、油圧ショベルのアーム2とバケッ
ト1との間の連結部3のように、作動時にかなり高い負
荷が作用する部位に用いると、軸11の回転時におい
て、この軸11とブッシュ12との間に極めて大きな押
し付け力が作用する。この時に、潤滑部材14が圧縮さ
れて、キャリア14aに含浸させた潤滑液が滲み出るよ
うにして摺動面12a側に送り込まれることになり、従
って高荷重が作用している状態での摺動時においても、
摺動する部位に潤滑液が潤沢に供給されて、潤滑膜が切
れる等の事態が生じるおそれはなく、かじりや焼き付き
等の発生を確実に防止でき、極めて優れたトライボロジ
特性を発揮する。また、荷重が作用しなくなると、圧縮
状態となっていた潤滑部材14が膨張することになり、
この時に滲み出していた潤滑液の大半が繊維状の部材で
あるキャリア14aに吸引されるように回収されてそれ
に保持される。このように、荷重の作用及びその解除毎
に潤滑部材14を構成するキャリア14aがポンピング
作用を発揮するので、必要な時には軸11とブッシュ1
2との摺接面に多量の潤滑液が供給され、荷重が解除さ
れた時には、余分な潤滑液が回収される。従って、潤滑
液の保持性が良好となり、極めて長い期間にわたって潤
滑液の補給を必要とせず、ほぼ完全にメンテナンスフリ
ーが可能となる。
ト1との間の連結部3のように、作動時にかなり高い負
荷が作用する部位に用いると、軸11の回転時におい
て、この軸11とブッシュ12との間に極めて大きな押
し付け力が作用する。この時に、潤滑部材14が圧縮さ
れて、キャリア14aに含浸させた潤滑液が滲み出るよ
うにして摺動面12a側に送り込まれることになり、従
って高荷重が作用している状態での摺動時においても、
摺動する部位に潤滑液が潤沢に供給されて、潤滑膜が切
れる等の事態が生じるおそれはなく、かじりや焼き付き
等の発生を確実に防止でき、極めて優れたトライボロジ
特性を発揮する。また、荷重が作用しなくなると、圧縮
状態となっていた潤滑部材14が膨張することになり、
この時に滲み出していた潤滑液の大半が繊維状の部材で
あるキャリア14aに吸引されるように回収されてそれ
に保持される。このように、荷重の作用及びその解除毎
に潤滑部材14を構成するキャリア14aがポンピング
作用を発揮するので、必要な時には軸11とブッシュ1
2との摺接面に多量の潤滑液が供給され、荷重が解除さ
れた時には、余分な潤滑液が回収される。従って、潤滑
液の保持性が良好となり、極めて長い期間にわたって潤
滑液の補給を必要とせず、ほぼ完全にメンテナンスフリ
ーが可能となる。
【0018】また、このように荷重の作用及びその解除
毎に潤滑部材14がポンピング作用を発揮するというこ
とは、軸11とブッシュ12との間に往復液流が生じる
よう2なり、この結果、極めて微細な異物等がこの軸1
1とブッシュ12の摺動面12aとの間に入り込んで
も、この異物はポンピング作用による往復液流に搬送さ
れて、確実に凹部13内に取り込まれ、しかも繊維状の
部材であるキャリア14aに捕捉される。従って、軸1
1とブッシュ12の摺動面12aとの間は常にクリーン
な状態に保たれて、摺動部材間における摩耗を著しく低
減することができる。
毎に潤滑部材14がポンピング作用を発揮するというこ
とは、軸11とブッシュ12との間に往復液流が生じる
よう2なり、この結果、極めて微細な異物等がこの軸1
1とブッシュ12の摺動面12aとの間に入り込んで
も、この異物はポンピング作用による往復液流に搬送さ
れて、確実に凹部13内に取り込まれ、しかも繊維状の
部材であるキャリア14aに捕捉される。従って、軸1
1とブッシュ12の摺動面12aとの間は常にクリーン
な状態に保たれて、摺動部材間における摩耗を著しく低
減することができる。
【0019】しかも、荷重がかかった状態で軸11とブ
ッシュ12とが相対変位すると、凹部13内に装着され
ている潤滑部材14に対して引っ張り力等が作用する
が、このような力が作用しても、潤滑部材14は弾性変
形することになって、凹部13の内面から剥離するよう
なことはない。また、この潤滑部材14も荷重を受ける
ようになるが、荷重が作用すると、潤滑部材14が弾性
変形して、荷重に対する緩衝作用が発揮することにな
る。従って、軸11とブッシュ12との間の片当りの防
止も図られる。
ッシュ12とが相対変位すると、凹部13内に装着され
ている潤滑部材14に対して引っ張り力等が作用する
が、このような力が作用しても、潤滑部材14は弾性変
形することになって、凹部13の内面から剥離するよう
なことはない。また、この潤滑部材14も荷重を受ける
ようになるが、荷重が作用すると、潤滑部材14が弾性
変形して、荷重に対する緩衝作用が発揮することにな
る。従って、軸11とブッシュ12との間の片当りの防
止も図られる。
【0020】本発明者の実験によれば、軸11を炭素鋼
(S45C)とし、またブッシュ12を球状黒鉛鋳鉄
(FCD450)で形成し、キャリア14aとして木綿
布を用い、これにギア油(5号)に二硫化モリブデンを
分散させた潤滑液を含浸させた潤滑部材14を使用し
て、P・V値が1kgf・m/mm2 ・sの条件下で軸
11を揺動させたところ、μが0.05以下の極めて低
い摩擦潤滑状態で作動させることができた。
(S45C)とし、またブッシュ12を球状黒鉛鋳鉄
(FCD450)で形成し、キャリア14aとして木綿
布を用い、これにギア油(5号)に二硫化モリブデンを
分散させた潤滑液を含浸させた潤滑部材14を使用し
て、P・V値が1kgf・m/mm2 ・sの条件下で軸
11を揺動させたところ、μが0.05以下の極めて低
い摩擦潤滑状態で作動させることができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、軸とブ
ッシュとの間の摺動部に凹部を形成して、油脂,潤滑剤
またはこれらの混合物からなる潤滑液を繊維状の部材か
らなるキャリアに含浸させた潤滑部材をこの凹部内に固
着して設ける構成としたので、荷重がかかった状態で摺
動する際には、この摺動する部材間に潤滑液を潤沢に供
給でき、潤滑膜が切れて、かじり、焼き付き等の発生を
確実に防止できるようになり、また荷重の作用が解除さ
れると、余分な潤滑液が潤滑部材のキャリアに吸収され
るように回収されることになり、極めて長い期間にわた
って潤滑液の補給を行う必要がなく、ほぼ完全にメンテ
ナンスフリーの摺動装置とすることができ、しかも荷重
の作用及び荷重の解除毎に潤滑部材によって潤滑液のポ
ンピング作用が発揮されてるので、たとえ摺動面部内に
異物等が入り込んだとしても、潤滑液の回収時に摺動す
る部位から除去できるようになり、摺動面部は常にクリ
ーンな状態に保たれて、摩耗の低減が図られる等の諸効
果を奏する。
ッシュとの間の摺動部に凹部を形成して、油脂,潤滑剤
またはこれらの混合物からなる潤滑液を繊維状の部材か
らなるキャリアに含浸させた潤滑部材をこの凹部内に固
着して設ける構成としたので、荷重がかかった状態で摺
動する際には、この摺動する部材間に潤滑液を潤沢に供
給でき、潤滑膜が切れて、かじり、焼き付き等の発生を
確実に防止できるようになり、また荷重の作用が解除さ
れると、余分な潤滑液が潤滑部材のキャリアに吸収され
るように回収されることになり、極めて長い期間にわた
って潤滑液の補給を行う必要がなく、ほぼ完全にメンテ
ナンスフリーの摺動装置とすることができ、しかも荷重
の作用及び荷重の解除毎に潤滑部材によって潤滑液のポ
ンピング作用が発揮されてるので、たとえ摺動面部内に
異物等が入り込んだとしても、潤滑液の回収時に摺動す
る部位から除去できるようになり、摺動面部は常にクリ
ーンな状態に保たれて、摩耗の低減が図られる等の諸効
果を奏する。
【図1】本発明の摺動装置が用いられる機構の一例とし
ての油圧ポンプのバケットとアームとの連結部の構造を
示す外観図である。
ての油圧ポンプのバケットとアームとの連結部の構造を
示す外観図である。
【図2】摺動装置の横断面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】図2の摺動装置のブッシュの展開図である。
【図5】ブッシュの他の例を示す展開図である。
【図6】ブッシュのさらに別の例を示す展開図である。
【図7】キャリアの構造を示す説明図である。
10 摺動装置 11 軸 12 ブッシュ 12a 摺動面 13 凹部 14 潤滑部材 14a キャリア
Claims (3)
- 【請求項1】 軸とブッシュとの間の摺動部に凹部を形
成し、この凹部に、油脂,潤滑剤またはこれらの混合物
からなる潤滑液を繊維状の部材からなるキャリアに含浸
させた潤滑部材を固着して設ける構成としたことを特徴
とする摺動装置。 - 【請求項2】 前記キャリアは目の粗い表層部と、目の
細かい基部とから構成し、基部を前記凹部の内面に固着
する構成としたことを特徴とする請求項1記載の摺動装
置。 - 【請求項3】 前記キャリアは有機繊維または無機繊維
に、金属繊維を混合することにより強化したものである
ことを特徴とする請求項1または2記載の摺動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21323092A JPH0642533A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 摺動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21323092A JPH0642533A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 摺動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642533A true JPH0642533A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16635689
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21323092A Pending JPH0642533A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 摺動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0642533A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8055410B2 (en) | 2005-05-30 | 2011-11-08 | Jtekt Corporation | Electric power steering system |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21323092A patent/JPH0642533A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8055410B2 (en) | 2005-05-30 | 2011-11-08 | Jtekt Corporation | Electric power steering system |
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