JPH0643123B2 - 複合ポリエステルフィルム及びフォトポリマープレート用保護層としての使用並びに前記フィルムを含むフォトポリマープレート - Google Patents

複合ポリエステルフィルム及びフォトポリマープレート用保護層としての使用並びに前記フィルムを含むフォトポリマープレート

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JPH0643123B2
JPH0643123B2 JP2510512A JP51051290A JPH0643123B2 JP H0643123 B2 JPH0643123 B2 JP H0643123B2 JP 2510512 A JP2510512 A JP 2510512A JP 51051290 A JP51051290 A JP 51051290A JP H0643123 B2 JPH0643123 B2 JP H0643123B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特殊な表面特性を有する新規な複合ポリエステ
ルフィルムとフォトポリマープレート(photopolymer p
late)用保護層としてのその使用に関する。
印刷版及び特にフレキソグラフ印刷版を製造するために
使用されるフォトポリマープレートのような、感光性素
材が、キャリアーと保護フィルムの間に置かれた光重合
性(potopolymerizable)ポリマーの層を含む少なくと
も1つの集成体から成ることは知られている。一般に、
キャリアーと保護フィルムは、金属フィルム又はフィル
ム形成熱可塑性ポリマーのフィルム若しくはシートから
成る。ポリエステルフィルム、及び特にアルキレンテレ
フタレートから誘導される数種の単位を含有する延伸フ
ィルムは感光性素材用の前記のキャリヤー又は保護フィ
ルムを製造するための好ましい材料である。保護フィル
ムの主要な役割は、光重合性素材の運搬及び/又は貯蔵
中に受ける損傷からフォトポリマー層を保護することで
あり、更に光重合性プレートを積み重ねる場合セパレー
ターとしての働きもする。保護フィルムは光重合性素材
を使用する時点で光重合性層から分離される。この使い
方では、光重合性層に、印刷機のガラス板上及び/又は
ネガの表面上での素材の表面の版取りができるだけ完全
であるような表面の形状を与えることが有利であること
が判明している。
このような目的は、光重合性素材を所定の位置につけた
時に、光重合性層とガラス板の間にとらえられた空気が
容易に抜け出すことができる場合、即ち、光重合性層が
十分に粗い場合、すみやかに達成できるだけである。保
護フィルムは、光重合性層と接している前記フィルムの
表面が、幾つもの突起を含み、それらがほとんど同じ高
さであって、光重合性層に接している保護フィルムの表
面全体に一様に分布している場合、転写作用により前記
の層にこの粗さを付与できることができて有利である。
また、光重合性層が特に薄い(その厚さは約3μmにな
り得る)特定の用途(たとえばオフセット版の製造)に
対しては、保護フィルムの粗い表面に、光重合性層を貫
くようなピークが無いことを確実にするように注意しな
ければならない。このような表面の性質を有するポリエ
ステルフィルムの製造には、粒度、粒度分布及びポリエ
ステルフィルムに混入する際の再凝集しない能力に関す
る特定の要件を満足する充填剤の使用が必要である。こ
のような充填剤は一般に保護フィルムの厚さ全体にわた
って混入され(所謂、フルバルク(full-bulk)フィル
ム)、この場合、所望の結果を得るのに関与しない部分
の消費された充填剤は全くむだになる。更にその上、フ
ィルムの厚さ全体にわたる高濃度の充填剤の使用により
前記フィルムが不透明になるのが助長され、保護層を通
して光重合性層が見えなくなる。最後に、高濃度の充填
剤を含有するフルバルクフィルムのスクラップは再循環
が不可能でないとしても困難である。
本発明の第1の目的は、光重合性層に粗さを付与するこ
とができる、一様な形状の粗い保護フィルムを開発する
ことである。
本発明の第2の目的は、極めて薄いフォトポリマー層を
貫くようなピークのない粗い保護フィルムを開発するこ
とである。
本発明の第3の目的は、使用する充填剤の量を限定する
と同時に、高濃度の単分散充填材を含有する粗い保護フ
ィルムを得ることにある。
本発明の第4の目的は、充填剤の濃度を考慮に入れて、
あり得る最高の透明度の粗い保護フィルムを得ることで
ある。
更に詳細には、本発明は、新規な半結晶質二軸延伸複合
ポリエステルフィルムに関し、そのフィルムは充填剤を
含むか又は含まない厚い層Aと、層Aの面の少なくとも
1つの上の、層Aの厚さよりも厚さが小さい同時押出ポ
リエステル層Bとから成り、そのフィルムは層Bが次の
表面特性: - 全粗さ(山と谷の間の高さ)Rt3μm - 比Rt/Raで表わされるピーク密度(Raは平均
偏差粗さ)10 を有し、かつ次の特性: 平均直径= 1.5〜2.5 μm 単分散性(monodispersity)I=D75−D251.2 を有する充填剤を含有することを特徴とする。
本発明のフィルムのピーク密度は好ましくは5〜9の間
である。
WO 86/06024 号として公開された国際出願に、特にオフ
セット板を得るための印刷組版の製造を目的とした、無
充填の厚い層(A) と少なくとも1つの充填した薄い層
(B) から成るポリエステルの複合フィルムについて記載
がある。この目的のために、これらの複合フィルムは、
一方で複写物のシートの良好な機械適性と良好な分離を
確実にするのに充分でなければならない粗さと、他方
で、透明性に関して厳しい要求に応じなければならな
い。これらの相反する要求は、微量(0.01〜1重量%)
の充填剤を混入し、無充填層(A) の厚さに従って充填層
(B) の厚さを調整することにより両立された。粗い感光
層に対する感光性素材のための保護シートの製造を目的
とするポリエステルの複合フィルムについては、表面の
形状の別の要求(感光層の厚さより小さい全粗さ、一様
の高さのピークの高い密度)に応じることが必要であ
り、それには異なる技術的解決等(単分散性の高い充填
剤の大きい含有量)が採用される。
本発明の同時押出複合フィルムの層(A) 及び(B) を得る
ために使用するポリエステルは二軸延伸半結晶質フィル
ムを得るために通常使用されるものである。それはフィ
ルム形成線状ポリエステルであって、延伸により結晶化
することができ、1種以上の芳香族ジカルボン酸又はそ
の誘導体(たとえば低級脂肪族アルコールのエステル、
ハロゲン化物)と1種以上の脂肪族グリコールから常法
により得られる。挙げ得る芳香族二酸の例は、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,5-ジ
カルボン酸及びナフタレン−2,6-ジカルボン酸である。
これらの酸は、アジピン酸、アゼライン酸及びヘキサヒ
ドロテレフタル酸のような1種以上の脂肪族ジカルボン
酸の少量と併用することができる。脂肪族ジオールの挙
げ得る非限定例は、エチレングリコール、プロパン−1,
3-ジオール及びブタン−1,4-ジオールである。これらの
ジオール更に多数の炭素原子を含有する1種以上の脂肪
族ジオール(たとえばネオペンチルグリコール)又はシ
クロ脂肪族ジオール(シクロヘキサンジメタノール)の
少量と併用することができる。好ましくは、結晶化し得
るフィルム形成ポリエステルは、ポリアルキレンジオー
ルテレフタレート又はナフタレンジカルボキシレート及
び特にポリエチレングリコールテレフタレート(PE
T)若しくはポリブタン−1,4-ジオールテレフタレー
ト、又は少なくとも80mol%のアルキレングリコールテ
レフタレート若しくはナフタレンジカルボキシレート単
位を含有するコポリエステルである。ポリエステルは有
利にはポリエチレングリコールポリエチレングリコール
テレフタレートであり、その固有粘度はo−クロロフェ
ノール中25℃で測定して、 0.6〜0.75dl/gの間にあ
る。
本発明フィルムの表面に実質的に同じ高さのピークの均
一な分布を得るには、単分散充填剤、即ち、 1.2以下で
ゼロに等しいこともあり得る単分散指数I=D75−D25
を特徴とする充填剤を使用する。用語D75及びD25は後
記のように定義する。平均直径D50は、粒子全部の重量
の50%に対応する球形粒子の直径として定義し、粒子の
重量百分率と直径を関係づける累積分布曲線上で読み取
り、 1.5〜2.5 μmの間であり、好ましくは1.8μm
と2.2μmの間である。
充填剤の種類は、それらが前記に指摘した単分散性と平
均直径の要件を満足すれば決定的ではない。従って、種
々の型の充填剤、即ち金属塩(CaCO;BaS
)及び金属酸化物(SiO,TiO,Zr
,Al,シリカ/アルミナ混合物)並びに珪
酸塩を使用することが可能である。しかしながら、ポリ
マーに混入する場合に僅かしか、又は全く再凝集しない
充填剤を使用するのが好ましい。W,STEBER ら、J.Col
loid and Interface Sci.26(1968)62〜69,米国特許第
3 634 558号及び欧州特許出願 0 234 945号に記載の方
法に従って、アルカリ性塩基(特にアンモニア水)の存
在下に金属アルコラート、たとえば珪酸アルキル、チタ
ン酸アルキル、ジルコン酸アルキル又はアルミン酸アル
キルを含水アルコール性媒質中で加水分解して得られる
金属酸化物を使用するのが好ましい。このようにして得
られる金属酸化物は単分散球形粒子の形をとる。単分散
球形酸化物及び特に珪酸アルキル(珪酸メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル)を含水アルコール性
媒質中でアルカリ加水分解して得られるシリカが特にも
っとも適している。シリカ粒子は、エチレングリコール
のようなアルコール又はポリオールを用いて、K.ILERの
名前で米国特許第 2 801 185号に、及びA.K.VAN HELDEN
ら、J.ColloidInterface Sci.81(1981) 354 〜367 ペ
ージに記載された方法に従って、表面上に存在するシラ
ノール基の全部又は一部をエステル化処理してもよい。
単分散球形金属酸化物は、慣用方法により、即ち粉末の
形で、又は好ましくはグリコール懸濁液の形で(欧州特
許出願第 0 236 945号参照)、相互交換(interexchang
e)反応又は重縮合中に、あるいはマスターバッチ法に
より、ポリエステルに混入することができる。
本発明について、「球形粒子」という表現は、0.45〜0.
523の間に形状関数φvを有する粒子を指し、φvはμ
3で表わす粒子の体積Vと粒子の最大直径の三乗の比
V/D3に等しい。
層Bに混入される充填剤の量は、充填剤の種類及び特に
その密度により変わる。実際には、ピーク密度はポリマ
ーに存在する充填剤の粒子の数に直接依存する。所定重
量の充填剤と一定の平均直径では、粒子の数は充填剤の
密度と反比例する。一般に、充填剤の量は、ポリマーの
5〜35重量%の間であって、 5〜25重量%の間が好まし
い。単分散シリカを充填剤として使用する場合には、 5
〜15重量%の間の量が適当である。充填剤の適量は、比
Rt/Raで表わして10以下であるピーク密度を1つ以
上の層(B)に供与するように、簡単な試験によってそ
れぞれの特定の場合において決定することができる。
本発明の複合フィルムは、前記定義のような少なくとも
1つの層Bを含む。多層光重合性素材中の保護層として
それらを使用する場合は、それぞれの面に層Bを含むよ
うにする。このようにしてできた複合フィルムは、2つ
の素材の光重合性層の間のスペーサ及び保護シートとし
て役立つ。変形として、唯一の層Bのみを含む本発明の
複合フィルムを、多層光重合性素材中で同時に保護フィ
ルムと耐久性(permanent)キャリアーとして役立てる
ことができる。この場合には、層Bを保持する面は1つ
の素材の光重合性層の1つの面と接触し、公知の型の接
着剤コーティングを保持し得る複合フィルムのもう1つ
の面がもう1つの素材の光重合性層と接触している。こ
のように数個の光重合性素材を結びつけることが可能で
ある。
本発明フィルムをキャリアーと保護シートの両方として
役立てることを目的とする場合には、本発明の層Bを含
まない層Aの面に、公知の型の接着用下塗剤の層を、適
宜な手段(同時押出、インラインコーティング、ピック
アップコーティング)により付けることができる。これ
は、アクリルポリマー又は数個のオキシスルホニル基
(SOM、Mは水素原子又はアルカリ金属若しくはア
ルカリ土類金属原子)(第 0 267 856号、第 0 275 801
号及び第 0 272 993号として公開された欧州特許出願並
びに第 2 628 359号として公開されたフランス特許出願
88/03302号参照)若しくは第 0 260 203号として公開さ
れた欧州特許出願に記載されたようなグラフト化オキシ
スルホニル基を含有するコポリエステルを使用して行う
ことができる。
本発明の同時押出複合フィルムは、充填剤を含有しない
か又は適切な場合には層Bとは異なる充填剤を含有する
ポリエステルAを、前記の単分散球形充填剤を含有する
ポリエステルBと同時に押出することにより得られる。
これを行うには、第1の押出機を使用して結晶化可能ポ
リエステルの流れ(A) を押出し、同時に第2の押出機を
使用して1つ以上の層(B) を形成する目的のポリエステ
ルの流れ(B) を押出す。2台の押出機を同時押出箱に連
結する。その中で適当な場合には流れ(B) を2つの流れ
(B) に分割することができる。溶融ポリマーの流れをフ
ラットダイを通過させて多層非晶質フィルムに変え、得
られる非晶質フィルムを、フィルムを製造するための慣
用操作、即ち焼戻し、配向、熱硬化及び巻取りに付す
る。
フィルム製造の条件は延伸半結晶質ポリエステルフィル
ムを得るため工業上通常使用される条件である。ダイか
ら出るとき、非晶質複合フィルムをキャスティングドラ
ム上で10℃と45℃の間の温度に冷却する。
押出された複合フィルムの延伸の条件は、半結晶質ポリ
エステルフィルムの製造に通常使用される条件である。
こうして、一軸延伸又は2つの一般には直交する方向に
逐次若しくは同時に行う二軸延伸を実施し、さもなけれ
ば延伸の方向をそれぞれのシークェンスについて変える
少くとも3回の一連の延伸操作で実施することが可能で
ある。その上、一方向延伸操作それ自体を数段で実施す
ることができる。それにより、たとえば、2つの逐次二
軸延伸処理のような延伸シークェンスを組合せることが
可能であり、それぞれの延伸操作を数段階で実施するこ
とができる。
複合フィルムは2つの垂直の方向で二軸延伸に付するの
が好ましい。たとえば、フィルムを最初はその移動の方
向に延伸し(縦延伸)、次いでその垂直方向で延伸する
(横延伸)こと、又はその逆が可能である。一般に、縦
延伸を80〜135 ゜の温度で3〜5の比(即ち、延伸した
フィルムの長さが非晶質フィルムの長さの3〜5倍を示
す)で行い、横延伸は90〜135 ℃の温度、好ましくは 1
00〜125 ℃の間の温度で3〜5の比で行う。
延伸後、複合フィルムを 160〜240 ℃の間の温度で熱処
理に付する。
延伸は、同時に、即ち縦方向と横方向で同じ時に、たと
えば80〜120 ℃の温度で3〜5の延伸比で行うこともで
きる。
押出機の押出量は延伸後の層(A) 及び(B) の厚さに応じ
て変わる。層(A) は一般に20μmと 150μmの間、好ま
しくは30μmと 100μmの間の厚さを有する。層(B)の
厚さは一般に単分散充填剤の粒子の平均直径よりも小さ
い。この厚さは 0.5μm〜 2μmの範囲が好ましい。
本発明の複合フィルムの自由収縮率は、両方向共、 150
℃で、有利には2%以下であって、好ましくは 1.5%以
下である。
層Aは充填剤を含有しないことが好ましいけれども、特
に複合フィルムが1つだけ層(B) を含有する場合は慣用
の充填剤を混入することにより巻取りを容易にするため
に充分な粗さをフィルムに与えることが有用であること
を明らかにすることができる。この場合、層Aに混入さ
れる充填剤の平均直径は、層B中の充填剤のそれ以下で
あるのが好ましく、充填剤の量は層Bのそれより少な
い。一般に、この量は5重量%より少なくて 0.1〜3 重
量%の間である。この目標は、(A) の層(B) に向かい合
う面に、層(B) とは異なる適量の慣用充填剤を含有する
層(C) を配置することにより達成できる。
本発明の複合フィルムが2つの層(B) を含む場合、層
(A) が充填剤を含有する必要はないが、層(B) 中の単分
散充填剤と異なる慣用充填剤を層(A) に混入することは
本発明の枠組を越えるものではない。
層(A) が充填剤を欠く本発明フィルムは80%未満の曇り
度(haziness)を有する。他のすべての物が等しいとす
れば、フルバルクフィルムは全く不透明である。
本発明の複合フィルムは、特にフレキソグラフィック印
刷法による印刷版の製造のための光重合性素材用保護フ
ィルムとして特に適切である。この使用が本発明の2番
目の主題となっている。
本発明の3番目の主題は、印刷版用の光重合性素材(el
ement)であって、本質的にキャリアー、光重合性層及
び保護フィルムを含んで成る少くとも1つの集成体から
成る。それは前記保護フィルムが、充填剤を含有しても
含有しなくてもよい厚い層(A) と、前記の層(A) の面の
少なくとも1つの面上に、その厚さが層(A) の厚さより
小さく、かつ次の表面特性: - Rt 3μm - ピーク密度Rt/Ra10 を有するポリエステル層(B) を含み、前記層(B) が次の
特性: ・平均直径= 1.5μm〜 2.5μm ・単分散性I1.2 を有する充填剤を含有する、同時押出二軸延伸複合ポリ
エステルフィルムから成ることを特徴とする。
本発明の光重合性素材では、キャリアーと重合性層とは
普通に使用されているものである(米国特許第 2 948 6
11号、第 3 024 180号及び第 4 323 637号;Research D
isclosure86/188 103参照)。光重合性層のための耐久
性キャリアーはシート、フィルム又はプレートの形のど
の材料からも構成することができる。このような金属
(たとえばアルミニウム)でつくるか、又はフィルム形
成ポリマー(ビニルポリマー又はコポリマー、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル−アミ
ド)を主成分とするフィルム、シート又はプレートを使
用することが可能である。ポリエステルのフィルム、シ
ート又はプレートは特に適切である。耐久性キャリアー
は、必要な場合、光重合性層との接着を改良するため接
着剤の層を有することができる 本発明の光重合性素材は、本質的に耐久性キャリアー、
光重合性層及び本発明の保護フィルムで構成される1つ
以上の集成体から成り得る。前記のように、2つの光重
合性集成体から構成される素材では、保護フィルムは、
それぞれの面上に層(B) を含み、2つの素材の2つの光
重合性層の間のスペーサーの役をする。2つより多い集
成体を含む素材では、保護フィルムは、隣接する集成体
のキャリアーの層(B) を有する面から成る。
以下の実施例は、限定を意味するのではなく、本発明を
説明するものであり、実施に移すことができる方法を示
す。充填剤と複合フィルムの性質を以下に明確にし、そ
れらの測定方法を説明する。
A) フィルムの特性 1゜ - 粗さ(roughness) a) 平均偏差:粗さ(mean deviation roughness)Ra
(又はCLA) 規格DIN 4.768に定義されるこの特性は、この規格に
記載された方法によりPERTHEN S6P(登録商標)装置
で、次の条件下に測定した。
- カットオフ波長の数値 : 0.08mm - トラッキング長さ : 1.75mm - 計測針の曲率半径 : 4 μm - 計測針のトラッキング力 : 50 mg・f 記録した結果は20μm間隔のプロフィルについて行った
30回の測定の平均である。
b) Raと同条件下に測定した全粗さ(fotal roughnes
s)(山から谷までの高さ) 2゜ - ピーク密度 これは、前記のようにして測定し、比Rt/Raとして
表わす。
3゜ - 150℃における収縮 フィルムの横延伸と縦延伸の方向を確認した後、ポリエ
スチルフィルムから直径 100mmの円形試験片を切り取
る。次いで試験片を恒温通風炉中で 150℃に30分間加熱
する。冷却後、照明されたガラス板上に刻み込んだ 0.1
mm目盛の物差しと拡大鏡照明準具から成る測定ブロック
を使用し、横方向(DT)と縦方向(DL)で試験片の
直径を測定した。収縮を次式を用いて計算し表わした。
- RT= 100−DT - RL= 100−DL 4゜ - 曇り度 透過散乱光の有分率(又は曇り)によりフィルムの曇り
度の特性を示す。規格ASTM D 100により測定する。
B) 層B中の充填剤の特性 1゜ - 粒子の平均直径、D50(前記定義) これはピロ燐酸ナトリウム水溶液中で、商標SYMPATEC
(登録商標)のレーザー粒度計を使用して測定する。
2゜ - D75及びD25 これはそれぞれ粒子全部の75及び25重量%に対応する球
形粒子の直径を表わし、D50と同じようにして測定し、
粒子の重量百分率とその直径の関係の累積分布曲線上で
読み取る。
実施例1 a) マスターバッチの調整 粘度指数740 を有する85重量%の充填剤を含まないポリ
エチレングリコールラレフタレートと商標MICROBEAD P4
00(登録商標)で販売され次の特性: D50(μm) : 1.95 D25(μm) : 1.55 D75(μm) : 2.41 I (μm) : 0.86 を有し、最小直径0.62μmを有する粒子を0.12重量%及
び最大直径 4.2μmを有する粒子を0.98重量%含有する
15重量%の単分散球形シリカから成るマスターバッチ
を、直径 354mmで長さが直径の35倍に等しい、商標LETI
STRITZ (登録商標)の二軸スクリュー押出機に成分を
導入し、混合物を10kg/時の速さで押出し、脱蔵圧力を
7×103Pa、スクリューの回転速度を 100rpm にして調
製する。得られる棒材を冷水を用いて冷却し、次いで高
温気流中で乾燥して顆粒にする。
10重量%のシリカを含有する第2マスターバッチは、同
じ無充填PETと前記の調製した15%マスターバッチか
ら出発して、前記操作により得る。第2マスターバッチ
の粘度指数は640 である。
b) B/A/B複合ポリエステルフィルムの調製 72μmの厚さを有する無充填内層A及びAの角面上の
1.5μmの厚さを有する層Bを含む複合ポリエステルフ
ィルムを、充填ポリマーの流れ(B) を2つの二次流れ
(B) に分割する接続箱に連結した2台の押出機から成る
装置を使用して一方でマスターバッチの調製に使用した
充填剤を含まないPEと、他方10%のシリカを含有する
第2マスターバッチとの同時押出により調製する。
主要押出系統(流れA)の押出量は 120kg/時で、その
温度は 280℃である。附随系統は5kg/時の押出量と 2
50℃〜270℃の間の温度を有し、接続箱の流入圧力は 6
×106Paと 9×106Paの間である。
3つの流れB/A/Bをフラットダイを通して押出す。
同時押出素材を35℃に保ったキャスティングドラム上で
板にして冷却し、次いで非晶質複合フィルムを 105℃の
温度で3.24の比の縦延伸に付し、続いて 115℃と 125℃
の間の温度で3.27の比に横延伸に付する。それから二軸
延伸フィルムに 230℃の温度で5秒間熱硬化加熱処理を
施し、その後で冷却して巻取る。
この方法により得られるフィルムは次の性質を有する: 1゜ - 粗さ ・Ra : 0.31μm ・Rt : 2.38μm ・Rt/Ra : 7.68 150℃の収縮率 - 縦方向 : 0.98% - 横方向 : 0.45% - 曇り度 : 7.37% 実施例2 合計の厚さが75μmのB/A/B型の複合フィルムを、
10%のシリカを含有する適量のマスターバッチと無充填
PETから得られる、7%のシリカを含有するPETを
用いて10%のシリカを含有するPETを置き換え、実施
例1の方法により製造した。
これにより次の性質を有する複合フィルムを得た: 1゜ - 粗さ ・Ra : 0.281μm ・Rt : 2.36μm ・Rt/Ra : 8.39 150℃の収縮率 - 縦方向 : 1.05% - 横方向 : 0.5% - 曇り度 : 69.7% 実施例3 10%のシリカを含有する適量のマスターバッチと無充填
PETを混合して得られる、5%のシリカを含有するP
ETを用いて、10%のシリカを含有するPETを置き換
え、実施例1の方法によりB/A/B型の複合フィルム
を製造した。得られたフィルムは次の性質を有する。
1゜ - 粗さ ・Ra : 0.243 μm ・Rt : 1.79μm ・Rt/Ra : 7.36 150℃の収縮率 - 縦方向 : 0.95% - 横方向 : 0.53% - 曇り度 : 58.5 % 実施例4 1゜ - 10重量%のシリカを含有するポリマーの製造商
標MICROBEAD P400(登録商標)の単分散球形シリカを10
重量%含有するポリエチレングリコールテレフタレート
を、酢酸カルシウム(175ppm)、三酸化アンチモン(35
0ppm)及びオルト燐酸(54ppm)の存在下に、120kgのテ
レフタル酸ジメチルと、13.3kgのシリカの80kgのエチレ
ングリコール中の懸濁液93.3kgとから出発して 300オ
ートクレーブ中で製造した。
この方法で得られたポリマーはo−クロロフェノール中
25%溶液で測定して、80の固有粘度を有する。
2゜ - 複合フィルムの製造 B/A/B型の複合フィルムを、無充填ポリエステルと
前記で得られる充填ポリステルの同時押出により、実施
例1の方法で製造した。
この方法で得られた複合フィルムは次の特性を有する: ・Ra : 0.32μm ・Rt : 2.42μm ・Rt/Ra : 7.56 ・曇り度 : 60% 比較例1 2重量%のMICROBEAD P400(登録商標)シリカを層(B)
に含有する複合フィルムを実施例1の方法により製造し
た。得られたフィルムは次の特性を有する。
・Ra : 0.126 μm ・Rt : 1.80μm ・Rt/Ra : 14 ・曇り度 : 21 ピーク密度が低過ぎるこのフィルムは、光重合性プレー
ト用保護フィルムとして使用するには不適当である。
比較例2 層(B) が種々の量の硫酸バリウム(商標BLANC FIXE H)
を含有する複合フィルムを実施例1の方法により製造し
た。得られたフィルムの特性を次表に示す。硫酸バリウ
ムは下記特性を有していた。
・D50 : 2.04 ・D75 : 2.9 ・D25 : 1.36 ・I : 1.54 この方法により得られたフィルムは、ピーク密度が低過
ぎるため、フォトポリマープレート用保護フィルムとし
て使用するのに適当ではない。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填剤を含むか又は含まない厚い層(A)
    と、層(A) の面の少なくとも1つの上の、層Aの厚さよ
    りも厚さが小さい同時押出ポリエステル層(B) を含んで
    成り、層(B) が次の表面特性: −全粗さ(山と谷の間の高さ)Rt3μm −比Rt/Ra(Raは平均偏差粗さ)で表わすピーク
    密度10 を有し、かつ次の特性: ・平均直径D50= 1.5〜2.5 μm ・単分散性I1.2 を有する5〜35重量%の充填剤を含有することを特徴と
    する、 半結晶質二軸延伸複合ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】充填剤が金属酸化物の実質的に球形の粒子
    から成ることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載
    の、半結晶質二軸延伸複合ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】層(B) の厚さが、それが含有する充填剤の
    粒子の平均直径よりも小さいことを特徴とする請求の範
    囲第1〜2項のいずれか1項に記載の半結晶質二軸延伸
    複合ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】充填剤がシリカであることを特徴とする、
    請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の半結晶質
    二軸延伸複合ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】充填剤の量が、層(B) を形成するポリエス
    テルの5〜15重量%の間であることを特徴とする、請求
    の範囲第4項に記載の半結晶質二軸延伸複合ポリエステ
    ルフィルム。
  6. 【請求項6】印刷版用光重合性素材の光重合性層の保護
    シートとしての、請求の範囲第1〜5項のいずれか1項
    に記載の半結晶質二軸延伸複合ポリエステルフィルムの
    使用。
  7. 【請求項7】本質的にキャリアー、光重合性層及び保護
    フィルムを含んで成る少なくとも1つの集成体から成
    り、前記保護フィルムが請求の範囲第1〜5項のいずれ
    か1項に記載の同時押出二軸延伸複合ポリエステルフィ
    ルムから成ることを特徴とする、印刷版用光重合性素
    材。
  8. 【請求項8】それぞれ本質的にキャリアーと光重合性層
    を含んで成る2つの集成体から成り、2つの光重合性層
    が、層(A) の各面上に層(B) を含む、請求の範囲第1〜
    5項のいずれか1項に記載の半結晶質二軸延伸複合ポリ
    エステルフィルムから成る保護シートによって分離され
    ることを特徴とする、請求の範囲第7項に記載の光重合
    性素材。
  9. 【請求項9】それぞれキャリアー、光重合性層及び保護
    シートを含んで成る数個の集成体から成り、素材のそれ
    ぞれの光重合性層が、層(A) の面のうちただ1つの面上
    に層(B) を含む、請求の範囲第1〜5項のいずれか1項
    に記載の複合ポリエステルフィルムにより隣接する光重
    合性層から分離されていることを特徴とする、請求の範
    囲第8項に記載の光重合性素材。
  10. 【請求項10】層(B) を欠く層(A) の面が光重合性層に
    対する接着を増進する被覆層を有することを特徴とす
    る、請求の範囲第9項に記載の光重合性素材。
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