JPH0643265U - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
- Publication number
- JPH0643265U JPH0643265U JP7795592U JP7795592U JPH0643265U JP H0643265 U JPH0643265 U JP H0643265U JP 7795592 U JP7795592 U JP 7795592U JP 7795592 U JP7795592 U JP 7795592U JP H0643265 U JPH0643265 U JP H0643265U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition
- coil
- transistor
- exciter coil
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】立上りが早く、継続時間が長い火花電圧を得る
ことができる点火装置を提供する。 【構成】エキサイタコイル1の両端にトランジスタ3を
接続し、内燃機関の点火時期にサイリスタ8を導通させ
ることにより、トランジスタ3を遮断させる。トランジ
スタ3が遮断したときにエキサイタコイル1に誘起した
高い電圧をサイリスタ8を通して点火コイル9の1次コ
イルに印加して、点火コイルの2次コイルに継続時間が
長い高電圧を誘起させる。他のエキサイタコイル2の出
力で充電したコンデンサ11の電荷をサイリスタ8を通
して点火コイル9の1次コイルに放電させ、このコンデ
ンサの放電により点火コイルの2次コイルに立上りが早
い高電圧を誘起させる。
ことができる点火装置を提供する。 【構成】エキサイタコイル1の両端にトランジスタ3を
接続し、内燃機関の点火時期にサイリスタ8を導通させ
ることにより、トランジスタ3を遮断させる。トランジ
スタ3が遮断したときにエキサイタコイル1に誘起した
高い電圧をサイリスタ8を通して点火コイル9の1次コ
イルに印加して、点火コイルの2次コイルに継続時間が
長い高電圧を誘起させる。他のエキサイタコイル2の出
力で充電したコンデンサ11の電荷をサイリスタ8を通
して点火コイル9の1次コイルに放電させ、このコンデ
ンサの放電により点火コイルの2次コイルに立上りが早
い高電圧を誘起させる。
Description
【0001】
本考案は、磁石発電機を電源とした内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
磁石発電機を電源とした内燃機関用点火装置としては、電流遮断形の点火回路 を用いたものとコンデンサ放電式の点火回路を用いたものとが知られている。
【0003】 電流遮断形の点火回路は、磁石発電機内に設けられたエキサイタコイルと、該 エキサイタコイルに対して並列に接続されたトランジスタと、1次コイルが該エ キサイタコイルに対して並列に接続された点火コイルと、内燃機関の点火時期に トランジスタを遮断状態にする回路とにより構成される。この点火回路において は、エキサイタコイルが一方の極性の半サイクルの電圧を誘起したときにトラン ジスタを導通させてエキサイタコイルに短絡電流を流し、該短絡電流が十分大き くなったところでトランジスタを遮断状態にしてエキサイタコイルに高い電圧を 誘起させる。この電圧を点火コイルにより昇圧して該点火コイルの2次コイルに 点火用の高電圧を誘起させ、該高電圧を機関の気筒に取り付けられた点火プラグ に印加して点火用の火花を発生させる。この電流遮断形の点火回路は、得られる 火花電圧の立上りはそれ程早くないが、火花放電時間が長いという特長を有して いる。
【0004】 またコンデンサ放電式の点火回路は、内燃機関により駆動される磁石発電機内 に設けられたエキサイタコイルと、点火コイルの1次側に設けられた点火エネル ギー蓄積用コンデンサと、エキサイタコイルの一方の極性の半サイクルの誘起電 圧により点火エネルギー蓄積用コンデンサを充電するコンデンサ充電回路と、該 コンデンサの電荷を点火コイルの1次コイルに放電させるための放電制御用スイ ッチと、内燃機関の点火時期に該放電制御用スイッチにトリガ信号を与える回路 とにより構成される。この点火回路においては、エキサイタコイルが一方の極性 の半サイクルの電圧を誘起したときに点火エネルギー蓄積用コンデンサを充電し 、内燃機関の点火時期に放電制御用スイッチを導通させることによりコンデンサ の電荷を点火コイルの1次コイルを通して放電させる。コンデンサの電荷が点火 コイルの1次コイルを通して放電すると、該点火コイルの鉄心中で大きな磁束変 化が生じるため、該点火コイルの2次コイルに点火用の高電圧が誘起する。この コンデンサ放電式の点火装置は、火花放電時間が短いが、火花電圧の立上りが早 く、火花放電電流が大きいという特長を有する。
【0005】
従来の電流遮断形の点火回路を用いた場合には、火花放電時間を長くすること ができるため、機関のシリンダ内での燃焼を良好に行なわせることができるが、 火花電圧の立上りが遅いため、着火性能が悪いという問題があり、特に点火プラ グがかぶりやすい状況にあるときには、点火に失敗する恐れがある。
【0006】 またコンデンサ放電式の点火回路を用いた場合には、火花電圧の立上りが早い ため、着火性能は良好になるが、火花放電時間が短いため、電流遮断形の点火回 路を用いた場合と同程度に良好な燃焼を行なわせることは難しいという問題があ る。
【0007】 従って従来のいずれの形式の点火回路を用いても、火花電圧の立上りが早く、 しかも火花放電時間が長い点火性能を要求された場合に、その要求に十分応える ことができないという問題があった。
【0008】 火花放電の立上りが早く、火花放電時間が長い特性を必要とする機関としては 例えば2サイクル機関からなる船外機がある。船外機においては、入港時や漁労 時にきわめて低速で運転することが要求され、航行時にはスロットルを全開にし て高速運転することが要求される。船外機においては、高速で航行しているとき に点火プラグの温度が上昇し過ぎるとプレイグニッションやオーバヒートが生じ て、最悪の場合にはピストンがシリンダに溶着して走行不能になる恐れがあるた め、点火プラグとして冷え形のものを用いている。ところが、冷え形の点火プラ グを用いると、入港時や漁労時等に船外機を極低速運転をしている状態では、機 関の温度が上昇しないために点火プラグが冷えてかぶりやすい状態になり、しか も点火プラグの自己清浄作用も十分でないため、電流遮断形の点火回路を用いた 場合には、低速運転時に着火に失敗する恐れがある。またコンデンサ放電式の点 火回路を用いた場合には、燃焼を良好に行なわせることが難しいため、極低速時 に十分なトルクを生じさせることが困難になる。
【0009】 本考案の目的は、火花電圧の立上りが早く、火花放電時間が長い点火性能を得 ることができる内燃機関用点火装置を提供することにある。
【0010】
本考案に係わる点火装置は、内燃機関により駆動される磁石発電機内に設けら れて同位相の交流電圧を誘起する第1及び第2のエキサイタコイルと、コレクタ エミッタ間回路が第1のエキサイタコイルに対して並列に接続されて該第1のエ キサイタコイルが一方の極性の半サイクルの電圧を誘起したときに該第1のエキ サイタコイルからベース電流が与えられて導通するトランジスタと、導通した際 にトランジスタを遮断状態にするように該トランジスタに接続された点火制御用 半導体スイッチと、1次コイルが点火制御用半導体スイッチを通して第1のエキ サイタコイルに対して並列に接続された点火コイルと、点火制御用半導体スイッ チを通して点火コイルの1次コイルに対して並列に接続された点火エネルギー蓄 積用コンデンサと、第2のエキサイタコイルの一方の極性の半サイクルの電圧で 点火エネルギー蓄積用コンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路と 、点火制御用半導体スイッチのトリガ端子に該半導体スイッチを導通させるため の点火信号を与える点火信号供給回路とにより構成される。
【0011】 多気筒内燃機関を点火する場合には、内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応し て複数の点火制御用半導体スイッチを設けて、該複数の点火制御用半導体スイッ チがそれぞれ導通したときにトランジスタを遮断状態にするように、該複数の点 火制御用スイッチをトランジスタに接続する。また内燃機関の複数の気筒にそれ ぞれ対応させて複数の点火コイルを設け、各点火コイルの1次コイルを対応する 点火制御用半導体スイッチを通して第1のエキサイタコイルに対して並列に接続 する。更に複数の点火コイル及び複数の点火制御用半導体スイッチに対して共通 に点火エネルギー蓄積用コンデンサを設けて、該コンデンサを各点火制御用半導 体スイッチを通して各点火コイルの1次コイルに対して並列に接続する。また第 2のエキサイタコイルの一方の極性の半サイクルの電圧で点火エネルギー蓄積用 コンデンサを一方の極性に充電するコンデンサ充電回路を設け、各点火制御用半 導体スイッチのトリガ端子に、該半導体スイッチを導通させるための点火信号を 供給する点火信号供給回路を設ける。
【0012】 上記第1及び第2のエキサイタコイルが出力する交流電圧は同位相でもよく、 位相が異なっていてもよい。
【0013】 尚コンデンサ放電式の点火装置として、エキサイタコイルが一方の極性の半サ イクルの電圧を誘起したときに該エキサイタコイルの両端に接続した短絡用のス イッチを導通させて短絡電流を流し、該短絡電流が所定の大きさに達したときに 短絡用スイッチを遮断状態にすることによりエキサイタコイルに高い電圧を誘起 させる電流遮断形の昇圧回路を設けて、この昇圧回路により昇圧されたエキサイ タコイルの誘起電圧により点火エネルギー蓄積用コンデンサを充電するようにし たものがある。このような昇圧回路を設けると、巻数が少ないエキサイタコイル を用いて、点火エネルギー蓄積用コンデンサの充電に必要な高い電圧を得ること ができるため、点火エネルギー蓄積用コンデンサを充電するエキサイタコイルを 太いコイル導体を用いて巻回することができる。本考案においては、第2のエキ サイタコイルにこの昇圧回路を付加することを何等妨げない。
【0014】
上記の点火装置において、第1のエキサイタコイルが一方の半サイクルの電圧 を誘起すると、トランジスタが導通し、第1のエキサイタコイルからトランジス タを通して短絡電流が流れる。また第2のエキサイタコイルが一方の半サイクル の電圧を誘起すると、点火エネルギー蓄積用コンデンサが一方の極性に充電され る。点火制御用半導体スイッチに点火信号が与えられて該点火制御用半導体スイ ッチが導通すると、トランジスタが遮断状態になって第1のエキサイタコイルの 短絡電流が遮断されるため、該第1のエキサイタコイルに高い電圧が誘起する。 これにより点火コイルの1次コイルに大きな電流が流れ込むため、該点火コイル の2次コイルに高い電圧が誘起する。また点火制御用半導体スイッチが導通した ときに点火エネルギー蓄積用コンデンサの電荷が点火コイルの1次コイルと点火 制御用半導体スイッチとを通して放電するため、この放電電流によっても点火コ イルの2次コイルに高電圧が誘起する。従って点火時期に点火コイルの2次コイ ルに誘起する高電圧は、第1のエキサイタコイルの短絡電流の遮断により該2次 コイルに誘起する電圧と、点火エネルギー蓄積用コンデンサの放電により該2次 コイルに誘起する電圧とが重畳されたものとなる。この点火コイルの2次コイル に誘起した高電圧は、機関の気筒に取り付けられた点火プラグに印加されるため 、該点火プラグに火花が生じ、機関が点火される。
【0015】 第1のエキサイタコイルの短絡電流の遮断により生じる火花電圧は、電流遮断 形の点火回路により得られる火花電圧と同様に、立上りは早くないが継続時間が 長い波形となる。また点火エネルギー蓄積用コンデンサの放電により生じる火花 電圧は、コンデンサ放電式の点火回路により得られる火花電圧と同様に、立上り は早いが継続時間が短い波形となる。本考案によればこれらの電圧が重畳される ため、立上りが早く、しかも継続時間が長い火花電圧を得ることができ、着火性 能を高め、機関の燃焼を良好にすることができる。
【0016】 また上記のように構成すると、点火制御用半導体スイッチが、トランジスタを 遮断状態にするためのスイッチと、点火エネルギー蓄積用コンデンサを放電させ るためのスイッチとを兼ねるため、回路構成を簡単にすることができる。
【0017】
【実施例】 図1は単気筒の内燃機関を点火する点火装置に本考案を適用した実施例を示し たものである。同図において1及び2はそれぞれ図示しない内燃機関に取り付け られた磁石発電機内に設けられた第1及び第2のエキサイタコイルで、これらの エキサイタコイルの一端は接地されている。ここで第1のエキサイタコイルは大 きな短絡電流を流すことができるように、比較的太い導体を用いて比較的少ない 巻数を有するように巻回されている。また第2のエキサイタコイルは、点火エネ ルギー蓄積用のコンデンサを充電するための高い電圧(200〜300V)を誘 起するように、細い導体を用いて多数回巻回されている。
【0018】 第1のエキサイタコイル1の非接地側端子は、エミッタが接地されたNPNト ランジスタ3のコレクタにダイオード4を通して接続されている。尚トランジス タ3は単一のトランジスタ素子からなっていてもよく、ダーリントン接続された 複合トランジスタであってもよい。
【0019】 トランジスタ3のベースは抵抗5を通して第1のエキサイタコイル1の非接地 側端子に接続され、エキサイタコイル1が図示の破線矢印方向の正の半サイクル の電圧を誘起したときに抵抗5を通してトランジスタ3にベース電流が流れて該 トランジスタ3が導通する。
【0020】 トランジスタ3のベースには抵抗6とダイオード7とを通してサイリスタ8の アノードが接続され、サイリスタ8のカソードは接地されている。この例ではサ イリスタ8により点火制御用半導体スイッチが構成され、サイリスタ8が導通し たときにトランジスタ3へのベース電流の供給を阻止して該トランジスタを遮断 状態にする。
【0021】 9は点火コイルで、この点火コイルの1次コイル91はサイリスタ8を通して 第1のエキサイタコイル1に対して並列に接続されている。本実施例では、1次 コイル91の一端がサイリスタ8のアノードに接続され、該1次コイルの他端は アノードをエキサイタコイル1の非接地側端子に接続したダイオード10のカソ ードに接続されている。
【0022】 点火コイルの1次コイル91には、サイリスタ8(点火制御用半導体スイッチ )を通して点火エネルギー蓄積用コンデンサ11が並列接続されている。コンデ ンサ11の一端は接地され、該コンデンサの非接地側の端子はダイオード12を 通して第2のエキサイタコイルの非接地側端子に接続されている。コンデンサ1 1の両端には、アノードを接地側に向けたダイオード13が接続されている。こ の例では、第2のエキサイタコイル2→ダイオード2→コンデンサ11→第2の エキサイタコイル2の回路により、第2のエキサイタコイル2の図示の実線矢印 方向の正の半サイクルの電圧で点火エネルギー蓄積用コンデンサ11を一方の極 性に充電するコンデンサ充電回路が構成されている。
【0023】 サイリスタ8のゲートカソード間には抵抗14が接続され、抵抗14の両端に ダイオード15を通して信号コイル16が接続されている。信号コイル16は内 燃機関に取付けられた信号発電機内に設けられていて、機関の点火時期にサイリ スタ8のゲートに点火信号を与える。信号コイル16と、ダイオード15と、抵 抗14とにより、機関の点火時期にサイリスタ8のゲート(点火制御用半導体ス イッチのトリガ端子)に点火信号を与える点火信号供給回路が構成されている。 点火コイル9の2次コイル92には機関の気筒に取付けられた点火プラグ17が 接続されている。
【0024】 上記の実施例において、磁石発電機が4極に構成されていて、第1のエキサイ タコイル1及び第2のエキサイタコイル2が180度位相が異なる交流電圧を誘 起するものとする。即ち、第2のエキサイタコイル2が図示の実線矢印方向の正 の半サイクルの電圧を誘起しているときに第1のエキサイタコイル1は図示の実 線矢印方向の負の半サイクルの電圧を誘起し、第2のエキサイタコイル2が図示 の破線矢印方向の負の半サイクルの電圧を誘起しているときに、第1のエキサイ タコイル1は図示の破線矢印方向の正の半サイクルの電圧を誘起しているものと する。
【0025】 第2のエキサイタコイル2が正の半サイクルの電圧を誘起すると、該エキサイ タコイル2からダイオード12を通してコンデンサ11に充電電流が流れ、コン デンサ11が図示の極性に充電される。ダイオード10及び7が設けられている ため、コンデンサ11の電荷が第1のエキサイタコイル1側及びトランジスタ3 のベース・エミッタ回路側に放電することはない。従ってコンデンサ11が充電 されているときにトランジスタ3が導通状態になることはない。
【0026】 次に第1のエキサイタコイル1が図示の破線矢印方向の正の半サイクルの電圧 を誘起すると、抵抗5を通してトランジスタ3にベース電流が流れるため、該ト ランジスタ3が導通し、エキサイタコイル1からトランジスタ3を通して短絡電 流が流れる。この短絡電流が十分に大きくなる時期に設定された内燃機関の点火 時期に信号コイル16が図示の矢印方向の信号を発生すると、サイリスタ8のゲ ートに点火信号が与えられて該サイリスタ8が導通するため、トランジスタ3が 遮断状態になり、第1のエキサイタコイル1を流れていた短絡電流が遮断される 。このとき第1のエキサイタコイル1に短絡電流を流し続けようとする方向の高 い電圧が誘起し、この電圧が点火コイル9の1次コイルに印加されるため、第1 のエキサイタコイル1からダイオード10を通して点火コイルの1次コイル91 に大きな電流が流れ込み、この電流変化により、点火コイルの2次コイル92に 高電圧が誘起する。またサイリスタ8が導通したときにコンデンサ11の電荷が 点火コイルの1次コイル91とサイリスタ8とを通して放電するため、この放電 電流によっても点火コイルの2次コイル92に高電圧が誘起する。従って点火コ イルの2次コイルに誘起する電圧の波形は、電流遮断形の点火回路により得られ る継続時間が長い波形とコンデンサ放電式の回路により得られる立上りが早い波 形とを重畳した波形になり、立上りが早く、継続時間が長い火花電圧を得ること ができる。
【0027】 上記の実施例において、ダイオード4はトランジスタ3に所定のベース電流を 流してトランジスタ3を導通状態に保持するために設けられている。即ち、上記 実施例のようにトランジスタ3のコレクタに直列にダイオード4を接続しておく と、該ダイオード4の順方向電圧降下分だけトランジスタ3のベース側の電位を エミッタ側の電位よりも高くすることができるため、該トランジスタ3に所定の ベース電流を流して、サイリスタ8が導通するまでの間トランジスタ3を導通状 態に保持することができる。尚ダイオード4を省略してもトランジスタ3にベー ス電流を流し続けることができる場合には、このダイオード4は不要である。
【0028】 またダイオード13はフライホイールダイオードとして働くもので、コンデン サ11の放電が終了した後点火コイル9のインダクタンスによりその1次コイル の非接地側の端子の電位が低下していく過程で、接地側よりダイオード13を通 して点火コイルの1次コイルに電流を流し続けるために設けられている。ダイオ ード13は、コンデンサ11の放電により誘起する高電圧の継続時間を長くする ためには設けることが好ましいが、必須のものではない。
【0029】 上記の実施例では、単気筒の内燃機関を点火する例を示したが、2気筒以上の 多気筒内燃機関を点火する点火装置にも本考案を適用することができる。図2は その一例として、2気筒内燃機関を点火する点火装置に本考案を適用した実施例 を示したもので、この例では、機関の第1の気筒及び第2の気筒にそれぞれ対応 させて2つの点火コイル9a及び9bが設けられ、これらの点火コイルの1次コ イルに対して直列にそれぞれ点火制御用半導体スイッチを構成するサイリスタ8 a及び8bが接続されている。第1のエキサイタコイル1、トランジスタ3、ダ イオード4、抵抗5及び6は2つの気筒に対して共通に設けられていて、第1の エキサイタコイル1の非接地側の端子はダイオード10a及び10bを通して点 火コイル9a及び9bの1次コイルの非接地側の端子(サイリスタ8a,8bと 反対側の端子)に接続され、サイリスタ8a及び8bのアノードはそれぞれダイ オード7a及び7bと抵抗6とを通してトランジスタ3のベースに接続されてい る。
【0030】 また第2のエキサイタコイル2、点火エネルギー蓄積用コンデンサ11及びダ イオード12も2つの気筒に対して共通に設けられ、コンデンサ11の非接地側 端子がダイオード18a及び18bを通して点火コイル9a及び9bの1次コイ ルの非接地側端子に接続されている。また点火コイル9a及び9bの1次コイル の非接地側端子と接地間に、アノードを接地側に向けたダイオード13a及び1 3bが接続されている。
【0031】 サイリスタ8a及び8bのゲートカソード間にはそれぞれ抵抗14a及び14 bが接続され、信号コイル16a及び16bから得られる信号がダイオード15 a及び15bを通してサイリスタ8a及び8bのゲートカソード間に印加されて いる。信号コイル16a及び16bはそれぞれ、第1のエキサイタコイル1から トランジスタ3を通して流れる電流が十分に大きくなる時期に設定された、機関 の第1の気筒及び第2の気筒の点火時期に図示の矢印方向の極性の信号を発生す る。
【0032】 図2の実施例において、第1のエキサイタコイル1及び第2のエキサイタコイ ル2は例えば4極の磁石発電機内に配置されていて、機関が1回転する間に、1 80度位相が異なる2サイクルの交流電圧を発生する。点火エネルギー蓄積用コ ンデンサ11は、第2のエキサイタコイル2が正の半サイクルの電圧を発生する 毎に図示の極性に充電される。第1のエキサイタコイル1が最初の正の半サイク ルの電圧を発生すると、トランジスタ3が導通し、内燃機関の第1の気筒の点火 時期に信号コイル16aが発生するとサイリスタ8aが導通し、トランジスタ3 が遮断状態になる。これにより第1のエキサイタコイル1に高い電圧が誘起し、 この電圧がダイオード10aを通して点火コイル9aの1次コイルに印加される 。またこのとき、点火エネルギー蓄積用コンデンサ11の電荷がダイオード18 aと点火コイル9aの1次コイルとサイリスタ8aとを通して放電するため、該 点火コイルの2次コイルには、立上りが早く、継続時間が長い高電圧が誘起する 。第1のエキサイタコイル1が2番目の正の半サイクルの電圧を発生すると、再 びトランジスタ3が導通し、機関の第2の気筒の点火時期にサイリスタ8bが導 通すると、該トランジスタ3が遮断してエキサイタコイル1に高い電圧が誘起す る。この電圧がダイオード10bを通して点火コイル9bの1次コイルに印加さ れるとともに、コンデンサ11の電荷がダイオード18bと点火コイル9bの1 次コイルとサイリスタ8bとを通して放電するため、該点火コイル9bの2次コ イルに立上りが早く、継続時間が長い高電圧が得られる。
【0033】 上記の実施例では、第2のエキサイタコイル2として巻数が十分に多いコイル を用いて、該エキサイタコイル2の出力で点火エネルギー蓄積用コンデンサ11 を充電するようにしているが、第2のエキサイタコイル2に電流遮断形の昇圧回 路を付加することにより、該第2のエキサイタコイルとして巻数が少ないコイル を用いるようにすることもできる。図3は第2のエキサイタコイル2に電流遮断 形の昇圧回路を付加した実施例を示したもので、この例では、第2のエキサイタ コイル2の両端に短絡用スイッチを構成するNPNトランジスタ20のコレクタ エミッタ間回路が並列に接続され、該トランジスタ20にはエキサイタコイル2 の非接地端子側から抵抗21を通してベース電流が与えられている。またトラン ジスタ20のベースエミッタ間にサイリスタ22が接続され、エキサイタコイル 2の両端に接続された抵抗23及び24の直列回路からなる分圧回路の分圧点が サイリスタ22のゲートに接続されている。この例では、トランジスタ20とサ イリスタ22と抵抗21,23及び24とにより電圧遮断形の昇圧回路が構成さ れている。
【0034】 図3の実施例においては、第2のエキサイタコイル2が正の半サイクルの電圧 を誘起したときにトランジスタ20が導通して第2のエキサイタコイル2からト ランジスタ20のコレクタエミッタ間を通して短絡電流が流れる。エキサイタコ イル2の両端の電圧が設定値に達すると、抵抗24の両端の電圧がサイリスタ2 2をトリガするレベルに達するため、該サイリスタ22が導通し、トランジスタ 20が遮断状態になる。これによりエキサイタコイル2に200〜300[V] 程度の高い電圧が誘起し、この電圧によりコンデンサ11が図示の極性に充電さ れる。その他の点は図1の実施例と同様である。
【0035】 図3のように第2のエキサイタコイル2に昇圧回路を付加すると、該エキサイ タコイル2として巻数が少ないコイルを用いることができるため、第2のエキサ イタコイルの小形化を図ることができる。また第2のエキサイタコイルを線径が 太い導体を用いて巻回できるため、機関の振動等により第2のエキサイタコイル の導体の断線事故が生じるのを防ぐことができる。
【0036】 図3の実施例では、サイリスタ22の導通によりトランジスタ20を遮断させ るようにしているが、サイリスタ22に代えてトランジスタを用いることもでき る。また図3の例では、エキサイタコイル2の両端の電圧が所定のレベルに達し たときにトランジスタ20を遮断させるようにしているが、エキサイタコイル2 の両端の電圧がピークに達したとき(エキサイタコイル2の短絡電流がほぼピー クに達したとき)にトランジスタ20を遮断状態にするようにしてもよい。その ためには、例えば、図3の実施例においてサイリスタ22と抵抗23及び24と を外し、抵抗21とトランジスタ20のベースとの間にコンデンサを挿入すれば よい。このように構成すると、エキサイタコイル2の両端の電圧がピークに達し たときにトランジスタ20のベース電流が流れなくなって該トランジスタ20が 遮断するため、エキサイタコイル20の短絡電流がピークに達したときにトラン ジスタ20を遮断させて、エキサイタコイル20に高い電圧を誘起させることが できる。
【0037】 上記の各実施例においては、点火制御用の半導体スイッチ8,8a,8bとし てサイリスタを用いているが、この半導体スイッチをトランジスタにより構成す ることもできる。
【0038】 上記の各実施例では、信号コイル16,16a,16bの出力で直接サイリス タ8,8a,8bに点火信号を与えるようにしているが、信号コイル16,16 a,16bの出力を点火時期制御回路に入力して、該点火時期制御回路からサイ リスタ8,8a,8bに点火信号を与えるようにすることにより、機関の回転数 等に応じて点火時期を制御するようにすることもできる。
【0039】 上記の実施例では、第1のエキサイタコイル及び第2のエキサイタコイルが1 80度の位相差を有する交流電圧を誘起するとしたが、両エキサイタコイルの出 力電圧の位相差は任意であり、エキサイタコイルの正の半サイクルの出力電圧の ピーク付近で点火を行わせる場合には、両エキサイタコイルが同位相の交流電圧 を誘起するようにしてもよい。
【0040】 図2の実施例では、2気筒内燃機関を点火するとしたが、2サイクル機関を点 火する場合には、点火コイル9a及び9bの2次コイルの両端を非接地として、 該2次コイルの両端を2つの点火プラグに接続する同時発火コイルの構成をとる ことにより、4気筒の内燃機関を点火することもできる。また磁石発電機を例え ば6極に構成して、1回転当り3サイクルの交流電圧が得られるように構成する ことにより、図2の構成と同じ考え方で3気筒内燃機関を点火する点火装置を得 ることもできる。
【0041】
以上のように、本考案によれば、第1のエキサイタコイルの短絡電流の遮断に より生じさせた電圧を点火コイルにより昇圧することにより得た継続時間が長い 高電圧に、第2のエキサイタコイルの出力で充電した点火エネルギー蓄積用コン デンサの電荷を点火コイルの1次コイルに放電させることにより得た立上りが早 い高電圧を重畳するようにしたので、立上りが早く、しかも継続時間が長い火花 電圧を得ることができ、着火性能を高め、機関の燃焼を良好にすることができる 利点がある。
【0042】 また本考案においては、点火制御用半導体スイッチが、トランジスタを遮断状 態にするためのスイッチと、点火エネルギー蓄積用コンデンサを放電させるため のスイッチとを兼ねるように構成したため、回路構成を簡単にすることができる 利点がある。
【0043】 更に請求項2に記載した考案によれば、第1及び第2のエキサイタコイルと、 トランジスタと、点火エネルギー蓄積用コンデンサとを複数の気筒に対して共用 するので、多気筒内燃機関用の点火装置を簡単な構成で得ることができる。
【図1】本考案の実施例の構成を示した回路図である。
【図2】本考案の他の実施例の構成を示した回路図であ
る。
る。
【図3】本考案の更に他の実施例を示した回路図であ
る。
る。
1 第1のエキサイタコイル 2 第2のエキサイタコイル 3 トランジスタ 5 抵抗 6 抵抗 7,7a,7b ダイオード 8,8a,8b サイリスタ 9,9a,9b 点火コイル 10,10a,10b ダイオード 11 点火エネルギー蓄積用コンデンサ 12 ダイオード 16,16a,16b 信号コイル
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関により駆動される磁石発電機内
に設けられて交流電圧を誘起する第1及び第2のエキサ
イタコイルと、 コレクタエミッタ間回路が前記第1のエキサイタコイル
に対して並列に接続されて該第1のエキサイタコイルが
一方の極性の半サイクルの電圧を誘起したときに該第1
のエキサイタコイルからベース電流が与えられて導通す
るトランジスタと、 導通した際に前記トランジスタを遮断状態にするように
該トランジスタに接続された点火制御用半導体スイッチ
と、 1次コイルが前記点火制御用半導体スイッチを通して前
記第1のエキサイタコイルに対して並列に接続された点
火コイルと、 前記点火制御用半導体スイッチを通して前記点火コイル
の1次コイルに対して並列に接続された点火エネルギー
蓄積用コンデンサと、 前記第2のエキサイタコイルの一方の極性の半サイクル
の電圧で前記点火エネルギー蓄積用コンデンサを一方の
極性に充電するコンデンサ充電回路と、 前記点火制御用半導体スイッチのトリガ端子に該半導体
スイッチを導通させるための点火信号を与える点火信号
供給回路とを具備したことを特徴とする内燃機関用点火
装置。 - 【請求項2】 内燃機関により駆動される磁石発電機内
に設けられて同位相の交流電圧を誘起する第1及び第2
のエキサイタコイルと、 コレクタエミッタ間回路が前記第1のエキサイタコイル
に対して並列に接続されて該第1のエキサイタコイルが
一方の極性の半サイクルの電圧を誘起したときに該第1
のエキサイタコイルからベース電流が与えられて導通す
るトランジスタと、 内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応して設けられて導
通した際に前記トランジスタを遮断状態にするように該
トランジスタに接続された複数の点火制御用半導体スイ
ッチと、 内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応して設けられて1
次コイルが対応する点火制御用半導体スイッチを通して
前記第1のエキサイタコイルに対して並列に接続された
複数の点火コイルと、 前記複数の点火コイル及び複数の点火制御用半導体スイ
ッチに対して共通に設けられて各点火制御用半導体スイ
ッチを通して各点火コイルの1次コイルに対して並列に
接続された点火エネルギー蓄積用コンデンサと、 前記第2のエキサイタコイルの一方の極性の半サイクル
の電圧で前記点火エネルギー蓄積用コンデンサを一方の
極性に充電するコンデンサ充電回路と、 各点火制御用半導体スイッチのトリガ端子に該半導体ス
イッチを導通させるための点火信号を与える点火信号供
給回路とを具備したことを特徴とする内燃機関用点火装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7795592U JP2549628Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7795592U JP2549628Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0643265U true JPH0643265U (ja) | 1994-06-07 |
| JP2549628Y2 JP2549628Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13648428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7795592U Expired - Fee Related JP2549628Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549628Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015200277A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関の制御装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP7795592U patent/JP2549628Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015200277A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関の制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2549628Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3747582A (en) | Ignition system for multicylinder internal combustion engine | |
| US3034018A (en) | Transistorized breakerless ignition system | |
| US3237620A (en) | Semiconductor ignition system | |
| JP2549628Y2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
| JP2653240B2 (ja) | コンデンサ放電式内燃機関用点火装置 | |
| US3342167A (en) | Voltage pulse generator controlled solid state ignition system | |
| EP0701657B1 (en) | Ignition system for an internal combustion engine, particularly for use in a chain saw or the like | |
| JPH0717816Y2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
| JPS6349565Y2 (ja) | ||
| JPS6128054Y2 (ja) | ||
| JPS585091Y2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
| JPH0343423Y2 (ja) | ||
| JPH0343422Y2 (ja) | ||
| JP2927128B2 (ja) | コンデンサ放電式多気筒内燃機関用点火装置 | |
| JPH0521978Y2 (ja) | ||
| JPS6132150Y2 (ja) | ||
| JPH0247264Y2 (ja) | ||
| JP3575267B2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
| JPH0219589Y2 (ja) | ||
| JPS6040868Y2 (ja) | 内燃機関用無接点点火装置 | |
| JPH041341Y2 (ja) | ||
| JP2570678Y2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
| JP2569834B2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
| JPH0248702Y2 (ja) | ||
| JPH021496Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |