JPH064407U - 流体圧シリンダ - Google Patents
流体圧シリンダInfo
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- JPH064407U JPH064407U JP4422592U JP4422592U JPH064407U JP H064407 U JPH064407 U JP H064407U JP 4422592 U JP4422592 U JP 4422592U JP 4422592 U JP4422592 U JP 4422592U JP H064407 U JPH064407 U JP H064407U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 疲労寿命の低下を招かずにシリンダ全体の軽
量化を達成する。 【構成】 シリンダチューブ11におけるヘッドカバー
側の端部11aを除いた部分11bの肉厚寸法t3を、
ヘッドカバー側端部11aの肉厚寸法t2よりも小さく
形成し、この肉厚寸法の小さい部分11bの外周に、繊
維強化プラスチックからなる補強層15を設けることに
より、疲労寿命を従来と同じだけ確保しながら軽量化を
図った。
量化を達成する。 【構成】 シリンダチューブ11におけるヘッドカバー
側の端部11aを除いた部分11bの肉厚寸法t3を、
ヘッドカバー側端部11aの肉厚寸法t2よりも小さく
形成し、この肉厚寸法の小さい部分11bの外周に、繊
維強化プラスチックからなる補強層15を設けることに
より、疲労寿命を従来と同じだけ確保しながら軽量化を
図った。
Description
【0001】
本考案は軽量化を図った流体圧シリンダ(油圧シリンダ、空気圧シリンダ等) に関するものである。
【0002】
流体圧シリンダは、通常、スチール等の金属から成り、図4に示すようにシリ ンダチューブ1の一端にヘッドカバー2、他端にロッドカバー3がそれぞれ裏あ て溶接により結合されて構成される。W1,W2はこのシリンダチューブ1と両 側カバー2,3との溶接部分である。
【0003】 この場合、ロッドカバー3側の裏当て金は、溶接後、切削等によって取り除か れるが、ヘッドカバー2側の裏当て金4は除去できないためそのまま取り残され る。この結果、裏当て金4とチューブ内面との間に未溶着部Sが亀裂状に残る。
【0004】 ところで、シリンダチューブ1の肉厚寸法t0は、シリンダの最高使用圧力と 安全率とに基づいて、シリンダチューブ1に生じる応力が設計許容応力以下とな る値として算定される。
【0005】 この場合、シリンダへの内圧作用時に、シリンダ軸方向よりもシリンダ周方向 に発生する応力の方がかなり大きくなることから、このシリンダ周方向の応力を 基準にして肉厚寸法t0が決められる。
【0006】 従って、シリンダ軸方向の応力を基準に考えれば、シリンダチューブ1の肉厚 が無駄に大きくなっていることになり、その結果としてシリンダが重くなり、と くに油圧ショベル等の建設機械のように動特性が問題となる機械に用いた場合、 その重さのために動特性が低下することになっていた。
【0007】 逆にいうと、シリンダを軽量化できれば、このような建設機械等の動特性を改 善できることになる。
【0008】 このシリンダの軽量化を図る手段として、圧力容器等の分野で採用されている ように、炭素繊維強化プラスチックをはじめとする繊維強化プラスチックを構成 材料として用いることが考えられる。
【0009】 この場合、基本的な方法としては、図5に示すように、シリンダ周壁(シリン ダチューブ1と、同チューブ1に対する両側カバー2,3の結合部分)の肉厚寸 法t1を従来の肉厚寸法t0よりも小さく(たとえば約1/2に)し、その外周に 繊維強化プラスチック、すなわち樹脂を含浸させた補強繊維の束をフィラメント ワインド法等によりシリンダ周方向に巻き付けて補強層5を形成する方法が考え られる。
【0010】 このようなシリンダ構成によると、シリンダ軸方向の荷重がシリンダチューブ (金属部分)1で受けられ、シリンダ周方向の荷重がシリンダチューブ1と補強 層5とで分担される。こうすれば、必要なシリンダ強度を確保しながら、シリン ダ重量を軽くすることができる。
【0011】
ところが、こうすると、シリンダチューブ1の肉厚が薄くなった分、使用中に 、同チューブ1とヘッドカバー2の溶接部W1における未溶着部Sへの応力の集 中度合いが図4に示す全体金属製のものと比較して大きくなるため、未溶着部S の亀裂が先端側から中心側に向かって容易に進展し、この亀裂が溶着部4の外周 に至るまでの圧力繰返し回数が減少する。
【0012】 すなわち、図5の構成では、軽量化は達成できるが、疲労寿命が著しく低下す るという弊害が生じる。
【0013】 そこで本考案は、このような疲労寿命の低下を招かずに軽量化を達成すること ができる流体圧シリンダを提供するものである。
【0014】
請求項1の考案は、シリンダチューブの一端にヘッドカバー、他端にロッドカ バーがそれぞれ溶接により結合されて構成される流体圧シリンダにおいて、上記 シリンダチューブの肉厚寸法が、上記ヘッドカバー側の端部を除いた部分で上記 ヘッドカバー側端部よりも小さく形成され、かつ、この肉厚寸法の小さい部分の 外周に、繊維強化プラスチックからなる補強層が設けられてなるものである。
【0015】 請求項2の考案は、シリンダチューブの一端にヘッドカバー、他端にロッドカ バーがそれぞれ溶接により結合されて構成される流体圧シリンダにおいて、上記 シリンダチューブにおける両端部を除いた部分の肉厚寸法が両端部の肉厚寸法よ りも小さく形成され、かつ、この肉厚寸法の小さい部分の外周に、繊維強化プラ スチックからなる補強層が設けられてなるものである。
【0016】
請求項1の構成によると、従来のシリンダとの比較上、シリンダチューブのヘ ッドカバー側端部の肉厚寸法を従来と同じとし、シリンダチューブの大部分を占 める残りの部分の肉厚寸法を従来よりも小さくすることにより、同チューブとヘ ッドカバーとの溶接部分の疲労寿命を従来と同じだけ確保しながら(疲労寿命の 低下を招かずに)、軽量化を実現することができる。
【0017】 また、請求項2の構成によると、シリンダチューブのヘッドカバー側端部とと もにロッドカバー側端部の肉厚寸法をも大きくしているため、同チューブとロッ ドカバーとの溶接部分での疲労寿命の低下を招くおそれがない。
【0018】
第1実施例(図1,2参照) 11はシリンダチューブ、12はヘッドカバー、13はロッドカバーで、これ らは従来同様スチール等の金属にて形成され、裏当て溶接により結合されている 。W3,W4はこの両側溶接部分、14はシリンダチューブ11とヘッドカバー 12の溶接部分W3の内周に設けられた裏当て金である。
【0019】 シリンダチューブ11は、ヘッドカバー12側の端部11aと、それ以外の部 分(チューブ全長の大部分を占める部分、以下、本体部分という)11bとで肉 厚寸法t2,t3に差を有している。すなわち、相対的に、ヘッド側端部11aの 肉厚寸法t2が大きく、本体部分11bの肉厚寸法t3が小さく形成されている。
【0020】 なお、両側カバー12,13におけるシリンダチューブ11と溶接される部分 の肉厚寸法も、このシリンダチューブ11の両部分11a,11bの肉厚寸法t 2,t3に合せて異なる大きさとなっている。
【0021】 このシリンダチューブ11には、本体部分11bの外周に、炭素繊維強化プラ スチック等の繊維強化プラスチックからなる補強層15が設けられ、シリンダ周 方向の荷重がシリンダチューブ11とこの補強層15とによって分担されるよう に構成されている。
【0022】 補強層15は、従来技術の項で説明したように、樹脂を含浸させた補強繊維の 束をシリンダ周方向に巻き付けて形成される。
【0023】 この構成において、図4に示す全体金属製の従来のシリンダとの比較上、シリ ンダ全長寸法およびシリンダチューブ1,11の内径寸法が同じという条件下で t0=t2とすることにより、シリンダチューブ11とヘッドカバー12の溶接 部分W3の疲労寿命を、従来シリンダにおける溶接部分W1の疲労寿命と同じだ け確保でき、しかも、t1(t2)>t3の関係から、シリンダ全体を軽量化する ことができる。
【0024】 第2実施例(図3参照) シリンダチューブ11とロッドカバー13との溶接部分W4においては、反対 側の溶接部分W3と異なり、溶接後に裏当て金が取り除かれ、従って未溶着部分 が生じないため、理論的には、上記第1実施例のように肉厚寸法を小さくしても 疲労寿命の低下は起こらない。
【0025】 しかし、実際上、溶接が完全でない等の他の要因によって非溶接部分よりも応 力集中が起こる可能性が高く、肉厚寸法を小さくした場合に疲労寿命の低下を招 くおそれがある。
【0026】 そこで、この第2実施例においては、このような場合の安全を見越して、シリ ンダチューブ11のロッドカバー側端部11cの肉厚寸法t4をヘッドカバー側 端部の肉厚寸法t2と同じとし、残りの部分11dについて肉厚寸法t3をこれら 両端部肉厚寸法t2,t4よりも小さくして、その外周に補強層15を設けている 。
【0027】 なお、本考案者は、本考案の効果を確認するために、図4に示す全体金属製の 従来シリンダ(シリンダAという)、図5に示す補強層5を併用したシリンダ (シリンダBという)、図1に示す本考案の第1実施例にかかるシリンダ(シリ ンダCという)、図3に示す本考案の第2実施例似かかるシリンダ(シリンダD という)をそれぞれ試作し、次表の結果を得た。
【0028】 なお、各シリンダA,B,C,Dはいずれもスチール製で、全長寸法を120 0mm、シリンダチューブ内径寸法を95mmとした。また、シリンダB,C, Dの補強層5,15には炭素繊維強化プラスチックを用いた。
【0029】
【表1】
【0030】 上表の通り、シリンダAに対し、シリンダCでは5.8Kg、シリンダDでは5 .6Kgの重量軽減が果たされた。
【0031】 このシリンダの軽量化により、油圧ショベル等の建設機械に用いた場合に、作 動部分の軽量化による動特性の向上、作動部分との釣合いをとるためのカウンタ ウエイトの軽量化による動特性の向上、それに全体の軽量化による燃費の向上等 、種々の効果が得られる。
【0032】 また、本考案者は上記各シリンダB,C,Dについて疲労試験を行った。試験 は、シリンダに最高使用圧力の2倍のパルス圧力を繰返し与えて、シリンダの漏 れ、破損の発生を調べる2Pパルス耐久試験(15万回で漏れ、破損がなければ 合格とされる)によって行った。
【0033】 この結果、シリンダBは圧力繰返し数13万回で溶接部からの漏れが生じ、不 合格となったのに対し、シリンダC,Dについては15万回の圧力繰返し後も漏 れ、破損の発生はなく、十分な疲労寿命を有するものとして2Pパルス試験に合 格した。
【0034】
上記のように請求項1の考案によるときは、シリンダチューブにおけるヘッド カバー側の端部を除いた部分の肉厚寸法を、ヘッドカバー側端部の肉厚寸法より も小さく形成し、この肉厚寸法の小さい部分の外周に、繊維強化プラスチックか らなる補強層を設けたから、従来のシリンダとの比較上、シリンダチューブのヘ ッドカバー側端部の肉厚寸法を従来と同じとし、シリンダチューブの大部分を占 める残りの部分の肉厚寸法を従来よりも小さくすることにより、同チューブとヘ ッドカバーとの溶接部分の疲労寿命を従来と同じだけ確保しながら、軽量化を実 現することができる。
【0035】 このため、油圧ショベル等の建設機械のように動特性が問題となる機械に使用 した場合に、機械の動特性を改善し、燃費を向上させることが可能となる。
【0036】 また、請求項2の構成によると、シリンダチューブのヘッド側端部とともにロ ッドカバー側端部の肉厚寸法をも大きくしているため、同チューブとロッドカバ ーとの溶接部分での疲労寿命の低下を招くおそれがない。
【図1】本考案の第1実施例を示す半部断面正面図であ
る。
る。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す半部断面正面図であ
る。
る。
【図4】従来の全体金属製のシリンダの半部断面かつ一
部拡大して示す正面図である。
部拡大して示す正面図である。
【図5】軽量化の手段としてシリンダチューブの肉厚を
薄くして外周に繊維強化プラスチック製の補強層を設け
たシリンダの半部断面正面図である。
薄くして外周に繊維強化プラスチック製の補強層を設け
たシリンダの半部断面正面図である。
11 シリンダチューブ 11a シリンダチューブのヘッドカバー側端部 11b 同チューブにおけるヘッドカバー側端部を除く
部分 11c 同チューブのロッドカバー側端部 11d 同チューブにおける両端部を除く部分 12 ヘッドカバー 13 ロッドカバー 15 繊維強化プラスチックからなる補強層
部分 11c 同チューブのロッドカバー側端部 11d 同チューブにおける両端部を除く部分 12 ヘッドカバー 13 ロッドカバー 15 繊維強化プラスチックからなる補強層
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダチューブの一端にヘッドカバ
ー、他端にロッドカバーがそれぞれ溶接により結合され
て構成される流体圧シリンダにおいて、上記シリンダチ
ューブにおける上記ヘッドカバー側の端部を除いた部分
の肉厚寸法が、ヘッドカバー側端部の肉厚寸法よりも小
さく形成され、かつ、この肉厚寸法の小さい部分の外周
に、繊維強化プラスチックからなる補強層が設けられて
なることを特徴とする流体圧シリンダ。 - 【請求項2】 シリンダチューブの一端にヘッドカバ
ー、他端にロッドカバーがそれぞれ溶接により結合され
て構成される流体圧シリンダにおいて、上記シリンダチ
ューブにおける両端部を除いた部分の肉厚寸法が両端部
の肉厚寸法よりも小さく形成され、かつ、この肉厚寸法
の小さい部分の外周に、繊維強化プラスチックからなる
補強層が設けられてなることを特徴とする流体圧シリン
ダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4422592U JPH064407U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 流体圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4422592U JPH064407U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 流体圧シリンダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064407U true JPH064407U (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=12685604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4422592U Pending JPH064407U (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 流体圧シリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064407U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005188574A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mitsuba Corp | リニアアクチュエータ |
| JP2021532311A (ja) * | 2018-05-29 | 2021-11-25 | フリップ スクリーン オーストラリア プロプライエタリー リミテッドFlip Screen Australia Pty Ltd | 入れ子式油圧シリンダ |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP4422592U patent/JPH064407U/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005188574A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mitsuba Corp | リニアアクチュエータ |
| JP2021532311A (ja) * | 2018-05-29 | 2021-11-25 | フリップ スクリーン オーストラリア プロプライエタリー リミテッドFlip Screen Australia Pty Ltd | 入れ子式油圧シリンダ |
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