JPH0644385U - 可動磁石式アクチュエータ - Google Patents
可動磁石式アクチュエータInfo
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- JPH0644385U JPH0644385U JP8399292U JP8399292U JPH0644385U JP H0644385 U JPH0644385 U JP H0644385U JP 8399292 U JP8399292 U JP 8399292U JP 8399292 U JP8399292 U JP 8399292U JP H0644385 U JPH0644385 U JP H0644385U
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- Electromagnets (AREA)
- Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁石可動体や出力取り出し用ピンの無用のが
たつきを防止し、信頼性の向上を図った可動磁石式アク
チュエータを実現する。 【構成】 同極対向された2個の永久磁石5A,5B間
に磁性体6を設け、永久磁石外側端面にピン付き部材9
を設けて磁石可動体3を構成し、3連のコイル2A,2
B,2Cの内側に磁石可動体3を移動自在に設け、3連
のコイル2A,2B,2Cを、各永久磁石の磁極間を境
にして相異なる方向に電流が流れる如く結線し、更に軸
受部材20でピン付き部品9のピン部分9Aを摺動自在
に支えた構成とし、フレミングの左手の法則に準ずる推
力を発生するようにしている。
たつきを防止し、信頼性の向上を図った可動磁石式アク
チュエータを実現する。 【構成】 同極対向された2個の永久磁石5A,5B間
に磁性体6を設け、永久磁石外側端面にピン付き部材9
を設けて磁石可動体3を構成し、3連のコイル2A,2
B,2Cの内側に磁石可動体3を移動自在に設け、3連
のコイル2A,2B,2Cを、各永久磁石の磁極間を境
にして相異なる方向に電流が流れる如く結線し、更に軸
受部材20でピン付き部品9のピン部分9Aを摺動自在
に支えた構成とし、フレミングの左手の法則に準ずる推
力を発生するようにしている。
Description
【0001】
本考案は、制御機器、電子機器、工作機械等において電気エネルギーを電磁作 用により往復運動エネルギー等に変換させる可動磁石式アクチュエータに関する 。
【0002】
従来、可動磁石式の往復運動装置としては、図6の第1従来例の構造を持つも の、及び図7の第2従来例の構造を持つものがある。
【0003】 図6の第1従来例において、10は軸方向に着磁した棒状の永久磁石からなる 磁石可動体であり、両端面に磁極を有している。コイル11A,11Bは、磁石 可動体10の端部外周側をそれぞれ環状に周回するように巻回され、隣合う部分 に同極が発生するようになっている。なお、図示は省略してあるが、コイル11 A,11Bは通常磁石可動体10を軸方向に移動自在にガイドするためのガイド 筒体に装着される。そして、磁石可動体10の各端面からの磁束がそれぞれコイ ル11A,11Bと鎖交している。
【0004】 図7の第2従来例において、磁石可動体15は同極対向配置の2個の棒状永久 磁石16A,16Bと、これらの永久磁石16A,16B間に固着される棒状軟 磁性体17とを固着一体化したものであり、コイル18は磁石可動体15の中間 部外周側をそれぞれ環状に周回するように巻回されている。なお、図示は省略し てあるが、コイル18は通常磁石可動体15を軸方向に移動自在にガイドするた めのガイド筒体に装着される。そして、磁石可動体15の同極対向した永久磁石 端面からの磁束がコイル18と鎖交している。
【0005】 ところで、第1従来例及び第2従来例において、磁石可動体10,15に発生 する推力は、基本的にはフレミングの左手の法則に基づいて与えられる推力に準 ずるものである(フレミングの左手の法則はコイルに対して適用されるが、ここ ではコイルが固定のため、磁石可動体にコイルに作用する力の反力としての推力 が発生する。)。したがって、推力に寄与するのは、磁石可動体が有する永久磁 石の磁束の垂直成分(永久磁石の軸方向に直交する成分)である。
【0006】 そこで、1個の永久磁石の場合、あるいは2個の同極対向配置の永久磁石の場 合について、磁束の垂直成分がどのようになるのかそれぞれ解析してみた。
【0007】 図8は、単独の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解 析した結果を示す。但し、永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5mm、 長さ6mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0008】 図9は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、かつ直接接合した場合において 、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結 果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5mm、長さ3m m(2個で6mm)で、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測し た。
【0009】 図10は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、かつ対向間隔を1mmとした場 合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場 解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5m m、長さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0010】 図11は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、かつ対向間隔を2mmとした場 合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場 解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5m m、長さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0011】 図12は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、かつ対向間隔を3mmとした場 合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場 解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5m m、長さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0012】 図13は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟 磁性体を配置した場合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密 度の垂直成分を磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石で あって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れ た位置を計測した。
【0013】 図14は、2個の永久磁石を同極対向配置とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟 磁性体を配置し、さらに2個の永久磁石の外周に対向させて軟磁性体ヨークを配 設した場合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成 分を磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直 径2.5mm、長さ3mmで、ヨークは永久磁石を取り囲む円筒形状で厚み0.5mm、 長さ10mmで永久磁石外周から1.25mm離間した位置となっており、表面磁束 密度の垂直成分は永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0014】
上述したように、磁石可動体に発生する推力は、基本的にはフレミングの左手 の法則に基づいて与えられる推力に準ずるものであり、コイルと鎖交する永久磁 石の磁束の垂直成分(永久磁石の軸方向に直交する成分)が多いことが望まれる が、図6の第1従来例では、表面磁束密度の垂直成分は図8のようになり、図9 乃至図14の2個の永久磁石を同極対向配置とした場合に比較して垂直成分が少 ないことが判明した。このため図6の第1従来例の構成では、推力の向上に限界 がある。例えば、磁石可動体10を直径2.5mm、長さ6mmの希土類永久磁石で 構成し、2個のコイル11A,11Bの隣合う部分に同極が発生するように各コ イル11A,11Bに40mAの電流を流したときに発生する推力F1は4.7 (gf)であった。
【0015】 一方、図7の第2従来例では、2個の同極対向の永久磁石間に軟磁性体を配し た磁石可動体15を用いており、磁束密度の垂直成分は図13に示す如くなり、 同極対向の永久磁石16A,16Bの磁極から出る磁束は1個の永久磁石の場合 (図8参照)や2個の永久磁石のみの場合(図9乃至図12参照)よりも多くな るが、コイルが磁石可動体15の中間部を囲む1個のみであり、磁石可動体15 の両端面の磁極による磁束は有効に利用していない嫌いがある。このため、図7 の第2従来例の場合も推力の向上が難しかった。例えば、図7の第2従来例にお いて磁石可動体15として直径2.5mm、長さ3mmの希土類永久磁石を2個用い (希土類永久磁石の性能は第1従来例と同じとする)、かつ両者間に長さ1mmの 軟磁性体を配置したものを用い、図6の第1従来例と同じ消費電力となるように 作成したコイル18に40mAの電流を流し、第1従来例と同じ消費電力とした ときに発生する推力F2は5.6(gf)であった。
【0016】 なお、永久磁石に出力取り出し用ピンを設けてアクチュエータを構成する場合 、磁石可動体や出力取り出し用ピンの無用のがたつき等を解消することが望まし く、その点についての配慮も必要となる。
【0017】 本考案は、上記の点に鑑み、少なくとも2個の永久磁石を同極対向配置とした 磁石可動体を用いしかも永久磁石の磁極が発生する磁束を有効利用することで、 推力の向上及び効率の向上を図るとともに、磁石可動体や出力取り出し用ピンの 無用のがたつきを防止して動作の信頼性の向上を図った可動磁石式アクチュエー タを提供することを目的とする。
【0018】
上記目的を達成するために、本考案の可動磁石式アクチュエータは、同極対向 された少なくとも2個の永久磁石間に磁性体を設けかつ少なくとも一端部の永久 磁石外側端面に出力取り出し用ピンを設けて磁石可動体を構成し、少なくとも3 連のコイルの内側に当該磁石可動体を移動自在に設け、前記少なくとも3連のコ イルを、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる如く結線す るとともに、前記3連のコイルに対して一定位置関係に支持された軸受部材で前 記出力取り出し用ピンを摺動自在に支えた構成としている。
【0019】 また、各永久磁石及び前記磁性体を非磁性筒状ホルダ内に収納するとともに、 少なくとも一端部の永久磁石外側端面に出力取り出し用ピン付き部材を配置し前 記筒状ホルダの端部で固定することによって前記磁石可動体を構成してもよい。
【0020】
本考案の可動磁石式アクチュエータの基本動作原理を図4の概略構成図によっ て説明する。この図4で、磁石可動体3は同極対向配置の2個の円柱状永久磁石 5A,5Bと、これらの永久磁石5A,5B間に固着される円柱状軟磁性体6と を一体化したものであり、図13に示したように、磁束密度の垂直成分(永久磁 石の軸方向に直交する成分)が多い構造となっている。3連のコイル2A,2B ,2Cは、磁石可動体3の外周側を周回する如く巻回され、磁石可動体3を構成 する永久磁石5Aの左端、永久磁石5A,5Bの同極対向端、及び永久磁石5B の右端の磁極からの磁束とそれぞれ鎖交するように配置されている。これらのコ イル2A,2B,2Cは永久磁石5A,5Bの磁極間を境にして相異なる方向に 電流が流れる如く結線されている(磁極間の境は磁極と磁極の間であれば必ずし も磁極中間位置になくともよい。)。なお、図示は省略してあるが、コイル2A ,2B,2Cは通常磁石可動体3を軸方向に移動自在にガイドするためのガイド 筒体に装着される。コイル2A,2B,2Cと磁石可動体3との位置関係は、当 該磁石可動体3の全ての可動位置において、永久磁石磁極間を境にして各コイル に流れる電流が相互に逆向きとなるように設定しておく。
【0021】 図4における磁石可動体3の基本構造は、図13のように2個の永久磁石を同 極対向させかつ永久磁石間に軟磁性体を配置したものである。この図13のとき は軟磁性体位置に相当する領域Qの表面磁束密度の垂直成分は、軟磁性体の無い 図9乃至図12よりも優れている(磁束密度0.3T以上のピークの幅が広くか つピークが高い。)。
【0022】 このように、2個の永久磁石5A,5Bを同極対向させかつ永久磁石間に軟磁 性体6を設けた磁石可動体3は、フレミングの左手の法則に基づく推力に寄与で きる磁石可動体3の長手方向に垂直な磁束成分を大きくでき、かつ3連のコイル 2A,2B,2Cは永久磁石の全磁極の磁束と有効に鎖交するので、3連のコイ ル2A,2B,2Cに交互に逆極性の磁界を発生する向きに電流を通電すること により、従来例では到達し得ない大きな推力を発生することができる。各コイル の電流を反転させれば磁石可動体3の推力の向きも反転する。交流電流を流した 場合には、一定周期で振動を繰り返すバイブレータとして働く。
【0023】 本考案の基本となる構成である図4の場合、例えば、磁石可動体3として直径 2.5mm、長さ3mmの希土類永久磁石を2個用い(希土類永久磁石の性能は第1 従来例と同じとする)、かつ両者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したものを用い 、図6、図7の第1、第2従来例と同じ消費電力となるように作成した3連のコ イル2A,2B,2Cに40mAの電流を流し、同じ消費電力としたときに発生 する推力F3は6.7(gf)であった。これは、同一消費電力の第1従来例の場 合の約1.42倍の推力であり、また第2従来例の約1.2倍の推力であり、第1 及び第2従来例に比較して格段に優れていることが判る。
【0024】 図5の曲線(イ)は図4(ヨーク無し)の場合の磁石可動体3の軸方向変位量 と推力(gf)との関係を示す。但し、永久磁石の寸法、特性は図13に示したも のとするとともに、磁石可動体3の中間点が中央のコイル2Bの中間点に位置す るときを変位量零とし、各コイルの電流は40mAとした。
【0025】 このように、本考案の可動磁石式アクチュエータは、同極対向の永久磁石の組 み合わせ構造体で磁石可動体を構成しており、永久磁石の着磁方向(軸方向)に 垂直な磁束密度成分を充分大きくできかつ永久磁石の全ての磁極の発生する磁束 を有効利用できるので、磁石可動体を取り巻くように周回した少なくとも3連の コイルに流れる電流との間のフレミングの左手の法則に基づく推力を充分大きく でき、小型、小電流で大きな推力を得ることができる。
【0026】 さらに、図4の基本構成では図示していないが、磁石可動体に出力取り出し用 ピンを一体化し、該ピンを軸受部材で摺動自在に支持することで、磁石可動体及 び出力取り出し用ピンの無用のがたつきを解消しかつピンが軸方向に円滑に摺動 できるようにして動作の安定性を確保できる。
【0027】
以下、本考案に係る可動磁石式アクチュエータの実施例を図面に従って説明す る。
【0028】 図1及び図2は本考案の実施例を示す。これらの図において、1は軟磁性体の 円筒状ヨークであり、該円筒状ヨーク1の内側に3連のコイル2A,2B,2C が配置され、磁石可動体3を移動自在に案内するためのガイド筒体4を構成する 絶縁樹脂等の絶縁部材で円筒状ヨーク1に固着されている。磁石可動体3は、同 極対向配置の2個の円柱状希土類永久磁石5A,5Bと、これらの永久磁石5A ,5B間に固着される円柱状軟磁性体6と、永久磁石5A,5Bの外側端面に固 着される出力取り出し用ピン付き部材9とからなり、それらの永久磁石5A,5 B、軟磁性体6及び出力取り出し用ピン付き部材9は接着剤等で相互に一体化さ れている。ピン付き部材9は非磁性又は磁性のどちらでもよい。前記3連のコイ ル2A,2B,2Cは永久磁石5A,5Bの磁極間を境にして相異なる方向に電 流が流れる如く結線されている。すなわち、中央のコイル2Bは軟磁性体6及び 永久磁石5A,5BのN極を含む端部を囲み、両側のコイル2A,2Cは、永久 磁石5A,5BのS極を含む端部をそれぞれ囲むことができるようになっており 、かつ中央のコイル2Bに流れる電流の向きと、両側のコイル2A,2Cの電流 の向きとは逆向きである(図1の各コイルに付したN,Sを参照)。
【0029】 また、前記軟磁性体の円筒状ヨーク1及び非磁性のガイド筒体4の両端部に非 磁性の側板8A,8Bが嵌合、固着され、該側板8A,8Bの中央部に真鍮等の 金属又は高摺動性樹脂等の円筒状軸受部材20がそれぞれ固定支持されている。 そして、各円筒状軸受部材20の内周面にて永久磁石5A,5Bの外側端面に固 着されたピン付き部材9のピン部分9Aが摺動自在に支えられ、該ピン部分9A は軸受部材外側に突出している。
【0030】 この実施例では、各コイル2A,2B,2Cの外周側に軟磁性体の円筒状ヨー ク1が設けられているため、磁石可動体3の表面磁束密度の垂直成分は、図14 に示す如く、さらに増大する。このため、フレミングの左手の法則に基づく推力 に寄与できる磁石可動体3の長手方向に垂直な磁束成分を大きくでき、磁石可動 体3の周囲を環状に巻回する3連のコイル2A,2B,2Cに交互に逆極性の磁 界を発生する向きに電流を通電することにより、いっそう大きな推力を発生する ことができる。例えば、磁石可動体3として直径2.5mm、長さ3mmの希土類永 久磁石を2個用い(希土類永久磁石の性能は第1従来例と同じとする)、かつ両 者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したものを用い、図6、図7の第1、第2従来 例と同じ消費電力となるように作成した3連のコイル2A,2B,2Cに40m Aの電流を流し、同じ消費電力としたときに発生する推力F4は8.0(gf)で あった。推力F4の向きは、図1の極性では、磁石可動体3が右方向に移動する 向きであり、各コイルの電流を反転させれば磁石可動体3の推力の向きも反転す る。交流電流を流した場合には、一定周期で振動を繰り返すバイブレータとして 働く。
【0031】 図5の曲線(ロ)は実施例(但し、永久磁石及びヨークの寸法、配置及び永久 磁石の特性は図14の通り)の場合の磁石可動体3の軸方向変位量と推力(gf) との関係であって変位量零の点から離れる方向に磁石可動体が動作するときを示 す。また、曲線(ハ)は実施例(ヨーク有り)の場合の磁石可動体3の軸方向変 位量と推力(gf)との関係であって変位量零の点に近付く方向に動作するときを 示す。但し、磁石可動体3の中間点が中央のコイル2Bの中間点に位置するとき を変位量零とし、各コイルの電流は40mAとした。このように、磁石可動体3 が変位量零の点に近付くか又は離れるかによって推力が相違するのは、磁石可動 体3の永久磁石の磁極とヨーク1との間に磁石可動体3を変位量零点に戻す磁気 吸引力が働いているからである。
【0032】 さらに、上記実施例の場合、磁石可動体3に一体のピン付き部材9を軸受部材 20で摺動自在に支持することで、磁石可動体3を常時ガイド筒体4の内周中心 と同心状態に規制でき、磁石可動体3及びピン付き部材9の無用のがたつきを防 止できる。また、磁石可動体3がガイド筒体4の内周面に接触しなくなるため、 磁石可動体3を軸方向に円滑に移動させることが可能であり、磁石可動体3やガ イド筒体4の摩耗等の問題も解消できる。
【0033】 図3は実施例で用いる磁石可動体の変形例を示す。この場合、磁石可動体3A は、同極対向された2個の永久磁石5A,5B間に円柱状軟磁性体6を配置し、 これらを非磁性筒状ホルダ7内に収納するとともに、各永久磁石5A,5Bの外 側端面に出力取り出し用ピン付き部材9をそれぞれ配置し、該ピン付き部材9の 円板状部9Bを前記筒状ホルダ7の両端部で固定したものである。筒状ホルダ7 に対する永久磁石5A,5B、円柱状軟磁性体6及びピン付き部材9の固定は、 接着剤等で行っても良いし、筒状ホルダ7の端部をかしめて行っても良い。
【0034】 なお、前述の実施例において、前記側板8A,8Bを軟磁性材で構成して、吸 着板として機能させても良い。この場合には、磁石可動体3は各コイル2A,2 B,2Cに通電していない状態では軟磁性の側板8A,8Bのいずれかに吸着さ れることになる。そして、現在吸着している側板から磁石可動体3が離脱する向 きに各コイル2A,2B,2Cで推力を発生させれば、反対側の側板方向に磁石 可動体3が移動して吸着停止する。
【0035】 また、上記実施例では、2個の同極対向の永久磁石と両永久磁石間の軟磁性体 を備える磁石可動体3を例示したが、3個以上の同極対向の永久磁石と両永久磁 石間の軟磁性体を備える構成としてもよく、これに対応させてコイル数も4個以 上とすることができる。
【0036】 さらに、実施例では磁石可動体3は両側にピン付き部材9を具備するが、いず れか一方のみにピン付き部材9を設けるようにしても良い。この場合、軸受部材 20も一方のみとなる(但し、軸受部材20を長めにすることが望ましい。)。
【0037】 また、実施例において、ガイド筒体4を省略して各コイル2A,2B,2Cを ヨーク1の内周側に絶縁固定する構造を採用することも可能である。
【0038】 前記実施例では、円筒状のヨーク1及びガイド筒体4を用いたが、角筒状等の ヨーク及びガイド体を採用することもでき、この場合も各コイルは磁石可動体の 外周を周回するように巻回すればよい。
【0039】
以上説明したように、本考案の可動磁石式アクチュエータによれば、同極対向 された少なくとも2個の永久磁石間に磁性体を設けた磁石可動体を用い、該ピン を軸受部材で摺動自在に支える構成としたので、磁石可動体の長手方向(永久磁 石の着磁方向)に垂直な磁束成分を充分大きくでき、かつ磁石可動体の周囲を取 り巻くように少なくとも3連のコイルを巻回して磁石可動体の各磁極が発生する 磁束と有効に鎖交可能としたので、前記垂直な磁束成分と各コイルに流れる電流 との間のフレミングの左手の法則に基づいて与えられる推力を充分大きくできる 。また、磁石可動体の一側に出力取り出し用ピンを具備する構成であり、該ピン を前記3連のコイルに対して一定位置関係にある軸受部材で支持することで、磁 石可動体の移動を円滑化することができる。このため、小型、小電流で大きな推 力を持つ信頼性の高い可動磁石式アクチュエータを実現できる。
【図1】本考案に係る可動磁石式アクチュエータの実施
例を示す正断面図である。
例を示す正断面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】実施例で用いる磁石可動体の変形例を示す正断
面図である。
面図である。
【図4】本考案の基本構成を示す概略構成図である。
【図5】図1及び図4の可動磁石式アクチュエータにお
ける磁石可動体の変位量と推力との関係を示すグラフで
ある。
ける磁石可動体の変位量と推力との関係を示すグラフで
ある。
【図6】第1従来例を示す概略構成図である。
【図7】第2従来例を示す概略構成図である。
【図8】単一の永久磁石の長手側面(永久磁石の着磁方
向に平行な面)の表面磁束密度の垂直成分(長手側面に
垂直な成分)を示すグラフである。
向に平行な面)の表面磁束密度の垂直成分(長手側面に
垂直な成分)を示すグラフである。
【図9】2個の同極対向の永久磁石を直接的に対接状態
とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示す
グラフである。
とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示す
グラフである。
【図10】2個の永久磁石を1mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図11】2個の永久磁石を2mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図12】2個の永久磁石を3mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図13】2個の永久磁石を軟磁性体を介し同極対向状
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
【図14】2個の永久磁石を軟磁性体を介し同極対向状
態とし、かつ軟磁性体ヨークを配置した場合の長手側面
の表面磁束密度の垂直成分を示すグラフである。
態とし、かつ軟磁性体ヨークを配置した場合の長手側面
の表面磁束密度の垂直成分を示すグラフである。
1 円筒状ヨーク 2A,2B,2C コイル 3,3A 磁石可動体 4 ガイド筒体 5 円柱状永久磁石 6 円柱状軟磁性体 7 筒状ホルダ 9 ピン付き部材 8A,8B 側板 20 軸受部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉藤 重男 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 同極対向された少なくとも2個の永久磁
石間に磁性体を設けかつ少なくとも一端部の永久磁石外
側端面に出力取り出し用ピンを設けて磁石可動体を構成
し、少なくとも3連のコイルの内側に当該磁石可動体を
移動自在に設け、前記少なくとも3連のコイルを、各永
久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる
如く結線するとともに、前記3連のコイルに対して一定
位置関係に支持された軸受部材で前記出力取り出し用ピ
ンを摺動自在に支えたことを特徴とする可動磁石式アク
チュエータ。 - 【請求項2】 前記磁石可動体が、各永久磁石及び前記
磁性体を非磁性筒状ホルダ内に収納するとともに、少な
くとも一端部の永久磁石外側端面に出力取り出し用ピン
付き部材を配置し前記筒状ホルダの端部で固定したもの
である請求項1記載の可動磁石式アクチュエータ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992083992U JP2595510Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 可動磁石式アクチュエータ |
| EP9393111583A EP0580117A3 (en) | 1992-07-20 | 1993-07-20 | Moving magnet-type actuator |
| US08/093,677 US5434549A (en) | 1992-07-20 | 1993-07-20 | Moving magnet-type actuator |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992083992U JP2595510Y2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 可動磁石式アクチュエータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0644385U true JPH0644385U (ja) | 1994-06-10 |
| JP2595510Y2 JP2595510Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=13818035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992083992U Expired - Lifetime JP2595510Y2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-11-12 | 可動磁石式アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595510Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003106447A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Isuzu Motors Ltd | 変速機のシフトアクチュエータ |
| JP2003106446A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Isuzu Motors Ltd | 変速操作装置 |
| JP2013208695A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Hitachi Koki Co Ltd | 釘打機 |
| WO2025239262A1 (ja) * | 2024-05-15 | 2025-11-20 | 株式会社村田製作所 | 振動モータ |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3591429B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2004-11-17 | オムロンヘルスケア株式会社 | 流量コントロール弁及び血圧計 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54116714U (ja) * | 1978-02-06 | 1979-08-16 | ||
| JPS54116713U (ja) * | 1978-02-06 | 1979-08-16 | ||
| JPS54133314U (ja) * | 1978-03-08 | 1979-09-14 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP1992083992U patent/JP2595510Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54116714U (ja) * | 1978-02-06 | 1979-08-16 | ||
| JPS54116713U (ja) * | 1978-02-06 | 1979-08-16 | ||
| JPS54133314U (ja) * | 1978-03-08 | 1979-09-14 |
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|---|---|---|---|---|
| JP2003106447A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Isuzu Motors Ltd | 変速機のシフトアクチュエータ |
| JP2003106446A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Isuzu Motors Ltd | 変速操作装置 |
| JP2013208695A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Hitachi Koki Co Ltd | 釘打機 |
| WO2025239262A1 (ja) * | 2024-05-15 | 2025-11-20 | 株式会社村田製作所 | 振動モータ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2595510Y2 (ja) | 1999-05-31 |
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