JPH06446Y2 - 通電焼鈍試験装置 - Google Patents
通電焼鈍試験装置Info
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- JPH06446Y2 JPH06446Y2 JP11608789U JP11608789U JPH06446Y2 JP H06446 Y2 JPH06446 Y2 JP H06446Y2 JP 11608789 U JP11608789 U JP 11608789U JP 11608789 U JP11608789 U JP 11608789U JP H06446 Y2 JPH06446 Y2 JP H06446Y2
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Landscapes
- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
Description
本考案は、銅または銅合金の線材に電流を流して発熱さ
せた後冷却し、伸び率,引張り強さ,導電率など焼鈍性
を検査する通電焼鈍試験装置に関し、詳しくは短時間で
焼鈍性の良否を確認することができると共に、製造工程
での無駄時間をなくすことができる通電焼鈍試験装置に
関するものである。
せた後冷却し、伸び率,引張り強さ,導電率など焼鈍性
を検査する通電焼鈍試験装置に関し、詳しくは短時間で
焼鈍性の良否を確認することができると共に、製造工程
での無駄時間をなくすことができる通電焼鈍試験装置に
関するものである。
絶縁電線およびケーブルの導体として、また通信線ある
いは送電電線として使用される銅(または銅合金)線お
よび銅(銅合金)撚線は、一般には、荒引線を製造し、
この荒引線を伸線工程で所望線径に伸線して製造され
る。この荒引線の製造方法には、棹銅熱間圧延方式、連
続鋳造圧延方式がり、連続鋳造圧延方式には、SCR方
式やディップ・フォーミング方式(Dip Formi
ng Process)などがあるが、最近では、高導
電率の要求から、真空中で溶解して得た電気銅の入った
るつぼの底から上方に母材を移動することによって溶銅
を周囲に付着して無酸素銅の裸線を得るディップ・フォ
ーミング方式(DFP)が多く使用されるようになって
いる。 このようにして製造された荒引線は、一般に伸線機によ
って所望の線径に引落される。その際に加工歪を取除
き、導電性及び可撓性の向上を図るために通電焼鈍が行
なわれる。この通電焼鈍は、電極輪を介して走行する銅
または銅合金の線材に電流を流すことによってジュール
熱を発生させ、このジュール熱によって線材自身を赤熱
させた後、純水などの冷却液で冷却することにより、伸
線加工歪を取除き、導電性及び可撓性を向上させるもの
である。この通電焼鈍には第3図に示すような構成の連
続通電焼鈍機が用いられている。すなわち、伸線されて
所望の線径に形成された線材10はリール5に巻かれて
おり、このリール5は通電焼鈍のために供給スタンド4
に回動可能なように置かれる。そして、リール5の一端
から引き出された線材10はガイドホイル11を介して
電極ホイル12に懸架された後、ホイル13〜16を介
して電極ホイル17に懸架される。電極ホイル12と1
7はこれらの間に懸架された線材11に対して所定の大
きさの電流を流し、線材11を自身のジュール熱によっ
て予熱するものである。予熱された線材11は管路18
および冷却槽19を通って電極ホイル20に懸架され
る。電極ホイル17と20との間に懸架された線材11
には、これらの電極ホイルから所定の大きさの電流が供
給される。この電流によって線材11は自身が発生した
ジュール熱によって約500°Cに加熱され、赤熱す
る。赤熱した線材21はその表面の酸化を防ぐために管
路18内に導かれる。管路18内は水蒸気,あるいは窒
素ガス等の不活性ガスが充填されており、赤熱した線材
21は管路18内を通って該管路18の下端部に接続さ
れた冷却槽19に導かれる。冷却槽19は電極ホイル2
0を取囲むように構成されており、電極ホイル20の周
囲には冷却液21が充填されている。冷却液21として
は例えば純水が用いられる。また、冷却槽19と管路1
8との境界にはシールド22が設けられており、冷却液
21が管路18内に流入しないように構成されている。 従って、約500°Cに赤熱した線材21は管路18を
通って冷却槽19の冷却水21中に走行することによっ
て約50°C以下に冷却される。これによって、焼鈍が
行なわれる。焼鈍を終えた線材23はガイドパイプ24
に案内されてガイドホイル25,26を通って巻取リー
ル3に巻取られる。 なお、ガイドホイル11〜26に至る線材11の走行路
において、電極ホイル12とホイル15および電極ホイ
ル17の各回転軸には線材11を走行させるための動力
源(図示せず)がそれぞれ結合されている。また、ガイ
ドパイプ24と冷却槽19との境界にはシールド22と
同様のシールド25が設けられている。
いは送電電線として使用される銅(または銅合金)線お
よび銅(銅合金)撚線は、一般には、荒引線を製造し、
この荒引線を伸線工程で所望線径に伸線して製造され
る。この荒引線の製造方法には、棹銅熱間圧延方式、連
続鋳造圧延方式がり、連続鋳造圧延方式には、SCR方
式やディップ・フォーミング方式(Dip Formi
ng Process)などがあるが、最近では、高導
電率の要求から、真空中で溶解して得た電気銅の入った
るつぼの底から上方に母材を移動することによって溶銅
を周囲に付着して無酸素銅の裸線を得るディップ・フォ
ーミング方式(DFP)が多く使用されるようになって
いる。 このようにして製造された荒引線は、一般に伸線機によ
って所望の線径に引落される。その際に加工歪を取除
き、導電性及び可撓性の向上を図るために通電焼鈍が行
なわれる。この通電焼鈍は、電極輪を介して走行する銅
または銅合金の線材に電流を流すことによってジュール
熱を発生させ、このジュール熱によって線材自身を赤熱
させた後、純水などの冷却液で冷却することにより、伸
線加工歪を取除き、導電性及び可撓性を向上させるもの
である。この通電焼鈍には第3図に示すような構成の連
続通電焼鈍機が用いられている。すなわち、伸線されて
所望の線径に形成された線材10はリール5に巻かれて
おり、このリール5は通電焼鈍のために供給スタンド4
に回動可能なように置かれる。そして、リール5の一端
から引き出された線材10はガイドホイル11を介して
電極ホイル12に懸架された後、ホイル13〜16を介
して電極ホイル17に懸架される。電極ホイル12と1
7はこれらの間に懸架された線材11に対して所定の大
きさの電流を流し、線材11を自身のジュール熱によっ
て予熱するものである。予熱された線材11は管路18
および冷却槽19を通って電極ホイル20に懸架され
る。電極ホイル17と20との間に懸架された線材11
には、これらの電極ホイルから所定の大きさの電流が供
給される。この電流によって線材11は自身が発生した
ジュール熱によって約500°Cに加熱され、赤熱す
る。赤熱した線材21はその表面の酸化を防ぐために管
路18内に導かれる。管路18内は水蒸気,あるいは窒
素ガス等の不活性ガスが充填されており、赤熱した線材
21は管路18内を通って該管路18の下端部に接続さ
れた冷却槽19に導かれる。冷却槽19は電極ホイル2
0を取囲むように構成されており、電極ホイル20の周
囲には冷却液21が充填されている。冷却液21として
は例えば純水が用いられる。また、冷却槽19と管路1
8との境界にはシールド22が設けられており、冷却液
21が管路18内に流入しないように構成されている。 従って、約500°Cに赤熱した線材21は管路18を
通って冷却槽19の冷却水21中に走行することによっ
て約50°C以下に冷却される。これによって、焼鈍が
行なわれる。焼鈍を終えた線材23はガイドパイプ24
に案内されてガイドホイル25,26を通って巻取リー
ル3に巻取られる。 なお、ガイドホイル11〜26に至る線材11の走行路
において、電極ホイル12とホイル15および電極ホイ
ル17の各回転軸には線材11を走行させるための動力
源(図示せず)がそれぞれ結合されている。また、ガイ
ドパイプ24と冷却槽19との境界にはシールド22と
同様のシールド25が設けられている。
上記のような連続通電焼鈍機で焼鈍され、かつ巻取リー
ル3に巻かれた線材は、その後の検査工程で伸び率,引
張り強さ,導電率等の焼鈍性の検査に供される。そし
て、その焼鈍性検査において規格を満足しなかったもの
については巻取リール単位で再び鋳造工程に戻される。 しかし、巻取リール3に巻取った線材について焼鈍性を
検査しているため、鋳造,伸線工程での製造品質に欠陥
があって焼鈍性が満足できなくなったものについても通
電焼鈍を行ってその焼鈍性を検査していることになり、
一連の製造工程に無駄時間が生じ、製造効率が悪いとい
う問題点を有していた。 また、伸線工程を終えた線材の焼鈍性を早く確認したく
ても、巻取リール3に1巻の線材が巻取られるまで待機
しなければならず、焼鈍性の良否が分るまでに時間がか
かるという問題点を有していた。 本考案は、従来技術が有する上記のような問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、焼鈍性の良
否を短時間で確認することができると共に、線材の製造
効率を向上させることができる通電焼鈍試験装置を提供
しようとするものである。
ル3に巻かれた線材は、その後の検査工程で伸び率,引
張り強さ,導電率等の焼鈍性の検査に供される。そし
て、その焼鈍性検査において規格を満足しなかったもの
については巻取リール単位で再び鋳造工程に戻される。 しかし、巻取リール3に巻取った線材について焼鈍性を
検査しているため、鋳造,伸線工程での製造品質に欠陥
があって焼鈍性が満足できなくなったものについても通
電焼鈍を行ってその焼鈍性を検査していることになり、
一連の製造工程に無駄時間が生じ、製造効率が悪いとい
う問題点を有していた。 また、伸線工程を終えた線材の焼鈍性を早く確認したく
ても、巻取リール3に1巻の線材が巻取られるまで待機
しなければならず、焼鈍性の良否が分るまでに時間がか
かるという問題点を有していた。 本考案は、従来技術が有する上記のような問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、焼鈍性の良
否を短時間で確認することができると共に、線材の製造
効率を向上させることができる通電焼鈍試験装置を提供
しようとするものである。
上記目的を達成するために、本考案による通電焼鈍試験
装置は、一対のクランプによって構成され、所定長に切
断された供試線材を保持し、かつ該供試線材に電流を供
給する電極を有する供試線材保持手段と、この保持手段
から解放され、かつ発熱状態の供試線材を冷却する冷却
槽と、前記一対のクランプの電極を介して供試線材に所
定の電流を供給する電源と、供試線材への通電電流およ
び通電時間を制御する制御手段と、前記クランプを開閉
し、供試線材の把持および解放を行うクランプ開閉手段
とを設けたものである。 上記供試線材保持手段は無酸化性雰囲気中で供試線材を
保持するように構成したことが効果的である。
装置は、一対のクランプによって構成され、所定長に切
断された供試線材を保持し、かつ該供試線材に電流を供
給する電極を有する供試線材保持手段と、この保持手段
から解放され、かつ発熱状態の供試線材を冷却する冷却
槽と、前記一対のクランプの電極を介して供試線材に所
定の電流を供給する電源と、供試線材への通電電流およ
び通電時間を制御する制御手段と、前記クランプを開閉
し、供試線材の把持および解放を行うクランプ開閉手段
とを設けたものである。 上記供試線材保持手段は無酸化性雰囲気中で供試線材を
保持するように構成したことが効果的である。
伸線された線材を所定長だけ切断して供試線材とする。
そこで、この供試線材を保持手段のクランプによって保
持し、その保持状態で所定の電流を所定時間だけ流して
ジュール熱によって赤熱させる。この後、クランプを開
放し、赤線状態の供試線材を冷却槽内に導いて冷却す
る。これによって、通電焼鈍が終了する。そこで、焼鈍
性についてはこの通電焼鈍を終えた所定長の供試線材に
ついて検査する。従って、本考案では伸線工程を終えた
線材についてその一部を所定長だけ切断して通電焼鈍を
行い、その焼鈍性の良否を判定し、所定の焼鈍性を満足
しないものについては連続通電焼鈍を行う前に鋳造工程
に戻す。従って、製造工程中の無駄時間がなくなり、製
造効率を向上させることができる。 また、供試線材を無酸化性雰囲気中で保持すれば、酸化
を防止することができる。
そこで、この供試線材を保持手段のクランプによって保
持し、その保持状態で所定の電流を所定時間だけ流して
ジュール熱によって赤熱させる。この後、クランプを開
放し、赤線状態の供試線材を冷却槽内に導いて冷却す
る。これによって、通電焼鈍が終了する。そこで、焼鈍
性についてはこの通電焼鈍を終えた所定長の供試線材に
ついて検査する。従って、本考案では伸線工程を終えた
線材についてその一部を所定長だけ切断して通電焼鈍を
行い、その焼鈍性の良否を判定し、所定の焼鈍性を満足
しないものについては連続通電焼鈍を行う前に鋳造工程
に戻す。従って、製造工程中の無駄時間がなくなり、製
造効率を向上させることができる。 また、供試線材を無酸化性雰囲気中で保持すれば、酸化
を防止することができる。
以下、本考案の実施例について説明する。 第1図は本考案による通電焼鈍試験装置の一実施例を示
す斜視図である。 図において、30は伸線工程を終えて焼鈍試験のために
所定長さに切断された供試線材であり、その両端が一対
のクランプ31,32によって保持されている。クラン
プ31,32は上方に延びる支持腕33,34の一端に
支持され、この支持腕33,34の他端は冷却層カバー
37の天上部位に水平に取付けられた支持棒35に水平
方向にスライド可能に支持されている。支持棒35は支
持腕33,34を水平方向にスライド可能に支持するた
めに溝36が軸方向に形成されており、この溝36に支
持腕33,34の他端を挿入することにより、支持腕3
3,34をスライド可能に支持する。支持腕33,34
をスライド可能にしたのは、供試線材30をその切断長
さに応じた両端位置で保持するためである。これらのク
ランプ31,32および支持腕33,34および支持棒
35は供試線材30を冷却槽カバー37内において保持
する保持手段を構成している。冷却槽カバー37は冷却
槽38を気密封止するものであり、冷却槽38内の冷却
水(純水)39の水面間での空間には赤熱した供試線材
30が酸化するのを防止するために窒素ガス等の無酸化
性ガスが充填されている。また、冷却水39はクランプ
31,32に保持されている供試線材30が容易に接し
ない程度の水位に設定されている。 第2図(a),(b)はクランプ31,32の詳細構造
を示す側面図と正面図であり、保持金具40と、供試線
材30を把持する把持板41,42から構成されてい
る。把持板41,42は第2図(a)に示すように、逆
L字形の形状を有し、長辺部の先端には逆三角形の先端
を切取った形の絶縁対43,44を介して電極45,4
6が互いに対向するように取付けられている。そして、
把持板41,42はその屈曲部が保持金具40の下端部
に図の矢印A,B方向に開閉可能なようにねじ50,5
1によって支持されている。さらに、把持板41,42
の短辺部には突起47,48が突設してある。この突起
47,48は互いに対向しており、その間には開閉ノブ
49が挿入されている。開閉ノブ49は突起47,48
に係合する凹部を有し、かつ該ノブ49は矢印C,Dで
示す鉛直方向に上下動可能なように支持棒33,34内
のアクチュエータ52に支持されている。アクチュエー
タ52は、例えばエアシリンダ、油圧シリンダ、電極ソ
レノイド等を用いたもので構成する。 従って、以上の構成のクランプ31,32においてはア
クチュエータ52を作動させて開閉ノブ49を矢印D方
向に所定距離移動させると、開閉ノブ49の凹部が把持
板41,42の突起47,48を図上の下方向に押し下
げる。このため、把持板41,42が矢印B方向に開
く。そこで、供試線材30が電極45,46の間に挟み
込まれるように置き、アクチュエータ52によって開閉
ノブ49を矢印C方向に移動させると、開閉ノブ49の
凹部が把持板41,42の突起47,48を上方向に押
上げる。このため、把持板41,42が矢印A方向に閉
じる。これにより、供試線材30が電極45,46によ
って挟まれて保持される。 この場合、電極45,46は銅,銅合金,ニッケル等の
導電性材料で構成される。また、供試線材30を確実に
保持しておけるように半円形の溝やV字形の溝が必要に
応じて設けられる。 また、絶縁物43,44としては、プラスチック,ベー
クライト,セラミック等の絶縁材料が用いられる。 電極45,46には、供試線材30に流す電流の供給端
子53,54が設けられており、クランプ31側の供給
端子53,54には電源端子の一端が接続され、クラン
プ32側の供給端子53,54には電源端子の他端が接
続される。従って、供試線材30を一対のクランプ3
1,32の電極45,46間に挟み込んで保持し、この
状態でクランプ31.32の電極間に所定の交流電圧を
所定時間印加すると、供試線材30に電流が流れてジュ
ール熱が発生する。そして、このジュール熱によって供
試線材30自身が500°C程度に赤熱する。この赤熱
した供試線材30をクランプ31,32から解放して冷
却水39の中に落下させると、供試線材30が約50°
C以下まで冷却される。これによって、焼鈍が終了す
る。 以上の焼鈍を行うために、第1図に示す定電流・定電圧
電源60と制御装置70が設けられている。制御装置7
0には供試線材30に流す電流を制御したり、クランプ
31,32の開閉を行うための操作パネル71が設けら
れている。この操作パネル71には、供試線材30に印
加している電圧を表示する電圧計72、供試線材30に
流れている電流を表示する電流計73、供給電力を表示
する電力計74、供試線材30の発熱温度を表示する温
度計75、通電時間を設定するタイマ76が設けられて
いる。さらに、供試線材30への供給電圧および供給電
流を設定する電圧調整ボリウム77および電流調整ボリ
ウム78が設けられている。さらに、第1図の左側のク
ランプ31および右側のクランプ32を開閉するための
操作ボタン79〜82と、通電を開始すうためのONス
イッチ83と通電を停止するためのOFFスイッチ84
とが設けられている。 なお、供試線材30の発熱温度は冷却槽カバー37に設
けた穴29から熱電対(図示せず)を挿入し、この熱電
対を供試線材30の表面に接着することによって検出さ
れ、この熱電対で検出した発熱温度が温度計75で表示
される。 従って、所定長さに切断した供試線材30の焼鈍試験を
行うに際しては、供試線材30を電極45,46の間に
挟込まれるように置き、操作ボタン80,82をON操
作する。すると、第2図のアクチュエータ52が作動し
て開閉ノブ49を矢印C方向に押上げる。これによっ
て、電極45,46が矢印A方向に閉じ、その間に供試
線材30が挟まれて保持される。 そこで、供試線材30がクランプ31,32に保持され
た状態で冷却槽カバー37を冷却槽38を覆うように置
き、次に窒素ガス等の無酸化ガスをガス導入口(図示せ
ず)から導入し、冷却槽カバー37内部を無酸化ガス雰
囲気とする。次に、タイマ76に通電時間を設定した
後、通電開始のためのONスイッチ83をオン操作す
る。続いて電圧調整ボリウム77および電流調整ボリウ
ム78によって供試線材30に供給する電圧、電流を供
試線材30の焼鈍温度に対応した値に設定する。すなわ
ち、連続通電焼鈍工程と同じ条件で通電焼鈍が行なわれ
るように、電圧調整ボリウム77および電流調整ボリウ
ム78を調整する。これは電圧計72,電流計73,電
力計74の表示を見ながら設定する。このようにして供
試線材30には、該供試線材30の焼鈍温度に対応した
電流がタイマ76の設定時間だけ流れる。これにより、
供試線材30はジュール熱によって赤熱する。この赤熱
温度は熱電対(図示せず)によって検出されて温度計7
5で表示される。 タイマ76の設定時間が経過したならば、通電停止のた
めのOFFスイッチ84を直ちにオン操作して通電を停
止する。同時に、操作ボタン79と81をオン操作し、
アクチュエータ52によってクランプ31,32を開
き、供試線材30を解放する。これにより、赤熱した供
試線材30は冷却水39の中に落下して冷却される。こ
の後、ガス排出口(図示せず)から無酸化ガスを排出す
る。次にカバー37を冷却槽38の上から取外し、冷却
槽38内で冷却された供試線材30、すなわち焼鈍され
た供試線材30を冷却槽38の中から取出す。そして、
この焼鈍済み供試線材30について引張り強さなどの焼
鈍性を測定する。もし、所定の焼鈍性を満足していない
場合は、供試線材30の切断元のリールを鋳造伸線工程
に戻す。しかし、所定の焼鈍性を満足している場合は、
供試線材30の切断元のリールを連続通電焼鈍工程に移
す。 従って、連続通電焼鈍を行う前に所定長さの供試線材を
切断し、その焼鈍性を検査するため、鋳造伸線工程での
製造品質に欠陥があって焼鈍性を満足できないものいつ
いては連続通電焼鈍を実施しないものとして事前に除外
することができる。これにより、焼鈍性を満足した供試
線材の切断元の1巻の線材のみが連続通電焼鈍工程に移
されることになる。すなわち、無駄な連続通電焼鈍は実
施されない。この結果、製造効率が向上する。また、1
巻のリールに巻かれた線材の一部を切断して一部を切断
して焼鈍性を検査するため、検査時間も短くて済むとい
う利点がある。
す斜視図である。 図において、30は伸線工程を終えて焼鈍試験のために
所定長さに切断された供試線材であり、その両端が一対
のクランプ31,32によって保持されている。クラン
プ31,32は上方に延びる支持腕33,34の一端に
支持され、この支持腕33,34の他端は冷却層カバー
37の天上部位に水平に取付けられた支持棒35に水平
方向にスライド可能に支持されている。支持棒35は支
持腕33,34を水平方向にスライド可能に支持するた
めに溝36が軸方向に形成されており、この溝36に支
持腕33,34の他端を挿入することにより、支持腕3
3,34をスライド可能に支持する。支持腕33,34
をスライド可能にしたのは、供試線材30をその切断長
さに応じた両端位置で保持するためである。これらのク
ランプ31,32および支持腕33,34および支持棒
35は供試線材30を冷却槽カバー37内において保持
する保持手段を構成している。冷却槽カバー37は冷却
槽38を気密封止するものであり、冷却槽38内の冷却
水(純水)39の水面間での空間には赤熱した供試線材
30が酸化するのを防止するために窒素ガス等の無酸化
性ガスが充填されている。また、冷却水39はクランプ
31,32に保持されている供試線材30が容易に接し
ない程度の水位に設定されている。 第2図(a),(b)はクランプ31,32の詳細構造
を示す側面図と正面図であり、保持金具40と、供試線
材30を把持する把持板41,42から構成されてい
る。把持板41,42は第2図(a)に示すように、逆
L字形の形状を有し、長辺部の先端には逆三角形の先端
を切取った形の絶縁対43,44を介して電極45,4
6が互いに対向するように取付けられている。そして、
把持板41,42はその屈曲部が保持金具40の下端部
に図の矢印A,B方向に開閉可能なようにねじ50,5
1によって支持されている。さらに、把持板41,42
の短辺部には突起47,48が突設してある。この突起
47,48は互いに対向しており、その間には開閉ノブ
49が挿入されている。開閉ノブ49は突起47,48
に係合する凹部を有し、かつ該ノブ49は矢印C,Dで
示す鉛直方向に上下動可能なように支持棒33,34内
のアクチュエータ52に支持されている。アクチュエー
タ52は、例えばエアシリンダ、油圧シリンダ、電極ソ
レノイド等を用いたもので構成する。 従って、以上の構成のクランプ31,32においてはア
クチュエータ52を作動させて開閉ノブ49を矢印D方
向に所定距離移動させると、開閉ノブ49の凹部が把持
板41,42の突起47,48を図上の下方向に押し下
げる。このため、把持板41,42が矢印B方向に開
く。そこで、供試線材30が電極45,46の間に挟み
込まれるように置き、アクチュエータ52によって開閉
ノブ49を矢印C方向に移動させると、開閉ノブ49の
凹部が把持板41,42の突起47,48を上方向に押
上げる。このため、把持板41,42が矢印A方向に閉
じる。これにより、供試線材30が電極45,46によ
って挟まれて保持される。 この場合、電極45,46は銅,銅合金,ニッケル等の
導電性材料で構成される。また、供試線材30を確実に
保持しておけるように半円形の溝やV字形の溝が必要に
応じて設けられる。 また、絶縁物43,44としては、プラスチック,ベー
クライト,セラミック等の絶縁材料が用いられる。 電極45,46には、供試線材30に流す電流の供給端
子53,54が設けられており、クランプ31側の供給
端子53,54には電源端子の一端が接続され、クラン
プ32側の供給端子53,54には電源端子の他端が接
続される。従って、供試線材30を一対のクランプ3
1,32の電極45,46間に挟み込んで保持し、この
状態でクランプ31.32の電極間に所定の交流電圧を
所定時間印加すると、供試線材30に電流が流れてジュ
ール熱が発生する。そして、このジュール熱によって供
試線材30自身が500°C程度に赤熱する。この赤熱
した供試線材30をクランプ31,32から解放して冷
却水39の中に落下させると、供試線材30が約50°
C以下まで冷却される。これによって、焼鈍が終了す
る。 以上の焼鈍を行うために、第1図に示す定電流・定電圧
電源60と制御装置70が設けられている。制御装置7
0には供試線材30に流す電流を制御したり、クランプ
31,32の開閉を行うための操作パネル71が設けら
れている。この操作パネル71には、供試線材30に印
加している電圧を表示する電圧計72、供試線材30に
流れている電流を表示する電流計73、供給電力を表示
する電力計74、供試線材30の発熱温度を表示する温
度計75、通電時間を設定するタイマ76が設けられて
いる。さらに、供試線材30への供給電圧および供給電
流を設定する電圧調整ボリウム77および電流調整ボリ
ウム78が設けられている。さらに、第1図の左側のク
ランプ31および右側のクランプ32を開閉するための
操作ボタン79〜82と、通電を開始すうためのONス
イッチ83と通電を停止するためのOFFスイッチ84
とが設けられている。 なお、供試線材30の発熱温度は冷却槽カバー37に設
けた穴29から熱電対(図示せず)を挿入し、この熱電
対を供試線材30の表面に接着することによって検出さ
れ、この熱電対で検出した発熱温度が温度計75で表示
される。 従って、所定長さに切断した供試線材30の焼鈍試験を
行うに際しては、供試線材30を電極45,46の間に
挟込まれるように置き、操作ボタン80,82をON操
作する。すると、第2図のアクチュエータ52が作動し
て開閉ノブ49を矢印C方向に押上げる。これによっ
て、電極45,46が矢印A方向に閉じ、その間に供試
線材30が挟まれて保持される。 そこで、供試線材30がクランプ31,32に保持され
た状態で冷却槽カバー37を冷却槽38を覆うように置
き、次に窒素ガス等の無酸化ガスをガス導入口(図示せ
ず)から導入し、冷却槽カバー37内部を無酸化ガス雰
囲気とする。次に、タイマ76に通電時間を設定した
後、通電開始のためのONスイッチ83をオン操作す
る。続いて電圧調整ボリウム77および電流調整ボリウ
ム78によって供試線材30に供給する電圧、電流を供
試線材30の焼鈍温度に対応した値に設定する。すなわ
ち、連続通電焼鈍工程と同じ条件で通電焼鈍が行なわれ
るように、電圧調整ボリウム77および電流調整ボリウ
ム78を調整する。これは電圧計72,電流計73,電
力計74の表示を見ながら設定する。このようにして供
試線材30には、該供試線材30の焼鈍温度に対応した
電流がタイマ76の設定時間だけ流れる。これにより、
供試線材30はジュール熱によって赤熱する。この赤熱
温度は熱電対(図示せず)によって検出されて温度計7
5で表示される。 タイマ76の設定時間が経過したならば、通電停止のた
めのOFFスイッチ84を直ちにオン操作して通電を停
止する。同時に、操作ボタン79と81をオン操作し、
アクチュエータ52によってクランプ31,32を開
き、供試線材30を解放する。これにより、赤熱した供
試線材30は冷却水39の中に落下して冷却される。こ
の後、ガス排出口(図示せず)から無酸化ガスを排出す
る。次にカバー37を冷却槽38の上から取外し、冷却
槽38内で冷却された供試線材30、すなわち焼鈍され
た供試線材30を冷却槽38の中から取出す。そして、
この焼鈍済み供試線材30について引張り強さなどの焼
鈍性を測定する。もし、所定の焼鈍性を満足していない
場合は、供試線材30の切断元のリールを鋳造伸線工程
に戻す。しかし、所定の焼鈍性を満足している場合は、
供試線材30の切断元のリールを連続通電焼鈍工程に移
す。 従って、連続通電焼鈍を行う前に所定長さの供試線材を
切断し、その焼鈍性を検査するため、鋳造伸線工程での
製造品質に欠陥があって焼鈍性を満足できないものいつ
いては連続通電焼鈍を実施しないものとして事前に除外
することができる。これにより、焼鈍性を満足した供試
線材の切断元の1巻の線材のみが連続通電焼鈍工程に移
されることになる。すなわち、無駄な連続通電焼鈍は実
施されない。この結果、製造効率が向上する。また、1
巻のリールに巻かれた線材の一部を切断して一部を切断
して焼鈍性を検査するため、検査時間も短くて済むとい
う利点がある。
本考案は上述したように構成されているので、次の効果
を奏する。 請求項1記載の通電焼鈍試験装置においては、線材の焼
鈍性を短時間で検査することができる。 また、連続通電焼鈍工程と同一条件で焼鈍を行ってその
焼鈍性を検査することができる。 請求項2記載の通電焼鈍試験装置においては、無酸化雰
囲気中で焼鈍を行うため、表面が酸化していない試料を
得てその焼鈍性を検査することができる。従って、本考
案の試験装置を線材の製造工程中に適用することによ
り、無駄な連続通電焼鈍が行なわれなくなり、製造工程
を効率化することができる。
を奏する。 請求項1記載の通電焼鈍試験装置においては、線材の焼
鈍性を短時間で検査することができる。 また、連続通電焼鈍工程と同一条件で焼鈍を行ってその
焼鈍性を検査することができる。 請求項2記載の通電焼鈍試験装置においては、無酸化雰
囲気中で焼鈍を行うため、表面が酸化していない試料を
得てその焼鈍性を検査することができる。従って、本考
案の試験装置を線材の製造工程中に適用することによ
り、無駄な連続通電焼鈍が行なわれなくなり、製造工程
を効率化することができる。
第1図は本考案による通電焼鈍試験装置の実施例の構成
を示す斜視図、第2図は第1図における供試線材を保持
する保持手段の実施例を示す側面図と正面図、第3図は
連続通電焼鈍機の全体構成を示す模式図である。 30……供試線材 31,32……クランプ 33,34……支持腕 35……支持棒 36……溝 37……冷却槽カバー 38……冷却槽 39……冷却水 41,42…把持板 45,46……電極 49……操作ノブ 52……アクチュエータ 60……定電圧定電流電源 70……制御装置 72……電圧計 73……電流計 74……電力計 75……温度計 76……タイマ 77……電圧調整ボリウム 78……電流調整ボリウム
を示す斜視図、第2図は第1図における供試線材を保持
する保持手段の実施例を示す側面図と正面図、第3図は
連続通電焼鈍機の全体構成を示す模式図である。 30……供試線材 31,32……クランプ 33,34……支持腕 35……支持棒 36……溝 37……冷却槽カバー 38……冷却槽 39……冷却水 41,42…把持板 45,46……電極 49……操作ノブ 52……アクチュエータ 60……定電圧定電流電源 70……制御装置 72……電圧計 73……電流計 74……電力計 75……温度計 76……タイマ 77……電圧調整ボリウム 78……電流調整ボリウム
Claims (2)
- 【請求項1】鋼または銅合金などの線材に電流を流して
発熱させた後冷却して焼鈍性を検査する通電焼鈍試験装
置において、 一対のクランプによって構成され、所定長に切断された
供試線材を保持し、かつ該供試線材に電流を供給する電
極を有する供試線材保持手段と、この保持手段から解放
され、かつ発熱状態の供試線材を冷却する冷却槽と、前
記一対のクランプの電極を介して供試線材に所定の電流
を供給する電源と、供試線材への通電電流および通電時
間を制御する制御手段と、前記クランプを開閉し、供試
線材の把持および解放を行うクランプ開閉手段とを備え
た通電焼鈍試験装置。 - 【請求項2】供試線材保持手段は、無酸化性雰囲気中で
供試線材を保持することを特徴とする請求項1記載の通
電焼鈍試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11608789U JPH06446Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 通電焼鈍試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11608789U JPH06446Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 通電焼鈍試験装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0353547U JPH0353547U (ja) | 1991-05-23 |
| JPH06446Y2 true JPH06446Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=31664394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11608789U Expired - Lifetime JPH06446Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 通電焼鈍試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06446Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5108283B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2012-12-26 | 高周波熱錬株式会社 | 金属線材加熱装置 |
| JP5108282B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2012-12-26 | 高周波熱錬株式会社 | 金属線材加熱装置 |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP11608789U patent/JPH06446Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0353547U (ja) | 1991-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |