JPH0645127B2 - 装飾板つきコンクリート平板の製造方法 - Google Patents

装飾板つきコンクリート平板の製造方法

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JPH0645127B2
JPH0645127B2 JP33867291A JP33867291A JPH0645127B2 JP H0645127 B2 JPH0645127 B2 JP H0645127B2 JP 33867291 A JP33867291 A JP 33867291A JP 33867291 A JP33867291 A JP 33867291A JP H0645127 B2 JPH0645127 B2 JP H0645127B2
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千尋 吉田
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東洋工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート基板の一
面にタイルや天然石等の装飾板を固着させた装飾板つき
コンクリート平板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図5に示すように、コンクリート
基板4の上面にタイル等の装飾板5,5・・を固着させ
てなる装飾板つきコンクリート平板は、歩道用コンクリ
ート平板等として広く使用されているが、このような装
飾板つきコンクリート平板は、従来では、図4に示すよ
うにして製造されていた。即ち、図4に示す従来の装飾
板つきコンクリート平板の製造方法では、外枠2の底部
にタイル等の装飾板5,5・・を位置決めするための底
盤103を設置して型枠101を構成し、該底盤103
上の目地用突部110,110・・で区画されたスペー
ス内にそれぞれ装飾板5,5・・を嵌め入れた後、型枠
101内に生コンクリート4Aを充填して行われる。上
記底盤103は、金属あるいは木材等の硬質材で成形さ
れており、目地用突部110も同硬質材で一体成形され
ている。尚、型枠内に生コンクリート4Aを充填した直
後に該生コンクリート4Aにバイブレータにより振動を
かけて生コンクリートを均一に広げ、続いてプレス機に
より加圧し、該生コンクリート4Aを成型した後に型枠
101を脱型すれば、図5に示すような装飾板つきコン
クリート平板が製造できる。
【0003】ところで、図4に示す従来の装飾板つきコ
ンクリート平板の製造方法では、装飾板5,5・・は、
底盤103の目地用突部110,110・・によって囲
われたスペース内に単に嵌め入れて設置しているだけな
ので、目地用突部110と装飾板5の外側面5aとの間
に微小隙間ができ(特に装飾板5の外側面5aが平坦面
でない場合に該隙間ができ易い)、生コンクリート4A
の充填後に、この微小隙間からノロ(モルタル汁)が侵入
して装飾板5の表面(図示状態では下面)5A側にまわ
り込み、コンクリート平板製造後に、装飾板5の表面に
まわり込んだモルタル成分を除去する必要がある。
【0004】このように、装飾板5の表面側にまわり込
んだモルタル成分を除去する方法として、従来では、装
飾板5を底盤103上にセットする前に、該底盤103
の上面に予めコンクリートの硬化遅延剤を塗布してお
き、型枠内で装飾板つきコンクリート平板を成型し、脱
型後にまだ固化していない装飾板5表面のモルタル成分
を高圧水流洗浄機からの噴水により、あるいは水をかけ
ながらブラシでこする等の方法で洗浄することによって
行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の装飾板つきコンクリート平板の製造方法では、型枠
底盤103の目地用突部110と装飾板5の外側面5a
との間を十分にシールできず、従って型枠内で生コンク
リートが固化し脱型後に、コンクリート平板の装飾板5
の表面を洗浄する必要があって、その洗浄作業が面倒で
あるとともに製造工程が多くなって生産性が低くなり、
しかも各装飾板5,5間の目地6部分のモルタル成分の
洗い流し量が不均一となって該目地6の深さが揃わない
という問題があった。又、この従来の製造方法では、装
飾板5は底盤103の目地用突部110で囲われたスペ
ース内に単に嵌め入れているだけなので、型枠内に生コ
ンクリートを充填後、バイブレータをかけたときに、そ
の振動で装飾板5が位置ずれすることがあり、その場合
には製造されたコンクリート平板が不良品となる。さら
に、型枠内に充填した生コンクリートをプレス機で加圧
したときに、装飾板5の表面が直接底盤103に接触し
ている場合には、該底盤が硬質材であるために装飾板5
が割れるおそれがある。又、そのような装飾板の割れを
防止するために、従来では底盤の上面と装飾板との間に
クッション材を介設する場合があるが、その場合には該
クッション材が必要となるとともにその設置作業が面倒
となるという問題もあった。
【0006】尚、コンクリート平板の装飾板5の表面側
にまわり込んで付着するモルタル成分の除去方法とし
て、予め装飾板5の表面に粘着テープを接着させてお
き、コンクリート平板成型後にこの粘着テープを剥がす
ことによってまわり込んだモルタル成分を除去するよう
にした方法も行われているが、この場合には、粘着テー
プを接着したり剥がしたりする作業工程が必要となる。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑
み、装飾板つきコンクリート平板を製造するに際して、
その作業能率を向上せしめ、型枠内でバイブレータをか
ける場合に装飾板が位置ずれしないようにし、しかも型
枠内の生コンクリートを加圧する場合に装飾板が破損し
ないようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
基板の一面に装飾板を目地によって区画した状態で固着
させてなる装飾板つきコンクリート平板の製造方法にお
いて、弾性材で形成されていて成型すべきコンクリート
平板とほぼ同面積の大きさを有し、且つ上面に装飾板を
位置決めする目地用突部を形成し、さらに該目地用突部
の裏側に密閉された空気溝を形成して該目地用突部が膨
張・収縮自在なる如くした型枠の底盤を使用し、該底盤
を目地用突部が上面となるようにして外枠の底部に設置
して型枠を構成し、前記底盤上の目地用突部で囲われた
スペース内に装飾板を嵌め入れ、前記空気溝内に圧縮空
気を吹き込んで目地用突部を外方に膨張させて該目地用
突部を装飾板の側周面に圧接させ、その状態で型枠内に
生コンクリートを充填し、該生コンクリートを成型した
後に型枠を脱型するようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の装飾板つきコンクリート平板の製造方
法によれば、組立てられた型枠の底盤上における、目地
用突部で区画されたスペース内に装飾板を嵌め入れた
後、圧縮空気供給装置により目地用突部裏側の空気溝内
に圧縮空気を送給して目地用突部を膨出せしめる。する
と、該各目地用突部が装飾板の外側面全周を弾性的に押
圧するようになり、目地用突部と装飾板外側面との間を
密閉状態に維持するようになる。従って型枠内に生コン
クリートを充填しても、ノロ(モルタル汁)が目地用突
部と装飾板外側面との間に侵入することがなくなる。
又、各目地用突部で装飾板の外側面を挟圧した状態で
は、該装飾板が安定した状態で保持されるようになり、
型枠内の生コンクリートにバイブレータ(振動)をかけ
ても装飾板が不用意に位置ずれすることがなくなる。さ
らに、底盤は弾性材で形成しているので、型枠内に充填
している生コンクリートをプレス機で加圧したときに、
該底盤が装飾板に対してクッション作用を発揮するよう
になる。
【0010】
【発明の効果】本発明の装飾板つきコンクリート平板の
製造方法では、膨張・収縮自在な目地用突部を形成した
底盤を使用し、該目地用突部で囲われたスペース内に装
飾板を嵌め入れた状態で目地用突部裏側の空気溝内に圧
縮空気を吹き込んで目地用突部を膨張させ、該目地用突
部で装飾板の外側面を弾性的に挟圧した状態で、型枠内
に生コンクリートを充填するようにしているので、生コ
ンクリート中のノロ(モルタル汁)が装飾板の表面側に
まわり込むことがなくなって、コンクリート平板成型後
に装飾板の表面がモルタル成分で汚れることがなくな
る。従って従来のようにコンクリート平板の表面を洗浄
する作業が不要となり、又はモルタル成分除去用の粘着
テープを貼着させたり剥がしたりする作業が不要とな
る。又、目地の深さも均一に揃えることができるので、
高品質のコンクリート平板を提供できる。さらに、装飾
板は目地用突部により周囲から挟圧保持しているので、
型枠内の生コンクリートにバイブレータをかけても該装
飾板が位置ずれすることがなくなり、しかも型枠内の生
コンクリートを加圧したときに底盤がクッション材とな
って装飾板が割れにくくなる、等により不良品の発生率
を大幅に低下させることができるという効果がある。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して本発明の実
施例を説明すると、図1には本発明の実施例にかかる装
飾板つきコンクリート平板の製造方法で使用される型枠
1が示されている。
【0012】この型枠1は、例えば図5に示すような装
飾板つきコンクリート平板を成型するためのものであ
り、外枠3とその底部に設置される底盤3とで構成され
る。
【0013】外枠3は、例えば、縦、横の各長さが約3
00mm程度で、厚さが約60mm程度のコンクリート平板
を成型し得る大きさを有している。尚、外枠3は、木材
あるいは金属板等の硬質材料で形成される。
【0014】底盤3は、ウレタンあるいはゴム等の弾性
材で、成型すべきコンクリート平板とほぼ同面積を有す
る平板状の底盤基材3Aと、該底盤基材3Aの下面に密
着状態で接着された鉄板製の裏板3Bとで構成されてい
る。
【0015】底盤基材3Aの上面には、使用される装飾
板(タイルまたは天然石等)5の外形に合わせて縦横複
数条づつの目地用突部10,10・・が一体形成されて
いる。尚、この実施例では、図5に示すように1枚のコ
ンクリート平板につき合計9枚の正方形状の装飾板5を
固着させたものを製造するようになっており、従ってこ
の底盤基材3Aの上面には、それぞれ目地用突部10,
10・・で縦横に区画された合計9個の装飾板嵌め入れ
用スペースS,S・・(図3)が形成されている。
【0016】底盤3の目地用突部10,10・・は、そ
の幅が約6mmで、高さが約4mm程度となっている。又、
各目地用突部10の裏側には、図2に示す如く、それぞ
れ空気溝12が形成されている。各空気溝12,12・
・は、その幅が約2mmで、目地用突部10に約2mmの肉
厚さが残るように形成されている。又、各空気溝12,
12・・は相互に連通せしめられており、その空気溝1
2の一箇所に圧縮空気を吹き込むと各空気溝12,12
・・の全域に圧力が伝達されるようになっている。
【0017】各目地用突部10の空気溝12,12・・
内は、底盤基材3Aの裏面に裏板3Bを密着状態で接着
させていることにより、気密状態に維持されている。
尚、底盤基材3Aと裏板3Bとは、例えば熱蒸着によっ
て一体化させている。
【0018】底盤3の裏板3Bには、空気溝12に連通
する穴32が形成され、又該穴32には空気管33が接
続されている。又、空気管33にはコンプレッサー34
が接続されていて、各空気溝12,12・・内には、空
気管33を通してコンプレッサー34からの圧縮空気
(例えば2〜3kg/cm2程度の圧力空気)が送給されるよ
うになっている。
【0019】そして、各目地用突部10,10・・は、
コンプレッサー34からの圧縮空気が空気溝12内に供
給されている状態では、該圧縮空気により目地用突部全
体が弾性変形して外方に膨出せしめられる一方、逆に空
気溝12内から圧縮空気を抜くとその弾性力により元の
形状に復元するようになっている。又、空気溝12に圧
縮空気が供給されていない状態では、各スペースS,S
・・内にそれぞれ装飾板5を嵌め入れることができるよ
うになつており、他方、空気溝12内に圧縮空気が供給
されて各目地用突部10,10・・が外方に膨出した状
態では、スペースS内に嵌め入れた装飾板5の各外側面
5aが各目地用突部10によって四方から押圧されて、
該装飾板5がスペースS内で挟圧保持されるようになっ
ている。
【0020】この実施例の装飾板つきコンクリート平板
の製造方法は、上記構成の型枠1を使用して次のように
行われる。
【0021】先ず、図1に示す如く、外枠2と底盤3と
で装飾板つきコンクリート平板用の型枠1を組立てる。
続いて、タイル等の装飾板5,5・・を、その表面5A
が下向きとなる姿勢でそれぞれ底盤3上の各目地用突部
10,10・・で区画されたスペースS内に嵌め入れ
る。さらに、コンプレッサー34により各空気溝12,
12・・内に圧縮空気を送給して各目地用突部10,1
0・・を膨出せしめ、該各目地用突部10,10・・で
各装飾板5,5・・を挾着固定しておく。そして、空気
溝12内を高圧状態に維持させたままで、型枠1内に生
コンクリート4Aを所定量だけ充填し、続いて該生コン
クリート4Aにバイブレータをかけ、さらに続いて該生
コンクリート4Aをプレス機で上方から加圧した後、所
定時間だけ養生し、該生コンクリート4Aを成型した後
に型枠1を脱型すれば図5に示すような装飾板つきコン
クリート平板を製造できる。
【0022】この製造方法では、圧縮空気によって膨出
させた目地用突部10,10・・により、装飾板5,5
・・の外側面5aと目地用突部10との間に隙間をなく
した状態で型枠1内に生コンクリート4Aを充填するよ
うにしているので、装飾板5の表面側にノロがまわり込
むことがなく、その結果、従来のように成型後のコンク
リート平板の装飾板表面を洗浄したり粘着テープを剥が
したりする作業が不要となる。又、型枠1内の生コンク
リート4Aにバイブレータをかけた場合でも、装飾板
5,5・・が不用意に底盤3から浮き上がったり位置ず
れしたりすることがない。しかも、底盤3を、弾性を有
する材料で形成しているので、型枠1内の生コンクリー
ト4Aをプレス機により加圧しても、該底盤3の弾性力
によりその加圧力を緩和できて、装飾板5が割れにくく
なる。
【0023】尚、上記実施例では、目地用突部10,1
0・・を正方形状の装飾板5用に碁盤状に形成している
が、他の実施例では、目地用突部を、使用される装飾板
の形状(例えば丸形状や菱形状等)に対応させて形成す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る装飾板つきコンクリート
平板の製造方法に使用される型枠の全体斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1の型枠の要部分解斜視図である。
【図4】従来の装飾板つきコンクリート平板の製造方法
に使用される型枠の縦断面図である。
【図5】装飾板つきコンクリート平板の斜視図である。
【符号の説明】
1は型枠、2は外枠、3は底盤、4はコンクリート基
板、4Aは生コンクリート、5は装飾板、6は目地、1
0は目地用突部、12は空気溝である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基板(4)の一面に装飾板
    (5)を目地(6)によって区画した状態で固着させて
    なる装飾板つきコンクリート平板の製造方法であって、 弾性材で形成されていて成型すべきコンクリート平板と
    ほぼ同面積の大きさを有し、且つ上面に装飾板(5)を
    位置決めする目地用突部(10)を形成し、さらに該目
    地用突部(10)の裏側に密閉された空気溝(12)を
    形成して該目地用突部(10)が膨張・収縮自在なる如
    くした型枠の底盤(3)を使用し、 該底盤(3)を目地用突部(10)が上面となるように
    して外枠(2)の底部に設置して型枠(1)を構成し、 前記底盤(3)上の目地用突部(10)で囲われたスペ
    ース(S)内に装飾板(5)を嵌め入れ、 前記空気溝(12)内に圧縮空気を吹き込んで目地用突
    部(10)を外方に膨張させて該目地用突部(10)を
    装飾板(5)の外側面に圧接させ、 その状態で型枠(1)内に生コンクリート(4A)を充
    填し、該生コンクリート(4A)を成型した後に型枠
    (1)を脱型するようにした、 ことを特徴とする装飾板つきコンクリート平板の製造方
    法。
JP33867291A 1991-12-20 1991-12-20 装飾板つきコンクリート平板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0645127B2 (ja)

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