JPH0645521B2 - 土壌に散布する殺虫殺菌剤用展着剤組成物 - Google Patents

土壌に散布する殺虫殺菌剤用展着剤組成物

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JPH0645521B2
JPH0645521B2 JP744985A JP744985A JPH0645521B2 JP H0645521 B2 JPH0645521 B2 JP H0645521B2 JP 744985 A JP744985 A JP 744985A JP 744985 A JP744985 A JP 744985A JP H0645521 B2 JPH0645521 B2 JP H0645521B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は土壌に散布する殺虫殺菌剤用展着剤組成物に関
する。
更に詳しくは、殺虫殺菌剤の有効成分と土壌粒子とを結
合せしめ散水時又は降雨時においても前記有効成分の流
出がなく、持続性を向上せしめる殺虫殺菌剤用展着剤組
成物に関する。
(従来技術) 従来、殺菌剤又は殺虫剤は殆んど乳剤又は水和剤の形で
市販されている。例えば園芸用の殺菌消毒剤、白蟻駆除
剤等は、これらの有効成分化合物に非イオン系界面活性
剤及びケロシン又はキシレンが数%〜数十%混入された
水和剤の形態で市販され、散布時には水を加えて希釈し
乳液状にして施用される。
殺菌殺虫剤用化合物としてはDDVP(ジメチルジクロ
ルビニルホスフエート)、マラソン(ジメチルジカルベ
トキシエチルジチオホスフエート)、クロルデン(1,2,
4,5,6,7,8,8-オクタクロル-2,3,3a,4,7,7a-ヘキサヒド
ロ-4,7-メタノインデン)等のリン系、ハロゲン系など
多種類が存在し、例えばソルビタンモノオレエートある
いはポリオキシアルキルエーテルのような非イオン界面
活性剤1〜10%、通常5〜6%、ケロシン又はキシレ
ン約70%及び残品が有効成分化合物の組成の水和剤の
形態で市販されている。この水和剤又は濃厚乳剤は水で
10〜20倍、時には50倍以上に希釈され撹拌した乳
液とされ散布器にて土壌に散布されるのが通常の使用方
法である。このように水和剤又は濃厚乳剤の形態で市販
されている白蟻駆除剤あるいは園芸用などの殺菌殺虫剤
は、その施用にあたって水で希釈すればよく危険な可焼
性溶媒を使用しない点で優れている。しかし一方では、
施用後に散水したり降雨があると有効成分化合物は容易
に例えば乳白色状の液として流失し、その効果は持続し
ない。また流出による二次公害発生の危険も大である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は前記した殺菌、殺虫剤の土壌散布時に発生する
問題点を解決し、施用後における殺菌殺虫効果の持続性
を向上し、二次公害発生のおそれを解消した組成物を提
供しようとするものである。
(問題点を解決する為の手段及び作用) 本発明はアルギン酸アルカリ塩、ジベンジリデンソルビ
トール又はその核置換誘導体、アニオン界面活性剤及び
極性有機溶媒を必須成分として含有する、土壌に散布す
る殺菌殺虫剤用展着剤組成物である。
アルギン酸のアルカリ塩としてはナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、トリエタノールアミンの塩が好まし
く、最も好ましいのはナトリウム塩である。アルギン酸
ナトリウム塩は淡色であり、他に比して安価な為であ
る。アルギン酸のアルカリ塩は土壌に散布されたとき土
壌中のCaイオン、Mgイオン等と置換反応を生起し、アル
ギン酸Caあるいはアルギン酸Mg等となって弱いゲル状態
を生ずるという作用を有するものである。
ジベンジリデンソルビトールは一般にベンズアルデヒド
2モルとD-ソルビトール1モルを酸触媒の存在下脱水
縮合して製造されるものであり、その形状は白色粉末で
ある。ジベンジリデンソルビトールのアルキル基、ハロ
ゲン基による核置換誘導体もベンズアルデヒドの核置換
誘導体を用いて上記と同様にしてうることができる。例
えばジ(pメチル)ベンジリデンソルビトール、ジ(pクロ
ル)ベンジリデンソルビトール等である。これらの核置
換誘導体も、ジベンジリデンソルビトールと全く同様に
本発明の組成物に適用できる。核置換誘導体の核置換基
としては、メチル基、エチル基のようなアルキル基;メ
トキシ基、エトキシ基のようなアルコキシ基;塩素のよ
うなハロゲン原子が用いられる。ジベンジリデンソルビ
トール及びその核置換誘導体は、本来有しているその著
しい凝集作用により、乳剤化した殺菌殺虫剤中の有効成
分化合物をアルギン酸アルカリ塩と土壌中のCaイオン等
により生じたゲルに結合させ、さらにその周囲に水不溶
性の被膜を形成する。
アニオン界面活性剤としては脂肪酸石けん類、アルキル
硫酸アステル、アルキルスルホン化物、芳香族スルホン
化物、脂肪族スルホン化物などアニオン界面活性剤とし
て通常使用されているものであれば特にその種類を限定
するものではない。アニオン界面活性剤は展着剤組成物
中においてジベンジリデンソルビトール又はその核置換
誘導体を乳化する作用を有する。
極性有機溶媒としては、ジメチルホルムアミド、Nメチ
ル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロト
ン系極性溶媒が用いられる。中でもジメチルホルムアミ
ド及びNメチル-2-ピロリドンは気温の低下した時でも
液体状であり取扱い易く好ましい。極性有機溶媒はジベ
ンジリデンソルビトール又はその核置換誘導体の溶媒と
して用いられる。
以上に述べた各成分はジベンジリデンソルビトール又は
その核置換誘導体0.5〜10重量部、好ましくは0.
5〜5重量部;アニオン界面活性剤0.5〜30重量
部、好ましくは0.5〜15重量部;極性有機溶媒1〜
70重量部、好ましくは2 〜50重量部及びアルギン酸
アルカリ塩0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重
量部の割合で含有される。アルギン酸アルカリ塩は通常
水溶液状で使用されるから本発明の展着剤組成物は上記
4成分の合計1重量部に対し0.5〜10重量部程度の
水を含有する。
上記の各成分の含有割合は格別限定的なものではない
が、ジベンジリデンソルビトール又はその核置換誘導体
の含有量が多すぎると組成物全体がゲル化して不安定と
なる傾向がある。又少なすぎると前述のゲルヘの結合効
果が少なくなり耐水性に乏しくなる。アニオン界面活性
剤の含有量が不足すると組成物の成分が乳化し難く過剰
に用いても特に乳化が良好になるわけではなく、時には
展着剤を殺菌殺虫剤の水和剤に添加したとき、水和剤中
の界面活性剤と作用して乳化の安定性を損うことがあ
る。有機溶媒が少なすぎると未溶解のジベンジリデンソ
ルビトール又はその核置換誘導体が残存しその作用効果
が不充分となり、多すぎるとアルギン酸アルカリ塩が析
出し乳化状態が不安定となる傾向を生じる。又アルギン
酸アルカリ塩の含有量が少な過ぎると土壌中のCaイオン
又はMgイオン等との置換反応が不充分となり、多すぎる
と乳液化した殺菌、殺虫剤の粘度が高くなって薬剤乳液
の散布状態を不良にするおそれが生じる。
本発明の展着剤組成物は一般に市販されている殺菌殺虫
剤の水和剤又は濃厚乳剤の水希釈による乳液化時に、あ
るいは乳液化後に添加して用いられる添加量は一般に
0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%(重量%)で
ある。
本発明の展着剤組成物は以上に述べた各成分を所定の割
合で混合することによって得ることができ特別の製造方
法を必要とするわけではないが、ジベンジリデンソルビ
トールは有機溶媒とアニオン界面活性剤に混合溶解して
溶液としておき、一方アルギン酸アルカリ塩の粉末は水
と混合溶解して水溶液とし上記のジベンジリデンソルビ
トールの有機溶媒溶液とアルギン酸アルカリ水溶液を混
合して最終組成物とする方法をとるのがよい。ジベンジ
リデンソルビトールの有機溶媒溶液とアルギン酸アルカ
リ水溶液を混合する際、少量の、例えば両溶液の合計量
100重量部当り0.5〜2 重量部のトリエタノールア
ミンを加えると両液の均一混合を容易にし混合時間を短
縮することができる。例えばジベンジリデンソルビトー
ル4.5重量部、アニオン界面活性剤9.5重量部及び
ジメチルホルムアミド9.5重量部を混合し100℃以
下、通常80℃程度に加熱して完全にジベンジリデンソ
ルビトールを溶解させ約10〜15分該温度に保持した
後室温に冷却される。別にアルギン酸ナトリウム粉末3
重量部を水97重量部に加えて撹拌溶解させ粘稠な水溶
液とする。
前記ジベンジリデンソルビトールのアニオン界面活性剤
-ジメチルホルムアミド溶液20重量部にアルギン酸ナ
トリウム水溶液50重量部及びトリエタノールアミン0.
5重量部を混合し澄明になるまで撹拌し本発明の展着剤
を得る。
(実施例) 以下本発明を実施例により更に具体的に説明する。各実
施例において部含び%は重量部及び重量%を示す。
実施例 1 (1) 溶液1 ジベンジリデンソルビトール粉末 (イーシー化学工業(株)製造) 5部 ラウリルスルホン酸ソーダ36%水溶液 ((株)交洋社製) 20部 Nメチル-2-ピロリドン (三菱化成工業(株)製) 75部 上記の各成分を混合し80℃に加温し15分保持後室温に
冷却する。これを溶液1とする。
(2) 溶液2 アルギン酸ナトリウム(試薬) 3部 水 97部 上記の各成分を混合し温度60℃で撹拌して溶解し3%
の水溶液を作る。これを溶液2とする。
(3) 上記の(1)及び(2)の各溶液を次の比率で混合す
る。
溶 液 1 20部 溶 液 2 79部 トリエタノールアミン 1部 混合物をゆっくりと10〜15分間撹拌すると均一に混
合されて澄明な溶液が出来る。これを組成物1とする。
市販の白アリ防除剤クロルデン水和剤(ベルシコールケ
ミカル製1,2,4,5,6,7,8,8-オクタクロル-2,3,3a,4,7,7a
-ヘキサヒドロ-4,7-メタノインデン40%含有)10部
に水200部(20倍希釈)加えると直ちに白色のエマ
ルジヨンとなる。これを比較品とする。この中に組成物
1を2部添加してよく撹拌する。これを試薬品とする。
次に200mlのビーカーを2個用意し両方に半分量の土
を入れ表面をよくならしておく。各ビーカーに試薬品及
び比較品を各20gふりかけ5分後更に100mlの水を
添加する。比較品は直ちに白く濁るが試薬品が全く濁ら
ず又クロルデン特有の臭気も発生しなかった。次にこの
効果を具体的に確める為溶出量の測定を行った。即ち1
00mlの水を加えてから10分後と10時間後に比較品
の上層水(白く濁っているもの)と試薬品の上層水(澄
明なもの)を2つの秤量瓶に2mlづつとりそれを105
℃の熱風循環乾燥器で蒸発させ水分を除き秤量瓶中に残
存しているクロルデンを含む溶出物の量を測定した。そ
の結果は下記表1の通りである。
上記表1に示すように試薬品の溶出量が極めて少なく水
の中に有効成分が溶出しない事がわかる。
実施例 2 (1) 溶液2-1 ジベンジリデンソルビトール 粉末 5部 ラピゾールB30(ジオクチルスルホ コハク酸ナトリウム(日本油脂(株)製) 25部 ジメチルホルムアミド(新日東化学(株)製) 70部 上記各成分を混合し実施例1と同様に溶解し溶液2-1と
する。
(2) 溶液2-2 アルギン酸アンモニウム 2部 水 98部 上記各成分を混合し実施例1と同様に溶解し溶液2-2と
する。
(3) 次に上記(1)及び(2)の各溶液を次の割合で混合
する。
溶 液 2-1 15部 溶 液 2-2 85部 混合物を温度40℃で約30分ゆっくりと撹拌をつづけ
完全に澄明な赤色を帯びた溶液をつくる。
これを組成物2とする。
市販のマラソン水和剤(ジメチルジカルベトキンチオホ
スフエート50%含有)10部に水500部(50倍希
釈)加えると直ちに白色のエマルジヨンとなる。これを
比較品とする。
比較品中に組成物2を3部入れてよく撹拌する。これを
試験品とする。
比較品、試験品のそれぞれについて実施例1と全く同様
の方法で土壌散布後の酸水による影響を調べた。比較品
の散水液は白濁するが試験品の方は透明なままであっ
た。
次に実施例1と全く同様の方法で溶出量を測定した。結
果を下記表2に示す。
上記表2に示した結果から、試験品は比較品に比べ極め
て溶出が少なく、その効果が優れていることがわかる。
実施例 3 (1) 溶液3-1 ジ(Pメチル)ベンジリデンソルビトール 粉末(新日本理化(株)製造) 3部 ダイヤポンPC(オレオイルメチル タウリン散ナトリウム)35%日本油脂 (株)製 20部 ジメチルホルムアミド 77部 上記の各成分を混合し実施例1と同様に溶解し溶液3-1
とする。
(2) 溶液3-2 アルギン酸ナトリウム 3部 水 97部 上記各成分を混合し実施例1と同様に溶解し溶液3-2と
する。
(3) 上記(1)及び(2)の溶液を次の割合で混合する。
溶 液 3-1 20部 溶 液 3-2 80部 混合物を40℃の温度で約25〜30分ゆっくりと撹拌
をつづけると完全に澄明な無色の液になる。これを組成
物3とする。市販のDDVP水和剤(ジメチルジクロル
ビニルフオスフエート25%含有)10部に水200部
(20倍希釈)を加えてエマルジヨンとし、これを比較
品とする。
比較品の中に組成物3を5部加えてよく撹拌し、これを
試験品とする。
比較品、試験品のそれぞれについて実施例1と全く同じ
方法で土壌散布後の散水による影響を調べた。比較品の
散水液は白濁するが試験品のそれは透明なままであっ
た。又実施例1と同様に溶出量の測定を行った。結果を
下記表3に示す。
上記表3の結果から試験品の方は溶出量が極めて少なく
その効果の大きいことがわかる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の殺菌殺虫剤用
展着剤組成物は殺菌殺虫剤中の有効成分を土壌粒子によ
く結合せしめ散水時あるいは降雨時においても土壌中へ
の流失を最小ならしめるという優れた効果を有してい
る。このため殺菌殺虫剤としての有効性を永く持続し、
さらには有効成分の流出による二次公害の発生を防止す
るという効果をも有している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルギン酸アルカリ塩、ジベンジリデンソ
    ルビトール又はその核置換誘導体、アニオン界面活性剤
    及び極性有機溶媒を必須成分として含有することを特徴
    とする土壌に散布する殺虫殺菌剤用展着剤組成物。
  2. 【請求項2】アルギン酸アルカリ塩0.1〜5重量部、
    ジベンジリデンソルビトール又はその核置換誘導体0.
    5〜10重量部、アニオン界面活性剤0.5〜30重量
    部及び極性有機溶媒1〜70重量部を含有する特許請求
    の範囲第1項記載の殺虫殺菌剤用展着剤組成物。
JP744985A 1985-01-21 1985-01-21 土壌に散布する殺虫殺菌剤用展着剤組成物 Expired - Lifetime JPH0645521B2 (ja)

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