JPH0645714A - 回路基板および多層回路基板 - Google Patents
回路基板および多層回路基板Info
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- JPH0645714A JPH0645714A JP19536992A JP19536992A JPH0645714A JP H0645714 A JPH0645714 A JP H0645714A JP 19536992 A JP19536992 A JP 19536992A JP 19536992 A JP19536992 A JP 19536992A JP H0645714 A JPH0645714 A JP H0645714A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】耐熱性、熱寸法安定性、高周波特性、吸湿特性
等が高次元でバランスし、かつ回路層との接着力、回路
の導体抵坑値の小さく、特に信号の高速処理化、高周波
対応に適した回路基板(多層回路基板も含む。)を提供
する。 【構成】繊維シートにポリ−p−フェニレンスルフィド
を主成分とする樹脂組成物が含浸されてなるシートの表
面にp−フェニレンスルフィド単位以外の少なくとも1
種以上の共重合単位を含有する共重合ポリフェニレンス
ルフィドからなる樹脂組成物層を介して金属層からなる
電気回路が形成されてなる回路基板および該回路基板が
積層されてなる多層回路基板。
等が高次元でバランスし、かつ回路層との接着力、回路
の導体抵坑値の小さく、特に信号の高速処理化、高周波
対応に適した回路基板(多層回路基板も含む。)を提供
する。 【構成】繊維シートにポリ−p−フェニレンスルフィド
を主成分とする樹脂組成物が含浸されてなるシートの表
面にp−フェニレンスルフィド単位以外の少なくとも1
種以上の共重合単位を含有する共重合ポリフェニレンス
ルフィドからなる樹脂組成物層を介して金属層からなる
電気回路が形成されてなる回路基板および該回路基板が
積層されてなる多層回路基板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ−p−フェニレン
スルフィド樹脂を繊維シートに含浸せしめた樹脂含浸シ
ートを絶縁基材とした回路基板に関するものである。
スルフィド樹脂を繊維シートに含浸せしめた樹脂含浸シ
ートを絶縁基材とした回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気、電子部品分野において、機器の小
型化、高機能化の観点から、耐熱性、熱寸法安定性、低
吸湿性、難燃性、高周波特性などの諸特性が高次元でバ
ランスした回路基板の要求が増加している。さらに信号
の高速処理化、回路の低抵抗化、スルーホールの加工
性、薄肉化などまで望まれてきている。
型化、高機能化の観点から、耐熱性、熱寸法安定性、低
吸湿性、難燃性、高周波特性などの諸特性が高次元でバ
ランスした回路基板の要求が増加している。さらに信号
の高速処理化、回路の低抵抗化、スルーホールの加工
性、薄肉化などまで望まれてきている。
【0003】この分野の回路基板として、ガラスクロス
にエポキシ樹脂を含浸した基材(以下ガラエポとい
う。)に銅などの金属箔で電気回路を形成したもの、ポ
リイミドフィルム、弗素系フィルムなどに電気回路を形
成したものがある。更に、ポリ−p−フェニレンスルフ
ィド(以下PPSという。)の未延伸シート(以下PP
Sシートという。)及び二軸配向フィルム(以下PPS
フィルムという。)を絶縁基材とした回路基板が最近特
に注目を浴びている。また、PPS樹脂をガラス繊維な
どの繊維シートで補強したものに電気回路を形成した回
路基板(特開平2−415004公報等)も知られてい
る。
にエポキシ樹脂を含浸した基材(以下ガラエポとい
う。)に銅などの金属箔で電気回路を形成したもの、ポ
リイミドフィルム、弗素系フィルムなどに電気回路を形
成したものがある。更に、ポリ−p−フェニレンスルフ
ィド(以下PPSという。)の未延伸シート(以下PP
Sシートという。)及び二軸配向フィルム(以下PPS
フィルムという。)を絶縁基材とした回路基板が最近特
に注目を浴びている。また、PPS樹脂をガラス繊維な
どの繊維シートで補強したものに電気回路を形成した回
路基板(特開平2−415004公報等)も知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のフィル
ムや積層体は、それぞれ下記のような問題点を有してい
る。
ムや積層体は、それぞれ下記のような問題点を有してい
る。
【0005】ガラエポを絶縁基材としたものは、低吸湿
性、高周波特性に劣り、薄肉化が難しい。ポリイミドフ
ィルムを用いたものは耐熱性に富むが、吸湿しやすく、
高周波特性が劣る。また、弗素系フィルムを用いたもの
は接着性に乏しく、スルーホールの加工時に導電ペース
トやメッキが乗り難い。
性、高周波特性に劣り、薄肉化が難しい。ポリイミドフ
ィルムを用いたものは耐熱性に富むが、吸湿しやすく、
高周波特性が劣る。また、弗素系フィルムを用いたもの
は接着性に乏しく、スルーホールの加工時に導電ペース
トやメッキが乗り難い。
【0006】一方、PPSシート単体を絶縁基材とした
ものは、熱寸法安定性、低吸湿性、難燃性、高周波特性
などの諸特性は満足しているが、二軸配向フィルムに比
べると耐熱温度が低く(ガラス転移点を越えると熱変形
し易い。)、加熱工程が増加する程結晶化が進み脆くな
る。プリント基板として用いる場合は、結晶サイズ等を
コントロールして、耐熱性と脆さをある程度満足させて
いるが、急激に熱が加わると熱変形し易いと言う問題点
を有していた。
ものは、熱寸法安定性、低吸湿性、難燃性、高周波特性
などの諸特性は満足しているが、二軸配向フィルムに比
べると耐熱温度が低く(ガラス転移点を越えると熱変形
し易い。)、加熱工程が増加する程結晶化が進み脆くな
る。プリント基板として用いる場合は、結晶サイズ等を
コントロールして、耐熱性と脆さをある程度満足させて
いるが、急激に熱が加わると熱変形し易いと言う問題点
を有していた。
【0007】また、PPSフィルム単体を絶縁基材とし
たものは、熱収縮による寸法変化を起こすため、例えば
回路基板の製造工程で熱が加わると回路のズレが生じ易
い。また積層回路基板のスルーホール加工時に裂け易い
などの問題点を有している。
たものは、熱収縮による寸法変化を起こすため、例えば
回路基板の製造工程で熱が加わると回路のズレが生じ易
い。また積層回路基板のスルーホール加工時に裂け易い
などの問題点を有している。
【0008】またPPS樹脂をガラス繊維で補強したも
のを絶縁基材とした回路基板は、耐熱性、熱寸法安定
性、高周波特性、難燃性、吸湿特性等に優れるが、電気
回路となる銅などの金属箔との熱融着、金属メッキがし
にくく接着力が弱いという問題点がある。一方、接着剤
を介して金属箔を積層することは可能であるが、接着剤
の高周波特性、吸湿特性等が回路基板に悪影響を与え
(つまり接着剤の特性が回路基板全体としての特性を支
配する。)、PPSの優れた特性を活かしきれない。ま
た導電ペーストで回路を形成することが提案されている
が、回路の導体抵抗値が大きく(例えば銅の20倍)、
回路のファインパターン化に限界があり、回路設計が特
殊なものに限定されていた。
のを絶縁基材とした回路基板は、耐熱性、熱寸法安定
性、高周波特性、難燃性、吸湿特性等に優れるが、電気
回路となる銅などの金属箔との熱融着、金属メッキがし
にくく接着力が弱いという問題点がある。一方、接着剤
を介して金属箔を積層することは可能であるが、接着剤
の高周波特性、吸湿特性等が回路基板に悪影響を与え
(つまり接着剤の特性が回路基板全体としての特性を支
配する。)、PPSの優れた特性を活かしきれない。ま
た導電ペーストで回路を形成することが提案されている
が、回路の導体抵抗値が大きく(例えば銅の20倍)、
回路のファインパターン化に限界があり、回路設計が特
殊なものに限定されていた。
【0009】本発明は、PPSの優れた低吸湿性、難燃
性、高周波特性に注目し、かつ耐熱性、寸法安定性を格
段に向上させることができる繊維シートにPPS樹脂を
含浸せしめたシートを絶縁基材に用い、高周波特性、寸
法安定性、耐熱性を保持し回路の抵抗値が小さく、ファ
インパターン化が可能であり、特に高周波用途に最適な
回路基板(多層回路基板も含む)を提供せんとするもの
である。
性、高周波特性に注目し、かつ耐熱性、寸法安定性を格
段に向上させることができる繊維シートにPPS樹脂を
含浸せしめたシートを絶縁基材に用い、高周波特性、寸
法安定性、耐熱性を保持し回路の抵抗値が小さく、ファ
インパターン化が可能であり、特に高周波用途に最適な
回路基板(多層回路基板も含む)を提供せんとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、繊維シートに
ポリ−p−フェニレンスルフィドを主成分とする樹脂組
成物が含浸されてなるシートの表面にp−フェニレンス
ルフィド単位以外の少なくとも1種以上の共重合単位を
含有する共重合ポリフェニレンスルフィド(以下共重合
PPSという。)からなる樹脂組成物層を介して金属層
からなる電気回路が形成されてなることを特徴とする回
路基板および該回路基板が積層されてなることを特徴と
する多層回路基板である。
ポリ−p−フェニレンスルフィドを主成分とする樹脂組
成物が含浸されてなるシートの表面にp−フェニレンス
ルフィド単位以外の少なくとも1種以上の共重合単位を
含有する共重合ポリフェニレンスルフィド(以下共重合
PPSという。)からなる樹脂組成物層を介して金属層
からなる電気回路が形成されてなることを特徴とする回
路基板および該回路基板が積層されてなることを特徴と
する多層回路基板である。
【0011】本発明における繊維シートとは、繊維の集
合体によって構成された薄葉体であって、クロス、布、
フェルト、不織布、紙などの総称で、厚み10〜100
0μmが好ましく、より好ましくは10〜700μmで
ある。該繊維シートは、易接着、着色などの加工及び2
種以上の素材を混合したり積層してあってもよい。繊維
シートの中でもクロスが好ましく、特にガラス繊維のク
ロスが耐熱性、寸法安定性及び加工性の点で好ましい。
ここで含浸とは、繊維シートを構成する素繊維の周りに
樹脂が入り込んで該素繊維と接着固化していることを意
味する。
合体によって構成された薄葉体であって、クロス、布、
フェルト、不織布、紙などの総称で、厚み10〜100
0μmが好ましく、より好ましくは10〜700μmで
ある。該繊維シートは、易接着、着色などの加工及び2
種以上の素材を混合したり積層してあってもよい。繊維
シートの中でもクロスが好ましく、特にガラス繊維のク
ロスが耐熱性、寸法安定性及び加工性の点で好ましい。
ここで含浸とは、繊維シートを構成する素繊維の周りに
樹脂が入り込んで該素繊維と接着固化していることを意
味する。
【0012】上記繊維シートは、400℃の温度まで融
点を有しないものが好ましく、この繊維シートとは、4
00℃の温度に対して不融である繊維シートを言う。こ
こで不融とは400℃の温度にさらされたときに、溶融
したり、軟化したりしない状態を言う。本発明に用いる
繊維シートが上記の特性を有しないと、本発明の回路基
板が300℃付近の温度までさらされたとき、熱寸法安
定性が不足する。
点を有しないものが好ましく、この繊維シートとは、4
00℃の温度に対して不融である繊維シートを言う。こ
こで不融とは400℃の温度にさらされたときに、溶融
したり、軟化したりしない状態を言う。本発明に用いる
繊維シートが上記の特性を有しないと、本発明の回路基
板が300℃付近の温度までさらされたとき、熱寸法安
定性が不足する。
【0013】本発明において、PPSとは、繰り返し単
位の80モル%以上、好ましくは90モル%以上が構成
式
位の80モル%以上、好ましくは90モル%以上が構成
式
【化1】 で示される構成単位からなる重合体をいう。かかる成分
が80モル%未満ではポリマの結晶性、熱転移温度等が
低くPPSを主成分とする樹脂組成物の特長である耐熱
性、寸法安定性、機械特性等を損なう。
が80モル%未満ではポリマの結晶性、熱転移温度等が
低くPPSを主成分とする樹脂組成物の特長である耐熱
性、寸法安定性、機械特性等を損なう。
【0014】上記PPSにおいて、繰り返し単位の20
モル%未満、好ましくは10モル%未満であれば共重合
可能なスルフィド結合を含有する単位が含まれていても
差し支えない。また該重合体の共重合の仕方は、ランダ
ム、ブロック型を問わない。
モル%未満、好ましくは10モル%未満であれば共重合
可能なスルフィド結合を含有する単位が含まれていても
差し支えない。また該重合体の共重合の仕方は、ランダ
ム、ブロック型を問わない。
【0015】本発明において、ポリ−p−フェニレンス
ルフィドを主成分とする樹脂組成物(以下PPS組成物
という。)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィドを6
0重量%以上含む組成物をいう。PPSの含有量が60
重量%未満では、該組成物からなる含浸シートの機械特
性、耐熱性、熱融着性等を損なう。また、該組成物中の
残りの40重量%未満はPPS以外のポリマ、無機また
は有機のフィラー、滑剤、着色剤などの添加物を含むこ
とができる。さらに、PPS組成物の溶融粘度は、温度
300℃、剪断速度200sec−1 のもとで、100
〜50000ポイズ、より好ましくは500〜2000
0ポイズの範囲が積層の加工性の点で好ましい。
ルフィドを主成分とする樹脂組成物(以下PPS組成物
という。)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィドを6
0重量%以上含む組成物をいう。PPSの含有量が60
重量%未満では、該組成物からなる含浸シートの機械特
性、耐熱性、熱融着性等を損なう。また、該組成物中の
残りの40重量%未満はPPS以外のポリマ、無機また
は有機のフィラー、滑剤、着色剤などの添加物を含むこ
とができる。さらに、PPS組成物の溶融粘度は、温度
300℃、剪断速度200sec−1 のもとで、100
〜50000ポイズ、より好ましくは500〜2000
0ポイズの範囲が積層の加工性の点で好ましい。
【0016】本発明において、共重合PPSとは、p−
フェニレンスルフィド単位を主たる繰り返し単位とし
て、1種以上の共重合単位を共重合して構成されたもの
を言う。該共重合PPSにおけるp−フェニレンスルフ
ィド単位の含有量は、全繰り返し単位に対して50〜9
5モル%、好ましくは70〜92モル%の範囲である。
該含有量が50モル%未満では、回路基板にした時の耐
熱性、熱寸法安定性が乏しく、逆に95モル%を越える
と、回路基板の回路層との接着力が悪化したりする。
フェニレンスルフィド単位を主たる繰り返し単位とし
て、1種以上の共重合単位を共重合して構成されたもの
を言う。該共重合PPSにおけるp−フェニレンスルフ
ィド単位の含有量は、全繰り返し単位に対して50〜9
5モル%、好ましくは70〜92モル%の範囲である。
該含有量が50モル%未満では、回路基板にした時の耐
熱性、熱寸法安定性が乏しく、逆に95モル%を越える
と、回路基板の回路層との接着力が悪化したりする。
【0017】共重合単位としては、m−フェニレンスル
フィド単位、
フィド単位、
【化2】
【化3】 (ここでXは、アルキレン、CO、SO2 単位を示
す。)
す。)
【化4】
【化5】 (ここでRはアルキル、ニトロ、フェニレン、アルコキ
シ基を示す。)が挙げられ、これらの複合の単位が存在
してもかまわない。好ましい共重合単位はm−フェニレ
ンスルフィド単位である。これら単位の共重合量は、共
重合PPSの主たる繰り返し単位であるp−フェニレン
スルフィド単位に次いで多い共重合単位が、全繰り返し
単位に対して3〜50モル%、好ましくは5〜30モル
%の範囲である。該含有量が3モル%未満では、回路基
板の回路層との接着力が悪化する。逆に50モル%を越
えると、回路基板の耐熱性、熱寸法安定性が乏しくな
る。共重合PPSの繰り返し単位の残りの部分について
は、他の共重合可能な単位で構成されていてもよいが、
シ基を示す。)が挙げられ、これらの複合の単位が存在
してもかまわない。好ましい共重合単位はm−フェニレ
ンスルフィド単位である。これら単位の共重合量は、共
重合PPSの主たる繰り返し単位であるp−フェニレン
スルフィド単位に次いで多い共重合単位が、全繰り返し
単位に対して3〜50モル%、好ましくは5〜30モル
%の範囲である。該含有量が3モル%未満では、回路基
板の回路層との接着力が悪化する。逆に50モル%を越
えると、回路基板の耐熱性、熱寸法安定性が乏しくな
る。共重合PPSの繰り返し単位の残りの部分について
は、他の共重合可能な単位で構成されていてもよいが、
【化6】 で代表される3官能フェニレンスルフィド単位は、共重
合体全体の1モル%以下であることが好ましい。
合体全体の1モル%以下であることが好ましい。
【0018】また本発明の共重合PPSの共重合の態様
は、ランダム、ブロックを問わないが、ランダムである
ことが好ましい。なお、共重合組成は、その組成に応じ
たあらゆる手段によって決定できる。
は、ランダム、ブロックを問わないが、ランダムである
ことが好ましい。なお、共重合組成は、その組成に応じ
たあらゆる手段によって決定できる。
【0019】さらに共重合PPSからなる樹脂組成物
(以下共重合PPS組成物という。)とは、該樹脂分の
内、上記の共重合PPSが80重量%以上、好ましくは
90重量%以上占めるものを言う。残りの20重量%未
満であれば、共重合PPS以外の有機、無機の添加剤、
不活性粒子等を含むことは差し支えない。
(以下共重合PPS組成物という。)とは、該樹脂分の
内、上記の共重合PPSが80重量%以上、好ましくは
90重量%以上占めるものを言う。残りの20重量%未
満であれば、共重合PPS以外の有機、無機の添加剤、
不活性粒子等を含むことは差し支えない。
【0020】本発明の共重合PPS組成物の融点は、2
00〜285℃の範囲が好ましい。溶融粘度は温度30
0℃、剪断速度200sec−1 のもとで、50〜20
000ポイズ、好ましくは、100〜10000ポイズ
である。
00〜285℃の範囲が好ましい。溶融粘度は温度30
0℃、剪断速度200sec−1 のもとで、50〜20
000ポイズ、好ましくは、100〜10000ポイズ
である。
【0021】本発明の回路基板の絶縁基材(以下絶縁基
材という。)は、繊維シートを上記のPPS組成物で含
浸せしめた樹脂含浸シートの表面(少なくとも回路が形
成される面)に共重合PPS組成物の層が積層されてな
るものである。含浸状態は例えばインキの染み込み度に
より測定することができる。本発明の絶縁基材は、基本
的にはPPS組成物(B)が繊維シート(A)に含浸さ
れており、樹脂含浸繊維シートのPPS組成物層の上部
に共重合PPS組成物(C)層が熱融着されているもの
であるが、該C層の一部がBと一緒にAに含浸していて
もよい。すなわち本発明の絶縁基材の基本構成は次の3
つ態様が考えられる。
材という。)は、繊維シートを上記のPPS組成物で含
浸せしめた樹脂含浸シートの表面(少なくとも回路が形
成される面)に共重合PPS組成物の層が積層されてな
るものである。含浸状態は例えばインキの染み込み度に
より測定することができる。本発明の絶縁基材は、基本
的にはPPS組成物(B)が繊維シート(A)に含浸さ
れており、樹脂含浸繊維シートのPPS組成物層の上部
に共重合PPS組成物(C)層が熱融着されているもの
であるが、該C層の一部がBと一緒にAに含浸していて
もよい。すなわち本発明の絶縁基材の基本構成は次の3
つ態様が考えられる。
【0022】(1)AにBが含浸された樹脂含浸繊維シ
ートのAの厚みとBの厚みが同じ構成体の少なくとも片
方の面に、C層が熱融着された絶縁基材。
ートのAの厚みとBの厚みが同じ構成体の少なくとも片
方の面に、C層が熱融着された絶縁基材。
【0023】(2)AにBが含浸された樹脂含浸繊維シ
ートのAの厚みに比べてBの厚みが厚い構成体の少なく
とも片方の面に、C層が熱融着された絶縁基材。
ートのAの厚みに比べてBの厚みが厚い構成体の少なく
とも片方の面に、C層が熱融着された絶縁基材。
【0024】(3)AにBが含浸された樹脂含浸繊維シ
ートの少なくとも片方の面にC層の一部が入り込んでい
る(C層の一部がBと一緒にAに含浸されていることを
意味する。)絶縁基材。
ートの少なくとも片方の面にC層の一部が入り込んでい
る(C層の一部がBと一緒にAに含浸されていることを
意味する。)絶縁基材。
【0025】また、本発明の絶縁基材におけるC層は実
質的に無配向であっても、一軸または二軸に配向してい
てもよい。ここでA、B、Cの厚みの比率の限定は特に
ないが、樹脂含浸繊維シートの断面から各層厚みを顕微
鏡等で測定した時に、樹脂含浸後のBの厚みをb、Aの
厚みをaとすると、b/aが0.25〜2.5の範囲が
含浸性と熱寸法安定性の点で好ましい。また本発明のA
の層が必ずしも樹脂含浸繊維シートの厚み方向の中央に
存在する必要はなく、ずれた位置にあっても良い。
質的に無配向であっても、一軸または二軸に配向してい
てもよい。ここでA、B、Cの厚みの比率の限定は特に
ないが、樹脂含浸繊維シートの断面から各層厚みを顕微
鏡等で測定した時に、樹脂含浸後のBの厚みをb、Aの
厚みをaとすると、b/aが0.25〜2.5の範囲が
含浸性と熱寸法安定性の点で好ましい。また本発明のA
の層が必ずしも樹脂含浸繊維シートの厚み方向の中央に
存在する必要はなく、ずれた位置にあっても良い。
【0026】また本発明のC層の厚みは1〜100μm
の範囲が好ましく、Cの厚みをcとすると、c/bが
0.01〜2.5の範囲が接着力と耐熱性、寸法安定性
のバランスの点で特に好ましい。なお、B層、C層の厚
みは両者の樹脂組成物の結晶化の挙動の違いから、例え
ば偏光顕微鏡で絶縁基材の断面写真から測定できる。ま
たB層の樹脂組成物に含有される共重合PPSの含有量
(Bcopモル%)とC層の樹脂組成物に含有される共
重合PPSの含有量(Ccopモル%)の関係はBco
p<Ccopであることが好ましく、Bの樹脂組成物の
融点とCの樹脂組成物の融点の差が5〜90℃の範囲が
加工性および本発明の目的を達成しやすい点で好まし
い。また本発明の絶縁基材は以下に記載するインキの染
み込み度が2.0以下、より好ましくは1.5以下であ
る。該染み込み度が2.0を越えると、熱寸法変化率が
大きくなったり、スルーホール加工が難しくなり、本発
明の目的を達成しにくくなる。ここでインキの染み込み
度とは、該絶縁基材の断面方向(厚み方向)の面にマジ
ックインキを付けたとき、該インキが内部に染み込む
が、その染み込んだ長さ(マジックインキを付けた位置
から該インキが到達した最長距離)を該シートの表面か
ら測定した長さ(mm)で表わした値であり、該絶縁基
材の含浸度合いを表わすパラメーターである。また本発
明の絶縁基材の厚みは20〜1500μmの範囲が好ま
しい。
の範囲が好ましく、Cの厚みをcとすると、c/bが
0.01〜2.5の範囲が接着力と耐熱性、寸法安定性
のバランスの点で特に好ましい。なお、B層、C層の厚
みは両者の樹脂組成物の結晶化の挙動の違いから、例え
ば偏光顕微鏡で絶縁基材の断面写真から測定できる。ま
たB層の樹脂組成物に含有される共重合PPSの含有量
(Bcopモル%)とC層の樹脂組成物に含有される共
重合PPSの含有量(Ccopモル%)の関係はBco
p<Ccopであることが好ましく、Bの樹脂組成物の
融点とCの樹脂組成物の融点の差が5〜90℃の範囲が
加工性および本発明の目的を達成しやすい点で好まし
い。また本発明の絶縁基材は以下に記載するインキの染
み込み度が2.0以下、より好ましくは1.5以下であ
る。該染み込み度が2.0を越えると、熱寸法変化率が
大きくなったり、スルーホール加工が難しくなり、本発
明の目的を達成しにくくなる。ここでインキの染み込み
度とは、該絶縁基材の断面方向(厚み方向)の面にマジ
ックインキを付けたとき、該インキが内部に染み込む
が、その染み込んだ長さ(マジックインキを付けた位置
から該インキが到達した最長距離)を該シートの表面か
ら測定した長さ(mm)で表わした値であり、該絶縁基
材の含浸度合いを表わすパラメーターである。また本発
明の絶縁基材の厚みは20〜1500μmの範囲が好ま
しい。
【0027】本発明における金属層とは銅、アルミニウ
ム、鉄などの金属の単体または2種以上の合金からなる
1〜100μm、好ましくは1〜80μmの厚みをもつ
層をいう。更に電気回路とは上記の金属層をパターン化
した電気の通路である。また回路基板とは、上記の絶縁
基材の少なくとも片方の面に電気回路が形成されたもの
で電気、電子部品等が実装されていてもよい。また多層
回路基板とは上記の回路基板が2層以上積層され、各層
を導体で電気的に接続されたものである。本発明の多層
回路基板の層数、総厚み等は特に限定されない。金属層
以外の導体(例えば導電ペーストなど)で回路が形成さ
れた回路基板と組み合わせて積層された多層回路基板で
あってもよい。すなわち本発明の回路基板を少なくとも
含む多層回路基板で本発明の目的を達成するものであれ
ばよい。また該多層回路基板の各層の回路基板のサイズ
が同一でなくてもよく、例えば一部の回路基板が多層回
路基板からはみだしていてもよい。
ム、鉄などの金属の単体または2種以上の合金からなる
1〜100μm、好ましくは1〜80μmの厚みをもつ
層をいう。更に電気回路とは上記の金属層をパターン化
した電気の通路である。また回路基板とは、上記の絶縁
基材の少なくとも片方の面に電気回路が形成されたもの
で電気、電子部品等が実装されていてもよい。また多層
回路基板とは上記の回路基板が2層以上積層され、各層
を導体で電気的に接続されたものである。本発明の多層
回路基板の層数、総厚み等は特に限定されない。金属層
以外の導体(例えば導電ペーストなど)で回路が形成さ
れた回路基板と組み合わせて積層された多層回路基板で
あってもよい。すなわち本発明の回路基板を少なくとも
含む多層回路基板で本発明の目的を達成するものであれ
ばよい。また該多層回路基板の各層の回路基板のサイズ
が同一でなくてもよく、例えば一部の回路基板が多層回
路基板からはみだしていてもよい。
【0028】本発明の回路基板および多層回路基板にお
ける絶縁基材と電気回路層の接合および各配線基板の多
層接合は全て共重合PPS樹脂層で行なわれていること
(PPS以外の接着剤を使用しない。)がPPSの特長
である誘電特性、吸湿特性、耐熱性等の諸特性を保持さ
せるうえで重要である。
ける絶縁基材と電気回路層の接合および各配線基板の多
層接合は全て共重合PPS樹脂層で行なわれていること
(PPS以外の接着剤を使用しない。)がPPSの特長
である誘電特性、吸湿特性、耐熱性等の諸特性を保持さ
せるうえで重要である。
【0029】次に本発明の絶縁基材の製造方法について
述べる。
述べる。
【0030】まず、本発明に用いる共重合PPSの重合
法は、種々の方法があるが、硫化アルカリとp−ジハロ
ベンゼン(主成分モノマ)および副成分モノマを本発明
で言う比率で配合し極性溶媒中で重合助剤の存在化に高
温、高圧で重合する方法が、得られるポリマの重合度が
上昇しやすく好ましい。特に、硫化アルカリとして硫化
ナトリウム、主成分モノマとしてp−ジクロルベンゼ
ン、溶媒としてN−メチルピロリドンを用いるのが好ま
しい。p−ジハロベンゼン(主成分モノマ)とともに副
成分モノマを共存させる副成分モノマとしては、
法は、種々の方法があるが、硫化アルカリとp−ジハロ
ベンゼン(主成分モノマ)および副成分モノマを本発明
で言う比率で配合し極性溶媒中で重合助剤の存在化に高
温、高圧で重合する方法が、得られるポリマの重合度が
上昇しやすく好ましい。特に、硫化アルカリとして硫化
ナトリウム、主成分モノマとしてp−ジクロルベンゼ
ン、溶媒としてN−メチルピロリドンを用いるのが好ま
しい。p−ジハロベンゼン(主成分モノマ)とともに副
成分モノマを共存させる副成分モノマとしては、
【化7】
【化8】
【化9】 (ここでXは、アルキレン、CO、SO2 単位を示
す。)
す。)
【化10】
【化11】 (ここでRはアルキル、ニトロ、フェニレン、アルコキ
シ基を示す。)が挙げられ、これらの複数の副成分モノ
マが存在してもかまわない。好ましい副成分モノマは
シ基を示す。)が挙げられ、これらの複数の副成分モノ
マが存在してもかまわない。好ましい副成分モノマは
【化12】 である。
【0031】一方、本発明のPPSは、共重合PPSと
同様な方法で重合するが、本発明で言うように副成分モ
ノマを配合しないかまたはその配合を減ずる。
同様な方法で重合するが、本発明で言うように副成分モ
ノマを配合しないかまたはその配合を減ずる。
【0032】もちろん共重合PPSおよびPPSの溶融
粘度を調節する目的等で、重合の際に
粘度を調節する目的等で、重合の際に
【化13】 のような3官能モノマを配合してもよい。
【0033】こうして得られたPPSおよび共重合PP
Sに、必要に応じて、無機または有機の添加剤を加え、
PPS組成物および共重合PPS組成物とする。
Sに、必要に応じて、無機または有機の添加剤を加え、
PPS組成物および共重合PPS組成物とする。
【0034】このポリマを繊維シートに含浸するには種
々の方法を使用できるが、代表的な方法としては次の方
法を例示することができる。
々の方法を使用できるが、代表的な方法としては次の方
法を例示することができる。
【0035】(1)上記のPPS組成物(B)、共重合
PPS組成物(C)を共押出によりBとCの未延伸、未
配向の積層シート(以下PPS積層シートという。)を
作製し、該PPS積層シートのBの面を繊維シートに合
わせて熱圧着して絶縁基材を製造する方法。
PPS組成物(C)を共押出によりBとCの未延伸、未
配向の積層シート(以下PPS積層シートという。)を
作製し、該PPS積層シートのBの面を繊維シートに合
わせて熱圧着して絶縁基材を製造する方法。
【0036】まず、上記のPPS積層シートの製造方法
について説明する。Bの組成物とCの組成物はエクスト
ルーダに代表される溶融押出装置と口金(スリット状の
ダイ)の間のポリマ流路内で合流積層されるか、口金の
中で合流積層される。すなわち、別々のエクストルーダ
に供給され、個々の組成物の融点以上の温度で溶融され
たBの組成物とCの組成物は押出装置と口金との間また
は口金の中に設けられた合流装置で溶融状態で積層さ
れ、口金から押し出される。かかる溶融積層物を該シー
トのガラス転移点以下の温度まで急速冷却することによ
り、実質的に無配向のPPS積層シートが得られる。こ
こで合流装置とは溶融状態で2種以上のポリマ組成物を
積層する機能を有するものである。また、予め上記の条
件でPPSシートのみを作製した後、該シート上に共重
合PPS組成物の未延伸シート(以下共重合PPSシー
トという。)を口金から押出して積層することもでき
る。
について説明する。Bの組成物とCの組成物はエクスト
ルーダに代表される溶融押出装置と口金(スリット状の
ダイ)の間のポリマ流路内で合流積層されるか、口金の
中で合流積層される。すなわち、別々のエクストルーダ
に供給され、個々の組成物の融点以上の温度で溶融され
たBの組成物とCの組成物は押出装置と口金との間また
は口金の中に設けられた合流装置で溶融状態で積層さ
れ、口金から押し出される。かかる溶融積層物を該シー
トのガラス転移点以下の温度まで急速冷却することによ
り、実質的に無配向のPPS積層シートが得られる。こ
こで合流装置とは溶融状態で2種以上のポリマ組成物を
積層する機能を有するものである。また、予め上記の条
件でPPSシートのみを作製した後、該シート上に共重
合PPS組成物の未延伸シート(以下共重合PPSシー
トという。)を口金から押出して積層することもでき
る。
【0037】このようにして得られた無配向のPPS積
層シートのBの面を繊維シートに重ね合わせPPS組成
物の融点以上の290〜350℃の温度で、圧力1〜3
0kg/cm2 の条件下で、加熱ロールプレスまたは熱
板プレスで熱圧着する。さらに該シートの平面性の保持
等を目的に冷却ロール、冷却板、フレッシュエアー、水
等を介して冷却する。上記の熱圧着温度がPPS組成物
の融点未満の温度では、含浸性が乏しい。また圧力が1
kg/cm2 未満では含浸性が乏しく、逆に30kg/
cm2 を越えると得られる絶縁基材の平面性が悪化する
傾向にある。また本発明の絶縁基材の積層構成の態様
は、繊維シートとPPS積層シートの2層の場合と、P
PS積層シート、繊維シート、PPS積層シートの3層
をこの順序に重ね合わせて行なう場合があるが、含浸性
から後者の方が好ましい。また、熱圧着前の繊維シート
の厚みをa′、PPS積層シートの厚みをb′+c′と
すると、厚み比(b′+c′/a′)は0.3〜3.0
の範囲が樹脂含浸性の上で好ましい。
層シートのBの面を繊維シートに重ね合わせPPS組成
物の融点以上の290〜350℃の温度で、圧力1〜3
0kg/cm2 の条件下で、加熱ロールプレスまたは熱
板プレスで熱圧着する。さらに該シートの平面性の保持
等を目的に冷却ロール、冷却板、フレッシュエアー、水
等を介して冷却する。上記の熱圧着温度がPPS組成物
の融点未満の温度では、含浸性が乏しい。また圧力が1
kg/cm2 未満では含浸性が乏しく、逆に30kg/
cm2 を越えると得られる絶縁基材の平面性が悪化する
傾向にある。また本発明の絶縁基材の積層構成の態様
は、繊維シートとPPS積層シートの2層の場合と、P
PS積層シート、繊維シート、PPS積層シートの3層
をこの順序に重ね合わせて行なう場合があるが、含浸性
から後者の方が好ましい。また、熱圧着前の繊維シート
の厚みをa′、PPS積層シートの厚みをb′+c′と
すると、厚み比(b′+c′/a′)は0.3〜3.0
の範囲が樹脂含浸性の上で好ましい。
【0038】(2)樹脂組成物を溶融押出ししながら、
繊維シートに熱圧着して絶縁基材を製造する方法。
繊維シートに熱圧着して絶縁基材を製造する方法。
【0039】この方法は次の2種類考えられる。すなわ
ち(1)の方法で、共押出でPPS積層シートを押出し
ながら下方の繊維シートに積層し熱圧着する。この場
合、熱圧着は積層と同時に行なってもよいし、積層後別
の工程で行なってもよい。熱圧着の条件は(1)と同様
である。さらにもう一つの方法は、PPS組成物を押出
しながら、下方の繊維シートに積層し、その後の熱圧着
工程で共重合PPSシートを積層するものである。この
場合も熱圧着は積層と同時に行なってもよいし、積層後
別の工程で行なってもよい。熱圧着の条件は(1)と同
様である。
ち(1)の方法で、共押出でPPS積層シートを押出し
ながら下方の繊維シートに積層し熱圧着する。この場
合、熱圧着は積層と同時に行なってもよいし、積層後別
の工程で行なってもよい。熱圧着の条件は(1)と同様
である。さらにもう一つの方法は、PPS組成物を押出
しながら、下方の繊維シートに積層し、その後の熱圧着
工程で共重合PPSシートを積層するものである。この
場合も熱圧着は積層と同時に行なってもよいし、積層後
別の工程で行なってもよい。熱圧着の条件は(1)と同
様である。
【0040】(3)PPSシートおよび共重合PPSシ
ートを繊維シートに熱圧着して絶縁基材を製造する方
法。
ートを繊維シートに熱圧着して絶縁基材を製造する方
法。
【0041】まず(1)の方法および条件でPPSシー
トおよび共重合PPSシートを作製する。得られたシー
トを繊維シート/PPSシート/共重合PPSシートま
たは共重合PPSシート/PPSシート/繊維シート/
PPSシート/共重合PPSシートの順に重ね合わせて
(1)の条件で熱圧着する。含浸性から後者の構成の方
が好ましい。また、先に繊維シートとPPSシートを熱
圧着して含浸させた後共重合PPSシートを熱圧着して
もよく、予め共重合PPSシートとPPSシートを熱圧
着した後、PPSシート部分を繊維シートに熱圧着して
含浸してもよい。
トおよび共重合PPSシートを作製する。得られたシー
トを繊維シート/PPSシート/共重合PPSシートま
たは共重合PPSシート/PPSシート/繊維シート/
PPSシート/共重合PPSシートの順に重ね合わせて
(1)の条件で熱圧着する。含浸性から後者の構成の方
が好ましい。また、先に繊維シートとPPSシートを熱
圧着して含浸させた後共重合PPSシートを熱圧着して
もよく、予め共重合PPSシートとPPSシートを熱圧
着した後、PPSシート部分を繊維シートに熱圧着して
含浸してもよい。
【0042】(4)配向積層フィルムから本発明の絶縁
基材を製造する方法。
基材を製造する方法。
【0043】(1)のPPS積層シートを一軸または二
軸に延伸し配向したフィルム(以下PPS積層一軸(ま
たは二軸)配向積層フィルムという。)のPPSの面を
繊維シートに重ね合わせて熱圧着する。熱圧着の方法及
び条件は、(1)と同じである。ここでPPS積層の一
軸及び二軸配向フィルムの製造方法を述べる。一軸配向
フィルムはPPS積層シートを長手方向または幅方向に
周知の方法で一軸延伸して配向させる。延伸条件は長手
方向、幅方向とも延伸温度は90〜120℃で2.0〜
4.5の範囲で通常行なわれる。PPS積層二軸配向フ
ィルムはPPS積層シートを周知の方法で二軸延伸し配
向する。たとえば、逐次二軸延伸法を用いると、延伸条
件は長手方向および幅方向とも、上記一軸延伸時の条件
を用いることができる。続いて必要に応じて熱処理が行
なわれる。熱処理の方法としては、テンター法を用い
る。熱処理条件は200〜290℃の温度範囲で定長ま
たは15%以下の制限収縮下で通常行なわれる。この場
合、PPS積層二軸配向フィルムの共重合PPS組成物
層は配向していても、していなくてもよい。さらに該フ
ィルムの熱寸法安定性を向上させるため両方向をリラッ
クスしてもよい。本発明を効果的にするには、後者の二
軸延伸フィルムを用いた方が好ましい。また上記PPS
積層一軸配向または二軸配向フィルムの製造方法は、押
出機から口金の間または口金の中で共重合PPS組成物
層とPPS組成物層を積層した未延伸シートを延伸した
ものであるが、PPSシート(未延伸シート)の単膜を
一軸または二軸延伸し配向させた(以下一軸または二軸
配向PPSフィルムという。)後に別の口金から共重合
PPS組成物を押出して該一軸配向または二軸配向PP
Sフィルムと積層する方法も用いることができる。また
本発明の絶縁基材の積層構成の態様は、繊維シートとP
PS積層一軸または二軸配向フィルムの2層の場合と、
繊維シートの両面にPPS積層一軸または二軸配向フィ
ルムを熱圧着する3層の場合があるが、樹脂の含浸性か
ら後者の態様が好ましい。また熱圧着前の繊維シートの
厚みをa′、PPS積層一軸または二軸配向フィルムの
厚みをb′+c′とすると厚み比(b′+c′/a′)
は0.3〜3.0の範囲が樹脂含浸性のうえで好まし
い。
軸に延伸し配向したフィルム(以下PPS積層一軸(ま
たは二軸)配向積層フィルムという。)のPPSの面を
繊維シートに重ね合わせて熱圧着する。熱圧着の方法及
び条件は、(1)と同じである。ここでPPS積層の一
軸及び二軸配向フィルムの製造方法を述べる。一軸配向
フィルムはPPS積層シートを長手方向または幅方向に
周知の方法で一軸延伸して配向させる。延伸条件は長手
方向、幅方向とも延伸温度は90〜120℃で2.0〜
4.5の範囲で通常行なわれる。PPS積層二軸配向フ
ィルムはPPS積層シートを周知の方法で二軸延伸し配
向する。たとえば、逐次二軸延伸法を用いると、延伸条
件は長手方向および幅方向とも、上記一軸延伸時の条件
を用いることができる。続いて必要に応じて熱処理が行
なわれる。熱処理の方法としては、テンター法を用い
る。熱処理条件は200〜290℃の温度範囲で定長ま
たは15%以下の制限収縮下で通常行なわれる。この場
合、PPS積層二軸配向フィルムの共重合PPS組成物
層は配向していても、していなくてもよい。さらに該フ
ィルムの熱寸法安定性を向上させるため両方向をリラッ
クスしてもよい。本発明を効果的にするには、後者の二
軸延伸フィルムを用いた方が好ましい。また上記PPS
積層一軸配向または二軸配向フィルムの製造方法は、押
出機から口金の間または口金の中で共重合PPS組成物
層とPPS組成物層を積層した未延伸シートを延伸した
ものであるが、PPSシート(未延伸シート)の単膜を
一軸または二軸延伸し配向させた(以下一軸または二軸
配向PPSフィルムという。)後に別の口金から共重合
PPS組成物を押出して該一軸配向または二軸配向PP
Sフィルムと積層する方法も用いることができる。また
本発明の絶縁基材の積層構成の態様は、繊維シートとP
PS積層一軸または二軸配向フィルムの2層の場合と、
繊維シートの両面にPPS積層一軸または二軸配向フィ
ルムを熱圧着する3層の場合があるが、樹脂の含浸性か
ら後者の態様が好ましい。また熱圧着前の繊維シートの
厚みをa′、PPS積層一軸または二軸配向フィルムの
厚みをb′+c′とすると厚み比(b′+c′/a′)
は0.3〜3.0の範囲が樹脂含浸性のうえで好まし
い。
【0044】(5)樹脂組成物を溶融押出ししながら、
繊維シート、一軸または二軸配向フィルムに熱圧着して
絶縁基材を製造する方法。
繊維シート、一軸または二軸配向フィルムに熱圧着して
絶縁基材を製造する方法。
【0045】(1)の要領でPPS組成物を押出し、下
方の繊維シート上に積層しながら、予め(4)の要領で
製造した一軸延伸または二軸延伸の共重合PPSフィル
ムの単膜とともに熱圧着する。また熱圧着は積層と同時
に行なってもよいし、積層後行なってもよい。熱圧着の
条件は(1)と同様である。またPPS組成物を繊維シ
ートに含浸させる工程と上記のフィルムを積層(熱圧
着)の工程を別々に行なってもよい。
方の繊維シート上に積層しながら、予め(4)の要領で
製造した一軸延伸または二軸延伸の共重合PPSフィル
ムの単膜とともに熱圧着する。また熱圧着は積層と同時
に行なってもよいし、積層後行なってもよい。熱圧着の
条件は(1)と同様である。またPPS組成物を繊維シ
ートに含浸させる工程と上記のフィルムを積層(熱圧
着)の工程を別々に行なってもよい。
【0046】(6)PPSシートおよび一軸または二軸
配向共重合PPSフィルムを繊維シートに熱圧着して絶
縁基材を製造する方法。
配向共重合PPSフィルムを繊維シートに熱圧着して絶
縁基材を製造する方法。
【0047】繊維シート(A)、PPSシート(B)、
一軸または二軸配向共重合PPSフィルム(C)をA/
B/Cまたは、C/B/A/B/Cの順に重ね合わせて
(4)の条件で熱圧着する。含浸性から後者の構成の方
が好ましい。また、A/B(またはB/A/B)の含浸
工程とその後のC層の積層(熱圧着)の工程または、B
/Cの積層(熱圧着)とA層への熱圧着を別々に行なっ
てもよい。
一軸または二軸配向共重合PPSフィルム(C)をA/
B/Cまたは、C/B/A/B/Cの順に重ね合わせて
(4)の条件で熱圧着する。含浸性から後者の構成の方
が好ましい。また、A/B(またはB/A/B)の含浸
工程とその後のC層の積層(熱圧着)の工程または、B
/Cの積層(熱圧着)とA層への熱圧着を別々に行なっ
てもよい。
【0048】また、粉状、粒状またはペレット状のPP
S組成物を、繊維シートに直接接触させて、上記(1)
〜(6)の条件で含浸させた後、共重合PPSシート、
一軸配向または2軸配向の共重合PPSフィルムを積層
(熱圧着)させる方法もある。
S組成物を、繊維シートに直接接触させて、上記(1)
〜(6)の条件で含浸させた後、共重合PPSシート、
一軸配向または2軸配向の共重合PPSフィルムを積層
(熱圧着)させる方法もある。
【0049】さらに上記の方法またはそれ以外の方法
で、本発明の積層構成にした後、該絶縁基材の表面を物
理的または化学的な方法で、研磨したりエッチングした
りしても、最終製品が本発明の目的を達成していれば差
し支えない。
で、本発明の積層構成にした後、該絶縁基材の表面を物
理的または化学的な方法で、研磨したりエッチングした
りしても、最終製品が本発明の目的を達成していれば差
し支えない。
【0050】次に回路基板の製造方法について説明す
る。
る。
【0051】本発明の絶縁基材の表面に金属層を設ける
方法は、例えば上記の絶縁基材の共重合PPS樹脂層に
金属箔を重ね合わせて、温度200〜300℃、好まし
くは共重合PPS組成物の融点をTmkとすると、Tm
k−30℃〜Tmk+50℃、圧力1〜30kg/cm
2 の条件で熱融着して行なう。また上記(1)〜(6)
の絶縁基材の製造と同時に金属箔を熱融着して積層する
こともできる。更に金属を蒸着法、スパッタリング法、
メッキなどの方法で絶縁基材の共重合PPS樹脂層の面
に金属層を設けることもできる。
方法は、例えば上記の絶縁基材の共重合PPS樹脂層に
金属箔を重ね合わせて、温度200〜300℃、好まし
くは共重合PPS組成物の融点をTmkとすると、Tm
k−30℃〜Tmk+50℃、圧力1〜30kg/cm
2 の条件で熱融着して行なう。また上記(1)〜(6)
の絶縁基材の製造と同時に金属箔を熱融着して積層する
こともできる。更に金属を蒸着法、スパッタリング法、
メッキなどの方法で絶縁基材の共重合PPS樹脂層の面
に金属層を設けることもできる。
【0052】このようにして得られた絶縁基材の金属層
をエッチング法(例えば塩化第2鉄水溶液で)で所望の
回路パターンを作成し回路基板を得る。更に多層回路基
板は両面に共重合PPS樹脂層を積層した本発明の絶縁
基材の片面に電気回路を形成した回路基板を回路面と共
重合PPS面が接するように2層以上重ね合わせて温度
200〜300℃、好ましくはTmk−30℃〜Tmk
+50℃、圧力1〜10kg/cm2 の条件で熱融着し
て積層する。また本発明の絶縁基材の両面に電気回路を
設けた回路基板を共重合PPS樹脂シートを介して積層
してもよい。更に電気回路を金属以外の導体、例えば導
電ペーストなどをシルク印刷等で設けた回路基板と組み
合わせ上記の条件で熱融着して多層回路基板を製造する
こともできる。さらに各層をメッキ法などの方法で層間
接続される。また、必要に応じて電子部品等が半田など
で実装される。
をエッチング法(例えば塩化第2鉄水溶液で)で所望の
回路パターンを作成し回路基板を得る。更に多層回路基
板は両面に共重合PPS樹脂層を積層した本発明の絶縁
基材の片面に電気回路を形成した回路基板を回路面と共
重合PPS面が接するように2層以上重ね合わせて温度
200〜300℃、好ましくはTmk−30℃〜Tmk
+50℃、圧力1〜10kg/cm2 の条件で熱融着し
て積層する。また本発明の絶縁基材の両面に電気回路を
設けた回路基板を共重合PPS樹脂シートを介して積層
してもよい。更に電気回路を金属以外の導体、例えば導
電ペーストなどをシルク印刷等で設けた回路基板と組み
合わせ上記の条件で熱融着して多層回路基板を製造する
こともできる。さらに各層をメッキ法などの方法で層間
接続される。また、必要に応じて電子部品等が半田など
で実装される。
【0053】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値は次の測定方法、評価基準による。
性値は次の測定方法、評価基準による。
【0054】(1)耐熱性 260℃の温度にセットした半田浴中に、2cm角の回
路基板の試料を浮かべ、次の基準で評価した。
路基板の試料を浮かべ、次の基準で評価した。
【0055】○ : 全く変化なし。
【0056】△ : 一部に軟化、変形、回路の剥が
れ、シワが見られる。
れ、シワが見られる。
【0057】× : 全面が波打ちまたは曲がりなどの
変形または回路の剥離があり、寸法変化率が大きい。
変形または回路の剥離があり、寸法変化率が大きい。
【0058】(2)インキの染み込み度 絶縁基材の断面方向(厚み方向)の面にマジックインキ
(マジックのインキ部分)を3秒間接触させたとき、該
インキが内部に染み込む。その染み込んだ長さ(マジッ
クインキを接触した位置から該インキが到達した最長距
離)を該シートの表面から測定した長さ(mm)で表わ
した。なお使用したマジックはペンテル社(ペンテルペ
ン中字N50の油性)のものである。
(マジックのインキ部分)を3秒間接触させたとき、該
インキが内部に染み込む。その染み込んだ長さ(マジッ
クインキを接触した位置から該インキが到達した最長距
離)を該シートの表面から測定した長さ(mm)で表わ
した。なお使用したマジックはペンテル社(ペンテルペ
ン中字N50の油性)のものである。
【0059】(3)熱収縮率 回路基板のある方向を基準方向とし、基準方向および基
準方向の90度方向にそれぞれ100mm×10mmに
切り出し、回路の導体部分にマークを付け該長手方向の
マーク間の距離を顕微鏡で正確に読みとる(xmm)。
次に240℃の温度に加熱した炉(熱風方式)で30分
間エージングした後、上記の距離を正確に測定する(y
mm)。次式で各方向の熱収縮率(%)を求め、熱収縮
率の大きい方向の値で示した。
準方向の90度方向にそれぞれ100mm×10mmに
切り出し、回路の導体部分にマークを付け該長手方向の
マーク間の距離を顕微鏡で正確に読みとる(xmm)。
次に240℃の温度に加熱した炉(熱風方式)で30分
間エージングした後、上記の距離を正確に測定する(y
mm)。次式で各方向の熱収縮率(%)を求め、熱収縮
率の大きい方向の値で示した。
【0060】熱収縮率(%)=(x−y)/x×100 (4)接着力 絶縁基材を厚さ1.5mmのアルミニウム板に両面粘着
テ−プで固定し、金属層をテンシロン(東洋ボールドウ
イン社製)で剥離し、その引剥し力を測定した。試料幅
は10mm、引剥し速度は50mm/minであり、k
g/cmで表わした。
テ−プで固定し、金属層をテンシロン(東洋ボールドウ
イン社製)で剥離し、その引剥し力を測定した。試料幅
は10mm、引剥し速度は50mm/minであり、k
g/cmで表わした。
【0061】(5)誘電特性(誘電損失) 周波数を変えて、誘電損失の変化を調べた。(JIS−
C−6481に準じて測定した。) (6)回路のズレ 回路基板を240℃の温度にセットした炉(遠赤外線方
式)に5秒間通過させ、該炉を通過させていないものと
の回路のズレを見た。
C−6481に準じて測定した。) (6)回路のズレ 回路基板を240℃の温度にセットした炉(遠赤外線方
式)に5秒間通過させ、該炉を通過させていないものと
の回路のズレを見た。
【0062】(7)回路の導体抵抗値 ACP−TESTER、LORESTA−FP(三菱油
化(株)製)を用いて測定した。
化(株)製)を用いて測定した。
【0063】(8)絶縁基材のPPS樹脂層と共重合P
PS樹脂層の厚み測定 偏光顕微鏡で断面観察、写真撮影し、該写真から各々の
層の厚みを求めた。
PS樹脂層の厚み測定 偏光顕微鏡で断面観察、写真撮影し、該写真から各々の
層の厚みを求めた。
【0064】(9)溶融粘度 高化式フローテスタ法によって測定した。
【0065】(10)融点 示差走査熱量計(DSC−2型)を用いて測定した。
【0066】
【実施例】次に本発明を実施例を挙げて詳細に説明す
る。
る。
【0067】実施例1、実施例2、実施例3 (1)共重合PPS組成物の調製 オートクレーブに、100モルの硫化ナトリウム9水
塩、45モルの水酸化ナトリウム及び25リットルのN
−メチル−ピロリドン(以下NMPという。)を仕込
み、撹拌しながら徐々に220℃まで昇温して含有され
ている水分を蒸留により除去した。
塩、45モルの水酸化ナトリウム及び25リットルのN
−メチル−ピロリドン(以下NMPという。)を仕込
み、撹拌しながら徐々に220℃まで昇温して含有され
ている水分を蒸留により除去した。
【0068】脱水の終了した系内へ主成分モノマとして
91モル%のp−ジクロルベンゼン、副成分モノマとし
て10モル%のm−ジクロルベンゼン、及び0.2モル
%の1,2,4トリクロルベンゼンを5リットルのNM
Pとともに添加し、170℃で窒素を3kg/cm2 加
圧封入後、昇温し、260℃にて4時間重合した。重合
終了後冷却し、蒸留水中にポリマを沈澱させ、150メ
ッシュ目開きを有する金網によって、小塊状ポリマを採
取した。
91モル%のp−ジクロルベンゼン、副成分モノマとし
て10モル%のm−ジクロルベンゼン、及び0.2モル
%の1,2,4トリクロルベンゼンを5リットルのNM
Pとともに添加し、170℃で窒素を3kg/cm2 加
圧封入後、昇温し、260℃にて4時間重合した。重合
終了後冷却し、蒸留水中にポリマを沈澱させ、150メ
ッシュ目開きを有する金網によって、小塊状ポリマを採
取した。
【0069】このポリマを90℃の蒸留水により5回洗
浄した後、減圧下120℃にて乾燥して、溶融粘度が1
000ポイズ、融点が253℃の白色粒子状の共重合P
PS組成物を得た。
浄した後、減圧下120℃にて乾燥して、溶融粘度が1
000ポイズ、融点が253℃の白色粒子状の共重合P
PS組成物を得た。
【0070】次いで、該共重合PPSを10kgに、直
径0.5μmの球状シリカを50g配合し、320℃に
て30mmφ2軸押出機によりガット状に押出し、ペレ
ット化した。
径0.5μmの球状シリカを50g配合し、320℃に
て30mmφ2軸押出機によりガット状に押出し、ペレ
ット化した。
【0071】(2)PPS組成物の調製 主成分モノマとして101モルのp−ジクルベンゼンを
用い、副成分モノマを用いないこと以外は全て(1)の
共重合PPS組成物の製造と同様にしてPPS組成物を
製造した。なお、該PPS組成物の溶融粘度は、300
0ポイズ、融点は285℃であった。
用い、副成分モノマを用いないこと以外は全て(1)の
共重合PPS組成物の製造と同様にしてPPS組成物を
製造した。なお、該PPS組成物の溶融粘度は、300
0ポイズ、融点は285℃であった。
【0072】(3)共重合PPSとPPSの積層シート
の製膜 上記(1)および(2)で得られた共重合PPS組成物
およびPPS組成物をそれぞれ180℃にて3時間、1
mmHgの減圧下で乾燥後、別々のエクストルーダに供
給し、溶融状態で口金上部にある二重管型の積層装置で
上記の両ポリマが積層するよう導き、続いて設けられた
Tダイ型口金より吐出させ冷却回転ドラムで冷却固化
し、共重合PPS/PPSの2層積層シート(未配向)
を3種類得た。該積層シートの厚みは25μmで、共重
合PPS層の厚み(C)が12μmのもの(PPS積層
シート−1)、該Cの厚みが7μmのもの(PPS積層
シート−2)、さらに該Cの厚みが17μmのもの(P
PS積層シート−3)の3種類のPPS積層シートであ
った。
の製膜 上記(1)および(2)で得られた共重合PPS組成物
およびPPS組成物をそれぞれ180℃にて3時間、1
mmHgの減圧下で乾燥後、別々のエクストルーダに供
給し、溶融状態で口金上部にある二重管型の積層装置で
上記の両ポリマが積層するよう導き、続いて設けられた
Tダイ型口金より吐出させ冷却回転ドラムで冷却固化
し、共重合PPS/PPSの2層積層シート(未配向)
を3種類得た。該積層シートの厚みは25μmで、共重
合PPS層の厚み(C)が12μmのもの(PPS積層
シート−1)、該Cの厚みが7μmのもの(PPS積層
シート−2)、さらに該Cの厚みが17μmのもの(P
PS積層シート−3)の3種類のPPS積層シートであ
った。
【0073】次にPPS組成物を40mm孔径の押出機
に供給しTダイ型口金より吐出させ冷却回転ドラムで冷
却固化し、PPSシート(未延伸シート)の25μm厚
さのものを得た(p−PPSシート−1)。
に供給しTダイ型口金より吐出させ冷却回転ドラムで冷
却固化し、PPSシート(未延伸シート)の25μm厚
さのものを得た(p−PPSシート−1)。
【0074】(4)繊維シートの調製 ガラスクロス(EPC030(株)有沢製作所製)の3
4μmを用いた(繊維シート)。
4μmを用いた(繊維シート)。
【0075】(5)絶縁基材の製造 上記繊維シートの両側に、PPS積層シート−1とp−
PPSシート−1を各々繊維シート面とPPS組成物層
を合わせて(PPS積層シート−1/繊維シート/p−
PPSシート−1)熱融着した(絶縁基材−1)。熱融
着の方法は上記の構成に各3シートを重ね合わせて、熱
板プレス法で熱融着した。熱融着条件は、温度300
℃、圧力20kg/cm2 であり、プレス時間(ホール
ド時間)1時間とし、その後プレスした状態で50℃ま
で急冷した。更に同様にしてPPS積層シート−2、3
を用いて絶縁基材を作成した(順に絶縁基材−2、絶縁
基材−3)。
PPSシート−1を各々繊維シート面とPPS組成物層
を合わせて(PPS積層シート−1/繊維シート/p−
PPSシート−1)熱融着した(絶縁基材−1)。熱融
着の方法は上記の構成に各3シートを重ね合わせて、熱
板プレス法で熱融着した。熱融着条件は、温度300
℃、圧力20kg/cm2 であり、プレス時間(ホール
ド時間)1時間とし、その後プレスした状態で50℃ま
で急冷した。更に同様にしてPPS積層シート−2、3
を用いて絶縁基材を作成した(順に絶縁基材−2、絶縁
基材−3)。
【0076】(6)回路基板の製造 1オンス(36μm厚み)の圧延銅箔を上記(5)の3
種類の絶縁基材の共重合PPS組成物面に熱融着した。
熱融着の方法は熱板プレス法で、熱融着の条件は温度2
65℃、圧力10kg/cm2 であり、プレス時間は1
時間とし、プレス状態で50℃まで急冷した。次に該銅
箔を塩化第2鉄水溶液で電気回路パターンにエッチング
して3種類の回路基板を得た(順に実施例1、実施例
2、実施例3)。
種類の絶縁基材の共重合PPS組成物面に熱融着した。
熱融着の方法は熱板プレス法で、熱融着の条件は温度2
65℃、圧力10kg/cm2 であり、プレス時間は1
時間とし、プレス状態で50℃まで急冷した。次に該銅
箔を塩化第2鉄水溶液で電気回路パターンにエッチング
して3種類の回路基板を得た(順に実施例1、実施例
2、実施例3)。
【0077】比較例1、比較例2 p−PPSシート−1を用いて絶縁基材−1の条件で絶
縁基材を作製し、1オンスの銅箔を温度290℃、圧力
1kg/cm2 の条件で熱融着し実施例1、実施例2、
実施例3の方法で電気回路を形成して回路基板を製造し
た(比較例1)。
縁基材を作製し、1オンスの銅箔を温度290℃、圧力
1kg/cm2 の条件で熱融着し実施例1、実施例2、
実施例3の方法で電気回路を形成して回路基板を製造し
た(比較例1)。
【0078】またp−PPSシート−1の製造方法で共
重合PPS組成物の未延伸シート(m−PPSシート)
の25μm厚みを作製し、比較例1の製造条件で回路基
板を製造した(比較例2)。
重合PPS組成物の未延伸シート(m−PPSシート)
の25μm厚みを作製し、比較例1の製造条件で回路基
板を製造した(比較例2)。
【0079】実施例4、実施例5、実施例6 (1)絶縁基材の製造 実施例1、実施例2、実施例3と同様の方法で得たPP
S積層シートを二軸延伸した。延伸条件は、逐次二軸延
伸法を用い長手方向にはロール延伸法で延伸温度90
℃、延伸倍率3.7倍、幅方向はテンター法で延伸温度
100℃、延伸倍率3.5倍である。続いて同一テンタ
ー内で260℃10秒間熱処理した。得られたPPS積
層二軸配向フィルムの厚さは25μm、共重合PPS層
の厚みは13μmであった。このフィルムのPPS組成
物の面が繊維シートに接するように繊維シートの両側に
重ね合わせ、加熱プレスロール法で熱融着した。温度は
285℃、310℃の2条件で圧力は10kg/cm2
であり、ライン速度は0.5m/minであった。28
5℃で熱融着したものを絶縁基材−4、310℃で熱融
着したものを絶縁基材−5とする。
S積層シートを二軸延伸した。延伸条件は、逐次二軸延
伸法を用い長手方向にはロール延伸法で延伸温度90
℃、延伸倍率3.7倍、幅方向はテンター法で延伸温度
100℃、延伸倍率3.5倍である。続いて同一テンタ
ー内で260℃10秒間熱処理した。得られたPPS積
層二軸配向フィルムの厚さは25μm、共重合PPS層
の厚みは13μmであった。このフィルムのPPS組成
物の面が繊維シートに接するように繊維シートの両側に
重ね合わせ、加熱プレスロール法で熱融着した。温度は
285℃、310℃の2条件で圧力は10kg/cm2
であり、ライン速度は0.5m/minであった。28
5℃で熱融着したものを絶縁基材−4、310℃で熱融
着したものを絶縁基材−5とする。
【0080】(2)回路基板の製造 上記(1)で得られた2種類の絶縁基材の両面に1オン
スの圧延銅箔を熱融着した。熱融着の方法は実施例1、
実施例2、実施例3の方法で、絶縁基材−4は温度26
5℃、絶縁基材−5は240℃と265℃の2条件であ
り圧力は10kg/cm2 、プレス時間1時間でプレス
状態で50℃まで急冷した。更に実施例1、実施例2、
実施例3の方法で各々両面に電気回路を形成せしめた
(絶縁基材−4を用いた回路基板を実施例4、絶縁基材
−5を用いたものをそれぞれ実施例5、実施例6)。
スの圧延銅箔を熱融着した。熱融着の方法は実施例1、
実施例2、実施例3の方法で、絶縁基材−4は温度26
5℃、絶縁基材−5は240℃と265℃の2条件であ
り圧力は10kg/cm2 、プレス時間1時間でプレス
状態で50℃まで急冷した。更に実施例1、実施例2、
実施例3の方法で各々両面に電気回路を形成せしめた
(絶縁基材−4を用いた回路基板を実施例4、絶縁基材
−5を用いたものをそれぞれ実施例5、実施例6)。
【0081】実施例7 主成分モノマーのp−ジクロルベンゼンの添加量94.
8モル%、副成分モノマーm−ジクロルベンゼンの添加
量を5モル%にし、他は実施例1、実施例2、実施例3
の条件で共重合PPSを重合した(融点263℃)。ま
た、PPSは実施例1、実施例2、実施例3と同様のも
のを用いた。更に実施例2のPPS積層シート−2の条
件でPPS積層シートを作製した。実施例1、実施例
2、実施例3の条件で絶縁基材を作製し、更に回路基板
を製造した。
8モル%、副成分モノマーm−ジクロルベンゼンの添加
量を5モル%にし、他は実施例1、実施例2、実施例3
の条件で共重合PPSを重合した(融点263℃)。ま
た、PPSは実施例1、実施例2、実施例3と同様のも
のを用いた。更に実施例2のPPS積層シート−2の条
件でPPS積層シートを作製した。実施例1、実施例
2、実施例3の条件で絶縁基材を作製し、更に回路基板
を製造した。
【0082】実施例8 主成分モノマーのp−ジクロルベンゼンの添加量69.
8モル%、副成分モノマーm−ジクロルベンゼンの添加
量を30モル%にし、他は実施例1、実施例2、実施例
3の条件で共重合PPSを重合した(融点201℃)。
またPPSは実施例1、実施例2、実施例3と同様のも
のを用いた。更に実施例2のPPS積層シート−2の製
造条件でPPS積層シートを作製し、絶縁基材を得た後
回路基板を製造した。
8モル%、副成分モノマーm−ジクロルベンゼンの添加
量を30モル%にし、他は実施例1、実施例2、実施例
3の条件で共重合PPSを重合した(融点201℃)。
またPPSは実施例1、実施例2、実施例3と同様のも
のを用いた。更に実施例2のPPS積層シート−2の製
造条件でPPS積層シートを作製し、絶縁基材を得た後
回路基板を製造した。
【0083】比較例3 実施例2の絶縁基材−2の片面に銀ペーストを導体とし
てシルク印刷法で電気回路を形成し回路基板を得た。
てシルク印刷法で電気回路を形成し回路基板を得た。
【0084】比較例4 実施例2の絶縁基材−2の片面に下記の接着剤を介して
1オンスの圧延銅箔を積層し、実施例1、実施例2、実
施例3の方法で回路基板を作製した。用いた接着剤はエ
ポキシ系接着剤(“ケミット”エポキシ東レ(株)製)
で、グラビアロールコータで15μm/dry厚みに塗
布し100℃、3分間の条件で溶剤を乾燥した。次に加
熱プレスロール法で1オンスの銅箔を積層した。積層条
件は温度125℃、圧力3kg/cm2 である。更に1
50℃、1時間の条件で接着剤を硬化せしめた。
1オンスの圧延銅箔を積層し、実施例1、実施例2、実
施例3の方法で回路基板を作製した。用いた接着剤はエ
ポキシ系接着剤(“ケミット”エポキシ東レ(株)製)
で、グラビアロールコータで15μm/dry厚みに塗
布し100℃、3分間の条件で溶剤を乾燥した。次に加
熱プレスロール法で1オンスの銅箔を積層した。積層条
件は温度125℃、圧力3kg/cm2 である。更に1
50℃、1時間の条件で接着剤を硬化せしめた。
【0085】比較例5 p−PPSシート−1の製造条件で100μmの厚さの
未延伸シートを作製し、実施例1、実施例2、実施例3
の方法で該シートの表面に1オンスの銅箔を熱融着して
電気回路を形成した。
未延伸シートを作製し、実施例1、実施例2、実施例3
の方法で該シートの表面に1オンスの銅箔を熱融着して
電気回路を形成した。
【0086】比較例6 二軸配向PPSフィルム(“トレリナ”タイプ303
0、100μm厚み東レ(株)製)の易接着面に比較例
4の方法で銅箔を積層し、電気回路を形成した。
0、100μm厚み東レ(株)製)の易接着面に比較例
4の方法で銅箔を積層し、電気回路を形成した。
【0087】実施例、比較例の評価 実施例1〜8、比較例1〜6の回路基板の評価結果を表
1、表2に示す。
1、表2に示す。
【0088】実施例1〜8までの本発明の回路基板は耐
熱性、熱寸法安定性、誘電特性に優れる。すなわち耐熱
性を有する繊維シートで補強されたPPSシートを絶縁
基材としているため、耐熱性、熱寸法安定性に優れ半田
に対する耐性、回路基板を加熱しても回路のズレが全く
ない。また接着性に富み、かつPPS樹脂組成物より融
点の低い共重合PPS組成物層を介して導体を接着して
いるためPPSの特性である誘電特性、吸湿特性等を低
下させることもない。さらに導体として銅などの金属箔
を直接融着でき回路の導体抵坑値が小さくでき、ファイ
ンパターン化にも対応できる。また、樹脂と繊維シート
の含浸度も高いためスルホールの信頼性も高い。
熱性、熱寸法安定性、誘電特性に優れる。すなわち耐熱
性を有する繊維シートで補強されたPPSシートを絶縁
基材としているため、耐熱性、熱寸法安定性に優れ半田
に対する耐性、回路基板を加熱しても回路のズレが全く
ない。また接着性に富み、かつPPS樹脂組成物より融
点の低い共重合PPS組成物層を介して導体を接着して
いるためPPSの特性である誘電特性、吸湿特性等を低
下させることもない。さらに導体として銅などの金属箔
を直接融着でき回路の導体抵坑値が小さくでき、ファイ
ンパターン化にも対応できる。また、樹脂と繊維シート
の含浸度も高いためスルホールの信頼性も高い。
【0089】実施例1〜実施例3までの回路基板の断面
を顕微鏡観察すると、絶縁基材の積層構成が本発明の態
様に区別されていた。すなわち実施例1は繊維シートの
層にPPS組成物が含浸された層の厚さと該PPS組成
物層の厚さが等しく、その上に共重合PPS組成物の層
が設けられていた。実施例2は該樹脂含浸層よりPPS
樹脂組成物層の厚みが厚く、その上に共重合PPS樹脂
組成物層が設けられていた。さらに実施例3は該樹脂含
浸層よりPPS樹脂組成物層の厚みが薄く、その上に設
けられている共重合PPS樹脂組成物層の厚み方向の一
部が樹脂含浸層に入りこんでいる。これら3種類の特性
は表1、表2からも判るように全て本発明の目的を達成
している。
を顕微鏡観察すると、絶縁基材の積層構成が本発明の態
様に区別されていた。すなわち実施例1は繊維シートの
層にPPS組成物が含浸された層の厚さと該PPS組成
物層の厚さが等しく、その上に共重合PPS組成物の層
が設けられていた。実施例2は該樹脂含浸層よりPPS
樹脂組成物層の厚みが厚く、その上に共重合PPS樹脂
組成物層が設けられていた。さらに実施例3は該樹脂含
浸層よりPPS樹脂組成物層の厚みが薄く、その上に設
けられている共重合PPS樹脂組成物層の厚み方向の一
部が樹脂含浸層に入りこんでいる。これら3種類の特性
は表1、表2からも判るように全て本発明の目的を達成
している。
【0090】また実施例4、実施例6から絶縁基材の製
造時の熱融着温度はPPS樹脂組成物の融点以上が樹脂
含浸性のうえで有効であり、特に300℃以上の温度が
好ましいことが判る。一方、絶縁基材の共重合PPS層
と金属箔との融着温度は実施例5、実施例6の結果から
共重合PPSの融点より高い方が接着性のうえで有利で
ある。該融点(Tmk)−30℃以下になると接着力が
1.0kg/cm以下となり回路のファイン化が難しく
なり、Tmk+50℃以上になると共重合PPS組成物
が熱融着時ににじみでる傾向にある。
造時の熱融着温度はPPS樹脂組成物の融点以上が樹脂
含浸性のうえで有効であり、特に300℃以上の温度が
好ましいことが判る。一方、絶縁基材の共重合PPS層
と金属箔との融着温度は実施例5、実施例6の結果から
共重合PPSの融点より高い方が接着性のうえで有利で
ある。該融点(Tmk)−30℃以下になると接着力が
1.0kg/cm以下となり回路のファイン化が難しく
なり、Tmk+50℃以上になると共重合PPS組成物
が熱融着時ににじみでる傾向にある。
【0091】実施例1、2、3、7、8から回路層と絶
縁基材との接着層となる共重合PPSの主成分モノマー
と副成分モノマー(共重合成分)の添加比率が変わって
も本発明の目的は達成できるが、該共重合成分の添加比
率が30モル%を越えると耐熱性、熱寸法安定性が低下
し、逆に5モル%未満になると回路層との接着性が低下
することが判る。
縁基材との接着層となる共重合PPSの主成分モノマー
と副成分モノマー(共重合成分)の添加比率が変わって
も本発明の目的は達成できるが、該共重合成分の添加比
率が30モル%を越えると耐熱性、熱寸法安定性が低下
し、逆に5モル%未満になると回路層との接着性が低下
することが判る。
【0092】比較例1はPPS樹脂組成物のみからなる
絶縁基材を用いているので回路層との接着力に乏しく、
比較例2は共重合PPS樹脂組成物のみからなる絶縁基
材を用いているので耐熱性、熱寸法安定性に乏しい。
絶縁基材を用いているので回路層との接着力に乏しく、
比較例2は共重合PPS樹脂組成物のみからなる絶縁基
材を用いているので耐熱性、熱寸法安定性に乏しい。
【0093】また比較例3は回路層の導体に導電ペース
トを用いているため、導体抵抗値が大きく本発明の目的
を達成できない。比較例4は共重合PPS層を設けず他
の接着剤を用いているためPPSの特長である誘電特性
(高周波特性)、吸湿特性を低下させてしまい本発明の
目的を達成できない。更に比較例5の回路基板はPPS
の未延伸シートを絶縁基材としているため耐熱性に乏し
く、また比較例6の二軸配向PPSフィルムを絶縁基材
としたものは熱寸法変化率が大きく、他の接着剤で回路
層を積層しているので比較例4の回路基板と同様の問題
点がある。
トを用いているため、導体抵抗値が大きく本発明の目的
を達成できない。比較例4は共重合PPS層を設けず他
の接着剤を用いているためPPSの特長である誘電特性
(高周波特性)、吸湿特性を低下させてしまい本発明の
目的を達成できない。更に比較例5の回路基板はPPS
の未延伸シートを絶縁基材としているため耐熱性に乏し
く、また比較例6の二軸配向PPSフィルムを絶縁基材
としたものは熱寸法変化率が大きく、他の接着剤で回路
層を積層しているので比較例4の回路基板と同様の問題
点がある。
【0094】
【表1】
【表2】 次に本発明の回路基板が積層されてなる多層回路基板を
実施例を挙げて詳細に説明する。
実施例を挙げて詳細に説明する。
【0095】実施例9 実施例1の回路基板を25μmの厚みのm−PPSシー
トを介して熱融着し5層の多層回路基板を作製し、スル
ーホール加工した。熱融着の条件は熱板プレス法で、温
度265℃、圧力10kg/cm2 である。この回路基
板に種々の電子部品を半田で実装し、信号の高速処理
性、高周波特性等のシュミレーションを試みた結果、信
号の高速処理、高周波特性を必要とする用途に適した特
性であった。
トを介して熱融着し5層の多層回路基板を作製し、スル
ーホール加工した。熱融着の条件は熱板プレス法で、温
度265℃、圧力10kg/cm2 である。この回路基
板に種々の電子部品を半田で実装し、信号の高速処理
性、高周波特性等のシュミレーションを試みた結果、信
号の高速処理、高周波特性を必要とする用途に適した特
性であった。
【0096】実施例10 比較例3の回路基板を3層に重ね合わせ、その両側(最
外層)に実施例1の回路基板を実施例9の条件で熱融着
しスルーホール加工し、多層回路基板を作製した。実施
例9と同様の評価を行なった結果、実施例9の多層回路
基板に比べて多少劣るが本発明の目的を達成していた。
外層)に実施例1の回路基板を実施例9の条件で熱融着
しスルーホール加工し、多層回路基板を作製した。実施
例9と同様の評価を行なった結果、実施例9の多層回路
基板に比べて多少劣るが本発明の目的を達成していた。
【0097】比較例7 比較例3の回路基板を5層重ね合わせて、オートクレー
ブで温度295℃、圧力10kg/cm2 の条件で熱融
着してスルーホール加工して多層回路基板を作製した。
実施例9と同様の評価を行なった結果、実施例9の多層
回路基板に比べて信号の応答性等が劣り、限定された用
途にしか使用できないものであり本発明の目的を達成し
ていなかった。
ブで温度295℃、圧力10kg/cm2 の条件で熱融
着してスルーホール加工して多層回路基板を作製した。
実施例9と同様の評価を行なった結果、実施例9の多層
回路基板に比べて信号の応答性等が劣り、限定された用
途にしか使用できないものであり本発明の目的を達成し
ていなかった。
【0098】
【発明の効果】本発明の回路基板は、以上の構成とした
ため耐熱性、熱寸法安定性、高周波特性、吸湿特性等が
高次元でバランスし、かつ回路層との接着力、回路の導
体抵坑値の小さい回路基板および多層回路基板になり、
特に信号の高速処理化、高周波対応に適した回路基板
(多層回路基板も含む。)になった。
ため耐熱性、熱寸法安定性、高周波特性、吸湿特性等が
高次元でバランスし、かつ回路層との接着力、回路の導
体抵坑値の小さい回路基板および多層回路基板になり、
特に信号の高速処理化、高周波対応に適した回路基板
(多層回路基板も含む。)になった。
【0099】本発明の回路基板は、コンピューター、メ
モリーカード、OA機器やポータブル電気、電子機器等
の回路基板に最適である。
モリーカード、OA機器やポータブル電気、電子機器等
の回路基板に最適である。
Claims (4)
- 【請求項1】 繊維シートにポリ−p−フェニレンスル
フィドを主成分とする樹脂組成物が含浸されてなるシー
トの表面にp−フェニレンスルフィド単位以外の少なく
とも1種以上の共重合単位を含有する共重合ポリフェニ
レンスルフィドからなる樹脂組成物層を介して金属層か
らなる電気回路が形成されてなることを特徴とする回路
基板。 - 【請求項2】 繊維シートが400℃の温度で不融であ
ることを特徴とする請求項1記載の回路基板。 - 【請求項3】 繊維シートがガラス繊維であることを特
徴とする請求項1記載の回路基板。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか記載の回
路基板が積層されてなることを特徴とする多層回路基
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19536992A JPH0645714A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 回路基板および多層回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19536992A JPH0645714A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 回路基板および多層回路基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0645714A true JPH0645714A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16340035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19536992A Pending JPH0645714A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 回路基板および多層回路基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0645714A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230130570A (ko) | 2022-03-03 | 2023-09-12 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 수지 조성물 함침 글라스 클로스, 및 그것을 이용한 동장 적층판 및 프린트 기판 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP19536992A patent/JPH0645714A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230130570A (ko) | 2022-03-03 | 2023-09-12 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 수지 조성물 함침 글라스 클로스, 및 그것을 이용한 동장 적층판 및 프린트 기판 |
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