JPH064618B2 - 新規キサンテン染料 - Google Patents

新規キサンテン染料

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JPH064618B2
JPH064618B2 JP1218428A JP21842889A JPH064618B2 JP H064618 B2 JPH064618 B2 JP H064618B2 JP 1218428 A JP1218428 A JP 1218428A JP 21842889 A JP21842889 A JP 21842889A JP H064618 B2 JPH064618 B2 JP H064618B2
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/28Pyronines ; Xanthon, thioxanthon, selenoxanthan, telluroxanthon dyes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/582Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances with fluorescent label

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なキサンテン染料、より詳細には細胞分
析に使用できる蛍光スルホンキサンテン(sulfonexanthe
ne)染料に関する。
(従来の技術) キサンテン染料は最も一般的に使用されている種類の蛍
光染料の一つである。フルオレセイン、即ちジヒドロキ
シキサンテン染料は幾つかの理由により特に有益な生物
学的染料であり、その理由としては:そのジアニオン型
の染料は水に非常によく溶けること;pKが6.3〜
6.7であるので、生理学的pH(7.0〜7.6)で
殆ど脱プロトン化されそして蛍光性であること;染料の
最大励起(490nm)はアルゴンイオンレーザーの4
88nm線によく一致していること;高い消衰係数(8
×104-1cm-1)を有していること;および高い量子
収量を有していることである。最後の二つの特性は微量
の染料の検出を可能にする。
これらの特性に加えて、フルオレセインの誘導体は、簡
単に合成でき、そして生物学的目的のにために染料の利
用を可能にしている(例えば、フルオレセインジアセテ
ートは膜透過性エステラーゼ基質としての用途を有して
いる)。一つの誘導体であるフルオレセインイソチオシ
アネート(FITC)はフローサイトメトリーの分野に
おいて広く使用されている。
フローサイトメーターは、1以上の励起源を有している
こと(典型的には特定の波長に調整されたレーザー)、
細胞を一度に実質的に1個づつ測定区域を通過させるこ
とを可能にする手段、およびそれらの細胞が測定区域を
通過するときの細胞からの散乱光及び蛍光を検出するた
めの手段を一般的な特徴としている。各々の細胞につい
てのデータを記録するための手段を装置に接続すること
も可能である。
フルオレセインイソチオシアネートは、どのような型の
抗体とも結合させることができるけれども、一般的に
は、サンプル中の特定の細胞と反応するモノクローナル
抗体(MAb)と結合させて用いるようなシステムにお
いて使用されている。FITCに結合したMAbを保持
している細胞が測定区域を通過する際、レーザーが染料
を励起し、そして蛍光が放出され、検出手段の1つによ
り集められる。ヘーゼンバーグ(Herzenberg)らによるSc
i.Amer.,(1979)の報告および米国特許第4,599,3
07号明細書は一般的なフローサイトメーターを開示し
ており、また、FITC結合MAbを使用して特定の細
胞の存在を検出できることを開示している。更に、米国
特許第4,727,020号明細書は、該酸染料のよう
な他の標識付け用試薬(tagging agent)と組み合わせて
FITC結合MAbを用いて血液細胞の亜集団(サブポ
ピュレーション)分析についての方法を開示している。
しかしながら、フルオレセインイソチオシアネートの有
益性には、488nmで励起され520nmで放出され
るという幾分の制限がある。FITCの特徴を有すると
共にフルオレセインの赤領域に最大励起を持っているこ
とは有益であろう。より長い波長の励起および放出を有
する染料の利点は幾つかあり;即ち、生物学的試料(例
えば、DNA)からのバックグラウンド蛍光が少なく;
染料を励起するために必要なレーザーの大きさおよび価
格が減少し;ならびに低波長のレーザーとしてアルゴン
イオンレーザーを使用する2レーザー励起を実現できる
可能性がある。このような理由により、そのような性質
を有している染料はサンプル中の細胞分析に有益であ
る。
(発明の構成) 本発明はフルオレセインの赤領域に最大放出(エミッシ
ョン)および励起を有している新規キサンテン染料を提
供する。本発明のキサンテン染料はスルホンフルオレセ
イン(sulfonefluorescein)およびナフトスルホンフルオ
レセイン(naphthosulfonefluorescein)の誘導体、並び
にフルオレセインおよびナフトフルオレセインの誘導体
を含んでいる。スルホンフルオレセインおよびナフトス
ルホンフルオレセインの誘導体が好ましく、そしてビタ
ブルー(Vita Blue)と命名されたナフトスルホンフルオ
レセインが特に好ましい。
本発明のキサンテン染料は細胞分析において有益であ
る。種々の固定組織(例えば、脾臓および胸腺)および
体液(例えば、血液、尿および骨髄)から採取された細
胞サンプルを、特定の細胞と反応性のある標識付け用試
薬(tagging agent)(例えば、モノクローナル抗体)と
組み合わせて分析することができる。これらの標識付け
用試薬は、ビチオン−アビジン複合体のように当分野で
よく知られている手段によって本発明の新規染料と間接
的にもしくは直接的に結合される。更に本発明の染料の
別の態様のものは細胞内pH指示薬として、および
“生”細胞と“死”細胞を識別する手段として使用する
ことができる。
サンプル中の細胞の分析は、標識細胞からの蛍光を検出
できるいかなる手段によっても行うことができる。蛍光
顕微鏡はその方法の一つであり、そしてフローサイトメ
ーター(例えば、ベクトン・ディキンソン・イムノサイ
トメトリー・システムズ(BDIS)のFACScan(商標)また
はFACStar(商標)である)は自動化手段として使用す
ることができる。
ここで、図面について簡単に説明する。
第1図は、VBDB(化合物14)とブタ肝臓エステラ
ーゼのラインウェバー−バーグ(Lineweaver-Burk)プロ
ットである。
第2図は、BCECF,FDAまたはVBDBで染色さ
れたヒト白血球細胞についての蛍光の対数のヒストグラ
ムを表す一連の図面であって、(a)および(d)はそ
れぞれ530/30バンドパスフィルターおよび660
/20バンドパスフィルターを使用した非染色細胞を表
している。
第3図は、化合物1〜9について吸光度(O.D.)と
波長のプロットである。
第4図は、化合物1〜9について相対蛍光エミッション
と波長のプロットである。
第5図は、種々のpHにおけるビタブルー1.7×10
-5M(a)および3.4×10-6M(b)の濃度での吸
光度(O.D.)と波長のプロットである。
第6図は、種々のpHにおけるビタブルーについて蛍光
と波長のプロットである。
第7図は、ビタブルーについて蛍光とpHのプロットで
ある。
第8図は、第1表のデータについてpHとlog[(1−
nf)/(nf)]のプロットであって、ここで“n
f”は正規化された蛍光である。
本発明の基礎をなすキサンテン化合物は以下の方法によ
って調製された。特に明記しない限り、全ての化合物は
アルドリッチ・ケミカル・コーポレーション(Aldrich C
hemical Co.)から入手した。キサンテン染料の基本構造
は次の構造式(A)、(B)および(C)に示される。
構造式(A)において、化合物1はRがCOH,Yが
Oであり;化合物2はRがSOH,YがOであり;化
合物3はRがCO2H,Yが+N(CH32である。
構造式(B)において、化合物4はRがCO2H,Xが
Hであり;化合物5はRがCO2H,XがBrであり;
化合物6はRがSO3H,XがHである。
構造式(C)において、化合物7はRがCO2H,Xが
Hであり;化合物8はRがCO2H,XがBrであり;
化合物9はRがSO3H,XがHである。
フルオレセインの構造は化合物1として示される。化合
物2のスルホンフルオレセイン(sulfonefluorescein)は
次のようにして調製された:レゾルシノール(2g、1
8mmol)、2−スルホ安息香酸無水物(1.7g、9mm
ol)、ポリリン酸(8g)を丸底フラスコ中で混合し、
油浴中で3.5時間加熱した。生成した赤色の溶液を水
中に注ぎ、そして濾過して固体を得た。その固体を10
%NaHCO3溶液に溶かし、そして濾過した。濾液を
沸騰するまで加熱し、そして濃塩酸で酸性化した。固体
を濾過して得、乾燥した。収量は1.85g(55%)
であった。1H NMR(DMSO−d6)は:δ8.0(d,
k=8Hz,1H),7.69(m,1H),7.60(m,1H),7.4(d,J=10Hz,2
H),7.28(m,3H),7.16(m,2H)である。
スルホンフルオレセインジアセテート、化合物13は次
のようにして調製された。スルホンフルオレセイン
(0.28g、0.76mmol)を無水酢酸(15m)
と共に7時間還流した。そして、溶液を一夜冷却した。
次の日、暗い緑の光る結晶を濾過して得、重さが変化し
なくなるまで乾燥した。収量は0.2g(64%)であ
った。その固体の1H NMRの結果はそれがモノアセ
テートおよびジアセテートの混合物であることを示し
た。ジアセテートはシリカゲル上での中圧クロマトグラ
フィーによって精製することができた。モノアセテート
およびジアセテート(20mg)のCH2C12溶液
(0.5m)をシリカゲルに負荷し、そして追加のC
2C12で迅速に溶出した。モノアセテートはこの条件
下では加水分解されたようであり、そして赤色の固体の
層(おそらく化合物2)がカラムの頂上に残った。濾液
を濃縮して、黄色の固体(5mg)を得た。1H NMR(CDC
13)は:δ8.12(d,J=8Hz,1H),7.71(m,1H),7.62(m,1H),
7.49(d,J=9Hz,2H),7.46(d,J=2Hz,2H),7.10(dd,J=9H
z,2Hz,2H),7.05(d,J=8Hz,1H),2.35(s,6H)である。
ロードル(Rhodol)、化合物3は次のようにして調製され
た。フルオレセイン(3.2g、9.6mmol)、水酸化
ナトリウム(6.4g、0.17mmol)および水(3.
2m)をオイルバス中で3時間攪拌しながら加熱し
た。溶液は紫色に変化し、そして次に黄色になった。溶
液を冷却し、水(20m)を添加し、そしてその溶液
を濃塩酸でpH1まで酸性化した。生成した混合物(黄
色の油状物と白色の固体である)はエーテルで抽出し、
そのエーテル画分を濃縮した。油状物をエタノール−水
混合物から再結晶させ、黄色の光る針状物を得た(1.
5g、60%)。融点は210℃であった。
2−カルボキシ−2′,4′−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン(0.87g、2.8mmol)、3−ジメチルアミノ
フェノール(0.39g、2.8mmol)及び塩化亜鉛
(0.38g、2.8mmol)を丸底フラスコ中で混合し
て油浴中で一夜の間加熱した。エタノールに溶かした反
応混合物の一部分の薄層クロマトグラフィー(シリカゲ
ル、酢酸エチル)はフルオレセイン、ローダミンおよび
ロードルの混合物であることを示した。その混合物を、
酢酸エチルに続いて酢酸エチルとエタノール1:1の混
合物に使用するシリカゲル上の中圧クロマトグラフィー
によって精製した。ロードルおよびローダミンを含んで
いる画分を濃縮し、メタノールとエチルアセテート1:
10の混合物で破砕して、濾過し、そして乾燥した。収
量は0.2g(21%)であり、赤色の固体であった。
1H NMR(DMSO−d6)は:δ8.03(d,J=7Hz,1
H),7.66(m,2H),7.2(d,J=7Hz,1H),6.62-6.40(m,6H),2.9
8(s,6H)である。
次に、構造式(A)に示される化合物の基本構造を、構
造式(B)に示された化合物を形成するために修飾し
た。具体的には、1,2,7,8−ジベンゾフルオレセ
イン、化合物4は次のようにして調製された。丸底フラ
スコ中で、1,3−ジヒドロキシナフタリン(1g、
6.3mmol)およびフタロイルジクロリド(0.63
g、3.1mmol)を油浴中で短時間加熱した。水(30
m)および水酸化ナトリウム(1g)を加えた。その
溶液を濃塩酸で酸性化して、濾過した。その固体を無水
酢酸(30m)と共に均質になるまで還流した。その
溶液を一夜冷却した。ジアセテートを濾過して、淡いオ
レンジ色の固体として集めた。1 H NMR(CDC13)は:δ8.19(d,J=8Hz,1H),7.
92(m,2H),7.55(m,4H),7.3(m,6H),7.21(d,J=7Hz,1H),2.
50(s,6H)であった。水酸化ナトリウム(1g)およびエ
タノール(10m)を丸底フラスコ中のジアセテート
に添加し、そして混合物を減圧下で乾燥するまで濃縮し
た。水(20m)および濃塩酸を添加し;濾過して固
体を得、乾燥した。収量は0.34g(24%)であっ
た。
1,2,7,8−ジベンゾ−4,5−ジブロモフルオレ
セイン、化合物5は次のようにして調製された。1,
2,7,8−ジベンゾフルオレセイン(0.25g、
0.58mmol)、臭素(0.4g、2.3mmol)および
酢酸(3m)をマグネット攪拌子および還流コンデン
サーが装備された丸底フラスコ中で混合した。混合物を
1時間還流した。水(20m)を添加し、混合物を濾
過して、得られた赤色の固体を乾燥した。収量は0.2
1g(62%)であった。この化合物は、化合物4につ
いて述べたようにジアセテートへの変換および塩基性エ
タノール中で加水分解によって精製された。ジアセテー
トの1H NMR(CDC13)は:δ8.15(d,J=7Hz,1
H),7.83(m,2H),7.65(d,J=8Hz,2H),7.55(m,2H),7.36(m,
4H),7.26(d,J=7Hz,1H),2.54(s,6H)であった。
1,2,7,8−ジベンゾスルホンフルオレセイン、化
合物6は次のようにして調製された。丸底フラスコ中
で、1,3−ジヒドロキシナフタリン(2g、12.5
mmol)および2−クロロスルホニルベンゾイルクロリ
ド、化合物10(1.5g、6.3mmol)を混合して、
油浴中で短時間加熱した。黒い固体を熱いNaHCO3
溶液に溶かして、濾過した。黒い残渣(0.2g)を捨
てた。濾液を沸騰するまで加熱し、濃塩酸で酸性化し
た。濾過して固体を得、熱いエタノール(150m)
で還流した。固体を濾別して、乾燥した。収量は0.9
g(30%)で、赤色の固体であった。1H NMR
(DMSO−d6,60℃)は:δ8.31(d,J=8Hz,2H),
8.13(d,J=8Hz,1H),7.81(m,1H),7.63(m,1H),7.48(m,2
H),7.24(d,J=8Hz,1H),7.16(m,2H),7.02(s,2H),6.96(d,
J=9Hz,2H)であった。
構造式(A)に示されたキサンテン染料は構造式(C)
に示された化合物を形成するために更に修飾された。具
体的には、ナフトフルオレセイン、化合物7は次のよう
にして調製された。丸底フラスコ中で、1,6−ジヒド
ロキシナフタリン(10g、63mmol)、無水フタル酸
(4.6g、31mmol)および塩化亜鉛(4.2g)を
混合し、油浴中で2時間加熱した。水酸化ナトリウム
(150g)および水(100m)を反応混合物に添
加した。青色の溶液をセライト(商標)で濾過して、濃
塩酸で酸性化し濾過した。得られた固体を乾燥した。収
量は12.5g(93%)であった。粗染料は、ジアセ
テートに変換後(41%収量)、化合物4について述べ
たと同様に塩基性エタノール中で加水分解すること(8
5%収量)によって精製した。ジアセテートの1H N
MR(CDC13)は:δ8.76(d,J=9Hz,2H),8.11(m,1
H),7.64(m,2H),7.59(d,J=2Hz,2H),7.48(m,4H),7.08(m,
1H),6.87(d,J=9Hz,2H),2.34(s,6H)であった。化合物7
1H NMR(DMSO−d6)は:δ8.67(d,J=9Hz,
2H),8.08(m,1H),7.75(m,2H),7.44(d,J=9Hz,2H),7.36(d
d,J=9Hz,2H),7.29(m,1H),7.20(d,J=2Hz,2H),6.68(d,J
=9Hz,2H)であった。
4,10−ジブロモナフトフルオレセイン、化合物8は
次のようにして調製された。マグネット攪拌子および還
流コンデンサーを装備した丸底フラスコ中で、ナフトフ
ルオレセイン(0.25g、0.58mmol)、臭素
(0.56g、3.5mmol)および酢酸(2m)を混
合し、1時間還流した。臭素および酢酸を蒸留によって
除去した。無水酢酸(5m)を添加して、混合物をそ
の色が消えるまで還流した。混合物を冷却して、濾過し
た。収量は0.32g(78%)で、白色の固体であっ
た。ジアセテートの1H NMR(CDC13)は:δ8.
74(d,J=9Hz,2H),8.13(m,1H),7.95(d,J=9Hz,2H),7.66
(m,2H),7.50(d,J=9Hz,2H),7.04(m,1H),6.99(d,J=9Hz,
2H),2.46(s,6H)であった。このジアセテートを、化合物
4について述べたように塩基性エタノール中で加水分解
した(収量98%)。
2−クロロスルホニルベンゾイルクロリド、化合物10
はビタブルー(化合物9)の合成の途中で次のようにし
て調製された。無水2−スルホ安息香酸(25g、0.
13mol)および5塩化リン(56g、0.27mol)を
マグネット攪拌子と還流コンデンサーを装備した丸底フ
ラスコ中で混合した。その混合物を攪拌しながら油浴中
で2時間加熱して、氷上に注ぎ、エーテルで抽出した。
そのエーテル性溶液を希水酸化アンモニウム溶液で、抽
出液が塩基性(pH10)になるまで抽出した。この工
程は“非対称”ジクロリド、化合物11をシアノ誘導
体、化合物12に変換する。このエーテル性溶液を乾燥
して、白色の固体になるまで濃縮した(融点:75−7
8℃、文献値:79℃)。収量は8.1g(26%)で
あった。
ビタブルー、化合物9は下記に示す工程に従って次のよ
うにして調製された。丸底フラスコ中で、2−クロロス
ルホニルベンゾイル−クロリド(3.5g、15mmo
l)、1.6−ジヒドロキシナフタリン(4.7g、2
9mmol)および塩化亜鉛(2g、15mmol)を混合し、
油浴中で加熱した。触媒なしに行った反応でも、塩化亜
鉛と共に行った反応と比較し得る収量が得られた。
1時間後、混合物は黒色の固体に変化した。水酸化ナト
リウム(6g、0.15mol)および水(100m)
を添加した。黒い溶液を濾過した。濾液を濃塩酸で酸性
化して、濾過した。黒い固体をマグネット攪拌子を装備
したエルレンメイヤーフラスコに移した。エタノール
(150m)を添加し、混合物を攪拌しながら沸騰さ
せ、そして1夜の間冷却した。次の日、混合物を濾過し
た。粗染料からなる紫色の固体、化合物9を得た。収量
は0.15g(2%)であった。染料をジアセテート、
化合物13に変換し次に加水分解することにより精製し
た。
ビタブルーへの変換は次のようにして行われた。ビタブ
ルージアセテート、化合物13は次のようにして調製さ
れた。丸底フラスコ中で、粗ビタブルー(15g、0.
32mmol)を無水酢酸(100)と共にその溶液が均
質に見えるようになるまで還流した。熱い間に溶液を減
圧下でブフナー漏斗で濾過した。濾液を、大気圧下で無
水酢酸を蒸留することによって最初の体積の半分まで濃
縮した。赤−オレンジ色の固体が出現し、その溶液を1
夜の間冷却した。次の日、混合物を濾過し、赤−オレン
ジ色の固体(23mg)を得た。濾液を濃縮し、そして
現れた濃い茶色の固体を濾過して得た。その濃い茶色の
固体を無水酢酸4mから再結晶させ、追加の赤−オレ
ンジ色の固体(17mg)を得た。全収量は40mg
(22%)であった。固体は融解しなかったが、250
℃以上では分解した。1H NMR(CDC13)は:δ
8.9(d,J=9Hz,2H),8.62(d,J=8Hz,1H),7.84(m,1H),7.50
(d,J=9Hz,2H),7.61(m,3H),7.48(m,4H),7.03(d,J=8Hz,
1H),2.39(s,6H)であった。
ビタブルージブチレート(VBDB、化合物14)は次
のようにして調製された。丸底フラスコ中で、ビタブル
ージアセテート(13mg、0.023mmol)を無水酪
酸(5m)と共に溶液が均質になるまで還流した。溶
媒は水アスピレターで提供される減圧下で蒸留により除
去された。追加の無水酪酸(5m)を添加して、溶液
を短時間還流した。溶媒を、約0.5mのみが残るよ
うに減圧下で除去した。生成した明るいオレンジ色の固
体を濾過し、エーテルで洗浄し、そして乾燥した(1m
mHg)。収量は13mg(93%)であった。固体は
融解しなかったが、250℃以上では分解した。1
NMR(CDC13)は:δ8.83(d,J=9Hz,2H),8.63(d,
J=8Hz,1H),7.83(m,1H),7.66(d,J=9Hz,2H),7.6(m,3H),
7.45(m,4H),7.03(d,J=8Hz,1H),2.62(t,J=7Hz,4H),1.8
4(m,4H),1.10(t,J=7Hz,6H)であった。
ビタブルーは、次の方法によってもビタブルージアセテ
ートから調製することができる。エタノール(5m)
を、丸底フラスコ中で固体水酸化ナトリウム(0.2
g、5mmol)でその固体が殆ど溶けるまで暖めた。ビタ
ブルージアセテート(18mg、0.033mmol)を添
加した、溶液は直ぐに青−緑色に変化した。溶液をロー
タリーエバポレーターで乾固するまで濃縮した。水(2
0m)および濃塩酸(1m)を添加した。混合物を
濾過して、得られた紫色の固体をオーブン中で乾燥し
た。収量は15mg(97%)であった。1H NMR
(DMSO−d6)は:δ11.52(br s,1H),9.26(d,J=9H
z,2H),8.07(d,J=8Hz,1H),7.92(d,J=9Hz,2H),7.76(m,1
H),7.67(m,1H),7.67(m,1H),7.52(dd,J=9Hz,2Hz,2H),7.
45(d,J=2Hz,2H),7.31(d,J=8Hz,1H),7.25(d,J=9Hz,2
H)であった。
化合物3、6、9および9の誘導体は本発明のナフトス
ルホンフルオレセインおよびスルホンフルオレセインの
誘導体を含んでいる。残りの化合物は本発明のフルオレ
セインおよびナフトフルオレセインの誘導体を含んでい
る。それらの調製に続いて、各化合物をその蛍光特性に
ついて分析し、第1表の結果を得た。
最初に、化合物1〜9および14の消衰係数を測定し
た。各染料のストック溶液(5×10-3M)を、染料を
2当量の0.1N NaOH中に溶かし、そしてその体
積を炭酸塩/炭酸水素塩緩衝液(0.16、0.34
M、pH9.5)で調製することによって調製した。そ
の溶液を追加の緩衝液(最終pH9.5〜10)で希釈
し(2×10-5M)、吸光スペクトルを測定した。ビタ
ブルーストック溶液(1.2×10-3M)をDMSO中
で調製し、クエン酸塩緩衝液(0.1M、pH5.2)
で希釈して最終濃縮を1.6×10-5Mにして、その吸
光スペクトルを測定した。VBDBのストック溶液
(8.2×10-3M)をDMSO中で調製し、ピロリン
酸塩緩衝液(0.1M、pH7.2)で希釈して最終濃
度を8.1×10-5Mにして、その吸光スペクトルをベ
ックマンDU−6UV型可視光スペクトロフォトメータ
ーで測定した。
次に、化合物1〜9および14の量子収量を測定した。
化合物1〜9の溶液(1×10-6M)を炭酸塩/炭酸水
素塩緩衝液(pH9.5)中で調製した。蛍光放出スペ
クトルをパーキン−エルマ−MPF−2A蛍光スペクト
ロフォトメーターで3m使い捨てプラスチックキュベ
ットを用いて測定した。励起波長を最大励起波長の赤色
側30nmに設定し、放出スペクトルを測定した。放出
スペクトルの下の面積(F)を測定した。量子収量
(Φ)は次式:F=kI0Φεcb(式中、Fは蛍光、
kは蛍光光度計定数、I0は励起波長での光強度、εは
励起波長での消衰係数、cは染料の濃度、bはキュベッ
トの光路長である)を用いて得られる。kの値は、Φの
文献値を用いることおよびフルオレセイン(470〜6
70nm、Φ=0.92)、エオシン(500〜700
nm、Φ=0.19)およびアロフィコシアニン(アプ
ライド・バイオシステンズ(Applied BioSystems)社)、
600〜800nm、Φ=0.68)の蛍光を測定する
ことによって3種類の放出波長領域について測定した。
0の値は、エミッションモノクロメーター開口を有す
る蛍光スペクトロフォトメーターで励起波長の範囲を走
査することによって得られる表から求めた(白い紙を試
料ホルダーに置いて励起光を反射させた)。染料の濃度
は0.6〜1.0μMであった;いずれの場合でもこの
値は式が有効となるために要求される濃度(0.005
/ε)以下であった。
化合物1〜9の蛍光滴定も行った。化合物1〜9は3m
キュベット中で滴定された。次に示す方法はビタブル
ーについての滴定法である。キュベットに次に挙げる溶
液を添加した:ビタブルー(75μ、3.3×10-5
M)、EPPS緩衝液(0.2m、0.1M、pH
8.6)、ピロリン酸塩緩衝液(0.2m、0.1
M、pH10)および水(2.52m)である。染料
の最終濃度は8.2×10-7Mであった。溶液のpHお
よび蛍光(励起波長は620nm、放出波長は660n
mである)を測定した。濃塩酸(1μ、1.0N)を
添加して、再度、pHおよび蛍光を測定した。この操作
を、最後の蛍光が最初の蛍光の10%になるまで繰り返
した。
次に、ビタブルーの吸光滴定を行った。プラスチックキ
ュベット(3m)に次の溶液を添加した;クエン酸塩
緩衝液(0.1m、0.1M、pH4.2)、ピロリ
ン酸塩緩衝液(0.1m、0.1M、pH6.2)、
EPPS緩衝液(0.1m、0.1M、pH8.
4)、水(2.6m)、塩酸溶液(5μ、6N)お
よびビタブルー溶液(8もしくは40μ、1.25×
10-3M)である。ビタブルーの最終濃度は3.4×1
-6もしくは1.7×10-5Mであった。初発のpHは
約3であった。NaOH溶液を少し(1〜3μ、4
N)添加して、700nmから400nmまでの吸光ス
ペクトルおよびpHを測定した。
ビタブルーの蛍光放出スペクトルも測定した。5つの各
プラスチックキュベット(3m)に次に挙げる緩衝液
(0.1M)の一つを添加した:クエン酸塩緩衝液(p
H4.21)、3種のpH(6.22、7.21、9.
05)のピロリン酸塩緩衝液、およびEPPS緩衝液
(pH8.37)である。ビタブルー溶液(5μ、
1.25×10-3M)を添加し、そして450nmから
650nmまでの蛍光放出スペクトルを測定した。励起
波長は540nmであった。
最後に、VBDBのKm測定を行った。VBDB(5m
g、8.2×10-3mmol)をDMSO(1m)中に溶
かし、黄色の溶液(8.2×10-3M)を得た。その溶
液(30μ)をEPPS緩衝液(12m、0.1
M、pH8.0)で希釈した:最終濃度は2.0×10
-5Mであった。この溶液をEPPS緩衝液(pH8.
0)で4.0×10-6M〜2×10-5Mの濃度範囲まで
希釈し、608nmでのO.D.変化をエステラーゼ
(シグマ・ケミカル、E.C.3.1.1.1,8μ
g)添加後に測定した。ラインウェバー−バークプロッ
トを第1図に示した。Km値は4×10-5Mであり;比
活性は2.5(μg基質)(min)-1(mg酵素)-1
であった。
本発明に従って調製される種々のキサンテン染料の分析
の後、染料の一つ(VBDB)を細胞の染色に使用し
た。細胞を染色するVBDBの能力をBCECF−A
M、膜透過性エステラーゼ基質(モルキュラー・プロー
ベ)およびフルオレセインジアセテート(FDA)と比
較した。遠心管にヒト全血(1.5m)および塩化ア
ンモニウム溶解溶液(30m、0.15M NH4
1、10mM KHCO3、0.11mM EDTA、
pH7.3)を添加した。インキュベーション後、遠心
分離を行った。この方法は赤血球を特異的に溶解する
が、白血球は生きたままでインタクトな状態に影響を与
えない。上澄液を除去し、残っている白血球細胞を2回
洗浄し、血液細胞希釈液(1m、ダイアゴノスティク
・テクノロジー社(Diagnostic Technology,Inc))中に再
懸濁した。細胞濃度および死細胞の比率を蛍光顕微鏡お
よびヘマサイトメーターを使用して手動で細胞を計数す
ることによって確認した;アクリジンオレンジおよびエ
チジウムブロミドを使用して生細胞および死細胞をそれ
ぞれ染色した。細胞濃度は2.8×10-7細胞/m
で、死細胞の比率は2〜4%であった。
次に、約1.7×106細胞の4つのサンプルをポリス
チレンの試験管に入れた。各試験管に次の溶液の一つを
添加した:FDA(1μM)、BCECF−AM(1μ
M)、VBDB(0.8μM)、又はVBDB(8.0
μM)。染料溶液は各染料のストック溶液(1−8m
M、DMSO溶液)を血液細胞希釈液で希釈することに
よって調製した。試験管を室温で30分間保持した。サ
ンプルを3回洗浄して、血液細胞希釈液(1m)中に
再懸濁した。
分析はアルゴンイオンレーザー(200mW)からの4
88nmの励起波長およびヘリウム−ネオンレーザー
(45mW)からの633nmの励起波長を用いてFA
CS(登録商標)440デュアルレーザーフローサイト
メーターで行った。FDAおよびBCECF−AMの両
方については530/30バンドパスエミッションフィ
ルターを使用し、一方、VBDBについては660/2
0バンドパスエミッションフィルターを使用した。染色
直後、染色後1時間後、および染色後2時間後の各サン
プルについて10,000個のデータを採取した。
第2図においては、VBDB、BCECF−AMおよび
FDAを、溶解全血を染色しそしてフローサイトメトリ
ーにより蛍光を検査することによって活性染料として比
較した。全ての染料は細胞内のエステラーゼによって開
裂されて蛍光染料を提供する膜透過性エステラーゼ基質
である。4つの細胞サンプルをBCECF−AM(1μ
M)、FDA(1μM)およびVBDB(0.8μM、
8.0μM)とインキュベーションした。細胞を染色直
後(t=0)、1時間後(t=1)および2時間後(t
=2)に分析した。
FDAで染色された細胞は時間経過とともに最初の蛍光
を保持しなかった。低濃度のVBDB(0.8μM)で
染色された細胞は最初の蛍光を維持した;BCECF−
AMおよび高濃度VBDB(8μM)の両方では、染色
された細胞は1時間後に僅かに蛍光が実際に増加した。
膜透過性もしくは蛍光染料の“漏れ”におけるこの差異
はおそらく遊離の染料の電荷に原因している:より負に
荷電されたもしくはイオン性染料は細胞膜に対する透過
性が減少する。ビタブルーおよびフルオレセインの両方
は2つのイオン化可能なプロトンを持っている;しかし
ながら、ビタブルーのスルホン酸基はフルオレセインの
カルボン酸基よりも数単位低いと予測されるpKaを有
している。それゆえ、スルホン酸基のせいで、フルオレ
セインよりも高い比率のビタブルーが生理学的pH6〜
7で陰イオン型またはジアニオン型(dianionicform)で
あると予想される。BCECF酸は5つのイオン化可能
なプロトン(4つはカルボン酸である)を有している。
それによって他の染料と比べて細胞による優れた保持性
が示され、そしてそれは比較のために有益である。
第2図に示されたデータは生細胞と死細胞の定量にも使
用することができる。蛍光ヒストグラムには2つのピー
クが現れている。生細胞は染料を保持している細胞であ
り(右側のピーク)、そして死細胞は膜が漏れ易くなっ
ている細胞(左側のピーク)であると考えられる。主ピ
ークの直ぐ左にゲートを設定することによって、ゲート
の左の死細胞を計数した。時間とともに、BCECF−
AMの場合、死細胞もしくは乾燥細胞の数はほぼ一定と
なった(t=0、19%;t=1、21%;t=2、2
1%)。高濃度のVBDB(8μM)については、死細
胞の数は増加した(t=0、12%;t=1、17%;
t=2、22%)。低濃度のVBDB(0.8μM)に
ついても、死細胞の数は増加した(t=0、14%;t
=1、18%;t=2、20%)。VBDBおよびBC
ECFの両方について、“漏れる”細胞の数はエチジウ
ムブロミドおよびアクリジンオレンジを用いて最初に計
数した死細胞の比率(3〜4%)よりも多かった。この
差は細胞膜に対する染料の透過性の違いによるものと考
えられる。
蛍光ヒストグラム中で同じような変動係数(CV)を得
るにはBCECFに比べて高濃度のVBDBが必要であ
った。BCECFの場合、CVは時間経過に伴って僅か
に減少した:t=0、CV=31%;t=1、CV=2
8%;t=2、CV=28%であった。VBDBの場
合、CVは時間経過に伴って僅かに増加した。低濃度の
VBDB(0.8μM)の場合:t=0、CV=39
%;t=1、CV=43%;t=2、CV=46%であ
った。高濃度のVBDB(8μM)の場合:t=0、C
V=30%;t=1、CV=35%;t=2、CV=3
4%であった。高濃度の染料は細胞に対して有害ではな
いようであった;BCECFおよびVBDBの両方につ
いて2時間後同じ数の“漏れる”細胞が見い出された。
最後に、化合物1〜9のスペクトル特性を測定した。化
合物1〜9の消衰係数および量子収量をpH9.5で測
定した。プロトンを1個付与されたビタブルーの消衰係
数および量子収量もpH5.2で測定した。VBDBの
消衰係数および量子収量はpH7.2で測定された。第
3図は化合物1〜9の吸光スペクトルを示しており;第
4図は化合物1〜9の正規化エミッションスペクトルを
示している。
化合物9は第1表に示された染料の中で2つの蛍光(即
ち、1個および2個のプロトンを付加された両方の型と
もに蛍光を有し、しかも異なった最大励起および最大エ
ミッションを有している)を示す唯一のものであった。
第5図は異なった2種の濃度における、種々のpHでの
ビタブルーの吸光スペクトルを示している。明らかに、
2量体が高濃度で形成されている;化合物9のスペクト
ル中には600nmに最大値を有するピーク(1.7×
10-5M、pH3.10、4.06および6.45)は
低濃度(3.4×10-6M)での吸光スペクトル中には
見られない。約540nm付近にはイソベスティク(iso
bestic)ポイントが低濃度での吸光滴定中にはっきりと
見られる。第6図は種々のpHでの化合物9のエミッシ
ョンスペクトルを示しており;励起波長には540nm
を使用した。エミッションスペクトルは630nmにイ
ソベスティクポイントを示している。
染料のpKa3値を蛍光滴定で測定した。示されたpKa
値は吸光滴定で測定された。吸光滴定またはpH滴定を
用いてフルオレセインおよびその関連化合物のpKa3
を測定する際の主な困難性は、pKa2とpKa3の値が僅
か2.3単位しか異なっていないためにモノアニオン(m
onoanionic)型のみの溶液を作製することが不可能であ
ることである。全ての異なったプロトンを付加された型
の吸光スペクトルは重なっているので、異なった型の消
衰係数を得ることは困難である。蛍光滴定によるpKa3
測定については、ジアニオン(dianionic)型のみが蛍光
であると仮定して、そしてそれゆえ蛍光の測定値はジア
ニオンであるものと正比例している。実際には、ビタブ
ルーについてはジアニオンおよびモノアニオン型の両方
が蛍光である。しかしながら、モノアニオン型の量子収
量(0.04)はジアニオン型のそれ(0.15)より
もかなり低く、2つの型の最大エミッションは100n
m離れており、分析に対するモノアニオン型の蛍光の寄
与は非常に少ない。
水性の塩基性溶液中の染料を収納しているキュベットを
濃い酸で滴定した。pHおよび蛍光を一つの励起および
一つのエミッション波長で測定した。式1は酸について
のpHおよびpKa3の関係を表しており、式中[H
1-0は酸(例えば、フルオレセイン)の全濃度であ
り、[A2-]はジアニオン型の酸の濃度である。染料の
蛍光は脱プロトンされた型の濃度に比例していると仮定
すると、式1は式2のように変形でき、式中[A2-]/
[HA1-0=正規化蛍光(nf)である。
[A2-]=[HA1-0のとき、正規化蛍光因子、又は
最大蛍光についての値はその蛍光として定義される。
例えば、第7図はpHとビタブルーの蛍光滴定から得ら
れるデータの蛍光のプロットを示している。変曲点はp
H7.6であると判断された。pH8.6およびそれ以
上のデータは採用しなかった。第8図は正規化蛍光因子
を用いて第1表の全ての染料のデータのプロット(log
[(1−nf)/nf]とpH)を示しており、その線の
傾きは1に非常に近いことが分かった。それらの点を結
んで直線を引くことができ、pKa3はlog[(1−nf)/
nf]に値がゼロであるときのpHの値として求めるこ
とができる。ビタブルーの場合、滴定を繰り返した。2
回のpKa3の値は7.54+/−0.03および7.5
7+/−0.03であり;その平均値は7.56+/−
0.03であった。
第1表を検討すると、化合物5および8に2つの臭素基
を付加することは予想されるように元の化合物4および
7に比べてpKa3を低下させることが分かる。化合物5
および9の消衰係数および量子収量も元の染料よりも低
下し、そして、フルオレセイおよびエオシンとの類似性
によって予期されるように最大励起はより長波長であっ
た。一般に、化合物2、6および9のスルホン酸基は最
大吸光(6〜14nm)および最大エミッション(1〜
5nm)をカルボキシ類似体1、4および7と比較して
赤色に遷移させていた。化合物2および6のスルホン酸
基はpKa3をカルボキシ類似体1および4に比較してほ
んの僅か又は全く低下させなかった;しかしながら、ビ
タブルーのスルホン酸基はpKa3をカルボキシ類似体7
に比較して0.4単位低下させた。化合物2および9の
スルホン酸基はカルボキシ類似体1および7に比較して
消衰係数および量子収量に殆ど影響を与えなかった。し
かしながら、スルホン酸類似体、化合物6はカルボキシ
類似体4の2倍の量子収量を有している。
化合物2、6および9のスルホン酸基の別の効果はジア
セテート合成中のスルホラクトン形成を阻害することで
あった。化合物2は無水酢酸中で緑色のモノアセテート
および黄色のジアセテートの混合物を生成した;そのジ
アセテートはシリカゲル上での迅速クロマトグラフィー
により精製できた。化合物6は還流無水酢酸中でジアセ
テートを生成する前に分解した。ビタブルーも有色のジ
アセテートを生成した;ビタブルーを無水酢酸中で数時
間還流した後、そのジアセテートを赤色の固体として得
た。化合物2および9の両方のジアセテートの1H N
MRスペクトルは染料あたり2つの酢酸を示している;
ジアセテートは色が付いているという事実はそれらの構
造が閉じたスルホラクトン型および開いた双性イオン型
の間の平衡状態であることを示している。化合物9のジ
ブチレート誘導体および2のジアセテート誘導体はpH
7の水中で比較的安定であった。化合物9のジブチレー
ト誘導体は、双性イオン構造を示すとき480nmで
5.9×103の消衰係数および0.03の量子収量を
有する蛍光であった(最大励起は480nm、最大エミ
ッションは550nmである)。
VBDBはブタ肝臓エステラーゼ(E.C.3.1.
1.1)の良い基質となることが分かった。VBDBの
pH8でのミカエリス(Michaelis)定数(Km)は4×1
-5Mであることが分かった(第1図)。このKmはエ
チルブチレートのそれ(4.4×10-4M)に匹敵す
る。VBDBのKmがエチルブレートのものよりも実際
に低いという事実は発色団の大きな立体的部分が酵素に
よる加水分解を阻害しないことを示している。化合物2
および9のジアセテートエステルもエステラーゼの基質
であった;しかし、どちらのジアセテートも膜透過性で
はなかった。
本明細書に記載された全ての出版物および特許出願は本
発明の属する分野の当業者のレベルの指標である。全て
の出版物および特許出願は個々の出版物もしくは特許出
願が参照により取り込まれるために特定的におよび個別
的に示されたように同じ範囲に参照によりここに取り込
まれる。
多くの変更および修飾が特許請求の範囲にしめさた思想
および範囲から逸脱することなく本発明の範囲内で可能
であることは当業者には明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、VBDB(化合物14)とブタ肝臓エステラ
ーゼのラインウェバー−バーグ(Lineweaver-Burk)プロ
ットを表す図面である。 第2図a〜fは、BCECF、FDAまたはVBDBで
染色されたヒト白血球細胞についての蛍光の対数のヒト
グラムを表す一連の図面である。 第3図は、化合物1〜9について吸光度(O.D.)と
波長のプロットを表す図面である。 第4図は、化合物1〜9について相対蛍光放出と波長の
プロットを表す図面である。 第5図aおよびbは、種々のpHにおけるビタブルー
1.7×10-5M(a)および3.4×10-6M(b)
の濃度での吸光度(O.D.)と波長のプロットを表す
一連の図面である。 第6図は、種々のpHにおけるビタブルーについて蛍光
と波長のプロットを表す図面である。 第7図は、ビタブルーについて蛍光とpHのプロットを
表す図面である。 第8図は、化合物1〜9についてpHとlog[(1−
nf)/(nf)]のプロットを表す図面である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式: で表される化合物。
  2. 【請求項2】構造式: で表される化合物。
  3. 【請求項3】(a)特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の化合物を標識付け用試薬(tagging agent)と結合
    させ;そして (b)上記標識付け用試薬を結合した化合物を細胞に接触
    させる 工程からなるサンプル中の細胞を標識する方法。
  4. 【請求項4】標識付け用試薬がモノクローナル抗体であ
    る、特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】細胞が体組織または体液由来である、特許
    請求の範囲第3項記載の方法。
  6. 【請求項6】(a)特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の化合物を標識付け用試薬と結合させ; (b)上記標識付け用試薬を結合した化合物を細胞に接触
    させ;そして (c)上記標識付け用試薬を結合した化合物の蛍光を検出
    することにより該化合物で標識した細胞を検出する; 工程からなるサンプル中の細胞を同定する方法。
  7. 【請求項7】標識付け用試薬がモノクローナル抗体であ
    る、特許請求の範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】細胞が体組織または体液由来である、特許
    請求の範囲第6項記載の方法。
  9. 【請求項9】工程(c)における蛍光の検出をフローサイ
    トメーターにより行う、特許請求の範囲第6項記載の方
    法。
  10. 【請求項10】(a)特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載の化合物を標識付け用試薬と結合させ; (b)上記標識付け化合物を細胞に接触させ; そして (c)上記標識付け用試薬を結合した化合物の蛍光を検出
    することにより該化合物で標識した細胞を検出する; 工程からなるサンプル中の生細胞および死細胞を識別す
    る方法。
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