JPH0647505U - 鉄筋工事用仮設支柱 - Google Patents

鉄筋工事用仮設支柱

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JPH0647505U
JPH0647505U JP285093U JP285093U JPH0647505U JP H0647505 U JPH0647505 U JP H0647505U JP 285093 U JP285093 U JP 285093U JP 285093 U JP285093 U JP 285093U JP H0647505 U JPH0647505 U JP H0647505U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 梁,基礎,スラブなどの配筋工事が簡単に行
われ、かつより省力化される鉄筋工事用仮設支柱を提供
する。 【構成】 下端に水平なベ−ス板が固定され、長さが調
節可能な支柱本体1と、この支柱本体の上端に固定さ
れ、水平バ−を固定する締め付け具2とを備えたことを
特徴とする。前記支柱本体1は、金属製の大径のパイプ
からなる第1部材10と、この第1部材内部の一端部に
固定されているナットにねじ込まれたボルトからなる第
2部材11とから構成するか、あるいは、金属製の大径
のパイプからなる第1部材10と、この第1部材10の
内部へ一端から挿脱自在に挿入された金属製の丸パイプ
又は丸棒からなる第2部材11と、前記第1部材に対す
る第2部材の適宜の挿入位置で、前記第1部材と前記第
2部材とを固定するロック機構とから構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は一般的には鉄筋工事用仮設支柱に関するものであり、さらに具体的 には、梁の配筋工事,基礎の配筋工事及びスラブの配筋工事等に適する仮設支柱 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先ず、図11を参照しながら従来の梁の配筋工法を説明する。 溝状に組み立てられた梁の型枠3の上部両側3’,3’へまたがるように、鉄 パイプからなる数本の水平バ−33を図の二点鎖線の状態に載置し、これらの水 平バ−33の上に梁の型枠3の溝3''に沿うように複数本の下主筋30,30, 30を並べる。 次いで、型枠3の上部両側3’,3’の数カ所に、下広がり状に四本の脚35 を有する馬と呼ばれる対の架台34,34を所定の間隔に置き、この各対の架台 34,34に型枠3の溝3''の上方をまたぐ状態に他のパイプ状の水平バ−36 を載せて結束固定し、各水平バ−36の上に複数本の上主筋31,31,31を 前記方枠3の溝3''に沿うように並べる。 そして、予めほぼ長方形に曲げられていて上部に位置する両端を連結していな い状態の肋筋32を、各下主筋30の下方より案内して上下の各主筋30,31 を囲むように密な間隔で配置し、この各助筋32の両端を金属線で結束連結3a することにより、各肋筋32を四角形の輪状に形成するとともに上主筋31に吊 り下げる。 さらに、下方の各水平バ−33を型枠3の上部から撤去して各下主筋30を肋 筋32の下部内側に落下させ、これらの主筋30をほぼ等間隔で平行になるよう に整頓し(図11の実線の状態)、上下の各主筋30,31と各肋筋32とを金 属線で結束して梁鉄筋を組み、上方の各水平バ−36をそれぞれの架台34から 撤去し、組まれた梁鉄筋を型枠3の内底に予め置かれているスペ−サ40の上に 落とす要領で配筋する。主筋30,31の一端の図示されていないアンカ−の部 分は、柱の部分に配筋されている図示されていない柱鉄筋の内部に挿入する。 図の41はスペ−サ40へ所定間隔に溶接されている二股状の脚である。
【0003】 次に、図12を参照しながら従来の建物基礎の配筋工法を説明する。 路面に打たれた捨てコンクリ−ト5bの上面へ、上方から見て縦横方向へ適当 な間隔に支柱5を多数立て、これらの支柱5の所望の高さ位置へクランプ55等 により仮設足場54を固定し、番線58,56により、上下にかつ水平方向へ所 定の間隔に複数本のパイプ状の水平バ−59,57を前記仮設足場54へ吊り下 げる。 次いで、下方の水平バ−57には複数本の下主筋50及び補助筋53を並べて 載せるとともに、上方の水平バ−59には複数本の上主筋51を載せ、予めほぼ 長方形に成形されていて上部に位置する両端が連結されていない状態の肋筋52 を、下方より案内して上下の主筋51,50及び補助筋53を包む状態に密な間 隔で配置し、各肋筋52の両端を金属線で結束連結5aすることにより、各肋筋 52を長方形の環状に形成して上主筋51から吊り下げた状態にする。 そして、上主筋51を所定の間隔にかつ平行に整頓して肋筋52へ結束し、次 いで、補助筋53を持ち上げて肋筋52の垂直部の途中の内側へ結束するととも に、各水平バ−57を撤去し、各下50を肋筋52の内側底部に下ろして所定の 間隔にかつ平行に整頓し、これを各肋筋52と結束して基礎鉄筋を組み上げる。 さらに、下部の水平バ−57を番線56から外して撤去し、続いて上部の水平 バ−59を番線58から外して撤去することにより、下方の捨てコンクリ−ト5 bの上面に予め設置されているスペ−サ40の上に当該基礎鉄筋を降ろす要領で 配筋する。その後、両側部に位置する上下の主筋51,50相互の一端部に有す る図示されていないアンカ−を結束する。この状態で基礎鉄筋の周囲に図示しな いコンクリ−ト型枠を施工し、この型枠で囲まれた部分にコンクリ−トを打設す る。 支柱5,仮設足場54及び番線56,58は、基礎鉄筋の配筋後に撤去する。 前述の基礎鉄筋の配筋工法は、仮設足場54を組んでから施工するので一般に 足場工法と称されている。
【0004】 さらに、図13を参照しながら従来の土木工事におけるスラブの配筋工法を説 明する。 先ず、捨てコンクリ−ト6aからやや浮上したレベルになるように、下主筋6 0へ所定間隔に支柱6を溶接し、各支柱6を図示しないアンカ−などにより捨て コンクリ−ト6の上面に立てる。このとき、上方より見て下主筋60が一方向へ 所定の間隔で平行に並び、これと交差する方向へ列状に支柱6が並ぶように施工 する。 次いで、上下の配力筋63,62を、下主筋60と直角に交差するように各下 主筋60の上に並べて置き、この状態で各支柱6の上部へ下主筋60と平行する ように連結片64を介して上主筋61を溶接する。その後、各下配力筋62を平 行に整頓して下主筋60と結束するとともに、各上配力筋63を持ち上げてそれ ぞれが平行するように上主筋61と結束する要領で配筋する。 この状態のまま、上主筋60のやや上方まで図示しないコンクリ−トを打設し てスラブを形成する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図11により説明した梁の配筋工事で使用される各架台34は、脚35がそれ ぞれ四本あるので非常に重く、持ち運びや取扱いに不便で作業効率も悪く、しか も型枠3の上部に段差がある場合には、水平バ−36のレベルを容易に調節する ことができなかった。
【0006】 図12により説明した基礎の配筋工事は、足場54を仮設し、この足場54か ら水平バ−57,59などを吊り下げてから施工を始め、配筋後はこれらを撤去 しなければならないので、施工には長時間を要する問題があった。
【0007】 図13により説明したスラブの配筋工事は、多数の上配力筋63を持ち上げて 上主筋61と結束するので非常に手間がかかり、また、配筋後短時間内にコンク リ−トを打たないと、多数の上配力筋63によって上主筋61がたるむ問題があ った。
【0008】 この考案の目的は、前述のような配筋工事において、前述の問題を改善するこ とができる便利な仮設支柱を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案による仮設支柱は、前述の目的を達成するため、下端に水平なベ−ス 板が固定され、長さが調節可能な支柱本体と、この支柱本体の上端に固定され、 水平バ−を固定する締め付け具とを備えたものである。 前記の締め付け具は、水平バ−を締め付けて固定したり弛めて外したりするこ とができるものであれば、締め付けバンドその他のものでもよいが、例えばクラ ンプのように水平バ−を簡単に締め付けたり外したりできるものが好ましい。
【0010】 前記支柱本体は、所定の長さ範囲内でその長さを調節することができれば、そ の具体的な調節手段を問わないが、現場における長さ調節の容易性の点から以下 のように構成するのが好ましい。
【0011】 その第一は、金属製の大径のパイプからなる第1部材と、この第1部材内部の 一端部に固定されているナットにねじ込まれたボルトからなる第2部材とから前 記支柱本体を構成することである。
【0012】 その第二は、前記支柱本体を、金属製の大径のパイプからなる第1部材と、こ の第1部材の内部へ一端から一部が挿脱自在に挿入された金属製の丸パイプ又は 丸棒からなる第2部材と、前記第1部材に対する第2部材の適宜の挿入位置で、 前記第1部材と前記第2部材とを固定するロック機構とによって構成することで ある。 前記ロック機構は、第1部材と第2部材とを後者の適宜の挿入位置で固定する ことができるものであれば、例えば数個の止めネジを第1部材の周方向から当該 第1部材を貫通させて第2部材に押し付けるような構造でもよいが、その操作の 簡便性の点から次のように構成するのが好ましい。 その一つは、前記ロック機構を、第1部材に取り付けられた支持部材と、自由 端が前記第2部材の側面へ近接離反すべく前記支持部材へ揺動自在に設けられた 揺動ア−ムと、前記第2部材がスライド自在に貫通され、前記第1部材の一端面 の方向へ近接離反すべく前記揺動ア−ムの自由端側へ揺動自在に設けられたロッ ク部材と、このロック部材を前記第1部材の方向へ付勢するバネとから構成する ことである。 その二つは、前記ロック機構を、前記第2部材が挿通された状態で一端部が前 記第1部材へ固定又は周方向に対して係止され、縮小状態では前記第2部材を締 め付け、拡大状態では前記第2部材から弛められるコイルバネによって構成する ことである。
【0013】
【作用】
この考案による鉄筋工事用仮設支柱は、支柱本体の上端に締め付け具を有し、 この締め付け具に水平バ−を締め付け固定できるので、これを複数本揃えること により、梁の配筋工事における従来の架台の代わりに使用したり、基礎の配筋工 事において水平バ−を吊り下げる番線の代わりに、捨てコンクリ−トの上面に立 ててその上に水平バ−を固定して使用したり、あるいは、スラブの配筋工事の初 期において、垂直筋となる支柱を立てる前にその支柱の代わりに使用したり、ま たはスラブ配筋工事において支柱の代わりに使用することができる。 そして、このように使用することにより、後述するように配筋工事がはるかに 手軽に行えるとともに省力化される。
【0014】 この考案による仮設支柱は、その支柱本体が伸縮調節できるので、水平なベ− ス板を床面又は路面に接触させて立てた場合、締め付け具で固定する水平バ−の レベルを設計上の一定範囲内で適宜選択することができる。また、設置する路面 又は床面に段差があっても水平バ−のレベルを調整することができる。
【0015】
【実施例】 図1〜図10を参照しながら、この考案による仮設支柱の好ましい実施例と、 当該仮設支柱を利用した効率のよい各種配筋工法を説明する。 図1はこの考案による仮設支柱の一例を示す一部省略部分断面図、図2は図1 の実施例の仮設支柱を使用した梁の配筋工法を説明するための部分断面図、図3 は前記実施例による仮設支柱を使用した基礎の配筋工法を説明するための部分断 面図、図4は前記実施例による仮設支柱を使用したスラブの配筋工法を説明する ための部分断面図、図5はこの考案による仮設支柱の他の例を示す一部省略正面 図、図6は図5の仮設支柱の一部省略右側面図、図7は図5の仮設支柱における ロック部材の一例を示す斜視図、図8は図5の仮設支柱のロック機構を示す部分 拡大断面図、図9は図5の仮設支柱における他のロック機構の例を示す部分拡大 断面図、図10はこの考案による仮設支柱のさらに他の例を示す要部の部分拡大 断面図である。
【0016】 図1において、1は長さが調節できるジャッキ状の支柱本体であり、この支柱 本体1の下端には水平なベ−ス板12が固定され、その上端には水平バ−4が取 り外し自在に締め付け固定される締め付け具2が溶接されている。
【0017】 この実施例の支柱本体1は、下端に水平な金属製のベ−ス板12が溶接によっ て固定された大径の鋼材製パイプからなる第1部材10と、この第1部材10内 の上端に固定されたナット13へねじ込まれたボルトからなる第2部材11とか ら構成されており、この第2部材11をねじ回して上下にスライドさせることが できるようになっている。 また、第1部材10内にねじ込まれた第2部材11の下端部には、当該第2部 材11が上昇した状態でもふらつかないように、第1部材10へ軽く内接するワ ッシャ14が固定されている。
【0018】 この実施例の締め付け具2は、前記第2部材11の上端へ溶接によって固定さ れた下クランプ片20と、この下クランプ片20の基端へ、その基端が軸ピン2 2によって所定角度範囲内で回動し得るように取り付けられた上クランプ片21 と、一端が下クランプ片20の先端中央部へ軸ピン26により回動自在に取り付 けられた締め付けボルト23と、上クランプ片21の先端27を下クランプ片2 0の方へ締め付けるナット24(蝶ナット)とによって構成されている。 前記下クランプ片20の先端部25はやや垂れ下げられており、図示の状態か らナット24を緩めて二点鎖線の状態にボルト23を下限まで回動させたときに 、水平バ−4が矢印イの方向へ自重で落下するようになっている。
【0019】 前記実施例の仮設支柱aにおいて、支柱本体1を構成する第2部材11と第1 部材10を上下逆に配置し、第2部材11の下端部に水平なベ−ス12を固定し 、第1部材10の上端部に締め付け具2を固定したものでも実施することができ る。また、締め付け具2には、前記実施例のようなクランプに代えて、ねじ締め による図示しない締め付けバンドを使用しても実施することができる。水平なベ −ス12は、長方形であるが多角形板や円板でも実施することができる。 さらに、第1部材10には多角筒状のパイプを使用することができる。
【0020】 前述の実施例の仮設支柱aを使用した梁の配筋工法を、図2を参照して以下説 明する。 図11の場合と同様に、梁の型枠3の上部両側3’,3’へパイプからなる数 本の水平バ−33を所定間隔毎に図の二点鎖線の状態に載置し、これらの水平バ −33の上に型枠3の溝3''に沿うように複数本の下主筋30,30,30を並 べて載置する。 次に、上部両側3’,3’の数カ所に、ベ−ス板12が型枠3の溝3''に沿う ようにそれぞれ一対の仮設支柱aを所定の間隔に立て、第2部材11をねじ回し て対の締め付け具2相互のレベルを調節し、締め付け具2へパイプ状の水平バ− 36を固定し、各水平バ−36の上に複数本の上主筋31,31,31を載置す る。締め付け具2,2へ水平バ−36を固定した図示の状態では、対の仮設支柱 aは前記水平バ−36が固定されていることにより図の左右方向には容易に振れ ないし、長方形のベ−ス板2が溝3''に沿っているので、当該仮設支柱a,aは 図の前後方向に対しても振れ難くなっている。 そして、予め長方形に形成されて両端相互を連結していない肋筋32を、各下 主筋30の下方より上下の各主筋30,31を囲むように密な間隔で配置し、こ の各肋筋32の両端を金属線で結束連結3aすることにより、各肋筋32を長方 形の輪状に形成するとともに上主筋31に吊り下げる。 水平バ−33を撤去して各下主筋30を肋筋32の下部内側に下ろし、これら の主筋30をほぼ等間隔で平行になるように整頓し(実線の状態)、上下の各主 筋30,31と各肋筋32とを金属線で結束して梁鉄筋を組み、各締め付け具2 を緩めて上方の各水平バ−36を撤去し、組まれた梁鉄筋を型枠3における溝3 ''の内底に予め置かれているスペ−サ40の上に下ろす要領で配筋する。 配筋が終了したならば、各仮設支柱aは撤去する。
【0021】 組まれた梁鉄筋を溝3''の内底に置かれているスペ−サ40の上に下ろすとき は、以下のように下ろすこともできる。 すなわち図2のように、前記実施例の仮設支柱aとほぼ同様な構成でそれより も支柱本体1が長い対の仮設支柱dを、仮設支柱aと同様な要領で当該仮設支柱 aよりも外側に数カ所立て、対の仮設支柱d,dの締め付け具2へ他の水平バ− 37を固定し、先端にフック38を取りつけたロ−プ39を各水平バ−37へ数 回巻き、前記フック38を下方の水平バ−36へ引っ掛け、仮設支柱aの各締め 付け具2を緩めて当該金具2から仮設支柱aを外し、仮設支柱aを撤去した後、 各ロ−プ39を弛めながら梁鉄筋をスペ−サ40の上に徐々に下ろす。 このとき、前記フック38を上主筋31又は助筋32の上部に引っ掛け、仮設 支柱a及びこれに固定されている水平バ−36を撤去した後、ロ−プ39を弛め ながら梁鉄筋をスペ−サ40の上に下ろすようにしてもよい。
【0022】 前述の配筋工法において、仮設支柱aは従来の架台34(図11)よりも軽く 、設置や撤去その他の取扱いがはるかに簡単かつ容易であるので、配筋工事をよ り短期間に行うことができる。 また、支柱本体1がスクリュ−ジャッキ構造になっているので、一対のものの 設置レベルに段差があっても伸縮調節して同じレベルにすることができる。
【0023】 次に、図3を参照しながらこの考案による仮設支柱を使用した基礎の配筋工法 を説明する。 この工法では、支柱本体1が短い仮設支柱bと、それよりも支柱本体1が長い 仮設支柱cとを複数セット使用する。 捨てコンクリ−ト5bの上面へ、配筋空間を置いて数対の仮設支柱b,bを所 定の間隔で平行になるように立て、各仮設支柱bのレベルを調節した後、各対の 締め付け具2へパイプからなる下方の水平バ−57を固定し、この各水平バ−5 7の上に、図12で説明したと同様に、それぞれ数本の下主筋50と補助筋53 とを並べて載置する。 次に、水平バ−57相互の間に位置するように数対の仮設支柱c,cを所定の 間隔に立て、各支柱cのレベル調節後水平バ−59を固定し、各水平バ−59の 上に複数本の上主筋51を載置する。 次に、図12で説明したと同様にほぼ長方形に成形されて両端が連結されてい ない状態の肋筋52を、下方より上下の主筋51,50及び補助筋53を包む状 態に密な間隔で配置し、各肋筋52の両端を金属線で結束連結5aする。 次に、各上主筋51を所定の間隔にかつ平行に整頓し、各補助筋53を持ち上 げて肋筋52の垂直部の途中の内側へ結束するとともに、各主筋51を各肋筋5 2と結束する。そして、各水平バ−57を撤去して各下主筋50を肋筋52の内 側底部に下ろし、これらを所定の間隔にかつ平行に整頓して肋筋と結束する。 さらに、上部の水平バ−59を仮設支柱cから取り外し、両側部に位置する上 下の主筋51,50相互の一端部に有する図示されていないアンカ−を結束し、 各仮設支柱b,cを撤去した後、この状態で基礎鉄筋の周囲に図示しないコンク リ−ト型枠を施工し、型枠で囲まれた部分にコンクリ−トを打設する。
【0024】 この考案による仮設支柱を使用した基礎の配筋工法では、従来のように仮設足 場を組んだり解体したりする必要がないので、工事が非常に省力化される。その 他の作用は、この考案の仮設支柱を使用した梁の配筋工法の場合と同様であるの でその説明を省略する。
【0025】 図4を参照しながら、この考案による仮設支柱を使用したスラブの配筋工法を 説明する。 先ず、捨てコンクリ−ト6aの上に図1の実施例による複数の仮設支柱aを、 数列になるように適当な間隔で並べて立て、各列ごとの支柱aに対し、捨てコン クリ−ト6aの面からやや浮上したレベルへクランプなどの連結金具66により 下主筋60を水平に固定した後、下主筋60の上に当該主筋60と直角に交差す るように下配力筋62を所定間隔に並べて載置し、各下主筋60と各下配力筋6 2とを結束する。 次に、各支柱aを高さ方向へ伸縮させて各締め付け具2のレベルを調節し、各 列の支柱aの頂部へ下主筋60と平行する方向へ水平バ−65を取付け、この水 平バ−65の上に上配力筋63を所定間隔に並べて載置し、各上配力筋63の上 に下主筋60と平行するように上主筋61を適当な間隔で並べ、各主筋61と各 配力筋63とを結束する。 次に、平行する上下の各主筋60,61相互へ適当な間隔で垂直に支柱6を溶 接し、各締め付け具2を弛めて水平バ−65を撤去するとともに、各連結金具6 6を弛めて各仮設支柱aを撤去することにより配筋を完了する。水平バ−65及 び仮設支柱aの撤去は、コンクリ−ト打設の直前に行うのが好ましい。 仮設支柱a及び水平バ−65は、撤去しないでそのままコンクリ−トを打設し てもよい。
【0026】 前述のスラブの配筋工法によれば、上主筋61と上配力筋63を結束するとき 、各上配力筋63をその下主筋60の上から都度上主筋61まで持ち上げる必要 がないので、結束作業が非常に容易である。 また、仮設支柱a及び水平バ−65を撤去する場合、これらをコンクリ−トの 打設の直前に撤去すれば、上配力筋63の重さによる上主筋61のたるみを防止 することができる。 その他の作用は、この考案による仮設支柱を使用した梁の配筋工法の場合と同 様である。
【0027】 スラブの配筋工法には、図3の補助筋53を使用しない場合の配筋を水平方向 へ連続して行うことによって配筋する場合があるが、この考案による仮設支柱を 使用したこのようなスラブの配筋工法は、図3で説明した基礎の配筋工法とほと んど同じであるので説明を省略する。
【0028】 図5〜図8を参照しながら、この考案による仮設支柱の他の例を説明する。 この仮設支柱eは、前記支柱本体1が、金属製の大径のパイプからなる第1部 材10と、この第1部材10の内部へ一端から一部が挿脱自在に挿入された金属 製の丸パイプ又は丸棒からなる第2部材15と、前記第1部材10に対する第2 部材15の適宜の挿入位置で、前記第1部材10と前記第2部材15とを固定す るロック機構7とから構成されている。そして、第1部材10の上端には前述の 実施例の仮設支柱aとほぼ同様な構造の締め付け具2が溶接され、第2部材15 の下端には長方形の水平なベ−ス12が固定されている。 この実施例では、ベ−ス板12のほぼ中央部にカラ−16が直立状態に溶接さ 、このカラ−16に第2部材15の下端を挿入し、第2部材15とカラ−16と とを、それ等の軸方向と直交する状態に貫通するボルト17とこれにねじ締めた ナット18とで固定することにより、第2部材15がベ−ス12から取り外せる ように構成されている。このボルト17とナット18は、図示しない止めねじに 代えてもよい。
【0029】 この実施例の仮設支柱のロック機構7は、第1部材10の下端部分側部へ縦方 向に溶接されたプレ−ト状の支持部材70と、自由端72が前記第2部材15の 側面へ近接離反すべく揺動するように、前記支持部材70の先端部へ軸75で取 り付けられた揺動ア−ム71と、前記第2部材15がスライド自在に貫通され、 前記第1部材10の下端面の方向へ近接離反すべく前記揺動ア−ム71の自由端 72側へ揺動自在に取り付けられたロック部材73と、このロック部材73を前 記第1部材10の方向へ付勢するバネ74とによって構成されている。
【0030】 この実施例の揺動ア−ム71は、図6のように、前記の軸75と結合ピン76 とで相互の間隔が保たれた二枚のプレ−トから構成されており、その自由端72 の側は他の部分よりも間隔が広げられている。
【0031】 ロック部材73は、図7のように中央部に第2部材15を挿通する孔73aが 形成された複数のプレ−ト状素子によって構成されており、その基端側にはくび れ73bを経て両側にピン73c,73cが形成され、このピン73c,73c を前記揺動ア−ム71の自由端72側の孔77に案内することにより、前述のよ うに全体が揺動する構造になっている。
【0032】 バネ74は、その一端が前記支持部材70の孔78に引っ掛けられ、他端がロ ック部材73のくびれ部73bに引っ掛けられていることにより、ロック部材7 3を第1部材10の端面方向(図8の矢印ロの方向)へ付勢している。このバネ 74は、ロック部材73を第1部材10の端面の方向へ付勢する状態であれば、 この実施例のとおりに設置される必要はなく、例えばその一端を第1部材10の 側面に固定し、その他端をロック部材73の先端73dへ固定していても実施す ることができる。
【0033】 この実施例の仮設支柱は、ロック部材73がバネ74によって第1部材10の 方向(図8の矢印ロの方向)へ付勢されているので、図5及び図8の状態で第2 部材15を第1部材10内に挿入する方向への外力が強ければ強いほど、ロック 部材73の図5及び図8における孔73aの左右の縁がより強く第2部材15に 押し付けられ、その結果第2部材と第1部材10とは固くロックされる。 他方、第2部材15を第1部材10から引き抜く方向へ外力が作用すると、ば ね74が伸びてロック部材73に対する付勢力が弱まるので、第2部材15は第 1部材10から抜ける方向へスライドする。また、バネ74の付勢力に抗してロ ック部材73の先端73dを図8の矢印ハの方向へ押すと、第2部材15に対す るロック部材73のロックが解除されるので、第2部材15は第1部材10に対 して自由にスライドする状態になる。 したがって、ロック部材73を図8の矢印ハの方向へ押した状態で第2部材1 5をスライドさせることにより、極めて簡単に支柱本体1の長さを所定範囲で無 段階に調節することができるほか、支柱本体1を長くする方向へ調節するときは 、第2部材15を引き抜き方向へ引っ張ってもよい。
【0034】 前述の実施例では、支持部材70を直接第1部材10の側面へ溶接しているが 、例えば図9のように、支持部材70をソケット(又は締め付けバンド)79へ 溶接その他の手段で固定し、このソケット79へ第1部材10の端部を挿入する ように構成してもよい。このソケット79の端部には、内向きのフランジ79a を形成する。 このように構成し、さらに、図5及び図6のようにベ−ス12を支柱本体1か ら取り外しできるように構成すれば、多数の仮設支柱をそれぞれ各部に分解して 梱包輸送することができるので非常に便利である。
【0035】 図10を参照しながら、第1部材10と第2部材15とのロック機構7の他の 例を説明する。 このロック機構7は、前記第2部材15が挿通された状態で一端部が第1部材 10へ固定され、縮小状態では前記第2部材15を締め付け、拡大状態では前記 第2部材15から弛められるコイルバネ7aによって構成されている。 この実施例では、コイルバネ7aはその内径が第2部材15の外形よりわずか に小さく、図示の通常の縮小状態では第2部材を締め付けてロックしている。そ して、第1部材10の下端にフランジ19を固定し、このフランジ19の下面に コイルバネ7aの上端を溶接することにより、コイルバネ7aの一端を前記フラ ンジ19を介して第1部材10に固定している。 また、このコイルバネ7aは前記フランジ16へ固定されたバネケ−ス7bへ 収納されており、その下端部7dは、バネケ−ス7bの下端に形成された切欠部 7cから側方へ突出するように曲げ加工されている。したがって、この下端部7 dをバネ7aの弛み方向へ押すことにより、コイルバネ7aを拡大すべく操作す ることができる。
【0036】 この実施例のロック機構7は、図示の状態ではコイルバネ7aがそれ自身の弾 力によって縮小し、第2部材15を締め付けてロックしているが、コイルバネ7 aの下端部7dをその弛み方法へ押すことによりロックが解除され、第2部材が 第1部材10に対して自由にスライドする状態になる。したがって、コイルバネ 7aを拡大方向へ操作することにより、支柱本体1の長さを所定範囲内で自在に かつ極めて簡単に調節することができる。 また、コイルバネ7aが拡大する方向へ第2部材15を回せばコイルバネ7a によるロックが弛むので、第2部材15を回しながらスライドさせることによっ ても、支柱本体1の長さを簡単に調節することができる。 コイルバネ7aは、その一担部が周方向へ回らないように係止されていても実 施することができる。 この実施例の仮設支柱の他の構成や作用は、図5〜図9の実施例のものと同様 であるのでそれらの説明は省略する。
【0037】 図5〜図10の実施例の仮設支柱を使用する場合の各種配筋工法は、図1の実 施例の仮設支柱についての配筋工法とほぼ同様であり、その作用もほぼ同様であ るので、それらの説明は省略する。
【0038】 図5〜図10の実施例の仮設支柱は、第1部材10の端部に締め付け具2を固 定し、第2部材15の端部に水平なベ−ス12を固定したが、これとは逆に、第 1部材の端部に水平なベ−ス12を、第2部材15の端部に締め付け具2をそれ ぞれ固定しても実施することができる。
【0039】
【考案の効果】
この考案による鉄筋工事用仮設支柱は、支柱本体を伸縮調節して使用すること ができ、軽量でかつ頂部へ簡単に水平バ−を着脱することができるので、梁,基 礎,スラブなどの配筋工事がより省力化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による仮設支柱の一例を示す一部省略
部分断面図である。
【図2】図1の実施例による仮設支柱を使用した梁の配
筋工法を説明するための部分断面図である。
【図3】図1の実施例による仮設支柱を使用した基礎の
配筋工法を説明するための部分断面図である。
【図4】図1の実施例による仮設支柱を使用したスラブ
の配筋工法を説明するための部分断面図である。
【図5】この考案による仮設支柱の他の例を示す一部省
略正面図である。
【図6】図5の仮設支柱の一部省略右側面図である。
【図7】図5の仮設支柱におけるロック部材の一例を示
す斜視図である。
【図8】図5の仮設支柱のロック機構を示す部分拡大断
面図である。
【図9】図5の仮設支柱における他のロック機構の例を
示す部分拡大断面図である。
【図10】この考案による仮設支柱のさらに他の例を示
す要部の部分拡大断面図である。
【図11】従来の梁の鉄筋工法を説明するための部分断
面図である。
【図12】従来の建物基礎の鉄筋工法を説明するための
部分断面図である。
【図13】従来の土木におけるスラブの鉄筋工法を説明
するための部分断面図である。
【符号の説明】
a,b,c,d,e 仮設支柱 イ,ロ,ハ 矢印 1 支柱本体 10 第1部材 11,15 第2部材 12 水平なベ−ス 13 ナット 14 ワッシャ 16 カラ− 17 ボルト 18 ナット 19 フランジ 2 締め付け具 20 下クランプ片 21 上クランプ片 22,26 軸ピン 23 ボルト 24 ナット 25 下クランプ片の先端部 3 梁の型枠 3’ 型枠の上部両側 3'' 型枠の溝 3a,5a 連結 30 下主筋 31 上主筋 32 肋筋 33 水平バ− 34 架台 35 脚 38 フック 39 ロ−プ 4,36,37 水平バ− 40 スペ−サ 41 スペ−サの脚 5 支柱 5b 捨てコンクリ−ト 50 下主筋 51 上主筋 52 肋筋 53 補助筋 54 仮設足場 55 クランプ 56,58 番線 57,59 水平バ− 6 支柱 6a 捨てコンクリ−ト 60 下主筋 61 上主筋 62 下配力筋 63 上配力筋 64 連結片 65 水平バ− 66 連結金具 7 ロック機構 70 支持部材 71 揺動ア−ム 72 自由端 73 ロック部材 73a 孔 73b くびれ部 73c ピン 73d 先端 74 バネ 75 軸 76 結合ピン 77,78 孔 79 ソケット 79a フランジ 7a コイルバネ 7b バネケ−ス 7c 切欠部 7d 下端部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に水平なベ−ス板が固定され、長さ
    が調節可能な支柱本体と、この支柱本体の上端に固定さ
    れ、水平バ−を固定する締め付け具とを備えたことを特
    徴とする、鉄筋工事用仮設支柱。
  2. 【請求項2】 前記支柱本体が、金属製の大径のパイプ
    からなる第1部材と、この第1部材内部の一端部に固定
    されているナットにねじ込まれたボルトからなる第2部
    材とから構成されている、請求項1に記載の鉄筋工事用
    仮設支柱。
  3. 【請求項3】 前記支柱本体が、金属製の大径のパイプ
    からなる第1部材と、この第1部材の内部へ一端から一
    部が挿脱自在に挿入された金属製の丸パイプ又は丸棒か
    らなる第2部材と、前記第1部材に対する第2部材の適
    宜の挿入位置で、前記第1部材と前記第2部材とを固定
    するロック機構とから構成されている、請求項1に記載
    の鉄筋工事用仮設支柱。
  4. 【請求項4】 前記ロック機構は、前記第1部材に取り
    付けられた支持部材と、自由端が前記第2部材の側面へ
    近接離反すべく前記支持部材へ揺動自在に設けられた揺
    動ア−ムと、前記第2部材がスライド自在に貫通され、
    前記第1部材の一端面の方向へ近接離反すべく前記揺動
    ア−ムの自由端側へ揺動自在に設けられたロック部材
    と、このロック部材を前記第1部材の方向へ付勢するバ
    ネとからなる、請求項3に記載の鉄筋工事用仮設支柱。
  5. 【請求項5】 前記ロック機構は、前記第2部材が挿通
    された状態で一端部が前記第1部材へ固定又は周方向に
    対して係止され、縮小状態では前記第2部材を締め付け
    拡大状態では前記第2部材から弛められるコイルバネに
    よって構成された、請求項3に記載の鉄筋工事用仮設支
    柱。
JP285093U 1992-10-16 1993-01-08 鉄筋工事用仮設支柱 Pending JPH0647505U (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101487965B1 (ko) * 2012-07-17 2015-02-03 서보산업 주식회사 소음 방지용 서포터
JP2021050574A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 アルインコ株式会社 段差解消用スロープ装置
CN114856208A (zh) * 2022-05-27 2022-08-05 中建八局第三建设有限公司 一种基于定位支架安装超限预应力梁及管道的施工方法
CN115853260A (zh) * 2022-12-02 2023-03-28 中铁一局集团有限公司 一种框架梁钢筋整体绑扎及安装施工方法
JP2023117756A (ja) * 2022-02-14 2023-08-24 株式会社クリス・コーポレーション ステージ足場用ジャッキ
CN118390816A (zh) * 2023-03-07 2024-07-26 中国三冶集团有限公司 一种大截面钢筋混凝土梁钢筋绑扎辅助装置

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