JPH0647666A - 金属強化用水中ノズル - Google Patents
金属強化用水中ノズルInfo
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- JPH0647666A JPH0647666A JP20396192A JP20396192A JPH0647666A JP H0647666 A JPH0647666 A JP H0647666A JP 20396192 A JP20396192 A JP 20396192A JP 20396192 A JP20396192 A JP 20396192A JP H0647666 A JPH0647666 A JP H0647666A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピーニングによる残留応力の改善を効率的に
行い、施工時間の短縮を図る。 【構成】 噴出孔2を複数傾斜して設け、各噴出孔2か
ら噴出される高速水流同士を衝突させて高速水中噴流を
形成することを特徴とする。
行い、施工時間の短縮を図る。 【構成】 噴出孔2を複数傾斜して設け、各噴出孔2か
ら噴出される高速水流同士を衝突させて高速水中噴流を
形成することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中における構造物等
の加工対象物の残留応力を、水中水噴流のキヤビテーシ
ヨン現象を利用して改善し、強度を向上させようとする
ウオータージエツトピーニング(WJP)に係わり、特
に幅広い部分を一度にピーニングできるキヤビテーシヨ
ン噴流を作り出す水中ノズルに関するものである。
の加工対象物の残留応力を、水中水噴流のキヤビテーシ
ヨン現象を利用して改善し、強度を向上させようとする
ウオータージエツトピーニング(WJP)に係わり、特
に幅広い部分を一度にピーニングできるキヤビテーシヨ
ン噴流を作り出す水中ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】応力腐食割れ(SCC)を起こすポテン
シヤルのある熱影響部を有する構造物の表面応力は、小
さな鋼球を気流の勢いで吹きつけるシヨツトブラスト、
砂粒を用いるサンドブラスト、氷粒を用いるクライオブ
ラスト等によるピーニング処理を行うことにより、応力
を引つ張り方向(亀裂を拡大させる方向)から圧縮方向
へと改善することができる。このようなピーニング技術
は、残留応力対策として各種機械構造物あるいは部分加
工時に広く用いられている。
シヤルのある熱影響部を有する構造物の表面応力は、小
さな鋼球を気流の勢いで吹きつけるシヨツトブラスト、
砂粒を用いるサンドブラスト、氷粒を用いるクライオブ
ラスト等によるピーニング処理を行うことにより、応力
を引つ張り方向(亀裂を拡大させる方向)から圧縮方向
へと改善することができる。このようなピーニング技術
は、残留応力対策として各種機械構造物あるいは部分加
工時に広く用いられている。
【0003】しかし、このようなブラスト操作のできな
い環境にありながら是非ともピーニングしなければなら
ない構造物も多い。例えば、水を張つた状態の特殊な熱
交換器や反応槽、あるいは海洋構造物の溶接部はいずれ
も水を除いての作業は物理的あるいは経済的に不可能に
近い。また、ブラスト粒子を水中から回収することは大
変な難作業である。氷粒を用いれば回収は不要であるが
不経済である。
い環境にありながら是非ともピーニングしなければなら
ない構造物も多い。例えば、水を張つた状態の特殊な熱
交換器や反応槽、あるいは海洋構造物の溶接部はいずれ
も水を除いての作業は物理的あるいは経済的に不可能に
近い。また、ブラスト粒子を水中から回収することは大
変な難作業である。氷粒を用いれば回収は不要であるが
不経済である。
【0004】高速ウオータージエツトの利用は、ユニー
クな加工、採鉱、あるいは洗浄技術として知られるが、
これを表面応力改善に利用する試みがウエスチングハウ
スエレクトロニク社により行われた(特開昭62−63
614号)。水噴流によるピーニングは、水冷効果もあ
つて局所的な温度上昇を防げるというメリツトもある。
しかしこれは、水噴流の軸動力を有効に利用できる大気
中の施工であり、この技術を水中噴流としてそのまま展
開できるという保証はない。水中では、噴流軸動圧力の
減衰がかなりはやい。これは、周囲水の抵抗と同じ液相
であるがために拡散がはやいことに起因する。水中にお
いて、気相中水噴流なみの軸動力を得るためには超高圧
装置が必要になり、コスト的に大変不利である。
クな加工、採鉱、あるいは洗浄技術として知られるが、
これを表面応力改善に利用する試みがウエスチングハウ
スエレクトロニク社により行われた(特開昭62−63
614号)。水噴流によるピーニングは、水冷効果もあ
つて局所的な温度上昇を防げるというメリツトもある。
しかしこれは、水噴流の軸動力を有効に利用できる大気
中の施工であり、この技術を水中噴流としてそのまま展
開できるという保証はない。水中では、噴流軸動圧力の
減衰がかなりはやい。これは、周囲水の抵抗と同じ液相
であるがために拡散がはやいことに起因する。水中にお
いて、気相中水噴流なみの軸動力を得るためには超高圧
装置が必要になり、コスト的に大変不利である。
【0005】一方、水中噴流には、噴流の乱れと、周囲
水との剪断の複合作用によりキヤビテーシヨンが発生す
る。キヤビテーシヨンを促進し、多量に発生する気泡の
崩壊衝撃圧力を有効に利用できれば、気相中水噴流なみ
のピーニング効果をさほど高くない噴射圧力で達成でき
る可能性がある。
水との剪断の複合作用によりキヤビテーシヨンが発生す
る。キヤビテーシヨンを促進し、多量に発生する気泡の
崩壊衝撃圧力を有効に利用できれば、気相中水噴流なみ
のピーニング効果をさほど高くない噴射圧力で達成でき
る可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示したのは、
一般のウオータージエツト切断加工に用いられるノズル
の典型的な構造である。
一般のウオータージエツト切断加工に用いられるノズル
の典型的な構造である。
【0007】このノズルは、径収縮部(しぼり部)90
5のしぼり角度θを小さくすることにより、気相中で水
噴流をビーム状に絞ることを目的としたものであり、そ
のまま水中水噴流用に利用してもキヤビテーシヨンの強
度(Intensity)は充分とはいえない。
5のしぼり角度θを小さくすることにより、気相中で水
噴流をビーム状に絞ることを目的としたものであり、そ
のまま水中水噴流用に利用してもキヤビテーシヨンの強
度(Intensity)は充分とはいえない。
【0008】その理由は、水中水噴流の乱れが激しくな
く、噴射水中にある気泡核が活発なキヤビテーシヨンに
至るまで励起されないことである。図中の901はノズ
ル本体、902は高圧水、903は中心軸、904は高
圧水供給流路、906は噴出孔、907は座ぐり部であ
る。
く、噴射水中にある気泡核が活発なキヤビテーシヨンに
至るまで励起されないことである。図中の901はノズ
ル本体、902は高圧水、903は中心軸、904は高
圧水供給流路、906は噴出孔、907は座ぐり部であ
る。
【0009】図13に示す構造のように、しぼりを鋭く
すれば、径収縮部(しぼり部)912における急激な縮
流のためにキヤビテーシヨンが活発に発生するが、噴出
孔913内において気泡が発生するため、いわゆるバブ
ルロツクによつて圧力損失が増大する。ピーニング性能
は向上するものの、より高圧のポンプが必要になりコス
ト的には不利になつてしまう。
すれば、径収縮部(しぼり部)912における急激な縮
流のためにキヤビテーシヨンが活発に発生するが、噴出
孔913内において気泡が発生するため、いわゆるバブ
ルロツクによつて圧力損失が増大する。ピーニング性能
は向上するものの、より高圧のポンプが必要になりコス
ト的には不利になつてしまう。
【0010】なお、図中の908はノズル本体、909
は高圧水、910は中心軸、911は高圧水供給流路、
914は座ぐり部である。
は高圧水、910は中心軸、911は高圧水供給流路、
914は座ぐり部である。
【0011】図12および図13のノズルとともに、キ
ヤビテーシヨン噴流は単一噴出孔から作り出されるた
め、その拡がりが乏しい。従つて、広い面積の部分をピ
ーニングするためには、ノズルを複雑にトラバースさせ
たりあるいは施工時間を長くしなければならないという
問題が残る。ピーニング施工時間を短縮しノズルのマニ
ユピレーシヨン(位置決め操作)を簡略化するために
は、拡がりの大きなキヤビテーシヨン噴流を作り出さね
ばならない。
ヤビテーシヨン噴流は単一噴出孔から作り出されるた
め、その拡がりが乏しい。従つて、広い面積の部分をピ
ーニングするためには、ノズルを複雑にトラバースさせ
たりあるいは施工時間を長くしなければならないという
問題が残る。ピーニング施工時間を短縮しノズルのマニ
ユピレーシヨン(位置決め操作)を簡略化するために
は、拡がりの大きなキヤビテーシヨン噴流を作り出さね
ばならない。
【0012】ここでは、水中水噴流を利用する先行技術
を2例紹介する。図14に示す先行技術(特開昭60−
168554号)のノズルは、水中における各種作業の
ために開発されたノズルであり、キヤビテーシヨンの利
用が謳われている。
を2例紹介する。図14に示す先行技術(特開昭60−
168554号)のノズルは、水中における各種作業の
ために開発されたノズルであり、キヤビテーシヨンの利
用が謳われている。
【0013】なお、図中の1001はノズル本体、10
02はオリフイス部、1003は円錐開口部、1004
は円錐空洞部、1005は配管部材、1006は高圧噴
出装置、1007は加工対象物である。
02はオリフイス部、1003は円錐開口部、1004
は円錐空洞部、1005は配管部材、1006は高圧噴
出装置、1007は加工対象物である。
【0014】図15の例(特開昭61−8184号)
は、水中水噴流で発生するキヤビテーシヨンの作用によ
つて、エンジン部品等に付着するスラツジ等の汚染物を
除去しようとするものであ。
は、水中水噴流で発生するキヤビテーシヨンの作用によ
つて、エンジン部品等に付着するスラツジ等の汚染物を
除去しようとするものであ。
【0015】なお、図中の1101は水槽、1102は
被洗浄物、1103はノズル、1103aはノズル先
端、1103bは噴出孔、1104は水、1105は管
路である。
被洗浄物、1103はノズル、1103aはノズル先
端、1103bは噴出孔、1104は水、1105は管
路である。
【0016】本発明の目的は、ピーニングによる残留応
力の改善を効率的に行い、施工時間の短縮を図ることを
目的とする。
力の改善を効率的に行い、施工時間の短縮を図ることを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】ピーニングによる残留応
力改善施工の効率化、すなわち施工時間の短縮(コスト
の低減)を測るために本発明においては、次のような手
段によるキヤビテーシヨン噴流を作り出す。
力改善施工の効率化、すなわち施工時間の短縮(コスト
の低減)を測るために本発明においては、次のような手
段によるキヤビテーシヨン噴流を作り出す。
【0018】複数の噴出孔を傾斜して対向するようにセ
ツトし、両噴出孔から噴出する高速の水中水噴流同士を
衝突させる。このようにすると、激しい乱れを有する高
速水噴流同士の衝突のため、互いの乱れの相乗効果によ
つて著しく激しく増幅したキヤビテーシヨンが発生す
る。
ツトし、両噴出孔から噴出する高速の水中水噴流同士を
衝突させる。このようにすると、激しい乱れを有する高
速水噴流同士の衝突のため、互いの乱れの相乗効果によ
つて著しく激しく増幅したキヤビテーシヨンが発生す
る。
【0019】また、噴流の形状は、厚み方向には偏平で
幅方向にはかなり拡がりの大きないわゆる扇形のキヤビ
テーシヨン噴流となる。
幅方向にはかなり拡がりの大きないわゆる扇形のキヤビ
テーシヨン噴流となる。
【0020】複数の噴出孔への高圧水供給法としては、
(a)同一のポンプと耐圧ホースにより、ノズル部へ水
を高圧送給し、ノズル部の直前で均等に分岐し、両噴出
孔からは同一流量の水流を噴射させる方法、(b)別々
のポンプによりそれぞれの耐圧ホースにより、水を個々
のポンプ別の流量制御により高圧送給し、両ノズルの噴
出孔から水流を噴射させる方法、が考えられる。
(a)同一のポンプと耐圧ホースにより、ノズル部へ水
を高圧送給し、ノズル部の直前で均等に分岐し、両噴出
孔からは同一流量の水流を噴射させる方法、(b)別々
のポンプによりそれぞれの耐圧ホースにより、水を個々
のポンプ別の流量制御により高圧送給し、両ノズルの噴
出孔から水流を噴射させる方法、が考えられる。
【0021】前記(a)は設備費が少なくて済むのに対
し、(b)は設備コストが高くなるが、両ノズルの水噴
射流量を交互に異ならせるいわゆるスイツチング操作に
より扇形のキヤビテーシヨン噴流を左右に振らせる(ス
イングさせる)操作ができる。このようにすれば、ノズ
ルに首を振らせたりノズルを動かす(トラバースさせ
る)ような複雑な操作が不要になり、大きな面積の部分
のピーニングが可能になる。
し、(b)は設備コストが高くなるが、両ノズルの水噴
射流量を交互に異ならせるいわゆるスイツチング操作に
より扇形のキヤビテーシヨン噴流を左右に振らせる(ス
イングさせる)操作ができる。このようにすれば、ノズ
ルに首を振らせたりノズルを動かす(トラバースさせ
る)ような複雑な操作が不要になり、大きな面積の部分
のピーニングが可能になる。
【0022】
【作用】上記したようなキヤビテーシヨン噴流の形成方
法を採用すれば、衝突によつて生じる衝撃的な激しい乱
れ(圧力変動と渦流の作用)により、噴射水中にある気
泡核が一斉に励起され、より小さな気泡核までがキヤビ
テーシヨン気泡として成長するようになる。
法を採用すれば、衝突によつて生じる衝撃的な激しい乱
れ(圧力変動と渦流の作用)により、噴射水中にある気
泡核が一斉に励起され、より小さな気泡核までがキヤビ
テーシヨン気泡として成長するようになる。
【0023】また、キヤビテーシヨン噴流の形状が扇形
となることで、周囲水との接触面積が増えて、さらに周
囲水との間で剪断作用が強く働くようになり、周囲水中
にある気泡核も、乱れによるトリガを受けキヤビテーシ
ヨン気泡として成長する。このようなキヤビテーシヨン
気泡の成長は、近くの水中にある気泡核をも刺激し、連
鎖的な作用によりキヤビテーシヨンは著しく成長する。
となることで、周囲水との接触面積が増えて、さらに周
囲水との間で剪断作用が強く働くようになり、周囲水中
にある気泡核も、乱れによるトリガを受けキヤビテーシ
ヨン気泡として成長する。このようなキヤビテーシヨン
気泡の成長は、近くの水中にある気泡核をも刺激し、連
鎖的な作用によりキヤビテーシヨンは著しく成長する。
【0024】このようにして、扇形の高速水噴流は充分
にキヤビテーシヨンが促進されたものとなり、ピーニン
グによる残留応力改善に適したものとなる。
にキヤビテーシヨンが促進されたものとなり、ピーニン
グによる残留応力改善に適したものとなる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明を具体化した水中ノズルの構
造を、ノズル本体の中心軸13を通る縦断面図(図2B
−B′線上断面図)として示したものである。図2は、
図1のA−A′線方向から視た図で、同ノズルの噴出孔
2の開口状態を示す。
造を、ノズル本体の中心軸13を通る縦断面図(図2B
−B′線上断面図)として示したものである。図2は、
図1のA−A′線方向から視た図で、同ノズルの噴出孔
2の開口状態を示す。
【0026】この水中ノズルは、ノズル本体1、インタ
メデイエイトボデイ4、ノズルガン5およびこれらを一
体に装着固定するための固定具11により構成されてい
る。高圧水6は、ノズルガン5の中心軸(ノズル本体1
の中心軸13)上に開口する高圧水供給流路7を通じて
インタメデイエイトボデイ4に開口する大きな空間であ
る高圧水ヘツダ8に導かれる。この高圧水ヘツダ8の下
流には、開口断面積の等しい高圧水分割供給流路9が2
つ開口している。ノズル本体1には、2つの噴出孔2が
(厳密には噴出孔中心軸12が)、噴流中心軸3に対し
て衝突角度θ(噴流中心軸3に対して両振り)だけ傾斜
して配設されている。これら噴出孔2には、高圧水6
が、高圧水分割供給流路9からノズル本体1における高
圧水分割供給流路10を通じて均等流量で導かれる。
メデイエイトボデイ4、ノズルガン5およびこれらを一
体に装着固定するための固定具11により構成されてい
る。高圧水6は、ノズルガン5の中心軸(ノズル本体1
の中心軸13)上に開口する高圧水供給流路7を通じて
インタメデイエイトボデイ4に開口する大きな空間であ
る高圧水ヘツダ8に導かれる。この高圧水ヘツダ8の下
流には、開口断面積の等しい高圧水分割供給流路9が2
つ開口している。ノズル本体1には、2つの噴出孔2が
(厳密には噴出孔中心軸12が)、噴流中心軸3に対し
て衝突角度θ(噴流中心軸3に対して両振り)だけ傾斜
して配設されている。これら噴出孔2には、高圧水6
が、高圧水分割供給流路9からノズル本体1における高
圧水分割供給流路10を通じて均等流量で導かれる。
【0027】噴流衝突角θi は10°以上180°未
満、より望ましくは30°以上120°未満の範囲に設
定する。θi が大きすぎると衝突して生じるキヤビテー
シヨン噴流が上流側へと跳ね返り、ノズル本体1に衝突
するおそれが生じ、噴流中心軸3の下流側への貫通力が
衰えてしまう。一方、θi が小さすぎると2つの水噴流
を衝突させることによるキヤビテーシヨン促進効果が乏
しくなる。この実施例では、ノズル部において供給水を
2つに均等に分割するため、給水系の構成は基本的に単
孔タイプのノズルの場合と同様であり、単一の高圧水供
給ユニツトと一体の耐圧ホースの組み合わせによる。
満、より望ましくは30°以上120°未満の範囲に設
定する。θi が大きすぎると衝突して生じるキヤビテー
シヨン噴流が上流側へと跳ね返り、ノズル本体1に衝突
するおそれが生じ、噴流中心軸3の下流側への貫通力が
衰えてしまう。一方、θi が小さすぎると2つの水噴流
を衝突させることによるキヤビテーシヨン促進効果が乏
しくなる。この実施例では、ノズル部において供給水を
2つに均等に分割するため、給水系の構成は基本的に単
孔タイプのノズルの場合と同様であり、単一の高圧水供
給ユニツトと一体の耐圧ホースの組み合わせによる。
【0028】図7に示す具体例では、ノズル部へ独立し
た供給系からそれぞれのノズル401(a)と401
(b)へと高圧水407(a)および407(b)が供
給される。構造が同一である一対のノズル401(a)
および401(b)は、ノズルサポート408によりノ
ズルサポート中心軸409に対して両振り角度θi で傾
斜するように設置されている。この両振り角度θi は、
それぞれのノズル401(a)および401(b)にお
けるノズル中心軸405(a)および405(b)のな
す角度に等しい。それぞれのノズル401(a)と40
1(b)には、図8に示すように独立した高圧水供給系
から、流量制御されて水が送給される。高圧水供給装置
は2台あり〔505(a)と505(b)〕、ここから
それぞれに噴射圧力レギユレータ504(a)と504
(b)を通して、それぞれのノズル501(a)と50
1(b)に高圧水が送られる。それぞれの噴射系におけ
る噴射流量(噴射圧力)は、水供給コントロールユニツ
ト510により制御される。両噴射系の噴射圧力を交互
にしかも周期的に変化させる制御を行わせれば、後述す
るうよにキヤビテーシヨン衝突噴流の傾き角度を周期的
に変化させること、つまり衝突キヤビテーシヨン噴流を
振らせること(噴流のスイツチング)が可能になり、幅
広い部分をピーニングするノズルとして利用できること
になる。
た供給系からそれぞれのノズル401(a)と401
(b)へと高圧水407(a)および407(b)が供
給される。構造が同一である一対のノズル401(a)
および401(b)は、ノズルサポート408によりノ
ズルサポート中心軸409に対して両振り角度θi で傾
斜するように設置されている。この両振り角度θi は、
それぞれのノズル401(a)および401(b)にお
けるノズル中心軸405(a)および405(b)のな
す角度に等しい。それぞれのノズル401(a)と40
1(b)には、図8に示すように独立した高圧水供給系
から、流量制御されて水が送給される。高圧水供給装置
は2台あり〔505(a)と505(b)〕、ここから
それぞれに噴射圧力レギユレータ504(a)と504
(b)を通して、それぞれのノズル501(a)と50
1(b)に高圧水が送られる。それぞれの噴射系におけ
る噴射流量(噴射圧力)は、水供給コントロールユニツ
ト510により制御される。両噴射系の噴射圧力を交互
にしかも周期的に変化させる制御を行わせれば、後述す
るうよにキヤビテーシヨン衝突噴流の傾き角度を周期的
に変化させること、つまり衝突キヤビテーシヨン噴流を
振らせること(噴流のスイツチング)が可能になり、幅
広い部分をピーニングするノズルとして利用できること
になる。
【0029】なお、図7において、402(a),40
2(b)は径収縮部(絞り部)、403(a),403
(b)は噴出孔、404(a),404(b)は高圧水
供給流路、406(a),406(b)は耐圧ホースで
ある。
2(b)は径収縮部(絞り部)、403(a),403
(b)は噴出孔、404(a),404(b)は高圧水
供給流路、406(a),406(b)は耐圧ホースで
ある。
【0030】また図8において、502はノズルガン、
503(a),503(b)は高圧水供給経路、506
は水のレゾーバ、507は周囲水、508は衝突キヤビ
テーシヨン噴流、509は被加工対象面である。
503(a),503(b)は高圧水供給経路、506
は水のレゾーバ、507は周囲水、508は衝突キヤビ
テーシヨン噴流、509は被加工対象面である。
【0031】図3に、水中ノズル1における現象を模式
的に示す。傾斜角度θで配設された2つの噴出孔2より
高圧水が噴射されて衝突する。噴出孔2より噴射された
単一の高速水噴流206は、噴出孔2における強い減圧
加速作用によりキヤビテーシヨンの出やすい状態になつ
ており、噴流206中にはキヤビテーシヨン気泡201
が量的には少ないものの発生する。
的に示す。傾斜角度θで配設された2つの噴出孔2より
高圧水が噴射されて衝突する。噴出孔2より噴射された
単一の高速水噴流206は、噴出孔2における強い減圧
加速作用によりキヤビテーシヨンの出やすい状態になつ
ており、噴流206中にはキヤビテーシヨン気泡201
が量的には少ないものの発生する。
【0032】一方、噴流206同士の衝突による効果は
圧倒的に大きく、衝突によつて生じる衝撃や乱れの作用
により、2つの噴流内にある気泡核は強い刺激を受けて
急速にキヤビテーシヨン気泡202として成長する。キ
ヤビテーシヨンによつて生じた噴流の乱れは、噴流20
6と周囲水207との界面(はつきりとした境界が存在
する訳ではないが)に剪断渦203を作り出す。後述す
るように衝突噴流は扇形で偏平な形状となるが、その
「扇の表と裏」に相当する噴流表面は面積が大きいため
に剪断渦203も大量に発生し、この渦203が新たに
剪断渦由来のキヤビテーシヨン204を作り出すことに
なる。2つの高速水流同士の衝突により一気に発生する
キヤビテーシヨンと、このような剪断渦由来のキヤビテ
ーシヨンが重畳し合い、衝突噴流は著しく発達した衝突
キヤビテーシヨン噴流206となる。なお、図中の20
5は、周囲水207の巻き込みである。
圧倒的に大きく、衝突によつて生じる衝撃や乱れの作用
により、2つの噴流内にある気泡核は強い刺激を受けて
急速にキヤビテーシヨン気泡202として成長する。キ
ヤビテーシヨンによつて生じた噴流の乱れは、噴流20
6と周囲水207との界面(はつきりとした境界が存在
する訳ではないが)に剪断渦203を作り出す。後述す
るように衝突噴流は扇形で偏平な形状となるが、その
「扇の表と裏」に相当する噴流表面は面積が大きいため
に剪断渦203も大量に発生し、この渦203が新たに
剪断渦由来のキヤビテーシヨン204を作り出すことに
なる。2つの高速水流同士の衝突により一気に発生する
キヤビテーシヨンと、このような剪断渦由来のキヤビテ
ーシヨンが重畳し合い、衝突噴流は著しく発達した衝突
キヤビテーシヨン噴流206となる。なお、図中の20
5は、周囲水207の巻き込みである。
【0033】図4は、水噴流14同士の衝突によつて作
り出されるキヤビテーシヨン衝突噴流15の形態を模式
的に描いたものである。キヤビテーシヨン衝突噴流15
は、図のように偏平な扇形となる。従つて、キヤビテー
シヨン衝突噴流15が固体面へ衝突する部分、すなわち
図においてピーニング面16は略楕円型となる。矢印1
8方向にノズルをトラバースさせることにより、幅広い
面積の被加工対象面17の残留応力を改善できることに
なる。
り出されるキヤビテーシヨン衝突噴流15の形態を模式
的に描いたものである。キヤビテーシヨン衝突噴流15
は、図のように偏平な扇形となる。従つて、キヤビテー
シヨン衝突噴流15が固体面へ衝突する部分、すなわち
図においてピーニング面16は略楕円型となる。矢印1
8方向にノズルをトラバースさせることにより、幅広い
面積の被加工対象面17の残留応力を改善できることに
なる。
【0034】図5(図4α−α′方向視図)に、衝突キ
ヤビテーシヨン噴流15の輪郭を側面からの視図として
示す。衝突キヤビテーシヨン噴流15は偏平であるた
め、側面から見るとこの図のように偏平である。
ヤビテーシヨン噴流15の輪郭を側面からの視図として
示す。衝突キヤビテーシヨン噴流15は偏平であるた
め、側面から見るとこの図のように偏平である。
【0035】一方、図6(図4β−β′方向視図)は、
衝突キヤビテーシヨン噴流15の正面輪郭を示したもの
である。正面からの形状はこのように扇形となる。な
お、図4から図6において13は周囲水、19は跳ね返
り噴流である。
衝突キヤビテーシヨン噴流15の正面輪郭を示したもの
である。正面からの形状はこのように扇形となる。な
お、図4から図6において13は周囲水、19は跳ね返
り噴流である。
【0036】図9と図10は、ノズルの各噴出孔へそれ
ぞれに独立に流量制御して高圧水を供給する実施例(図
7、図8)において、流量を噴出孔ごとに異ならせた場
合に生じる衝突キヤビテーシヨン噴流の傾きを模式的に
描いたものである。
ぞれに独立に流量制御して高圧水を供給する実施例(図
7、図8)において、流量を噴出孔ごとに異ならせた場
合に生じる衝突キヤビテーシヨン噴流の傾きを模式的に
描いたものである。
【0037】図9の例は、ノズル601(a)から水を
高圧噴射(大流量)607し、一方のノズル601
(b)からは水を低圧噴射(小流量)608する場合で
あり、衝突キヤビテーシヨン噴流606はノズル601
(b)の方へ傾く。
高圧噴射(大流量)607し、一方のノズル601
(b)からは水を低圧噴射(小流量)608する場合で
あり、衝突キヤビテーシヨン噴流606はノズル601
(b)の方へ傾く。
【0038】なお、図中の602(a),602(b)
は耐圧ホース、603はノズルサポート、604はノズ
ルサポート中心軸、605(a),605(b)はキヤ
ビテーシヨン噴流である。
は耐圧ホース、603はノズルサポート、604はノズ
ルサポート中心軸、605(a),605(b)はキヤ
ビテーシヨン噴流である。
【0039】図10は、両ノズル701(a)および7
01(b)へ供給する水の流量を、図9の例とは逆にし
た場合であり、衝突キヤビテーシヨン噴流706の傾き
も、図9に示した傾きとは逆方向になる。
01(b)へ供給する水の流量を、図9の例とは逆にし
た場合であり、衝突キヤビテーシヨン噴流706の傾き
も、図9に示した傾きとは逆方向になる。
【0040】なお、図中の702(a),702(b)
は耐圧ホース、703はノズルサポート、704はノズ
ルサポート中心軸、705(a),705(b)はキヤ
ビテーシヨン噴流、707は少流量の低圧噴射、708
は多流量の高圧噴射である。図8に示す高圧水供給系に
おいて、高圧水供給流量505aおよび505bからの
吐出流量を周期的に変化させれば、図9と図10の例に
示すように噴流を左右に首振るようにスイツチングする
ことが可能になる。ノズルサポート中心軸604(ある
いは704)に対する衝突キヤビテーシヨン噴流(60
6あるいは706)の傾き角度θS は、30°位にする
ことが可能である。このようにすれば幅広い部分の応力
改善が可能になり、ノズルに首を振らせたりあるいはノ
ズルを幅方向に交互に運動させるような複雑なマニユピ
レーシヨンが不要になる図11は、本発明実施例と従来
式ノズルにおいて、加工対象面804上に発生する圧力
分布を比較(但し噴流横断面軸線805上における比
較)したものである。なお、図中の801はノズル、8
02は従来式のノズルのキヤビテーシヨン噴流、803
は本発明ノズル(図1、図2)のキヤビテーシヨン噴
流、805は噴流横断面軸線である。
は耐圧ホース、703はノズルサポート、704はノズ
ルサポート中心軸、705(a),705(b)はキヤ
ビテーシヨン噴流、707は少流量の低圧噴射、708
は多流量の高圧噴射である。図8に示す高圧水供給系に
おいて、高圧水供給流量505aおよび505bからの
吐出流量を周期的に変化させれば、図9と図10の例に
示すように噴流を左右に首振るようにスイツチングする
ことが可能になる。ノズルサポート中心軸604(ある
いは704)に対する衝突キヤビテーシヨン噴流(60
6あるいは706)の傾き角度θS は、30°位にする
ことが可能である。このようにすれば幅広い部分の応力
改善が可能になり、ノズルに首を振らせたりあるいはノ
ズルを幅方向に交互に運動させるような複雑なマニユピ
レーシヨンが不要になる図11は、本発明実施例と従来
式ノズルにおいて、加工対象面804上に発生する圧力
分布を比較(但し噴流横断面軸線805上における比
較)したものである。なお、図中の801はノズル、8
02は従来式のノズルのキヤビテーシヨン噴流、803
は本発明ノズル(図1、図2)のキヤビテーシヨン噴
流、805は噴流横断面軸線である。
【0041】本発明の実施例(曲線X)では、従来式ノ
ズル(曲線Y)における発生圧力分布に比べて、圧力分
布のピークPP がやや小さいものの、幅方向の圧力分布
は末広がりに拡大していることが分かる。従来式ノズル
利用時におけるピーク発生圧力PP の半値幅を“1”と
した場合、本実施例の場合発生圧力分布の半値幅(片振
り)は“3.6”に相当する。このように本発明ノズル
における衝突キヤビテーシヨン噴流の横断面方向を有効
に利用すれば、加工対象表面の幅広い部分を短時間でピ
ーニング施工することが可能になる。
ズル(曲線Y)における発生圧力分布に比べて、圧力分
布のピークPP がやや小さいものの、幅方向の圧力分布
は末広がりに拡大していることが分かる。従来式ノズル
利用時におけるピーク発生圧力PP の半値幅を“1”と
した場合、本実施例の場合発生圧力分布の半値幅(片振
り)は“3.6”に相当する。このように本発明ノズル
における衝突キヤビテーシヨン噴流の横断面方向を有効
に利用すれば、加工対象表面の幅広い部分を短時間でピ
ーニング施工することが可能になる。
【0042】本実施例では噴流の衝突角度θi を60°
としている。この衝突角度θi もピーニングの対象物に
応じて変化させたノズルを用いることができるが、加工
対象面で発生する有効衝撃圧分布の拡がりもθi に対し
て変化する。
としている。この衝突角度θi もピーニングの対象物に
応じて変化させたノズルを用いることができるが、加工
対象面で発生する有効衝撃圧分布の拡がりもθi に対し
て変化する。
【0043】図16は、衝突角度θi に対する有効衝撃
圧発生領域の幅L1 /L2 の変化を示したものである。
縦軸は相対値L1 /L2 として表しているが、L2 は衝
突させない、いわゆる従来式単孔ノズルにおける有効衝
撃圧発生幅を示すものである。ここでは、残留応力改善
に対して有効な固体面上における基準発生圧力を50M
Pa とした。このような発生圧力は、感圧フイルム法に
より求めたものである。
圧発生領域の幅L1 /L2 の変化を示したものである。
縦軸は相対値L1 /L2 として表しているが、L2 は衝
突させない、いわゆる従来式単孔ノズルにおける有効衝
撃圧発生幅を示すものである。ここでは、残留応力改善
に対して有効な固体面上における基準発生圧力を50M
Pa とした。このような発生圧力は、感圧フイルム法に
より求めたものである。
【0044】この結果から分かるように、L1 /L2 は
θi とともに増大し、θi ≦90°においてピークに達
し、単孔ノズルと比較して4倍近い有効幅となつた後
は、噴流同士の正面衝突(θi =180°)に近づくほ
ど減少する。すなわちθi には最適値があり、θi ≒9
0°がこれに相当する。
θi とともに増大し、θi ≦90°においてピークに達
し、単孔ノズルと比較して4倍近い有効幅となつた後
は、噴流同士の正面衝突(θi =180°)に近づくほ
ど減少する。すなわちθi には最適値があり、θi ≒9
0°がこれに相当する。
【0045】ここで得られたグラフの形状から、30°
<θi <120°の領域が好適条件であると分かる。θ
i が小さい場合、L1 /L2 を拡大する効果が小さいの
は、衝突の影響が中々噴流へ及ばないためである。
<θi <120°の領域が好適条件であると分かる。θ
i が小さい場合、L1 /L2 を拡大する効果が小さいの
は、衝突の影響が中々噴流へ及ばないためである。
【0046】一方、θi を大きくし過ぎるとL1 /L2
が減少するのは、噴流が幾何学的形状としては拡がるも
のの、拡がりすぎて発生衝撃圧力を生み出すエネルギー
が拡散してしまつたためと考えられる。但し、正面衝突
(θi =90°)させる方法にも特殊な応用例がある。
が減少するのは、噴流が幾何学的形状としては拡がるも
のの、拡がりすぎて発生衝撃圧力を生み出すエネルギー
が拡散してしまつたためと考えられる。但し、正面衝突
(θi =90°)させる方法にも特殊な応用例がある。
【0047】例えば、図16中に挿入して描いたよう
に、内径2〜3インチ程度の細管内内周溶接部の周方向
の均一ピーニングには正面衝突法が適している。なお、
θi =60°とした場合、噴流の中心において施工前1
00MPa の引つ張り方向残留応力が圧縮方向350M
Pa へと改善された。この応力改善効果は、単孔ノズル
からの円錐型噴流を衝突させた場合と略同じである。
に、内径2〜3インチ程度の細管内内周溶接部の周方向
の均一ピーニングには正面衝突法が適している。なお、
θi =60°とした場合、噴流の中心において施工前1
00MPa の引つ張り方向残留応力が圧縮方向350M
Pa へと改善された。この応力改善効果は、単孔ノズル
からの円錐型噴流を衝突させた場合と略同じである。
【0048】従つて、本発明の場合、応力改善効果の及
ぶ範囲を大幅に拡大できるということになる。さらに付
け加えたいことは、単孔ノズルからの円錐型噴流を用い
る場合に比べて、騒音レベルが概ね65%まで低下する
ことである。これは、衝突して生じたキヤビテーシヨン
噴流内における気泡の挙動が、単孔ノズルからのキヤビ
テーシヨン噴流におけるそれと異なるためであろうと考
えられる。
ぶ範囲を大幅に拡大できるということになる。さらに付
け加えたいことは、単孔ノズルからの円錐型噴流を用い
る場合に比べて、騒音レベルが概ね65%まで低下する
ことである。これは、衝突して生じたキヤビテーシヨン
噴流内における気泡の挙動が、単孔ノズルからのキヤビ
テーシヨン噴流におけるそれと異なるためであろうと考
えられる。
【0049】本発明の水中ノズルの応用範囲は非常に広
い。一般に表面応力改善にあたつては、熱を加えないつ
まり金属組織の変態を伴わない常温処理の方が格段に好
ましい。この点からも本発明は有利であり、ボイラの耐
圧部材等の表面応力改善へも応用することができる。
い。一般に表面応力改善にあたつては、熱を加えないつ
まり金属組織の変態を伴わない常温処理の方が格段に好
ましい。この点からも本発明は有利であり、ボイラの耐
圧部材等の表面応力改善へも応用することができる。
【0050】水中における作業であることを考えれば、
船舶へも適用することができる。海水面下にある船舶の
底部には、貝、藻、その他の生物が付着し、走行に際し
てかなりの流動抵抗になる。本発明の水中ノズルでは、
これらの付着物を海水中において除去することを可能に
する。このように付着生物の除去が海水中において可能
になれば、 船をドツクへ入れ、 ドツクから海水をくみ出し、 付着物の混じる洗水を廃棄し、 ドツクへ再び海水を入れる、 といつた一連の操作が一切省略されることになり、船舶
の保全がより経済的に行われるようになる。付着物を防
ぐために用いられる特殊な塗料の使用も削減されれば、
海洋の環境保護の観点からも好ましい。特に、ドツク付
近の有機すず化合物による海洋汚染を防止することがで
きる。また本発明によつて、船舶の走行中に洗浄が可能
になれば、寄港インターバルの長い特殊船舶への適用も
可能になる。
船舶へも適用することができる。海水面下にある船舶の
底部には、貝、藻、その他の生物が付着し、走行に際し
てかなりの流動抵抗になる。本発明の水中ノズルでは、
これらの付着物を海水中において除去することを可能に
する。このように付着生物の除去が海水中において可能
になれば、 船をドツクへ入れ、 ドツクから海水をくみ出し、 付着物の混じる洗水を廃棄し、 ドツクへ再び海水を入れる、 といつた一連の操作が一切省略されることになり、船舶
の保全がより経済的に行われるようになる。付着物を防
ぐために用いられる特殊な塗料の使用も削減されれば、
海洋の環境保護の観点からも好ましい。特に、ドツク付
近の有機すず化合物による海洋汚染を防止することがで
きる。また本発明によつて、船舶の走行中に洗浄が可能
になれば、寄港インターバルの長い特殊船舶への適用も
可能になる。
【0051】
【発明の効果】本発明を実施したことによる効果をまと
めると、次のようになる。
めると、次のようになる。
【0052】(1)水中にある加工対象物の幅広い部分
の残留応力改善が可能になる。これによつて、対象が大
型構造物であつても短時間でピーニング施工が可能にな
る。また、同一噴射水流量であつても、一度に多くの加
工対象物の残留応力改善が可能になるため、ピーニング
効率が向上するという経済的効果が生じる。
の残留応力改善が可能になる。これによつて、対象が大
型構造物であつても短時間でピーニング施工が可能にな
る。また、同一噴射水流量であつても、一度に多くの加
工対象物の残留応力改善が可能になるため、ピーニング
効率が向上するという経済的効果が生じる。
【0053】(2)ノズルから噴出後に、水噴流中でキ
ヤビテーシヨンを促進するため、ノズル噴出孔内におけ
るキヤビテーシヨン気泡の閉塞がなく、不要な圧力損失
が生じない。従つて、ポンプを効率よく利用することが
可能で、より低い吐出圧力のポンプで運用可能となるた
め、設備コストも削減できる。
ヤビテーシヨンを促進するため、ノズル噴出孔内におけ
るキヤビテーシヨン気泡の閉塞がなく、不要な圧力損失
が生じない。従つて、ポンプを効率よく利用することが
可能で、より低い吐出圧力のポンプで運用可能となるた
め、設備コストも削減できる。
【0054】(3)ノズルの噴出孔において激しいキヤ
ビテーシヨンを起こさせないために、ノズルが損傷が受
けにくくなる。従つて、ノズルの耐久性が向上するとと
もに、キヤビテーシヨン噴流の現象やピーニング効果の
再現性が良くなり、応力改善法としての信頼性が大幅に
向上する。
ビテーシヨンを起こさせないために、ノズルが損傷が受
けにくくなる。従つて、ノズルの耐久性が向上するとと
もに、キヤビテーシヨン噴流の現象やピーニング効果の
再現性が良くなり、応力改善法としての信頼性が大幅に
向上する。
【0055】(4)施工時の騒音レベルが低減する。
【図1】本発明の実施例に係る水中ノズルの縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のA−A′方向視図である。
【図3】本発明の水中ノズルの現象を模式的に示す図で
ある。
ある。
【図4】キヤビテーシヨン衝突噴流の形態を模式的に示
す図である。
す図である。
【図5】図4のα−α′方向視図である。
【図6】図4のβ−β′方向視図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る水中ノズルの一部断
面図である。
面図である。
【図8】この水中ノズルの高圧水供給系統の概略構成図
である。
である。
【図9】この水中ノズルにおける噴流の動作例を示す図
である。
である。
【図10】この水中ノズルにおける噴流の動作例を示す
図である。
図である。
【図11】本発明のノズルと従来式ノズルのキヤビテー
シヨン噴流による圧力分布を説明するための図である。
シヨン噴流による圧力分布を説明するための図である。
【図12】従来のノズルの一部断面図である。
【図13】従来のノズルの一部断面図である。
【図14】従来提案されたノズルの概略構成図である。
【図15】従来提案されたノズルの概略構成図である。
【図16】衝突角度と有効衝撃圧発生領域の幅との関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
1 ノズル本体 2 噴出孔 3 噴流中心軸 4 インタメデイエイトボデイ 5 ノズルガン 6 高圧水 7 高圧水供給流路 8 高圧水ヘツダ 9,10 高圧水分割供給流路 11 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒沢 孝一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 榎本 邦夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 水中において高圧ポンプから供給する水
を、ノズルから高速で水中へ噴射し、水中にある加工対
象物に衝突させることにより、加工対象物の表面応力状
態を改善する金属強化用水中ノズルにおいて、 噴出孔を複数個傾斜させて設け、各噴出孔から噴出され
る高速水流同士を衝突させることにより高速水中噴流を
形成することを特徴とする金属強化用水中ノズル。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記噴出孔の中
心軸傾斜角度を両振り角度として30°以上120°未
満としたことを特徴とする金属強化用水中ノズル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載において、高圧水
供給ユニツトから単一の高圧水供給流路により高圧水を
導き、水中ノズルあるいは水中ノズルの上流近傍におい
て流路を均等に分岐し、各噴出孔から均等に高速水流を
噴射することを特徴とする金属強化用水中ノズル。 - 【請求項4】 請求項1または2記載において、単一あ
るいは複数の高圧水供給ユニツトから流量制御手段を介
設する複数の高圧水供給流路により高圧水を導き、ノズ
ルの各噴出孔へ高圧水を個別に供給するとともに、各高
圧水供給流路における流量を交互に変化させることによ
り、高速水流の衝突により生じる水中高速水噴流の噴出
方向を周期的に変化させることを特徴とする金属強化用
水中ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20396192A JP3317723B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 金属強化用水中ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20396192A JP3317723B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 金属強化用水中ノズル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647666A true JPH0647666A (ja) | 1994-02-22 |
| JP3317723B2 JP3317723B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=16482523
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20396192A Expired - Fee Related JP3317723B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 金属強化用水中ノズル |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3317723B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0833879A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-06 | Morishita Kikai Seisakusho:Kk | 瓶の洗浄方法及び装置 |
| JP2008168167A (ja) * | 2007-01-05 | 2008-07-24 | Kyoritsu Gokin Co Ltd | 噴射ノズルとそれを用いた噴霧方法 |
| JP2015208719A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 第一精機エンジニアリング株式会社 | 液体噴射ノズル |
| JP2018027538A (ja) * | 2017-09-13 | 2018-02-22 | 第一精機エンジニアリング株式会社 | 液体噴射ノズル |
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| WO2021075096A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | 株式会社デンソー | 液体噴射ノズル及び車両のセンサ洗浄装置 |
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| WO2025134365A1 (ja) * | 2023-12-22 | 2025-06-26 | ファナック株式会社 | 流体吐出システム |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP20396192A patent/JP3317723B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2018038070A1 (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社日立産機システム | 流体機械 |
| CN109563835A (zh) * | 2016-08-23 | 2019-04-02 | 株式会社日立产机系统 | 流体机械 |
| JPWO2018038070A1 (ja) * | 2016-08-23 | 2019-06-20 | 株式会社日立産機システム | 流体機械 |
| CN109563835B (zh) * | 2016-08-23 | 2020-09-18 | 株式会社日立产机系统 | 流体机械 |
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| CN113365738A (zh) * | 2019-10-18 | 2021-09-07 | 株式会社电装 | 液体喷射喷嘴和车辆的传感器清洗装置 |
| JP2021065808A (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-30 | 株式会社デンソー | 液体噴射ノズル及び車両のセンサ洗浄装置 |
| US12064776B2 (en) | 2019-10-18 | 2024-08-20 | Denso Corporation | Liquid jetting nozzle and vehicle sensor washing device |
| JP2021085389A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社日立産機システム | 給液式スクリュー圧縮機 |
| JP2021130167A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | 株式会社ディスコ | 水噴射装置および水ノズル |
| WO2025134365A1 (ja) * | 2023-12-22 | 2025-06-26 | ファナック株式会社 | 流体吐出システム |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3317723B2 (ja) | 2002-08-26 |
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