JPH0647745U - 繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置 - Google Patents
繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】埋設された導電性繊維又は導電性線材の電気的
特性の変化を検出することにより板ばねの交換時期を正
確に知ることができる。 【構成】繊維強化樹脂製板ばね17に多数の導電性繊維
17aが長手方向に延びて埋設される。繊維強化樹脂製
板ばね17の両端にそれぞれ固着された一対のコネクタ
32,33が多数の導電性繊維17aの両端をそれぞれ
電気的に接続する。一対のコネクタ32,33に電源3
7を介して接続された検出手段38が導電性繊維17a
の少なくとも一部の繊維17aの切断による導電性繊維
17aの電気的特性の変化を検出し、電気的特性の変化
が所定値以上に達したときに警報手段46が警報を発す
る。
特性の変化を検出することにより板ばねの交換時期を正
確に知ることができる。 【構成】繊維強化樹脂製板ばね17に多数の導電性繊維
17aが長手方向に延びて埋設される。繊維強化樹脂製
板ばね17の両端にそれぞれ固着された一対のコネクタ
32,33が多数の導電性繊維17aの両端をそれぞれ
電気的に接続する。一対のコネクタ32,33に電源3
7を介して接続された検出手段38が導電性繊維17a
の少なくとも一部の繊維17aの切断による導電性繊維
17aの電気的特性の変化を検出し、電気的特性の変化
が所定値以上に達したときに警報手段46が警報を発す
る。
Description
【0001】
本考案は車両のサスペンションに適した繊維強化樹脂製板ばねの損傷を検出す る装置に関するものである。
【0002】
この種の板ばねは多数のカーボンファイバやグラスファイバ等の繊維が長手方 向に埋設された繊維強化樹脂製の板ばねであり、金属製板ばねより重量が小さく 、車両の軽量化を図ることができる利点がある。
【0003】
しかし、上記繊維強化樹脂製板ばねでは、板ばねの繰返しの撓みにより樹脂に 埋設されたカーボンファイバやグラスファイバが繰返し伸縮して、一部のファイ バが疲労により切断しても、その切断を外側から目視により確認できず、板ばね の交換時期を正確に知ることができない不具合があった。
【0004】 本考案の目的は、埋設された導電性繊維又は導電性線材の電気的特性の変化を 検出することにより板ばねの交換時期を正確に知ることができる繊維強化樹脂製 板ばねの損傷検出装置を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1、図2及び 図4を用いて説明する。 本考案の繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置は、図1及び図2に示すように 多数の導電性繊維17aが長手方向に延びて埋設された繊維強化樹脂製板ばね1 6,17と、板ばね16,17の両端にそれぞれ固着され多数の導電性繊維17 aの両端をそれぞれ電気的に接続する一対のコネクタ27,28,32,33と 、一対のコネクタ27,28,32,33に電源37を介して接続され導電性繊 維17aの少なくとも一部の繊維17aの切断による導電性繊維17aの電気的 特性の変化を検出する検出手段38と、電気的特性の変化が所定値以上に達した ときに警報を発する警報手段46とを備えたものである。 また、図4に示すように繊維強化樹脂製板ばね71に多数の導電性線材71b を長手方向に延びて埋設することもできる。
【0006】
繊維強化樹脂製板ばね17又は71が繰返して撓むと、導電性繊維17a又は 導電性線材71bが繰返して伸縮することにより一部の繊維17a又は線材71 bが疲労により切断する。検出手段38は一部の繊維17a又は線材71bの切 断によって繊維17a又は線材71bの電気的特性の変化が所定値以上に達した ときに、警報手段46を作動させる。
【0007】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1〜図3に示すように、トラックの前輪のアクスルシャフト11とシャシフ レーム12のサイドメンバ12a間には重ね板ばね13がサイドメンバ12aに 平行に延びて介装される。この重ね板ばね13は1枚の鋼板製板ばね14と2枚 の繊維強化樹脂製板ばね16,17とを重ねて形成され、これらの板ばね14, 16,17はその略中央でアクスルシャフト11にUボルト18を介して保持さ れる。重ね板ばね13の上端に位置する鋼板製板ばね14の前端はブラケット1 9及びピン21を介して枢着され、後端はブラケット22に上端がピン23を介 して枢着されたシャックル24の下端にピン26を介して枢着される(図2)。
【0008】 2枚の繊維強化樹脂性板ばね16,17のうち上側の板ばね16の両端には一 対のコネクタ27,28を介して一対のケーブル29,31が接続され、これら のケーブル29,31はサイドメンバ12aに形成された通孔12b,12cに それぞれ挿通される。また下側の板ばね17の両端には一対のコネクタ32,3 3を介して一対のケーブル34,36が接続され、これらのケーブル34,36 は通孔12b,12cにそれぞれ挿通される(図2)。これらの板ばね16,1 7は長さが異なるだけで構造は同一であるため、下側の板ばね17を代表して説 明する。
【0009】 板ばね17は帯板状の樹脂17bに多数の導電性繊維であるカーボンファイバ 17aを長手方向に延びて埋設することにより形成され(図1及び図3)、カー ボンファイバ17aの両端は樹脂17bを溶解することにより一定長だけ露出さ れる(図1)。この例ではカーボンファイバ17aは多数のフィラメントから構 成される高弾性率糸である。一対のコネクタ32,33はその成形材料である導 電性ラバーを板ばね17と一体成形しかつ加硫接着することにより板ばね17の 両端にそれぞれ固着される。これらのコネクタ32,33の外面にはコネクタ3 2,33に導電性異物が電気的に接触しないように絶縁被膜(図示せず)が施さ れ、これらのコネクタ32,33により多数のカーボンファイバ17aの両端が それぞれ電気的に接続される(図1)。 また一対のコネクタ32,33にそれぞれ接続された一対のケーブル34,3 6は導電性ラバーを絶縁ラバーにより被覆することにより形成される。これらの ケーブル34,36には板ばね17が繰返して撓むことにより繰返しの曲げ応力 が作用したり、前輪により跳ね上げられた小石等が当ったりするが、ケーブル3 4,36は絶縁ラバーにより被覆された導電性ラバーにより形成されているので 、殆ど損傷しないようになっている。
【0010】 一対のケーブル34,36は電源37を介して検出手段38に接続される。検 出手段38は演算増幅器39と、3つの抵抗体41,42,43と、1つのダイ オード44とを備える。演算増幅器39は2つの入力端子39a,39bと1つ の出力端子39cを有する。一方のケーブル36は抵抗体41を介して演算増幅 器39の一方の入力端子39aに接続され、他方のケーブル34は他方の入力端 子39bに接続される。また一方の入力端子39aは抵抗体42を介して接地さ れ、他方の入力端子39bは抵抗体43を介して接地される。多数のカーボンフ ァイバ17aと抵抗体41は同一の抵抗を有するように設定され、抵抗体42と 抵抗体43は同一の抵抗を有するように設定される。演算増幅器39の出力端子 39cにはダイオード44を介して後述する電磁リレー48のコイル部が接続さ れる。演算増幅器39は一方の入力端子39aに加えている検出電圧V1から他 方の入力端子39bに加えている検出電圧V2を引いた値に増幅度を掛けた出力 電圧V0が出力端子39cに加わるようになっている(図1)。
【0011】 多数のカーボンファイバ17aの抵抗の変化が所定値以上に達したときに警報 を発する警報手段46はブザー47と、電磁リレー48とを備え、電磁リレー4 8のスイッチ部は電源37にブザー47を介して接続される(図1)。ブザー4 7は図示しない運転席に設けられる。上側の板ばね16のカーボンファイバ(図 示せず)は一対のコネクタ27,28及び一対のケーブル29,31を介して図 示しない別の検出手段及び警報手段に接続される。また図2において49はショ ックアブソーバであり、サイドメンバ12aと重ね板ばね13の間に介装される 。
【0012】 このように構成された繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置の動作を説明する 。 トラックが悪路等を走行すると図示しない前輪が上下方向に振動するが、この 振動は重ね板ばね13の撓み及びショックアブソーバ49の伸縮により吸収され てシャシフレーム12に殆ど伝達されない。鋼板性板ばね14とともに繊維強化 樹脂製板ばね16,17が繰返し撓むと、埋設されたカーボンファイバ17aが 繰返し伸縮してファイバ17aの抵抗が繰返し変化する。この結果、検出電圧V 1 と検出電圧V2に僅かな差が生じ、V1とV2の差に増幅度を掛けた出力電圧V0 が電磁リレー48のコイル部に加わる。しかし、この出力電圧V0は比較的小さ く、電磁リレー48のスイッチ部は開いた状態に保たれる。
【0013】 繊維強化樹脂製板ばね16,17が更に繰返し撓むと、一部のファイバ17a が疲労により切断する。このとき、ファイバ17aの抵抗が増大し、検出電圧V 2 が検出電圧V1より低くなってV1とV2に差が生じ、V1とV2の差に増幅度を掛 けた出力電圧V0が電磁リレー48のコイル部に加わる。この出力電圧V0は大き く、電磁リレー48のコイル部に流れる電流により電磁リレー48のスイッチ部 が閉じる。この結果、ブザー47に電流が流れてブザー47が吹鳴するので、図 示しない運転者は繊維強化樹脂製板ばね17が使用限界に達したこと、即ち板ば ね17を交換しなければならないことを知ることができる。
【0014】 なお、上記実施例では導電性繊維であるカーボンファイバが埋設された繊維強 化樹脂製板ばねを挙げたが、これは一例であって図4に示すように、非導電性繊 維であるグラスファイバ71aが埋設された繊維強化樹脂製板ばね71でもよい 。この場合、大きな繰返し応力が作用する板ばね71の上縁近傍及び下縁近傍に 沿ってグラスファイバ71aと平行に多数の導電性線材である高弾性率の鋼線7 1bを樹脂71cに埋設し、これらの鋼線71bの両端に図示しない一対のコネ クタをそれぞれ固着し、更にこれらのコネクタには図示しないがケーブルを介し て鋼線の電気的特性の変化を検出する検出手段及び警報手段が接続される。 また、上記実施例では1枚の鋼板製板ばねと2枚の繊維強化樹脂製板ばねとを 重ねた重ね板ばねを挙げたが、2枚以上の鋼板製板ばねと1枚又は3枚以上の繊 維強化樹脂製板ばねとを重ねた重ね板ばねでもよい。 また、上記実施例では2枚の繊維強化樹脂製板ばねのうち下側の板ばねを検出 手段及び警報手段に接続し、上側の板ばねを別の検出手段及び警報手段に接続し たが、2枚の繊維強化樹脂製板ばねを並列に接続して単一の検出手段及び警報手 段に接続してもよい。 また、上記実施例では検出手段として演算増幅器を挙げたが、これに限らずカ ーボンファイバの抵抗を直接検出する抵抗計やカーボンファイバに流れる電流を 直接検出する電流計でもよい。この場合、一部のファイバが切断して、抵抗計に より検出されたファイバの抵抗が所定値より大きくなったとき、又は電流計によ り検出されたファイバに流れる電流が所定値より小さくなったときに、警報手段 が警報を発するように構成される。 更に、上記実施例では警報手段としてブザーを挙げたが、運転者に警報を発す ることができれば運転席に設けられたランプでもよい。
【0015】
以上述べたように、本考案によれば、繊維強化樹脂製板ばねの両端にそれぞれ 固着された一対のコネクタが多数の導電性繊維又は多数の導電性線材の両端をそ れぞれ電気的に接続し、検出手段が検出する繊維又は線材の少なくとも一部の切 断による繊維又は線材の電気的特性の変化が所定値以上に達したときに警報手段 が警報を発するように構成したので、繊維強化樹脂製板ばねの繰返しの撓みによ り少なくとも一部の繊維又は線材が疲労して切断したときに、検出手段が警報手 段を作動させ、車両の運転者は板ばねが使用限界に達したこと、即ち板ばねを交 換しなければならないことを知ることができる。
【図1】本考案実施例繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出
装置の板ばね両端の縦断面、検出手段及び警報手段を含
む構成図。
装置の板ばね両端の縦断面、検出手段及び警報手段を含
む構成図。
【図2】その板ばねを含む車両の要部側面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】別の実施例を示す図3に対応する断面図。
16,17,71 繊維強化樹脂製板ばね 17a カーボンファイバ(導電性繊維) 27,28,32,33 コネクタ 37 電源 38 検出手段 46 警報手段 71b 鋼線(導電性線材)
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の導電性繊維(17a)又は多数の導電
性線材(71b)が長手方向に延びて埋設された繊維強化樹
脂製板ばね(16,17,71)と、 前記板ばね(16,17,71)の両端にそれぞれ固着され前記多
数の導電性繊維(17a)又は前記多数の導電性線材(71b)の
両端をそれぞれ電気的に接続する一対のコネクタ(27,2
8,32,33)と、 前記一対のコネクタ(27,28,32,33)に電源(37)を介して
接続され前記導電性繊維(17a)又は前記導電性線材(71b)
の少なくとも一部の繊維(17a)又は線材(71b)の切断によ
る前記導電性繊維(17a)又は前記導電性線材(71b)の電気
的特性の変化を検出する検出手段(38)と、 前記電気的特性の変化が所定値以上に達したときに警報
を発する警報手段(46)とを備えた繊維強化樹脂製板ばね
の損傷検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8952892U JPH0647745U (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8952892U JPH0647745U (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647745U true JPH0647745U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=13973315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8952892U Pending JPH0647745U (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 繊維強化樹脂製板ばねの損傷検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647745U (ja) |
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-
1992
- 1992-12-02 JP JP8952892U patent/JPH0647745U/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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