JPH064798Y2 - 便器用俯仰体の枢支装置 - Google Patents

便器用俯仰体の枢支装置

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JPH064798Y2
JPH064798Y2 JP13651388U JP13651388U JPH064798Y2 JP H064798 Y2 JPH064798 Y2 JP H064798Y2 JP 13651388 U JP13651388 U JP 13651388U JP 13651388 U JP13651388 U JP 13651388U JP H064798 Y2 JPH064798 Y2 JP H064798Y2
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toilet
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修 松本
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は便座又は便蓋などの便器用俯仰体を便器に対し
て枢支するための装置に係り、特に便座や便蓋が便鉢の
上に静かに回動降下するよう構成された便器用俯仰体の
枢支装置に関する。
[従来の技術] 便鉢に対して起立状態にある便座や便蓋を便器前方側へ
回動させて手を離すと自重により急激に回動降下し、便
鉢上面に衝撃的に倒れ込む。
この衝撃音や衝撃に伴う機器、器物の損壊を防ぐために
回転式のオイルダンパを用いることが知られている。ま
た、実開昭62−95698号には便座・便蓋を起立方
向に付勢するばねを設けることが記載されている。
[考案が解決しようとする課題] オイルダンパを用いると、倒伏方向への回動時のみなら
ず、起立方向への回動時にも減勢がなされるため、便座
や便蓋を持ち上げる際に大きな力を要し、しかも素早く
持ち上げることができない。また、オイルダンパは精密
な構成部品を多数必要としており、価格が高い。
ばねにより便座・便蓋を起立方向に付勢する場合には、
倒伏状態にある便座・便蓋に常時上向きの力がかけられ
ることになる。ところが、便座や便蓋は通常の場合合成
樹脂成形品であるから、応力が継続して負荷されると応
力割れを起すおそれがあり、耐久性が悪い。
[課題を解決するための手段] 本考案の請求項(1)の便器用俯仰体の枢支装置は、便
器の鉢部奥側の上面に俯仰体の基端部を枢着する装置に
おいて、次の固定筒、回転筒及びコイルばねを備えたも
のである。
固定筒は、筒軸方向を便器幅方向にして前記鉢部奥側の
上面に取り付けられる。
回転筒は、外周面が固定筒の内周面と摺動可能に該固定
筒内に挿入されると共に、筒軸方向に延在するスリット
を有し、かつ内孔は挿入方向先端側に向って小径となる
テーパ状のものである。
コイルばねは、前記回転筒の内孔に挿入されており、挿
入方向先端側は該内孔の内周面に密着しており、挿入方
向後端部は前記俯仰体の基端部に係止される。そして、
前記俯仰体が倒伏方向に回動された際に拡径し、挿入方
向の非先端部分が内孔内周面を圧迫するよう構成されて
いる。
請求項(2)の便器用俯仰体の枢支装置は、請求項
(1)の便器用俯仰体の枢支装置において回転筒の内孔
を略等径とし、コイルばねを円錐台形状としてある。こ
のコイルばねは、内孔への挿入方向の先端側が内孔内周
面に密着し、挿入方向後端側が小径となるように設置さ
れる。
[作用] 請求項(1)、(2)の便器用俯仰体の枢支装置におい
て、起立状態にある俯仰体を倒伏方向に回動させると、
コイルばねが緩み方向に捻られ、コイルばねが膨らみ出
す如く拡径する。このようにして拡径したコイルばねは
内孔の内周面に当接し、回転筒を拡径させようとする。
この回転筒には筒軸方向にスリットが設けられているの
で、コイルばねの拡径力により回転筒が拡径しようと
し、これにより回転筒の外周面が固定筒の内周面に強く
押し付けられる。この結果、回転筒の外周面と固定筒の
内周面との間の摩擦力が大きくなり、俯仰体がゆっくり
と回動降下し、静かに倒伏する。
この俯仰体の倒伏に際し、俯仰体の倒伏速度が大きくな
ろうとするほどコイルばねが強く回転筒の内孔を押圧
し、回転筒と固定筒との間の摩擦力が大きくなり、俯仰
体の倒伏速度を抑制する力が大きくなる。即ち、請求項
(1)のように内孔がテーパ孔となっているか、又は請
求項(2)のようにコイルばねが円錐台形となってお
り、コイルばねの捻り変位が大きくなるほどコイルばね
のより多くの部分が内孔内周面に当接し、回転筒に与え
る拡径方向の押圧力が強力になる。従って、俯仰体は常
に適切な抑制されたゆっくりとした速度で降下し、静か
に便鉢上に倒れ込む。
倒伏状態にある俯仰体を起立させる場合には、コイルば
ねはすぼまる方向に捻られ、コイルばねは縮径しようと
する。このため、回転筒はコイルばねによって拡径方向
に圧迫されることがなく、回転筒と固定筒とは弱い摩擦
力にて摺動する。従って、倒伏状態の俯仰体を起立状態
まで回動させるときには軽い操作力にて俯仰体を回動さ
せることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して実施例について説明する。
第4図は便器の側面図であり、便器1の便鉢2の上面に
便座3及び便蓋4が枢支装置5により俯仰自在に取り付
けられている。
第1図は第4図のI−I線断面図、第2図は第1図のII
-II線断面図、第3図は第2図のIII-III線断面図であ
る。なお、第2図では後述する回転筒12,13は断面
とされず、回転筒12,13は平面図として示されてい
る。
符号6は台座部であり、便器1のボルト孔7に貫通する
ボルト8を有し、該ボルト8にナット9が締め込まれる
ことにより枢支装置5が便器1に固定されている。台座
部6には固定筒11が一体的に設けられており、該固定
筒11の筒軸方向が便器1の幅方向となるように枢支装
置5が便器1に取り付けられている。
該固定筒11内には回転筒12,13が挿入されてい
る。回転筒12,13は同型のものであり、筒軸方向に
延在するスリット12a,13aを有している。本実施
例では回転筒12,13は挿入方向先端側が封じられ後
端側が開放する形状のものであり、前記スリット12
a,13aは該後端側から筒先端面12b,13bの中
央部にまで達するように延設されている。
この回転筒12,13の内孔12c,13cは挿入方向
先端側に向って縮径するテーパ孔となっている。この内
孔12c,13c内にはコイルばね14,15が挿入さ
れており、該コイルばね14,15の挿入方向先端は内
孔12c,13cの挿入方向先端の内周面にきつく嵌合
し、コイルばね14,15が周方向に摺動回転しないよ
うに構成されている。
コイルばね14,15は等径のものであり、コイルばね
14,15に外力が負荷されない状態では、図示の如
く、挿入方向後端になるほど回転筒12,13の内周面
とコイルばね14,15との間の間隙が大きくなる。
前記便座3には側板部3aとストッパ部3bが設けられ
ており、側板部3aには前記固定筒11が挿通される開
口3cが設けられ、便座3は固定筒11を回転中心とし
て俯仰方向に回動自在とされている。ストッパ部3bは
固定筒11の一端面に沿っており、該ストッパ部3bに
設けられた溝3dに前記コイルばね14の挿入方向後端
部が係合している。
前記便蓋4は側板部4aを有しており、該側板部4aに
は固定筒11内に入り込む凸部4bが一体的に設けられ
ている。該空部4bは固定筒11内に回転自在に挿入さ
れているので、便蓋4は固定筒11を回転中心として上
下方向に回動自在となっている。凸部4bの先端面には
溝4cが設けられており、前記コイルばね15の挿入方
向後端が該溝4cに係止されている。固定筒11内には
スプリング16が挿入されており、回転筒12,13は
互いに離反方向に付勢されている。
このように構成された枢支装置5の作動を次に説明す
る。
起立状態にある便座3又は便蓋4を倒伏方向に回動させ
ると、コイルばね14,15が緩み方向に捻られ、コイ
ルばね14,15が膨らみ出す如く拡径する。このよう
にして拡径したコイルばね14,15は内孔12c,1
3cの内周面に当接し、回転筒12,13を拡径させよ
うとする。この回転筒12,13には筒軸方向にスリッ
ト12a,13aが設けられているので、コイルばね1
4,15の拡径力により回転筒12,13が拡径しよう
とし、これにより回転筒12,13の外周面が固定筒1
1の内周面に強く押し付けられる。この結果、回転筒1
2,13の外周面と固定筒11の内周面との間の摩擦力
が大きくなり、俯仰体がゆっくりと回動降下し、静かに
倒伏する。便座3又は便蓋4の倒伏速度が小さいと、便
座3又は便蓋4の回転角速度と回転筒12又は13の回
転角速度の差が小さく、コイルばね14又は15の捻り
方向の変位は小さい。このためコイルばね14又は15
はそれほど拡径せず、コイルばね14,15が回転筒1
2,13に与える圧迫力もそれほど大きくない。ところ
が、便座3又は便蓋4の倒伏速度が大きくなると、便座
3又は便蓋4の回転角速度と回転筒12又は13の回転
角速度の差が大きくなり、コイルばね12又は13の捻
り方向の変位が大きくなる。この結果、コイルばね14
又は15は大きく拡径し、その挿入方向後端側の部分も
内孔12c又は13cの内周面を圧迫し、回転筒12又
は13の外周面が広い範囲にわたって固定筒11の内周
面に強く押し付けられるようになる。このため、便座3
又は便蓋4には強力なブレーキ作用が加えられ便座3又
は便蓋4はゆっくりとした速度で降下し、静かに便鉢2
上に倒れ込む。
倒伏状態にある便座3又は便蓋4を起立させる場合に
は、コイルばね14,15はすぼまる方向に捻られ、コ
イルばね14,15は縮径しようとする。このため、回
転筒12,13はコイルばね14,15によって拡径方
向に圧迫されることがなく、回転筒12,13と固定筒
11とは弱い摩擦力にて摺動する。従って、倒伏状態の
便座3又は便蓋4を起立状態まで回動させるときには軽
い操作力にて回動させることができる。
第5図は別の考案の実施例を示すものであり、回転筒1
2,13の内孔12c,13cは等径の孔となってい
る。そして、コイルばね14,15は挿入方向先端側ほ
ど大径となる円錐台形状とされ、先端が内径12c,1
3cの内周面にきつく嵌まり合い、周方向への摺動が阻
止されている。その他の構成は上記実施例と同様であ
り、同一符号は同一部分を示している。
第5図の実施例においても便座3又は便蓋4を倒伏方向
に回動させる際にはコイルばね14,15が拡径し、回
転筒12,13と固体筒11との摩擦力が増大し、便座
3又は便蓋4はゆっくりと回動し、静かに便鉢2上に倒
伏する。また、便座3又は便蓋4を起立方向に回動させ
るときには、コイルばね14,15がすぼまり、回転筒
12,13と固定筒11との間の摩擦力が小さくなり、
便座3又は便蓋4を軽い操作力にて持ち上げることがで
きる。
本考案にあっては、回転筒12,13と固定筒11とは
適度な摩擦力を伴って摺動するものであり、回転筒1
2,13を例えば油含浸合成樹脂等とするのが好適であ
るが、その他の材料としても良い。本考案では、スプリ
ング16と回転筒12,13との間に滑り板を介在させ
ても良い。
[効果] 以上の通り、本考案の便器用俯仰体の枢支装置において
は、便座又は便蓋等の俯仰体を倒伏方向に回動させる際
にはコイルばねが拡径し、回転筒と固定筒との摩擦力が
増大し、俯仰体をゆっくりと回動し、静かに便鉢上に倒
伏する。また、俯仰体を起立方向に回動させるときに
は、コイルばねがすぼまり、回転筒と固定筒との間の摩
擦力が小さくなり、俯仰体を軽い操作力にて持ち上げる
ことができる。
本考案の枢支装置は部品点数が少なく組立が容易であ
り、安価である。また、常時外力が負荷される箇所がな
く、合成樹脂製にしても応力割れ等をおこすことがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例装置の縦断面図、第2図は第1図のII-I
I線断面図、第3図は第2図のIII-III線断面図、第4図
は便器の側面図である。第5図は別の考案の実施例を示
す縦断面図である。 1……便器、2……便鉢、 3……便座、4……便蓋、 5……枢支装置、11……固定筒、 12,13……回転筒、 12a,13a……スリット、 12c,13c……内孔、 14,15……コイルばね。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器の鉢部奥側の上面に俯仰体の基端部を
    枢着する装置において、 筒軸方向に便器幅方向にして前記鉢部奥側の上面に取り
    付けられる固定筒と、 外周面が固定筒の内周面と摺動可能に該固定筒内に挿入
    されると共に、筒軸方向に延在するスリットを有し、か
    つ内孔は挿入方向先端側に向って小径となるテーパ状で
    ある回転筒と、 前記回転筒の内孔に挿入されており、挿入方向先端側は
    該内孔の内周面に密着しており、挿入方向後端部は前記
    俯仰体の基端部に係止され、前記俯仰体が倒伏方向に回
    動された際に拡径し、挿入方向の非先端部分が内孔内周
    面を圧迫可能であるコイルばねと、 を備えたことを特徴とする便器用俯仰体の枢支装置。
  2. 【請求項2】便器の鉢部奥側の上面に俯仰体の基端部を
    枢着する装置において、 筒軸方向を便器幅方向にして前記鉢部奥側の上面に取り
    付けられる固定筒と、 外周面が固定筒の内周面と摺動可能に該固定筒内に挿入
    されると共に、筒軸方向に延在するスリットを有し、か
    つ内孔は略等径である回転筒と、 前記回転筒の内孔に挿入されており、挿入方向先端側は
    該内孔の内周面に密着しており、挿入方向後端部は前記
    俯仰体の基端部に係止され、前記俯仰体が倒伏方向に回
    動された際に拡径し、挿入方向の非先端部分が内孔内周
    面を圧迫するように挿入方向後端側に向って小径となる
    円錐台形状のコイルばねと、 を備えたことを特徴とする便器用俯仰体の枢支装置。
JP13651388U 1988-10-19 1988-10-19 便器用俯仰体の枢支装置 Expired - Lifetime JPH064798Y2 (ja)

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