JPH0648938A - 15−デオキシスパガリン坐剤 - Google Patents

15−デオキシスパガリン坐剤

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JPH0648938A
JPH0648938A JP20064391A JP20064391A JPH0648938A JP H0648938 A JPH0648938 A JP H0648938A JP 20064391 A JP20064391 A JP 20064391A JP 20064391 A JP20064391 A JP 20064391A JP H0648938 A JPH0648938 A JP H0648938A
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dsg
deoxyspagarine
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type crystal
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Hironobu Hiraga
浩信 平賀
Takaaki Okuma
高明 大熊
Yoshihisa Umeda
芳久 梅田
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Takara Shuzo Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 15−デオキシスパガリン3塩酸塩β型結晶
の新規坐剤が提供される。 【構成】 15−デオキシスパガリン3塩酸塩β型結晶
を常温固体の親油性基剤と組合せて坐剤とすることによ
り、15−デオキシスパガリンの高い血中濃度が達成さ
れるとともに保存安定性等において優れた坐剤が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗癌剤又は免疫抑制剤と
して期待される15−デオキシスパガリン3塩酸塩β型
結晶の新規坐剤に関する。
【0002】
【従来の技術】スパガリンは梅沢らにより見出された制
癌活性を有する抗生物質であり(特開昭57−4895
7)、その後多くの誘導体や類縁化合物が同様の活性を
有する事が見出されている(特開昭58−62152、
同59−42356、同60−185758、同62−
48660など)。
【0003】また作用に関しても免疫抑制作用を有する
事も見出され(特開昭61−129119など)、現在
これらの化合物のうち特に15−デオキシスパガリン
〔N−〔4−(3−アミノプロピル)アミノブチル〕−
2−(7−グアニジノヘプタンアミド)−2−ヒドロキ
シエタンアミド)〕は免疫抑制剤として期待されてい
る。スパガリン類に関する製剤としては、注射用製剤
(特開昭61−165322)や単純脂質又は複合脂質
で主として経口吸収性を上げた経口用製剤が提案されて
いる(特開平2−9816号、同2−11514号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】15−デオキシスパガ
リンは現在免疫抑制剤として開発中であり、免疫抑制剤
が対象とする疾病の治療又は予防のためにはある程度継
続的な薬剤の投与が必要である。従って投与が容易でか
つ低用量で高い血中濃度を得られる注射以外の製剤の開
発が期待されている。
【0005】しかしながら、15−デオキシスパガリン
は上記の経口用製剤でも吸収が不充分であり、注射以外
の投与で免疫抑制効果などの薬効を発現するのに充分な
血中濃度を得ることは困難であった。更に、15−デオ
キシスパガリンは吸湿性をもち、かつ安定性が悪いた
め、保存安定性のよい製剤とすることが困難であった。
本発明の目的は、上記問題点を解決した15−デオキシ
スパガリン製剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討の
結果、従来公知の15−デオキシスパガリン3塩酸塩
(塩酸デオキシスパガリンという。)の粉末または含水
シロップを水及び水混和性有機溶媒の存在下で結晶化さ
せて得られる結晶(β型結晶という)を常温固体の親油
性基剤と組合せて、坐剤とすることにより、15−デオ
キシスパガリンの高い血中濃度が得られるとともに、保
存安定性のよい製剤が得られる事を見い出し、本発明を
完成した。
【0007】従って本発明は、塩酸デオキシスパガリン
のβ型結晶及び常温固体の親油性基剤を含有することを
特徴とする15−デオキシスパガリン坐剤に関するもの
である。本発明の15−デオキシスパガリン坐剤を調製
するには、通常常温固体の親油性基剤を単独又は2種以
上混合して加熱熔融させ、次に塩酸デオキシスパガリン
β型結晶を加えて均一となした後、坐剤のコンテナに充
填したり、ゼラチンカプセルに充填したりして成形し、
これを放冷することにより製造される。
【0008】本製剤中の塩酸デオキシスパガリンβ型結
晶の比率は製剤全量に対し約1〜40%(重量%以下同
じ)程度、好ましくは3〜25%程度、より好ましくは
10〜20%程度が良い。基剤の量は60〜99%程
度、好ましくは75〜97%程度、より好ましくは80
〜90%程度が良い。本製剤中には更に種々の目的で各
種の添加剤を配合する事も差し支えない。これらの添加
剤の添加量は、塩酸デオキシスパガリンβ型結晶と基剤
の混合物1部(重量以下同じ)に対して0〜0.3部程
度の範囲である。塩酸デオキシスパガリンβ型結晶と該
基剤との割合は、該β型結晶1部に対して、該基剤3部
以上が好ましく、より好ましくは4部〜100部程度で
ある。
【0009】本発明で使用する塩酸デオキシスパガリン
のβ型結晶は、例えば従来法で得られた塩酸デオキシス
パガリンの粉末約100部に対して、約500部の95
%エタノールを加えて、よく攪拌した後、5℃で3日間
放置し、析出した結晶を吸引濾過により濾取することに
より得ることができる。本発明で使用する塩酸デオキシ
スパガリンのβ型結晶のX線回折パターン〔グラファイ
トモノクロメータを使用したCu放射装置及びシンチレ
ーションカウンター検出器を備えた島津製作所X線回折
装置(XD−3A)によって測定した。〕は、第1表の
通りである。
【表1】 (電源Cu:グラファイトモノクロメータ。 40kV−30mΛ,λ=1.54051)
【0010】本発明で使用する常温固体の親油性基剤と
しては、常温固体の中鎖脂肪酸トリグリセリド(カプリ
ン酸トリグリセリドなど)又は油脂性基剤、例えばカカ
オ脂、ラウリン脂、ニッケイ脂、硬化油、半合成油脂性
基剤などがあげられる。これらは単独で使用すること
も、また2種以上併用することもできる。通常常温固体
の親油性基剤としてはC8 〜C18の飽和脂肪酸トリグリ
セリドが使用され、C8〜C14の飽和脂肪酸の割合が少
なくとも50%含まれることが好ましい。上記トリグリ
セリドに結合するC8 〜C14の飽和脂肪酸としては
8 ,C10,C12およびC14の直鎖飽和脂肪酸から選ば
れる1種又は2種以上の飽和脂肪酸が好ましい。
【0011】グリセリンに結合している脂肪酸の組成が
下記の割合(油脂性基剤全体に対する割合、重量%)の
範囲内で含む基剤が特に好ましい。 C12の飽和脂肪酸 :約32〜約60%、好ましく
は約44〜約57% C14の飽和脂肪酸 :約12〜約25%、好ましく
は約17〜約23% C16の飽和脂肪酸 :約9〜約20%、好ましくは
約10〜約14% C18の飽和脂肪酸 :約9〜約32%、好ましくは
約10〜約22% その他の脂肪酸 :0〜約4%、好ましくは0〜
約2% 本発明の坐剤は、剤皮としてゼラチンカプセルを用いて
坐剤の形を作り、内部に薬剤(液状又は固形状)を基剤
と混合充填した直腸カプセルとしても良い。
【0012】更に上記成分(15−デオキシスパガリ
ン、坐剤基剤)の他に添加剤例えばミクロクリスタリン
ワックスやミクロクリスタリンセルロース等の粘度調整
剤、更に例えば分画したやし油のような直腸刺激を低下
させる為の物質や脂肪がブルームするのを防ぐ為の少量
のレシチン等も含有させる事が出来る。これらの含有量
は、薬剤と坐剤基剤の総重量に対して0〜30%程度で
ある。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げて説明する。なお、以下1
5−デオキシスパガリンを単にDSGと略す。 実施例1.(処方) DSGのβ型結晶 1g ファーマゾル H−15 26g 以上20個分とした。ファーマゾル H−15(脂肪酸
の割合:C12:約54%、C14:約22%、C16:約1
2%、C18:約12%)をビーカーに取り水浴中で加熱
熔融し、加温を止め攪拌しながら40℃でDSG 1g
を加えて充分に混和して均一にし、坐剤型(坐剤用コン
テナー)に注入、室温で放冷、冷蔵庫内で冷却、固化し
て製した。
【0014】実施例2. (処方) DSGのβ型結晶 1g パナセート1000* 26g* カプリン酸トリグリセリド、日本油脂製 以上20個分とした。実施例1.と同様に製した。 実施例3. (処方) DSGのβ型結晶 5g ファーマゾル H−15 35g 以上20個分とした。実施例1.と同様に製した。
【0015】対照例1.DSGの粉末をDSG10mg/
mlとなるように水に溶解した。 対照例2.DSGの粉末50mg及びパナセート1000
50mgを混合し日本薬局方3号カプセルに充填した。 対照例3. (処方) DSGの粉末 1g マクロゴール1500 18g マクロゴール4000 8g 以上20個分とした。マクロゴール1500と4000
をビーカーに取り、加温した水浴上で溶解して攪拌しな
がらDSGを少量ずつ加えて充分に混和して均一にし、
坐剤型に注入、冷却、固化して製した。
【0016】試験例1 薬物動態試験 (1) 試験方法 体重9.0〜11.0kgの雄性ビーグル犬各群3頭に実
施例1、2で製造した坐剤各1個を各動物に直腸内投与
した。対照として対照例1の水溶液5mlを経口又は直腸
内投与し、また対照例2のカプセルを経口投与並びに対
照例3の坐剤を直腸内投与した。投与量は全てDSG約
5mg/kgとした。動物は試験前日から試験終了まで絶食
させた。採血は投与後0.5、1、2、4、8時間目に
前肢静脈よりヘパリン処理した注射筒で約5ml採血し、
採血後血液を遠心分離し、血漿を分取した。
【0017】上記血漿1mlを取り、内標準としてN−
〔4−(3−アミノプロピル)アミノブチル〕−2−
(7−グアニジノオクタンアミド)−2−ヒドロキシエ
タンアミド1μgを加え、蒸留水5mlで希釈後、CM−
Sephadex C−25カラム〔Na+ タイプ(P
harmacia Fine Chemical社)5
cm×0.5mm φ〕に注入した。カラムを0.3M塩化
ナトリウム水10mlで洗浄後、DSG及び内標準を0.
5M塩化ナトリウム水10mlで溶出した。Sep−Pa
k C18 カートリッジを用いて脱塩後、メタノールで
溶出し、減圧下溶媒を留去した。残留物を250μlの
蒸留水に溶解し、その100μlを高速液体クロマトグ
ラフ(HPLC)に注入し、o−フタルアルデヒド(O
PA)で誘導体とするいわゆるポストカラム誘導体化を
行い、蛍光検出器付HPLCで定量した。
【0018】 HPLC :島津液体クロマトグラフ装置 カラム :Cosmosil 5C18−P(15cm
×4.6mmφ) カラム温度 :25℃ 検出波長 :励起波長 335nm、蛍光波長 435
nm 移動相 :10mMリン酸緩衝液(pH3.0)−アセ
トニトリル(80:20)にヘプタンスルホン酸ナトリ
ウム5mMを溶解 流量 :移動相1.0ml/min OPA試薬0.5ml/min
【0019】(2) 試験結果 第2表に示す。
【表2】 Cmax :最高血中濃度 AUC0-8hr :0〜8時間までの血中濃度時間曲線下
面積(Area under curve)
【0020】試験例2 安定性試験(苛酷試験) (1) 試験方法 DSGのβ型結晶又はDSGの凍結乾燥粉末50mgを密
栓付きバイアルに正確に秤り取り、それに水浴中で加熱
溶融したウィテップゾルH15(脂肪酸の割合:C12
約54%、C14:約22%、C16:約12%、C18:約
12%)の1.25gを加え、よく攪拌した後、密栓を
して、50℃で2週間、35℃で4週間保存した。含量
の測定はDSGを基剤中より抽出した後、HPLC法を
用いて行った。
【0021】(2) 試験結果
【表3】
【0022】試験例3 吸湿性試験 (1) 試験方法 試料 1. DSGのβ型結晶 2g ファーマゾルH−15 26g 以上20個分とした。 2. DSGの凍乾品 2g ファーマゾルH−15 26g 以上20個分とした。 ファーマゾルH−15、26gをビーカーに取り水浴中
で加熱熔融し、加温を止め攪拌しながら40℃でDSG
のβ型結晶又は凍乾品2gを加えて充分に混和して均一
にし、坐剤型に注入、室温で放冷、冷蔵庫内で冷却、固
化して製した。上記調製した坐剤を25°、75%RH
条件下に保存し、重量増加率を測定した。
【0023】(2) 試験結果
【表4】
【0024】
【発明の効果】第2表に示す様に経口投与した場合や、
直腸へ水溶液を投与した場合又は水溶性基剤(マクロゴ
ール)の坐剤を投与した場合と比較して、本発明の坐剤
(DSGのβ型結晶を親油性基剤で坐剤としたもの)
は、DSGの高い血中濃度を得る事ができる。特に実施
例1の油脂性基剤を用いたものは対照例で最も血中濃度
の高い対照例1に比してもCmaxで約3.5倍、AU
C0-8hr で約3倍と著しく高い血中濃度を示している。
【0025】また第3表及び第4表に示すように、DS
Gのβ型結晶を用いた場合、DSGの凍結乾燥粉末を用
いた場合に比して、坐剤基剤中での安定性に優れ、かつ
坐剤の吸湿性も少ないことが判る。以上から明らかなよ
うに、本発明によれば、15−デオキシスパガリンの高
い血中濃度を得ることができ、更には保存安定性がよ
く、吸湿性の少ない15−デオキシスパガリン坐剤が提
供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 15−デオキシスパガリン3塩酸塩β型
    結晶及び常温固体の親油性基剤を含有する事を特徴とす
    る15−デオキシスパガリン坐剤。
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JP21350590 1990-08-10
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