JPH0649574B2 - 微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法 - Google Patents
微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法Info
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- JPH0649574B2 JPH0649574B2 JP63179445A JP17944588A JPH0649574B2 JP H0649574 B2 JPH0649574 B2 JP H0649574B2 JP 63179445 A JP63179445 A JP 63179445A JP 17944588 A JP17944588 A JP 17944588A JP H0649574 B2 JPH0649574 B2 JP H0649574B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法に係り、
特に石灰乳と炭酸ガスとを反応させることにより、粒度
分布が狭く、粒子径の小さい微粒立方状炭酸カルシウム
を低コストにかつ効率的に製造する方法に関する。
特に石灰乳と炭酸ガスとを反応させることにより、粒度
分布が狭く、粒子径の小さい微粒立方状炭酸カルシウム
を低コストにかつ効率的に製造する方法に関する。
[従来の技術] 歯磨用基剤、あるいは食品、医薬、塗料、合成樹脂、
紙、インキ等の無機質充填剤、添加剤等として沈降性微
粒炭酸カルシウムが使用されている。
紙、インキ等の無機質充填剤、添加剤等として沈降性微
粒炭酸カルシウムが使用されている。
微粒炭酸カルシウムは、石灰乳と炭酸ガスとを反応させ
ることにより製造されており、通常は第2図に示す製造
方法が採用されている。即ち、まず、原料の石灰石は無
煙炭コークス及び補助剤と共に石灰焼成炉1にて、ポン
プ2により空気を供給しつつ焼成する。焼成により得ら
れた生石灰は撹拌装置付水簸槽3にて水和し、石灰乳を
得る。得られた石灰乳は、石灰焼成炉1の燃焼配ガスを
ガスクリーナー4にて処理した炭酸ガス含有ガスと共に
化合器5にて反応される。この際の反応条件は、反応温
度30℃前後、石灰乳のCa(OH)2濃度が15重量
%前後、炭酸ガス含有ガスの炭酸ガス濃度が30体積%
前後である。反応終了後は、水簸槽6にて濾過し、プレ
ス機7により脱水した後、乾燥、粉砕して商品化され
る。なお、濾過、脱水工程の排水は処理後、放流されて
いる。
ることにより製造されており、通常は第2図に示す製造
方法が採用されている。即ち、まず、原料の石灰石は無
煙炭コークス及び補助剤と共に石灰焼成炉1にて、ポン
プ2により空気を供給しつつ焼成する。焼成により得ら
れた生石灰は撹拌装置付水簸槽3にて水和し、石灰乳を
得る。得られた石灰乳は、石灰焼成炉1の燃焼配ガスを
ガスクリーナー4にて処理した炭酸ガス含有ガスと共に
化合器5にて反応される。この際の反応条件は、反応温
度30℃前後、石灰乳のCa(OH)2濃度が15重量
%前後、炭酸ガス含有ガスの炭酸ガス濃度が30体積%
前後である。反応終了後は、水簸槽6にて濾過し、プレ
ス機7により脱水した後、乾燥、粉砕して商品化され
る。なお、濾過、脱水工程の排水は処理後、放流されて
いる。
このような微粒炭酸カルシウムの製造方法において、生
成物の形状、結晶構造は反応条件によって異なり、カル
サイトの場合には立方状若しくは紡錘状となり、アラゴ
ナイトの場合には棒状の炭酸カルシウムが得られる。
成物の形状、結晶構造は反応条件によって異なり、カル
サイトの場合には立方状若しくは紡錘状となり、アラゴ
ナイトの場合には棒状の炭酸カルシウムが得られる。
製造される炭酸カルシウム中で、付加価値の高い製品は
粒子径が0.02〜0.1μm程度のカルサイト型の立
方状炭酸カルシウムである。
粒子径が0.02〜0.1μm程度のカルサイト型の立
方状炭酸カルシウムである。
[発明が解決しようとする課題] 第2図に示す従来の製造方法においては、生成する炭酸
カルシウムが微細であるために濾過及び脱水時の歩留り
が低いという問題があった。
カルシウムが微細であるために濾過及び脱水時の歩留り
が低いという問題があった。
また、上記従来の製造方法には排水処理コストが嵩むと
いう欠点があった。即ち、水簸槽3からの石灰乳の反応
生成物濃度が低いために、濾過、脱水時の排水量が多
い。そして、生成する炭酸カルシウムが微細な結晶であ
るところから排水が処理の容易ではない白濁した排水と
なる。従って、排水の処理設備に膨大な投資が必要とな
り、排水処理コストが嵩んでいた。
いう欠点があった。即ち、水簸槽3からの石灰乳の反応
生成物濃度が低いために、濾過、脱水時の排水量が多
い。そして、生成する炭酸カルシウムが微細な結晶であ
るところから排水が処理の容易ではない白濁した排水と
なる。従って、排水の処理設備に膨大な投資が必要とな
り、排水処理コストが嵩んでいた。
[課題を解決するための手段] 本発明の微細立方状炭酸カルシウムの製造方法は、Ca
(OH)2濃度が2〜10重量%であり5〜20℃に保
持されている石灰乳に、炭酸ガス濃度10〜40体積%
の炭酸ガス含有ガスを吹き込んで5〜20℃にて反応さ
せた後、濾過及び脱水する方法において、濾過及び脱水
により得られた、Ca(HCO3)2又はCaCO3等
のカルシウム化合物をCaO換算で250ppm以下含
有する濾水を石灰乳の調製及び/又は反応系に循環再使
用することを特徴とする。
(OH)2濃度が2〜10重量%であり5〜20℃に保
持されている石灰乳に、炭酸ガス濃度10〜40体積%
の炭酸ガス含有ガスを吹き込んで5〜20℃にて反応さ
せた後、濾過及び脱水する方法において、濾過及び脱水
により得られた、Ca(HCO3)2又はCaCO3等
のカルシウム化合物をCaO換算で250ppm以下含
有する濾水を石灰乳の調製及び/又は反応系に循環再使
用することを特徴とする。
以下に本発明を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例方法を説明する系統図であ
る。
る。
本発明の方法の実施にあたっては、まず適度な粒度に破
砕し、水洗、精選された原料石灰石を無煙炭コークス及
び各種補助剤と共に一般的な立窯石灰焼成炉1に送鉱
し、ポンプ2より空気を供給して焼成し、生石灰を得
る。焼成は、石灰焼成炉1の中心部のガス温度が約12
00〜1300℃程度となる条件で連続的に行なわれ
る。
砕し、水洗、精選された原料石灰石を無煙炭コークス及
び各種補助剤と共に一般的な立窯石灰焼成炉1に送鉱
し、ポンプ2より空気を供給して焼成し、生石灰を得
る。焼成は、石灰焼成炉1の中心部のガス温度が約12
00〜1300℃程度となる条件で連続的に行なわれ
る。
石灰焼成炉より取り出された生石灰は冷却、選別され
る。そして、粒径20〜50mm程度の塊状生石灰が撹
拌装置付水簸槽3に供給され、後述の循環濾水と反応し
て、石灰乳が調製される。
る。そして、粒径20〜50mm程度の塊状生石灰が撹
拌装置付水簸槽3に供給され、後述の循環濾水と反応し
て、石灰乳が調製される。
本実施例においては、この石灰乳の調製にあたり、その
Ca(OH)2濃度が2〜10重量%となるように循環
濾水に対する生石灰の混合割合を調整する。
Ca(OH)2濃度が2〜10重量%となるように循環
濾水に対する生石灰の混合割合を調整する。
一方、石灰焼成炉1から排出される炭酸ガス(CO2)
含有ガスは、ガスクリーナー4にて浄化すると共にCO
2濃度が10〜40体積%となるようにする。
含有ガスは、ガスクリーナー4にて浄化すると共にCO
2濃度が10〜40体積%となるようにする。
化合器5において撹拌装置付水簸槽3からの石灰乳10
中にガスクリーナー4を通過したCO2濃度10〜40
体積%のCO2含有ガスを吹き込む。本発明において
は、化合器5において石灰乳の温度を5〜20℃の範囲
内に維持する。このような条件で石灰乳とCO2とを反
応させることにより、粒度分布が狭く、粒子径の小さい
微粒立方状炭酸カルシウムを安定に製造することができ
る。
中にガスクリーナー4を通過したCO2濃度10〜40
体積%のCO2含有ガスを吹き込む。本発明において
は、化合器5において石灰乳の温度を5〜20℃の範囲
内に維持する。このような条件で石灰乳とCO2とを反
応させることにより、粒度分布が狭く、粒子径の小さい
微粒立方状炭酸カルシウムを安定に製造することができ
る。
本発明において、石灰乳とCO2との反応に際し、石灰
乳のCa(OH)2濃度が2重量%未満では得られる炭
酸カルシウム量が少なく、10重量%を超えると安定な
微粒立方状炭酸カルシウムが少ない。
乳のCa(OH)2濃度が2重量%未満では得られる炭
酸カルシウム量が少なく、10重量%を超えると安定な
微粒立方状炭酸カルシウムが少ない。
また、反応温度は5℃未満では冷却コストが高価とな
り、20℃を超えると紡錘状炭酸カルシウムが生成す
る。
り、20℃を超えると紡錘状炭酸カルシウムが生成す
る。
CO2含有ガスのCO2濃度が10%未満では、石灰乳
から微粒立方状炭酸カルシウムを生成するための反応時
間を長時間とする必要があり、40%を超えると安価な
炭酸ガス源である生石灰焼成炉等のプラント排ガスを使
用できない。
から微粒立方状炭酸カルシウムを生成するための反応時
間を長時間とする必要があり、40%を超えると安価な
炭酸ガス源である生石灰焼成炉等のプラント排ガスを使
用できない。
化合器5の反応生成物は水簸槽6へ供給して濾過した
後、プレス機7にて脱水プレスする。
後、プレス機7にて脱水プレスする。
本発明においては、この水簸槽6及びプレス機7で得ら
れる脱水濾水は、撹拌装置付水簸槽3に循環して石灰乳
の調製に使用するか、又は、化合器5に循環して反応系
の希釈水として使用する。なお、脱水濾水を撹拌装置付
水簸槽3及び化合器5の双方に循環するようにしても良
い。
れる脱水濾水は、撹拌装置付水簸槽3に循環して石灰乳
の調製に使用するか、又は、化合器5に循環して反応系
の希釈水として使用する。なお、脱水濾水を撹拌装置付
水簸槽3及び化合器5の双方に循環するようにしても良
い。
このようにして水簸槽6又はプレス機7の濾水を循環再
使用することにより、白濁した排水の処理量が減少され
ると共に(なお、濾水の全量を循環することにより排水
処理を全く不要にすることもできる。)、微粒立方状炭
酸カルシウムの収率を向上させることができる。
使用することにより、白濁した排水の処理量が減少され
ると共に(なお、濾水の全量を循環することにより排水
処理を全く不要にすることもできる。)、微粒立方状炭
酸カルシウムの収率を向上させることができる。
この循環再利用する濾水は、 石灰乳とCO2との反応の中間生成物である可溶性
塩、例えばCa(HCO3)2等 水簸槽やプレス機の濾布を通過した微粒炭酸カルシ
ウム の可溶性塩(Ca(HCO3)2等)の一部が分
解して生成した炭酸カルシウム 等を含有する。本発明において、濾水中のCa(HCO
3)2、CaCO3等のカルシウム化合物の含有量は、
CaO換算で250ppm以下であるのが好ましい。C
aO換算で250ppmを超えるカルシウム化合物を含
む濾水は、Ca(HCO3)2等がほぼ飽和状態となっ
ているために循環が困難である。
塩、例えばCa(HCO3)2等 水簸槽やプレス機の濾布を通過した微粒炭酸カルシ
ウム の可溶性塩(Ca(HCO3)2等)の一部が分
解して生成した炭酸カルシウム 等を含有する。本発明において、濾水中のCa(HCO
3)2、CaCO3等のカルシウム化合物の含有量は、
CaO換算で250ppm以下であるのが好ましい。C
aO換算で250ppmを超えるカルシウム化合物を含
む濾水は、Ca(HCO3)2等がほぼ飽和状態となっ
ているために循環が困難である。
ところで、このように濾水を循環再利用するに当り、石
灰乳とCO2との反応温度を従来の如く20℃を超える
温度とすると、濾水中に含有されるCa(HCO3)2
等のカルシウム化合物が種結晶として作用し、生成する
炭酸カルシウムは粒子径が大きく、しかも粒度分布も広
いものとなる。
灰乳とCO2との反応温度を従来の如く20℃を超える
温度とすると、濾水中に含有されるCa(HCO3)2
等のカルシウム化合物が種結晶として作用し、生成する
炭酸カルシウムは粒子径が大きく、しかも粒度分布も広
いものとなる。
一方、プレス機7にて脱水して得られた微粒立方状炭酸
カルシウムは、通常の場合、乾燥、粉砕、篩別した後袋
詰し、製品として出荷される。
カルシウムは、通常の場合、乾燥、粉砕、篩別した後袋
詰し、製品として出荷される。
[作用] 本発明者らは、消石灰(Ca(OH)2)とCO2との
温度と溶解度等の関係について詳細に検討した結果、次
の〜の条件、即ち 石灰乳のCa(OH)2濃度が2〜10重量% 石灰乳とCO2との反応温度が5〜20℃ 吹き込みするガスのCO2濃度が10〜40体積% を満たすことによって、その理由は必ずしも明らかでは
ないが、粒度分布が狭く、粒子径の小さい、微粒立方状
炭酸カルシウムを効率的に製造することができることを
見出した。
温度と溶解度等の関係について詳細に検討した結果、次
の〜の条件、即ち 石灰乳のCa(OH)2濃度が2〜10重量% 石灰乳とCO2との反応温度が5〜20℃ 吹き込みするガスのCO2濃度が10〜40体積% を満たすことによって、その理由は必ずしも明らかでは
ないが、粒度分布が狭く、粒子径の小さい、微粒立方状
炭酸カルシウムを効率的に製造することができることを
見出した。
更に、石灰乳とCO2との反応生成物の濾水を、石灰乳
の調製及び/又は反応系に循環再使用した場合には、排
水処理を省略ないし軽減することができる上に、濾水の
再使用による種晶の影響を殆ど受けることもなく、粒径
の揃った微粒立方状炭酸カルシウムを得ることができ
る。この濾水の循環により、粒度の揃った微粒立方状炭
酸カルシウムが得られることの理由の詳細は明らかでは
ないが、循環する濾水に含まれるカルシウム成分が既に
多数の核を生成しており、このため、この濾水に炭酸ガ
スを導入しての炭酸化では、この核の成長による炭酸カ
ルシウムの結晶化及び粒成長が主体とされていることか
ら、既に濾水中に存在する多数の核に対して、均一成長
にて、結晶性の良い、粒度の揃った微粒立方状炭酸カル
シウムが生成するためと推定される。
の調製及び/又は反応系に循環再使用した場合には、排
水処理を省略ないし軽減することができる上に、濾水の
再使用による種晶の影響を殆ど受けることもなく、粒径
の揃った微粒立方状炭酸カルシウムを得ることができ
る。この濾水の循環により、粒度の揃った微粒立方状炭
酸カルシウムが得られることの理由の詳細は明らかでは
ないが、循環する濾水に含まれるカルシウム成分が既に
多数の核を生成しており、このため、この濾水に炭酸ガ
スを導入しての炭酸化では、この核の成長による炭酸カ
ルシウムの結晶化及び粒成長が主体とされていることか
ら、既に濾水中に存在する多数の核に対して、均一成長
にて、結晶性の良い、粒度の揃った微粒立方状炭酸カル
シウムが生成するためと推定される。
[実施例] 次に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。説明の便宜上、まず比
較例について説明する。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。説明の便宜上、まず比
較例について説明する。
比較例1 軟焼生石灰を水道水を用いて水和し、Ca(OH)2濃
度を4重量%とした石灰乳7を調製した。反応温度を
25℃に保ちながら、CO2含有ガス(CO2含有量3
0体積%)をCO2量として6/min導入し、石灰
乳のpHを連続的に測定しながら反応させ、そのpHが
7前後となる時点を終点として、CO2含有ガスの導入
を中止した。
度を4重量%とした石灰乳7を調製した。反応温度を
25℃に保ちながら、CO2含有ガス(CO2含有量3
0体積%)をCO2量として6/min導入し、石灰
乳のpHを連続的に測定しながら反応させ、そのpHが
7前後となる時点を終点として、CO2含有ガスの導入
を中止した。
この終点での石灰乳の炭酸化率は100%であった。
反応により得られた溶液を濾過脱水して、固形分を乾燥
後、X線回折、電子顕微鏡観察した。その結果、平均粒
子径0.12μm程度の立方状炭酸カルシウムが得られ
たことが確認された。
後、X線回折、電子顕微鏡観察した。その結果、平均粒
子径0.12μm程度の立方状炭酸カルシウムが得られ
たことが確認された。
実施例1 比較例1において、濾過時に得られた濾水を原料水とし
て使用し、石灰乳を比較例1と同様に調製して、20℃
の反応温度で同様にして炭酸化反応を行なった。尚、こ
の濾水に含有されるCa分は、CaO換算で180pp
mであった。
て使用し、石灰乳を比較例1と同様に調製して、20℃
の反応温度で同様にして炭酸化反応を行なった。尚、こ
の濾水に含有されるCa分は、CaO換算で180pp
mであった。
その後、比較例1と同様の操作を行ない、X線回折、電
子顕微鏡観察を行なった結果、平均粒子径0.08μm
程度の微粒立方状炭酸カルシウムが得られたことさ確認
された。
子顕微鏡観察を行なった結果、平均粒子径0.08μm
程度の微粒立方状炭酸カルシウムが得られたことさ確認
された。
得られた微粒立方状炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を
第3図に示す。
第3図に示す。
実施例2 軟焼生石灰を水道水を用いて水和し、Ca(OH)2濃
度を4重量%とした石灰乳7を調製した。反応温度を
15℃に保ちながら、CO2含有ガス(CO2含有量3
0体積%)をCO2量として6/min導入し、石灰
乳のpHを連続的に測定しながら反応させ、そのpHが
7前後となる時点を終点として、CO2含有ガスの導入
を中止した。
度を4重量%とした石灰乳7を調製した。反応温度を
15℃に保ちながら、CO2含有ガス(CO2含有量3
0体積%)をCO2量として6/min導入し、石灰
乳のpHを連続的に測定しながら反応させ、そのpHが
7前後となる時点を終点として、CO2含有ガスの導入
を中止した。
この終点での石灰乳の炭酸化率は100%であった。
反応により得られた溶液を濾過脱水して得られた濾水を
原料水として使用し、石灰乳を上記と同様に調製して、
20℃の反応温度で同様にして炭酸化反応を行なった。
尚、この濾水に含有されるCa分は、CaO換算で13
0ppmであった。
原料水として使用し、石灰乳を上記と同様に調製して、
20℃の反応温度で同様にして炭酸化反応を行なった。
尚、この濾水に含有されるCa分は、CaO換算で13
0ppmであった。
その後、反応により得られた溶液を濾過脱水し、固形分
を乾燥後、X線回折、電子顕微鏡観察を行なった結果、
平均粒子径0.08μm程度の微粒立方状炭酸カルシウ
ムが得られたことが確認された。
を乾燥後、X線回折、電子顕微鏡観察を行なった結果、
平均粒子径0.08μm程度の微粒立方状炭酸カルシウ
ムが得られたことが確認された。
得られた微粒立方状炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を
第4図に示す。
第4図に示す。
比較例2 実施例2で原料水として使用した、Ca分をCaO換算
で130ppm含む濾水を用いて石灰乳を実施例2と同
様にして調製し、30℃の反応温度で実施例2と同様に
して炭酸化反応を行なった。その後、同様の操作を行な
い、生成物のX線回折、電子顕微鏡観察を行なった結
果、短径0.4μm、長径2μm程度の紡錘状の炭酸カ
ルシウムが得られたことが確認された。
で130ppm含む濾水を用いて石灰乳を実施例2と同
様にして調製し、30℃の反応温度で実施例2と同様に
して炭酸化反応を行なった。その後、同様の操作を行な
い、生成物のX線回折、電子顕微鏡観察を行なった結
果、短径0.4μm、長径2μm程度の紡錘状の炭酸カ
ルシウムが得られたことが確認された。
得られた紡錘状炭酸カルシウムの電子顕微鏡写真を第5
図に示す。
図に示す。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の微粒立方状炭酸カルシウム
の製造方法によれば、歯磨用基材、食品、医薬、塗料、
合成樹脂、紙、インキ等の無機質充填剤、添加剤等とし
て有用な、粒度分布が狭く、粒子径の小さい微粒立方状
炭酸カルシウムを、極めて効率的に製造することが可能
とされる。
の製造方法によれば、歯磨用基材、食品、医薬、塗料、
合成樹脂、紙、インキ等の無機質充填剤、添加剤等とし
て有用な、粒度分布が狭く、粒子径の小さい微粒立方状
炭酸カルシウムを、極めて効率的に製造することが可能
とされる。
しかも、濾過、脱水により得られた濾水を石灰乳の調製
及び/又は反応系に循環再使用するため、白濁した汚水
の浄化設備を設置する必要がなくなり、あるいはその規
模を大幅に縮減することができ、製造コストを著しく低
廉化することが可能とされる上に、粒度の揃った微粒立
方状炭酸カルシウムを得ることができる。
及び/又は反応系に循環再使用するため、白濁した汚水
の浄化設備を設置する必要がなくなり、あるいはその規
模を大幅に縮減することができ、製造コストを著しく低
廉化することが可能とされる上に、粒度の揃った微粒立
方状炭酸カルシウムを得ることができる。
第1図は本発明の一実施方法を説明する系統図、第2図
は従来法を示す系統図である。第3図、第4図及び第5
図は、各々、実施例1、実施例2及び比較例2で得られ
た炭酸カルシウムの粒子構造を示す電子顕微鏡写真であ
る。 1……石灰焼成炉、 3……撹拌装置付水簸槽、 5……化合器、 6……水簸槽。
は従来法を示す系統図である。第3図、第4図及び第5
図は、各々、実施例1、実施例2及び比較例2で得られ
た炭酸カルシウムの粒子構造を示す電子顕微鏡写真であ
る。 1……石灰焼成炉、 3……撹拌装置付水簸槽、 5……化合器、 6……水簸槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 啓介 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 鉱業セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐々木 博 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 鉱業セメント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−217621(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】Ca(OH)2濃度が2〜10重量%であ
り、5〜20℃に保持されている石灰乳に、炭酸ガス濃
度10〜40体積%の炭酸ガス含有ガスを吹き込んで5
〜20℃にて反応させた後、濾過及び脱水する微粒立方
状炭酸カルシウムの製造方法において、 前記濾過及び脱水により得られた、Ca(HCO3)2
又はCaCO3等のカルシウム化合物をCaO換算で2
50ppm以下含有する濾水を石灰乳の調製及び/又は
反応系に循環再使用することを特徴とする微粒立方状炭
酸カルシウムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63179445A JPH0649574B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63179445A JPH0649574B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0230614A JPH0230614A (ja) | 1990-02-01 |
| JPH0649574B2 true JPH0649574B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=16065985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63179445A Expired - Lifetime JPH0649574B2 (ja) | 1988-07-19 | 1988-07-19 | 微粒立方状炭酸カルシウムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649574B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108863113A (zh) * | 2017-05-15 | 2018-11-23 | 沈阳铝镁设计研究院有限公司 | 一种提高石灰乳浓度和质量的方法 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002087815A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-27 | Hokkaido Kyodo Sekkai Kk | 炭酸カルシウム粉体、及びその製造方法 |
| JP4711648B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2011-06-29 | 丸尾カルシウム株式会社 | 多面体炭酸カルシウムの製造方法 |
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1988
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