JPH0649715B2 - 末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法 - Google Patents
末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法Info
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- JPH0649715B2 JPH0649715B2 JP2899687A JP2899687A JPH0649715B2 JP H0649715 B2 JPH0649715 B2 JP H0649715B2 JP 2899687 A JP2899687 A JP 2899687A JP 2899687 A JP2899687 A JP 2899687A JP H0649715 B2 JPH0649715 B2 JP H0649715B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は末端にイノシトール残基を結合した新規かつ有
用なグルコオリゴ糖およびその製造方法に関するもので
ある。
用なグルコオリゴ糖およびその製造方法に関するもので
ある。
近年、各種のオリゴ糖が生化学的試薬として提供され、
例えばアミラーゼ活性測定基質、難う蝕性甘味料、ビフ
ィドバクテリウム菌の増殖促進物質等として注目されて
いる。
例えばアミラーゼ活性測定基質、難う蝕性甘味料、ビフ
ィドバクテリウム菌の増殖促進物質等として注目されて
いる。
これらのうちアミラーゼ活性測定基質としては、マルト
テトラオースまたはマルトペンタオースを対象とするも
の(特開昭50-56998号)、ニトロもしくはハロゲン化芳
香族配糖体を対象とするもの(特公昭61-78号)が知ら
れている。また難う蝕性甘味料としては、シュークロー
スにフラクトースが1〜4分子結合したオリゴ糖(特開
昭56-154967号)、ビフィドバクテリウム菌の増殖促進
物質としては、O−β−D−ガラクトースピラノシル−
(1→4)−〔O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→
6)〕−D−グルコースからなるオリゴ糖(特開昭58-99
497号)が知られている。
テトラオースまたはマルトペンタオースを対象とするも
の(特開昭50-56998号)、ニトロもしくはハロゲン化芳
香族配糖体を対象とするもの(特公昭61-78号)が知ら
れている。また難う蝕性甘味料としては、シュークロー
スにフラクトースが1〜4分子結合したオリゴ糖(特開
昭56-154967号)、ビフィドバクテリウム菌の増殖促進
物質としては、O−β−D−ガラクトースピラノシル−
(1→4)−〔O−β−D−ガラクトピラノシル−(1→
6)〕−D−グルコースからなるオリゴ糖(特開昭58-99
497号)が知られている。
一方、これらのオリゴ糖の中には、2種以上の糖にα−
アミラーゼなどの酵素を作用させて製造する方法が提案
されている(特公昭56-22520号)。
アミラーゼなどの酵素を作用させて製造する方法が提案
されている(特公昭56-22520号)。
上記のオリゴ糖はそれぞれ異なる機能を有しており、製
造の異なるオリゴ糖がそれぞれ多様な機能を有すること
がうかがわれる。従ってこのようなオリゴ糖の機能の多
様性から、さらに新規なオリゴ糖およびその製造方法の
開発が希求される。
造の異なるオリゴ糖がそれぞれ多様な機能を有すること
がうかがわれる。従ってこのようなオリゴ糖の機能の多
様性から、さらに新規なオリゴ糖およびその製造方法の
開発が希求される。
本発明は上記のような要望に応えるためのもので、文献
未載の新規なオリゴ糖であって、生化学的試薬としての
みでなく、アミラーゼ活性測定基質、ビフィドバクテリ
ウム菌の増殖促進物質などとして有用なグリコオリゴ糖
およびその製造方法を提案することを目的としている。
未載の新規なオリゴ糖であって、生化学的試薬としての
みでなく、アミラーゼ活性測定基質、ビフィドバクテリ
ウム菌の増殖促進物質などとして有用なグリコオリゴ糖
およびその製造方法を提案することを目的としている。
本発明は次の末端にイノシトール残基を結合したグルコ
オリゴ糖およびその製造方法である。
オリゴ糖およびその製造方法である。
(1)一般式 (GlcnGlc−Ino 〔I〕 (式中、Glcはグルコール残基を表わし、Inoはイノシト
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖。
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖。
(2)サイクロデキストリンとイノシトールをサイクロデ
キストリングルカノトランスフェラーゼの存在下に反応
させることを特徴とする一般式 (GlcnGlc−Ino 〔I〕 (式中、Glcはグルコール残基を表わし、Inoはイノシト
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖の製造方法。
キストリングルカノトランスフェラーゼの存在下に反応
させることを特徴とする一般式 (GlcnGlc−Ino 〔I〕 (式中、Glcはグルコール残基を表わし、Inoはイノシト
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖の製造方法。
本発明の第1発明に係わる末端にイノシトール残基を結
合したグルコオリゴ糖は上記一般式〔I〕で示されるも
ので、Glcを残基とする1個のグルコース、またはα−
1,4グルコシド結合した2〜7個のグルコースオリゴマ
ーの末端グリコースの1位の水酸基に、Inoを残基とす
るイノシトールの水酸基がグリコシド結合により結合し
たオリゴ糖である。グリコシド結合により結合するイノ
シトールの水酸基の位置は任意である。
合したグルコオリゴ糖は上記一般式〔I〕で示されるも
ので、Glcを残基とする1個のグルコース、またはα−
1,4グルコシド結合した2〜7個のグルコースオリゴマ
ーの末端グリコースの1位の水酸基に、Inoを残基とす
るイノシトールの水酸基がグリコシド結合により結合し
たオリゴ糖である。グリコシド結合により結合するイノ
シトールの水酸基の位置は任意である。
一般式〔I〕で示されるオリゴ糖として次の化合物があ
げられる。
げられる。
化合物(1) イノシトール残基にグリコース残基がグリコシド結合し
た化合物(一般式〔I〕におけるn=0)。
た化合物(一般式〔I〕におけるn=0)。
化合物(2) イノシトール残基にマルトース残基がグリコシド結合し
た化合物(一般式〔I〕におけるn=1)。
た化合物(一般式〔I〕におけるn=1)。
化合物(3) イノシトール残基にマルトトリオース残基がグリコシド
結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=2)。
結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=2)。
化合物(4) イノシトール残基にマルトテトラオース残基がグリコシ
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=3)。
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=3)。
化合物(5) イノシトール残基にマルトペンタオース残基がグリコシ
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=4)。
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=4)。
化合物(6) イノシトール残基にマルトヘキサオース残基がグリコシ
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=5)。
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=5)。
化合物(7) イノシトール残基にマルトヘプタオース残基がグリコシ
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=6)。
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=6)。
化合物(8) イノシトール残基にマルトオクタオース残基がグリコシ
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=7)。
ド結合した化合物(一般式〔I〕におけるn=7)。
一般式〔I〕において、Inoで表わされるイノシトール
残基としては本発明の目的を達成できるものであれば、
特定の異性体に限定されるものでないが、好適なものと
しては、動物、植物や酵母などの微生物に広く見い出さ
れるmyo−イノシトール由来の残基を挙げることができ
る。
残基としては本発明の目的を達成できるものであれば、
特定の異性体に限定されるものでないが、好適なものと
しては、動物、植物や酵母などの微生物に広く見い出さ
れるmyo−イノシトール由来の残基を挙げることができ
る。
本発明のグルコオリゴ糖の理化学的性質を示すと次のと
おりである。
おりである。
理化学的性質: (A)溶剤に対する溶解性 式〔I〕のn=0〜7の各オリゴ糖とも水に可溶性であ
るが、アセトン、クロロホルムおよびベンゼンに不溶性
であり、含水アルコールには難溶性である。
るが、アセトン、クロロホルムおよびベンゼンに不溶性
であり、含水アルコールには難溶性である。
(B)呈色反応 式〔I〕のn=0〜7の各オリグ糖とも アンモニア・硝酸銀反応 陰性 フェノール・硫酸法 陽性 アンスロン反応 陽性 を示す。
(C)色調 上記各オリゴ糖は、乾燥粉末の形態ではいずれも白色で
ある。
ある。
(D)酸性、塩基性、中性の別 各オリゴ糖は、いずれも中性である。
(E)赤外線吸収スぺクトル 上記各オリゴ糖のうち、式〔I〕のn=0のオリゴ糖を
KBr錠剤法により測定した赤外線吸収スペクトログラム
は第1図に示す通りである。n=1〜7のオリゴ糖につ
いても、ほぼ同位置に吸収帯が現われる。
KBr錠剤法により測定した赤外線吸収スペクトログラム
は第1図に示す通りである。n=1〜7のオリゴ糖につ
いても、ほぼ同位置に吸収帯が現われる。
(F)プロトン核磁気共鳴スペクトル 上記各オリゴ糖のうち、式〔I〕のn=0のオリゴ糖を
重水(D2O)を溶媒として270メガヘルツで測定したプロ
トン核磁気共鳴スペクトログラムは第2図の通りであ
る。
重水(D2O)を溶媒として270メガヘルツで測定したプロ
トン核磁気共鳴スペクトログラムは第2図の通りであ
る。
(G)13C核磁気共鳴スペクトル 上記各オリゴ糖のうち、式〔I〕のn=0のオリゴ糖
を、重水(D2O)を溶媒とし、トリメチルシリルプロピ
オン酸ナトリウム(TSP)を標準物質として、完全カ
ップリング法により68メガヘルツで測定した13C核磁気
共鳴スペクトログラムは第3図に示す通りである。
を、重水(D2O)を溶媒とし、トリメチルシリルプロピ
オン酸ナトリウム(TSP)を標準物質として、完全カ
ップリング法により68メガヘルツで測定した13C核磁気
共鳴スペクトログラムは第3図に示す通りである。
(H)比施光度 同様に式〔I〕のn=0のオリゴ糖の比施光度は、 ▲〔α〕25 D▼+82.70(C=1.0,H2O) である。
(I)構成糖の確認 (i)式〔I〕で示されるオリゴ糖のn数の確認は、被験
オリゴ糖を最終塩酸濃度が1Nになるように調製した溶
液とした後、沸騰条件下、約90分間処理することにより
グリコシド結合を完全に加水分解し、生成するグルコー
スとイノシトールの含有比を算出することにより行うこ
とができる。
オリゴ糖を最終塩酸濃度が1Nになるように調製した溶
液とした後、沸騰条件下、約90分間処理することにより
グリコシド結合を完全に加水分解し、生成するグルコー
スとイノシトールの含有比を算出することにより行うこ
とができる。
式〔I〕で示される各オリゴ糖のグルコースとイノシト
ールのモル比は次の通りである。
ールのモル比は次の通りである。
式〔I〕のn=0のとき1/1、n=1のとき2/1、n=2
のとき3/1、n=3のとき4/1、n=4のとき5/1、n=
5のとき6/1、n=6のとき7/1、n=7のとき8/1。
のとき3/1、n=3のとき4/1、n=4のとき5/1、n=
5のとき6/1、n=6のとき7/1、n=7のとき8/1。
(ii)式〔I〕のn>0の各オリゴ糖をグルコアミラー
ゼ処理すると、グルコースを順次遊離し、最終生成物と
してn=0のオリゴ糖が得られる。
ゼ処理すると、グルコースを順次遊離し、最終生成物と
してn=0のオリゴ糖が得られる。
このことより、本発明のオリゴ糖を構成するGlc−Glcは
α−1,4−グリコシド結合からなることが確認できると
ともに(ネイチャー(Nature),181,770(1958)
参照)、イノシトール残基が末端に結合していることが
確認できる。
α−1,4−グリコシド結合からなることが確認できると
ともに(ネイチャー(Nature),181,770(1958)
参照)、イノシトール残基が末端に結合していることが
確認できる。
上記により特定されるオリゴ糖は、本発明の第2発明の
製造方法により製造することができる。この方法では、
サイクロデキストリンとイノシトールをサイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(以下、CGTaseとい
う)の存在下に反応させ、末端にイノシトール残基を結
合したグルコオリゴ糖を製造する。
製造方法により製造することができる。この方法では、
サイクロデキストリンとイノシトールをサイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(以下、CGTaseとい
う)の存在下に反応させ、末端にイノシトール残基を結
合したグルコオリゴ糖を製造する。
本発明で基質とするサイクロデキストリンは、D−グル
コースがα−1,4−グリコシド結合して環状を形成する
もので、6個のグルコース残基からなるα−サイクロデ
キストリン、7個のグルコース残基からなるβ−サイク
ロデキストリン、または8個のグルコース残基からなる
γ−サイクロデキストリンなどがあり、酵素の種類、目
的とするオリゴ糖のnの値等に応じていずれを用いても
よい。
コースがα−1,4−グリコシド結合して環状を形成する
もので、6個のグルコース残基からなるα−サイクロデ
キストリン、7個のグルコース残基からなるβ−サイク
ロデキストリン、または8個のグルコース残基からなる
γ−サイクロデキストリンなどがあり、酵素の種類、目
的とするオリゴ糖のnの値等に応じていずれを用いても
よい。
本発明の他の基質であるイノシトールは、前述のように
特に限定されないが、myo−イノシトールが好ましい。
サイクロデキストリンをイノシトールの比率はモル比で
1:1〜10程度が好ましい。
特に限定されないが、myo−イノシトールが好ましい。
サイクロデキストリンをイノシトールの比率はモル比で
1:1〜10程度が好ましい。
上記反応に用いるCGTase(E.C.2.4.1.19)としては本発
明の目的を達成できるものであれば、その生産する微生
物の種類を問わずに用いることができる。このようなCG
Taseとしては、例えばバチルス・オーベンシス(Bacill
us ohbensis)、バチルス・メガテリウム(B. megateri
um)、バチルス・マセランス(B. macerans)、バチル
ス・サーキュランス(B. circulans)などの菌株の培養
物から得られる公知のCGTaseを好適に用いることがで
き、特にバチルス・オーベンシス由来のものが好まし
い。反応基質に対するCGTaseの添加量は200〜300u/g−
基質程度である。
明の目的を達成できるものであれば、その生産する微生
物の種類を問わずに用いることができる。このようなCG
Taseとしては、例えばバチルス・オーベンシス(Bacill
us ohbensis)、バチルス・メガテリウム(B. megateri
um)、バチルス・マセランス(B. macerans)、バチル
ス・サーキュランス(B. circulans)などの菌株の培養
物から得られる公知のCGTaseを好適に用いることがで
き、特にバチルス・オーベンシス由来のものが好まし
い。反応基質に対するCGTaseの添加量は200〜300u/g−
基質程度である。
反応条件は用いるCGTaseの種類によって若干異なり、特
に限定されないが、一般的には温度30〜70℃、pH6.0〜
7.5、反応時間1時間以上、好適には1〜24時間の範囲
内で選定すればよい。
に限定されないが、一般的には温度30〜70℃、pH6.0〜
7.5、反応時間1時間以上、好適には1〜24時間の範囲
内で選定すればよい。
上記の反応により、CGTaseがサイクロデキストリンに作
用し、イノシトールを受容体としてグルコース残基の転
位が起こり、式〔I〕の末端にイノシトール残基が結合
したグルコオリゴ糖が生成する。このときイノシトール
とグルコース残基の結合はグリコシド結合であり、グル
コースの4位に相当する立体配位を有するイノシトール
の水酸基に、供与体であるグルコースの1位の残基が結
合するものと推定される。また生成するオリゴ糖のnの
値は、基質のサイクロデキストリンのグルコース残基数
が大きいほど大きくなり、例えば、γ−サイクロデキス
トリンを用いた場合にはn=7のオリゴ糖が生成し、順
次グルコース残基が遊離してnの値の小さいものが生成
する。
用し、イノシトールを受容体としてグルコース残基の転
位が起こり、式〔I〕の末端にイノシトール残基が結合
したグルコオリゴ糖が生成する。このときイノシトール
とグルコース残基の結合はグリコシド結合であり、グル
コースの4位に相当する立体配位を有するイノシトール
の水酸基に、供与体であるグルコースの1位の残基が結
合するものと推定される。また生成するオリゴ糖のnの
値は、基質のサイクロデキストリンのグルコース残基数
が大きいほど大きくなり、例えば、γ−サイクロデキス
トリンを用いた場合にはn=7のオリゴ糖が生成し、順
次グルコース残基が遊離してnの値の小さいものが生成
する。
こうして反応液中には、末端にイノシトール残基が結合
した構成グルコース残基数の異なるオリゴ糖と、その副
反応生成物が混在するので、必要に応じて各オリゴ糖を
分離、採取することができる。
した構成グルコース残基数の異なるオリゴ糖と、その副
反応生成物が混在するので、必要に応じて各オリゴ糖を
分離、採取することができる。
分離、採取手段としては、各種糖類の分離、採取に用い
られる公知の手段が利用でき、例えばゲル濾過、イオン
交換、吸着担体等を用いたクロマトグラフィが挙げられ
る。
られる公知の手段が利用でき、例えばゲル濾過、イオン
交換、吸着担体等を用いたクロマトグラフィが挙げられ
る。
なお、式〔I〕で示される各オリゴ糖の同定は、上記反
応液を分析用HPLCカラムと同じ分離モードの分取用アミ
ノプロピルカラムで分離し、各分取画分を前述の構成糖
確認方法に基づいて同定すればよい。
応液を分析用HPLCカラムと同じ分離モードの分取用アミ
ノプロピルカラムで分離し、各分取画分を前述の構成糖
確認方法に基づいて同定すればよい。
以上によって製造される式〔I〕のオリゴ糖は、一般的
な生化学的試薬のほか、アミラーゼ活性測定基質、ビフ
ィドバクテリウム菌の増殖促進物質などとして有用であ
る。
な生化学的試薬のほか、アミラーゼ活性測定基質、ビフ
ィドバクテリウム菌の増殖促進物質などとして有用であ
る。
一般的にオリゴ糖をマミラーゼ活性測定基質として用い
る場合は、例えば、α−アミラーゼの共役酵素としてα
−グルコシダーゼを用いると、次の方法によってα−ア
ミラーゼの活性を測定することができる。
る場合は、例えば、α−アミラーゼの共役酵素としてα
−グルコシダーゼを用いると、次の方法によってα−ア
ミラーゼの活性を測定することができる。
ここで生成したグルコースを、例えばグルコースオキシ
ダーゼ/パーオキシダーゼ/色素系またはヘキソキナー
ゼ/ホスホグルコムターゼ/グルコース−6−ホスフェ
ートデヒドロゲナーゼ/NADH系等より定量し、α−アミ
ラーゼの活性が換算できる。
ダーゼ/パーオキシダーゼ/色素系またはヘキソキナー
ゼ/ホスホグルコムターゼ/グルコース−6−ホスフェ
ートデヒドロゲナーゼ/NADH系等より定量し、α−アミ
ラーゼの活性が換算できる。
以上により、本発明のオリゴ糖は従来のマルトペントー
スに代えて用いることができ、アミラーゼ活性測定基質
として有用である。
スに代えて用いることができ、アミラーゼ活性測定基質
として有用である。
また上記オリゴ糖をビフィドバクテリウム菌の増殖促進
物質として用いる場合は、従来の培養培地に用いられて
いるグルコースに代え、あるいはこのグルコースととも
に上記オリゴ糖を培地に加えて培養を行うことにより、
ビフィドバクテリウム菌の増殖を促進することができ
る。
物質として用いる場合は、従来の培養培地に用いられて
いるグルコースに代え、あるいはこのグルコースととも
に上記オリゴ糖を培地に加えて培養を行うことにより、
ビフィドバクテリウム菌の増殖を促進することができ
る。
本発明のオリゴ糖は難消化性であるため、これを摂取す
ると直接腸内に達し、これが腸内のビフィズス菌によっ
て利用されるため、腸内菌叢を正常なバランスに維持す
ることができる。
ると直接腸内に達し、これが腸内のビフィズス菌によっ
て利用されるため、腸内菌叢を正常なバランスに維持す
ることができる。
本発明の第1発明によれば、文献未載の新規かつ有用な
末端にイノシトール残基を結合したグルコオリゴ糖が得
られる。また本発明の第2発明によれば、末端にイノシ
トール残基を結合したグルコオリゴ糖を簡単な方法で効
率よく製造することができる。
末端にイノシトール残基を結合したグルコオリゴ糖が得
られる。また本発明の第2発明によれば、末端にイノシ
トール残基を結合したグルコオリゴ糖を簡単な方法で効
率よく製造することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。実
施例中、%は特に言及しない限り重量%である。
施例中、%は特に言及しない限り重量%である。
(i)末端にイノシトール残基を結合したグルコオリゴ
糖の製造 酵素反応基質として、β−サイクロデキストリン50gと
myo−イノシトール50gを用い、全容が1000mとなる
よう25mMのマックイルベイン緩衝液(McIvaine buffe
r)(pH6.0)を添加し、バチルス・オーベンシス由来の
CGTaseを250u/g-基質添加後、60℃にて20時間反応させ
た。反応終了後、15分間沸騰し、酵素を失活させた。
糖の製造 酵素反応基質として、β−サイクロデキストリン50gと
myo−イノシトール50gを用い、全容が1000mとなる
よう25mMのマックイルベイン緩衝液(McIvaine buffe
r)(pH6.0)を添加し、バチルス・オーベンシス由来の
CGTaseを250u/g-基質添加後、60℃にて20時間反応させ
た。反応終了後、15分間沸騰し、酵素を失活させた。
次いで、この反応液を冷却し、失活した酵素を濾過によ
り除去したものをサンプルとして、分取用アミノプロピ
ル基担持シリカ充填カラム(YMCA−643、20mmφ×250mm
L2本、内容積157m、山村化学(株)製)を用いてク
ロマトグラフィにより分離した。クロマトグラフィの条
件は次の通りである。
り除去したものをサンプルとして、分取用アミノプロピ
ル基担持シリカ充填カラム(YMCA−643、20mmφ×250mm
L2本、内容積157m、山村化学(株)製)を用いてク
ロマトグラフィにより分離した。クロマトグラフィの条
件は次の通りである。
(条件) サンプル濃度:2w/v%(蒸留水で希釈) サンプル注入量:2.0m(固形分40mg) 溶離液:CH3CN/H2O(1/1;容量比) 液速:2m/min 検出器:RI Detector 上記により得られたクロマトグラムを第4図に示す。
第4図に示す第1のピークはグルコース(含有率2
%)、第2のピークはイノシトール(同21%)であるこ
とが分取後のHPLC分析で確認された。第3のピーク以降
のものについては、分取後前述の塩酸処理により構成糖
を確認した。例えば第4のピークについては分離開始後
170分から230分までの間の60分間(120m)を分取
し、この操作を5回繰返して、ピークNO.4域を合計600
m分取した。この液を濃縮、乾固したものを取りだし
て秤量したところ、サンプル注入量10m(固形分200m
g)から得られた乾固物(=ピークNO.4成分)は44mgで
あった。この乾固物を1N塩酸10mによりフラスコ内
で溶解し、加熱して沸とうさせた。このときフラスコ上
部には冷却管を接続して、液量を維持した。1.5時間後
加熱を終了し、冷却した液を再生形アニオン交換樹脂で
脱塩した。こうして得たピークNO.4成分の酸加水分解
物をHPLC分析したところ、ピークNO.4成分の酸加水分
解物は、グルコース63.5%およびイノシトール36.5%か
らなり、その検出器の感度を補正した重量比(=モル
比)は2:1であった。
%)、第2のピークはイノシトール(同21%)であるこ
とが分取後のHPLC分析で確認された。第3のピーク以降
のものについては、分取後前述の塩酸処理により構成糖
を確認した。例えば第4のピークについては分離開始後
170分から230分までの間の60分間(120m)を分取
し、この操作を5回繰返して、ピークNO.4域を合計600
m分取した。この液を濃縮、乾固したものを取りだし
て秤量したところ、サンプル注入量10m(固形分200m
g)から得られた乾固物(=ピークNO.4成分)は44mgで
あった。この乾固物を1N塩酸10mによりフラスコ内
で溶解し、加熱して沸とうさせた。このときフラスコ上
部には冷却管を接続して、液量を維持した。1.5時間後
加熱を終了し、冷却した液を再生形アニオン交換樹脂で
脱塩した。こうして得たピークNO.4成分の酸加水分解
物をHPLC分析したところ、ピークNO.4成分の酸加水分
解物は、グルコース63.5%およびイノシトール36.5%か
らなり、その検出器の感度を補正した重量比(=モル
比)は2:1であった。
他のピークについても同様に分取し、分析したところ、
それぞれ、第3のピークがGlc−Ino(含有率34%)、第
4のピークが(Glc2Ino(同22%)、第5のピークが
(Glc3Ino (同11%)、第6のピークが(Glc4Ino
(同6%)、第7のピークが(Glc5Ino(同3%)、
第8のピークが(Glc6Ino(同1%)のの各オリゴ糖
であることが同定された。得られた各オリゴ糖の理化学
的性質は前記の通りである。
それぞれ、第3のピークがGlc−Ino(含有率34%)、第
4のピークが(Glc2Ino(同22%)、第5のピークが
(Glc3Ino (同11%)、第6のピークが(Glc4Ino
(同6%)、第7のピークが(Glc5Ino(同3%)、
第8のピークが(Glc6Ino(同1%)のの各オリゴ糖
であることが同定された。得られた各オリゴ糖の理化学
的性質は前記の通りである。
(ii)ビフィドバクテリウム菌の増殖促進効果 上記によって得られたオリゴ菌のin vitoroにおける腸
内菌による資化性を以下の方法により調べた。
内菌による資化性を以下の方法により調べた。
ビフィド・バクテリア培地(ポリペプトン1.0%、肉エ
キス0.5%、酵母エキス0.5%、グルコース1.0%、K2HPO
40.3%、Tween80 0.1%、pH7.0)のグルコースを除いた
組成よりなる基本培地に、本発明の各オリゴ糖および対
照としてその他の糖類を1%濃度にて添加した培地に、
代表的なビフィズス菌のビフィドバクテリウム・アドレ
ッセンティス(Bifidobactetium adolescentis)JCM129
5の菌液を104〜105/mになるように接種し、37℃、2
4時間、嫌気培養した。菌の成育は610nmの濁度測定によ
り、グルコースの濁度を100として他の糖類における菌
の相対増殖度を求めた。その結果を第1表に示す。
キス0.5%、酵母エキス0.5%、グルコース1.0%、K2HPO
40.3%、Tween80 0.1%、pH7.0)のグルコースを除いた
組成よりなる基本培地に、本発明の各オリゴ糖および対
照としてその他の糖類を1%濃度にて添加した培地に、
代表的なビフィズス菌のビフィドバクテリウム・アドレ
ッセンティス(Bifidobactetium adolescentis)JCM129
5の菌液を104〜105/mになるように接種し、37℃、2
4時間、嫌気培養した。菌の成育は610nmの濁度測定によ
り、グルコースの濁度を100として他の糖類における菌
の相対増殖度を求めた。その結果を第1表に示す。
第1表より、本発明のオリゴ糖のうち、 (Glc)2−Ino、(Glc)3−Ino、(Glc)4−Inoはグル
コースより高い増殖度を示し、ビフィズス菌の増殖促進
効果が大きいことがわかる。中でも(Glc)3−Inoが最
も高い効果を示し、グルコースの約2倍の増殖促進効果
が認められる。
コースより高い増殖度を示し、ビフィズス菌の増殖促進
効果が大きいことがわかる。中でも(Glc)3−Inoが最
も高い効果を示し、グルコースの約2倍の増殖促進効果
が認められる。
第1図はGlc−Inoの赤外線吸収スペクトログラム、第2
図はGlc−Inoのプロトン核磁気共鳴スペクトログラム、
第3図はGlc−Inoの13C核磁気共鳴スペクトログラム、
第4図は実施例における酵素反応液の分取用HPLCによる
クロマトグラムである。
図はGlc−Inoのプロトン核磁気共鳴スペクトログラム、
第3図はGlc−Inoの13C核磁気共鳴スペクトログラム、
第4図は実施例における酵素反応液の分取用HPLCによる
クロマトグラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 博志 神奈川県厚木市森の里若宮7番1号 栗田 工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 織田 信博 神奈川県厚木市森の里若宮7番1号 栗田 工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 奥村 幹治 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】一般式 (GlcnGlc−Ino 〔I〕 (式中、Glcはグルコース残基を表わし、Inoはイノシト
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖。 - 【請求項2】イノシトール残基がmyo−イノシトールに
由来するものである特許請求の範囲第1項記載のグルコ
オリゴ糖。 - 【請求項3】サイクロデキストリンとイノシトールをサ
イクロデキストリングルカノトランスフェラーゼの存在
下に反応させることを特徴とする一般式 (GlcnGlc−Ino 〔I〕 (式中、Glcはグルコース残基を表わし、Inoはイノシト
ール残基を表わし、nは0または1〜7の整数を表わ
し、かつGlc−Glcはα−1,4−グリコシド結合を表わ
し、Glc−InoはGlcの1位水酸基とInoの水酸基によるグ
リコシド結合を表わす。) で示される末端にイノシトール残基を結合したグルコオ
リゴ糖の製造方法。 - 【請求項4】サイクロデキストリンがα−、β−または
γ−サイクロデキストリンである特許請求の範囲第3項
記載の製造方法。 - 【請求項5】イノシトールがmyo−イノシトールである
特許請求の範囲第3項または第4項記載の製造方法。 - 【請求項6】サイクロデキストリングルカノトランスフ
ェラーゼがバチルス・オーベンシス、バチルス・メガテ
リウム、バチルス・マセランスまたはバチルス・サーキ
ュランス由来のものである特許請求の範囲第3項ないし
第5項のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2899687A JPH0649715B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2899687A JPH0649715B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63196596A JPS63196596A (ja) | 1988-08-15 |
| JPH0649715B2 true JPH0649715B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=12264022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2899687A Expired - Lifetime JPH0649715B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 末端にイノシト−ル残基を結合したグルコオリゴ糖およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649715B2 (ja) |
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| US6953781B2 (en) | 2000-05-12 | 2005-10-11 | Rodaris Pharmaceuticals Limited | Compounds and their uses |
| ATE390434T1 (de) * | 2000-05-12 | 2008-04-15 | Rodaris Pharmaceuticals Ltd | Inositolphosphoglycanderivate und ihre medizinische verwendung |
| US6716826B2 (en) | 2000-05-12 | 2004-04-06 | Rodaris Pharmaceuticals Limited | Compounds and their uses |
| US6939857B2 (en) | 2000-05-12 | 2005-09-06 | Rodaris Pharmaceuticals Limited | Compounds and their uses |
| JP4624831B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2011-02-02 | 昭和電工株式会社 | イノシトール誘導体を含有する皮膚外用剤及び化粧料 |
| KR100814196B1 (ko) | 2004-03-25 | 2008-03-17 | 쇼와 덴코 가부시키가이샤 | 이노시톨 유도체를 함유하는 피부 외용제 및 화장료 |
| US20070219158A1 (en) * | 2004-03-25 | 2007-09-20 | Hirobumi Aoki | External Preparation for Skin and Cosmetic Containing Inositol Derivative |
| EP3219304A4 (en) * | 2014-11-10 | 2018-05-16 | Showa Denko K.K. | Moisturizing agent |
| JP6850262B2 (ja) | 2015-12-22 | 2021-03-31 | 昭和電工株式会社 | 皮膚の抗老化剤及び抗老化組成物 |
| EP3636267A4 (en) * | 2017-06-05 | 2021-03-10 | Showa Denko K.K. | PROMOTER OF GLYCOSAMINOGLYCANE PRODUCTION, AND COMPOSITION TO PROMOTE GLYCOSAMINOGLYCANE PRODUCTION |
| WO2018225718A1 (ja) | 2017-06-05 | 2018-12-13 | 昭和電工株式会社 | 皮膚トラブル抑制剤及び皮膚トラブル抑制用組成物 |
| CN111051519B (zh) * | 2017-09-04 | 2024-04-26 | 株式会社力森诺科 | 肌醇衍生物的混合物 |
| EP3680342A4 (en) | 2017-09-04 | 2021-06-02 | Showa Denko K.K. | PROCESS FOR THE PRODUCTION OF AN INOSITE DERIVATIVE |
| JP7556350B2 (ja) | 2019-05-13 | 2024-09-26 | 株式会社レゾナック | がん細胞増殖抑制剤及びがん細胞増殖抑制用組成物 |
| EP4215199A4 (en) | 2020-09-17 | 2024-10-09 | Resonac Corporation | AUTOPHAGY ACTIVATOR |
| CN116600815A (zh) | 2020-09-17 | 2023-08-15 | 株式会社力森诺科 | 自噬激活剂 |
| WO2023022227A1 (ja) | 2021-08-20 | 2023-02-23 | 株式会社レゾナック | ウイルス感染抑制剤 |
-
1987
- 1987-02-10 JP JP2899687A patent/JPH0649715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63196596A (ja) | 1988-08-15 |
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