JPH0649718B2 - 多環状窒素含有構造を有する新規なペプチド誘導体 - Google Patents

多環状窒素含有構造を有する新規なペプチド誘導体

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JPH0649718B2
JPH0649718B2 JP63030709A JP3070988A JPH0649718B2 JP H0649718 B2 JPH0649718 B2 JP H0649718B2 JP 63030709 A JP63030709 A JP 63030709A JP 3070988 A JP3070988 A JP 3070988A JP H0649718 B2 JPH0649718 B2 JP H0649718B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なテトラペプチド化合物、その製造および
これらの化合物を含有する医薬組成物に関する。
生物学的応答を変えるかなりの天然または合成テトラペ
プチド化合物、特にタフトシン(tuftsin)(Thr-Lys-Pro-
Arg)が知られている。タフトシンのうちの一群の同族
体、特にスレオニンが4−カルボキシ−2−オキサゾリ
ジノン基で置き換えられている化合物はY.Stabinsky等
によりInt,J.Peptide.Protein Risearch1978;
、130〜138頁に記載されている。しかしなが
ら、これらの誘導体はタフトシンのほぼ半分の活性を有
するだけであり、そして抗体応答に係り弱い活性を有す
るだけである。
そのプロリンが窒素含有多環状構造基で置き換えられて
いるタフトシンの同族体はヨーロツパ特許出願第0,1
90,058号に記載されている。これらの誘導体は一
般に、タフトシンの活性よりも大きい活性を有する。
本発明により、ここに、そのプロリンがヨーロツパ特許
出願第0,190,058号に記載の誘導体と同一タイ
プの窒素含有多環状構造基で置き換えられており、しか
もそのスレオニル残基が環化されているタフトシンの同
族体が見い出された。驚くべきことに、これらの誘導体
はタフトシンの活性よりも大きく、しかも前記出願第
0,190,058号の誘導体の活性と少なくとも均等
な活性を有し、しかも抗体応答を非常に格別に増強する
という追加の利点を有する。この特性は本発明の化合物
の作用が従来技術の化合物の特性とメカニズム的に異な
ることを示唆しており、特にこれらの誘導体を治療分野
で使用できるようにする有利な性質を有することを示唆
している。
さらに特に、本発明は下記の一般式Iで示されるテトラ
ペプチド誘導体、それらのエナンチオマー、エピマーお
よびジアステレオマー、ならびに医薬的に許容されうる
酸または塩基によるそれらの付加塩に関する: 〔式中Rは水素原子、炭素原子1〜4個を有する直鎖状
または分子鎖状アルキル基、置換基としてヒドロキシ基
を有していてもよいフェニルまたはチエニル基、あるい
はベンジル基を表わし、 R′は水素原子または炭素原子1〜4個を有する直鎖状
または分枝鎖状アルキル基を表わし、 Xは酸素原子またはNH基を表わし、 YはXがNH基を表わす場合に、酸素原子または硫黄原子
を表わし、あるいはYはXが酸素原子を表わす場合に、
NH基を表わし、 tは0または1を表わし、 LysおよびArgはそれぞれ、ペプチド結合で結合されてい
るリジルおよびアルギニル残基を表わし、 は次式で示される二環状構造基 (式中mは1または0に等しく、nおよびpは0、1ま
たは2を表わし、RaおよびRbは水素原子を表わすか、あ
るいはRaおよびRbはp=0の場合に、一緒になつて直接
結合を表わすことができ、Bはqが2、3または4に等
しい場合に、アルキレン鎖(CH2)qを表わしここでqは
2、3または4に等しく、あるいはBはp=0でありそ
してRaおよびRbが一緒になつて結合を表わす場合に、不
飽和構造基(-CH=CH-)2を表わし、ただしm、n、pお
よびqの合計は3〜6の整数である)で示される基を表
わすか、あるいは は1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリン
を表わす〕。
式Iで示される化合物の中で、環状構造基 がインドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノリ
ン、テトラヒドロイソキノリン、パーヒドロインドー
ル、パーヒドロイソインドール、パーヒドロイソキノリ
ン、パーヒドロキノリン、パーヒドロシクロペンタ
〔b〕ピロール、2−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
ン、2−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンまたは1,2,3,4
−テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わす化合物が
好ましい化合物としてあげられる。
式Iで示される化合物に付加して付加塩を形成できる酸
の中で、例として塩酸、硫酸、リン酸、酒石酸、マレイ
ン酸、リンゴ酸、フマール酸、シユウ酸、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸、樟脳酸およびクエン酸等をあ
げることができる。
式Iで示される化合物と塩形成できる塩基としては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムま
たは水酸化アルミニウム、アルカリ金属炭酸塩またはア
ルカリ土類金属炭酸塩、あるいは有機塩基、たとえばト
リエチルアミン、ベンジルアミン、ジエタノールアミ
ン、第3ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アル
ギニン等を使用することができる。
本発明はまた、式Iで示される化合物の製造方法に関
し、この方法はヨーロツパ特許出願第0,190,05
8号に記載のようにして得られる式II (式中tBocは第3ブトキシカルボニル基を表わし、そし
てAはこれが結合している炭素原子および窒素原子と一
緒になつて、式Iにおける意味と同一の意味を有する)
で示される誘導体をNω−ニトロアルギニンメチルエス
テル(H−Arg(NO2)OCH3)またはベンジルエステル(H
−Arg(NO2)OCH2C6H5)と縮合させ、式III (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になつて、式Iにおける意味と同一意味を有し、
そして式中Dはメチルまたはベンジル基を表わす) で示される誘導体を生成し、この生成物を次いでB.Gutt
eおよびK.B.Merrifieldにより記載された方法〔J.Am.Ch
em.Soc.1969年、91、501頁〕に従い三フッ化
酢酸で脱保護基化して、式IV (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になつて式Iにおける意味と同一意味を有し、そ
して式中Dは式IIIにおけるDと同一の意味を有する)
で示される誘導体を生成し、この生成物を次いでNα
第3ブトキシカルボニル−Nω−ベンジルオキシカルボ
ニルリジン、すなわち(tBoc)Lys(Z)と縮合させ、式V (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になつて式Iにおける意味と同一意味を有し、そ
してDは式IIIにおけるDと同一の意味を有する) で示される化合物を生成し、この生成物に三フツ化酢酸
を作用させ、式VI (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になつて式Iにおける意味と同一意味を有しそし
てDは式IIIにおけるDと同一の意味を有する) で示される誘導体に変換し、この生成物を次いで式VII (式中R、R′、X、Yおよびtは式Iにおける意味と
同一意味を有する) で示される誘導体と縮合させ、式VIII (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
と一緒になつて式Iにおける意味と同一意味を有し、そ
してR、R′、X、Yおよびtは式Iにおける意味と同
一意味を有し、そしてDは式IIIにおけるDと同一意味
を有する) で示される誘導体を導き、この生成物はDがCH3を表わ
す場合に、ケン化し、次いで接触水素添加することがで
き、あるいはDがベンジル基を表わす場合に、接触水素
添加することができ、かくして式Iで示される誘導体を
生成し、この生成物は所望により、医薬的に許容されう
る酸または塩基により塩形成させることができ、あるい
はその異性体に分離でき、次いで必要に応じて医薬的に
許容されうる酸または塩基により塩形成させることがで
きる方法である。
式VIIIで示される誘導体は新規化合物であり、式Iで示
される誘導体と同様に本発明の一部分を形成し、式Iで
示される誘導体の合成に関与する。
式Iで示される化合物は有利な薬理学的性質を有する。
特に、これらの誘導体にはヨーロツパ特許出願第0,1
90,058号の化合物の主要性質がこれより高くまた
は少なくとも匹敵しうるレベルで見い出される。
特に、これらの誘導体は「自然のキラー」NK細胞の活性
を増強する。メラノーマを有するマウスに投与すると、
これらの誘導体はこのメラノーマの増殖を実質的な程度
まで阻害する。これらの誘導体は病原性細菌に感染した
動物における免疫防衛を増強し、従来技術から予想され
ないように、マウスにおける羊抗原に対する抗体応答、
非特異的食菌作用およびオキサゾロンに対する遅延型過
敏反応を実質的に増大させる。
これらの活性は本発明の化合物の免疫変調因子的性質に
結び付けられ、人間または動物の医療において、癌の処
置、ウイルス、細菌またはカビに起因する症状の処置、
紅斑性エリスマトーデスまたはリユーマチ性関節炎のよ
うな自己免疫性疾病の処置およびさらに一般的に、人間
または動物の身体の自然の免疫応答の障害あるいは減少
から生じる疾病の処置に用途が見い出される。
さらにまた、本発明の誘導体が有するマウスにおける羊
赤血球に対する抗体応答に係る活性はこれらの誘導体が
一方で特許出願第0,190,058号の化合物と同一
の治療用途に有用であるとともに、他方で従来技術のも
のとは異なりそしてなおかつ補足的である作用様相で作
用し、この作用性はこれらの誘導体を治療適用分野で特
に有用なものとすることを示唆している。
本発明の主題はまた、一般式Iで示される化合物または
医薬的に許容されうる酸または塩基によるその付加塩の
一種の少なくとも一種を単独で、あるいは医薬的に許容
されうる非毒性の不活性賦形剤またはベヒクルの一種ま
たは二種以上と組合せて含有する医薬組成物に関する。
本発明による医薬組成物の中で、特に非経口、皮下、経
皮、鼻、直腸、舌下、眼または呼吸による投与に適する
組成物をあげることができ、特に注射用製剤、エアゾ
ル、点眼剤、点鼻剤、錠剤、舌下錠、舌下投与用製剤、
ピル、坐薬、クリーム、軟膏、皮膚施用用ゲル等をあげ
ることができる。
適当な薬用量は患者の年令および体重、投与経路、治療
指示の種類およびいづれかの付随する処置により変わ
り、一回の投与または施用当りで1マイクログラム〜1
グラムの範囲である。
次例は本発明を制限することなく、本発明を例示するも
のである。
原料化合物は文献から既知である。
記載されている融点はマイクロ−コフラー技法に従い測
定した。13C核磁気共鳴スペクトルは内部対照としてTM
Sを用いて記録し、1HNMRは一般に、溶剤としてCDCl3
用いて記録した。質量スペクトル分析はFAB技法に従い
得た。
例1 シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OHシクロ(S)Thr-O
H=(トランス,L)−4−カルボキシ−5−メチル−
2−オキソ−1,3−オキサゾリジン、すなわち(S)−
シクロスレオニンはY.Stabinsky等によりInt.J.Peptid
Prot.Res.1978年、12、130〜138頁に記載
されている。
工程A: tBoc(S)ABO-OH、すなわち(3S)−2−第3ブトキシ
カルボニル−2−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン
−3−カルボン酸 ジオキサン60cm3と水30cm3との混合物中に、(S)ABO-OH
0.03モルを溶解し、0℃に冷却し、N水酸化ナトリウム
溶液70cm3を加え、次いでジオキサン100cm3中のジ−ter
t−ブチルカーボネート0.03モルの溶液を滴下して加え
る。この混合物を、0℃〜5℃の温度で30分間、次いで
室温で2時間攪拌する。溶媒を減圧の下に蒸発させる。
この残留物をクエン酸によりpH4に酸性にした水中に取
り、次いでこの水性相を酢酸エチルにより抽出する。こ
の有機相を10%塩化ナトリウム水溶液により洗浄し、無
水硫酸カルシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下
に濃縮する。この残留物をn−ペンタン中で結晶化さ
せ、吸引濾別し、次いで乾燥させ、標題の化合物を得
る。
工程B: tBoc(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl W.KnigおよびR.Geigerの方法(Ber、1970年、
03、788頁)を使用し、前記工程で得られたtBoc
(S)ABO-OH0.05モルを溶媒としてジメチルホルムア
ミドを用いて(S)−Nω−ニトロアルギニンベンジルエ
ステル、すなわち (S)-H-Arg(NO2)-OBzl0.05モルとカツプリングさせ
る。
tBoc(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzlが油状物の形で98%の
収率で得られる。この生成物はさらに処理することな
く、次の工程で使用する。
IRスペクトル特性(CHCl3溶液) V〔NH(アミド)〕=3400cm-1 V(CO) =1700cm-1(広い) 工程C: (S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl B.GutteおよびR.B.Merrifieldにより記載されている無
水塩化メチレン中の三フツ化酢酸による脱保護基化方法
(J.Am.Chem.Soc.1969年、91、501頁)を使用
し、前工程で製造されたtBoc(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl
0.0475モルを原料として、(S)ABO-(S)Arg(NO2)-O
Bzlを三フツ化酢酸塩(TFA)の形で定量的に得る。この
生成物の純度は薄層クロマトグラフイ(溶剤:CH2Cl2/M
eOH、9:1:Rf=0.19)により確認する。
工程D: tBoc(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl 前記工程BにおけるtBoc(S)ABO-OHをNα−第3ブトキ
シカルボニル−Nω−ベンジルオキシカルボニル−
(S)−リジン〔すなわち、tBoc(S)Lys(Z)-OH;0.0
475モル)で置き換え、そして (S)-H-Arg(NO2)-OBzlを前工程で製造された (S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl、TFA(0.0475モル)で
置き換えて、同一方法によりtBoc(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)
Arg(NO2)-OBzlを68%の収率で得る。
主要13CNMR特性(DMSO-d6/TMS) ppmによるδ Cαリジン=50.2 CαABO=59.6 CαArg=51.8 工程E: (S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl 上記工程Cに記載のようにして、tBoc(S)Lys(Z)-(S)ABO
-(S)Arg(NO2)-OBzlを三フツ化酢酸で脱保護基化するこ
とにより、(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzlを三フ
ツ化酢酸塩の形で定量的に得る。この生成物の純度は薄
層クロマトグラフイ(溶剤:CH2Cl2/MeOH、95:5)
により確認する。
工程F: シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl 前記工程Bに記載の技法に従い、(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)
Arg(NO2)-OBzlを(S)−シクロスレオニン(すなわちシク
ロ(S)Thr-OHとカツプリングさせることにより、同一の
方法でシクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OB
zlを得る。生成物はシリカ(60〜230メツシユ)上
で溶剤としてCH2Cl2/MeOH、(96:4)混合物を用い
るクロマトグラフイにより精製する。
主要13CNMR特性(DMSO-d6/TMS) ppmによるδ CαシクロThr=60.0 CαLys=49.0 CαABO=59.7 CαArg=51.5 工程G: シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 前工程で得られたシクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)A
rg(NO2)-OBzl0.0012モルを酢酸80m中で3バ
ールの水素圧下にパラジウム含有木炭(10%パラジウ
ム)400mgの存在の下で接触水素添加する。溶媒を減
圧下に蒸発させた後に、無定形残留物を蒸留水5mに
取り入れ、微細濾過により分離し、次いで凍結乾燥させ
る。
シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH−酢酸塩が得ら
れる(収率:90%) スペクトル特性: IR: V(CO):1750cm-1 質量分析 FAB+KVスペクトル(7KV) プロトン付加分子イオン〔M+H〕M/Zで567
(C25H42N8O7:分子量=566) 例2 シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)THIQ-(S)Arg-OH 工程A: tBoc(S)THIQ-OH、すなわち(3s)−2−第3ブトキシ
カルボニル−1,2,3,4,−テトラヒドロ−3−イ
ソキノリンカルボン酸 この化合物は、例1の工程Aに記載の方法にしたがう
が、(S)ABO-OHの代りに、(S)THIQ-OHを使用して製造す
る。
工程B: tBoc(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3 (S)-Nω−ニトロアルギニンメチルエステル、すなわち
(S)-H-Arg(NO2)-OCH3および前工程で得られたtBoc(S)TH
IQ-OHを使用し、例1の方法に従い、tBoc(S)THIQ-(S)Ar
g(NO2)-OCH3を油状物の形で得る。この生成物の純度は
薄層クロマトグラフイ(溶剤:酢酸エチル;Rf=0.2)
により確認する。
IRスペクトル特性: V(CO)=1740cm-1 工程C: (S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3 例1の工程CにおけるtBoc(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzlの
代りに、前工程で得られたtBoc(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OC
H3を使用して、(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3を同一の方法
で三フツ化酢酸塩の形で得る。
NMR(1H)スペクトル特性: 1.7ppm:4H(CH2) 3.2ppm:4H(CH2N,CH2−φ) 3.6ppm:3H(COOCH3) 4.3ppm:4H(N-CH-CO,N-CH2−φ) 7.3ppm:4H(フエニル) 7.4〜10.0ppm:交換可能なプロトン 工程D: tBoc(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3 例1の工程Dにおける(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl・TFAの
代りに、前工程で得られた(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3・T
FAを使用して、tBoc(S)Lys(Z)-(S)THIQ・(S)Arg(NO2)-OC
H3を得る。この生成物はシリカゲル上のクロマトグラフ
イにより精製する(溶剤:酢酸エチル;Rf=0.16;収
率:66%。
工程E: (S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3 例1の工程Cで使用されている方法に従い、(S)Lys(Z)-
(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3がtBoc(S)Lys(Z)-(S)THIQ-
(S)Arg(NO2)-OCH3から三フツ化酢酸塩の形で得られる。
薄層クロマトグラフイ(溶剤:CH2Cl2/MeOH、90:1
0;Rf=0.13)。
工程F: シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3 例1の工程Fで(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl・TF
Aの代りに(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OCH3・TFAを
使用する。シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO
2)-OCH3が濃厚油状物の形で得られる。この生成物はさ
らに処理することなく次の工程で使用する。
工程G: シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)Arg(NO2)-OH 前工程で得られたシクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)
Arg(NO2)-OCH30.001モルをメタノール20cm3中に
溶解し、0.1N水酸化ナトリウム10cm3を加え、混合物
を室温に24時間保持する。減圧下に濃縮し、水30cm
3中に取り入れ、次いで0.1N塩酸10cm3の添加により
中和する。沈殿を濾別し、水で、次いで塩化メチレンで
洗浄し、次いで乾燥させる。収率:78% スペクトル特性: 質量分析: 工程H: シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)THIQ-(S)Arg-OH 前工程で得られたシクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-(S)THIQ-(S)
Arg(NO2)-OH0.0005モルを酢酸50cm3に溶解する。3kg
/cm2の水素圧下にパラジウム含有木炭(10%パラジウ
ム)200mgの存在の下で接触水素添加する。溶媒を減
圧下に蒸発させた後に、残留物を蒸留水5cm3に取り入
れ、微細濾過により分離し、次いで凍結乾燥させる。シ
クロ(S)Thr-(S)Lys-(S)THIQ-(S)Arg-OH一酢酸塩が得ら
れる。収率:98%。
スペクトル特性 質量分析 例3 シクロ(S)Thr-(S)Lys-PHII-(S)Arg-OH 例2の工程Aで、(3s)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−3−イソキノリンカルボン酸、すなわち(S)THIQ-
OHの代りに、パーヒドロ−1−イソインドールカルボン
酸、すなわちPHII-OHを使用し、下記の化合物を順次、
得る: tBocPHII-OH tBocPHII-(S)Arg(NO2)-OCH3 PHII-(S)Arg(NO2)-OCH3・TFA tBoc(S)Lys(Z)-PHII-(S)Arg(NO2)-OCH3 (S)Lys(Z)-PHII-(S)Arg(NO2)-OCH3・TFA シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-PHII-(S)Arg(NO2)-OCH3 シクロ(S)Thr-(S)Lys(Z)-PHII(S)Arg(NO2)-OH シクロ(S)Thr-(S)Lys-PHII-(S)Arg-OH 最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
スペクトル特性 質量分析: 例4 シクロ(2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH H.UmezawaおよびM.Ohnoによりヨーロツパ特許第0,1
56,279号に記載されているシクロ(2S,3R)
AHPA-OH、すなわち(4R,5S)−2−オキソ−4−
ベンジル−1,3−オキサゾリジン−5−カルボン酸を
Y.Stabinsky等の方法(Int.J.Peptide,Prot.Res.,19
78年、12、130〜138頁)に従い、T.Takita等
により記載された(J.Med.Chem.,,1977年、20
510〜515頁)Z(2S,3R)AHPA-OH、すなわ
ち(2S,3R)−2−ヒドロキシ−3−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ−4−フエニルブタン酸から製造す
る。
例1の工程Fで、シクロ(S)Thr-OHの代りにシクロ(2
S,3R)AHPA-OHを使用し、下記の化合物を順次、得
る: シクロ(2S,3R)AHPA-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(N
O2)-OBzl シクロ(2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
スペクトル特性: IR: VS〔C=O(オキサゾリジノン)〕:1760cm-1 質量分析:FAB+スペクトル プロトン付加分子イオン〔M+H〕M/Z:643。
例5 〔(4R)−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサ
ゾリジニル−5−カルボニル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg
-OH Z(2S,3R)AHPA-OHの代りに、T.Takita等により
記載された(3R)−2−ヒドロキシ−3−ベンジルオ
キシカルボニルアミノブタン酸(J.Med.Chem.,197
7年、20、510〜515頁)を使用すると、下記の
化合物が順次、得られる: (4R)−2−オキソ−4−メチル−1,3−オキサゾ
リジン−5−カルボン酸(この化合物はY.Shimohigashi
等によりBull.Chem.Soc.Jpn.,1979年、52、(3)
949〜950頁に記載されている)、 〔(4R)−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサ
ゾリジニル−5−カルボニル〕−(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)
Arg(NO2)-OBzl 〔(4R)−4−メチル−2−オキソ−1,3−オキサ
ゾリジニル−5−カルボニル〕−(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg
-OH。
最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
スペクトル特性: IR:VS〔CO(オキサゾリジノン)〕:1750cm-1 質量分析:m/z=FABスペクトル 〔M+H〕 =567 〔M+Na〕 =589 〔M−H+2Na〕=611 例6 シクロGABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 工程A: N-ZGABOB-OH、すなわち3−ヒドロキシ−4−ベンジル
オキシカルボニルアミノブタン酸 BergmannおよびZervasの方法(Ber.,1932年、
、1192頁)に従い3−ヒドロキシ−4−アミノブ
タン酸(GABOB-OH)から製造する。
工程B: シクロGABOB-OH、すなわち5−カルボキシメチル−2−
オキソ−1,3−オキサゾリジン Y.Stabinsky等により記載された方法(Int.J.Peptide P
rot.Res.,1978年、12、130〜138頁)を使
用して、シクロGABOB-OHを前工程で製造されたNZ-GABOB
-OHから得る。
工程C: シクロGABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 例1の工程Fでシクロ(S)Thrの代りに、シクロGABOB-OH
を使用すると、下記の化合物が順次、得られる: シクロGABOB-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl シクロGABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
例7 シクロStat-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 例6の工程Aで3−ヒドロキシ−4−アミノブタン酸、
すなわちGABOB-OHの代りに、3−ヒドロキシ−4−アミ
ノ−6−メチルヘプタン酸、すなわちスタチン(Stat-O
H)を使用すると、下記の化合物が順次、得られる: 工程A:N-Z-Stat-OH、すなわち3−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−6−メチルヘプタン
酸 工程B:シクロStat-OH、すなわち2−オキソ−4−イ
ソブチル−5−カルボニルメチル−1,3−オキサゾリ
ジン 工程C:シクロStat-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
例8 TZC-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 例1の工程Fで(S)−シクロスレオニンの代りに、2
−オキソ−4−チアゾリジンカルボン酸(TZC-OH)を用
いると、下記の化合物が順次、得られる: TZC-(S)Lys(Z)-(S)ABO-(S)Arg(NO2)-OBzl TZC-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OH 最終生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
スペクトル特性: 質量分析:m/z FABスペクトル:〔M+H〕:569 FABスペクトル:〔M−H〕:567 〔M−H−HS〕:5
33 例9 シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)PHI-(S)Arg-OH 例1の工程BでtBoc(S)ABO-OHに代りに、上記例1の工
程Aの記載により製造された(2S,3aS,7aS)
−1−第3ブトキシカルボニルパーヒドロ−2−インド
ールカルボン酸、すなわちtBoc(S)PHI-OHを使用し、次
いで本発明の例1の工程B〜工程Gに記載のように処理
すると、下記の誘導体が得られる: シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)PHI-(S)Arg-OH 生成物は一酢酸塩の形で凍結乾燥させる。
例10 NK活性の増強 本発明による化合物をそれらの「自然キラー」活性の増
強能力に係り試験した。この能力が付与されている細胞
は敗血性、ウイルス性または腫瘍の侵襲に対する身体の
防衛ラインの第一線を形成している。
本発明の化合物の刺激的能力を評価するために、これら
の化合物をReynolds等の技法(J.Immunol.127、28
2頁)に従い試験した。
被験化合物をB6D2F1株マウスに20〜50μg/kgの投
与量で静脈内注射する。
処置した後の3日目に、動物を犠牲にし、それらの脾臓
を取り出し、その構成細胞に分離し、次いで放射性クロ
ムで予め標識をつけたYAC−1腫瘍細胞が存在する培地
に接種する。インキユベーシヨン期間の終了時点で、本
発明の化合物の破壊的能力を放出されたクロムの量から
評価する。
一例として、例1の化合物は25μg/kgの投与量でク
ロムの放出を対照に対して15%増加させる。この結果
は(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OHによって生じる結果
と同一であり、他方タフトシンは40μg/kgの投与量
で放出を10%増加させるだけである。
例11 B16メラノーマの増殖の阻害 メラノーマは患者の免疫系の反応に感受性のある癌性腫
瘍である。メラノーマは抗腫瘍防衛の刺激性を評価する
場合に選ばれるモデルである。
本発明の例9の化合物は、たとえば一週間に3回20μ
g/kgの割合で腹腔内投与した場合に、マウスB16メ
ラノーマの増殖を45%減少させることができることが
証明された。同一条件において、(S)Thr-(S)Lys-(S)Phi
-(S)Arg-OHで得られたパーセンテージは40%にすぎ
ず、またタフトシンはこの移植腫瘍の増殖速度を減少さ
せることはできないことが証明されている。
例12 動物の感染に対する抵抗性の増大 健康な宿主に接種された或る種の病原性細菌は宿主を殺
すことができる。たとえば、クレブシエラ プネウモニ
アエ(Klebsiella pneumoniae)の場合に、ペネウモニ
アに応答できる薬剤が存在する(Parent等によるProc.N
atl.Acad.Sci.USA,1978年、75、No.7、339
5頁)。
本発明の例1の化合物は、(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Ar
g-OHと同一の挙動を示し、たとえば60μg/動物の投
与量で感染前48時間に投与すると、クレブシエラ プ
ネウモニアエ株7823をIP接種した、体重20〜25
gの雌のswissマウスの全部を、感染による死から防護
することができる。同一条件下に、タフトシンは動物の
僅かに20%を救うことができるだけである。
例13 抗体応答に対する評価 本発明による化合物をマウスにおける羊赤血球に対する
抗体応答に係るそれらの能力について試験した。
抗体応答はJerneの技法(Science,1963年、14
、405頁)に従いインビトロで評価する。
平均体重23gの雄のC57B1/6マウスを、羊赤血
球の腹腔内接種の前、48時間に本発明による化合物を
静脈内投与することにより処理する。5日後に、羊赤血
球に対する特異性抗体の生産をこれらの動物の脾臓細胞
の懸濁液で検出する。
一例として、本発明の例1による化合物は、1mg/kgの
投与量で投与した場合に、マウスにおける羊赤血球に対
する抗体応答を50%増加させることができることが証
明された。
比較例として、 タフトシンであるY.Stabinsky等の誘導体は同一条件下
に、この抗体応答を35%だけ増加させることができ
る。ヨーロツパ特許第0,190,058号の例8の相
当する誘導体はこの試験で不活性であることが証明され
た。
例14 非特異性食菌作用の試験 本発明による化合物をそれらの非特異性食菌作用の増加
に係り試験した。
この試験は流動血球計算により処理した後に、イヌの全
血中に存在する多形核白血球が直径1.8μmのラテツク
スビーズを食べる能力を一方で本発明の化合物の存在下
におよび他方で本発明の化合物の不存在下に(対照)測
定することよりなる。
一例として、本発明の例1による化合物は非特異的食菌
作用に係る多形核白血球の能力を対照に比較して19%
増加させることができ、他方タフトシンは同一条件下
に、有意の応答を示さないことが証明された。
例15 オキサゾロンに対する遅延型過敏反応 この試験は動物をオキサゾロンに対して感作し、7日後
に、遅延型過敏反応試験を一方で本発明による化合物の
不存在下に(対照)および他方で本発明による化合物を
投与した後に、行なうことよりなり、両方の場合に、犠
牲にした動物の耳の重量を測定する。耳は炎症反応の場
所であり、その重量はこの反応の強度により変わる。本
発明の例1による化合物で処置した後に、被験動物の耳
の重量の増加の対照動物群の耳重量よりも11%重い。
タフトシンはこの試験で有意の応答を示さない。
例16 医薬組成物 注射用溶液 シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)PHI- (S)Arg-OH 0.050g 注射用水 2cm 皮膚クリーム シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO- (S)Arg-OH 2g ポリプロピレン グリコール 25g 白色ワセリン 10g アルコール 95°強度 10g 精製水 全量を100gにする量

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I 〔式中Rは水素原子、炭素原子1〜4個を有する直鎖状
    または分子鎖状アルキル基、置換基としてヒドロキシ基
    を有していてもよいフェニルまたはチエニル基、あるい
    はベンジル基を表わし、 R′は水素原子あるいは炭素原子1〜4個を有する直鎖
    状または分枝鎖状アルキル基を表わし、 Xは酸素原子またはNH基を表わし、 YはXがNH基を表わす場合に、酸素原子または硫黄原子
    を表わし、あるいはYはXが酸素原子を表わす場合に、
    NH基を表わし、 tは0または1を表わし、 LysおよびArgはそれぞれペプチド結合で結合されている
    リジルおよびアルギニル残基を表わし、 は次式で示される二環状構造基 (式中mは1または0に等しく、nおよびpは0、1ま
    たは2を表わし、RaおよびRbは水素原子を表わすか、あ
    るいはRaおよびRbはpが0である場合に一緒になって直
    接結合を表わすことができ、Bはアルキレン鎖(CH2)q
    表わし、ここでqは2、3または4に等しく、あるいは
    Bはp=0であり、そしてRaおよびRbが一緒になって結
    合を表わす場合に、不飽和構造基(-CH=CH-)2を表わ
    し、ただしm、n、pおよびqの合計は3〜6の整数で
    ある)を表わすか、あるいは は1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わ
    す〕で示される化合物、それらのエナンチオマー、エピ
    マーおよびジアステレオマーならびに医薬的に許容され
    る酸または塩基によるそれらの付加塩。
  2. 【請求項2】環状構造基 がインドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノリ
    ン、テトラヒドロイソキノリン、パーヒドロインドー
    ル、パーヒドロイソインドール、パーヒドロキノリン、
    パーヒドロイソキノリン、パーヒドロシクロペンタ
    〔b〕ピロール、2−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタ
    ン、2−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタンまたは1,2,3,4
    −テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わす化合物、
    それらのエナンチオマー、エピマーおよびジアステレオ
    マー、ならびに医薬的に許容される酸または塩基による
    それらの付加塩である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】環状構造基 がパーヒドロインドールまたはアザビシクロ〔2,2,2〕
    オクタンを表わす化合物、それらのエナンチオマー、エ
    ピマーおよびジアステレオマーならびに医薬的に許容さ
    れる酸または塩基によるそれらの付加塩である、請求項
    1または2のいずれか一項に記載の化合物。
  4. 【請求項4】シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-OHお
    よび医薬的に許容される酸または塩基によるその付加塩
    である、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)PHI-(S)Arg-OHお
    よび医薬的に許容される酸または塩基によるその付加塩
    である、請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】シクロ(S)Thr-(S)Lys-(S)THIQ-(S)Arg-OH
    および医薬的に許容される酸または塩基によるその付加
    塩である、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】シクロ(S)Thr-(S)Lys-PHII-(S)Arg-OH、そ
    のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび医薬的に許
    容される酸または塩基によるその付加塩である、請求項
    1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】シクロ(2S,3R)AHPA-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg
    -OHおよび医薬的に許容される酸または塩基によるその
    付加塩である、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】(4R)−4−メチル−2−オキソ−1,3−オ
    キサゾリジニル−5−カルボニル−(S)Lys-(S)ABO-(S)A
    rg-OH、そのエナンチオマーおよび医薬的に許容される
    酸または塩基によるその付加塩である、請求項1に記載
    の化合物。
  10. 【請求項10】シクロGABOB-(S)Lys-(S)ABO-(S)Arg-O
    H、そのエナンチオマーおよび医薬的に許容される酸ま
    たは塩基によるそれらの付加塩である、請求項1に記載
    の化合物。
  11. 【請求項11】一般式I 〔式中Rは水素原子、炭素原子1〜4個を有する直鎖状
    または分子鎖状アルキル基、置換基としてヒドロキシ基
    を有していてもよいフェニルまたはチエニル基、あるい
    はベンジル基を表わし、 R′は水素原子あるいは炭素原子1〜4個を有する直鎖
    状または分枝鎖状アルキル基を表わし、 Xは酸素原子またはNH基を表わし、 YはXがNH基を表わす場合に、酸素原子または硫黄原子
    を表わし、あるいはYはXが酸素原子を表わす場合に、
    NH基を表わし、 tは0または1を表わし、 LysおよびArgはそれぞれペプチド結合で結合されている
    リジルおよびアルギニル残基を表わし、 は次式で示される二環状構造基 (式中mは1または0に等しく、nおよびpは0、1ま
    たは2を表わし、RaおよびRbは水素原子を表わすか、あ
    るいはRaおよびRbはpが0である場合に一緒になって直
    接結合を表わすことができ、Bはアルキレン鎖(CH2)q
    表わし、ここでqは2、3または4に等しく、あるいは
    Bはp=0であり、そしてRaおよびRbが一緒になって結
    合を表わす場合に、不飽和構造基(-CH=CH-)2を表わ
    し、ただしm、n、pおよびqの合計は3〜6の整数で
    ある)を表わすか、あるいは は1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わ
    す〕で示される化合物、それらのエナンチオマー、エピ
    マーおよびジアステレオマーならびに医薬的に許容され
    る酸または塩基によるそれらの付加塩の製造方法であっ
    て、式II (式中tBocは第3ブトキシカルボニル基を表わし、そし
    てAはこれが結合している炭素原子および窒素原子と一
    緒になって、式Iにおける意味と同一の意味を有する)
    で示される誘導体をNω−ニトロアルギニンメチルエス
    テル(H−Arg(NO2)OCH3)またはベンジルエステル(H
    −Arg(NO2)OCH2C6H5)と縮合させ、式III (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒になって、式Iにおける意味と同一の意味を有
    し、そして式中Dはメチルまたはベンジル基を表わす) で示される誘導体を生成させ、この生成物を次いでトリ
    フルオル酢酸により脱保護基処理し、式IV (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒になって、式Iにおける意味と同一の意味を有
    し、そしてDは式IIIにおけるDと同一の意味を有す
    る) で示される誘導体を生成させ、この生成物を次いでNα
    −第3ブトキシカルボニル−Nω−ベンジルオキシカル
    ボニルリジン、(tBoc)Lys(Z)と縮合させ、式V (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒になって式Iにおける意味と同一の意味を有し、
    そしてDは式IIIにおけるDと同じ意味を有する) で示される化合物を生成させ、この生成物にトリフルオ
    ル酢酸を作用させ、式VI (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒になって式Iにおける意味と同一の意味を有し、
    そしてDは式IIIにおけるDと同じ意味を有する) で示される誘導体に変換し、この生成物を式VII (式中R、R′、X、Yおよびtは式Iにおける意味と
    同一の意味を有する) で示される誘導体と縮合させ、式VIII (式中Aはこれが結合している炭素原子および窒素原子
    と一緒になって式Iにおける意味と同一の意味を有し、
    R、R′、X、Yおよびtは式Iにおける意味と同一の
    意味を有し、そしてDは式IIIにおけるDと同一の意味
    を有する) で示される誘導体を導き、次いで、 この生成物を、DがCH3を表わす場合には、ケン化によ
    り脱保護基処理し、次いで接触水素添加し、あるいはD
    がベンジル基を表わす場合には、接触水素添加して、式
    Iで示される誘導体を生成させ、所望により、この生成
    物を医薬的に許容される酸または塩基により塩形成さ
    せ、あるいはその異性体に分離し、次いで必要に応じ
    て、医薬的に許容される酸または塩基により塩形成させ
    る、ことを特徴とする製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の化合物の製造に有用で
    ある、請求項11に記載の一般式VIIIで示される化合物。
  13. 【請求項13】活性成分として、 一般式I 〔式中Rは水素原子、炭素原子1〜4個を有する直鎖状
    または分子鎖状アルキル基、置換基としてヒドロキシ基
    を有していてもよいフェニルまたはチエニル基、あるい
    はベンジル基を表わし、 R′は水素原子あるいは炭素原子1〜4個を有する直鎖
    状または分枝鎖状アルキル基を表わし、 Xは酸素原子またはNH基を表わし、 YはXがNH基を表わす場合に、酸素原子または硫黄原子
    を表わし、あるいはYはXが酸素原子を表わす場合に、
    NH基を表わし、 tは0または1を表わし、 LysおよびArgはそれぞれペプチド結合で結合されている
    リジルおよびアルギニル残基を表わし、 は次式で示される二環状構造基 (式中mは1または0に等しく、nおよびpは0、1ま
    たは2を表わし、RaおよびRbは水素原子を表わすか、あ
    るいはRaおよびRbはpが0である場合に一緒になって直
    接結合を表わすことができ、Bはアルキレン鎖(CH2)q
    表わし、ここでqは2、3または4に等しく、あるいは
    Bはp=0であり、そしてRaおよびRbが一緒になって結
    合を表わす場合に、不飽和構造基(-CH=CH-)2を表わ
    し、ただしm、n、pおよびqの合計は3〜6の整数で
    ある)を表わすか、あるいは は1,2,3,4−テトラヒドロ−ベータ−カルボリンを表わ
    す〕で示される化合物、それらのエナンチオマー、エピ
    マーおよびジアステレオマーならびに医薬的に許容され
    る酸または塩基によるそれらの付加塩の少なくとも一種
    を、医薬的に許容される無毒性の不活性賦形剤またはベ
    ヒクルの一種または二種以上と組合せて含有する、自然
    の免疫応答不全疾患治療剤。
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