JPH0650323B2 - 複合磁性体を用いた電流検知器 - Google Patents
複合磁性体を用いた電流検知器Info
- Publication number
- JPH0650323B2 JPH0650323B2 JP62203840A JP20384087A JPH0650323B2 JP H0650323 B2 JPH0650323 B2 JP H0650323B2 JP 62203840 A JP62203840 A JP 62203840A JP 20384087 A JP20384087 A JP 20384087A JP H0650323 B2 JPH0650323 B2 JP H0650323B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- current
- composite
- detected
- composite magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は配電設備等における電流計および過電流検知等
に適用する電流検知器に関する。
に適用する電流検知器に関する。
本発明の電流検知器は直流を含む超低周波から高周波領
域の電流のみならず、インパルスの如き過渡電流の測定
にも利用することができる。
域の電流のみならず、インパルスの如き過渡電流の測定
にも利用することができる。
そしてさらに電圧計,電力計の構成などにも応用できる
計測手段を提供しようとするものである。
計測手段を提供しようとするものである。
(ロ)従来の技術 従来、線路電流を測定する手段として、一般に線路の電
流によって発生する磁界を珪素鋼板の如き鉄心を用いた
計器用変成器で間接的に捕捉して行う方法がとられてい
るが、その磁気回路や巻線の軽量化とか小型化には困難
な問題がある。
流によって発生する磁界を珪素鋼板の如き鉄心を用いた
計器用変成器で間接的に捕捉して行う方法がとられてい
るが、その磁気回路や巻線の軽量化とか小型化には困難
な問題がある。
またホール効果を利用した半導体素子と磁気回路により
電流を測定する方法があるが、温度特性や安定性などに
問題があり、信頼性に欠ける恨みがある。
電流を測定する方法があるが、温度特性や安定性などに
問題があり、信頼性に欠ける恨みがある。
(ハ)発明の目的 本発明は特殊な処理を施した複合磁性体の性状を利用し
て、微小電流から大電流に至る電流値あるいは荷電流値
を簡便かつ迅速に検知する新規な計測手段を提供しよう
とするものである。
て、微小電流から大電流に至る電流値あるいは荷電流値
を簡便かつ迅速に検知する新規な計測手段を提供しよう
とするものである。
(ニ)発明の概要 本発明の複合磁性体を用いた電流検知器は、保磁力の比
較的小さい部分と大きい部分とを隣接させ一軸異方性を
備えるように処理して成る複合磁性体を、交流被検知電
流を通電する励磁コイル中に配置して励磁磁界を作用さ
せると共に、検証電流発生器に接続された検証コイルの
検証磁界またはバイアス磁界を前記励磁磁界と同位相で
重畳するように構成しておき、前記複合磁性体に装着し
た検出コイルに誘発するパルス起電力の発生時点の観測
に基づき被検知電流値を検出できるようにしたことを特
徴とするものである。
較的小さい部分と大きい部分とを隣接させ一軸異方性を
備えるように処理して成る複合磁性体を、交流被検知電
流を通電する励磁コイル中に配置して励磁磁界を作用さ
せると共に、検証電流発生器に接続された検証コイルの
検証磁界またはバイアス磁界を前記励磁磁界と同位相で
重畳するように構成しておき、前記複合磁性体に装着し
た検出コイルに誘発するパルス起電力の発生時点の観測
に基づき被検知電流値を検出できるようにしたことを特
徴とするものである。
そして、被検知電流による励磁磁界と前記検証磁界また
は半サイクル毎に漸増的に変化させたバイアス磁界との
合成磁界により、前記複合磁性体の比較的保磁力の小さ
い部分が急速に転位したパルス起電力の誘発時点を観測
し、その時のバイアス磁界の値に基づいて被検知電流の
大きさを判定するようにしたものである。
は半サイクル毎に漸増的に変化させたバイアス磁界との
合成磁界により、前記複合磁性体の比較的保磁力の小さ
い部分が急速に転位したパルス起電力の誘発時点を観測
し、その時のバイアス磁界の値に基づいて被検知電流の
大きさを判定するようにしたものである。
また、前記被検知電流による交流励磁磁界の少なくとも
1サイクルおきに、前記検証磁界とバイアス磁界との組
合せ磁界を作用させ、予め規定した過電流値に達した時
点でパルス起電力を誘発させるように構成することもで
きる。
1サイクルおきに、前記検証磁界とバイアス磁界との組
合せ磁界を作用させ、予め規定した過電流値に達した時
点でパルス起電力を誘発させるように構成することもで
きる。
そしてさらに、例えば前記被検知電流を板状導体を巻き
込んで成る円筒状コイルに通電し、その中空部に発生す
る均一磁界中に前記複合磁性体を装着して動作させるこ
とができる。
込んで成る円筒状コイルに通電し、その中空部に発生す
る均一磁界中に前記複合磁性体を装着して動作させるこ
とができる。
前記検証磁界およびバイアス磁界の大きさを調整する手
段としては、検証コイルの巻線数を加減する切替部を備
えたことを特徴とするものである。
段としては、検証コイルの巻線数を加減する切替部を備
えたことを特徴とするものである。
あるいは、前記複合磁性体に鎖交する作用磁界の大きさ
を磁気分路により可変し調整するため、その近くに強磁
性制御体を近接離間させる手段を備えることにより、電
流検知を一層効果的に行えるように構成したものであ
る。
を磁気分路により可変し調整するため、その近くに強磁
性制御体を近接離間させる手段を備えることにより、電
流検知を一層効果的に行えるように構成したものであ
る。
(ホ)発明の作用と実施例 本発明の構成原理と実施例を図面について説明する。
第1図は本発明の複合磁性体を用いた電流検知器の基本
的な回路構成図で、1は複合磁性体、2はパルス起電力
の検出コイルである。3は交流被検知電流IAを通電
し、その大きさや周波数に応じた励磁磁界を発生する励
磁コイルである。
的な回路構成図で、1は複合磁性体、2はパルス起電力
の検出コイルである。3は交流被検知電流IAを通電
し、その大きさや周波数に応じた励磁磁界を発生する励
磁コイルである。
そして4は検証コイルで、例えば交流励磁磁界と同位相
の検証磁界を発生させるための検証電流発生器16に接
続されている。5はその切替部である。
の検証磁界を発生させるための検証電流発生器16に接
続されている。5はその切替部である。
また、17の演算器は、検出コイル2のパルス起電力の
誘発時点における抵抗Rの電圧から印加磁界の大きさを
測定し、被検知電流の値を演算し決定するものである。
誘発時点における抵抗Rの電圧から印加磁界の大きさを
測定し、被検知電流の値を演算し決定するものである。
こゝで本発明に用いる複合磁性体1の特異な性状につい
て概要を説明する。
て概要を説明する。
例えば細いバイカロイ線の如き強磁性体にひねり等の外
部応力を加えて処理したものは、線軸方向に一軸磁気異
方性を備え、その線心部付近に比較的保磁力の大きい部
分を有し、これと隣接する外周部に保磁力の小さい部分
をもつような複合磁性体になる。あるいは金属酸化物お
よびそのアモルファス磁性体などの磁気的性質の異なる
複数の磁性層をクラッドしたり積層して一軸磁気異方性
を備えるように処理した場合にも、次に述べるような本
発明で用いる複合磁性体が形成される。
部応力を加えて処理したものは、線軸方向に一軸磁気異
方性を備え、その線心部付近に比較的保磁力の大きい部
分を有し、これと隣接する外周部に保磁力の小さい部分
をもつような複合磁性体になる。あるいは金属酸化物お
よびそのアモルファス磁性体などの磁気的性質の異なる
複数の磁性層をクラッドしたり積層して一軸磁気異方性
を備えるように処理した場合にも、次に述べるような本
発明で用いる複合磁性体が形成される。
すなわち、第2図は比較的保磁力の小さい部分6と配向
磁化された保磁力の大きい部分7との複合磁性体1の内
部の磁気挙動をモデル化して示したものである。
磁化された保磁力の大きい部分7との複合磁性体1の内
部の磁気挙動をモデル化して示したものである。
黒矢印8は外部から作用させるセット磁界で、複合磁性
体1の比較的保磁力の小さい部分6のみを負方向に転位
させる限界磁界に相当する固有の大きさである。
体1の比較的保磁力の小さい部分6のみを負方向に転位
させる限界磁界に相当する固有の大きさである。
また、黒矢印9は正方向に作用させるリセット磁界を表
したもので、限界磁界またはそれ以上の大きさに設定さ
れるものである。
したもので、限界磁界またはそれ以上の大きさに設定さ
れるものである。
まず、セット磁界8の印加により比較的保磁力の小さい
部分の磁化方向の負方向−6に転位させておく。次にリ
セット磁界9を作用させて+6のように、隣接する保磁
力の大きい配向磁化の部分7と同一方向に転位させる時
には、殊更に急速に反転するという特異性を有する。
部分の磁化方向の負方向−6に転位させておく。次にリ
セット磁界9を作用させて+6のように、隣接する保磁
力の大きい配向磁化の部分7と同一方向に転位させる時
には、殊更に急速に反転するという特異性を有する。
故に、この時の急速な反転による磁束変化に基づき、複
合磁性体1の検出コイル2に急峻なパルス起電力が誘発
されるというものである。
合磁性体1の検出コイル2に急峻なパルス起電力が誘発
されるというものである。
依って、複合磁性体1に作用させる外部磁界として、例
えば汎用の商用交流電流によって発生する正負の交流励
磁磁界の異種の磁界を重畳させることにより、セット磁
界8の次にリセット磁界9が作用するように構成してお
けば、所定の被検知電流に達した時点でパルス起電力を
誘発させることができる。
えば汎用の商用交流電流によって発生する正負の交流励
磁磁界の異種の磁界を重畳させることにより、セット磁
界8の次にリセット磁界9が作用するように構成してお
けば、所定の被検知電流に達した時点でパルス起電力を
誘発させることができる。
依ってその誘発時点の観測により交流電流値を決定する
ことが可能になる。
ことが可能になる。
しかしながら一般に強磁性体を磁気ヒステリシス特性を
有し、本発明に適用する複合磁性体においても例外では
ない。あらかじめどのような状態に磁化されていたかと
いう前歴によって、通電開始時における磁化状態が相違
するのが普通である。
有し、本発明に適用する複合磁性体においても例外では
ない。あらかじめどのような状態に磁化されていたかと
いう前歴によって、通電開始時における磁化状態が相違
するのが普通である。
そこで、本発明の電流検知器は被検知電流と複合磁性体
の磁化状態とが常に対応するように、以下に述べるよう
な検証手段を確立したものである。
の磁化状態とが常に対応するように、以下に述べるよう
な検証手段を確立したものである。
本発明の動作の説明に先立ち、被検知電流を通電する励
磁コイルの構造について一言する。
磁コイルの構造について一言する。
通常は線状導体を捲回してソレノイドやスパイラル状に
構成したコイルを用い、その内部に複合磁性体を装填し
て電流磁界を作用させる。
構成したコイルを用い、その内部に複合磁性体を装填し
て電流磁界を作用させる。
この場合、被検知電流の大きさに応じて巻線数や線状導
体の断面積その他の形状を予め規定しておけばよいこと
はいうまでもない。
体の断面積その他の形状を予め規定しておけばよいこと
はいうまでもない。
例えば、コイル内部の磁界分布の均一化をはかって次の
ような構成も有効である。
ような構成も有効である。
第3図は、交流被検知電流IAにより磁界を発生する励
磁コイルである。これは板状導体10を巻き込んで成る
円筒状コイル11に端子部12と同12′間に通電す
る。その中空部の均一な発生磁界を複合磁性体1に鎖交
させる構造である。
磁コイルである。これは板状導体10を巻き込んで成る
円筒状コイル11に端子部12と同12′間に通電す
る。その中空部の均一な発生磁界を複合磁性体1に鎖交
させる構造である。
なお第4図に例示するように板状導体10の断面13の
端部の肉厚を変えて電流密度を調整すること、あるいは
第5図のように断面14の肉厚を一様とし板状導体15
を平行四辺形のような形状にすること、などによって円
筒状コイル11の中空部におおける磁界分布を両端部に
至るまで均一になるような構造にすることは、複合磁性
体を正確に動作させる上に有効である。
端部の肉厚を変えて電流密度を調整すること、あるいは
第5図のように断面14の肉厚を一様とし板状導体15
を平行四辺形のような形状にすること、などによって円
筒状コイル11の中空部におおける磁界分布を両端部に
至るまで均一になるような構造にすることは、複合磁性
体を正確に動作させる上に有効である。
次に、本発明の電流検知器の動作について説明する。
第6図は、本発明の電流検知器を適用して交流被検知電
流IAの値を測定する方法に関する実施例である。
流IAの値を測定する方法に関する実施例である。
第6図(1)のタイムチャートにみる如く、交流被検知電
流IAの通電によって励磁コイルの中空部に正負の励磁
磁界HAが発生する。この半サイクル毎のHAの負の最
大波高値と重畳するように、順次段階的に漸増させて成
るHR0〜HR4の如き複数の矩形波状バイアス磁界H
Rを印加する。
流IAの通電によって励磁コイルの中空部に正負の励磁
磁界HAが発生する。この半サイクル毎のHAの負の最
大波高値と重畳するように、順次段階的に漸増させて成
るHR0〜HR4の如き複数の矩形波状バイアス磁界H
Rを印加する。
そしてさらに複合磁性体1の保磁力の小さい部分のみを
正方向に転位させる限界磁界Hp(点線で示したレベ
ル)と同等の大きさをもつ矩形波状検証磁界+HUを、
HAの正の半サイクルの最大波高値と重畳するように作
用させる。
正方向に転位させる限界磁界Hp(点線で示したレベ
ル)と同等の大きさをもつ矩形波状検証磁界+HUを、
HAの正の半サイクルの最大波高値と重畳するように作
用させる。
この場合、−HUと+HUとの位相差は商用交流におい
ては通常π/2である。なお、点線のレベルHFは複合
磁性体1の保磁力の小さい部分の磁化方向を負方向に転
位させる限界磁界(HF≒HP)である。
ては通常π/2である。なお、点線のレベルHFは複合
磁性体1の保磁力の小さい部分の磁化方向を負方向に転
位させる限界磁界(HF≒HP)である。
これらの合成磁界は同図(2)に示したようになる。従っ
て図にみるように−(HA+HR3)は負方向のセット
磁界(前記限界磁界HFに相当する)として作用するの
で、この時点で同図(3)に示したような負のパルス
ER′を誘起する。しかるにその次に正方向のリセット
磁界+(HA+HU)が作用した時点においては、急峻
なパルス起電力ESを誘発する。
て図にみるように−(HA+HR3)は負方向のセット
磁界(前記限界磁界HFに相当する)として作用するの
で、この時点で同図(3)に示したような負のパルス
ER′を誘起する。しかるにその次に正方向のリセット
磁界+(HA+HU)が作用した時点においては、急峻
なパルス起電力ESを誘発する。
依って上述のHR3のような、パルスESを誘発する直
前のバイアス磁界HRを観測すれば、 HA=HF−HR,∴IA=N・HA の関係から、その時の通電電流すなわち被検知電流IA
の値を求めることができる。ただしNは励磁コイルの巻
数に関連する比例定数である。
前のバイアス磁界HRを観測すれば、 HA=HF−HR,∴IA=N・HA の関係から、その時の通電電流すなわち被検知電流IA
の値を求めることができる。ただしNは励磁コイルの巻
数に関連する比例定数である。
また、以上の電流検知手段を過電流検知器として応用し
た場合の実施例を、第7図に基づいて説明すると次のよ
うになる。
た場合の実施例を、第7図に基づいて説明すると次のよ
うになる。
第7図(1)〜(3)の各左側のタイムチャートは、交流被検
知電流が規定値以内の過電流に達しない場合における各
磁界およびパルス起電力を例示したものである。
知電流が規定値以内の過電流に達しない場合における各
磁界およびパルス起電力を例示したものである。
すなわち、図(1)にみる如く被検知電流によって発生す
る負と正との励磁磁界HAの1サイクル目では、まず前
記検証磁界−HUおよび+HUを作用させる。この場
合、−HUはHAの負の半サイクルの最大波高値に、そ
して+HUは正のそれに重畳するように位相を合わせて
作用させる。そしてその次の1サイクルでは、HAの負
の半サイクルの最大波高値に対して負方向のバイアス磁
界HRを、また正の半サイクルに対しては正方向の検証
磁界+HUを印加する。
る負と正との励磁磁界HAの1サイクル目では、まず前
記検証磁界−HUおよび+HUを作用させる。この場
合、−HUはHAの負の半サイクルの最大波高値に、そ
して+HUは正のそれに重畳するように位相を合わせて
作用させる。そしてその次の1サイクルでは、HAの負
の半サイクルの最大波高値に対して負方向のバイアス磁
界HRを、また正の半サイクルに対しては正方向の検証
磁界+HUを印加する。
これらの合成磁界は同図(2)に示したようになるので、
同図(3)にみるように正負の検証磁界に基づくパルス起
電力EU′とEUとが1サイクルおきに間欠的に発生す
るだけである。しかしながら、このような間欠的なパル
ス起電力の発生状態を検知することは、本発明の電流検
知器が正常な動作状態にあることの検証でもある。
同図(3)にみるように正負の検証磁界に基づくパルス起
電力EU′とEUとが1サイクルおきに間欠的に発生す
るだけである。しかしながら、このような間欠的なパル
ス起電力の発生状態を検知することは、本発明の電流検
知器が正常な動作状態にあることの検証でもある。
次に、被検知電流が規定の過電流値に達した瞬間におい
ては、同図の各右側の図(1′)〜(3′)に示したようにな
る。
ては、同図の各右側の図(1′)〜(3′)に示したようにな
る。
すなわち同図(1′)は、過電流に達した被検知電流によ
る励磁磁界HA′に対し、前記(1)と同様に1サイクル
目では検証磁界−HUと+HUが、そしてその次の1サ
イクルでは負方向のバイアス磁界HRと+HUとがそれ
ぞれ作用する。
る励磁磁界HA′に対し、前記(1)と同様に1サイクル
目では検証磁界−HUと+HUが、そしてその次の1サ
イクルでは負方向のバイアス磁界HRと+HUとがそれ
ぞれ作用する。
これらの合成磁界は同図(2′)に示したように、何れの
サイクルにおいても、大きい負方向磁界の磁化作用の次
に、大きい正方向磁界が作用する。
サイクルにおいても、大きい負方向磁界の磁化作用の次
に、大きい正方向磁界が作用する。
従って、同図(3′)にみるように正負のパルス起電力E
U′とEUとの合間にES′とESが発生するから、各
サイクル毎に連続したパルスの誘発状態を観測すること
ができる。このことから過電流に達した瞬間を検知する
ことができる。
U′とEUとの合間にES′とESが発生するから、各
サイクル毎に連続したパルスの誘発状態を観測すること
ができる。このことから過電流に達した瞬間を検知する
ことができる。
本発明の電流検知器は、各位相における誘発パルスの発
生状況を判断して電流検知を行うものであるから、ラン
ダムに発生する雑音的な電流磁界に基づいて誘発するパ
ルスとの判別は容易である。
生状況を判断して電流検知を行うものであるから、ラン
ダムに発生する雑音的な電流磁界に基づいて誘発するパ
ルスとの判別は容易である。
例えば第7図で述べた過電流検知において、第8図(1)
〜(2)のように、振動的過渡電流によって異常磁界HT
が生じたとする。これが被検知電流の磁界HAと検証磁
界HUとの重畳したとすると、同図(3)のようにタイミ
ングの不正な幾つかのパルス出力ENを発生する。故に
正常なタイミングで発生するパルス起電力ES′とES
の確認により、過電流状態が検知できる。
〜(2)のように、振動的過渡電流によって異常磁界HT
が生じたとする。これが被検知電流の磁界HAと検証磁
界HUとの重畳したとすると、同図(3)のようにタイミ
ングの不正な幾つかのパルス出力ENを発生する。故に
正常なタイミングで発生するパルス起電力ES′とES
の確認により、過電流状態が検知できる。
なお、第1図に例示した検証コイル4の切替部5により
巻線数を加減することにより、検証磁界の設定値を可変
にすることができる。従ってこれにより交流励磁磁界と
の合成磁界を変化させ、検知電流の規定値の調整または
最大検知電流の観測値の切替え可能な電流検知器を構成
することができる。
巻線数を加減することにより、検証磁界の設定値を可変
にすることができる。従ってこれにより交流励磁磁界と
の合成磁界を変化させ、検知電流の規定値の調整または
最大検知電流の観測値の切替え可能な電流検知器を構成
することができる。
なお、このような被検知電流の規定値の調整または切替
えを行なう方法として、複合磁性体1に直接鎖交する外
部磁界の磁気分路として作用させるための適当な長さの
強磁性棒を強磁性制御体(図示せず)として用い、複合
磁性体に近接離間させる手段も効果がある。
えを行なう方法として、複合磁性体1に直接鎖交する外
部磁界の磁気分路として作用させるための適当な長さの
強磁性棒を強磁性制御体(図示せず)として用い、複合
磁性体に近接離間させる手段も効果がある。
(ヘ)発明の効果 本発明の電流検知器は構造が比較的簡単で小型に構成す
ることができ、変流器等の計器用変成器を使用せずに任
意の電流値を正確に測定することができる。しかも規定
した電流値に達した時点でパルス起電力を誘発させると
いう特徴があるので、送配電系統をはじめ一般電気回路
における電流検知器として適用することができ、殊にデ
ジタル電流計および過電流計などの構成に極めて有効な
ものである。
ることができ、変流器等の計器用変成器を使用せずに任
意の電流値を正確に測定することができる。しかも規定
した電流値に達した時点でパルス起電力を誘発させると
いう特徴があるので、送配電系統をはじめ一般電気回路
における電流検知器として適用することができ、殊にデ
ジタル電流計および過電流計などの構成に極めて有効な
ものである。
しかも安価に提供することができるので、配線末端部に
おける種々の多数の負荷に対する事故早期発見用センサ
として適用できる効用がある。
おける種々の多数の負荷に対する事故早期発見用センサ
として適用できる効用がある。
そして広範囲に分散された多数の負荷から検知したパル
ス信号を、光信号に変換し、光ファイバケーブルによる
配線網を構成しておけば集中監視制御ができるなど多様
な利用をはかることが可能である。
ス信号を、光信号に変換し、光ファイバケーブルによる
配線網を構成しておけば集中監視制御ができるなど多様
な利用をはかることが可能である。
第1図は本発明の複合磁性体を用いた電流検知器の基本
的回路構成図、第2図は複合磁性体の動作を説明するた
めのモデル図、第3図は円筒状コイルの概観図であり第
4図と第5図はその展開図および断面図である。そして
第6図ないし第8図は作用磁界およびパルス起電力のタ
イムチャートを例示したものである。 1:複合磁性体、2:検出コイル、 3:励磁コイル、4:検証コイル、 5:切替部、6、7:複合磁性体の部分、 8:セット磁界、9:リセット磁界、 10:板状導体、11:円筒状コイル、 12:端子部、13、14:断面、 15:板状導体、16:検証電流発生器、 17:演算器、HA:励磁磁界、 HU:検証磁界、HR:バイアス磁界、 HP:正の限界磁界、HF:負の限界磁界、 E:パルス起電力、
的回路構成図、第2図は複合磁性体の動作を説明するた
めのモデル図、第3図は円筒状コイルの概観図であり第
4図と第5図はその展開図および断面図である。そして
第6図ないし第8図は作用磁界およびパルス起電力のタ
イムチャートを例示したものである。 1:複合磁性体、2:検出コイル、 3:励磁コイル、4:検証コイル、 5:切替部、6、7:複合磁性体の部分、 8:セット磁界、9:リセット磁界、 10:板状導体、11:円筒状コイル、 12:端子部、13、14:断面、 15:板状導体、16:検証電流発生器、 17:演算器、HA:励磁磁界、 HU:検証磁界、HR:バイアス磁界、 HP:正の限界磁界、HF:負の限界磁界、 E:パルス起電力、
Claims (6)
- 【請求項1】保磁力の比較的小さい部分と大きい部分と
を隣接させ一軸異方性を備えるように処理して成る複合
磁性体を、交流被検知電流を通電する励磁コイル中に配
置して励磁磁界を作用させると共に、検証電流発生器に
接続された検証コイルの検証磁界またはバイアス磁界を
前記励磁磁界と同位相で重畳するように構成しておき、
前記複合磁性体に装着した検出コイルに誘発するパルス
起電力の発生時点の観測に基づき被検知電流値を検出で
きるようにしたことを特徴とする複合磁性体を用いた電
流検知器 - 【請求項2】被検知電流による励磁磁界と前記検証磁界
または半サイクル毎に漸増的に変化させたバイアス磁界
との合成磁界により、前記複合磁性体の比較的保磁力の
小さい部分が急速に転位したパルス起電力の誘発時点を
観測し、その時のバイアス磁界の値に基づいて被検知電
流の大きさを判定するようにしたことを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の複合磁性体を用いた電流検知器 - 【請求項3】前記被検知電流による交流励磁磁界の少な
くとも1サイクルおきに、前記検証磁界とバイアス磁界
との組合せ磁界を作用させ、予め規定した過電流値に達
した時点でパルス起電力を誘発させるように構成したこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合磁性体
を用いた電流検知器 - 【請求項4】前記被検知電流を板状導体を巻き込んで成
る円筒状コイルに通電し、その中空部に発生する均一磁
界中に前記複合磁性体を装着したことを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の複合磁性体を用いた電流検知器 - 【請求項5】前記検証磁界およびバイアス磁界の大きさ
を調整する手段として、検証コイルの巻線数を加減する
切替部を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の複合磁性体を用いた電流検知器 - 【請求項6】前記複合磁性体に鎖交する作用磁界の大き
さを磁気分路により可変し調整するため、その近くに強
磁性制御体を近接離間させる手段を備えたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の複合磁性体を用いた電
流検知器
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62203840A JPH0650323B2 (ja) | 1987-08-17 | 1987-08-17 | 複合磁性体を用いた電流検知器 |
| US07/175,787 US4944270A (en) | 1987-03-31 | 1988-03-31 | Asymmetrical excitation type magnetic device and method of manufacture thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62203840A JPH0650323B2 (ja) | 1987-08-17 | 1987-08-17 | 複合磁性体を用いた電流検知器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6446658A JPS6446658A (en) | 1989-02-21 |
| JPH0650323B2 true JPH0650323B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=16480570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62203840A Expired - Fee Related JPH0650323B2 (ja) | 1987-03-31 | 1987-08-17 | 複合磁性体を用いた電流検知器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0650323B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20050201419A1 (en) * | 2004-03-10 | 2005-09-15 | Nokia Corporation | System and associated terminal, method and computer program product for synchronizing distributively presented multimedia objects |
-
1987
- 1987-08-17 JP JP62203840A patent/JPH0650323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6446658A (en) | 1989-02-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US11585708B2 (en) | Load measuring method, load measuring device and load measuring arrangement | |
| US6698299B2 (en) | Magnetoelastic torque sensor | |
| JPH0565094B2 (ja) | ||
| JPH10513549A (ja) | 副ループ動作された電流変圧器を有する直流及び交流電流センサ | |
| SU973040A3 (ru) | Способ измерени параметров механической нагрузки на ферромагнитное тело и устройство дл его осуществлени | |
| EP3106890B1 (en) | Method for measuring a stator core of an electric machine and measuring device | |
| Somkun et al. | Magnetostriction anisotropy and rotational magnetostriction of a nonoriented electrical steel | |
| JPH0784021A (ja) | 微弱磁気測定装置及びそれを用いた非破壊検査方法 | |
| JPH0464068A (ja) | 直流電流検出方法 | |
| JPH10309031A (ja) | 交直両用漏電検出器 | |
| Ishikawa et al. | AC magnetic properties of electrical steel sheet under two-dimensional DC-biased magnetization | |
| JPH112646A (ja) | 直流電流センサーと直流電流流出防止方法 | |
| JP2617615B2 (ja) | 磁気測定方法およびその装置 | |
| JP2606043Y2 (ja) | 渦電流探傷装置 | |
| JPH1068744A (ja) | 直流電流センサー | |
| WO2000063057A1 (en) | Current sensor | |
| JP3371019B2 (ja) | 直流電流センサー | |
| JP2000055940A (ja) | 直流電流センサー | |
| RU2533347C1 (ru) | Устройство автономной регистрации импульсного магнитного поля | |
| JP3746359B2 (ja) | 直流電流センサー | |
| JPS62105069A (ja) | 磁界検出装置 | |
| JPS63243765A (ja) | 電流検知器 | |
| JPH0269670A (ja) | 電流検出システム | |
| JP3231957B2 (ja) | 面応力センサ | |
| JP4691277B2 (ja) | 応力測定装置及び応力測定方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |