JPH0651168B2 - サンダー特性の良い補修、目止め方法および該方法を施した木質板 - Google Patents

サンダー特性の良い補修、目止め方法および該方法を施した木質板

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JPH0651168B2
JPH0651168B2 JP1341780A JP34178089A JPH0651168B2 JP H0651168 B2 JPH0651168 B2 JP H0651168B2 JP 1341780 A JP1341780 A JP 1341780A JP 34178089 A JP34178089 A JP 34178089A JP H0651168 B2 JPH0651168 B2 JP H0651168B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発泡性塗布剤を用いて、合板等の木質板面の目
止めおよび凹部の補修を行う際に、該木質板面のサンダ
ー特性を改良する方法および該方法に使用する塗布剤、
更には該方法を施した木質板に関するものである。
〔従来の技術〕
板や柱、合板などの木質板の表面には、導管の割れ面や
虫食い穴などがあるため、補修または目止めの目的で補
修剤または目止め剤を塗布することは従来より行なわれ
ており、これらのために、砥の粉、チタンペースト等の
目止め剤や各種ラテックス、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂塗料などの補修剤が使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来技術による目止め剤と補修剤はそ
れぞれ別々のものが別個に使用されており、そのため目
止め剤は目止め効果はあるが、木材等の虫食い穴や大き
な導管を充填することができなかった。また虫食い穴な
どの補修すべき凹部は、材の種類、穴の大きさ、深さな
どにより異なり、かつ一定の個所に発生するものでない
ためやむをえず人手によりパテ状のものをコテ等で塗り
込む補修方法によっている。
また板や合板の全面を従来のナイフコーターを用いて補
修しようとする時、通常の熱硬化性樹脂や造膜温度の低
い水性ラテックスを使用すると、可使時間が短い、サン
ダーの目詰りを起こしやすい等の問題が生じ、そのため
製糊回数、サンダー交換回数が増加し、大量生産には不
都合な点が多かった。
本発明は、従来の目止め、補修作業に関する上記問題を
解決するためのもので、補修および目止め用発泡性塗布
剤を用い、これを木質板全面に塗布することにより、該
木質板面のサンダー特性を改良する方法を提供せんとす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の木質板面の目止め、補修方法および該方法を施
した木質板は、木材、合板等の木質板面に、最低造膜温
度が5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹
脂、充填剤および専用硬化剤ならびに有機ポリイソシア
ネートまたは発泡剤とからなる発泡性塗布剤を塗布面を
ならい(倣い)加圧しつつ全面に塗布し、該板面の導
管、ワレ、溝、虫クイ穴、プレスマーク等の凹部を該塗
布剤で充填することを特徴とする。
本発明において上記ならい加圧とは、塗布剤を塗布した
後に続いて塗布面をコテ等で押える感じで加圧すること
を言う。ならい加圧するためには、例えば通常塗布に使
用される薄鋼鈑製のドクターナイフをその先端部分の数
cmが塗布すべき木板面と平行に、木板面の移動方向に数
cm接する様にある角度で木板面に配置し、このようにし
たナイフで塗布剤をしごいて塗布するとともにナイフの
先端面で塗布された塗布剤が木板面に加圧されるように
する。
したがって本発明の塗布装置は、木質板面に塗布剤を塗
布する手段として、木質板面に対して適当な角度で配置
された塗布剤をこくためのドクターナイフ等の可撓性部
材と、該可撓性部材をその先端部分が木質板面に適当な
幅で接するように加圧する手段とを備えたことを特徴と
する。
本発明において塗布装置としては、通常ナイフコーター
型のものを使用する。可撓性部材の先端部分を、合板等
の被塗物表面に数cmの幅で接触させる方法としては、例
えばドクターナイフ状の板状体の場合、塗布面に対して
40度以下の鋭角に配置した板状体の背面すなわち塗布剤
と接しない側の面から適当な大きさの径のロール等で加
圧して板状体を湾曲状にしならせて行うと良い。
本発明で使用する発泡性塗布剤は、塗布に適する粘性の
液体で、塗布時に木質板の表面に存在する導管、ワレ、
溝、虫クイ穴、プレスマーク等の凹部に充填され、発泡
して緻密かつ強固な発泡体層を形成し得るものであれば
使用できる。
発泡体層を形成させる方法としては、揮発性液体による
気泡の発生を利用する方法と炭酸ガス等の気体を発生さ
せる方法によるものとがある。揮発性液体としては、ト
リクロロモノフルオロメタン、トリクロロトリフルオロ
エタン等のフロン化合物、塩化メチレントリクロロエタ
ン、アセトン、イソプロピルエーテル等の液体が使用で
き、また揮発性液体を均一に分散させるためにシリコー
ン系整泡剤等との併用も可能である。
炭酸ガス等の気体を発生させる方法によるものは、重炭
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸グアニジン等が使
用できる。
本発明の補修兼目止め用塗布剤として特に好ましいの
は、最低造膜温度が5℃以上の水性ラテックス、ホルム
アルデヒド系樹脂、発泡剤、充填剤および専用硬化剤と
からなる塗布剤である。また、最低造膜温度が5℃以上
の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹脂、有機ポリ
イソシアネート、充填剤および専用硬化剤とからなる塗
布剤も好ましい。
塗布剤は木質板面に塗布された後、ドライヤー中で乾燥
される。その過程で熱硬化性であるホルムアルデヒド系
樹脂が、専用硬化剤の存在下、迅速に硬化すると共に、
造膜温度の高い(5℃以上)水性ラテックスが硬い塗膜
を形成する。そのため塗布液の木材中への過度の浸透を
防止し、目やせを軽減できまた堆積中の共付きを防止す
ることもできる。
更に乾燥後の塗膜が硬く均一なため、サンダーによる表
面処理の際、目詰りを起こしにくく、研削を容易に行な
うことができる。
水性ラテックスとしては、エチレン酢酸ビニル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、アクリル酸−アクリル酸
エステル共重合樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、
アクリル−エチレン−スチレン共重合樹脂等のエマルジ
ョンおよびスチレンブタジエンラテックス、カルボキシ
ル化クロロプレンゴムラテックス等があり、このうち最
低造膜温度が5℃以上のもの1種または2種以上を併せ
て使用できる。
水性ラテックスは市販のものを使用することができ、通
常固形分35〜60重量%のものが用いられる。
造膜温度が5℃以下のラテックスは乾燥時の塗膜が軟か
く、サンダー処理の際研削しにくく、作業性を低下させ
る。
ホルムアルデヒド系樹脂としては、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ユリアメラミン共縮合樹脂、
レゾルシノール樹脂、アセトン樹脂等があり、これらの
1種または2種以上を併用して使用できる。
充填剤としては、タルク、クレー、炭酸カルシウム、チ
タン、マイカ、ベントナイト、アスベスト木粉、血粉、
コーングルテン等通常の充填剤が使用できる。
有機ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフェニールメタンジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネート(C−MDI)、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、水素添加TDI、水素添加MDI、水素添加XD
I、イソホロンジイソシアネート、もしくはそれらの変
性物またはそれらの混合物を使用できる。
専用硬化剤としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニ
ウムのごとき、塗布剤中の遊離のホルムアルデヒドと反
応して酸を生じる無機塩類、塩酸、硫酸等の無機酸、リ
ンゴ酸、クエン酸のごときカルボン酸、あるいはバラト
ルエンスルホン酸等のスルホン酸などがあり、このうち
1種あるいは2種以上を併用して使用できる。
専用硬化剤の添加量は、ホルムアルデヒド系樹脂に対し
て重量比で0.01〜0.5 、好ましくは0.05〜0.30の範囲で
ある。
該比率が0.01以下では、硬化が不十分となり堆積時の共
付きおよびサンダー処理の際の研削性能の低下を招く。
また一方 0.5以上では硬化が急激に起こり塗布剤の可使
時間が短くなり作業が困難となる。
本発明塗布剤は、上記各成分のほか、通常この種の塗布
剤に使用される紫外線吸収剤、界面活性剤等の改質剤を
加えることができる。
改質剤としては、ポリアクリル酸ソーダ、セルロースエ
ーテル等のごとき粘性付与剤、ドデシルベンスルホン酸
ソーダ等の界面活性剤、メラミンスルホン酸、ポリカル
ボン酸等の分散剤、水溶性エポキシ化合物、ポリビニル
ホルマール等のごとき塗膜強度補強剤などがあり、これ
らは1種または2種以上を必要に応じて使用することが
できる。
〔作用〕
本発明によれば、発泡性塗布剤として、最低造膜温度が
5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹脂、
充填剤および専用硬化剤ならびに発泡剤または有機ポリ
イソシアネートとからなる樹脂組成物を使用し、塗布す
るに当たり、板、合板等の木質板面に対して、塗布用の
ナイフのごとき可撓性部材が線から面で当接するように
したため、溝、ワレ等の凹部に充填された塗布剤は、可
撓性部材の先端のしなりにより、面圧がかかり圧縮した
状態で凹部の体積以上に充填され、被塗物の凹部に入っ
た塗布剤は可撓性部材の通過後、大気圧に下がるため、
凹部の各体積以上に膨れ、同時に該塗布剤の硬化過程で
の発泡による体積膨張で目やせすることなく充填でき、
目止めと補修作業を一工程で完了することができる。
また該塗布剤を木質板面に塗布した後の乾燥工程におい
て、該塗布剤中のホルムアルデヒド系樹脂が硬化剤の存
在下迅速に架橋反応を起こすと同時に、造膜温度の高い
(5℃以上)水性ラテックスが強固な塗膜を形成するた
め、サンダー処理に際し目詰りを起こすことなく、研削
を容易に行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
実施例1 固形分63%のユリア樹脂(ホーネンコーポレーション製
品 UW−082)70部にスチレンアクリル共重合物
(ヘキスト合成製品 モビニール864、最低造膜温度
16℃)30部、粘性付与剤SNシックナー808(サンノ
プコ製品)2部をあらかじめ混合攪拌した。顔料として
カーボンブラック0.15部、ベンガラ0.15部を加え、さら
に充填剤として炭酸カルシウム30部、木粉10部、水3部
を加えよく攪拌した。
最後に硬化剤としてリンゴ酸10部を添加し、充分混合攪
拌後、スネークポンプによりタンクからトラサーバーに
移送し、補修用および目止め用樹脂塗布剤としてトラバ
ーサーから均一にライン上に吐出させた。
吐出液はナイフ角度20度、接触幅15mmのナイフコーター
により合板表面に均一に塗布した後、90℃の乾燥機で2
分間乾燥後堆積した。24時間堆積放置させた合板にサン
ダー処理を行なって本発明の補修・目止め合板を得た。
実施例2 60%固形分のメラミン樹脂(ホーネンコーポレーション
製品 MW−085)80部に酢酸ビニル・エチレン・塩
化ビニル共重合樹脂(ヘキスト合成製品 モビニール1
91E、最低造膜温度30℃)20部、メラミン系分散剤
(日曹マスタービルダーズ製品 NL−4000)1部をあ
らかじめ混合攪拌した。
次に顔料としてカーボンブラック 0.5部、充填剤として
酸化チタン30部、クレー20部を混合した後、硬化剤とし
て塩化アンモニウム10部を添加し、充分混合した後、実
施例1で示したと同様の方法で合板表面に塗布し、乾燥
して堆積した後サンダー仕上げした。
実施例3 80%固形分のフェノール樹脂(ホーネンコーポレーショ
ン製品 PS−153)70部シリコーン系整泡剤(日本
ユニカー製品 L−5421) 1.5部、スチレン・アク
リル酸アルキルエステル共重合物(三菱油化バーディッ
シュ製品 YJ−1595D、最低造膜温度20℃)30部
を混合攪拌後、充填剤として米粉10部、タルク5部、顔
料としてベンガラ 0.2部を徐々に添加混合し、そこへ発
泡剤としてトリクロロトリフルオロエタン(ダイキン工
業製品 R−113)6部を均一に分散混合した。
最後に硬化剤としてパラトルエンスルホン酸10部を添加
混合して、実施例1と同様に合板表面に塗布、乾燥して
堆積した後サンダー仕上げした。
実施例4 固形分72%のユリア・メラミン共縮合樹脂(ホーネンコ
ーポレーション製品 UW−096)50部、アクリル樹
脂エマルジョン(日本合成ゴム製品 AE−315)50
部をあらかじめ混合攪拌した。
次に顔料としてカーボンブラック 0.5部、充填剤として
クレー20部を混合した後、硬化剤として硫化アンモニウ
ム5部を添加して均一に混合して、トリレンジイソシア
ネートを5部迅速に混合した後、実施例1で示したと同
様な方法で合板表面に塗布し、乾燥して堆積した後、サ
ンダー仕上した。
比較例 酢酸ビニル樹脂(昭和高分子製品ポリゾールPS−3H
A) 100部、ジエチレングリコール5部、クレー30部、
タルク5部、水5部を混合攪拌する。さらにカーボンブ
ラック0.15部、ベンガラ0.15部を添加混合した。この混
合物を実施例1と同様にして合板表面に塗布、乾燥して
堆積した後サンダー仕上した。
以上の実施例および比較例により製造した各合板の目止
め補修効果を表1に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、従来2工程で行っていた目止めと補修
を1工程で何等支障なく行うことができ、また使用する
補修兼目止め用塗布剤は可用時間も長く、得られた皮膜
も過度の硬度を有するためサンダー仕上げ処理も容易で
あり、優れた平滑性と加工適性の良い木質板を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−178876(JP,A) 特開 昭50−52211(JP,A) 特公 昭49−30084(JP,B1) 特公 昭48−40722(JP,B1)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材、合板等の木質板面に、最低造膜温度
    が5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹
    脂、発泡剤、充填剤および専用硬化剤とからなる発泡性
    塗布剤を、塗布面をならい加圧しつつ全面に塗布し、該
    板面の導管、ワレ、溝、虫食い穴、プレスマーク等の凹
    部を該塗布剤で充填することを特徴とするサンダー特性
    の良い補修、目止め方法。
  2. 【請求項2】木材、合板等の木質板面に最低造膜温度が
    5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹脂、
    発泡剤、充填剤および専用硬化剤とからなる発泡性塗布
    剤を、塗布面をならい加圧しつつ全面に塗布することに
    よって、該板面の導管、ワレ、溝、虫食い穴、プレスマ
    ーク等の凹部を該塗布剤で充填したことを特徴とするサ
    ンダー特性の良い補修、目止め木質板。
  3. 【請求項3】木材、合板等の木質板面に最低造膜温度が
    5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹脂、
    有機ポリイソシアネート、充填剤および専用硬化剤とか
    らなる発泡性塗布剤を、塗布面をならい加圧しつつ全面
    に塗布し、該板面の導管、ワレ、溝、虫食い穴、プレス
    マーク等の凹部を該塗布剤で充填することを特徴とする
    サンダー特性の良い補修、目止め方法。
  4. 【請求項4】木材、合板等の木質板面に最低造膜温度が
    5℃以上の水性ラテックス、ホルムアルデヒド系樹脂、
    有機ポリイソシアネート、充填剤および専用硬化剤とか
    らなる発泡性塗布剤を、塗布面をならい加圧しつつ全面
    に塗布することによって、該板面の導管、ワレ、溝、虫
    食い穴、プレスマーク等の凹部を該塗布剤で充填したこ
    とを特徴とするサンダー特性の良い補修、目止め木質
    板。
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