JPH0651395B2 - 薬剤含有積層フイルム - Google Patents

薬剤含有積層フイルム

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JPH0651395B2
JPH0651395B2 JP61073672A JP7367286A JPH0651395B2 JP H0651395 B2 JPH0651395 B2 JP H0651395B2 JP 61073672 A JP61073672 A JP 61073672A JP 7367286 A JP7367286 A JP 7367286A JP H0651395 B2 JPH0651395 B2 JP H0651395B2
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JP
Japan
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drug
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film
low
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JP61073672A
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JPS62227744A (ja
Inventor
八郎 斎藤
Original Assignee
日本石油化学株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は薬剤含有積層フィルムに関するものである。更
に詳しくは、本発明は、薬剤の高揮発性成分あるいは高
揮発性薬剤(併せて単に「高揮発性成分」という)と、
前記薬剤の低揮発性成分あるいは他の低揮発性薬剤(併
せて単に「低揮発性成分」という)とを別個の層に含有
せしめ、かつ低揮発性成分を含有する層を外側に積層す
ることによって、薬剤成分を均等に揮散させ得ることを
特徴とする薬剤含有積層フィルムに関するものである。
ここで、「外側に積層する」とは多数の層からなる積層
体のいわゆる外側に積層することの他、薬剤含有積層フ
ィルムを器物に貼付する場合に、当該層が「外側になる
ように貼付する」ことも包含するものである。
[従来の技術] 従来、薬剤を含有する熱可塑性樹脂フィルムは種々のも
のが知られており、それらは薬剤を徐々に揮散させる
(徐放性)ことができるが、薬剤の種類あるいは薬剤成
分の種類によっては揮発性が相違し、揮発性の高い成分
が速やかに揮散し、低揮発性成分が残存するので、薬剤
含有フィルムの使用の中期から終期にかけては、揮散す
る薬剤成分のバランスが当初のものとは相違するように
なり、長期にわたって初期と同じ効果を享受できないと
いう欠点があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこのような問題点を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果なされたものである。すなわち、本発明の目的
は、上記のような薬剤含有フィルムから薬剤の各成分が
不均等に揮散することを防止ち、薬剤含有フィルム中の
薬剤の各成分を最後まで均等に放散させることである。
また、本発明の他の目的は、薬剤の揮散速度を均一化す
ることによって、薬剤含有フィルムの有効寿命を延長す
ることである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の薬剤含有積層フィルムは、薬剤の高揮発性成分
あるいは高揮発性薬剤を1つの層に含有せしめ、前記薬
剤の低揮発性成分あるいは他の低揮発性薬剤を他の層に
含せしめ、かつ、前記低揮発性成分あるいは他の低揮発
性薬剤を含有する層を外側に積層したことを特徴とする
ものである。
本発明の方法における積層フィルムの材料、すなわち各
層のフィルム基材は、薬剤を混合、含浸、塗布、あるい
は溶解させて薬剤を徐々に放散させることができるもの
であり、通常、紙、不織布、熱可塑性合成樹脂製フィル
ム、シート、発泡体などが使用されるが、特に限定され
るものではない。熱可塑性樹脂としては、薬剤と反応性
がなく、相溶性のよいものが好適である。
薬剤と相溶性を有する合成樹脂としては、石油樹脂、ポ
リブテン、ポリメタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリスチレン樹脂、天然ゴムまたは合成ゴムの未加硫ゴ
ム、カルボキシル基含有エチレン共重合体などがあり、
特にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やエチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)などのカルボ
キシル基含有エチレン共重合体が好適である。
また、薬剤含有積層フィルムの各層に配合し得る薬剤は
やはり限定されるものではないが、例えば、香料、防錆
剤、防黴剤、防腐剤、防虫剤、防鼠剤、消臭剤、殺虫
剤、忌避剤および防汚剤等がある。
香料としては、動物性香料や植物精油などの天然香料、
各種の合成香料、それらの調合香料などがある。これら
の香料は、通常多数の香油や溶媒さらなるものであり、
各成分の揮散速度が相違する。従って、高揮発性成分と
低揮発性成分とを別個の層に含有させ、低揮発成分を含
有する層を外側に積層し、高揮発成分を含有する層を内
側に積層することによって、高揮発性成分の揮散を適度
に抑制し、各成分を均等に揮散させることができる。
上記の香料以外の薬剤の具体例としては、ジシクロヘキ
シルアンモニウム亜硝酸塩などの有機アミンの塩類やベ
ンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールのような
複素環式アミン、その他の気化性防錆剤、ソルビン酸、
デヒドロ酢酸などの食品用の防腐剤、サイアベンダゾー
ル、バイナジン、α−ブロムシンナムアルデヒド等の防
黴剤、DDT剤、BHC剤、ドリン剤、パラチオン剤、
DDVP剤、PGP剤等の防虫殺虫剤、ホルマリン、サ
リチル酸、クレオソート、フェノール、ニトロフラゾ
ン、ニトロフリルアクリル酸アミド等の殺菌剤、酢酸フ
ェニル水銀、オレイン酸フェニル水銀、ナフテン酸銅、
オレイン酸銅等の防汚剤、あるいはナラマイシン(商品
名、田辺製薬社製)、ラムタリン(商品名、松下電工社
製)、コトマイシン(商品名、大阪化成社製)等の防鼠
剤などが挙げられる。
上記の薬剤のうち、比較的高揮発性の薬剤としては、防
錆剤のジシクロヘキシルアンモニウム亜硝酸塩、防黴剤
のα−ブロムシンナムアルデヒドなどがある。
また、低揮発性の薬剤としては、防虫剤のピレスロイド
類、防鼠剤のラムタリンなどがある。
また、薬剤の具体的な組合せの例としては、低揮発性薬
剤のピレスロイド系防虫剤と高揮発性薬剤のα−ブロム
シンナムアルデヒド系防黴剤がある。
以上のように、本発明におては、前記低揮発性成分ある
いは低揮発性薬剤を含有する層を外側に積層することに
よって、各薬剤成分の揮散速度を調整するものである
が、その他の補助的手段として、薬剤成分がフィルム基
材中で拡散し、基材から着脱して揮散する作用を制御す
る目的で、溶媒や通常のフィラーを添加することもでき
る。
そのような溶媒としては、ピネン、リモネンなどのテル
ペン系炭化水素;パラフィン系炭化水素;フタル酸ジエ
ステルなどがあり、該溶媒を適宜添加することによっ
て、拡散促進による徐放性の制御や高濃度含有などの効
果を与える。
また、フィラーとしては、シリカ、マイカ、タルク、石
粉、珪藻土、クレー、アスベスト、その他種々のものが
ある。
これらのフィラーは通常、フィルム基材内の薬剤の拡散
を促進し、脱着を容易にする。
また、本発明において、高揮発性成分は、その外側の低
揮発性成分を含有する層を通過して揮散する。従って低
揮発性成分を含有する層(外側層)の厚さにより、内側
の高揮発性成分の揮散速度が制限されることになる。ま
た、高揮発性成分は内側層に含有させる代りに、外側層
に面接する内側層面に塗布することによっても所期の目
的を達成することができる。さらに、外側層に面接する
のと反対側の内側層面に高揮発性成分が不透過のバリア
フィルム層を積層することにより高揮発性成分の内側へ
の揮散を防止することができる。
また、薬剤の添加量、混練法、フィルムの製膜積層法な
どは特に限定するものではなく、従来と同様に実施する
ことができる。
[作用] 本発明において、高揮発性成分を1つの層に含有せし
め、低揮発性成分を他の層に含有せしめ、かつ、低揮発
性成分を含有する層を外側として積層した場合に、低揮
発性成分はそのまま、あるいは低揮発性成分を含有する
層の更に外側に積層あるいは貼付した層を通過して外部
に放散されるが、高揮発性成分は、低揮発性成分を含有
する層を通過して揮散するので、その揮散速度を抑制す
ることができ、従って、全体として成分の均等な揮散を
図ることができる。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に説明する。
実施例1 ピレスロイド類を5重量%含有する25μ厚の第1ポリ
オレフィンフィルム、α−ブロムシンナムアルデヒドを
1重量%含有する25μ厚の第2ポリオレフィンフィル
ム、12μ厚のポリエチレンテレフタレートの第3フィ
ルムの3種類のフィルムを、この順に積層して72μ厚
の積層フィルムを得た。
この積層フィルムを第3フィルムを上側にして押入れに
敷いたところ、約2箇月間は防虫および防黴効果が充分
であった。
比較例1 α−ブロムシンナムアルデヒドを1重量%含有する50
μ厚のポリオレフィンの第1フィルムと12μ厚のポリ
エチレンテレフタレートの第2フィルムとを積層して積
層フィルムを得て、第2フィルムを上側にして押入れに
敷いたところ、防黴効果は1週間しか認めることができ
なかった。
実施例2 レモン系調合香料を高揮発性成分(トップノート)と低
揮発性成分(ミドルノートおよびエンドノート)の2成
分に分け、各成分を5重量%含有する2枚の25μ厚ポ
リオレフィンフィルムを作り、これを積層した50μ厚
の積層フィルムを、トップノート成分フィルムを内側に
して窓ガラスに貼り付けた。
3箇月間放置したところ、レモンの香りはやや弱まって
いたものの、香調は初期と変らなかった。
比較例2 レモン系調合香料を5重量%含有する50μ厚のポリオ
レフィンフィルムをガラス窓に貼り付けて、3箇月間放
置したところ、香りはかなり弱まり、香調も非常に変化
してレモンらしさを失っていた。
[発明の効果] 本発明の薬剤含有積層フィルムにおいては、高揮発性の
薬剤成分の揮散が適度に抑制されるので、薬剤成分を均
等に放散させることが可能であり、従って、薬剤の効果
を長期にわたり充分に発揮させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬剤の高揮発性成分あるいは高揮発性薬剤
    を1つの層に含有せしめ、前記薬剤の低揮発性成分ある
    いは他の低揮発性薬剤を他の層に含有せしめ、かつ、前
    記低揮発性成分あるいは低揮発性薬剤を含有する層を外
    側に積層したことを特徴とする薬剤含有積層フィルム。
  2. 【請求項2】前記薬剤の高揮発性成分および低揮発性成
    分が、香料の成分である特許請求の範囲第1項に記載の
    薬剤含有積層フィルム。
  3. 【請求項3】前記低揮発性薬剤がピレスロイド系薬剤で
    あり、かつ前記高揮発性薬剤がα−ブロムシンナムアル
    デヒド系防黴剤である特許請求の範囲第1項または第2
    項に記載の薬剤含有積層フィルム。
JP61073672A 1986-03-31 1986-03-31 薬剤含有積層フイルム Expired - Lifetime JPH0651395B2 (ja)

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