JPH0652475B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0652475B2
JPH0652475B2 JP2279113A JP27911390A JPH0652475B2 JP H0652475 B2 JPH0652475 B2 JP H0652475B2 JP 2279113 A JP2279113 A JP 2279113A JP 27911390 A JP27911390 A JP 27911390A JP H0652475 B2 JPH0652475 B2 JP H0652475B2
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昭夫 日吉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子楽器に関するものであり、更に詳しくは
外部からの音を電子楽器内の書き込み・読み出し可能な
記憶装置に記憶させ、この記憶装置からその記憶内容を
演奏操作に対応して読み出して楽音を発生させるように
した電子楽器に関するものである。
〔従来の技術〕
特開昭49−44732号公報には、外部音サンプリン
グ方式の電子楽器が示されている。そこでは、アナログ
遅延回路からなるシリアルアクセス記憶回路に外部音信
号をアナログのまま記憶するようになっている。すなわ
ち、アナログ遅延回路の出力を入力側に帰還することに
より巡回型シフトレジスタと成し、これによりアナログ
波形信号をダイナミックに記憶する(シフトレジスタ内
で時々刻々と巡回させながら記憶する)ようにしてい
る。そのため、入力ゲート回路を介して外部音信号を取
り込むとき、遅延回路内に外部音サンプリング信号が一
通り書き込まれた時点で該ゲート回路をオフして取り込
みを終了しなければならない。そうしないと、既に書き
込まれた信号に対してその後に入力される外部音信号が
加算合成されてしまい、遅延回路に入力される信号がで
たらめになってしまうからである。そのために、遅延回
路の最終段の出力信号を信号検出回路で検出し、該遅延
回路の全段に信号が取り込まれたとき入力ゲート回路を
オフし、外部音信号の取り込みをストップするようにし
ている。
一方、特開昭52−121313号公報には、楽音のア
タックからディケイまでの全波形に関するディジタル波
形データを波形メモリに予め記憶しておき、これを押鍵
に対応して読み出すことにより楽音信号を発生すること
が示されている。
特開昭53−61322号公報には、波形メモリに楽音
の1周期波形を記憶し、該波形メモリから読み出す波形
に対してエンベロープ波形を乗算することにより楽音の
音量エンベロープを付与することが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
特開昭49−44732号公報に示された電子楽器にお
いては、アナログ遅延回路に波形信号を順次取り込み、
これを順次シフトして循環するようになっているので、
この遅延回路に対する信号の書き込みタイミングを格別
に制御する必要性がないものである。また、一旦記憶し
た波形信号を常にシフトし循環させて保持し、これを読
み出す場合は単にシフトクロック周波数を押圧鍵に対応
するものに設定するだけであるから、読み出しの際には
任意のサンプル点の信号が最初に出されてしまう。従っ
て、楽音の発音開始が必ずアタック部の最初になるとは
限らず、記憶した外部音の途中から発音されてしまうと
いう問題が生じる。また、アナログ遅延回路から出力し
た信号は単に押鍵操作に応じてゲート制御しているだけ
であるので、楽音の音量エンベロープの制御を自由に行
うことができない、という欠点があった。このように、
この特開昭49−44732号公報に示された電子楽器
は外部音サンプリング方式の電子楽器の初期のものであ
るため、実用化にあたっては大いに改善の余地があるも
のであった。
一方、特開昭52−121313号公報や特開昭53−
61322号公報においては、アドレス信号によってラ
ンダムアクセス可能な波形メモリを使用して楽音波形を
読み出すことが示されている。しかし、使用する波形メ
モリ自体は、読み出し専用メモリであり、外部音を自由
にサンプリングできるものではなかった。従って、上述
のような従来の外部音サンプリング方式の電子楽器にお
ける欠点を改善することについての示唆は何も与えられ
ていなかった。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、種々の自然
楽器音と全く同様の高品質な楽音を発生することができ
るサンプリング方式の電子楽器において、音の立上がり
から正確に発音させることができるようにすることを目
的とすると共に、楽音の音量エンベロープ制御を自由に
行うことができるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の電子楽器は、書込みと読出しが可能なランダ
ムアクセスメモリからなる記憶手段と、外部から入力さ
れる音の信号を所定サンプリング周期でサンプリングす
ることにより複数周期からなるディジタル波形データを
得て、これを前記記憶手段の書込みデータ入力に供給す
る供給手段と、書込みを指示するための操作手段と、外
部から入力される前記音の立上がりを検出する立上がり
検出手段と、前記操作手段により書込みが指示されたと
き、前記立上がり検出手段により検出した前記音の立上
がりに同期して書込み用アドレス信号の発生を所定の開
始アドレスから開始し、前記ディジタル波形データをこ
のアドレス信号によって指定された前記記憶手段内のア
ドレスに順次書き込み、他方、楽音信号発生指令に対応
して読出し用アドレス信号の発生を前記開始アドレスか
ら開始し、このアドレス信号によって指定された前記記
憶手段内のアドレスから前記ディジタル波形データを順
次読み出すアドレス信号発生手段と、前記記憶手段から
読み出された波形データに基づき得られる楽音信号に対
して音量エンベロープを付与するエンベロープ付与手段
とを具えたことを特徴とするものである。
更に、第2の発明に係る電子楽器は、前記立上がり検出
手段に対する前記音の信号入力タイミングよりも前記記
憶手段に対する前記ディジタル波形データの供給タイミ
ングを所定時間遅らせる遅延手段を具えることを特徴と
するものである。
〔作 用〕
第1の発明によれば、アドレス信号発生手段は、操作手
段により書込みが指示されたとき直ちに書込み用アドレ
ス信号を発生して記憶手段への波形データの書込み動作
を行うのではなく、立上がり検出手段による外部音の立
上がり検出に同期して書込み用アドレス信号の発生を所
定の開始アドレスから開始する。従って、外部からサン
プリングした音の立上がりに同期して該音のディジタル
波形データが所定の開始アドレスから記憶手段に記憶さ
れる。また、アドレス信号発生手段は楽音信号発生指令
に対応して読出し用アドレス信号の発生を前記所定の開
始アドレスから開始し、このアドレス信号によって指定
された前記記憶手段内のアドレスから前記ディジタル波
形データを順次読み出す。その結果、楽音信号発生指令
に対応して直ちに音の立上り部分から正しく読出しが行
われることになり、楽音信号発生指令に対応して正しく
楽音信号を発生することができる。また、読み出された
波形データに基づき得られる楽音信号に対して音量エン
ベロープを付与するようにすることにより、外部音サン
プリング方式の電子楽器としての演奏性能を一層高める
ことができる。
更に第2の発明によれば、遅延手段により、立上がり検
出手段に対する外部音の信号入力タイミングよりも記憶
手段に対するディジタル波形データの供給タイミングが
所定時間遅らされる。これにより、立上がり検出手段に
おける音の立上がり検出に要する時間を確保することが
でき、音の立上がり検出以前に、記憶手段に対してディ
ジタル波形データが供給されないようにすることができ
る。外部より入力された音のディジタル波形データを、
その先頭をカットすることなく、先頭から正確に記憶手
段に書き込むことができる。従って、立上がり検出の際
の回路動作等の時間遅れを考慮した書込みが行われるこ
とになり、その結果、楽音信号発生指令に対応して音の
立上り部分から正しく読出しが行われることになり、楽
音信号発生指令に対応して正しく楽音信号を発生するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例につき詳
細に説明しよう。
第1図はこの発明に係る電子楽器の一実施例を示す概略
ブロック図であり、この電子楽器の機能は、記憶装置4
に外部からの楽器音を記憶させる楽器音書き込み動作と
この楽器音書き込み動作によって記憶装置4に記憶され
た楽器音を押下鍵に対応するレートで読み出して楽音を
発生する楽器音読み出し動作とに大別される。この楽器
音書き込み動作と楽器音読み出し動作とを制御する機能
を有する部分が制御回路7である。制御回路7には上記
した電子楽器の2つの機能を指定する機能指定スイッチ
SWが付設されており、この機能指定スイッチSWの可
動接点Pを楽器音書き込み動作指定接点Wに設定すると
図示していないが制御回路7から電子楽器の各部分(書
き込み装置1や読み出し装置3等)に対し書き込み指定
信号WSが出力され、電子楽器全体が楽器音書き込み動
作に備える。また、機能指定スイッチSWの可動接点P
を楽器音読み出し動作指定接点Rに設定すると制御回路
7から電子楽器の各部分に読み出し指定信号RSが出力
され、電子楽器全体が楽器音読み出し動作に備える。ま
た、機能指定スイッチSWの可動接点Pを記憶内容保持
指定接点Kに設定すると図示していないが制御回路7か
ら電子楽器の記憶装置4に対し記憶内容保持信号KSが
出力され、これにより記憶装置4は記憶している楽器音
を保持する。これは、後述する様に記憶装置4として複
数の書き込み読み出し可能なランダムアクセスメモリを
使用しているため、通常電子楽器のメインスイッチ(例
えば電源スイッチ)をオフにすると記憶装置4に記憶さ
れた内容が消滅してしまうことになる。この実施例では
この記憶内容の消滅を防止するため制御回路7の機能指
定スイッチSWに記憶内容保持指定接点Kを設け、電子
楽器のメインスイッチをオフにした場合でも記憶装置4
に記憶された楽器音を保持する様に構成されている。次
に楽器音書き込み動作と楽器音読み出し動作に分けて、
その概略を説明する。
楽器音書き込み動作 制御回路7に付設されている機能指定スイッチSWの可
動接点Pを楽器音書き込み動作指定接点Wに設定すると
前記した様に制御回路7から書き込み指定信号WSが出
力され電子楽器は楽器音書き込み動作に備える。書き込
み装置1には、外部からの楽器音を入力するための楽器
音入力装置(例えば、マイクロホンや後述する実施例の
様にテープレコーダ等)が内蔵されており、この楽器音
入力装置に順に入力される複数の楽器音が適宜のディジ
タル信号の楽器音データTD群にそれぞれ変換されて記
憶装置7に記憶される。尚、後述するとこの発明の実施
例では、記憶装置4は複数のランダムアクセスメモリで
構成されており、ディジタル信号に変換された1つの楽
器音データTDを書き込む場合のランダムアクセスメモ
リの指定は書き込み装置1が行い、更にその指定された
ランダムアクセスメモリにおけるアドレス指定に関して
は、読み出し装置3を併用している。即ち、前記した様
に読み出し装置3は書き込み動作指定信号WSを受けて
書き込み動作に備えており、書き込み装置1において楽
器音書き込み動作が開始されると同時にその楽器音を書
き込むための一定速度のアドレス信号ADを順次出力す
る様に構成されている。以上に述べた動作によって順次
複数の楽器音がディジタル信号化(TD群)されて記憶
装置4の各ランダムアクセスメモリに記憶される。
楽器音読み出し動作 制御回路7に付設されている機能指定スイッチSWの可
動接点Pを楽器音読み出し指定接点Rに設定すると、前
記した様に制御回路7から読み出し指定信号RSが出力
され電子楽器は楽器音読み出し動作に備える。この状態
で演奏者が電子楽器の鍵盤部においてある鍵を押鍵する
と鍵盤回路2はその押下鍵に対応する1本の出力線に論
理値“1”を出力する。読み出し装置3は読み出し指定
信号RSを受けて楽器音読み出し動作に備えており、押
下鍵に対応したアドレス信号ADを順次出力する。後述
する実施例では、このアドレス信号ADは記憶装置4を
構成している複数のランダムアクセスメモリのうち1つ
のランダムアクセスメモリを指定する機能を含んでお
り、この指定された1つのランダムアクセスメモリに記
憶されている楽器音データTDを押下鍵に対応するレー
トで楽音波形MWとして読み出しキーヤ5に出力する。
キーヤ5は押鍵と同時に鍵盤回路2から出力されるキー
オン信号KONを受けて、楽音波形MWに適宜の音量エ
ンベロープを付与する機能を有している。ここで、キー
オン信号KONとは鍵盤部においてある鍵が押鍵されて
いることを表わす信号である。従って、キーヤ5におい
て適宜の音量エンベロープが楽音波形MWに付与され、
この楽音波形MWがアンプ・スピーカ等から成るサウン
ドシステム6に入力され楽音として発音される。ここ
で、キーヤ5とサウンドシステム6が前記した楽音発生
装置を構成している。
次に第2図に示す実施例によって、更にこの発明につい
て詳細に説明する。尚、この明細書に添付する図面で
は、アンド回路、オア回路、ナンド回路はそれぞれ第3
図(A)〜(C)に示す表示方法により表わされており、第3
図(A)〜(C)は各論理素子に信号a,bが入力されている
ことを示している。
第2図に示す様に、書き込み装置1は、外部からの楽器
音を電子楽器に入力するための楽器音入力装置として2
つの再生ヘッド1H,2Hを有するテープレコーダ10
1を設えている。テープレコーダ101の第1再生ヘッ
ド1Hの出力端子は増幅器105、低域フィルタ10
6、全波整流器107、検波回路108をそれぞれ介し
て比較器109の入力端子Bに接続されている。比較器
109の入力端子Aには可変直流電圧源Eが接続されて
おり、比較器109の出力端子は遅延回路110を介し
てワンショット111の入力端子に接続されている。ワ
ンショット111の出力端子は、一方においてアンド回
路112の入力側に接続され、他方において読み出し装
置3のオア回路307の入力側に接続されている。ここ
で、第2図ではワンショット111の出力するパルス信
号をOSとして表示している。アンド回路112の出力
端子はカウンタ114の計数入力端子Ciに接続されて
おり、カウンタ114のリセット端子Rにはワンショッ
ト113の出力端子が接続されている。このワンショッ
ト113は制御回路7から出力される書き込み指令信号
WSを受けてパルスを1つ出力する。カウンタ114の
各出力線は、一方においてデコーダ116の各入力端子
に接続されており、他方においてナンド回路115を介
してアンド回路112の入力側に接続されている。デコ
ーダ116の8ビット(8本)の出力線は記憶装置4の
セレクタ401の入力端子Aに接続されている。
テープレコーダ101の第2再生ヘッド2Hの出力端子
は低域フィルタ102を介してサンプルホールド回路1
03の入力側に接続されており、サンプルホールド回路
103の出力側はアナログ・ディジタル変換器(以後A
/Dコンバータと称する。)104の入力側に接続され
ている。A/Dコンバータ104の8ビットの出力線は
それぞれ記憶装置4の各ランダムアクセスメモリRAM
1〜RAM8(以後、単にRAM1〜RAM8と称す
る。)の各入力端子T5に接続されている。
以上が書き込み装置1の構成であるが、ここでテープレ
コーダ101の第1再生ヘッド1Hと第2再生ヘッド2
Hは0.5秒の時間差をもってテープTPの同一部分を
再生する様にテープ走行速度及び2つの再生ヘッド1
H,2Hの距離が設定されている。また、テープレコー
ダ101にセットされているテープTPには、第4図に
示す様に音高が、D0,F0,G0 #,B0,D1,F1,G1 #,B1の
所望の同一楽器音が互いに7秒以上の間隔をあけて録音
されている。更に、比較器109は入力端子Aに入力さ
れている可変直流電圧源Eの出力電圧Vthと入力端子B
に入力される検波回路108の週力電圧VTDと比較し、
VTD>Vthの場合に限って論理値“1”を出力する様に
構成されている。
又、サンプルホールド回路103には後述するクロック
パルスφ10が入力されており、クロックパルスφ10のタ
イミングで低域通過フィルタ102の出力するアナログ
信号をサンプルホールドする。
鍵盤回路2の各出力線は読み出し装置3のキーコード発
生回路301の入力側に接続されており、キーコード発
生回路301は第2図に示す様に押下鍵を表わす全体で
12ビットのキーコードを出力し、その上位8ビットが
前記した記憶装置4のセレクタ401の入力端子Bに入
力されその下位4ビットがクロックセレクタ303の入
力端子Aに入力されている。クロックセレクタ303に
は、クロック発生器302の出力するクロックパルスφ
Co,φCo #,φDo,φDo #がそれぞれ入力されており、更に
クロックセレクタ303の入力端子Fには書き込み指令
信号WSが入力されている。クロックセレクタ303の
出力端子はリングカウンタ304 の計数入力端子Ciに接
続されており、リングカウンタ304の出力端子OP1
はカウンタ305の計数入力端子Ciに接続されてい
る。また、リングカウンタ304の出力端子OP2は、
図示しないが書き込み装置1のサンプルホールド回路1
03及び記憶装置4の各RAM1〜RAM8の入力端子
T4とラッチ回路402に接続されている。(ここで、
第2図ではリングカウンタ304の出力端子OP1の出
力する信号をクロックパルスφ1,出力端子OP2の出力
する信号をクロックパルスφ10で示している。)カウン
タ305はその計数値を17ビットの2進数として出力
し、各出力線は一方において記憶装置4のRAM1〜R
AM8の各アドレス信号入力端子T3にそれぞれ接続さ
れ、他方においてアンド回路306の入力側に接続され
ている。アンド回路306の出力側はRS型フリップフ
ロップ308のセット端子Sに接続され、このフリップ
フロップ308のリセット端子Rには鍵盤回路2からの
キーオン信号KONと書き込み装置1のワンショット1
11のパルス信号OSがオア回路307を介して入力さ
れている。このRS型フリップフロップ308の出力端
子Qはカウンタ305のリセット端子Rに接続されてい
る。
以上が読み出し装置3の構成であるが、ここで、クロッ
ク発生器302は音高Co,Co #,Do,Do #の本来ピッチの
2560倍の周波数のクロックパルスφCo,φCo #,φDo,
φD #を出力する機能を有している。また、クロックセレ
クタ303は楽器音書き込み動作時には書き込み指令信
号WSを受けて上記したクロック発生器302の出力す
る4つのクロックパルスφCo,φCo #,φDo,φDo #からク
ロックパルスφDoを選択して出力し、また楽器音読み出
し動作時にはキーコード発生回路301の出力する12
ビットのキーコードのうち下位4ビットの信号(クロッ
クセレクト信号)を入力端子Aに受けて、この4ビット
の入力信号によって定められる1個のクロックパルスを
4つのクロックパルスφCo〜φDo #のなかから選択して
出力する。
記憶装置4は、セレクタ401と8個のRAM1〜RA
M8とラッチ回路402、ディジタル・アナログ変換器
(以後D/Aコンバータと略称する。)403で構成さ
れている。各RAM1〜RAM8の入力端子T2には書
き込み指令信号WS(論理値“1”)と読み出し指令信
号(論理値“0”)が制御回路7から入力されており、
この両指令信号WS,RSに従って各RAM1〜RAM
8は書き込み動作と読み出し動作を行う様に構成されて
いる。更に、各RAM1〜RAM8の動作期間指定入力
端子T4には、読み出し装置3のリングカウンタ304
の出力端子OP2から出力されるクロックパルスφ10が
入力されており、各RAM1〜RAM8はこのクロック
パルスφ10の出力される期間に限って動作可能の状態に
なる様に構成されている。また、セレクタ401の8ビ
ット(8本)の出力線はそれぞれ対応する1個のRAM
(1〜8)の入力端子T1に接続されており、各RAM
1〜RAM8はその入力端子T1に論理値1が入力され
るとクロックパルスφ10が動作期間指定入力端子T4に
入力されているタイミングに限って動作状態になる様に
構成されている。即ち、RAM1〜RAM8は、その入
力端子T2に入力されている論理値(WS=論理値
“1”、RS=論理値“0”)に従って書き込み動作又
は読み出し動作が選択されるが、その実際の動作は入力
端子T1に論理値“1”が入力されたRAMに限定さ
れ、更にその書き込み動作又は読み出し動作の動作期間
は動作期間指定入力端子T4にクロックパルスφ10が入
力されるタイミングに限定される。更に、前記した様に
書き込み装置1のA/Dコンバータ104の出力する8
ビットの楽器音ディジタルデータTDが各RAM1〜R
AM8の入力端子T5に入力され、読み出し装置3のカ
ウンタ305の出力する17ビットの計数値がアドレス
信号ADとして各RAM1〜RAM8の入力端子T3に
入力されている。また、各RAM1〜RAM8の各出力
端子T6は8本の出力線(8ビット)で構成され、クロ
ックパルスφ10が入力されているラッチ回路402の入
力側に接続されている。ラッチ回路402の出力側はD
/Aコンバータ403の入力側に接続されており、D/
Aコンバータ403 の出力側はキーヤ5の電圧制御型増幅
器502の入力側に接続されている。
以上が記憶装置4の構成と各RAM1〜RAM8の機能
の概略であるが、更にここでラッチ回路402はクロッ
クパルスφ10のタイミングで入力される信号をラッチす
る様に構成されている。
また、キーヤ5は電圧制御型増幅器502とこれに制御
用電圧を出力するエンベロープ波形発生器501と電圧
制御型増幅器502の出力側に設けられた低域通過フィ
ルタ503で構成されている。
低域通過フィルタ503の出力側はアンプ・スピーカ等
から成るサウンド・システム6に接続されている。
また、制御回路7は、その機能指定スイッチSWを書き
込み指令接点Wに設定すると書き込み指令信号WSとし
て論理値“1”を出力し、機能指定スイッチSWを読み
出し指令接点Rに設定すると読み出し指令信号RSとし
て論理値“0”を出力する様に構成されている。
以上の構成を有するこの実施例の動作を楽器音書き込み
動作と楽器音読み出し動作に分けて詳細に説明する。
楽器音書き込み動作 楽器音書き込み動作を行なう場合には、先ず第4図に示
す様に、音高D0,F0,G0 #,B0,D1,F1,G1 #,B1の所望
の楽器音を互いに7秒以上の間隔をあけて録音したテー
プTPを書き込み装置1のテープレコーダ101にセッ
トする。次に、制御回路7の機能指定スイッチSWを楽
器音書き込み動作指定接点Wに設定する。これによっ
て、制御回路7から書き込み指令信号WSとして論理値
“1”が出力される。この書き込み指令信号WS(論理
値“1”)は、書き込み装置1のワンショット113の
トリガ端子及び読み出し装置3のクロックセレクタ30
3及び記憶装置4のセレクタ401 のセレクト指令端子S
と各RAM1〜RAM8の入力端子T2に入力され、各
部分は楽器音書き込み動作に備える。
即ち、書き込み装置1のワンショット113は書き込み
指令信号WSを受けてパルスを1つ出力し、カウンタ1
14はそのリセット端子Rにこのパルスを受けてその内
容を全て“0”の状態にリセットする。
また、読み出し装置3のクロックセレクタ303 は入力端
子Fに書き込み指令信号WSを受けて、クロック発生器
302の出力する4つのクロックパルスφCo,φCo #,φ
Do,φDo #からクロックパルスφDoを選択して出力パルス
φsとして出力する。即ち、クロックセレクタ303は
第7図に示す構成を有しており、入力端子Fに書き込み
指令信号WS(論理値“1”)が入力されると、この論
理値“1”がインバータ36で論理値“0”に反転され
た後アンド回路31〜34に入力される。従って、アン
ド回路31〜34は全て遮断状態になる。アンド回路3
5には、上記書き込み指定信号WS(論理値“1”)が
直接入力されるため、アンド回路35においてアンド条
件が成立してアンド回路35は導通状態になる。従っ
て、クロックセレクタ303は、アンド回路35に入力
されているクロック発生器302の出力するパルスφDo
を出力パルスφsとしてアンド回路35とオア回路37を介
して出力する。この出力パルスφs(φDo)がリングカウ
ンタ304の計数入力端子Ciに入力される。ここで、
リングカウンタ304は10のステージを有するリング
カウンタで構成されており、出力端子OP1からは第1
ステージの内容が出力され、出力端子OP2からは第1
0ステージの内容が出力される様に構成されている。即
ち、リングカウンタ304はその入力端子Ciに入力さ
れる出力パルスφs(φDo)を第8図に示す様に各ステー
ジで1/10分周して出力する機能を有しており、出力端
子OP1とOP2から第8図に示すタイミングでそれぞ
れクロックパルスφ1とφ10を出力する様に構成されて
いる。このうちクロックパルスφ10は書き込み装置1の
サンプルホールド回路103及び記憶装置4の各RAM
1〜RAM8の入力端子T4とラッチ回路402にそれ
ぞれ順次入力される。
記憶装置4のセレクタ401はセレクト指定入力端子S
に書き込み指令信号WSを受けて入力端子Aに入力され
る信号を出力する様にセットされる。
また、記憶装置4の各RAM1〜RAM8は入力端子T
2に書き込み指令信号WSを受けて書き込み可能の状態
にセットされる。
次に、テープレコーダ101を作動させると、前記した
様にその再生ヘッド1H,2HはテープTPの同一部分
を0.5秒の時間差をもって再生する。従って、第1再
生ヘッド1Hの出力する第1アナログ再生信号と第2再
生ヘッド2Hの出力する第2アナログ再生信号とは第5
図(A)、(E)にそれぞれ示す様に0.5秒の時間差をもっ
て出力される。ここではテープTPに録音されている音
高D0の楽器音の書き込み動作について、主に説明する
が、他の楽器音(音高F0,…B1)の場合も全く同様の
動作によって書き込まれる。即ち、第1再生ヘッド1H
の出力する第1アナログ再生信号は増幅器105によっ
て適宜に増幅(例えば、 1000 倍程度)され、低域通過
フィルタ106によって高調波成分(例えば周波数4
KHz 以上)が除去された後、全波整流器107に入力さ
れる。全波整流器107は低域通過フィルタ106の出
力する第1アナログ再生信号を全波整流して検波回路10
8 に出力する。全波整流器107の出力電流は、第6図
に示す様に検波回路108においてダイオード11を介
してコンデンサ12を徐々に放電する。従ってコンデン
サ12の端子aの電圧VTDは徐々に上昇する。
この出力電圧VTDは比較器109の入力端子Bに印加さ
れており、更に前記した様に比較器109 の入力端子Aに
は可変直流電圧源Eの出力電圧Vthが印加されている。
比較器109は前記した様に入力端子A,Bに印加され
ている両電圧VTD,VthがVTD>Vthの状態になると論
理値“1”を出力するように構成されている。ここで、
テープレコーダ101の第1再生ヘッド1Hが第1の楽
器音(D0)の再生を開始してから、検波回路108の出力
電圧VTDが可変直流電圧Eの出力電圧Vthよりも大きく
なり比較器109が論理値“1”を出力するまでに要す
る時間T1(第5図参照)は通常非常に短い。遅延回路1
09は、比較器109の出力する論理値“1”を受け時
間T2だけ遅延してこの論理値“1”を出力する様に構
成されており、更に、第5図に示す様に時間T1と時間
T2の和が正確に05秒になる様に遅延回路110の遅延
時間が設定されている。
ワンショット111は、第5図(D)に示す様に遅延回路
110の出力する論理値“1”を受けて、パルス幅が7
秒のパルス信号OSを1つ発生する様に構成されてい
る。上記した様に、時間T1と時間T2の和が0.5秒
になる様に遅延回路11の遅延時間が設定されているた
め、パルス信号OSの発生は第1アナログ再生信号が出
力され始めてから正確に0.5秒経過した後に生じる。
また、前記した様に、テープレコーダ101の第2再生
ヘッドはテープTPの同一部分を第1再生ヘッド1Hの再
生動作よりも0.5秒遅延して再生する様に構成されて
いるため、第5図に示す様にパルス信号OSの発生と同
時に第2再生ヘッドが第2アナログ再生信号の出力を開
始する。このパルス信号OSは、一方においてアンド回路
12に入力され他方において読み出し装置3のオア回路
307に入力されている。この時、前記した様に書き込
み装置1のカウンタ114は、楽器音書き込み動作に備
えてリセット(ワンショット113が、書き込み指令信
号WSを受けてパルスを1つ発生し、これによってカウ
ンタ114がリセットされる。)されており、その内容
が全て“0”の状態に保持されている。従って、カウン
タ114の各出力線は論理値“0”を出力しており、ナ
ンド回路115 は論理値“1”を出力している。従って、
この時アンド回路112のアンド条件が成立して、アン
ド回路112はワンショット111の出力するパルス信
号OSを受けて7秒間論理値“1”を出力する。カウン
タ114はこの論理値“1”を計数し、その内容を計数
値0から計数値1に変化させる。デコーダ116はこの
計数値1を受けてこれをデコードし、8本の出力線のう
ちの第1番目の出力線に限って論理値“1”を出力す
る。
デコーダ116の8本の出力線は記憶装置4のセレクタ
401の入力端子Aに接続されており、セレクタ401
は前記した様に書き込み指令信号WSを受けて入力端子
Aに入力された信号を出力する様にセットされている。
従って、セレクタ401は8本の出力線のうち第1番目
の出力線に限って論理値“1”を出力し、この第1番目
の出力線はRAM1の入力端子T1に入力されているた
め、RAM1が動作可能の状態にセットされる。以上の
動作によって楽器音(D0)を書き込む場所として記憶
装置4のRAM1が指定された訳である。
書き込み装置1のワンショット111から出力されるパ
ルス信号OSは、前記した様に他方において読み出し装
置3のオア回路307を介してRS型フリップフロップ
308のリセット端子Rに入力される。従って、RS型
フリップフロップ308は出力端子Qから論理値“0”
を出力し、これがカウンタ305のリセット端子Rに入
力される。従って、カウンタ305はこの時点でリセッ
ト状態が解除される。
前記した様に、クロックセレクタ303は書き込み指令
信号WSを受けてクロックパルスφDoを出力パルスφs
として選択して出力している。この出力パルスφ
s(φDo)がリングカウンタ304を介して、第8図に示
す様にこの出力パルスφs(φDo)を1/10分周したクロッ
クパルスφ1がカウンタ305の計数入力端子Ciに入力さ
れている。これによって、カウンタ305は計数値0か
ら出力パルスφs(φDo)の計数を開始し、この計数値が
17ビットのアドレス信号ADとして順次記憶装置4内
のRAM1〜RAM8の入力端子T3に入力される。こ
れによって、記憶装置4のRAM1〜RAM8に楽器音
(D0)を書き込むためのアドレス信号ADが発生される訳
であるが、前記した様に楽器音(D0)を書き込む場所とし
てRAM1が指定されているためこのアドレス信号AD
に従ってRAM1に楽器音(D0)が書き込まれる。
即ち、書き込み装置1のテープレコーダ101の第2再
生ヘッド2Hから出力される第2アナログ再生信号(第
5図に示す様に第1再生ヘッド1Hの出力するアナログ
再生信号よりも0.5秒遅れて出力される。)は、低域
通過フィルタ102によって高調波成分(例えば周波数
4KHz 以上の高調波成分)が除去された後、サンプルホ
ールド回路103に入力される。サンプルホールド回路
103は読み出し装置3内のリングカウンタ304 内の出
力端子OP2から出力されるクロックパルスφ10(第8
図参照)のタイミングで順次この第2アナログ再生信号
をサンプルホールドする。サンプル回路103の出力す
る第2アナログ再生信号のサンプル値はA/Dコンバー
タ104で8ビットの楽器音ディジタルデータTDに変
換された後、記憶装置4の各RAM1〜RAM8の入力
端子T5に入力される。これによって、楽器音ディジタ
ルデータTDはクロックパルスφ10のタイミングでRA
M1に順次記憶されるのである。
以上の説明から明らかな様にこの発明の電子楽器の楽器
音書き込み動作は次の様なものである。即ち、テープレ
コーダ101の第1再生ヘッド1Hの出力する第1アナロ
グ再生信号の立上り部分を処理して第1アナログ再生信
号から0.5秒経過した後にパルス幅7秒のパルス信号
OSを形成する。このパルス信号OSの発生によって記
憶装置4内のRAM1を楽器音(D0)を記憶させるメモリ
として指定し、更にこのパルス信号OSの発生と同期し
てRAM1〜RAM8にアドレス信号ADを発生させ
る。更に、第1アナログ発生信号の発生からパルス信号
OSと同様に0.5秒経過した後にテープレコーダ10
1の第2再生ヘッド2Hから楽器音(D0)の第2アナログ再
生信号を発生させ、これをサンプルホールド回路103
においてクロックパルスφ10のタイミングで順次サンプ
リングホールドする。このサンプルホールド値がA/D コ
ンバータ104によって楽器音ディジタルデータTDに
変換された後、RAM1〜RAM8の入力端子T5に順
次入力される。従って、RAM1の各アドレスにこの楽
器音ディジタルデータTDがRAM1の入力端子T4に
入力されているクロックパルスφ10のタイミングで順次
記憶される。次に第9図に示すタイミングチャートによ
って、上記した楽器音ディジタルデータTDの書き込み
のタイミングについて詳細に説明する。
第1アナログ再生信号が出力されてから0.5秒経過す
ると(時刻t0)、第9図に示す様に時刻t0においてワン
ショット111からパルス信号OSが出力され更に第2
再生ヘッド2Hから第2アナログ再生信号が出力され
る。パルス信号OSの発生によって、前記した様に記憶
装置4のRAM1だけが書き込み可能の状態にセットさ
れ、読み出し装置3のカウンタ305がクロックパルス
φ2の計数を開始しその計数値をアドレス信号ADとし
て出力し始める。
ここで、第9図に示す時刻t1においてクロックパルス
φ10が出力されるとサンプルホールド回路103は第2
アナログ再生信号の波高値をサンプルホールドし、この
サンプル値がA/Dコンバータ104に入力される。A
/Dコンバータ104はこのサンプル値を時刻t2〜t3
の間に8ビットの楽器音ディジタルデータTDに変換し
て記憶装置4のRAM1〜RAM8の入力端子T5に出
力する。
また、時刻t2においてクロックパルスφ1が出力され
るとカウンタ305はその計数値を“0”から“1”に
変化させ、この計数値1がアドレス信号ADとして記憶
装置4の各RAM1〜RAM8のアドレス信号入力端子
T3に入力される。前記した様に、この時RAM1だけ
が書き込み可能の状態にセットされているため、RAM
1の第1アドレスが時刻t1においてサンプルホールド
回路103によってサンプルホールドされた値を記憶す
る場所として指定される。時刻t3において再びクロッ
クパルスφ10が出力されると、このクロックパルスφ10
がRAM1の入力端子T4に入力されるため、この時刻
t3においてRAM1の第1アドレスに前記した第2ア
ナログ再生信号のサンプル点が記憶される。このときA
/Dコンバータ104の出力(楽器音ディジタルデータ
TD)が時刻t2〜t3の間に安定するため正確な値の
楽器音ディジタルデータTDがRAM1の第1アドレス
に記憶される。
また、時刻t3においては。上記したRAM1の第1ア
ドレスにおける記憶動作と並行してサンプルホールド回
路103が第2アナログ再生信号を新たにサンプルホー
ルドする。時刻t4〜時刻t5の間にこのサンプル値は
A/Dコンバータ104によって安定した8ビットの楽
器音ディジタルデータTDに変換され、記憶装置4の各
RAM1〜RAM8の入力端子T5に入力される。
次に、時刻t4においてクロックパルスφ1が出力され
るとカウンタ305はその計数値を1から2に変化さ
せ、この計数値2がアドレス信号ADとして記憶装置4
の各RAM1〜RAM8のアドレス信号入力端子T3に
入力される。従って、時刻t3においてサンプルホールド
回路1C3によってサンプルホールドされたサンプル値
を記憶するメモリとしてRAM1の第2アドレスが指定
される。従って、時刻t5においてクロックパルスφ10
が再び出力されると上記サンプル値がRAM1の第2ア
ドレスに記憶される。
以下全く同様の動作によって、クロックパルスφ10のタ
イミングで順次サンプルホールドされる第2アナログ再
生信号のサンプル値が、次のクロックパルスφ10の出力
タイミングでRAM1の各アドレスに順次記憶される。
この様な動作がパルス信号OSが出力される7秒間に亘
ってくり返し実行される。やがて、読み出し装置3のカ
ウンタ305が、クロックパルスφ1をその最大計数値
まで計数するとカウンタ305の17ビット出力(アドレ
ス信号AD)は全て論理値“1”になる。これがアンド
回路306に入力されるためアンド回路306のアンド
条件が成立して、アンド回路306は論理値“1”を出
力する。この論理値“1”がRS型フリップフロップ3
08のセット端子S′に入力されるためその出力端子Q
から論理値“1”が出力される。カウント305はその
リセット端子Rにこの論理値“1”を受けてその内容を
全て“0”の状態にリセットする。従って、カウンタ3
05はクロックパルスφ1の計数動作を停止しアドレス
信号ADは出力されなくなる。この様にして、テープT
Pに録音された楽器音(D0)が楽器音ディジタルデータ
TDとして正確にRAM1内に記憶される。
次に、第2番目の楽器音(F0)がテープレコーダ10
1の第1再生ヘッド1Hから読み出されると、この楽器
音(F0)の第1アナログ再生信号の立ち上り部分が書
き込み装置1の増幅器105、低域通過フィルタ10
6、全波整流器107、検波回路108、比較器10
9、遅延回路110、によって前記した様に処理され、
ワンショット111からパルス信号OSが出力される。
このパルス信号OSの発生によって書き込み装置1のカ
ウンタ114がカウントアップされその計数値が1から
2へ変化する。従って、デコーダ116の第2の出力線
に限って論理値“1”が出力され、これがセレクタ40
1を介してRAM2の入力端子T1に入力される。従っ
て、RAM2が楽器音(F0)を記憶するメモリとして指
定される。また、このパルス信号OSは読み出し装置3の
オア回路307にも入力されるため前記した楽器音(D0)の
書き込みの場合と全く同様の動作によって、読み出し装
置3のカウンタ305がリセット状態が解除されクロッ
クパルスφ1の計数動作を開始する。従って、カウンタ
305からアドレス信号ADが順次出力される。また、
パルス信号OSの発生と同時に書き込み装置1のテープ
レコーダ101の第2再生ヘッドから楽器音(F0)の第
2アナログ再生信号が出力される。これが8ビットの楽
器音ディジタルデータTDとしてA/Dコンバータ10
4から順次出力される。従って、楽器音(F0)は記憶装置
4のRAM2に楽器音ディジタルデータTDとして正確
に記憶される。
以後全く同様の動作によって、楽器音(G0 #)は記憶装置
4のRAM3に記憶され、 楽器音(B0)は記憶装置4のRAM4に記憶され、 楽器音(D1)は 〃 RAM5 〃 、 楽器音(F1)は 〃 RAM6 〃 、 楽器音(G1 #)は 〃 RAM7 〃 、 楽器音(B1)は 〃 RAM8に記憶される。
上記した楽器音書き込み動作によって記憶装置4の各R
AM1〜RAM8に書き込まれた楽器音(D0)、(F0)〜(B
1)を、押下鍵に対応するレートで読み出し、押下鍵に対
応する楽音を発生する楽器音読み出し動作について次に
説明する。
楽器音読み出し動作 楽器音読み出し動作を行なう場合には制御回路7の機能
指定スイッチを楽器音読み出し動作指定接点Rに設定す
る。これによって制御回路7から読み出し指令信号RS
として論理値“0”が出力される。この読み出し指令信
号RS(論理値“0”)は書き込み装置1のワンショッ
ト113のトリガ端子及び読み出し装置3のクロックセ
レクタ303 の入力端子F及び記憶装置4のセレクタ40
1のセレクト指令端子Sと各RAM1〜RAM8の入力
端子T2にそれぞれ入力されている。従って、電子楽器
の各部分は楽器音読み出し動作に備える。
即ち、読み出し装置3のクロックセレクタ303は入力
端子Fに読み出し指令信号RSとして論理値“0”を受
けて次の様に機能する。即ち、第7図に示す様にクロッ
クセレクタ303において、読み出し指令信号RS(論
理値“0”)は、一方においてインバータ36によって
論理値“1”に反転された後、アンド回路31〜34の
入力側に入力され、他方において直接アンド回路35に
入力される。従って、アンド回路35はその入力側に論
理値“0”が入力されるためのそのアンド条件が成立せ
ず、電子楽器が楽器音読み出し動作を実行している間常
に遮断状態にある。しかし、アンド回路31〜34には
論理値“1”が入力されるため、キーコード発生回路3
01からその入力端子A(A1〜A4)に入力される4
ビットの信号に応じてアンド回路31〜34は導通状態
になり、クロック発生器302から出力される4つのク
ロックパルスφCo,φCo #,φDo,φDo #をオア回路37
を介して適宜に出力する。後述する様に、キーコード発
生回路301からクロックセレクタ303の入力端子A
(A1〜A4)に入力される4ビットの信号はクロック
発生器302から出力される4つのクロックパルス
φCo,φCo #,φDo,φDo #のうち押下鍵に応じて1つの
クロックパルスを選択する機能を有するクロックセレク
ト信号であり4ビット中に押下鍵に応じた1つの論理値
“1”を含んでいる。
また、記憶装置4のセレクタ401のセレクト指令端子
Sに読み出し指定信号RSとして論理値“0”が入力さ
れると、セレクタ401は楽器音読み出し動作に備えて
入力端子Bに入力される信号を出力する様にセットされ
る。
また、記憶装置4の各RAM1〜RAM8は、入力端子
T2に読み出し指令信号RSとして論理値“0”を受け
て読み出し状態にセットされる。
また、前記した様に、読み出し指令信号RSは書き込み
装置1のワンショット113のトリガ端子にも入力され
るが、読み出し指令信号RSが論理値“0”であるため
ワンショット113は何等作動しない。従って、読み出
し動作時には書き込み装置1は何も機能しない。
次に、電子楽器の鍵盤部(図示せず)においてある鍵が
押鍵されると、鍵盤回路2は押下鍵に対応する1本の出
力線に限って論理値“1”を出力する。この実施例の電
子楽器は、第(1)表に示す様に、音高C0,C0 #,D0…,
B1,C2の25の鍵を備えており、従って鍵盤回路2は25
本の出力線を有している。また、鍵盤回路2は、ある鍵
が押鍵されたことを示すキーオン信号KONを出力する
機能を有している。この実施例ではキーオン信号KON
として論理値“1”が使用されている。また、この鍵盤
回路2には図示しないが単音優先回路が内蔵されてお
り、単音優先回路は複数の鍵が同時に押鍵された場合に
発音すべき音を1つに決定する機能を有している。この
単音優先回路としては特願昭49−102640号(特
開昭51−29918号)明細書中に開示されたものを
用いることができる。
キーコード発生回路301は鍵盤回路2の押下鍵に対応
する1本の出力線から出力される論理値1を受けて、第
(1)表に示す様な押下鍵に対応する12ビットのキーコ
ードを出力する様に構成されている。
第(1)表に示す様に、その上位8ビットの信号は記憶装
置4における8つのRAM1〜RAM8のうちどのRA
Mを読み出すかを決定するRAMセレクト信号であり、
下位4ビットの信号は前記した様にクロック発生器30
2から出力されるクロックパルスφC0,▲φ# C0▼,φD0,
φ▲# D0▼から1つのクロックパルスを選択してクロッ
クセレクタ302から出力させるクロックセレクト信号
である。
第10図にキーコード発生回路301の1実施例を示
す。鍵盤回路2の25本の出力線は、一方においてエン
コーダ11の入力側にそれぞれ接続されており、他方に
おいてオア回路12の入力側に接続されている。エンコ
ーダ11の出力側はラッチ回路14の入力側に接続さ
れ、オア回路12の出力側はワンショット113のトリ
ガ端子に入力されている。ワンショット113の出力側
はラッチ回路14のラッチ指令端子に接続されている。
鍵盤回路2から押下鍵に対応する1本の出力線に論理値
“1”が出力されると、これに応じてエンコーダ11は
第(1)表に示す12ビットのキーコード(RAMセレク
ト信号+クロックセレクト信号)を発生し、これがラッ
チ回路14に入力される。またオア回路12は鍵盤回路
2から押下鍵に対応する1本の出力線に出力される論理
値“1”を受けて論理値“1”を出力する。この論理値
“1”がワンショット13のトリガ端子に入力されるた
め、ワンショット13はパルスを1つ発生する。ラッチ
回路14はワンショット13の出力するパルスをそのラ
ッチ指令端子に受けて、エンコーダ11から出力されて
いる12ビットのキーコードをラッチして出力する。こ
こで、ラッチ回路14は、演奏者が鍵を離鍵した後もそ
の鍵に対応する減衰音を発生する必要があるため、キー
コードを一時的に保持するものである。尚、ここで第1
0図に示す様にオア回路12の出力を鍵盤回路2から出
力されるキーオン信号KONとして利用しても良い。
キーコード発生回路301から出力される12ビットの
キーコードのうち上位8ビットのRAMセレクト信号は
記憶装置4のセレクタ401の入力端子Bに入力されて
いる。前記した様に、このセレクタ401はセレクト指
定入力端子Sに読み出し指令信号RS(論理値“0”)
を受けているため、入力端子Aを遮断して入力端子Bに
入力された信号を出力する様にセットされている。従っ
て、セレクタ401はキーコード発生回路301の出力
するRAMセレクト信号をそのまま出力する。例えば鍵
盤部において鍵C0が押鍵された場合には、第(1)表に
示す様にRAMセレクト信号として(1,0,0,0,
0,0,0,0)が出力される。従って、キーコード発
生回路301の出力するキーコードの上位8ビット(R
AMセレクト信号)のうちの第1ビット(第1の出力線
に対応する)に限って論理値“1”が出力され、これが
セレクタ401の入力端子Bに入力される。従って、セ
レクタ401の第1の出力線に限って論理値“1”が出
力され、この第1の出力線はRAM1の入力端子T1に
接続されているため、音高C0の楽音波形を読み出すR
AMとしてRAM1が指定される。
一般的に言えば、第(1)表から明らかな様に、この電子
楽器に設けられた25個の鍵は8個のグループ〔(C0,
▲C# 0▼,D0),(▲D# 0▼,E0,F0),(▲F# 0▼,G0,
▲G# 0▼),(A0,▲A# 0▼,B0),(C1,▲C# 1▼,
D1),(▲D# 1▼,E1,F1),(▲F# 1▼,G1,▲G
# 1▼),(A1,▲A# 1▼,B1)〕に分割されており、第1
のグルーブ(C0,▲C# 0▼,D0)に属する楽音を発生する
場合にはRAMセレクト信号によってRAM1が指定さ
れる。また第2のグループ(▲D# 0▼,E0,F0)に属する
楽音を発生する場合にはRAMセレクト信号によってR
AM2が指定される。即ち、一般に第n(n=1,…,
8)のグループに属する楽音を発生する場合にはRAM
セレクト信号によって記憶装置4のRAMnが指定され
る様に構成されている。従って、この発明の電子楽器
は、ある鍵が押鍵されると記憶装置4内で押下鍵の属す
るグループに対応する1つのRAMが指定され、その指
定されたRAMから後述するアドレス信号ADに従って
クロックパルスφ10のタイミングで順次楽音波形MWが
読み出される。
また、キーコード発生回路301から出力される4ビッ
トのクロックセレクト信号は、第(1)表に示す様に押下
鍵に応じて1つの論理値“1”を含む様に構成されてい
る。例えば、第(1)表から明らかな様に第1グループの
第1音(音高C0)の楽音を発生する場合にはキーコー
ド発生回路301からクロックセレクト信号として
(1,0,0,0)が出力される。従って、第7図に示
すクロックセレクタ303において、入力端子A1に限
って論理値“1”が入力され他の入力端子A2〜A4に
は論理値“0”が入力される。また、前記した様に、ク
ロックセレクタ303はその入力端子Fに読み出し指令
信号RS(論理値“0”)を受けて、これによってアン
ド回路31〜34に論理値“1”が入力されアンド回路
35に論理値“0”が入力されている。従って、この場
合にはアンド回路31に限ってアンド条件が成立し、ク
ロックパルスφC0が出力パルスφsとしてアンド回路3
1とオア回路37を介して出力される。即ち、一般的に
は第(1)表から明らかな様に、各グループ内の第1音
(音高C0,▲D# 0▼,▲F# 0▼,A0,C1,▲D# 1▼,▲F# 1
▼,A1)の楽音を発生する場合には、キーコード発生回
路301はクロックセレクト信号として(1,0,0,
0)を出力する。従って、第7図に示すクロックセレク
タ303の入力端子A1に論理値“1”が入力され、こ
れによってクロックパルスφC0がクロックパルスφsと
して出力される。
また、各グループ内の第2音(音高▲C# 0▼,E0,G0,▲
A# 0▼,▲C# 1▼,E1,G1,▲A# 1▼)の楽音を発生する場
合にはキーコード発生回路301からクロックセレクト
信号として(0,1,0,0)が出力される。従って、
第7図に示すクロックセレクタ303の入力端子A2に
論理値“1”が入力され、これによってアンド回路32
とオア回路37を介して、クロックパルス▲φ# C0▼が
出力パルスφsとして出力される。また、各グループ内
の第3音(音高D0,F0,▲G# 0▼,B0,D1,F1,▲G# 1▼,
B1)の楽音を発音する場合にはキーコード発生回路30
1からクロックセレクト信号として(0,0,1,0)
が出力される。従って、第7図に示すクロックセレクタ
303の入力端子A3に限って論理値“1”が入力さ
れ、これによって、アンド回路33とオア回路37を介
してクロックパルスφD0が出力パルスφsとして出力さ
れる。また、第8グループの第4音(音高C2)の楽音を
発音する場合にはキーコード発生回路301からクロッ
クセレクト信号として(0,0,0,1)が出力され
る。従って第7図に示すクロックセレクタ303の入力
端子A4に限って論理値“1”が入力され、これによっ
てアンド回路34とオア回路37を介してクロックパル
ス▲φ# D0▼が出力パルスφsとして出力される。
この様にして、押下鍵の属するグループ内の音高順位に
応じて出力される出力パルスφsはリングカウンタ30
4の入力端子Ciに入力され、第8図に示す様に1/10分
周されたクロックパルスφ1,φ10としてそれぞれ出力
端子OP1,OP2から出力される。
また、押鍵と同時に鍵盤回路2から出力されるキーオン
信号KON(論理値“1”)は読み出し回路3のオア回
路307に入力されている。従って、楽器音書き込み動
作の場合の説明(オア回路307にパルス信号OSが入
力された場合の説明)と同様に、フリップフロップ30
8のリセット端子Rに論理値“1”が入力されるためフ
リップフロップ308の出力端子Qから論理値“0”が
出力される。カウンタ305はそのリセット端子Rにこ
の論理値“0”を受けてそのリセット状態を解除し、カ
ウンタ305の入力端子Ciに入力されている出力パル
スφsの計数動作を計数値“1”から開始する。このカ
ウンタ305の計数値がアドレス信号ADとして記憶装
置4のRAM1〜RAM8のアドレス信号入力端子T3
に順次入力される。
更に、リングカウンタ304の出力端子OP2から出力
されるクロックパルスφ10が記憶装置4の各RAM1〜
RAM8の入力端子T4に入力されているため、RAM
セレクト信号によって指定された1つのRAMはこのク
ロックパルスφ10のタイミングでアドレス信号ADによ
って指定されたアドレスに記憶している楽器音ディジタ
ルデータTDを楽音波形MWとして順次読み出す。
以上の説明を要約すると、電子楽器の鍵盤部である鍵が
押鍵されると、押下鍵に対応した12ビットのキーコー
ドが読み出し装置3のキーコード発生回路301から発
生される。この12ビットのキーコードのうち上位8ビ
ットの信号はRAMセレクト信号であり、記憶装置4の
8個のRAM1〜RAM8から楽音波形MWを読み出す
RAMを指定する。また、12ビットのキーコードのう
ち下4位ビットは、クロックセレクト信号であり、この
クロックセレクト信号に応じてクロックセレクタ303
において4つのクロックパルスφC0,▲φ# C0▼,φD0,
▲φ# D0▼から1つのクロックパルスが選択され、クロ
ックパルスφsとして出力される。この出力パルスφs
はリングカウンタ304において1/10分周されクロッ
クパルスφ1,φ10としてその出力端子OP1,OP2
から出力される。このうち、クロックパルスφ1は押鍵
と同時にカウンタ305で順次計数され、その計数値が
記憶装置4内で楽音波形MWを読み出すため指定された
RAM(1〜8)にアドレス信号ADとして出力され
る。
また、前記したクロックパルスφ10が記憶装置4内の各
RAM1〜RAM8の入力端子T4に入力されているた
め、RAMセレクト信号によって指定された1つのRA
Mからアドレス信号ADによって指定されたアドレスに
記憶されている楽器音ディジタルデータTDがクロック
パルスφ10のタイミングで順次読み出される。
以上の説明から明らかな様に、リングカウンタ304の
出力するクロックパルスφ1,φ10としては、押下鍵の属
するグループの音高順位に応じてクロックパルスφC0,
▲φ# C0▼,φD0,▲φ# D0▼をそれぞれ1/10分周した4
種類のクロックパルスが存在する。この4種類のクロッ
クパルス(φ1)を順次計数した計数値を読み出しアド
レス信号ADとしているため、読み出しアドレス信号A
Dも押下鍵の属するグループの音高順位に応じて4種類
存在することになる。この4種類の読み出しアドレス信
号ADで記憶装置4のRAM1〜RAM8にそれぞれ記
憶された音高D0,F0,…,▲G# 1▼,B1の各楽器音を読み出
す事によって、鍵盤部に設けられた25個の鍵の音高に
対応する25種類の周波数の楽音波形MWが出力される
理由を、第(1)表に示す各グループの第3音の場合と各
グループの第1音、第2音、第4音の場合に分けて次に
説明する。
第(1)表における各グループの第3音(音高D0,F0,▲G#
0▼,B0,D1,F1,▲G# 1▼,B1)の読み出し動作 前記した楽器音書き込み動作の項で説明した様に音高
D0,F0,▲G# 0▼,B0,D1,F1,▲G# 1▼,B1の各楽器音が、
クロックパルスφD0を1/10分周したクロックパルスφ
1の計数値をアドレス信号ADとして記憶装置4の各R
AM1〜RAM8に書き込まれている。即ち、RAM1
には音高D0の楽器音が、RAM2には音高F0の楽器
音が、以下同様にしてRAM3には音高▲G# 0▼,RA
M4には音高B0,RAM5には音高D1,RAM6に
は音高F1,RAM7には音高G▲# 1▼,RAM8には
音高B1の各楽器音がそれぞれ記憶されている。そし
て、これら各楽器音(D0,F0,…,B1)はクロッ
クパルスφD0にもとづき(正確にはクロックパルスφD0
を1/10分周したクロックパルスφ1で)各RAM1〜R
AM8にそれぞれ記憶されている。従って各RAM1〜
RAM8からそれぞれ音高D0,F0…,B1の楽器音を読み出
すためには、楽器音書き込み動作時に用いたクロックパ
ルスφD0を用いればよいことになる。このために、各グ
ループの第3音(音高D0,F0…,B1)に相当するいずれか
の鍵が押鍵されると、前述した第(1)表に示す様に、R
AMセレクト信号でRAM1〜RAM8のうち読み出す
べきRAMを指定し、更にクロックセレクト信号によっ
てクロックパルスφD0を選択する様にしている。この様
にすれば、楽器音書き込み動作時と同様に楽器音読み出
し動作時においても各RAM1〜RAM8のアドレス信
号ADとしてクロックパルスφD0を1/10分周したクロッ
クパルスφ1の計数値がカウンタ305から出力され
る。従って、楽器音書き込み動作の場合と同一のアドレ
ス信号ADで楽器音読み出し動作が行なわれ、楽器音書
き込み動作時と楽器音読み出し動作時の両アドレス信号
のアドレス移動速度が同一なため、押下鍵により指定さ
れたRAMに(RAM1〜RAM8)書き込まれている
楽器音ディジタルデータTDがそのまま順次読み出され
る。これによって音高D0,F0,〜,B1の楽器音が後述する
様にサウンドシステム6から発生される。
第(1)表における各グループの第1音、第2音、第4音
の読み出し動作 前記した読み出し回路3のクロック発生器302の出力
する4種類のクロックパルスφC0,▲φ# C0▼,φD0,▲φ
# D0▼はそれぞれ音高C0,▲C# 0▼,D0,▲D# 0▼の本来ピ
ッチの2560倍の周波数のクロックパルスである。ここ
で、周知の様に、音高C0の周波数と音高▲C# 0▼の周
波数及び音高▲C# 0▼の周波数と音高D0の周波数及び音
高D0の周波数と音高▲D# 0▼の周波数のそれぞれの周波
数比は21/12であるため、4種類のクロックパルス
φC0,▲φ# C0▼,φD0,▲φ# D0▼のそれぞれの発振周波
数も互いに21/12の周波数比となるように設定する。従
って、当然の事ながらこれら4つのクロックパルス
φC0,▲φ# C0▼,φD0,▲φ# D0▼を1/10分周したリング
カウンタ304から出力される4種類のクロックパルス
(φ1,φ10)の周波数も互いに21/12の周波数比を有し
ている。その結果、この4種類のクロックパルス
(φ1)のカウンタ305における4種類の計数値の計
数速度(4種類のアドレス信号ADのアドレス移動速
度)も互いに21/12の速度比を有する事になる。
また、第(1)表に示す各グループ内の第1音と第2音及
び第2音と第3音及び第3音と第4音(第8番目のグル
ープのB1とC1に限って存在する。)のそれぞれの周
波数比(例えば、第1番目のグループのC0と▲C# 0▼
の周波数比)も周知の様に21/12になっている。
更に、記憶装置4の各RAM1〜RAM8には、音高
D0,F0,▲G# 0▼,B0,D1,F1,▲G# 1▼,B1の各楽器音が書
き込み用のアドレス信号ADとしてクロックパルスφD0
を1/10分周したクロックパルスφ1の計数値を用いて
書き込まれている。
次に以上の事項を前提にして各グループの第1音,第2
音,第4音の読み出し動作について例をあげて説明す
る。第(1)表における第(1)番目のグループの第2音(音
高▲C# 0▼)を読み出す場合について説明すると、第
(1)表から明らかな様にクロックパルス▲φ# C0▼を/11
0分周したクロックパルスφ1の計数値をアドレス信号A
DとしてRAM1を読み出す訳であるが、このクロック
パルス▲φ# C0▼を1/10分周したクロックパルスφ1の
計数値の計数速度(アドレス信号移動速度)は前記した
様に楽器音書き込み動作の際に用いたクロックパルスφ
D0を1/10分周したクロックパルスφ1の計数値の計数速
度(アドレス移動速度)に対して2-1/12の速度比を有
している。従って、楽器音書き込み動作に使用した書き
込み用のアドレス信号よりもその速度比にして21/12だ
け遅いアドレス信号でRAM1を読み出す事になる。前
記した様に、楽器音書き込み動作時に音高D0の楽器音
がRAM1に書き込まれているため、音高D0に対して
周波数比にして21/12だけ低い音高▲C# 0▼の楽音波形
MWがRAM1から読み出される事になる。
即ち、この実施例では各グループの第2音の楽音波形M
Wは楽器音書き込み動作に用いられたアドレス信号のア
ドレス移動速度よりも速度比にして21/12だけ遅いアド
レス信号で各RAM1〜RAM8を読み出すことによっ
て形成されるのである。全く同様にして、各グループの
1音の楽音波形MWは楽器音書き込み動作に用いられた
アドレス信号のアドレス移動速度よりも速度比にして2
2/12だけ遅いアドレス信号で各RAM1〜RAM8を読
み出すことによって形成される。また、第8グループの
第4音(C2)の楽音波形MWは楽器音書き込み動作に用
いられたアドレス信号のアドレス移動速度よりも速度比
にして21/12だけ速いアドレス信号で各RAM1〜RA
M8を読み出すことによって形成される。
以上の説明から明らかな様に、第2図に示すこの発明の
1実施例では記憶装置4の各RAM1〜RAM8に記憶
した波形を読み出す場合にその読み出し用のアドレス信
号のアドレス移動速度を種々設定することによって、1
つのRAM(1〜8)から複数の楽音波形MW(第1番
目のグループ〜7番目のグループまでは3音、第8番目
のグループは4音)を出力する様に構成されている。
尚、前記した様に各RAM1〜RAM7の読み出し動作
は3種類の出力パルスφs(φD0,▲φ# C0▼,φC0)をもと
にして行なわれ、RAM8の読み出し動作は4種類の出
力パルスφs(▲φ# D0▼,φD0,▲φ# C0▼,φC0)をもとに
して行なわれている。従って、厳密に言えば、カウンタ
305がこれらの4種類のクロックパルスφC0,▲φ# C0
▼,φD0,▲φ# D0▼を出力パルスφsとして計数する場
合、各クロックパルスφC0,▲φ# C0▼,φD0,▲φ# D0▼
の発振周波数が互いに異なるため、例えばカウンタ30
5がクロックパルスφC0を計数値1からその最大計数値
まで計数するのに要する時間とカウンタ305がクロッ
クパルス▲φ# C0▼を計数値1からその最大計数値まで
計数するのに要する時間とを比較すると前者の方が長く
後者の方が短くなる。従って、第(1)表に示す各グルー
プ内の第1音と第2音を読み出す場合、記憶装置4から
楽音波形MWが出力されるのに要する時間は、第1音の
方が第2音よりも長くなる。同様に、第(1)表に示す各
グループ内の第2音と第3音では第2音の方が第3音よ
り長くなる。また、第(1)表に示す第8グループの第3
音(B1)と第4音(C2)では第3音の方が長くな
る。しかしながら、実際にはこの様な時間差は各グルー
プが3鍵ずつ程度で構成されているため非常に短く問題
はない。
また、RAM1〜RAM8としては1Mビット程度のも
のを使用すれば、例えば周波数64Hzの楽音は1波長
256サンプル点で5秒以上記憶することができる。従
って、通常のギターやベース等の減衰音は十分に記憶す
ることができ何等問題はない。
この様にして記憶装置4のRAM1〜RAM8から押下
鍵の音高に対応して読み出される楽器音ディジタルデー
タTDは、読み出しのタイミングと同じクロックパルス
φ10のタイミングで(即ち、読み出しと同時に)ラッチ
回路402でラッチされ、D/Aコンバータ403でア
ナログ信号に変換された後、楽音波形MWとしてキーヤ
5に入力される。キーヤ5は、このアナログ楽音波形M
Wに適宜の音量エンベロープを付与するものである。即
ち、押鍵と同時に鍵盤回路2から出力されるキーオン信
号KONによってエンベロープ波形発生器501からエ
ンベロープ波形EVが出力される。電圧制御型増幅器5
02はこのエンベロープ波形EVを制御電圧入力端子C
Nに受け、このエンベロープ波形EVに従って記憶装置
4から出力されるアナログ楽音波形MWの振幅を制御す
る。こうして適宜の音量エンベロープが付与されたアナ
ログ楽音波形MWは低域通過フィルタ503を介してサ
ウンドシステム6に出力される。しかし、実施例の音量
エンベロープ付与は通常の電子楽器の音量エンベロープ
付与と多少異った点がある。即ち、この発明の実施例で
は、実際の楽器音(D0,F0,…,B1)が記憶装置4の
各RAM1〜RAM8にそれぞれ記憶されている。従っ
て各RAM1〜RAM8には既に音量エンベロープが付
与されている楽音波形が記憶されている訳である。通常
の波形メモリ読み出し方式の電子楽器などにはこの様に
エンベロープが既に付与されている波形が記憶されてい
ることはなく、従って周知の様に第11図に示す様な持
続音形のエンベロープ波形EVをエンベロープ発生器が
出力する様に構成されている。しかし、この発明の電子
楽器は音量エンベロープが付与された波形が記憶装置4
内の各RAM1〜RAM8に記憶されるため、次の様に
して適正な音量エンベロープをアナログ楽音波形MWに
付与する様にしている。
即ち、第2図に示すキーヤ5のエンベロープ波形発生器
501は、第12図に示す様な波形形状のエンベロープ
波形EVを出力し、更に第12図に示すエンベロープ波
形においてその立ち上がり時刻t1′から減衰開始時刻
t2′までのサステイ時間τと減衰開始時刻t2′から減
衰終了時刻t3′までの減衰時間2DTの関係が の関係になる様に構成されている。エンベロープ波形E
Vの減衰時間2DTは、第2図に示すキーヤ5のエンベ
ロープ波形発生器501に付設されている減衰時間調整
用可変抵抗51によって調整可能に構成されている。可
変抵抗51によって2DTを長く設定すれば、第13図
(A)に示す様に、これに応じて の関係に基いてサステイン時間τも長くなり、可変抵抗
51によって2DTを短く設定すれば、第14図(A)に
示す様に上記関係に基いてサステイン時間τも短くな
る。従って、減衰時間2DT(サステイン時間τ)を長
く設定した場合にはサステイン時間τの期間内に記憶装
置4内のRAM(1〜8)に記憶されている全波形(楽
器音ディジタルデータTD郡)がアナログ楽音波形MW
として第13図(B)に示す様にそのまま出力される。こ
の場合にはこのアナログ楽音波形MWは電圧制御型増幅
器501によって常に同一のレベルで振幅変調されるた
め自然楽器の楽器音に付与されている音量エンベロープ
がそのまま利用される事になる。また、減衰時間2DT
(サステイン時間τ)を短く設定した場合には、第14
図(A)に示す様なエンベロープ波形EVが電圧制御型増
幅器502の制御電圧入力端子に入力されるため、記憶
装置4からアナログ楽音波形として第13図(B)に示す
様な波形が出力されても、電圧制御型増幅器502にお
いて上記エンベロープ波形EV(第14図(A))に応じ
て振幅制御されるため、第14図(B)に示す様に音量エ
ンベロープが付与されたアナログ楽音波形MWが出力さ
れる。
以上の様な動作をするエンベロープ波形発生器502の
一実施例を第15図に示す。即ち減衰時間調整用可変抵
抗51の一端は一方において+Vボルトの電圧源に接続
され他方において定数Kを設定するための可変抵抗52
の一端に接続され、減衰時間調整用可変抵抗51の他端
はアースされている。可変抵抗52の他端は可変抵抗5
1の摺動端子とエンベロープ波形発生回路57の入力端
子Dに接続され、可変抵抗52の摺動端子は電圧/電流
変換器54の入力側に接続されている。電圧/電流変換
器54の出力側はダイオード55を介して一方において
ワンショット53に接続され他方においてコンデンサ5
6の一端に接続されている。コンデンサ56の他端はア
ースされており、ワンショット53のトリガ端子Tには
キーオン信号KONが入力されている。ワンショット5
3の出力端子OPはエンベロープ波形発生回路57のキ
ーオン信号入力端子Eに接続されている。
ここで、可変抵抗52の摺動端子は適宜の位置に固定さ
れており、前記した様にこれによって実質的に定数Kが
設定される。また、ワンショット53は次の様な機能を
有している。即ち、そのトリガ端子Tにキーオン信号K
ONが入力されるとコンデンサ56に充電されている電
荷を電圧/電流変換器54の出力する電流値で放電し、
放電が開始(キーオン信号KONの発生時)されてから
終了に至る期間のパルス幅を有するパルスを出力端子P
から出力する。後述する様にこのパルスが新たなキーオ
ン信号KONとしてエンベロープ波形発生回路57の入
力端子Eに入力される。また、ワンショット53はキー
オン信号KONがそのトリガ端子Tに入力されなくなる
と、コンデンサ56を充電する。またエンベロープ波形
発生回路57は第15図(B)に示す様な通常の電子楽器
に用いられているものであり、その入力端子A〜Eに各
種信号を受けて第11図に示す様なエンベロープ波形E
Vを出力するものである。ただし、サステインレベル設
定入力端子Aは最大レベルの信号が入力され、またアタ
ック時間設定入力端子Bとフアウストデイケイ時間設定
入力端子Cとには最小レベルの信号が入力されている。
これによって、第11図に示すエンベロープ波形EVに
かえて第12図に示す様なエンベロープ波形EVを発生
する。
次にこのエンベロープ波形発生器501の動作について
説明する。減衰時間調整用の可変抵抗51を矢印P1の
方向に摺動させその摺動端子をアース電位に近ずける
と、これに比例して可変抵抗52の摺動端子の出力電圧
も低下する。この出力電圧が電圧/電流変換器54に入
力されるためその出力電流は微小電流になる。また可変
抵抗51の出力電圧がエンベロープ波形発生回路57の
セカンドデイケイ時間設定入力端子Dに入力されるた
め、セカンドデイケイ時間2DTはこの出力電圧に応じ
た期間(この場合は長い)に設定される。このセカンド
デイケイ時間2DT(第11図参照)は第12図の減衰
時間2DTに等しい。ここで、電子楽器の鍵盤部である
鍵が押鍵されると鍵盤回路2からキーオン信号KONが
出力され、これが第15図(A)に示すワンショット53
のトリガ端子Tに入力される。従って、ワンショット5
3はコンデンサ56に充電されていた電荷の放電を開始
させ、これは前記した様に電圧/電流変換器54の出力
電流に応じた値の電流によって行われる。従って、その
放電時間は非常に長くなる。これと同時にワンショット
53は出力端子OPからそのパルス幅がコンデンサ56
の放電時間に等しいパルスを1つ出力する。この場合放
電電流が微小電流に設定されるためこのパルス幅は広い
ものになる。エンベロープ波形発生回路57はこの長い
パルスを新たなキーオン信号KON′として入力端子E
に受け第13図(A)に示す様な長いサステイン時間τの
エンベロープ波形EVを電圧制御型増幅器502(第2
図)の制御電圧入力端子CNへ出力する。従って、この
場合には第13図(B)に示す様なアナログ楽音波形MW
が電圧制御増幅器502から出力される。
逆に、減衰時間調整用の可変抵抗51を矢印P2の方向に
摺動させその摺動端子を+Vの電位に近ずけると、これ
に比例して可変抵抗52の摺動端子の出力電圧も増加す
る。この出力電圧が電圧/電流変換器54に入力される
ためその出力電流も大電流になる。また、可変抵抗51
の摺動端子の出力電圧がエンベロープ波形発生回路57
のセカンドデイケイ時間設定入力端子Dに入力されてい
るためこのセカンドデイケイ時間2DTはこの出力電圧
に応じた期間(この場合は短い)に設定される。ここ
で、電子楽器の鍵盤部である鍵が押鍵されると鍵盤回路
2からキーオン信号KONが出力され、これが第15図
(A)に示すワンショット53のトリガ端子Tに入力され
る。従って、ワンショット53はコンデンサ56に充電
されていた電荷の放電を開始させ、これは前記した様に
電圧/電流変換器54の出力電流に応じた値の電流によ
って行なわれる。従って、この場合にはその放電時間は
非常に短いものになる。これと同時にワンショット53
は出力端子OPからそのパルス幅がコンデンサ56の放
電時間に等しいパルスを出力する。この場合、このパル
スのパルス幅は非常に狭いものになる。エンベロープ波
形発生回路57はこの短いパルスを新たなキーオン信号
KON′として入力端子Eに受け、第14図(A)に示す
様な短いサステイン時間τのエンベロープ波形EVを電
圧制御型増幅器502の制御電圧入力端子CNへ出力す
る。従って、この場合には第14図(B)に示す様なアナ
ログ楽音波形MWが電圧制御型増幅器502から出力さ
れる。
以上の説明から明らかな様に減衰時間調整用可変抵抗5
1を矢印P1の方向に設定すれば、第13図(A)に示す
様なサステイン時間τ及び減衰時間2DTの長いエンベ
ロープ波形EVが形成され、記憶装置4のRAM1〜R
AM8に記憶されている楽器音にもとから付与されてい
る音量エンベロープがそのまま利用できる。また減衰時
間調整用可変抵抗51を矢印P2の方向に設定すれば、
第14図(A)に示す様なサステイン時間τの短いエンベ
ロープ波形EVが形成され、第14図(B)に示す様な音
量エンベロープが付与された楽音波形MWが形成され
る。
ここで、電圧/電流変換器54は通常指数関係の電圧/
電流変換を行なう様に構成されている。これは、エンベ
ロープ波形発生回路57が通常その入力端子B〜Dに入
力される時間に関する電圧信号を指数変換して利用する
様に構成されているため、 の関係(比例関係)にある減衰時間2DTの片方だけを
指数変換して他方を指数変換しないと不合理だからであ
る。従って、もしエンベロープ波形発生回路57が入力
端子A〜Eに入力される各種信号を指数変換しないで利
用する型のものであれば電圧/電流変換器も通常の指数
変換を行なわないリニアタイプのもので良い。ここで、
エンベロープ波形発生回路57が時間に関する電圧信号
をその内部で指数変換して利用する理由は、単にその可
変範囲を大きくするためのみでなく、時間設定を容易に
する事にも関連する。
以上の様にして第2図に示す記憶装置4から出力された
楽音波形はキーヤ5の電圧制御型振幅器502で音量エ
ンベロープが付与された後、第2図に示す様に低域通過
フィルタ503に入力される。この理由は、記憶回路4
のラッチ回路402から出力されるのは8ビットのディ
ジタル信号であり、D/Aコンバータ403はこれをア
ナログ信号(楽音波形MW)に変換している。しかし、
D/Aコンバータ403の出力するアナログ信号(楽音
波形MW)はディジタル信号を変換したものであるた
め、階段状のアナログ信号になっている。キーヤ5の低
域通過フィルタ503はこの階段変化を除去してなめら
かに変化する楽音波形MWを形成するために設けられた
ものである。
以上の様にしてキーヤ5において適正に音量エンベロー
プを付与された楽音波形MWはサウンドシステム6に入
力されて、楽音として発生される。尚、以上に説明した
第2図に示す実施例において、記憶装置4のRAM1〜
RAM8の楽器音ディジタルデータ入力端子T5と出力
端子T6を同一端子で共用する様にRAM1〜RAM8
のチップを構成すれば、楽器音書き込み動作時に各RA
M1〜RAM8に書き込まれる楽器音をモニタすること
ができる。
また、書き込み回路1のA/Dコンバータ104と記憶
装置4のD/Aコンバータ403はその変換特性さえ互
いに一致していれば良く、そのリニアリティなどは問題
にならない。例えばA/Dコンバータ104の特性を第
16図(A)に示す様に対数変換特性とし、D/Aコンバ
ータ403の特性を第16図(B)に示す様にその逆変換
特性とすれば、たかだか8ビットの楽器音ディジタルデ
ータTDでも十分に振幅の大きい大きな楽音を表現する
ことができる。
尚、第2図に示した実施例において記憶装置4の各RA
M1〜RAM8としては比較的大容量のものが要求され
る。第17図は、RAM1〜RAM8としてこの様な大
容量のRAMを用いずに容量が1Kビット程度のRAM
を多数設けて各RAM1〜RAM8を構成したブロック
図である。
このRAM1(RAM2〜RAM8)は128個の1K
ビット程度のRAMram 1〜ram 128を用いている。
即ち、第2図に示す読み出し回路のカウンタ305から
出力される17ビットのアドレス信号ADの上位7ビッ
トがデコーダ41に入力され下位10ビットが各ram 1
〜ram 128の入力端子t3に入力されている。デコー
ダ41は128本の出力線を有しており各出力線はそれ
ぞれ第17図に示す様にアンド回路A1〜A128の入
力側に接続されている。また、アンド回路AOの入力側
には読み出し回路3のリングカウンタ304の出力端子
OP2から出力されるクロックパルスφ10と記憶装置4
のセレクタ401から出力されるRAMセレクト信号が
入力されている。アンド回路AOの出力側は各アンド回
路A1〜A128の入力側に接続されている。また、ア
ンド回路A1〜A128の出力側はそれぞれ対応するra
m (1〜128)の入力端子t1に接続されている。ま
た、各ram 1〜ram 128の入力端子t2には書き込み
指令信号WR又は読み出し指令信号RSが入力される。
また、各ram 1〜ram 128の入力端子t5には書き込
み回路1のA/Dコンバータ104(第2図)から楽器
音ディジタルデータTDが入力される。
ここで、各ram 1〜ram 128の入力端子t2に書き込
み指令信号WS(論理値“1”)又は読み出し指令信号
RS(論理値“0”)のいずれか一方を受けて指定され
た動作を行なう様にセットされる。また、第17図に示
す様に、それぞれの信号(アドレス信号AD、RAMセ
レクト信号、クロックパルスφ10、楽器音ディジタルデ
ータTD、書き込み指令信号WS(読み出し指令信号R
S))が入力される記憶装置40の各入力端子は第2図
に示す記憶装置4の各RAM1〜RAM8の入力端子T
1〜T5にそれぞれ対応している。
読み出し回路3のカウンタ305から出力されるアドレ
ス信号ADの上位7ビットはram セレクト信号rsであ
りデコーダ41でデコードされ、デコーダ41はそのデ
コード値に対応する1本の出力線に限って論理値“1”
を出力し、これが対応する1つのアンド回路(A1〜A
128)に入力される。またアドレス信号ADの下位1
0ビットは各ram 1〜ram 128の入力端子t3にアド
レス信号AD′として入力されている。従って、この対
応する1つのアンド回路(A1〜A128)は、RAM
セレクト信号がアンド回路AOに入力されている場合に
は、アンド回路AOに入力されているクロックパルスφ
10のタイミングで、対応する1つのram (1〜128)
の入力端子t1に入力される。これによって、書き込み
指令信号WS又は読み出し指令信号(RS)のいずれか
一方の信号によって指定された動作を行なう1つのram
が指定される訳である。また、アドレス信号ADの下位
10ビットは各ram 1〜ram 128の入力端子t3にア
ドレス信号AD′として共通に入力されている。従っ
て、上記した動作によって指定されたram がこのアドレ
ス信号AD′に従って、書き込み指令信号WS又は読み
出し指令信号RSのいずれか一方の信号によって指定さ
れた動作を行なう。即ち、書き込み動作が指定されてい
る場合には入力端子t5に入力されている楽器音ディジ
タルデータ信号TDが順次記憶され、読み出し動作が指
定されている場合には出力端子t6から記憶されている
楽器音ディジタルデータTDが楽音波形MWとして読み
出される。
ここで、読み出し装置3のカウンタ305から出力され
ているアドレス信号ADの上位7ビットをram (1〜1
28)を指定するために用い、下位10ビットを指定さ
れたram のアドレス信号AD′としているため、ram
(1〜128)の新たな指定は、その前に指定されたra
m の全アドレスについて上記2つの動作のうち指定され
た動作が完了した後に行なわれる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、書
込みが指示されたとき直ちに書込み動作を行うのではな
く、外部から入力される音の立上がりを検出し、この音
の立上がりに同期して書込み用アドレス信号の発生を所
定の開始アドレスから開始することにより該音の波形デ
ータを記憶手段に記憶させるようにし、且つ楽音信号発
生指令に対応して読み出し用アドレス信号の発生を該所
定の開始アドレスから開始することにより該記憶手段の
記憶波形データを順次読み出すようにしたので、楽音信
号発生指令に対応して直ちに音の立上り部分から正しく
読出しが行われることになり、楽音信号発生指令に対応
して正しく楽音信号を発生することができる、という効
果を奏する。また、読み出された波形データに基づき得
られる楽音信号に対して音量エンベロープを付与するよ
うにすることにより、外部音サンプリング方式の電子楽
器としての演奏性能を一層高めることができる。
更にこの発明によれば、遅延手段による遅延制御によ
り、立上がり検出手段における音の立上がり検出に要す
る時間を確保することができ、音の立上がり検出以前
に、記憶手段に対してディジタル波形データが供給され
ないようにすることができるので、外部より入力された
音のディジタル波形データを、その先頭をカットするこ
となく、先頭から正確に記憶手段に書き込むことができ
るという効果を奏する。従って、立上がり検出の際の回
路動作等の時間遅れを考慮した書込みが行われることに
なり、その結果、楽音信号発生指令に対応して音の立上
り部分から正しく読出しが行われることになり、楽音信
号発生指令に対応して正しく楽音信号を発生することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電子楽器の一実施例を示す概略
ブロック図、第2図は同実施例の詳細例を示すブロック
図、第3図(A),(B),(C)はこの明細書に添付する図面
で使用する各種論理素子の表示方法を示す図、第4図は
第2図に示した実施例の電子楽器に記憶する楽器音波形
の1例を示す波形図、第5図(A)〜(E)は第2図に示し
た実施例の書き込み回路1の動作を説明するためのタイ
ミングチャート、第6図は第2図に示した実施例の検波
回路の1例を示す回路図、第7図は第2図に示した実施
例のクロックセレクタの1例を示す回路図、第8図は第
2図に示した実施例のリングカウンタの動作状態を示す
タイミングチャート、第9図は第2図に示した実施例の
記憶装置の楽器音書き込み動作を説明するためのタイミ
ングチャート、第10図は第2図に示した実施例のキー
コード発生回路の1例を示す回路図、第11図は従来の
電子楽器のエンベロープ波形発生装置が出力するエンベ
ロープ波形の1例を示す波形図、第12図は第2図に示
した実施例のエンベロープ波形発生器を出力する一般的
なエンベロープ波形の波形形状を示す波形図、第13図
(A)、第14図(A)はエンベロープ波形の波形形状の例を
示す波形図、第13図(B)、第14図(B)は電圧制御型
増幅器の出力波形を示す波形図、第15図(A)は第2図
に示した実施例のエンベロープ波形発生装置の1例を示
す回路図、第15図(B)は従来の電子楽器に用いられて
いるエンベロープ波形発生装置の1例を示す図、第16
図(A)は第2図に示した実施例のA/Dコンバータの特
性の1例を示す特性曲線図、第16図(B)図は第2図に
示した実施例のD/Aコンバータの特性の1例を示す特
性曲線図、第17図は第2図に示した実施例のランダム
アクセスメモリの他の例を示すブロック図である。 1……書み込み装置、2……鍵盤回路 3……読み出し装置、4……記憶装置 5……キーヤ、6……サウンドシステム RAM1〜RAM8,ram1〜ram128……ランダ
ムアクセスメモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込みと読出しが可能なランダムアクセス
    メモリからなる記憶手段と、 外部から入力される音の信号を所定サンプリング周期で
    サンプリングすることにより複数周期からなるディジタ
    ル波形データを得て、これを前記記憶手段の書込みデー
    タ入力に供給する供給手段と、 書込みを指示するための操作手段と、 外部から入力される前記音の立上がりを検出する立上が
    り検出手段と、 前記操作手段により書込みが指示されたとき、前記立上
    がり検出手段により検出した前記音の立上がりに同期し
    て書込み用アドレス信号の発生を所定の開始アドレスか
    ら開始し、前記ディジタル波形データをこのアドレス信
    号によって指定された前記記憶手段内のアドレスに順次
    書き込み、他方、楽音信号発生指令に対応して読出し用
    アドレス信号の発生を前記開始アドレスから開始し、こ
    のアドレス信号によって指定された前記記憶手段内のア
    ドレスから前記ディジタル波形データを順次読み出すア
    ドレス信号発生手段と、 前記記憶手段から読み出された波形データに基づき得ら
    れる楽音信号に対して音量エンベロープを付与するエン
    ベロープ付与手段と を具える電子楽器。
  2. 【請求項2】書込みと読出しが可能なランダムアクセス
    メモリからなる記憶手段と、 外部から入力される音に対応した複数周期からなるディ
    ジタル波形データを前記記憶手段の書込みデータ入力に
    供給する供給手段と、 書込みを指示するための操作手段と、 外部から入力される前記音の立上がりを検出する立上が
    り検出手段と、 前記立上がり検出手段に対する前記音の信号入力タイミ
    ングよりも前記記憶手段に対する前記ディジタル波形デ
    ータの供給タイミングを所定時間遅らせる遅延手段と、 前記操作手段により書込みが指示されたとき、前記立上
    がり検出手段により検出した前記音の立上がりに同期し
    て書込み用アドレス信号の発生を所定の開始アドレスか
    ら開始し、前記ディジタル波形データをこのアドレス信
    号によって指定された前記記憶手段内のアドレスに順次
    書き込み、他方、楽音信号発生指令に対応して読出し用
    アドレス信号の発生を前記開始アドレスから開始し、こ
    のアドレス信号によって指定された前記記憶手段内のア
    ドレスから前記ディジタル波形データを順次読み出すア
    ドレス信号発生手段と を具え、前記記憶手段から読み出された波形データに基
    づき楽音信号を発生するようにした電子楽器。
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