JPH0652985U - ゴルフ場における農薬除去装置 - Google Patents
ゴルフ場における農薬除去装置Info
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Landscapes
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴルフ場のグリーンから排出される水から農
薬をコスト安価に除去するシステムを提供する。 【構成】 ゴルフ場におけるグリーンの暗渠排水管16
が最初に連結される集水桝15内に、下部に排水口11
を設けて内部に活性炭素等の農薬吸着物質13を充填し
た筒状の容器からなる除去槽2を設置し、該除去槽2の
上部に所定径の透孔5を所定間隔で縦横に穿設した目皿
1を嵌着し、該目皿1を前記暗渠排水管16の下方に配
置してなり、暗渠排水管16から滴る排水を目皿1で受
け、透孔5から雨状に活性炭素等の農薬吸着物質13に
降り注ぎ、農薬吸着物質13が農薬を吸着した後の清浄
水は排水口11を経て調整池等に連通する排水管17か
ら流出するように構成した。
薬をコスト安価に除去するシステムを提供する。 【構成】 ゴルフ場におけるグリーンの暗渠排水管16
が最初に連結される集水桝15内に、下部に排水口11
を設けて内部に活性炭素等の農薬吸着物質13を充填し
た筒状の容器からなる除去槽2を設置し、該除去槽2の
上部に所定径の透孔5を所定間隔で縦横に穿設した目皿
1を嵌着し、該目皿1を前記暗渠排水管16の下方に配
置してなり、暗渠排水管16から滴る排水を目皿1で受
け、透孔5から雨状に活性炭素等の農薬吸着物質13に
降り注ぎ、農薬吸着物質13が農薬を吸着した後の清浄
水は排水口11を経て調整池等に連通する排水管17か
ら流出するように構成した。
Description
【0001】
本考案はゴルフ場における農薬除去装置に関する。
【0002】
近時、ゴルフ場で使用する農薬が、雨水とともに流れ出して河川を汚染する危 険があるとの指摘により、厚生省が定めた水道水の水質目標値に基づいて、環境 庁ではゴルフ場の排水口における農薬の種類ごとの指針値を設定するほか、都道 府県においても独自にゴルフ場における農薬使用に関する指導要領等を作成する に至った。
【0003】 これらを受けて水処理関連企業等においては、ゴルフ場の水処理(鑑賞池の水 の清浄化)や農薬除去システムの開発を行っており、既に実用化されているもの もある。これらのシステムは、調整池へ流入した水を処理するものと、グリーン から調整池へ流れ込む水を排水管の途中に設置した農薬除去又は分解装置を通し た後に調整池へ流出させるものとに大別される。除去又は分解のための吸着材や 微生物等は、それぞれの企業ごとに工夫されており、除去効果は高いとされてい る。
【0004】 ところで、ゴルフ場における農薬使用状況は、茨城県下のあるゴルフ場におけ る1991年の集計をみると、ゴルフ場面積の僅か3%余りのグリーンに対し、 成分にして90%以上の農薬が散布され、グリーン以外のゴルフ場では水を使わ ない粒剤が主として用いられていた。このことは、雨水とともに農薬が流出する 可能性はグリーンのみにあるといってよい。
【0005】 フェアウエイやラフでの農薬散布は、春と秋に1回づつ行う除草剤散布を除く と、発生した病害虫の種類によって必要に応じ、スポット散布(被害部分を中心 として散布)するだけで、流出の心配は全くない。したがって、グリーンから流 出する水中に微量に含まれる農薬成分を取り除いた上で調整池へ送る方式を採れ ば十分であろうと推測できる余地を残している。
【0006】
前記従来の農薬除去システムは、その殆んどが農薬を完全に除去することを目 標にしている。しかしながら、フェアウエイやラフ等からは殆んど農薬の流出は ないにも拘わらず、これからも流入する調整池の大量な水を処理するシステムは 、そのための施設とコストが膨大なものになる。
【0007】 また、グリーンから流出してくる排水を、排水管中に設置した除去装置によっ て農薬を除去するシステムにしても、その実態が明らかにされていないため、そ の大半のバックデータは現実のグリーンを用いた試験によるものではなく、おそ らくは小さなモデル試験に基づくものが多いものと思われる。
【0008】 したがって、小さなモデル試験では、農薬の流出量は実際よりもかなり過大に 見積もられるのが常道であり、そのため、装置自体も必要以上に大掛かりであっ て、コストもそれなりに膨大になっている。因みに、現在実用化されている除去 システムの場合、おそらくは、少なく見積もっても、18ホール当たり1億円以 上に達すると思われる。このような高額のシステムを新設するのはゴルフ場経営 に大きな痛手となるであろう。
【0009】 しかし、一日摂取許容量(いわゆるADI=Acceptable Daily Intake)に基 づいて、厚生省や環境庁が定めた水質基準が定められていることを根拠とすれば 、現実にはこれらの基準値を大幅に下回るような濃度にしてやれば、濃度をゼロ にしなくとも除去の目的は達成されると考えてよい。
【0010】 したがって、農薬の種類ごとにそれらの残留性等を考慮した上で、基準値の1 /10〜1/100程度までに排水濃度を下げればよいと考える方が現実的、か つ、具体的であり、これによって農薬除去システムのコスト低下も可能になると 思われる。
【0011】 そこで本考案は、ゴルフ場のグリーンに着目し、それから排出される農薬を含 んだ水の農薬をコスト安価に除去する農薬除去装置を提供する。
【0012】
本考案にかかるゴルフ場における農薬除去装置は、下部に排水口を設けて内部 に農薬吸着物質を充填した筒状の容器からなる除去槽と、該除去槽の上部に嵌着 する目皿とからなり、該目皿には所定径の透孔が所定間隔で縦横に穿設されてい ることを特徴とする。
【0013】 さらに、本考案にかかるゴルフ場における農薬除去装置は、ゴルフ場における グリーンの排水管が最初に連結される集水桝内に、下部に排水口を設けて内部に 活性炭素等の農薬吸着物質を充填した筒状の容器からなる除去槽を設置し、該除 去槽の上部に所定径の透孔を所定間隔で縦横に穿設した目皿を嵌着し、該目皿を 前記暗渠排水管の下方に配置してなることを特徴とするゴルフ場における農薬除 去装置。
【0014】
グリーンの排水管から農薬を含む排水が目皿に落下すると、その透孔から除去 槽内に排水が雨状に降り注いで流入し、除去槽内に収納された農薬吸着物質を通 過するとき農薬がそれに吸着され、清浄な水が排水口から排出され、集水桝から 調整池等に通じる排出管を介して流出する。
【0015】
本考案にかかるゴルフ場における農薬除去システムは、各グリーンの排水を農 薬吸着物質に雨状に降り注いで排水中に含まれる農薬を除去し若しくは少なくと も所定の基準値以下にした後、清浄化された水を調整池へと導くことを要旨とす る。厚生省や環境庁が設定した基準値を大幅に下回るような濃度にしてやれば、 濃度をゼロにしなくとも除去の目的は達成されることに基づく。
【0016】 これを具体的には、図1に示すように、グリーンからの排水を排水管16で集 水桝15に導き、この桝15の中に設置した簡易農薬除去装置14を通すもので 、この簡易農薬除去装置14は、図2に示すように、基本的には目皿1、除去槽 2及び脚部3の3部分からなっている。農薬除去効果を高めるため、目皿1と除 去槽2を少なくとも3段で「せいろ」状に組むのがよい。目皿1の数を増やし、 除去槽2の深さを大きくするほど、農薬除去効果は高まるが、グリーンの排水シ ステムと装置全体のコストを勘案すると、3段程度が積み重ねの限界である。
【0017】 目皿1は、図2に示すように、上部が開口し底部が多孔板4からなる浅底の筒 状体であり、除去槽2の上部に載置して接続される。多孔板4は、図3に示すよ うに、例えば内径が約800mmとして4mmの透孔5が縦横4cm間隔で穿設 して構成される。なお、3段に組むときの目皿1は、その外周縁にジョイント枠 6を取り付け、そのジョイント枠6を介して除去槽2を重ねることができるよう にする。ジョイント枠6は目皿1と同じ材質若しくは防錆処理した金属からなり 、目皿1の上部から上方に若干突出している。
【0018】 除去槽2は、図2に示すように、筒状体であって、その上部縁に目皿1を嵌合 するジョイント枠7を取り付け、ジョイント枠7に適宜数の吊具8を取り付け、 下部開口部に防錆処理をした金網9を張設し、かつ、図4に示すように、その金 網9を支持する桟10を格子状に設けてある。ジョイント枠7は除去槽2と同じ 材質若しくは防錆処理した金属からなり、除去槽2の上部から上方に若干突出し ている。
【0019】 脚部3は除去槽2を嵌合するジョイント枠12を取り付け、下部に周方向へ適 宜間隔で形成した切欠部からなる排水口11を設ける。ジョイント枠12は脚部 3と同じ材質若しくは防錆処理した金属からなり、脚部3の上部から若干突出し ている。
【0020】 そして除去槽2の内部には、図1に示すように、活性炭素などの農薬吸着物質 13が収納される。農薬吸着物質13は活性炭素に限定するものではない。活性 炭素は、特異な構成を有することなく、きわめて通常のペレット状のものであり 、市販されているものである。農薬吸着物質13の上面と目皿1との間には所定 の間隔Dを空けておくのがよい。
【0021】 そこで、上記実施例の作用を説明すると、図1に示すように、簡易農薬除去装 置14をグリーンの暗渠排水が排水管16を介して最初に流入する集水桝15の 中に吊具8をクレーンで揚重するなどして収納し、排水管16の下部に目皿1が 位置するように設置し、排水管16から農薬を含む排水が目皿1に落下すると、 透孔5から除去槽2内に雨状に降り注いで流入し、農薬吸着物質13を通過する とき農薬がそれに吸着され、清浄化された水が排水口11から排出され、集水桝 15から排出管17を介して調整池に流出する。
【0022】 このように、目皿1を用いて農薬吸着物質13に排水を降り注ぐ目皿方式と、 目皿1を用いないで排水を直接農薬吸着物質13に注ぐ連続方式との違いによる 農薬除去効果を比較してみると、表1のようであり、これから明らかな如く、連 続方式よりも目皿方式が除去効率の良いことが判る。
【0023】
【表1】
【0024】 なお、環境庁により指針値が定められている殺菌剤12種類と殺虫剤MEP( スミチオン)及びグリーンで汎用される殺虫剤アセフェート(オルトラン)に対 する目皿方式による除去効果を図5に示す。これから明らかな如く、オキシン銅 、TPN、ペンシクロンが約70%の除去率であった以外は大半が90%以上の 除去率で、目皿方式が極めて高い除去効率を示すことが判る。
【0025】 さらに、上記簡易除去装置を用いたモデル試験結果を表2に示す。これは、面 積100m2のグリーン用に作成した簡易農薬除去装置14を集水桝15に設置 し、除去槽2に活性炭素を充填し、目皿1から濃度0.5〜1.0ppmの農薬 液を毎分4リットルの割合(グリーンからの雨水の平均流量)で流し込み、2, 5,10分後のろ過液を採取して分析した。
【0026】
【表2】
【0027】 実際の排水中の濃度は、上の原濃度の1/10以下であるので、簡易農薬除去 装置14を通過後の排水中の濃度はさらに低く、1ppt前後以下になることが 予想され、したがって、十分実用に供し得るものと考えられる。
【0028】
以上説明したこの考案によれば、グリーンからの排水を雨状に農薬吸着物質に 降り注いで、少なくとも環境庁等が設定した基準値を大幅に下回る除去効果を上 げることができる。また、グリーンからの排水が目皿を通過してジョロから出る 雨滴状となり、これが除去槽内の活性炭素等の農薬吸着物質に接触することによ って排水中の微量な農薬の吸着に威力を発揮するもので、簡便な装置で最大の農 薬除去効果がある。
【図1】本考案にかかる農薬除去装置の縦断側面図。
【図2】本考案にかかる農薬除去装置の分解縦断側面
図。
図。
【図3】目皿の平面図。
【図4】除去槽の断面平面図。
【図5】本考案装置の農薬除去試験結果を示すグラフ。
1…目皿 2…除去槽 5…透孔 11…排水口 13…農薬吸着物質 14…簡易農薬除去装置 15…集水桝 16,17…排水管
Claims (2)
- 【請求項1】 下部に排水口を設けて内部に農薬吸着物
質を充填した筒状の容器からなる除去槽と、該除去槽の
上部に嵌着する目皿とからなり、該目皿には所定径の透
孔が所定間隔で縦横に穿設されていることを特徴とする
ゴルフ場における農薬除去装置。 - 【請求項2】 ゴルフ場におけるグリーンの排水管が最
初に連結される集水桝内に、下部に排水口を設けて内部
に活性炭素等の農薬吸着物質を充填した筒状の容器から
なる除去槽を設置し、該除去槽の上部に所定径の透孔を
所定間隔で縦横に穿設した目皿を嵌着し、該目皿を前記
暗渠排水管の下方に配置してなることを特徴とするゴル
フ場における農薬除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992050204U JPH0751190Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ゴルフ場における農薬除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992050204U JPH0751190Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ゴルフ場における農薬除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0652985U true JPH0652985U (ja) | 1994-07-19 |
| JPH0751190Y2 JPH0751190Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=12852589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992050204U Expired - Lifetime JPH0751190Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ゴルフ場における農薬除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0751190Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100752402B1 (ko) * | 2006-04-12 | 2007-08-28 | 주식회사 에스디알앤디 | 수처리를 위한 여과장치모듈 |
| JP2008212901A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | National Maritime Research Institute | 船舶用バラスト水処理装置 |
| JP2019155240A (ja) * | 2018-03-09 | 2019-09-19 | 株式会社オメガ | 水処理機構及びそのメンテナンスシステム |
| JP2019157511A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 基礎地盤コンサルタンツ株式会社 | 浄化マス |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56168206U (ja) * | 1980-05-12 | 1981-12-12 | ||
| JPS62144598U (ja) * | 1986-03-04 | 1987-09-11 | ||
| JPH0430098A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-02-03 | Kanko Eng Kk | トンネル構築における防水シートの取付方法およびその取付部材 |
| JPH04187290A (ja) * | 1990-11-19 | 1992-07-03 | Fujita Corp | ゴルフ場排水の農薬除去方法及び濾過器 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP1992050204U patent/JPH0751190Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2019157511A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 基礎地盤コンサルタンツ株式会社 | 浄化マス |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0751190Y2 (ja) | 1995-11-22 |
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