JPH06532U - ワークのクランプ・アンクランプ装置 - Google Patents

ワークのクランプ・アンクランプ装置

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JPH06532U
JPH06532U JP4282692U JP4282692U JPH06532U JP H06532 U JPH06532 U JP H06532U JP 4282692 U JP4282692 U JP 4282692U JP 4282692 U JP4282692 U JP 4282692U JP H06532 U JPH06532 U JP H06532U
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啓之助 会田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの回動力付与手段でクランプ・アンクラン
プさせる。 【構成】各第1ピン(P11L,P11R)に回転可能
に支持された左右対称の一対の第1リンク(11L,1
1R)と、横軸線(X)と交叉するように配設された両
第1リンク(11L,11R)を連結する第2リンク
(12)と、各第1リンク(11L,11R)の先端部
に形成された一対のグリッパー(17L,17R)と、
一方の第1リンク(11L)に回動力を選択的に付与す
る回動力付与手段(20)とを備え、1つの駆動源(2
0)で一対のグリッパー(17L,17R)を縦軸線
(Y)を中心に同時かつ対称にクランプ・アンクランプ
動作させる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワークのクランプ・アンクランプ装置に関する。特に、プレス機械 のワーク搬送機構の一部として利用される。
【0002】
【従来の技術】
産業機械では、ワークを前工程から後工程に搬送するために、クランプ・アン クランプ装置を設けている。 例えば、プレス機械において、ワークを金型間に間歇搬送する場合、トランス ファ機構や搬送ロボットを用いる。いずれの場合にもクランプ・アンクランプ装 置が具備されるが、その型種は搬送方法,ワーク形状等々によりまちまちである 。
【0003】 すなわち、トランスファ機構は、図11に示す如く搬送機構30によって、金 型を挟む前後に配設された一対のフィードバー31F,31Rに、2次元動作( アドバンスAD−アンクランプUC−リターンRT−クランプCL)または3次 元動作(2次元動作にリフトLF,ダウンDNを加える。)を行わせる。ここに 、クランプ・アンクランプ装置としては、両フィードバー31F,31Rを含み 、この各フィードバー31F,31Rに固着された先端V字形のフィンガー32 ,32からなる。
【0004】 したがって、3次元トランスファ機構の場合、両フィードバー31F,31R をクランプCL動作させてフィンガー32,32にクランプ力F,Fを付与しワ ークWをクランプする。しかる後に、両フィードバー31F,31RをリフトL F動作させ、引続きアドバンスAD動作して次の金型にワークWを送り線Xfに 沿って搬送する。そして、今度は両フィードバー31F,31RをダウンDN動 作させかつアンクランプUC動作させれば、次の金型にワークWをセットできる 。
【0005】 一方、搬送ロボットは、一般的に、プレス機械の後方に上記場合で言えば、図 12に示す如くアドバンスAD動作とリターンRT動作およびリフトLT動作と ダウンDN動作をする1本のフィードバー(31R)を設ける。また、アンクラ ンプUC動作させた後に、途中の待機のために再びリフトLF動作させる必要が ある。したがって、クランプ・アンクランプ装置としては、図13(B)に示す 如く、バキュームカップ乃至マグネットを利用した吸着手段40から形成される 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のいずれのクランプ・アンクランプ装置にも、その搬 送機構(トランスファ機構または搬送ロボット)の形態や動作方式に起因する問 題点がある。
【0007】 トランスファ機構に用いられるクランプ・アンクランプ装置の場合。 イ) 両フィンガー32,32で前後方向からワークWをクランプして左右方向 に伸びる送り線Xfに沿って搬送するので、クランプ力(F,F)を強大としな ければならない。したがって、比較的軟弱なワークWに適用することは難しい。
【0008】 ロ) クランプ力Fを強大とすると、特に大型(長大)の場合、フィードバー3 1F,31Rがその反力により外側に開いてしまうので、これを防止するにはフ ィードバー31F,31Rを強靭としなければならない。しかも、外側への開き は湾曲状となるので、各フィンガー32,32で確実にクランプできるようする ための各フィンガーの位置出し調整が非常に難しい。
【0009】 ハ) さらに、フィードバー31F,31Rを強靭とすると、搬送機構30の摩 擦が激しくガタが生じ易く、搬送精度が劣悪化しまた搬送途中にワークWの落下 を生じさせる虞れがある。
【0010】 ニ) クランプ力Fを強くする割には、ワークWの実際のクランプ能力を増大で きない。クランプ・アンクランプ動作方向が前後であり、かつフィンガー32の 形態が固定的で接触面積が小さいからである。また、搬送に際する安定性に欠け 、ワークWの形状変化に対する適応性が狭い。
【0011】 ホ) 各フィンガー32,32を各フィードバー31F,31Rでクランプ・ア ンクランプ動作させる。つまり、各フィンガー32,32をそれぞれに専用の駆 動源(31F,31R)で動作させなければならないから、同調性確保が難しい 。
【0012】 ロボット機構に用いられるクランプ・アンクランプ装置の場合。 イ) クランプ・アンクランプ装置が図13(B)に示すような吸着手段40と なるために、ワークWの天井形状が特殊形状(例えば異形,円錐形,あるいは天 井のない形等)の場合には適用できない。
【0013】 ロ) 吸着手段40はワークWの上方からクランプ・アンクランプする構成であ るから、特に絞り製品の絞り深さDが制限されてしまう。すなわち、図13(B )に示すようにスライド5との関係では制限される。
【0014】 ハ) 吸着手段40の退避のために、複雑な装置を設けなければならない。
【0015】 ニ) フィンガー32の形態等からして、プレス加工中に図12に示すようにリ フトLT動作させた後に待機させかつ再びダウンDN動作させてクランプCL動 作に入らなければならないので、高速搬送の阻害要因となり、また制御関係が複 雑となる。
【0016】 ここに本考案の目的は、いずれの型の搬送機構にも適用できるとともにフィー ドバーに無理な負荷を与えずかつ確実かつ安定したクランプ・アンクランプ動作 を保障できる構造簡単で1つの回動力付与手段で動作できる取扱容易なワークの クランプ・アンクランプ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るワークのクランプ・アンクランプ装置は、縦軸線を中心として 横軸線上に左右対称に配設された第1ピンに回転可能に支持された一対の第1リ ンクと、横軸線と交叉しかつ各端部が各第1リンクの基端部に各第1ピンから等 距離として配設された各第2ピンに回転可能に連結された第2リンクと、各第1 リンクの先端部に形成された一対のグリッパーと、いずれか一方の第1リンクに 当該第1ピンを中心とした回動力を選択的に加える回動力付与手段とを備え、こ の回動力付与手段を動作させ両グリッパーを縦軸線を中心に左右対称のクランプ ・アンクランプ動作ができるように構成したことを特徴とする。
【0018】 請求項2に係るワークのクランプ・アンクランプ装置は、縦軸線を中心として 横軸線上に左右対称に配設された第1ピンに回転可能に支持された一対の第1リ ンクと、横軸線と交叉しかつ各端部が各第1リンクの基端部に各第1ピンから等 距離として配設された各第2ピンに回転連結された第2リンクと、各グリッパー が形成されかつ各第1リンクの先端部に各第1ピンからの距離を等しくして各第 3ピンを中心に回転可能に連結された一対の第3リンクと、各基端部が各第1リ ンクまたは基板に各第4ピンを介して左右対称に回転可能に連結されかつ各先端 部が各第3リンクの各第3ピンから等距離の各第5ピンを中心として回転可能に 連結された一対の第4リンクと、いずれか一方の第1リンクに当該第1ピンを中 心とした回動力を選択的に加える回動力付与手段とを備え、この回動力付与手段 を動作させて両グリッパーを縦軸線を中心に左右対称のクランプ・アンクランプ 動作ができるように構成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】
上記構成による請求項1の考案では、回動力付与手段を動作させて例えば左側 の第1リンクを当該第1ピンを中心としてアンクランプ方向(左廻り)の回動力 を付与する。すると、右側の第1リンクは、第2リンクからの伝達力によって当 該第1ピンを中心とした右廻りの回動力が付与される。この際、第2リンクは横 軸線と交叉されかつ第2リンクとの連結用各第2ピンと各第1ピンとの距離が等 しいものとされているので、両第1リンクは縦軸線を中心として左右対称に同時 に開放される。したがって、各第1リンクの先端部に形成されたグリッパーをア ンクランプ動作できる。各第リンクの開放角度を180度以上とすることもでき るから、邪魔にならない。
【0020】 一方、左側第1リンクに回動力付与手段からクランプ方向(右廻り)の回動力 を付与すると、左右の各第1リンクは、当該各第1ピンを中心として同時にかつ 同角度だけ縦軸線に向って回動する。すると、両グリッパーがワークを左右方向 からクランプする。このクランプ力は、回動力付与手段からの付勢力に比例的に 発生されかつ保持される。
【0021】 また、請求項2の考案では、基本的動作が請求項1の考案と同様とされるが、 さらに、各グリッパーは各第1リンクの先端部に連結された各第3リンクに形成 され、かつこの各第3リンクは各第4リンクの作用によって各第1リンクの先端 部で各第3ピンを中心に回動されるものとされている。したがって、各第1リン クの回動角度を小さくしても、両グリッパーを180度以上の角度にも簡単かつ 高速に開放できかつ各種形状のワークに対する適用性が拡大されるとともに、ワ ークとの接触面数及び接触面積を一段と大きくとれるからクランプ力をより一段 と確実かつ安定化できる。また、各グリッパーと各第1リンクとの協働によりワ ークを囲むようにクランプさせることも可能となる。
【0022】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例) 本クランプ・アンクランプ装置は、図1,図2に示す如く、各第1ピンP11 L,P11Rに回転可能に支持された左右対称の一対の第1リンク11L,11 Rと、両第1リンク11L,11Rを連結する第2リンク12と、各第1リンク 11L,11Rの先端部に形成された一対のグリッパー17L,17Rと、一方 の第1リンク(11L)に回動力を選択的に付与する回動力付与手段20とを備 えてなり、1つの駆動源(20)で一対のグリッパー17L,17Rを縦軸線Y を中心に同時かつ対称にクランプ・アンクランプ動作させるように形成されてい る。
【0023】 図1において、10は基板で、プレス機械の搬送機構を形成するフィードバー 32に固着されている。ワークWは、送り線Xfに沿って搬送される。縦軸線Y は、金型に位置付けされた場合にその中心を通るものとされ、送り線Xfに直交 する。また、横軸線Xは、縦軸線Yに交点Qで直交するものである。さらに、ク ランプ力F,Fは、送り線Xfの方向から加えられるので、フィードバー32に 湾曲変形を起させるような縦軸線Yに沿った力は発生されない。
【0024】 さて、基板10には、縦軸線Yを中心としかつ横軸線X上において左右対称に 配設された一対の第1ピンP11L,P11Rが、植設されている。この各第1 ピンP11L,P11Rには、一対の第1リンク11L,11Rが回転可能に支 持される。 また、各第1リンク11L,11Rの基端部には、それぞれ同一の距離(L1 1L=L11R)に各第2ピンP12L,P12Rが設けられている。
【0025】 なお、各第1リンク11L,11Rは、その先端側に補助部材11L1,11 R1が設けられているが、この補助部材11L1,11R1は実質的に第1リン ク11L,11Rと同じである。つまり、製作便宜のために別部材としている。 また、両第1リンク11L,11Rは、基本的には勝手違いの同形状とされる が、第2リンク12および回動力付与手段20との関係で基端部の形状は異なる 。
【0026】 次に、第2リンク12は、図1に示すように、有効長がL12とされ全体とし て横軸線Xと交叉するように配設されている。各端部は、各第2ピンP12L, P12Rに回転可能に連結される。この第2リンク12の役割は、一方の第1リ ンク(この実施例では左側の11L)を回動させた場合に、他方の第1リンク1 1Rを向き反対としかつ同角度だけ縦軸線Yを中心に左右対称に回動させること である。つまり、図2に示すように、左側第1リンク11Lを第1ピンP11L を中心に軌跡R11Lだけ回動させると、右側第1リンク11Rを第1ピンP1 1Rを中心に軌跡R11R方向に回動させることができる。
【0027】 また、各グリッパー17L,17Rは、各第1リンク11L(11L1),1 1R(11R1)の先端部に、左右対称にかつ当該各第1ピンP11L,P11 Rから同距離として設けられる。但し、各第1リンク11L(11L1),11 R(11R1)と一体として形成してもよい。 このグリッパー17L,17Rの形状は、採用する搬送機構やワークWの形状 に対応するものとして形成される。この実施例では、図1に示すように、1本の フィードバー32に装着するものとされているので、送り線Xfを中心としたV 字形状とされているが、例えばトランスファ機構の一対のフィードバーに取付け る場合には、図9に示すような形状としてワークWとの接触面数及び接触面積を 増大させることができる。
【0028】 なお、各グリッパー17L,17Rは、各第1リンク11L,11Rに固定的 に形成されるとは限定されない。例えば、図3に示すように、内側が円弧形状と されたグリッパー17L(17R)を第1リンク11L(11R)の先端部にピ ンP17L(P17R)で回転支持させ、かつその下端部に設けたピン18L1 (18R1)と第1リンク11L(11R)のピン18L2(18R2)との間 にバネ19L(19R)を張設し、常態にあってはグリッパー17L(17R) の図3で上端側が下端側よりも縦軸線Yに接近するように形成してもよい。この ようにすると、ショックレスでクランプでき、ワークWの外形に対する適用性を 拡大できる。
【0029】 回動力付与手段20は、いずれか一方の第1リンク(この実施例では11L) に当該第1ピンP11Lを中心とした回動力を選択的に加える手段で、油圧駆動 ,モータ駆動等々から適宜に選択されるが、この実施例では、図1に示す空気シ リンダー装置(20)から構成されている。
【0030】 すなわち、回動力付与手段20は、基板10のブラケット10Bにピン22で 回転保持されたシリンダ21と、出没可能に装着されたピストンロッド23と、 プレスストローク運動に対応させて適時に所定ストロークだけピストンロッド2 3を出没駆動させる空気圧調整手段等を含む駆動制御装置(図示省略)から形成 されている。
【0031】 このピストンロッド23と左側の第1リンク11Lとは、連結片24を介しか つピン25で回転連結されている。迅速動作達成およびピストンロッド23のス トロークを小さくするために、第1リンク11Lの基端部には長さL25の突出 部分が設けられ、その先端側に上記ピン25を設けている。 したがって、ピストンロッド23を図1に示すように突出(CL)させれば、 両グリッパー17L,17RでワークWをクランプでき、図2に示すように没入 (UL)させれば両グリッパー17L,17Rを大きく開放できる。
【0032】 次に、この第1実施例の作用を説明する。 フィードバー32がリターンRT動作されて、図2に示すように基板10が縦 軸線Y上に位置付けされると、回動力付与手段20が働く。
【0033】 すなわち、ピストンロッド23が、図1に示す如く、突出(CL)されると、 ピン25が軌跡R25に沿って左方向に移動する。すると、左側の第1リンク1 1Lが第1ピンP11Lを中心として右廻りに回動する。と同時に、右側の第1 リンク11Rは、第2リンク12Rを介して伝達される回動力によって、第1ピ ンP11Rを中心として左廻りに回動される。両第1リンク11L,11Rは、 縦軸線Yを中心に同角度だけ対称に回動する。
【0034】 したがって、ピストンロッド23が突出限となったところで、両グリッパー1 7L,17Rが左右方向からワークWをクランプできる。このクランプ力F,F は、シリンダ21内に供給する空気圧で決まり、ワークWを確実かつ安定保持で きる。かくして、フィードバー32がアドバンスAD動作されると、そのワーク Wを次の金型に搬送することができる。
【0035】 次の金型上に搬送されたところで、今度は回動力付与手段20を逆動作させる 。つまり、ピストンロッド23を図2に示すように没入動作させる。 すると、左側の第1リンク11L1は、第1ピンP11Lを中心に左廻りする 。第2ピンP12Lは、図2に示す軌跡R11L上を移動する。したがって、右 側の第2ピンも、第2リンク12を介して軌跡R11R上を移動する。つまり、 右側の第1リンク11R1は、第1ピンP11Rを中心に右廻りする。
【0036】 したがって、ワークWをアンクランプでき、かつ両グリッパー17L,17R を大きく開放できる。第1リンク11L1に加える回動力の回動角度を調整すれ ば、両グリッパー17L,17Rを横軸線Xよりも図2で下方にまで開放するこ とが可能である。つまり、本装置自体(グリッパー17L,17R)が送り線X fより退避できるわけである。
【0037】 しかして、この第1実施例によれば、各第1ピンP11L,P11Rに回転可 能に支持された左右対称の一対の第1リンク11L,11Rと、横軸線Xと交叉 するように配設された両第1リンク11L,11Rを連結する第2リンク12と 、各第1リンク11L,11Rの先端部に形成された一対のグリッパー17L, 17Rと、一方の第1リンク(11L)に回動力を選択的に付与する回動力付与 手段20とを備え、1つの駆動源(20)で一対のグリッパー17L,17Rを 縦軸線Yを中心に同時かつ対称にクランプ・アンクランプ動作させる構成とされ ているので、いずれの型の搬送機構にも適用できるとともにフィードバー32に 無理な負荷を与えずかつ確実かつ安定したクランプ・アンクランプ動作を保障で きる構造簡単で1つの回動力付与手段20で動作できる取扱容易なワークのクラ ンプ・アンクランプ装置を提供することができる。
【0038】 また、左右方向に伸びる送り線XfからワークWをクランプできるので、小さ なクランプ力F,Fで確実にクランプできかつ安定搬送できる。比較的軟弱なワ ークWにも適用できる。
【0039】 また、クランプ力Fは送り線Xf方向から加えるので、フィードバー32に外 側へ湾曲状に開かせる外力を与えることがない。したがって、フィードバー31 F(31R)を簡素化,軽量化でき、かつ各本装置のクランプ用位置調整作業が 非常に簡単となる。
【0040】 また、フィードバー32の簡素化,軽量化により負荷の軽減が図れるので、搬 送機構30にガタを生じさせず搬送精度を向上できるとともに高速搬送が可能と なる。
【0041】 また、各グリッパー17L,17Rの形状は適宜に選択でき、回動力付与手段 20によってそのクランプ力Fの大きさも調整できるから、ワークWに対する接 触面積を増大でき確実なクランプと安定搬送を保障できる。しかも、ワークWの 形状に対する適用性が広い。
【0042】 また、1つの回動力付与手段20で両第1リンク11L,11R(両グリッパ ー17L,17R)を縦軸線Yに対して左右対称に同角度だけ開放動作できるの で、取扱簡単で制御が容易である。
【0043】 また、両第1リンク11L,11R(両グリッパー17L,17R)は、大き く開放できるので、搬送機構が前記搬送ロボットの場合には図12に示す従来例 のように一旦リフトLF動作させて待機させる必要がない。つまり、図10に示 すようにダウンDN動作させたままの状態でプレス加工中に待機させることがで きる。したがって、ワーク搬送の高速化を図れる。
【0044】 さらに、搬送ロボットに用いる場合には、送り線Xfの方向からクランプする ので、従来は図13(B)に示すように絞り深さDが吸着手段40との関係で小 さく制限されていたのに対して、同(A)に示すように大幅に拡大できる。
【0045】 さらにまた、グリッパー17L,17Rの形状を簡単に変えられるので、異形 のワークWにも適用できる。
【0046】 (第2実施例) この第2実施例は、図4,図5に示される。 この第2実施例の基本構成(10,11L,P11L,11R,P11R,1 2,12,P12L,P12R等)は、第1実施例(図1,図2)の場合と同様 の形状とされるが、さらに第3リンク13L,13Rと第4リンク14L,14 R等を設け、一層のワークWへの接触面数及び接触面積の拡大および両グリッパ ー17L,17Rの開放角度の拡大等を図っている。
【0047】 図4において、各第1リンク11L,11Rの先端部には、第3リンク13L ,13Rが第3ピンP13L,P13Rを介して回転可能に連結され、かつ各第 3リンク13L,13Rにグリッパー17L,17Rが設けられている。
【0048】 さらに、各グリッパー17L,17Rには、各第3ピンP13L,P13Rと 等しい距離L13L,L13Rを隔てた位置に各第5ピンP14L2,P14R 2を設け、この各第5ピンP14L2,P14R2で各第4リンク14L,14 Rの上端部を回転可能に保持する。この各第4リンク14L,14Rの有効長は L14L,L14Rであり、その下端部は各第4ピンP14L1,P14R1を 介して当該各第1リンク11L,11Rに回転可能に連結されている。
【0049】 したがって、各第1リンク11L,11Rの各第1ピンP11L,P11Rを 中心としかつ図5に示す軌跡R11L2,R11R2に従った回動に伴い、各第 4リンク14L,14Rの作用によって、各第3リンク13L,13Rの当該各 第1リンク11L,11Rに対する姿勢を変えることができるから、各第1リン ク11L,11Rの回動角度を小さくつまり回動力付与手段20のピストンロッ ド23のストロークを小さくしても、両グリッパー17L,17Rを高速で横軸 線Xの方向に大きな角度で解放できかつ退避させることができる。
【0050】 一方、クランプ(CL)状態に際しても、速やかにワークWをクランプできる 。グリッパー17L,17Rの形状選択の自由度を増大できるので、ワークWへ の接触面数及び接触面積を一段と拡大できる。
【0051】 しかして、この第2実施例によれば、上記第1実施例の場合と同じ作用・効果 を奏する他、さらに接触面数及び接触面積の拡大と搬送高速化の向上が図れる。 さらにまた、第1リンク11L,11R,第3リンク13L,13R,クリッパ ー17L,17Rの形状を適宜に選択決定することにより、グリッパー17L, 17Rのみならず、第1リンク11L,11Rをも利用してワークWを囲むよう にクランプさせることも容易となる。つまり、図4に示す空間S内にワークWを 囲んでクランプできる。この点からも接触面数を拡大できる。
【0052】 なお、第4ピンP14L1,P14R1は、当該第1リンク11L,11Rに 設けられていたが、図6に示すように基板10に設けておけば、第3リンク13 L,13Rの姿勢を一段と大きく変化させることができる。
【0053】 (第3実施例) 第3実施例は、図7,図8に示される。 この第3実施例は、第1実施例に対して第2実施例で改善した特徴を一段と助 長させるものとして形成されている。
【0054】 すなわち、第3リンク13L(13R)は、有効長L13L1(L13R1) の一辺側と有効長L13L2(L13R2)の他辺側とが一体の“へ”の字形状 とされ、その中央部が第3ピンP13L(P13R)をもって第1リンク11L ,11Rの先端部に回転可能に連結されている。また、一辺側が第5ピンP14 L2(P14R2)で第4リンク14L(14R)の上端部と連結され、かつ他 辺側は第6ピンP16L(P16R)で第6リンク16L(16R)に連結して ある。
【0055】 さらに、第1リンク11L(11R)の上端部の第3ピンP13L(P13R )と距離L11L3(L11R3)だけ隔てた位置に設けた第7ピンP15L1 (P15R1)と、第6リンク16L(16R)の外側端に設けた第8ピンP1 5L2(P15R2)とは、有効長L15L(L15R)の第5リンク15L( 15R)で連結されている。
【0056】 上記第6リンク16L(16R)の第6ピンP16L(P16R)と第8ピン P15L2(P15R2)との距離はL16L1(L16R1)とされ、かつ第 6リンク16L(16R)から距離L16L2(L16R2)だけ隔てたところ にグリッパー17L(17R)が設けられている。
【0057】 したがって、両グリッパー17L,17RでワークWをクランプすることもで きるし、両グリッパー17L,17Rを図7に示すように閉じた状態として、第 1リンク11L,11Rと第3リンク13L,13Rの他辺側と第6リンク16 L,16Rとで空間S内に所在するワークWを全体として囲むようにしてクラン プすることもできる。
【0058】 一方、回動力付与手段20によって、左側の第1リンク11Lを第1ピンP1 1Lを中心に左廻りに回動させれば、第2リンク12を介して右側の第1リンク 11Rが第1ピンP11Rを中心に右廻りされる。この際、第4リンク14L, 14R、第3リンク13L,13R、第5リンク15L,15Rが協働して、第 6リンク16L,16Rを、図8に示すように、横軸線X上に直線上に開放させ る。したがって、特に搬送ロボットに用いるに非常に都合がよい。送り線Xf上 から迅速かつ完全に退避できるからである。
【0059】 しかして、この第3実施例によれば、第1実施例および第2実施例の場合と同 様の作用・効果を奏する他、さらに一段とワークWへの接触面数及び接触面積の 拡大と搬送高速化を図れる。また、特殊形状のワークWもより一層確実にクラン プできる。
【0060】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、各第1ピンに回転可能に支持された左右対称の一対 の第1リンクと、横軸線と交叉するように配設された両第1リンクを連結する第 2リンクと、各第1リンクの先端部に形成された一対のグリッパーと、一方の第 1リンクに回動力を選択的に付与する回動力付与手段とを備え、1つの駆動源で 一対のグリッパーを縦軸線を中心に同時かつ対称にクランプ・アンクランプ動作 させる構成とされているので、次のような優れた効果を奏する。
【0061】 いずれの型の搬送機構にも適用できるとともに本装置を取付けるフィードバ ーに無理な負荷を与えずかつ確実かつ安定したクランプ・アンクランプ動作を保 障できる構造簡単で1つの回動力付与手段で動作できる取扱容易なワークのクラ ンプ・アンクランプ装置を提供することができる。
【0062】 左右方向に伸びる送り線の方向からワークをクランプできるので、小さなク ランプ力で確実にクランプできかつ安定搬送できる。比較的軟弱なワークにも適 用できる。
【0063】 クランプ力は送り線方向から加えるので、フィードバーに外側へ湾曲状に開 かせる外力を与えることがない。したがって、フィードバーを簡素化,軽量化で き、かつ各本装置のクランプ用位置調整作業が非常に簡単となる。
【0064】 フィードバーの簡素化,軽量化により負荷の軽減が図れるので、搬送機構に ガタを生じさせず搬送精度を向上できるとともに高速搬送が可能となる。
【0065】 各グリッパーの形状は適宜に選択でき、回動力付与手段によってそのクラン プ力の大きさも調整できるから、ワークに対する接触面積を増大でき確実なクラ ンプと安定搬送を保障できる。しかも、ワークの形状に対する適用性が広い。
【0066】 1つの回動力付与手段で両第1リンク(両グリッパー)を縦軸線に対して左 右対称に同角度だけ開放動作できるので、取扱が簡単で制御が容易となる。
【0067】 両第1リンク(両グリッパー)は、大きく開放できるので、図12に示す従 来例のように一旦リフト動作させて待機させる必要がない。つまり、図9に示す ようにダウン動作させたままの状態でプレス加工中に待機させることができる。 したがって、ワーク搬送の高速化を図れる。
【0068】 送り線の方向からクランプするので、例えば絞り深さに影響を与えない。
【0069】 また、請求項2の考案では、基本的構成が請求項1の考案の場合と同様とされ 、かつ一対の第3リンクと第4リンクとを設け、各第1リンクの回動に伴う各第 4リンクの引張作用によって各両グリッパーの姿勢を変えられる構成とされてい るので、請求項1の考案の場合と同様の効果を奏する他、さらに一層のワークへ の接触面数及び接触面積の拡大と搬送高速化の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例(クランプ状態)を示す平
面図である。
【図2】同じく、アンクランプ状態を示す平面図であ
る。
【図3】同じく、グリッパーの変形例を説明するための
平面図である。
【図4】第2実施例(クランプ状態)を示す平面図であ
る。
【図5】同じく、アンクランプ状態を示す平面図であ
る。
【図6】同じく、各第4ピンの配設位置を変更した変形
例を示す平面図である。
【図7】第3実施例(クランプ状態)を示す平面図であ
る。
【図8】同じく、アンクランプ状態を示す平面図であ
る。
【図9】本考案に係るクランプ・アンクランプ装置の他
の使用例を説明するための図である。
【図10】本考案に係るクランプ・アンクランプ装置を
用いた場合における搬送ロボットの動作を説明するため
の図である。
【図11】従来例のクランプ・アンクランプ装置を説明
するための平面図である。
【図12】従来例のクランプ・アンクランプ装置を取付
けた搬送ロボットの搬送動作を説明するための図であ
る。
【図13】本考案の深絞り加工の有利性を従来例との比
較において説明するための図である。
【符号の説明】
10 基板 10B ブラケット 11L,11R 第1リンク P11L,P11R 第1ピン L11L,L11R 第1ピンと第2ピンとの距離 11L1,11R1 補助部材 12 第2リンク P12L,P12R 第2ピン 13L,13R 第3リンク P13L,P13R 第3ピン L13L,L13R 第3ピンと第5ピンとの距離 14L,14R 第4リンク P14L1,P14R1 第4ピン P14L2,P14R2 第5ピン 15L,15R 第5リンク P15L1,P15R1 第7ピン P15L2,P15R2 第8ピン 16L,16R 第6リンク P16L,P16R 第6ピン 17L,17R グリッパー 20 回動力付与手段 21 シリンダ 22 ピン 23 ピストンロッド 25 ピン R11L,R11R,R11L2,R11R2,R14
L,R14R,R25 軌跡 X 横軸線 Xf 送り線 Y 縦軸線 W ワーク

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦軸線(Y)を中心として横軸線(X)
    上に左右対称に配設された第1ピン(P11L,P11
    R)に回転可能に支持された一対の第1リンク(11
    L,11R)と、横軸線(X)と交叉しかつ各端部が各
    第1リンク(11L,11R)の基端部に各第1ピン
    (P11L,P11R)から等距離(L11L,L11
    R)として配設された各第2ピン(P12L,P12
    R)に回転可能に連結された第2リンク(12)と、各
    第1リンク(11L,11R)の先端部に形成された一
    対のグリッパー(17L,17R)と、いずれか一方の
    第1リンク(11L)に当該第1ピン(P11L)を中
    心とした回動力を選択的に加える回動力付与手段(2
    0)とを備え、この回動力付与手段(20)を動作させ
    両グリッパー(17L,17R)を縦軸線(Y)を中心
    に左右対称のクランプ・アンクランプ動作ができるよう
    に構成したことを特徴とするワークのクランプ・アンク
    ランプ装置。
  2. 【請求項2】 縦軸線(Y)を中心として横軸線(X)
    上に左右対称に配設された第1ピン(P11L,P11
    R)に回転可能に支持された一対の第1リンク(11
    L,11R)と、横軸線(X)と交叉しかつ各端部が各
    第1リンク(11L,11R)の基端部に各第1ピン
    (P11L,P11R)から等距離(L11L1,L1
    1R1)として配設された各第2ピン(P12L,P1
    2R)に回転連結された第2リンク(12)と、各グリ
    ッパー(17L,17R)が形成されかつ各第1リンク
    (11L,11R)の先端部に各第1ピン(P11L,
    P11R)からの距離(L11L2,L11R2)を等
    しくして各第3ピン(P13L,P13R)を中心に回
    転可能に連結された一対の第3リンク(13L,13
    R)と、各基端部が各第1リンク(11L,11R)ま
    たは基板(10)に各第4ピン(P14L1,P14R
    1)を介して左右対称に回転可能に連結されかつ各先端
    部が各第3リンク(13L,13R)の各第3ピン(P
    13L,P13R)から等距離(L13L,L13R)
    の各第5ピン(P14L2,P14R2)を中心として
    回転可能に連結された一対の第4リンク(14L,14
    R)と、いずれか一方の第1リンク(11L)に当該第
    1ピン(P11L)を中心とした回動力を選択的に加え
    る回動力付与手段(20)とを備え、この回動力付与手
    段(20)を動作させて両グリッパー(17L,17
    R)を縦軸線(Y)を中心に左右対称のクランプ・アン
    クランプ動作ができるように構成したことを特徴とする
    ワークのクランプ・アンクランプ装置。
JP4282692U 1992-06-22 1992-06-22 ワークのクランプ・アンクランプ装置 Pending JPH06532U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024157983A (ja) * 2023-04-26 2024-11-08 株式会社ダイフク クランプ装置

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