JPH06534B2 - ナットと座金とのフィルム包装方法 - Google Patents

ナットと座金とのフィルム包装方法

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JPH06534B2 JP29149089A JP29149089A JPH06534B2 JP H06534 B2 JPH06534 B2 JP H06534B2 JP 29149089 A JP29149089 A JP 29149089A JP 29149089 A JP29149089 A JP 29149089A JP H06534 B2 JPH06534 B2 JP H06534B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種の産業部門において座金と組合せて、複
数の部材の結合に用いるナットをフィルム包装する方法
に係るもので、詳しくは、フィルム包装の際に生ずるナ
ットと座金との傾きを防止して、フィルムが包装された
状態のままで該包装ナットを螺合対象物のボルトへの螺
入を円滑、かつ、軽快に行うことができるナットと座金
とのフィルム包装方法に関する。
(従来の技術) 最近、ナットと座金をフィルム包装により一体化して流
通過程において取扱い易くしたナット・座金のセットが
市販され好評を得ている。
そして、このナットと座金をフィルム包装する際には所
定の治具を用いるものである。
しかし、この治具は第5〜6図に示すように、平座金a
を乗せ置く台座b上に、平座金aとばね座金cとの孔
d,eに嵌る座金の位置決め部fの高さを、平座金aの
厚さと、ばね座金cの食違い部c′の厚さとの和よりも
低い寸法に設け、この位置決め部f上にナットgの螺孔
hに嵌るナットgの位置決め部iを設けたものである。
そして、平座金aとばね座金cを位置決め部fに、ナッ
トgを位置決め部iに支持させたとき、第6図に示すよ
うに、ナットgがばね座金cの高い所へ直接に乗って当
接し、ばね座金cの低い所との間にはかなりの隙間を生
じているものである。
(発明が解決しようとする課題点) 前記した従来の治具は前記したような構成により、収縮
性フィルムjによりナットgと座金a,cとを包装する
とき、ばね座金cがその食違い部c′ではナットgの下
面と密着してしまい、また、反対側ではナットgとの間
に傾斜状の隙間が形成される。
そのため、収縮性フィルムjが熱収縮してその外周が座
金a,c、および、ナットgの周面への密着を始めると
共に、上下両端末が座金aの下端面とナットgの上端面
において熱収縮により内方へ巻き込んで来るとき、ばね
座金cの食違い部c′においてばね座金cとナットgと
が接触しているため、円周方向のフィルムの収縮が規制
されてその収縮が早く止まる。
しかし、前記した接触部と反対側ではばね座金cとナッ
トgとの間に傾斜状の隙間があるため、フィルムjの収
縮力が働く間は円周方向への収縮を続けるので、その力
により座金cをナットg側へ引き寄せながら、ナットg
の下面と座金cの上面とが密着するまでフィルムjの収
縮およびその巻き込みが行なわれる。
従って、第7図に示すように、ナットgはばね座金cの
食違い部c′における傾斜面により、座金a,cの上に
傾いて包装されるので、該完成品はその螺孔hが座金
a,cの孔d,eに通したボルトkの螺軸線に対して傾
斜した姿勢でボルトkのねじ部に対応するので、この状
態に包装されたナット・座金セットはナットgの螺孔h
をボルトkのねじ部へ螺入させることができないから、
この製品の使用に当たっては、一旦、フィルムを剥して
ナットgと座金a,cとを分離させてから螺合するか、
これらのものは廃棄して他の良品を使用するかしている
ため、各種の産業部門においてはナットの螺入に手数が
掛る上、加工された包装ナットの不良品の発生率が高く
なるので、コストアップとなる問題点があった。
本発明は、ばね座金の食違い部とナットとの間に互いに
干渉しない隙間が確保される治具を用いて、フィルム包
装完了するまでは前記ナットと座金が密着しないような
隙間を設定しておいて、包装ナットの螺孔を座金の孔に
対して傾かせないすなわち同一軸線上に設けるようにし
て適性の姿勢を保持させ、包装されたナットがボルトへ
の螺入を簡単かつ確実に行なえるようにしたナットと座
金とのフィルム包装方法を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) 前記した目的を達成するための本発明の手段は、 (1) ばね座金を支承する台座と、 この台座上へ突設して前記ばね座金の孔を挿入したと
き、該ばね座金の食違い部の厚さより高く突出するばね
座金位置決め部と、 該ばね座金位置決め部上へ同心状に突設させてナット
の螺孔を挿入したとき、該ナットの下面が支承される係
止段部を有するナット位置決め部とより構成されるナッ
ト・座金のフィルム包装用治具の 前記ばね座金位置決め部へ、ばね座金を挿入して台座
に支承させ、 ナットの螺孔をナット位置決め部へ挿入して該ナット
の下面を前記係止段部に支承させた後、 これらナットとばね座金とに筒状の包装フィルムを外
装して加熱し、 該フィルムの周側を前記ばね座金とナットへ密着さ
せ、 このばね座金の下縁とナットの上縁とに前記フィルム
の端末の巻き込みを形成させると共に、 前記ばね座金の食違い部の上面と前記ナットの下面と
の間に、両者が互いに干渉しない隙間を介在させた ナットと座金とのフィルム包装方法と、 (2) 平座金を支承する台座と、 この台座上へ突設して前記平座金とこれに重合するば
ね座金の孔を挿入したとき、該ばね座金の食違い部の厚
さより高く突出する平座金、ばね座金位置決め部と、 該平座金、ばね座金位置決め部上へ同心状に突設させ
てナットの螺孔を挿入したとき、該ナットの下面が支承
される係止段部を有するナット位置決め部とより構成さ
れるナット・座金のフィルム包装用治具の 前記平座金、ばね座金位置決め部へ、平座金を挿入し
て台座に支承させ、 この平座金にばね座金を重合させて、ナットの螺孔を
ナット位置決め部へ挿入して該ナットの下面を前記係止
段部に支承させた後、 これらナットとばね座金と平座金とに筒状の包装フィ
ルムを外装して加熱し、 該フィルムの周側を前記平座金とばね座金とナットへ
密着させ、 前記平座金の下縁とナットの上縁とに前記フィルムの
端末の巻き込みを形成させると共に、 前記ばね座金の食違い部の上面と前記ナットの下面と
の間に、両者が互いに干渉しない隙間を介在させたナッ
トと座金とのフィルム包装方法 とよりなる。
(作用) 本発明は前記した構成により以下に述べる作用を奏す
る。
前記した本発明に関するナットと座金とのフィルム包装
方法は、ばね座金をその位置決め部へ挿入して台座上に
置き、前記位置決め部上へ同心状に突出するナットの位
置決め部へナットを挿入して、係止段部へ該ナットの下
縁を支承させると該ナットは平行状態に保持されると共
に、ばね座金位置決め部の高さがばね座金の食違い部の
厚さよりも高く形成されていて、ナットの下面とばね座
金の食違い部とその反対側の上面との間に互いに干渉し
ない隙間を形成している。
このため、ナットとばね座金との外側に包装フィルムを
ゆるめに嵌め、このフィルムを加熱して円周方向へ収縮
させると、フィルムは収縮によりナットとばね座金の周
面に密着すると共に、上下の端末が内方への巻き込みを
生じて該フィルムの上縁と下縁とにより、ばね座金とナ
ットを軸方向において内方へ加圧する。
しかし、ナットとばね座金との間には前記した隙間が介
在しているので、この隙間の寸法をフィルムの収縮が完
了するまでは互いに当接しないように設定しておけば、
ナットは前記した内方への加圧によりばね座金の上面に
密着しないので、これによりナットは傾かず該ばね座金
とほぼ平行状態を保ってフィルム包装され、座金に通し
たボルトを、一体に包装したナットの螺孔へ円滑かつ軽
快に螺入させることができる。
(実施例) 次に本発明に関するナットと座金とのフィルム包装方法
の一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明はナットと座金とを包装する際に所定の治具を用
いる。
該治具は、第1〜4図に示すように構成されるもので、
各図において1は台座で、基板2上へ所定の間隔で取付
け、この台座1上には第2図に示すように、平座金3を
乗せてこの上にばね座金6を置いて支承させるか、第4
図に示すように、ばね座金6を乗せて支承させるかする
ものである。
4は前記台座1上に突設して平座金3の孔5およびばね
座金6の孔7を、ほとんど遊嵌間隙を有しない状態で嵌
める座金位置決め部で、その高さを第2図に示すよう
に、平座金3の厚さにばね座金6の食違い部6′の厚さ
を加えた厚さよりも若干高くなるように突出させるか、
第4図に示すように、ばね座金6の食違い部6′の厚さ
よりも若干高くなるように突出させるかしてある。
そして、平座金3の孔5を嵌める部分は、ばね座金6の
孔7が嵌る部分よりも両者の直径差だけ大きく形成して
ある。
9は前記した座金位置決め部4上へ同心状に突設してナ
ット10の螺孔11が挿入されるナット位置決め部で、その
下部に該ナット10の螺孔11を挿入したとき、このナット
10の下面が支承されて平行状態に保持される係止段部9
aを有するもので、これにより、該ナット10の下面と前
記ばね座金6の上面とが互いに干渉しない隙間8を確保
させるようにしてある。
なお、この隙間8はその寸法を後記するフィルム16の収
縮が完了するまでは互いに当接しないように設定してお
くものである。
そして、第2図に示すように、座金位置決め部4と同心
状で一体形成し、座金位置決め部4の下部に設けた突起
12を前記台座1の凹部13に嵌めて台座1と位置決め部
4,9を心合せし、位置決め部4,9の中心にあけた孔
14に通したビス15により台座1と結合してある。
16は包装フィルムで、円筒形で円周方向への収縮率が大
きい熱収縮性を有する合成樹脂材により薄厚に成形する
もので、第2図において実線で示すように、平座金3に
ゆるめに嵌る直径で、座金3,6とナット10を重ねた寸
法より両端の巻き込み代だけ長い長さに形成してあっ
て、加熱することにより同図において二点鎖線で示すよ
うに、座金3,6とナット10の外周へ密着すると共に、
座金3とナット10の上面への巻き込みを形成して、これ
ら座金3,6とナット10とを一体包装するもので、この
フィルム16には第3図に示すように二条の切取線17,17
を入れ、この切取線17,17の間に一端へ突出する引裂き
用のつまみ18が設けられている。
なお、この包装フィルム16は前記した熱収縮性フィルム
以外にも、通常の合成樹脂性フィルム、紙製シート、易
水溶性シート等の材料を用いることができるもので、前
記ナット10と座金3,6とに一定の包持力を与えるもの
であれば適宜選択し得る。
19はボルトで、フィルム16により包装された平座金3と
ばね座金6を通してナット10へ螺合させるものである。
前記した実施例において示した治具を用いて、ナット10
とばね座金6と平座金3の3点をフィルム包装する方法
についての作用を説明する。
前記治具における座金位置決め部4に平座金3とばね座
金6とを重ねて挿入し、平座金3を台座1上に乗せて支
承させ、治具のナット位置決め部9へナット10を挿入し
て係止段部9aに支持させると、座金位置決め部4の高
さがばね座金6の食違い部6′の厚さと平座金3の厚さ
の和よりも若干高く設定されているため、ばね座金位置
決め部4の上縁は、ばね座金6の食違い部6′の上面よ
り突出して、該食違い部6′とナット10との間には互い
に干渉しない隙間8が存在した。
したがって、ナット10とばね座金6′平座金3の外側
に、前記三者の重なり寸法に両端の巻き込み代を加えた
平座金3よりも若干直径の大きい熱収縮性フィルム16を
嵌付け、このフィルム16を公知の加熱手段より発生する
所定熱により収縮させると、このフィルム16は円周方向
への収縮率を大きく設定してあるため、速やかに円周方
向へ熱収縮を起こし、平座金3、ばね座金6、ナット10
の外周に密着した。
そして、フィルム16の両端末は内方への巻き込みを起
し、ナット10の端面と平座金3の端面とを包み込まれ
た。
この際、ナット10の下面とばね座金6の上面との間には
ばね座金6の食違い部6′においても、第2図に示すよ
うに、前述したように互いに干渉しない隙間8が存在
し、この隙間8はフィルム16の端末の巻き込みが終った
後にも、わずかに残るように設定したため、第2図に示
すように、座金位置決め部4の上端面に乗ったナット10
はその姿勢を水平を保持され、第3図に示すように、平
座金3と平行状態で包装された。
この包装されたナット・座金セットを用いて建設現場に
おいて、鉄骨柱の結合用ボルト19へ平座金3側から通す
と、ボルト19の軸線とナット10の軸線とが正しく一致
し、ナット10を回すと該ナット10の螺孔11はボルト19の
先端へ自然にナット10が噛み合い、ボルト19へのナット
10の螺入が円滑かつ確実に行なわれた。
尚、前述の通りナット10、ばね座金6、平座金3の3点
を用いず、ばね座金6とナット10の2点をフィルム包装
するときは、第4図に示すような治具に、ばね座金6と
ナット10を支持させて収縮フィルム16により包装を行う
もので、この場合の作用は前記した3点セットのものと
変わるところがないものであるからその説明は省略す
る。
(発明の効果) 本発明に関するナットと座金とのフィルム包装方法は、
包装フィルムが収縮によりナットと座金の端縁の巻き込
みを行なうとき、ナットとばね座金の間に加熱による円
周方向の収縮が終了するまで互いに干渉しない隙間を形
成させたから、ナットと座金は治具に支持された自然の
ままでフィルム包装され、互いに平行姿勢の状態を保持
しているため、包装されたナット・座金のセットに対し
てボルトを円滑かつ軽快に螺入させ得る。
したがって、従来のように螺入することができない不良
品の発生が皆無となって歩留りが向上し、かつ、この座
金付きナットの使用上に甚だ便利である。
フィルムの端末巻き込みによるナットや座金の端縁包み
込みはその全周に亙り平均して行なわれるから、包装品
の体裁が良好で、ナットの抜け落ちを生ずることもな
い。
等の特有の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に関するフィルム包装方法に使用する治
具の一実施例を示す斜視図。第2図は同上の使用状態を
示す縦断正面図。第3図は同上治具により包装したナッ
ト・座金のセットを示す正面図。第4図は実施の他の例
の使用状態を示す縦断正面図。第5図は従来のフィルム
包装方法に使用した治具を示す斜視図。第6図は同上の
使用状態を示す縦断正面図。第7図は同上治具により包
装したナット・座金のセットを示す正面図である。 図において1は台座.3は平座金.4は座金位置決め
部.5は平座金の孔.6はばね座金.7はその孔、8は
隙間、9はナット位置決め部.9aは係止段部.10はナ
ット.11は螺孔である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばね座金を支承する台座と、この台座上へ
    突設して前記ばね座金の孔を挿入したとき、該ばね座金
    の食違い部の厚さより高く突出するばね座金位置決め部
    と、該ばね座金位置決め部上へ同心状に突設させてナッ
    トの螺孔を挿入したとき、該ナットの下面が支承される
    係止段部を有するナット位置決め部とより構成されるナ
    ット・座金のフィルム包装用治具の前記ばね座金位置決
    め部へ、ばね座金を挿入して台座に支承させ、ナットの
    螺孔をナット位置決め部へ挿入して該ナットの下面を前
    記係止段部に支承させた後、これらナットとばね座金と
    に筒状の包装フィルムを外装して加熱し、該フィルムの
    周側を前記ばね座金とナットへ密着させ、このばね座金
    の下縁とナットの上縁とに前記フィルムの端末の巻き込
    みを形成させると共に、前記ばね座金の食違い部の上面
    と前記ナットの下面との間に、両者が互いに干渉しない
    隙間を介在させたことを特徴とするナットと座金とのフ
    ィルム包装方法。
  2. 【請求項2】平座金を支承する台座と、この台座上へ突
    設して前記平座金とこれに重合するばね座金の孔を挿入
    したとき、該ばね座金の食違い部の厚さより高く突出す
    る平座金、ばね座金位置決め部と、該平座金、ばね座金
    位置決め部上へ同心状に突設させてナットの螺孔を挿入
    したとき、該ナットの下面が支承される係止段部を有す
    るナット位置決め部とより構成されるナット・座金のフ
    ィルム包装用治具の前記平座金、ばね座金位置決め部
    へ、平座金を挿入して台座に支承させ、この平座金にば
    ね座金を重合させて、ナットの螺孔をナット位置決め部
    へ挿入して該ナットの下面を前記係止段部に支承させた
    後、これらナットとばね座金と平座金とに筒状の包装フ
    ィルムを外装して加熱し、該フィルムの周側を前記平座
    金とばね座金とナットへ密着させ、前記平座金の下縁と
    ナットの上縁とに前記フィルムの端末の巻き込みを形成
    させると共に、前記ばね座金の食違い部の上面と前記ナ
    ットの下面との間に、両者が互いに干渉しない隙間を介
    在させたことを特徴とするナットと座金とのフィルム包
    装方法。
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