JPH0653769B2 - スズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体の製造法 - Google Patents

スズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体の製造法

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JPH0653769B2
JPH0653769B2 JP60249028A JP24902885A JPH0653769B2 JP H0653769 B2 JPH0653769 B2 JP H0653769B2 JP 60249028 A JP60249028 A JP 60249028A JP 24902885 A JP24902885 A JP 24902885A JP H0653769 B2 JPH0653769 B2 JP H0653769B2
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昇 大嶋
文雄 堤
満彦 榊原
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日本合成ゴム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加硫物の反撥弾性、破壊強力が優れかつ熱安定
性の優れた共役ジエン系重合体ゴムの製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
スズ−炭素結合を含む共役ジエン系重合体は反撥弾性、
破壊強力に優れ、タイヤトレッド用重合体として有用で
あることが知られている。
これら共役ジエン系重合体は炭化水素溶媒中で有機リチ
ウム化合物を開始剤として共役ジエン化合物又は共役ジ
エン化合物とビニル芳香族化合物を重合した後、ハロゲ
ン化−スズ化合物を用いてカップリング反応を行なうこ
とによって得られている(特公昭44−4996,特開
昭57−87407,特開昭57−55912)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしハロゲン化スズ化合物を用いて共役ジエン系重合
体リチウムとカップリング反応を行なう際、ハロゲン原
子に対して過剰量のリチウム原子当量の条件でもハロゲ
ン化スズ化合物中のハロゲン原子の全ては消費されな
い。そのため2官能以上のハロゲン化スズ化合物を用い
て共役ジエン系重合体リチウムをカップリングして得ら
れる重合体は、未反応のハロゲン原子を含んだ形でカッ
プリングした重合体となっている。この様な重合体は加
熱乾燥時に部分的ゲル化反応によりムーニー粘度の上昇
を起こし、製造上、ムーニー粘度コントロールを困難に
したり又生ゴムの熱安定性が低下し貯蔵時カップリング
したスズ−炭素結合が切断しムーニー粘度の低下が起る
など問題があった。この様な問題があるためスズ−炭素
結合を重合体中に含むことによる反撥弾性、破壊強力な
どの優れた特性が必ずしも十分に発揮されてなかった。
本発明者らは上記問題点に鑑みハロゲン化スズ化合物で
カップリングして得られる共役ジエン系重合体の熱安定
性、貯蔵安定性を改良し、加硫物の反撥弾性、破壊強度
を向上させることについて鋭意研究した結果、ハロゲン
化スズ化合物を反応させた後さらにN,N−ジアルキル
アミノアセトフェノン化合物を反応させることによって
解決できることを見出し本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は炭化水素溶媒中で有機リチウム化合
物を開始剤として共役ジエン化合物又は共役ジエン化合
物とビニル芳香族化合物を重合した後、リチウム1グラ
ム原子当量当りハロゲン原子当量が0.2〜1.0当量
のハロゲン化スズ化合物で反応させ、さらにN,N−ジ
アルキルアミノアセトフェノン化合物をリチウム1グラ
ム原子当量当り、0.1〜1.0モル反応させることを
特徴とするスズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体の製
造法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共役ジエン化合物としては1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チルブタジエンなどが挙げられる。好ましくは1,3−
ブタジエンである。ビニル芳香族化合物としてはスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエンなどが挙げら
れるが好ましくはスチレンである。重合は共役ジエン化
合物又は共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物を炭化
水素溶媒中で有機リチウム化合物を開始剤として0゜〜
100℃の範囲の温度で回分式又は連続方式で重合が行な
われる。共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の共重
合体のビニル芳香族化合物の含量は40重量%以下であ
る。
この共重合体はランダム共重合体、テーパーブロック共
重合体またはビニル芳香族化合物含量の異なるランダム
共重合体のブロック共重合体である。重合溶媒の炭化水
素化合物としてはヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチ
ルシクロペンタン、シクロヘキサン、2−メチルブテン
−1、2−メチルブテン−2などの炭化水素化合物が単
独又は混合物で用いられる。その量はモノマー1重量部
当り2〜10重量部の範囲で用いられる。重合開始剤の
有機リチウム化合物はn−ブチルリチウム,sec −ブチ
ルリチウム,tert−ブチルリチウム,アミルリチウム,
ヘキシルリチウム,1,4−ジリチオブタン,1,3−
ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼ
ン,1,1,4,4−テトラフェニル−1,4−ジリチ
オブタン,1,3−ビス(1−リチオ−3−メチルペン
チル)ベンゼンなどが用いられる。その量はモノマー1
00g当り0.1〜10ミリモルの範囲で用いられる。
また共役ジエン系重合体の1.,2又は3,4構造をコ
ントロールするために炭化水素溶媒中にジエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,エチレングリコールジメチル
エーテル,エチレングリコールジブチルエーテル,ジエ
チレングリコールジメチルエーテル,ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル,N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン,1,2−ジピペリジノエタンな
どのエーテル又は第3級アミンを存在させることができ
る。
有機リチウム化合物を開始剤として共役ジエン化合物又
は共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物を重合して得
られる共役ジエン系重合体アニオンとハロゲン化スズ化
合物との反応はリチウム1グラム原子当量当りハロゲン
化スズ化合物のハロゲン原子当量当り0.2〜1.0当
量で20〜100℃、1分〜1時間で行なわれる。
ハロゲン化スズ化合物のハロゲン原子当量が0.2当量
未満では加硫物の反撥弾性、引張強度及び加工性が劣
る。ハロゲン化スズ化合物のハロゲン原子当量が1.0
当量を越えると生ゴムの熱安定性が劣る。
共役ジエン系重合体アニオンはブタジエニルアニオンが
好ましくブタジエニルアニオンにすることによりハロゲ
ン化スズ化合物との反応によって共役ジエン系重合体が
スズ−ブタジエニル結合で結合され加硫物の反撥弾性、
引張強度の優れた重合体が得られる。
共役ジエン系重合体末端をブタジエニルアニオンにする
ことは重合後、1,3−ブタジエンを少量添加すること
により容易に生成させることができる。
ハロゲン化スズ化合物としてはテトラクロロスズ,テト
ラブロムスズ,トリクロロブチルスズ,トリクロロメチ
ルスズ,トリクロロオクチルスズ,ジブロムジメチルス
ズ,ジクロロジメチルスズ,ジクロロジブチルスズ,ジ
クロロスズ,1,2ビス(トリクロロスタニル)エタ
ン,1,2ビス(メチルジクロロスタニルエタン,1,
4ビス(トリクロロスタニル)ブタン,1,4ビス(メ
チルジクロロスタニル)ブタンなどが用いられる。
ハロゲン化スズ化合物を反応させた後、更に添加される
N,N−ジアルキルアミノアセトフェノン化合物が未反
応のポリマー末端の活性リチウムと反応して、ポリマー
末端にN,N−ジアルキルアミノアセトフェノン化合物
が導入され、その結果熱安定性に優れ、かつその加硫物
の反撥弾性、破壊強度にすぐれた重合体が得られる。な
お、得られるスズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体は
N,N−ジアルキルアミノアセトフェノン化合物変性共
役ジエン系重合体も含んでいる。
N,N−ジアルキルアミノアセトフェノン化合物はリチ
ウム1グラム原子当量当り0.1〜1.0モルの範囲で
添加され、20〜100℃、5分〜2時間の範囲で反応
が行なわれる。N,N−ジアルキルアミノアセトフェノ
ン化合物の量がリチウム1グラム原子当量当り0.1モ
ル未満では生ゴムの熱安定性及び加硫物の反撥弾性が劣
る又1.0モルを越えるとN,N−ジアルキルアミノア
セトフェノン化合物の未反応物が重合体中に多く残り加
硫物の反撥弾性を低下させる。
N,N−二置換アミノ芳香族化合物としてはp,p′−
ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン,p,p′−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン,p−ジメチルア
ミノベンゾフェノン,p−ジメチルアミノアセトフェノ
ン,m−ジメチルアミノアセトフェノンなどの-N,N-ジ
アルキルアミノ芳香族ケトン化合物,p−ジメチルアミ
ノベンズアルデヒド,p−ジエチルアミノベンズアルデ
ヒド,3,5−ビス(ジヘキシルアミノ)ベンズアルデ
ヒドなどのN,N−ジアルキルアミノ芳香族アルデヒド
化合物が挙げられる。ここで、上記N,N−二置換アミ
ノ芳香族化合物の例のうち本発明で用いるN,N−ジア
ルキルアミノアセトフェノン化合物の例は、p−ジメチ
ルアミノアセトフェノン、m−ジメチルアミノアセトフ
ェノンである。
このうち特にp−ジメチルアミノアセトフェノン、m−
ジメチルアミノアセトフェノンなどのN,N−ジアルキ
ルアミノアセトフェノン化合物、p−ジメチルアミノベ
ンズアルデヒド、p−ジエチルアミノベンズアルデヒ
ド、3,5−ビス(ジヘキシルアミノ)ベンズアルデヒ
ドなどのN,N−ジアルキルアミノ芳香族アルデヒド化
合物がカーボンブラックと混練りする際、カーボンブラ
ックの分散改良剤として働らくこと、又老化防止剤とし
ての効果を有しており耐老化性が改良され、さらにはリ
チウム末端ポリマーへの反応性上好ましい。N,N−ジ
アルキルベンゼンの様な化合物はアルデヒド、ケトンな
どの官能基がないため共役ジエン系重合体アニオンと反
応しないため効果がない。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に説明する。本発明の共
役ジエン系重合体中のビニル芳香族化合物、イソプレ
ン、ブタジェン等の共役ジエン化合物の含量は100MH
z 1H-NMR(日本電子製)から求めた。
ポリブタジエン部分のミクロ構造はD.モレロらの方法
(Chem.e Ind.,Vol 41 p758:1959)により求めた。
ポリイソプレン部分のミクロ構造は100MHz 1H-NMRに
より求めた。加硫物の引張り特性はJISK6301に従って測
定した。反撥弾性はタイヤトレッドの転がり摩擦抵抗の
指標とするため70℃でダンロップトリプソメーターで
測定した。生ゴムの熱安定性は100gの重合体をガラ
ス製テストチューブに入れ90℃空気下で、5日間熱老
化し、ムーニー粘度を測定した。
参考例1 6のステンレス製反応器にシクロヘキサン2500
g、スチレン100g1,3−ブタジエン390g、テ
トラヒドロフラン22.5gを仕込み、これら混合物の
温度を20℃に調節した後、n−ブチルリチウム0.3
2gを添加して、上昇温度下で35分間重合を行なっ
た。重合転化率が95%、85℃に達した時点で、1,
3−ブタジエンを10g添加し10分間引き続き重合を
行なった。反応器にn−ブチルリチウム1モル当り1/8
モルの四塩化スズを添加し15分間反応を行なった。そ
の後、反応器にp−ジメチルアミノベンズアルデヒドを
n−ブチルリチウム1モル当り、1/2モルを添加し30
分間反応を行なった。重合体は重合体溶液に2gの2,
6−ジ−tert−ブチル−pクレゾールを添加後、スチー
ムストリッピングで脱溶媒し、100℃熱ロールで乾燥
を行なって得た。得られた重合体を第1表に示す配合処
方に従ってブラベガダープラストミル及びロールで混練
り配合して145℃20分間加硫を行なった。重合体の
特性値および加硫物の性質を第2表に示す。
実施例1 参考例1にてp−ジメチルアミノベンズアルデヒドの代
りにp−ジメチルアミノアセトフェノンを用いる以外参
考例1と同様に行なった。結果を第2表に示す。
参考例2 参考例1にて四塩化スズの代りにジブチルジクロロスズ
1/4モルを用いる以外参考例1と同様に行なった。結果
を第2表に示す。
参考例3 参考例1にてp−ジメチルアミノベンズアルデヒドをn
−ブチルリチウム1モル当り1/8モルを用いる以外参考
例1と同様に行なった。結果を第2表に示す。
参考例4 参考例1にてテトラヒドロフランの量を7.0gを用
い、重合開始温度を35℃にする以外参考例1と同様に
行なった。結果を第2表に示す。
参考例5 参考例1にて1,3−ブタジエン390gの代りに40
0gを用い、後添加の1,3−ブタジエンを使用しない
で重合を行なった。その他参考例1と同様に行なった。
結果を第2表に示す。
比較例1 実施例1にてp−ジメチルアミノアセトフェノンをn−
ブチルリチウム1モル当り0.08モルを用いる以外実
施例1と同様に行なった。結果を第2表に示す。
比較例2 実施例1にてp−ジメチルアミノアセトフェノンをn−
ブチルリチウム1モル当り1.5モルを用いる以外実施
例1と同様に行なった。結果を第2表に示す。
比較例3 実施例1にてn−ブチルリチウム0.28g、四塩化ス
ズをn−ブチルリチウム1モル当り1/40モルを用いる以
外、実施例1と同様に行なった。結果を第2表に示す。
比較例4 実施例1にてp−ジメチルアミノアセトフェノンを代り
にジメチルアミノベンゼンを用いる以外、実施例1と同
様に行なった。結果を第2表に示す。
実施例2 6のステンレス反応器にシクロヘキサン2500g、
1,3−ブタジエン500gテトラヒドロフラン7.0
gを仕込みこれら混合物を35℃に調節した後n−ブチ
ルリチウム0.33gを添加し、上昇温度下で30分間
重合を行なった。重合転化率は100%であった。反応
器にn−ブチルリチウム1モル当り1/8モルの四塩化ス
ズを添加し10分後にp−ジメチルアミノアセトフェノ
ンをn−ブチルリチウム1モル当り1/3モル添加し30
分間反応を行なった。以下、実施例1と同様に行なっ
た。
第3表に示す配合処方で145℃30分加硫を行なっ
た。結果を第4表に示す。
実施例3 テトラヒドロフランを用いないで実施例2にて1,3−
ブタジエンの代りにイソプレンを用い、重合時間を1時
間にする以外、実施例2と同様に行なった。結果を第4
表に示す。
比較例5 実施例2にてp−ジメチルアミノアセトフェノンを用い
ない以外、実施例2と同様に行なった。結果を第4表に
示す。
比較例6 実施例3にてp−ジメチルアミノアセトフェノンを用い
ない以外実施例3と同様に行なった。結果を第4表に示
す。
〔発明の効果〕 以上から明らかな如く、本発明によればスズ−炭素結合
を含む共役ジエン系重合体を製造するにあたり、ハロゲ
ン化スズ化合物でカップリングした後、更にN,N−ジ
アルキルアミノアセトフェノン化合物を反応させること
により、熱安定性、貯蔵安定性が改良され、且つその加
硫物の反撥弾性、破壊強度が向上する従来にない優れた
スズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体を得ることので
きる製造方法を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開
    始剤として共役ジエン化合物又は共役ジエン化合物とビ
    ニル芳香族化合物を重合した後、リチウム1グラム原子
    当量当りハロゲン原子当量が0.2 〜1.0 当量のハロゲン
    化スズ化合物で反応させ、さらにN,N −ジアルキルアミ
    ノアセトフェノン化合物をリチウム1グラム原子当量当
    り、0.1 〜1.0 モル反応させることを特徴とするスズ−
    炭素結合含有共役ジエン系重合体の製造法。
  2. 【請求項2】共役ジエン化合物が1,3 −ブタジエンであ
    り、ビニル芳香族化合物がスチレンである特許請求の範
    囲第1項記載のスズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体
    の製造法。
  3. 【請求項3】ハロゲン化スズ化合物が共役ジエン系重合
    体とスズ−ブタジエニル結合で結合する特許請求の範囲
    第1項記載のスズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体の
    製造法。
JP60249028A 1985-11-08 1985-11-08 スズ−炭素結合含有共役ジエン系重合体の製造法 Expired - Lifetime JPH0653769B2 (ja)

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