JPH0653968U - pH・塩素イオン連続自動測定装置 - Google Patents

pH・塩素イオン連続自動測定装置

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JPH0653968U
JPH0653968U JP4062691U JP4062691U JPH0653968U JP H0653968 U JPH0653968 U JP H0653968U JP 4062691 U JP4062691 U JP 4062691U JP 4062691 U JP4062691 U JP 4062691U JP H0653968 U JPH0653968 U JP H0653968U
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勝三 堀部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤洗浄器に付設された塩素系有機溶剤のp
H・塩素イオン連続自動測定装置を提供することにあ
る。 【構成】 溶剤洗浄器からサンブリングした塩素系有機
溶剤に一定量の純水を添加して室温に冷却した後、pH
・Clイオンを自動的に連続測定し、溶剤の劣化を監視
することのできる装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塩素系有機溶剤を用いた溶剤洗浄機に付設されるpH・塩素イオン 連続自動測定装置に関する。 また、本考案の装置は、実験室などにおいて単独で使用することもできる。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩素系有機溶剤を使用する洗浄機などの装置では、溶剤回収が十分に行 われていないため、溶剤のロスに応じて多量の溶剤を補給しており、溶剤が劣化 するおそれがほとんどなく、溶剤の劣化を頻繁に測定・監視する必要がなかった 。 しかし、塩素性有機溶剤を使用する装置においては、環境保全の観点から、溶 剤ロスを少なくするために、溶剤回収を十分行う傾向がある。このような傾向の 下では、塩素系有機溶剤が装置内で劣化することが問題となる。 塩素系有機溶剤は洗浄に用いられると、油脂、異物などの不純物が次第に増加 して汚染され溶剤の温度履歴、相変化などの因子とあいまって、徐々に分解、劣 化する。この結果、塩素系有機溶剤は洗浄作用を失うばかりでなく、劣化により 塩酸を発生する。
【0003】 塩素系有機溶剤の分解により塩酸が発生する反応としては以下のものが知られ ている。 (1)メチレンクロライドの分解反応 CH2 Cl2 → C+2HCl CH2 Cl2 +H2 O → HCHO+2HCl (2)トリクロロエチレンの分解反応 CHCl=CCl2 +O→CHCl2 COCl+H2 O→CHCl2 COOH +HCl CHCl=CCl2 +O2 +CHCl2 COOCl+H2 O→HCl+CO+ COCl2 CHCl=CCl2 +CHCl=CCl2 →CCl3 =CCl=CHCl+H Cl (この反応はAlCl3 の存在で分解する) CCl2 =CCl−C=CHCl+CCl2 =CCl−C=CHCl→分子間 脱塩化水素縮合物 (3)1.1.1.−トリクロロエタンの分解反応 CCl3 CH3 → CCl2 =CH2 +HCl (この反応はAlCl3 の存在で分解する) CCl3 CH3 +H2 O → CH3 COCl+2HCl CH3 COCl+H2 O → CH3 COOH+HCl
【0004】 塩素系有機溶剤の劣化により塩酸が発生すると、装置の腐食を招いたり、被洗 物(ワーク)に悪影響を与える。塩酸中の塩素イオンは、溶剤中の安定剤と反応 して、中性、アルカリ性になっても液性に関係なく洗浄機の構成材(鉄、アルミ ニウム、銅など)および被洗物(金属部品)を腐食するおそれがある。 従来は、塩素系有機溶剤の劣化の指標として通常pHが採用され、補給のため の一定の判断基準が採用されていたが、腐食を予防する上ではpHだけでは正確 に判断することができない。したがって、より正確に腐食を防止するためにpH 測定に加えて塩素イオンを測定する必要がある。
【0005】 現在、pHおよび塩素イオンは、以下のような手法により、手分析で測定され ている。すなわち、pH・塩素イオン測定容器に被検液を一定量分取し、これに 純水を等量加え、手または攪はん器で攪はんして、被検液中の水素イオンおよび 塩素イオンを純水によって抽出する。数分間静置して溶剤相と水相とを分離させ 、上相の水相部に先ずpH電極を挿入してpH値を読み取り、つぎにこの水相部 に酢酸緩衝液(pH=5)を加え、手または攪はん器で攪はんして、数分間静置 して溶剤相と水相とを分離させ、上相の水相部に塩素イオン電極を挿入して塩素 イオン濃度値を読み取る。そして容器内の液を廃液として捨てる。次の測定に供 えるため測定後のpH電極および塩素イオン電極、pH・塩素イオン測定容器に 純水を注入してpH電極、塩素イオン電極を浸せきする。また、pH測定器、塩 素イオン測定器の校正も、pH基準液、塩素イオン基準液を用いて手で行われて いる。 この方法は、塩素イオン測定時のpHを5に限定して測定しているため、抽出 液が酸性の場合には、水酸化ナトリウム溶液(4w/v%)、アルカリ性の場合 には酢酸(1+10)で、あらかじめ抽出液をpH5に調節する手間が生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記のように手分析を行う場合、以下のような問題がある。(a)測 定に時間がかかるため、測定が不行き届きになりやすく、溶剤劣化の監視が不十 分となる。(b)手分析では被検液中の水素イオン、塩素イオンを水に抽出する 操作を一定にすることが不十分な場合もあり、測定値にバラツキが生じる。 したがって、溶剤の劣化を監視するには、pH、塩素イオンを自動的に連続測 定することが要請される。 周知のように、水溶液を試料としたpH自動測定装置は数多く考案されている が、前回の測定液と次回の測定液との置換と、pH電極、塩素イオン電極及びp H・塩素イオン測定容器に洗浄液まで自動化したpH・塩素イオン連続自動測定 装置はない。まして、塩素系有機溶剤を試料とするpH・塩素イオン連続自動測 定装置は全く考案されてない。 本考案は、前記問題点を解決するためになされたものであり、pH・塩素イオ ンを自動的に連続測定する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、塩素系有機溶剤洗浄器に付設されるpH・塩素イオン連続自動測定 装置において制御器と、pH・塩素イオン測定容器と、pH基準液貯蔵容器と、 塩素イオン基準液貯蔵容器と、酢酸緩衝液貯蔵容器と、純水貯蔵容器と、前記p H基準液貯蔵容器内の基準液、塩素イオン基準液貯蔵容器内の基準液、酢酸緩衝 液、及び貯蔵容器内の緩衝液をそれぞれ前記pH・塩素イオン測定容器に供給す る手段と、溶剤洗浄機の洗浄槽から一定量の有機溶剤を前記pH・塩素イオン測 定容器に供給する手段と、前記純水貯蔵容器から一定量の純水を前記pH・塩素 イオン測定容器に供給する手段と、前記pH・塩素イオン測定容器の液を攪はん する手段と、前記pH・塩素イオン測定容器の液のpH・塩素イオンを測定する 手段と、前記pH・塩素イオン測定容器内の液を排出する手段とを具備したこと を特徴とするpH・塩素イオン連続自動測定装置である。
【0008】
【作用】
本考案のpH・塩素イオン連続自動測定装置では、全ての構成要素は制御器か ら送られる信号により自動的に一定の時間間隔でON−OFFするように作動す る。したがって、pH・塩素イオン測定容器への一定量の有機溶剤及び純水の供 給、pH・塩素イオン測定容器内の液の攪はん、pH・塩素イオンの測定、測定 後の測定液の排出、pH・塩素イオン測定容器及びpH電極、塩素イオン電極の 洗浄を自動的に連続して行える。また、pH・塩素イオン連続自動測定装置の校 正も自動的に行える。 本考案において、純水は中性水が好ましい。また、pH基準液としては、中性 及びアルカリ性のpH基準液を用いてpHを測定する機器を校正する場合でも、 アルカリ性領域だけでなく、酸性領域まで正確に測定することができる。また、 pH・塩素イオン測定容器を高形にすれば、測定に供する有機溶剤及び純水の量 を少なくすることができる。 本考案においては、pH値、塩素イオン値を表示する印刷機などの表示手段や 、pH値が一定値以下になったときや、塩素イオン値が一定値以上になったとき に警報音や警報ランプを作動させる警報手段を設けることもできる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。第1図は本考案に係るpH ・Clイオン連続自動測定装置の構成図である。 この装置による塩素系有機溶剤のpH及びClイオン測定は以下のようにして 行われる。 制御器(10)の電源をONにすると、pH・Clイオン連続自動測定器(1 1)及び印刷機(19)に電源が入力され、安定化する。 pH・Clイオンを測定するに先立ち、制御器(10)からの信号により廃液 用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン測定容器(14)の電極安定用純 水が排出管(24)を通って廃液貯蔵容器(17)に排出される。
【0010】 制御器(10)からの信号により溶剤ポンプ(8)と純水ポンプ(9)とが同 時に作動し、溶剤洗浄機の洗浄槽(図示せず)中の溶剤が溶剤供給管(20)を 通って溶剤定量容器(4)へ供給され、純水貯蔵容器(18)中の純水が純水供 給管(22)を通って純水定量容器(5)へ供給される。溶剤定量容器(4)及 び純水定量容器(5)には、同一の液量が収容されるようにレベル管(26)、 (26)′が取り付られ、過剰の溶剤及び純水はレベル管(26)、(26)′ を通ってそれぞれ洗浄槽及び純水貯蔵容器(18)に戻される。また、溶剤定量 容器(4)及び純水定量容器(5)には、通気口(25)、(25)′が設けら れ、内部圧力の上昇を防止している。
【0011】 制御器(10)からの信号により溶剤用電磁弁(4a)と純水用電磁弁(5a )とが同時に作用し、溶剤定量容器(4)中の溶剤及び純水定量容器(5)の純 水が、それぞれ溶剤注入管(21)及び純水注入管(23)を通ってpH・Cl イオン測定容器(14)に注入される。 制御器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16 )の回転により溶剤と純水とが混合される。この結果、溶剤中の水素イオンと塩 素イオンが純水中に抽出される。制御器(10)からの信号により攪はんが停止 され、数分間静置した後、溶剤相と水相とを形成させる。 制御器(10)からの信号によりpH・Clイオン測定容器(14)中のpH 電極(12)がはじめに作動し、水相中に挿入されているpH電極(12)によ り検知される水素イオン濃度がpH・Clイオン連続自動測定器(11)により 測定され、同時に制御器(10)からの信号により自動印刷機(19)が作動し 、pH値が印字される。
【0012】 制御器(10)からの信号により印刷機(19)の印字が停止すると、制御器 (10)からの信号により酢酸緩衝液(pH=5)用電磁弁(3a)が作用し、 酢酸緩衝液(pH=5)の一定量が酢酸緩衝液(pH=5)注入管(29)を通 ってpH・Clイオン測定容器(14)に注入される。 制御器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16 )の回転により溶剤と酢酸緩衝液(pH=5)と純水とが混合される。 制御器(10)からの信号によりpH・Clイオン測定容器(14)中のCl イオン電極(13)が続いて作動し、水相中に挿入されているClイオン電極( 13)により検知されるClイオン濃度がpH・Clイオン連続自動測定器(1 1)により測定され、同時に制御器(10)からの信号により自動印刷機(19 )が作動し、Clイオン値が印字される。
【0013】 制御器(10)からの信号により自動印刷機(19)の印字が停止すると、制 御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオ ン測定容器(14)中の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17 )に排出される。 制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純水用電磁弁(5a)と が同時に作動し、純水貯蔵容器(18)から一定量の純水が純水供給管(22) を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に供給される。制御器(10)から の信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)により純水を回転攪 はんしてpH電極(12)及びClイオン電極(13)の表面とpH・Clイオ ン測定容器(14)内壁を洗浄する。制御器(10)からの信号により攪はんが 停止すると廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン測定容器(14) 中の測定液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17)に排出される 。洗浄は、制御器(10)で自動的に任意の回数繰り返しができるが、通常3回 の繰り返し洗浄で十分であった。
【0014】 制御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が停止すると純水ポン プ(9)と純水用電磁弁(5a)が作動し、pH・Clイオン測定容器(14) 中に純水が貯水される。制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純 水用電磁弁(5a)が停止する。貯水された純水はpH電極(12)とClイオ ン電極(13)を安定化させる作用を有する。この操作により装置は最初の状態 に復帰する。
【0015】 次回測定は、洗浄と並行して、制御器(10)からの信号により溶剤ポンプ( 8)が作動し、測定溶剤により溶剤ポンプ(8)、溶剤供給管(20)、溶剤定 量容器(4)内に前回の測定で残留している溶剤を置換する。測定溶剤による洗 浄量は、20〜50ml程度で十分であった。洗浄用に使用した測定溶剤は通常 洗浄槽へ戻すが、廃液槽(17)に戻すことも考えられる。 なお、pH・Clイオン連続自動測定器(11)により測定されるpH値が一 定値以下になったときや、Clイオンが一定値以上になったときに、警報器や警 報ランプを作動させるようにしてもよい。 また、廃液量を減らす観点から、次の方法を採用することも考えられる。(1 )排出管(24)からの排液は全量洗浄槽へ戻す。(2)又はこの排液を水相と 溶剤相に静置分離後、水相部の水を排液とし、溶剤相は洗浄槽へ戻す。なお、通 常の純水は完全な中性水でないため、より正確にpHを測定する必要がある場合 には、純水を0.01規定の水酸化ナトリウム溶液でpH7.0に調整して使用 することが好ましい。
【0016】 この装置における、pH・Clイオン連続自動測定器の校正は以下のようにし て行われる。先ず、pHの校正からはじめる。pHの測定に先立ち、pH7基準 液貯蔵容器(6)にpH7基準液を、pH9基準液貯蔵容器(7)にpH9基準 液を入れておく。 制御器(10)からの信号によりpH7基準液用電磁弁(6a)が作用し、p H7基準液貯蔵容器(6)中のpH7基準液が電磁弁(6a)とpH7基準液注 入管(27)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に一定量注入される。 制御器(10)からの信号によりpH・Clイオン連続自動測定器(11)が作 動し、自動的にpH7に調整される。
【0017】 制御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Cl イオン測定容器(11)の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(1 7)に排出される。制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純水用 電磁弁(5a)とが同時に作動し、純水貯蔵容器(18)から一定量の純水が純 水供給管(22)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に供給される。制 御器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)に より純水を回転攪はんしてpH電極(12)及びClイオン電極(13)の表面 とpH・Clイオン測定容器(14)内壁を洗浄する。制御器(10)からの信 号により攪はんが停止すると廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン 測定容器(14)中の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17) に排出される。この洗浄は、制御器(10)で自動的に任意の回数繰り返しがで きるように設定できる。
【0018】 制御器(10)からの信号によりpH9基準液用電磁弁(7a)が作動し、p H9基準液貯蔵容器(7)中のpH9基準液が電磁弁(7a)とpH9基準液注 入管(28)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に一定量注入される。 制御器(10)からの信号によりpH・Clイオン連続自動測定器(11)が作 動し、自動的にpH9に調整される。 制御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Cl イオン測定容器(14)の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(1 7)に排出される。制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純水電 磁弁(5a)とが同時に作動し、純水貯蔵容器(18)から一定量の純水が純水 供給管(22)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に供給される。制御 器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)によ り純水を回転攪はんしてpH電極(12)及びClイオン電極(13)の表面と pH・Clイオン測定容器(14)内壁を洗浄する。制御器(10)からの信号 により攪はんが停止すると廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン測 定容器(14)中の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17)に 排出される。この洗浄は、制御器(10)で自動的に任意の回数繰り返しができ るように設定する。
【0019】 つぎに、pH・Clイオン連続自動測定器(11)によるClイオンの校正は 以下のようにして行われる。Clイオンの測定に先立ち、Clイオン基準液(5 mg/l)貯蔵容器(2)にClイオン基準液(5mg/l)を、Clイオン基 準液(10mg/l)貯蔵容器(1)にClイオン基準液(10mg/l)を、 酢酸緩衝液(pH=5)貯蔵容器(3)に酢酸緩衝液(pH=5)を入れておく 。 制御器(10)からの信号によりClイオン基準液(5mg/l)用電磁弁( 2a)が作動し、Clイオン基準液(5mg/l)貯蔵容器(2)中のClイオ ン基準液(5mg/l)が電磁弁(2a)とClイオン基準液(5mg/l)注 入管(30)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に100ml注入され る。制御器(10)からの信号により酢酸緩衝液(pH=5)貯蔵容器用電磁弁 (3a)が作動し、酢酸緩衝液(pH=5)貯蔵容器(3)中の酢酸緩衝液(p H=5)10mlが電磁弁(3a)と酢酸緩衝液(pH=5)注入管(29)を 通ってpH・Clイオン測定容器(14)に注入される。制御器(10)からの 信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)の回転によりClイオ ン基準液と酢酸緩衝液(pH=5)とが混合される。制御器(10)からの信号 によりpH・Clイオン連続自動測定器(11)が作動しClイオン電極(13 )により検知され、自動的にClイオン濃度(5mg/l)に調整される。
【0020】 制御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Cl イオン測定容器(14)の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(1 7)に排出される。制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純水電 磁弁(5a)とが同時に作動し、純水貯蔵容器(18)から一定量の純水が純水 供給管(22)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に供給される。制御 器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)によ り純水を回転攪はんしてpH電極(12)及びClイオン電極(13)の表面と pH・Clイオン測定容器(14)内壁を洗浄する。制御器(10)からの信号 により攪はんが停止すると廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン測 定容器(14)中の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17)に 排出される。この洗浄は、制御器(10)で自動的に任意の回数繰り返しができ るように設定する。
【0021】 制御器(10)からの信号によりClイオン基準液(10mg/l)用電磁弁 (1a)が作動し、Clイオン基準液(10mg/l)貯蔵容器(1)中のCl イオン基準液(10mg/l)が電磁弁(1a)とClイオン基準液(10mg /l)注入管(31)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に100ml 注入される。制御器(10)からの信号により酢酸緩衝液(pH=5)貯蔵容器 用電磁弁(3a)が作動し、酢酸緩衝液(pH=5)貯蔵容器(3)中の酢酸緩 衝液(pH=5)10mlが電磁弁(3a)と酢酸緩衝液(pH=5)注入管( 29)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に注入される。制御器(10 )からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)の回転により Clイオン基準液と酢酸緩衝液(pH=5)とが混合される。制御器(10)か らの信号によりpH・Clイオン連続自動測定器(11)が作動し、基準液はC lイオン電極(13)により検知され、自動的にClイオン濃度(10mg/l )に調整される。
【0022】 制御器(10)からの信号により廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Cl イオン測定容器(14)の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(1 7)に排出される。制御器(10)からの信号により純水ポンプ(9)と純水電 磁弁(5a)とが同時に作動し、純水貯蔵容器(18)から一定量の純水が純水 供給管(22)を通ってpH・Clイオン測定容器(14)に供給される。制御 器(10)からの信号により攪はん装置(15)が作動し、回転子(16)によ り純水を回転攪はんしてpH電極(12)及びClイオン電極(13)の表面と pH・Clイオン測定容器(14)内壁を洗浄する。制御器(10)からの信号 により攪はんが停止すると廃液用電磁弁(8a)が作動し、pH・Clイオン測 定容器(14)中の液が排出管(24)を通って流下し廃液貯蔵容器(17)に 排出される。この洗浄は、制御器で自動的に任意の回数繰り返しができるように 設定する。
【0023】 本考案の装置では、被測定液である塩素系有機溶剤と純水とを1:1の割合で 混合して抽出を行っているが、何かの要因でこの割合がずれた場合、pH値がず れる可能性も考えられる。これを確認するために、塩素系有機溶剤と純水との混 合割合を種々変化させてpHを測定した。
【0024】 図2は塩素系有機溶剤としてメチレンクロライド(A:劣化前、B:劣化後) の一定量(20ml)に対して純水15〜30mlを添加したときのpH値を示 す。横軸は純水の添加量、縦軸はpH値を示す。図3は純水の一定量(20ml )に対しメチレンクロライド(A:劣化前、B:劣化後)15ml〜30mlを 添加したときの添加量をpH値で示す。横軸はメチレンクロライドの添加量、縦 軸はpH値を示す。図2、図3とも、pH値にはほとんど変化は認められないこ とから、塩素系有機溶剤と純水との混合割合がずれても影響がないと考えられる 。
【0025】 また、通常、pH測定器の校正に関しては、酸性側でpHを測定しようとする 場合には酸性pH基準液を用いて校正が行われ、アルカリ側でpHを測定しよう とする場合にはアルカリ性のpH基準液を用いて校正が行われる。本考案の装置 でも前記のようにして校正を行うと、操作が煩雑になる。そこで、アルカリ性p H基準液を用いて校正した場合と、酸性pH基準液を用いて校正した場合とで、 酸性の被測定液のpH値にどの程度の差が生じるかを調べた。図4は、pH6〜 1の被測定液について、横軸を酸性pH基準液を用いて校正した場合のpH値と し、縦軸をアルカリ性pH基準液を用いて校正した場合のpH値として、プロッ トした図である。図4から、いずれの基準値を用いて校正しても、pH値にはほ とんど変化のないことがわかる。このことから、前記実施例のように、pH測定 器をアルカリ性pH基準液を用いて校正し、アルカリ性から酸性までの全領域に わたってpHを測定しても問題は生じない。
【0026】 また、本考案の装置においては、測定に供される塩素系有機溶剤の量を少なく し、pH測定後の廃液量を少なくすることが好ましい。そこで、pH測定容器の 形状を図7に示すように断面積を小さく縦長の高形とし、塩素系有機溶剤の量を 3〜8mlの範囲で変化させ、等量の純水を添加して、pHを測定することが好 ましい。 その結果を図5に示す。図5からわかるように、塩素系有機溶剤の量が5ml 以上であれば、pH値は変化しない。したがって、図6に示す定量容器の容量が 5mlとなるように、液面レベル管を取り付けたことにより、廃液量を少なくす ることができた。
【0027】 また、一般にイオン電極は、広範囲のpHで使用可能であるが、高濃度の酸、 アルカリではpHの影響が生じてくる場合がある。これを確認するために、10 -4 mol/l〜10-1mol/lのClイオン濃度液で、pHを0〜14と変化 させてpHを測定した。その結果を図8に示す。図8からわかるように、pH1 〜11の範囲以内ならば、全く影響しないことが分かった。JISK0101工 業用水分析方法によれば、Clイオンの測定時のpHは5.0に限定され、試料 が酸性の場合には、水酸化ナトリウム溶液(4w/v%)、アルカリ性の場合に は酢酸(1+100)で、あらかじめpH約5に調節することが規定されている 。しかし、図8の結果を確認するために、安定剤でpH11にしてある塩素系有 機溶剤を水で抽出し、この液10に対し酢酸緩衝液を1の割合で添加して、電位 を測定したところ電位に変動がなく一定であった。本考案はこのようにJIS通 りに行わなくてもよい。
【0028】 また、イオン電極に生じる起電力はイオン活量の対数に比例し、活量は活量係 数で除することにより濃度に変換される。そして、活量係数はイオン強度の影響 を受けて変化し測定誤差の原因になる。したがって、Clイオンの測定誤差をな くすために、測定液量に対し酢酸緩衝液の添加量を10:1の割合で加え、校正 液と被検液のイオン強度を一定にしたところ、測定可能となった。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のpH・Clイオン連続測定装置を用いれば、溶 剤洗浄機のベーパー洗浄槽よりサンプリングし、溶剤供給管で室温に冷却するこ とにより塩素系有機溶剤をpH及びClイオンを自動的に連続測定することがで き、測定者が測定に煩わされることがなくなり、しかもpH及びClイオン測定 値のバラツキがなくなる。したがって、塩素系有機溶剤の劣化を確実に監視する ことができ、装置の長寿命化、被洗物(ワーク)への悪影響の防止を図りつつ、 溶剤消費量の低減を達成することができる。
【0030】 また、この装置の最も大きな特徴は、Clイオンの自動測定にあたって、JI S法の手分析をそのまま踏襲して自動化すれば、Clイオン測定時の液性をpH 5に厳守する必要があるが、安定剤でpH11に調整されているほとんどの塩素 系有機溶剤は、水抽出後、酢酸(1+100)でpH5に調整する必要があり、 これを自動化することは、pHとの連続測定を考慮した場合、かなり複雑な装置 となる。しかし、本考案の装置では、全くJIS法にしたがわずにClイオンが 測定できたため、装置を複雑にすることなく容易にpHとの連続測定が可能にな った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るpH・Clイオン連続自動測定装
置の構成図である。
【図2】一定量のメチレンクロライドに対して純水の量
を変化させて添加した場合のpHの測定結果を示す図で
ある。
【図3】一定量の純水に対してメチレンクロライドの量
を変化させて添加した場合のpHの測定結果を示す図で
ある。
【図4】pH7基準液とアルカリ性基準液又は酸性基準
液とを用校正されたpH・Clイオン連続自動測定装置
によるpHの測定結果を示す図である。
【図5】測定に供される塩素系有機溶剤の量とpHとの
関係を示す図である。
【図6】液面レベル管を有する定量容器の断面図であ
る。
【図7】高形pH・Clイオン測定容器の断面図であ
る。
【図8】Clイオン電極のpH特性図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素系有機溶剤洗浄器に付設されるpH
    ・塩素イオン連続自動測定装置において制御器と、pH
    ・塩素イオン測定容器と、pH基準液貯蔵容器と、塩素
    イオン基準液貯蔵容器と、酢酸緩衝液貯蔵容器と、純水
    貯蔵容器と、前記pH基準液貯蔵容器内の基準液、塩素
    イオン基準液貯蔵容器内の基準液、酢酸緩衝液、及び貯
    蔵容器内の緩衝液をそれぞれ前記pH・塩素イオン測定
    容器に供給する手段と、溶剤洗浄機の洗浄槽から一定量
    の有機溶剤を前記pH・塩素イオン測定容器に供給する
    手段と、前記純水貯蔵容器から一定量の純水を前記pH
    ・塩素イオン測定容器に供給する手段と、前記pH・塩
    素イオン測定容器の液を攪はんする手段と、前記pH・
    塩素イオン測定容器の液のpH・塩素イオンを測定する
    手段と、前記pH・塩素イオン測定容器内の液を排出す
    る手段とを具備したことを特徴とするpH・塩素イオン
    連続自動測定装置。
JP4062691U 1991-05-31 1991-05-31 pH・塩素イオン連続自動測定装置 Withdrawn JPH0653968U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106556671A (zh) * 2015-09-24 2017-04-05 赛默飞世尔(上海)仪器有限公司 在线水质分析仪中沉积物去除方法和装置
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