JPH0654286B2 - レ−ザイオン化質量分析計用試料作成方法および試料台 - Google Patents

レ−ザイオン化質量分析計用試料作成方法および試料台

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JPH0654286B2
JPH0654286B2 JP61128946A JP12894686A JPH0654286B2 JP H0654286 B2 JPH0654286 B2 JP H0654286B2 JP 61128946 A JP61128946 A JP 61128946A JP 12894686 A JP12894686 A JP 12894686A JP H0654286 B2 JPH0654286 B2 JP H0654286B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はレーザイオン化質量分析計により固体試料の分
析を行うための試料の作成方法、およびその試料を保持
するための試料台に関する。なお、本発明はレーザイオ
ン化質量分析計のほかに、レーザを照射することによっ
て試料をレーザ化する、任意の分野に利用することがで
きる。
<従来の技術> レーザイオン化質量分析計においては、一般に、試料に
パルス状等のレーザ光を照射することによって試料から
イオンを引出し、そのイオンを例えば飛行時間法等によ
る分析部に導くことによって、試料イオンの質量スペク
トル等が求められる。
このような分析計により、固体試料の分析を行う場合の
試料作成方法としては、従来、固体試料を適当な溶媒で
溶かして試料溶液を作り、その試料溶液を金属製等の試
料台の平面上に塗布して乾燥させ、その試料台面上に試
料の薄膜を形成する方法が知られている。このようにし
て作成された試料にレーザ光を照射すると、レーザ光は
試料台に吸収されてその照射箇所で急激な温度上昇が生
じ、試料のイオン化が生起されるとされている。
<発明が解決しようとする問題点> ところが、上述の従来方法による試料によれば、照射さ
れたレーザ光のエネルギは試料台全体に吸収されること
になり、局部的に高温化することができず、そのため、
試料を多量にイオン化させることができないという欠点
がある。
本発明の目的は、レーザ照射によって固体試料をイオン
化するに当って、試料イオンを多量に発生させることの
できる試料作成方法と、この試料作成方法を適用した試
料台を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 第1の発明の試料作成方法は、実施例に対応する第1図
乃至第4図に示すように、金属微粒子2aを媒液中に分
散させてコロイド化し、そのコロイド溶液2を所定の硬
質材料(基台)1の平面(試料保持面)1a上に塗布し
て乾燥させた後、分析すべき固体試料を溶液等で溶かし
てなる、試料溶液3を、この塗布面上に付着させて乾燥
させることを特徴としている。
また、第2の発明の試料台は、第1の発明を容易に実施
するための試料台であって、第2図に示すように、所定
の硬質材料製の基台1に形成された平面状の試料保持面
1aに、金属微粒子を一様に付着させたことを特徴とし
ている。
<作用> 金属微粒子2aをコロイド化して試料保持面1a上に塗
布して乾燥させると、この試料保持面1a上には金属微
粒子2aが一様に付着する。その上から試料溶液3を付
着させて再度乾燥させると、試料保持面1a上には、一
様な金属微粒子2aが介在した状態で試料薄膜3aが形
成される。この状態でレーザ光を照射すると、そのレー
ザ光は金属微粒子2に吸収され、局部的に急激な温度上
昇が生じ、試料イオンを多量に発生させることができ
る。
また、金属微粒子2aが基台1の試料保持面1a上に一
様に付着してなる試料台Aを用意しておくことにより、
従来の試料作成方法と全く同様に試料溶液を滴下して乾
燥させるという手順だけで、上述したように多量のイオ
ンを発生することのできる試料を得ることになる。
<実施例> 本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。
第1図乃至第4図は本発明の試料作成方法の手順を説明
する図である。
まず、コバルト等の金属微粒子を水やアセトン等のコロ
イドを保ちやすい媒液中に分散させて、コロイド溶液2
を作る。ここで、金属微粒子の直径は1000Å以下である
とコロイド化しやすいことが判明している。
次に、銅等の金属材料、もしくはセラミック材料の一面
を平滑化した基台1を用意し、その平滑面を試料保持面
1aとして、第1図に示すようにその試料保持面1a上
に上述のコロイド溶液2を滴下させ、あるいは塗布し、
乾燥させる。このとき、真空乾燥させるとその乾燥時間
を短縮化することができる。これにより、基台1の試料
保持面1aは、一様にコバルト等の金属微粒子2aが付
着した状態となる。
次に、イオン化すべき固体試料を溶媒で溶かして試料溶
液3を作成し、第3図に示すように、その試料溶液3を
試料保持面1a上に滴下させ、再び乾燥させる。この状
態を第4図に示す。この状態では、基台1の試料保持面
1a上に、コバルト等の金属微粒子2aが一様に介在し
た上に、試料薄膜3aが形成されていることになる。
この状態で試料保持面1aにレーザ光を照射すると、レ
ーザ光のエネルギは主として金属微粒子2aに吸収さ
れ、この金属微粒子2aが急激な温度上昇を生じて、近
傍の試料分子が多量にイオン化される。
なお、コバルト等の金属微粒子2aをコロイド化して、
これを試料溶液に混合させた後に乾燥させる方法も考え
られるが、この場合、試料溶液のPHにより金属微粒子
2aが沈澱ないしは偏在してしまうことになり、試料保
持面1a上におけるレーザ光の照射位置によってイオン
化の量が異なるという現象が起きる。本発明のように、
一旦金属微粒子コロイド溶液を乾燥させてしまうという
工程を踏むことにより、一様に分散した金属微粒子2a
上に試料薄膜を形成することができ、試料保持面1a上
の位置によりイオン化量が大きく変化することがない。
第2図に示す状態、すなわち、基台1の試料保持面1a
上に金属微粒子2aが一様に付着した状態で、これを試
料台Aとして用意しておけば、測定時には従来の方法と
同様に、試料溶液3を滴下して乾燥させるという工程だ
けで、容易に多量のイオンを発生し得る試料を得ること
ができる。ここで、第2図の状態では、試料保持面1a
上に付着した金属微粒子2aは、この面をこする等、意
図的な外力を加えない限り、脱落しないことが判った。
なお、金属微粒子2aとしてはコバルトに限られること
なく任意の金属であってもよく、現在、鉄,ニッケル,
銅等が1000Å以下の微粒子に加工し得ることが知られて
いる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、試料保持面上
に、金属微粒子をコロイド化した溶液を塗布して乾燥さ
せた後、イオン化すべき固体試料の溶液を滴下させて乾
燥させるので、試料保持面上には一様に分散された金属
微粒子を介して、試料薄膜が形成されることになり、こ
の試料保持面上のどの位置にレーザ光を照射しても、多
量の試料イオンを発生させることができる。これによ
り、分析の再現性を向上させることができるとともに、
試料も節約することができる。
また、飛行時間型質量分析計の試料に本発明を適用する
場合、金属微粒子からのイオンが同時に多量に発生する
ことになり、分析時にはそのイオンのピークが再現性よ
く出現するので、これをキャリブレーション用シグナル
として利用することもできる。
更に、試料保持面に金属微粒子を一様に付着させてなる
ものを試料台Aとして用意しておけば、固体試料のイオ
ン化に当って、従来方法と全く同様な手順を実行するだ
けで、容易に多量のイオンを発生し得る試料を作成し得
ることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明実施例の手順を説明する図で
ある。 1……基台、1a……試料保持台 2……コロイド溶液、2a……金属微粒子 3……試料溶液、3a……試料薄膜 A……試料台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光の照射により試料からイオンを引
    出して分析部に導き、そのイオンの質量を求める分析計
    により、固体試料を分析するに当り、上記分析計に供す
    る試料を作成する方法であって、金属微粒子を媒液中に
    分散させてコロイド化し、そのコロイド溶液を所定の硬
    質材料の平面上に塗布して乾燥させた後、分析すべき固
    体試料の溶液を上記塗布面上に付着させて乾燥させるこ
    とを特徴とする、レーザイオン化質量分析計用試料作成
    方法。
  2. 【請求項2】レーザ光の照射により試料からイオンを引
    出して分析部に導き、そのイオンの質量を求める分析計
    において、分析すべき試料を保持するための台であっ
    て、所定の硬質材料製の基台に形成された平面状の試料
    保持面に、金属微粒子を一様に付着させたことを特徴と
    する、レーザイオン化質量分析計用試料台。
JP61128946A 1986-06-02 1986-06-02 レ−ザイオン化質量分析計用試料作成方法および試料台 Expired - Fee Related JPH0654286B2 (ja)

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