JPH0655121B2 - 霊芝液の製造方法及び霊芝液含有保健飲料の製造方法 - Google Patents
霊芝液の製造方法及び霊芝液含有保健飲料の製造方法Info
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- JPH0655121B2 JPH0655121B2 JP2330672A JP33067290A JPH0655121B2 JP H0655121 B2 JPH0655121 B2 JP H0655121B2 JP 2330672 A JP2330672 A JP 2330672A JP 33067290 A JP33067290 A JP 33067290A JP H0655121 B2 JPH0655121 B2 JP H0655121B2
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Description
本発明は保健飲料の製造方法に関し、詳しくは米麹の酵
素作用を施した霊芝抽出液を含有する保健飲料の製造方
法に関するものである。
素作用を施した霊芝抽出液を含有する保健飲料の製造方
法に関するものである。
霊芝は周知のごとく、古来有用な薬効成分を含む生薬と
して広く利用されているが、その熱水抽出液は強い苦味
成分を有するため、経常的に飲用するにはその苦味が大
きな弊害となっており、この苦味成分を除去するため
に、従来多くの方法が試みられているが、上記熱水抽出
液を飲料として製品化されたものは少ない。 これらの試みのうち、米麹を利用して霊芝の苦味成分を
除去するものとして、特開昭60−145075号公報
に霊芝の熱水抽出液に糖化終了後の甘酒を添加して上記
苦味を緩和する方法が開示されている。
して広く利用されているが、その熱水抽出液は強い苦味
成分を有するため、経常的に飲用するにはその苦味が大
きな弊害となっており、この苦味成分を除去するため
に、従来多くの方法が試みられているが、上記熱水抽出
液を飲料として製品化されたものは少ない。 これらの試みのうち、米麹を利用して霊芝の苦味成分を
除去するものとして、特開昭60−145075号公報
に霊芝の熱水抽出液に糖化終了後の甘酒を添加して上記
苦味を緩和する方法が開示されている。
上記従来技術に従って苦味成分を麹の酵素作用により除
去し、かつ変質しないで長期保存できる飲料とするに
は、次のような問題がある。 製品に甘酒が混入されていることから、その中にかな
りの量の米粒が残存し、半固形状を呈するため、流動性
のよい通常の飲料とはならない。 甘酒が強すぎるので清涼飲料として適していない。 この従来技術において採用されている、80℃に30
分間保持するという加熱殺菌条件では、耐熱性細菌を完
全に殺菌するには十分でなく、甘酒をそのまま含有する
上記製品は、米麹を原料とすることで、微生物の初発菌
数が多く、かつ耐熱性細菌であるバチルス属の細菌が殺
菌されない可能性がある。 苦味の緩和は単に甘さによるマスキング作用によるた
め、苦味を十分に除くことは困難である。 さらに、上記の80℃−30分という加熱条件下では
酵素が失活するため、苦味成分を甘酒中に残存酵素によ
って除去することは期待できない。また、たとえば加熱
処理後に甘酒中の酵素が活性のまま残って、その一部が
苦味成分の除去に関与したとしても甘酒中の他の種々の
酵素が製品に着色等を起こして、その品質を劣化させる
ので上記製品の商品価値が低下する。 本発明は、これらの問題のない、霊芝の熱水抽出液を基
材とする保健飲料を提供することを課題としている。 (研究に基づく知見事項) 本発明者らは、上述の問題に鑑みて種々研究を重ねた結
果、 (1)乾燥した霊芝の熱水抽出液に米麹の酵素抽出液を作
用させるか、あるいはこの熱水抽出液に米麹を加えて糖
化させると、霊芝の苦味成分は苦味のない成分に変換さ
れ、その結果、上記のように米麹の酵素液を作用させた
後の反応液または糖化後の糖化液を濾過することによっ
て得られた濾液は、苦味を感じさせないで、飲み易い保
健飲料となり得ること、及び (2)上記濾液に、120℃で4分間保持するか、または
これと同等以上の効力を有する加熱条件、すなわちF値
(加熱殺菌の致死値)が4分以上の加熱殺菌処理を施す
と、これらの濾液は完全に殺菌されると同時に、その中
の酵素も失活して、前記濾液は着色または味の変化等の
品質劣化を起こさずに、例えば30℃で1ケ月間にもわ
たり、長期間保存できることを見出した。 霊芝の苦味成分の主体は多糖類であることが知られてい
るが、米麹の酵素抽出液による多糖類の変換作用の分析
例を示せば以下のとおりである。 乾燥霊芝100gを沸騰まで加熱されている熱湯1,5
00m中で1時間煎じ、濾過することによって得られ
た霊芝抽出液90mおよび85mへ、米麹60gを
0.5%塩化ナトリウム水溶液300mに7〜8℃で
5時間保持させて得られた濾液(粗酵素液)10m及
び15mを添加し、それぞれ10%粗酵素液及び15
%粗酵素液とした後、50℃で24時間作用させた。こ
の得られた作用液の濾液1.5mへ、0.5モル炭酸
ナトリウムの0.05%フェリシアン化カリウム水溶液
2mを加え、沸騰下で15分間反応させた。 その反応液を急冷後、15,000回転/分で15分間
遠心分離を行った後、その上澄液の吸光度を波長420
nmで測定した結果、10%粗酵素液は0.81、15%
粗酵素液は0.92となった。この場合、吸光度が大に
なることは苦味成分の多糖類を構成しているグルコース
末端−CHO基が増加していることを意味し、多糖類の
分解率が増大していることを示す。すなわち、霊芝抽出
液への粗酵素液の添加量が10%から15%に増加する
と吸光度が0.81から0.92に増加することから、
米麹酵素の添加量により苦味成分が定量的に変換される
ことが認められた。
去し、かつ変質しないで長期保存できる飲料とするに
は、次のような問題がある。 製品に甘酒が混入されていることから、その中にかな
りの量の米粒が残存し、半固形状を呈するため、流動性
のよい通常の飲料とはならない。 甘酒が強すぎるので清涼飲料として適していない。 この従来技術において採用されている、80℃に30
分間保持するという加熱殺菌条件では、耐熱性細菌を完
全に殺菌するには十分でなく、甘酒をそのまま含有する
上記製品は、米麹を原料とすることで、微生物の初発菌
数が多く、かつ耐熱性細菌であるバチルス属の細菌が殺
菌されない可能性がある。 苦味の緩和は単に甘さによるマスキング作用によるた
め、苦味を十分に除くことは困難である。 さらに、上記の80℃−30分という加熱条件下では
酵素が失活するため、苦味成分を甘酒中に残存酵素によ
って除去することは期待できない。また、たとえば加熱
処理後に甘酒中の酵素が活性のまま残って、その一部が
苦味成分の除去に関与したとしても甘酒中の他の種々の
酵素が製品に着色等を起こして、その品質を劣化させる
ので上記製品の商品価値が低下する。 本発明は、これらの問題のない、霊芝の熱水抽出液を基
材とする保健飲料を提供することを課題としている。 (研究に基づく知見事項) 本発明者らは、上述の問題に鑑みて種々研究を重ねた結
果、 (1)乾燥した霊芝の熱水抽出液に米麹の酵素抽出液を作
用させるか、あるいはこの熱水抽出液に米麹を加えて糖
化させると、霊芝の苦味成分は苦味のない成分に変換さ
れ、その結果、上記のように米麹の酵素液を作用させた
後の反応液または糖化後の糖化液を濾過することによっ
て得られた濾液は、苦味を感じさせないで、飲み易い保
健飲料となり得ること、及び (2)上記濾液に、120℃で4分間保持するか、または
これと同等以上の効力を有する加熱条件、すなわちF値
(加熱殺菌の致死値)が4分以上の加熱殺菌処理を施す
と、これらの濾液は完全に殺菌されると同時に、その中
の酵素も失活して、前記濾液は着色または味の変化等の
品質劣化を起こさずに、例えば30℃で1ケ月間にもわ
たり、長期間保存できることを見出した。 霊芝の苦味成分の主体は多糖類であることが知られてい
るが、米麹の酵素抽出液による多糖類の変換作用の分析
例を示せば以下のとおりである。 乾燥霊芝100gを沸騰まで加熱されている熱湯1,5
00m中で1時間煎じ、濾過することによって得られ
た霊芝抽出液90mおよび85mへ、米麹60gを
0.5%塩化ナトリウム水溶液300mに7〜8℃で
5時間保持させて得られた濾液(粗酵素液)10m及
び15mを添加し、それぞれ10%粗酵素液及び15
%粗酵素液とした後、50℃で24時間作用させた。こ
の得られた作用液の濾液1.5mへ、0.5モル炭酸
ナトリウムの0.05%フェリシアン化カリウム水溶液
2mを加え、沸騰下で15分間反応させた。 その反応液を急冷後、15,000回転/分で15分間
遠心分離を行った後、その上澄液の吸光度を波長420
nmで測定した結果、10%粗酵素液は0.81、15%
粗酵素液は0.92となった。この場合、吸光度が大に
なることは苦味成分の多糖類を構成しているグルコース
末端−CHO基が増加していることを意味し、多糖類の
分解率が増大していることを示す。すなわち、霊芝抽出
液への粗酵素液の添加量が10%から15%に増加する
と吸光度が0.81から0.92に増加することから、
米麹酵素の添加量により苦味成分が定量的に変換される
ことが認められた。
本発明は、上記知見に基づいて発明されたもので、霊芝
の熱水抽出液を基材とし、かつ長期間の保存に耐える。
苦味のない霊芝液及び該霊芝液を添加した保健飲料を提
供することを目的とし、霊芝の熱水抽出液に米麹の酵素
液を作用させた後の反応液、あるいは前記熱水抽出液に
米麹を加えて糖化させた後の糖化液を濾過し、ついで、
これらの濾液に、120℃に4分間保持するか、又はこ
れと同等以上の効力を有する加熱条件に基づく処理等を
加えて殺菌処理を施すことにより霊芝液を取得すること
及び該霊芝液を飲料液に添加して霊芝液含有の保健飲料
を製造する方法を提供するものである。 (発明の具体的な説明) 本発明において用いられる霊芝の熱水抽出物は、例え
ば、1部の乾燥霊芝を10〜15部の水と共に0.5〜
2時間煮沸することによって得られる。 米麹の酵素液とは、米麹を水または水溶液中に浸漬し、
米麹中に含まれる色々な酵素群を浸出させることによっ
て得られ、アミラーゼ、プロテアーゼその他色々な酵素
群を含むものであって、それら酵素群の中の単一成分の
みから成るものではなく、例えば0.5%濃度の塩化ナ
トリウム水溶液100部に米麹10〜30部を混合した
ものを、5〜10℃に4〜5時間保持した後、この混合
物を濾過することによって得られた。 この酵素液は前記熱水抽出液100mに対して一般に
30〜300m、好ましくは150〜300m用い
られる。 霊芝の熱水抽出液に直接米麹を加えて、この米麹を糖化
させる場合は、前記熱水抽出液100mに対して米麹
を一般に10〜50g、好ましくは30〜50g加え
る。 霊芝の熱水抽出液に前記酵素液を作用させるには、これ
らの混合物を一般に50〜55℃において20〜24時
間保持し、そして前記熱水抽出液中で米麹を糖化させる
場合は、両者の混合物を一般に50〜55℃において2
0〜48時間保持する。 前記の反応液または糖化液を濾過することによって得ら
れた濾液には、その品質を長時間一定に保つために、1
20℃で4分間保持する条件の加熱殺菌処理が施され
る。この加熱殺菌処理の条件は、120℃で4分間保持
するのと同等以上の効果を与える他の条件、すなわちF
値4分以上という条件に代えることもできる。 本発明によって製造される保健飲料には、これを種々の
程よい、すなわち飲み易い飲料とするため、水、砂糖等
の甘味料、くえん酸等の酸味料、あるいは種々の飲料に
添加される添加物を適当に添加することができる。
の熱水抽出液を基材とし、かつ長期間の保存に耐える。
苦味のない霊芝液及び該霊芝液を添加した保健飲料を提
供することを目的とし、霊芝の熱水抽出液に米麹の酵素
液を作用させた後の反応液、あるいは前記熱水抽出液に
米麹を加えて糖化させた後の糖化液を濾過し、ついで、
これらの濾液に、120℃に4分間保持するか、又はこ
れと同等以上の効力を有する加熱条件に基づく処理等を
加えて殺菌処理を施すことにより霊芝液を取得すること
及び該霊芝液を飲料液に添加して霊芝液含有の保健飲料
を製造する方法を提供するものである。 (発明の具体的な説明) 本発明において用いられる霊芝の熱水抽出物は、例え
ば、1部の乾燥霊芝を10〜15部の水と共に0.5〜
2時間煮沸することによって得られる。 米麹の酵素液とは、米麹を水または水溶液中に浸漬し、
米麹中に含まれる色々な酵素群を浸出させることによっ
て得られ、アミラーゼ、プロテアーゼその他色々な酵素
群を含むものであって、それら酵素群の中の単一成分の
みから成るものではなく、例えば0.5%濃度の塩化ナ
トリウム水溶液100部に米麹10〜30部を混合した
ものを、5〜10℃に4〜5時間保持した後、この混合
物を濾過することによって得られた。 この酵素液は前記熱水抽出液100mに対して一般に
30〜300m、好ましくは150〜300m用い
られる。 霊芝の熱水抽出液に直接米麹を加えて、この米麹を糖化
させる場合は、前記熱水抽出液100mに対して米麹
を一般に10〜50g、好ましくは30〜50g加え
る。 霊芝の熱水抽出液に前記酵素液を作用させるには、これ
らの混合物を一般に50〜55℃において20〜24時
間保持し、そして前記熱水抽出液中で米麹を糖化させる
場合は、両者の混合物を一般に50〜55℃において2
0〜48時間保持する。 前記の反応液または糖化液を濾過することによって得ら
れた濾液には、その品質を長時間一定に保つために、1
20℃で4分間保持する条件の加熱殺菌処理が施され
る。この加熱殺菌処理の条件は、120℃で4分間保持
するのと同等以上の効果を与える他の条件、すなわちF
値4分以上という条件に代えることもできる。 本発明によって製造される保健飲料には、これを種々の
程よい、すなわち飲み易い飲料とするため、水、砂糖等
の甘味料、くえん酸等の酸味料、あるいは種々の飲料に
添加される添加物を適当に添加することができる。
ついで、実施例を参照して本発明を説明する。 実施例1: 米麹10gに0.5%塩化ナトリウム水溶液100m
を加えた混合物を時々かきまぜながら7〜8℃に5時間
保持することによって、米麹中の酵素を上記水溶液中に
浸出させ、この浸出混合物を濾過することによって得ら
れた濾液を酵素液(国税庁所定分析法注解)として用い
た。 ついで、沸点まで加熱されている熱湯1000m中で
乾燥霊芝100gを1時間煎じることによって得られた
霊芝熱水抽出液に上記酵素液を加えた後、表1に示され
る条件の下で、霊芝抽出液に酵素反応を受けさせた。ま
た、比較のため、上記酵素液の代わりに、市販の酵素剤
(糸状菌起源)を用いて、上記霊芝抽出液に酵素反応を
起こさせた。 以上のようにそれぞれ酵素剤を作用させて得られた各反
応液を濾過し、それらの濾液からなる本発明試料1〜3
及び比較試料1〜4の苦味を官能試験により評価して、
その苦味の程度を、苦味が全く減っていない(++);
苦味が幾分減っている(+);苦味が僅かに残っている
(±);苦味が感じられない(−)の段階で表して、こ
れらの結果を表1に合わせて示した。 表1に示される結果から、霊芝抽出物中の苦味成分の主
体をなす多糖類は、米麹の酵素液によって作用を受ける
のに対し、市販酵素剤では全く作用を受けないことがわ
かる。ここで用いた市販酵素剤はいずれもその起源が糸
状菌であって、アミラーゼ及びプロテアーゼ力価の高い
ものもある。特にコクラーゼとグルコザイムの起源は米
麹の種麹として使用されるAspergillus oryzaeと同系統
であるにもかかわらず、単独では苦味成分を変換する作
用がみられなかった。本発明の米麹酵素液を用いた場
合、残存する苦味の程度は概ね酵素液の使用割合が大き
くなるほど小さくなる傾向が官能評価によりみられた。
この原因として、米麹はアミラーゼ及びプロテアーゼ以
外の色々な酵素を含んでいるため、これらの酵素群が複
合して苦味成分に有効に作用するものと考えられる。な
お、霊芝抽出液へ米麹酵素液を作用させて、苦味成分を
変換した濾液は飲料として甘味に欠けるため、ハチミツ
等の甘味物質を適宜添加した飲料としてもよい。これら
のものはF値4分以上の加熱を施しても、軽減された苦
味と適度な甘味を十分保有して、飲料として供するのに
適した味を有する。 実施例2: 乾燥した霊芝をミキサーで粉砕したもの(水分濃度1
3.3%)250gへ、3.7(約15倍)の熱水を
加え、この混合物を2時間煮沸後、ろ紙(NO.2)で濾
過し2の濾液を得る。この濾液はpH=4.40で強い
苦味成分を有する。この霊芝抽出液を400mずつに
分け、その各々に米麹(水分濃度23%)を次の試験区
に示すような割合で添加する。 試験区抽出液400m+米麹200g、抽出液4
00m+米麹150g、抽出液400m+米麹1
00g、抽出液400m+米麹50g、各試験区の
ものを500mビーカーに入れ、ビーカーの口をサラ
ンラップで覆い、55℃で24時間糖化させた糖化液を
ろ紙で濾過する。このようにして得られた各濾液のpH、
糖度、着色度及び生菌数を測定して、その結果を表2に
示した。 糖化終了後、糖度9.0〜24.0%、着色度が吸光度
1.0以下の透明な糖化液がえられる。 また、上記の55℃−24時間の糖化条件は細菌の生育
にとって、厳しい条件であるにもかかわらず、いずれの
試験区でも細菌は残存した。 さらに、80℃−30分間加熱後の生菌数を試験区〜
の濾液各1mについて測定した結果、そのコロニー
はグラム当たり試験区で30〜40個、試験区で2
0〜25個、試験区で3〜4個、試験区で1〜2個
であった。従って、この加熱条件では米麹を用いた糖化
液中の細菌を完全に殺菌することはできないことがわか
った。 そこで、上記各濾液について120℃−4分間(達圧7
分間、後圧15分間)のオートクレーブ処理による加熱
処理を施した結果、表3に示されるようにいずれの試験
区においても生菌は検出されなかった。 また、この120℃−4分間の加熱処理を施しても、p
H、糖度及び着色度はいずれも加熱前に比較して殆ど変
化しなかった。 なお、加熱処理を120℃で5〜10分間すなわちF値
を4分以上とした場合、その着色度は120℃−4分間
の条件に比較して大となるが、pH及び糖度は差はなく、
官能評価においても飲料として十分適用できるものであ
る。120℃−4分間加熱処理を施した濾液を15人の
パネラーによる官能試験で評価したところ、表4に示さ
れるように、飲料として適しているとの評価を得た。 さらに、120℃−4分間加熱した濾液を1カ月間常温
で貯蔵する保蔵試験を実施したところ、各濾液に変化は
認められなかった。
を加えた混合物を時々かきまぜながら7〜8℃に5時間
保持することによって、米麹中の酵素を上記水溶液中に
浸出させ、この浸出混合物を濾過することによって得ら
れた濾液を酵素液(国税庁所定分析法注解)として用い
た。 ついで、沸点まで加熱されている熱湯1000m中で
乾燥霊芝100gを1時間煎じることによって得られた
霊芝熱水抽出液に上記酵素液を加えた後、表1に示され
る条件の下で、霊芝抽出液に酵素反応を受けさせた。ま
た、比較のため、上記酵素液の代わりに、市販の酵素剤
(糸状菌起源)を用いて、上記霊芝抽出液に酵素反応を
起こさせた。 以上のようにそれぞれ酵素剤を作用させて得られた各反
応液を濾過し、それらの濾液からなる本発明試料1〜3
及び比較試料1〜4の苦味を官能試験により評価して、
その苦味の程度を、苦味が全く減っていない(++);
苦味が幾分減っている(+);苦味が僅かに残っている
(±);苦味が感じられない(−)の段階で表して、こ
れらの結果を表1に合わせて示した。 表1に示される結果から、霊芝抽出物中の苦味成分の主
体をなす多糖類は、米麹の酵素液によって作用を受ける
のに対し、市販酵素剤では全く作用を受けないことがわ
かる。ここで用いた市販酵素剤はいずれもその起源が糸
状菌であって、アミラーゼ及びプロテアーゼ力価の高い
ものもある。特にコクラーゼとグルコザイムの起源は米
麹の種麹として使用されるAspergillus oryzaeと同系統
であるにもかかわらず、単独では苦味成分を変換する作
用がみられなかった。本発明の米麹酵素液を用いた場
合、残存する苦味の程度は概ね酵素液の使用割合が大き
くなるほど小さくなる傾向が官能評価によりみられた。
この原因として、米麹はアミラーゼ及びプロテアーゼ以
外の色々な酵素を含んでいるため、これらの酵素群が複
合して苦味成分に有効に作用するものと考えられる。な
お、霊芝抽出液へ米麹酵素液を作用させて、苦味成分を
変換した濾液は飲料として甘味に欠けるため、ハチミツ
等の甘味物質を適宜添加した飲料としてもよい。これら
のものはF値4分以上の加熱を施しても、軽減された苦
味と適度な甘味を十分保有して、飲料として供するのに
適した味を有する。 実施例2: 乾燥した霊芝をミキサーで粉砕したもの(水分濃度1
3.3%)250gへ、3.7(約15倍)の熱水を
加え、この混合物を2時間煮沸後、ろ紙(NO.2)で濾
過し2の濾液を得る。この濾液はpH=4.40で強い
苦味成分を有する。この霊芝抽出液を400mずつに
分け、その各々に米麹(水分濃度23%)を次の試験区
に示すような割合で添加する。 試験区抽出液400m+米麹200g、抽出液4
00m+米麹150g、抽出液400m+米麹1
00g、抽出液400m+米麹50g、各試験区の
ものを500mビーカーに入れ、ビーカーの口をサラ
ンラップで覆い、55℃で24時間糖化させた糖化液を
ろ紙で濾過する。このようにして得られた各濾液のpH、
糖度、着色度及び生菌数を測定して、その結果を表2に
示した。 糖化終了後、糖度9.0〜24.0%、着色度が吸光度
1.0以下の透明な糖化液がえられる。 また、上記の55℃−24時間の糖化条件は細菌の生育
にとって、厳しい条件であるにもかかわらず、いずれの
試験区でも細菌は残存した。 さらに、80℃−30分間加熱後の生菌数を試験区〜
の濾液各1mについて測定した結果、そのコロニー
はグラム当たり試験区で30〜40個、試験区で2
0〜25個、試験区で3〜4個、試験区で1〜2個
であった。従って、この加熱条件では米麹を用いた糖化
液中の細菌を完全に殺菌することはできないことがわか
った。 そこで、上記各濾液について120℃−4分間(達圧7
分間、後圧15分間)のオートクレーブ処理による加熱
処理を施した結果、表3に示されるようにいずれの試験
区においても生菌は検出されなかった。 また、この120℃−4分間の加熱処理を施しても、p
H、糖度及び着色度はいずれも加熱前に比較して殆ど変
化しなかった。 なお、加熱処理を120℃で5〜10分間すなわちF値
を4分以上とした場合、その着色度は120℃−4分間
の条件に比較して大となるが、pH及び糖度は差はなく、
官能評価においても飲料として十分適用できるものであ
る。120℃−4分間加熱処理を施した濾液を15人の
パネラーによる官能試験で評価したところ、表4に示さ
れるように、飲料として適しているとの評価を得た。 さらに、120℃−4分間加熱した濾液を1カ月間常温
で貯蔵する保蔵試験を実施したところ、各濾液に変化は
認められなかった。
上記のとおり本発明によれば、霊芝の有効成分を含有
し、長期の保存が可能であり、かつ苦味のない霊芝液及
び霊芝液含有保健飲料が製造できる。
し、長期の保存が可能であり、かつ苦味のない霊芝液及
び霊芝液含有保健飲料が製造できる。
Claims (5)
- 【請求項1】霊芝の熱水抽出液に、米麹を水または水溶
液中に浸漬し、米麹中に含まれる色々な酵素群を浸出さ
せることによって得られた米麹の酵素液を添加して作用
させ、ついで得られた作用反応液を濾過した後、該濾液
を殺菌処理して霊芝液を得ることを特徴とする霊芝液の
製造方法。 - 【請求項2】霊芝の熱水抽出液に米麹を加えて糖化さ
せ、ついで得られた糖化液を濾過し、該濾液を殺菌処理
して霊芝液を得ることを特徴とする霊芝液の製造方法。 - 【請求項3】糖化液の濾液の糖度が10〜25%である
ことを特徴とする請求項2記載の霊芝液の製造方法。 - 【請求項4】殺菌処理が、120℃、4分間の加熱処理
またはこれと同等以上の効力を有する加熱処理により行
われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載の霊芝液の製造方法。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の霊芝
液を飲料液に添加混合することを特徴とする霊芝液含有
保健飲料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2330672A JPH0655121B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 霊芝液の製造方法及び霊芝液含有保健飲料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2330672A JPH0655121B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 霊芝液の製造方法及び霊芝液含有保健飲料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04200374A JPH04200374A (ja) | 1992-07-21 |
| JPH0655121B2 true JPH0655121B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=18235297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2330672A Expired - Fee Related JPH0655121B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 霊芝液の製造方法及び霊芝液含有保健飲料の製造方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JPH0655121B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2777073B2 (ja) * | 1994-12-02 | 1998-07-16 | 有限会社荻田バイオ・サイエンス研究所 | 霊芝エキスの低温抽出方法と、その低温抽出霊芝エキスを混合した飲料液 |
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-
1990
- 1990-11-30 JP JP2330672A patent/JPH0655121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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