JPH0655640U - 加熱殺菌可能な液体医薬容器 - Google Patents
加熱殺菌可能な液体医薬容器Info
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- JPH0655640U JPH0655640U JP115293U JP115293U JPH0655640U JP H0655640 U JPH0655640 U JP H0655640U JP 115293 U JP115293 U JP 115293U JP 115293 U JP115293 U JP 115293U JP H0655640 U JPH0655640 U JP H0655640U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】透明性、耐熱性及び排液性に優れると共に、L
−LDPEを用いて押出ブロー成形した場合にもシャー
クスキンの発生が防止された外観特性に優れた液体医薬
容器を提供する。 【構成】メルトフローレートが0.1乃至2.5g/1
0min の線状低密度ポリエチレン基体と、メルトフロー
レートが3乃至12g/10min の線状低密度ポリエチ
レンの外表面層との同時押出積層体のブロー成形物から
成ることを特徴とする加熱殺菌可能な液体医薬用軟質容
器である。
−LDPEを用いて押出ブロー成形した場合にもシャー
クスキンの発生が防止された外観特性に優れた液体医薬
容器を提供する。 【構成】メルトフローレートが0.1乃至2.5g/1
0min の線状低密度ポリエチレン基体と、メルトフロー
レートが3乃至12g/10min の線状低密度ポリエチ
レンの外表面層との同時押出積層体のブロー成形物から
成ることを特徴とする加熱殺菌可能な液体医薬用軟質容
器である。
Description
【0001】
本考案は、加熱殺菌可能な液体医薬用軟質容器に関し、より詳細には、透明性 、排液性、耐熱性、外観特性に優れた液体医薬容器に関する。
【0002】
従来、輸液、注射液等の液体医薬のための容器として、ガラス製容器が使用さ れていたが、耐衝撃性に劣ると共に取扱いに不便であるため、ポリオレフィン等 の合成樹脂の容器が提案されていた(特開平1−249057号公報)。 合成樹脂から成る容器として、プロピレン系樹脂から成るものが広く使用され ていたが、ポリプロピレンを用いた容器は硬く、排液性に難点があり、また溶融 押出時の熱安定性の面から酸化防止剤が必須であり、医薬液への溶出の問題があ る。
【0003】 このような観点より、排液性に優れ、酸化防止剤等の添加剤を配合しなくても 押出ブロー成形により容器を成形できる特定密度のポリエチレンが用いられるに 至っているが、ポリエチレンから成る容器であっても、例えば高密度ポリエチレ ンを用いた場合には耐熱性は優れるが、透明性及び柔軟性に劣ったものとなり、 また低密度ポリエチレンを用いたものは、柔軟性と透明性は優れるが耐熱性に劣 ったものになる。
【0004】
ポリエチレンのこのような欠点を解決するものとして、エチレンとα−オレフ ィンの共重合体である線状低密度ポリエチレン(以下、単にL−LDPEという )を用いたものも知られている(特開平3−94756号公報)。 L−LDPEは分子量分布が狭いため、これを用いた容器は、透明性及び耐熱 性に優れるという利点を奏するものである一方、押出ブロー成形により成形物表 面にシャークスキンと呼ばれるスジが発生しやすく、外観特性に劣るという問題 があった。 このようなシャークスキンの発生は、押出成形時の剪断力に影響するため、L −LDPEのように高速剪断領域で溶融粘度が大きいものを、押出成形によって 成形した容器は、特にこの傾向が顕著である。
【0005】 シャークスキンを防止する方法としては、ダイスにテフロンコーティングを施 したり、またL−LDPEに低密度ポリエチレン(LDPE)を配合することが 行われているが、前者の方法ではテフロンコーティングの寿命が短いため生産性 に劣り、後者の方法では成形容器の耐熱性が劣るようになるという問題があった 。 従って本考案の目的は、透明性及び耐熱性に優れると共に、L−LDPEを用 いて押出ブロー成形した場合にもシャークスキンの発生が防止された外観特性に 優れた液体医薬容器を提供するにある。
【0006】
本考案によれば、メルトフローレートが0.1乃至2.5g/10min の線状 低密度ポリエチレン基体と、メルトフローレートが3乃至12g/10min の線 状低密度ポリエチレンの外表面層との同時押出積層体のブロー成形物から成るこ とを特徴とする加熱殺菌可能な液体医薬容器が提供される。 本考案においては、外表面層と最内層との間に本考案の容器を成形する際に生 じた線状低密度ポリエチレンのスクラップ樹脂層を設けることもできる。
【0007】
L−LDPEから成る押出ブロー成形容器に、シャークスキンが発生しやすい のは、L−LDPEは高剪断速度領域において溶融粘度が通常の低密度ポリエチ レン等に比して高いため、1000sec-1 付近の剪断速度で行われる押出成形で は溶融粘度が高く、溶融樹脂の流動性が劣ることに起因する。 一方、シャークスキンを防止するために、流動性が高い、すなわちメルトフロ ーレートの高いL−LDPEを使用すれば、押出ブロー成形時にパリソンのドロ ーダウンが著しく大きく、ブロー成形ができなくなり、また引張破壊強さ(Kg/cm 3 )、引張破壊伸び(%)、引張衝撃強度(Kg・cm/cm2) に劣るようになり、容器と しての十分な強度が得られないことになる。
【0008】 そこで、本考案においては、容器としての強度を左右する基体にメルトフロー レートの低いL−LDPEを用い、容器としての外観特性を左右する外表面層に メルトフローレートの高いL−LDPEを用いて、これらを同時押出しにより積 層体としてブロー成形することにより、L−LDPE特有の優れた透明性及び耐 熱性を有し、ブロー成形性に優れ且つ容器としての強度を備えると共に、押出ブ ロー成形によってシャークスキンを生じることも有効に防止することができるの である。
【0009】 本考案において、容器基体と成るL−LDPEは、メルトフローレート(ASTM D-1238E )が0.1乃至2.5g/10min 、特に0.3乃至2g/10min の 範囲にあることが好ましい。メルトフローレートが0.1g/10min 未満では 押出機のモーター負荷が大きくなると共に成形サイクルも長くなり、一方2.5 g/10min より大きいと、基体として要求される機械的強度及びブロー成形性 に劣るからである。 また容器外表面と成るL−LDPEは、メルトフローレートが3乃至12g/ 10min 、特に4乃至8g/10min の範囲にあることが好ましい。メルトフロ ーレートが3g/10min 未満では十分な流動性が得られずシャークスキンの発 生を有効に防止できなくなり、一方12g/10min より大きいとゲルが発生し たり、ドローダウンが大きくなり偏肉をもたらすおそれがあるからである。
【0010】 本考案の液体医薬容器の一例を示す図1において、全体を1で示す液体医薬容 器は、口部2から連なる肩部3、内容物たる薬液が収容される胴部4、及び底部 5から成っている。口部2の上部は水平に切断後、後述する栓体を接続できるよ うに仕上げられる。 底部5には、容器本体と一体に設けられた懸垂部6が設けられ、この懸垂部6 がスタンド等に吊下げられて口部2が下方となって内容物の注出が行われる。
【0011】 図1のX−X線断面図である図2から明らかなように、図1に示す本考案の一 例の容器は互いに同一形状である正面7及び背面8を重ね合わせたような形状で あり、内容物が充填されている状態では、図2に示すような木の葉型の断面形状 となるが、使用後には正面7及び背面8が重ね合わされて、断面は線状に近くな り、容器自体が平らとなって縮小化することができる。勿論断面形状は図2に示 すものに限定されず、円形状のものでもよい。 本考案の液体医薬容器の一例の側壁断面の拡大図である図3において、基体と なるメルトフローレートが0.1乃至2.5g/10min のL−LDPEの内面 側層9に、メルトフローレートが3乃至12g/10min のL−LDPEの層1 0が外表面層として積層されている。
【0012】
本考案の液体医薬容器は、従来公知の押出ブロー成形により成形することがで きる。すなわち、基体及び外表面層と成るそれぞれの溶融L−LDPEを押出ノ ズルから押出して積層し、先ずパイプ状のパリソンを作成し、このパリソンをブ ロー成形金型で、挟んで圧縮流体を吹込み、図1の所定形状に成形される。次い で前述のように口部の上部は切断後仕上げられる。 内容物である輸液を口部から充填し、次いで口部を栓体で密封して成形される 。栓体としては、これに限定されるものではないが、例えばゴム栓を内包する栓 体(実公平4−26363号公報等)を用いることができる。
【0013】 ブロー成形終了後の容器の口部と底部には、一般にバリと呼ばれる不要部分が 連結しており、これらを取り除いて製品化されるわけであるが、本考案の容器に おいては成形時に生じるこのバリから成るスクラップ樹脂を再利用することもで きる。この場合には、スクラップ樹脂は表面層に出ないように、例えば、図4に 示すように基体と成るメルトフローレートが0.1乃至2.5g/10min のL −LDPEの内面層9と外表面層となるメルトフローレートが3乃至12g/1 0min のL−LDPEの層10の間に中間層11となるように、また図5に示す ようにメルトフローレートが0.1乃至2.5g/10min のL−LDPEの層 9a及び9bの間に中間層として設けられ、メルトフローレートが3乃至12g /10min のL−LDPEを外表面層10として同時押出積層体にすることがで きる。
【0014】 基体の厚さは100乃至1000μm、特に200乃至800μmの範囲、外 表面層の厚さは5乃至100μm、特に10乃至50μmの範囲にあるのが好ま しい。 スクラップ樹脂層を設ける場合は、スクラップ樹脂層の厚さが基体の総厚さに に対して50%以下であることが望ましい。
【0015】 本考案に用いる線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)はエチレンとα−オ レフィンの共重合体であり、α−オレフィンとしては、炭素数が4乃至8の範囲 にあるものが好ましく、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等を挙げることができる。 またL−LDPEは、密度(ASTM D-1505 )が0.918乃至0.930g/ cm3 の範囲にあることが特に好ましい。密度が上記範囲より小さい時は、容器の 耐熱性が低下し、上記範囲よりも大きいと、透明性が損なわれるからである。
【0016】
線状低密度ポリエチレン基体と線状低密度ポリエチレン外表面層として、表1 に示す材料及び構成の組合せで、口径27mmφ、ボトル高さ235mm(口部2及 び懸垂部6を含む)、胴長径125mm、胴短径40mm寸法で、胴中央壁部平均厚 み350μm、満注内容積600mlのボトル(バッグ)をブロー成形した。 基体材料用押出機としてL/D=25の65mm径押出機を使用し、外表面層用 押出機としてL/D=25の40mm径押出機を使用した。押出機の設定温度はい ずれの押出機もフィードゾーンは160℃、圧縮ゾーンは185℃、メタリング ゾーンは210℃、またダイヘッドは215℃に設定して、パリソンの押出しを 行った。押出されたパリソンはパリソン下端部をプレピンチ後プレブローし、パ リソンが所望の長さになったら割金型で挟み5Kg/cm2の圧縮空気を注入して8秒 間の冷却後、割金型を開き成形ボトルを取出した。 表1より明らかなように、本発明の容器は成形性、外観性に極めて優れている ことがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】
本考案によれば、メルトフローレートが0.1乃至2.5g/10min の線状 低密度ポリエチレン基体と、メルトフローレートが3乃至12g/10min の線 状低密度ポリエチレンの外表面層との同時押出積層体から成るブロー成形容器は 、耐熱性及び透明性に優れており、しかもシャークスキンの発生も防止され外観 も優れている。
【提出日】平成5年3月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【0017】
【表1】
【図1】本考案の容器の一例を示す図である。
【図2】図1のX−X線断面図を示す図である。
【図3】本考案の容器の側壁断面の一例を示す図であ
る。
る。
【図4】本考案の容器の側壁断面の一例を示す図であ
る。
る。
【図5】本考案の容器の側壁断面の一例を示す図であ
る。
る。
1 液体医薬容器 2 口部 3 肩部 4 胴部 5 底部 5 懸垂部 7 正面 8 背面 9 MFRが0.1乃至2.5g/10min のL−L
DPEの層 10 MFRが3乃至12g/10min のL−LDPE
の層 11 スクラップ樹脂の層
DPEの層 10 MFRが3乃至12g/10min のL−LDPE
の層 11 スクラップ樹脂の層
Claims (3)
- 【請求項1】メルトフローレートが0.1乃至2.5g
/10min の線状低密度ポリエチレン基体と、メルトフ
ローレートが3乃至12g/10min の線状低密度ポリ
エチレンの外表面層との同時押出積層体のブロー成形物
から成ることを特徴とする加熱殺菌可能な液体医薬容
器。 - 【請求項2】基体の線状低密度ポリエチレンが0.91
8乃至0.930g/cm3 の密度を有するものである請
求項1記載の容器。 - 【請求項3】メルトフローレートが0.1乃至2.5g
/10min の線状低密度ポリエチレン基体と、メルトフ
ローレートが3乃至12g/10min の線状低密度ポリ
エチレンの外表面層、外表面層と最内層との間に位置す
る線状低密度ポリエチレンのスクラップ樹脂層との同時
押出積層体のブロー成形物から成ることを特徴とする加
熱殺菌可能な液体医薬容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP115293U JP2510066Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 加熱殺菌可能な液体医薬容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP115293U JP2510066Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 加熱殺菌可能な液体医薬容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655640U true JPH0655640U (ja) | 1994-08-02 |
| JP2510066Y2 JP2510066Y2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=11493465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP115293U Expired - Fee Related JP2510066Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 加熱殺菌可能な液体医薬容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510066Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001253426A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 軽量スクイズボトル |
| JP2014133765A (ja) * | 2008-05-30 | 2014-07-24 | Santen Pharmaceut Co Ltd | 高眼圧症及び緑内障を治療するための方法及び組成物 |
| JP2015199499A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | 積水成型工業株式会社 | 帯電防止性樹脂容器 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6163952B2 (ja) * | 2013-08-08 | 2017-07-19 | 東ソー株式会社 | ポリエチレン製積層体およびそれよりなる医療容器 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP115293U patent/JP2510066Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2014133765A (ja) * | 2008-05-30 | 2014-07-24 | Santen Pharmaceut Co Ltd | 高眼圧症及び緑内障を治療するための方法及び組成物 |
| JP2016065095A (ja) * | 2008-05-30 | 2016-04-28 | 参天製薬株式会社 | 高眼圧症及び緑内障を治療するための方法及び組成物 |
| US9999593B2 (en) | 2008-05-30 | 2018-06-19 | Santen Pharmaceutical Co., Ltd. | Method and composition for treating ocular hypertension and glaucoma |
| JP2018154656A (ja) * | 2008-05-30 | 2018-10-04 | 参天製薬株式会社 | 高眼圧症及び緑内障を治療するための方法及び組成物 |
| JP2020073574A (ja) * | 2008-05-30 | 2020-05-14 | 参天製薬株式会社 | 高眼圧症及び緑内障を治療するための方法及び組成物 |
| JP2015199499A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | 積水成型工業株式会社 | 帯電防止性樹脂容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2510066Y2 (ja) | 1996-09-11 |
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