JPH10245026A - ダイレクトブローボトル - Google Patents

ダイレクトブローボトル

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JPH10245026A
JPH10245026A JP4871997A JP4871997A JPH10245026A JP H10245026 A JPH10245026 A JP H10245026A JP 4871997 A JP4871997 A JP 4871997A JP 4871997 A JP4871997 A JP 4871997A JP H10245026 A JPH10245026 A JP H10245026A
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JP
Japan
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layer
aliphatic polyketone
bottle
direct blow
core layer
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Withdrawn
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JP4871997A
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English (en)
Inventor
Junji Yoshii
詢二 吉井
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Kureha Corp
Kureha Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kureha Corp
Kureha Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品が充填されるブローボトル容器の材料の
樹脂として、従来エチレン−ビニルアルコール共重合体
(EVOH)が使用されていた。この樹脂からブローボ
トルを形成する工程において、樹脂を溶融して押出すと
きにゲル状になりやすく、加工しにくい。またガラス転
移点が高いため、低温落体強度が弱い。 【解決手段】 COとC24が交互直鎖状に結合された
構造の脂肪族ポリケトンから成る芯層6の、表裏両側に
オレフィン系樹脂から成る内層4および外層8を接着し
た多層積層体3を材料として、ダイレクトブローボトル
1を形成する。芯層6の脂肪族ポリケトンは、溶融押出
し時にゲル状になりにくく、加工しやすい。また熱安定
性も良く、落体強度も強い。また、酸素ガスバリヤー
性、保香性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の樹脂が積層さ
れた多層積層体をブロー成形して成るダイレクトブロー
ボトルに係り、加工性がよく、且つ良好な酸素ガスバリ
ヤー性と低温落体強度を有するダイレクトブローボトル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケチャップやマヨネーズなどの食
品充填用の容器として、酸素ガスバリヤー性樹脂を芯層
とした多層積層体から成るブローボトルが使用されてい
る。このブローボトルの材料として、例えば特開昭61
−233537号公報には、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体(EVOH)などの酸素ガスバリヤー性樹脂
を芯層とし、この芯層の表裏両側に、接着性樹脂層を介
して、ポリプロピレン(PP)が積層接着された多層積
層体を使用することが示されている。また、特開昭63
−237924号公報には、PPとEVOHから成る多
層構造のブローボトルを製造する際に生じるパリソンや
ボトルの成形不良品などのスクラップを回収し、このス
クラップから再生層(リグラインド層)を形成し、この
再生層を利用してボトルを形成することが開示されてい
る。
【0003】ブローボトルの製造工程では、多層積層体
が加熱溶融されて、溶融押出し機のノズル等から押出さ
れて、チューブ状のパリソンとされ、このパリソンが金
型のキャビティ(空間)内に入れられる。金型に入れら
れたパリソンの内部に冷却されたエアーを吹き込み、パ
リソン内部を膨らませると、多層樹脂材料が金型の内壁
に密着し、金型の内壁の形に沿った形状の中空ボトルが
成形される。その後、この中空ボトルは金型内で冷却さ
れ、金型から冷却されたボトルが取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このブローボトルの材
料である多層積層体において、芯層として使用されてい
るEVOHは、酸素ガスバリヤー性に優れているため、
ボトル内に充填されているケチャップやマヨネーズなど
の食品の酸化を防止でき、また保香性が良く、内容物の
香りを長期間保つことができる。しかし、EVOHは熱
安定性が必ずしも良好ではなく、ブローボトル成形時に
おいて、前記多層積層体を加熱溶融して押出す時に、ゲ
ルが発生しやすい。また、前記EVOHおよびPP等の
スクラップから再生された再生層を押出す時にも、ゲル
が発生しやすい。このため、溶融した樹脂を押出してチ
ューブ状のパリソンを形成しにくく、またパリソンから
ボトルをブロー成形するときの加工性も良くない。ま
た、EVOHのガラス転移点は高く、EVOH中のエチ
レンの含有率が20モル%から60モル%のものでは、
約75℃から55℃であり、例えばEVOH中のエチレ
ンの含有量が32モル%のものでは約60℃である。よ
って、EVOHの低温落体強度は弱く、このEVOHを
含む前記多層積層体から成形されたボトルは、耐衝撃性
などの強度の点で十分なものではなかった。
【0005】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、成形加工しやすく、また酸素ガスバリヤー性およ
び保香性に優れ、且つ耐熱性、低温落体強度などのボト
ル物性に優れたダイレクトブローボトルを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、オレフィン系
樹脂から成る内層および外層と、内層と外層の間に介装
される芯層とを含む多層材料から成形されたダイレクト
ブローボトルにおいて、前記芯層が、脂肪族ポリケトン
から成ることを特徴とするものである。
【0007】前記芯層は、一酸化炭素とエチレンがほぼ
交互に直鎖状に共重合した脂肪族ポリケトンから成るも
のである。
【0008】また、前記芯層は、脂肪族ポリケトン中の
カルボニル基が還元された水添脂肪族ポリケトンから形
成されていてもよい。この場合、水添脂肪族ポリケトン
におけるカルボニル基の水素転化率は、少なくとも50
%以上であり、または好ましくは70%以上、さらに好
ましくは95%程度である。
【0009】また、前記芯層と内層の間または芯層と外
層との間の少なくとも一方に、熱可塑性樹脂のスクラッ
プからなるリグラインド層が介装されていてもよい。
【0010】脂肪族ポリケトンとは、一般にオレフィン
(Cn2n)とCOとが共重合されたポリマーである。
本発明のダイレクトブローボトルにおいて、芯層に使用
される脂肪族ポリケトンは、一酸化炭素(CO)とエチ
レン(C24)がほぼ交互につながった交互直鎖構造
(リニアー構造)の樹脂である。この脂肪族ポリケトン
中のCOとC24の含有率は一般に1:1である。
【0011】脂肪族ポリケトンは、例えば、第8族のパ
ラジューム金属の化合物の触媒を使用することにより、
製造される。この触媒は、メタロセン触媒のシクロペン
タジエンをリン(P)で置き換えた構造によく似た構造
を有するものである。この方法においては、前記パラジ
ューム金属化合物触媒の溶液の中にガス状のエチレン
と、ガス状の一酸化炭素を吹き込むことにより、共重合
体(脂肪族ポリケトン)を製造できる。このように、脂
肪族ポリケトンは安価なCOとC24を主原料としてい
るため、安価な材料である。本発明の脂肪族ポリケトン
の製造方法はこの方法に限るものではなく、他の方法を
用いて製造してもよい。
【0012】この脂肪族ポリケトンの加工性をさらに良
くするために、C24の代わりにマイナー成分としてプ
ロピレンやブテンを共重合させた分子を含む脂肪族ポリ
ケトンを使用することが好ましい。脂肪族ポリケトンの
ホモポリマーの融点は、約270℃であるが、プロピレ
ンやブテンを共重合させることにより、融点を180℃
から240℃に下げることができる。また、脂肪族ポリ
ケトンは、ガラス転移点が低い。
【0013】前記芯層として、脂肪族ポリケトンのカル
ボニル基を還元し、カルボニル基をヒドロキシメチレン
に転化した水添脂肪族ポリケトンを使用してもよい。こ
の水添脂肪族ポリケトンにおいて、カルボニル基の水素
転化率は少なくとも50%、好ましくは70%以上、さ
らに好ましくは95%程度である。
【0014】前記内層および外層は、防湿性、透明性に
優れたオレフィン系樹脂から形成されており、例えば低
密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状超低密度ポリエ
チレン(VLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L
LDPE)、またはアイソタクチックポリプロピレン
(IPP)やシンジオタクチックポリプロピレン(SP
P)から形成されている。特に好ましくは、低吸湿性で
熱可塑性で且つ透明性の良いIPPの範疇に入るエチレ
ン−プロピレン共重合体を使用するとよい。内層および
外層はこれらのオレフィン系樹脂のうち同種のもので形
成されていてもよいが、異なる種類のもので形成されて
いてもよい。この内層および外層により、多層積層体の
透明性が増し、また酸素ガスバリヤー性も更に良くな
る。
【0015】また、各層を接着するための接着性樹脂層
は、カルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体
等の公知の接着性樹脂で形成され、例えば無水マレイン
酸変性オレフィン系樹脂などが使用される。接着性樹脂
層は1種の樹脂のみから形成してもよいが、2種以上の
樹脂を混合したものから形成してもよい。
【0016】また、少なくとも内層と芯層との間または
外層と芯層との間に、ボトル製造工程で発生するスクラ
ップからなるリグラインド層を介装させるとよい。この
リグラインド層は、熱可塑性樹脂から成形品を製造する
工程において生じたスクラップを破砕または粉砕した再
生材料から形成されている。前記リグラインド層を、内
層と芯層の間および芯層と外層の間の双方に設けてもよ
い。
【0017】この多層積層体からダイレクトブロー成形
方法により、未延伸のダイレクトブローボトルが形成さ
れる。
【0018】また、芯層の脂肪族ポリケトンは、酸素ガ
スバリヤー性、および保香性が良い。さらに、内外層の
オレフィン系樹脂は防湿性に優れている。このため、ボ
トルの内容物の酸化等による品質の劣化を防止でき、保
存性の優れたものとなる。
【0019】また、ダイレクトブロー成形方法は比較的
簡単な設備で行える。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明のダイレクトブ
ローボトルを示すものであり、図1(A)が側面図、図
1(B)が正面図である。図1に示すダイレクトブロー
ボトル1の内部は中空状態となっており、この中にケチ
ャップやマヨネーズなどの食品が充填される。このダイ
レクトブローボトル1は、内容物を排出するための開口
部1aと、開口部1aの下に形成されたねじ部1bと、
胴部1cと、底部1dから成る。図1(A)において、
中心線O1は後述するダイレクトブローボトル成形過程
において、2つの金型11,11の合わせ面となる。こ
のダイレクトブローボトル1は、脂肪族ポリケトンから
成る芯層と、オレフィン系樹脂から成る内層および外層
とを含む多層積層体材料から成形される。
【0021】図2は、このダイレクトブローボトルの材
料となる多層積層体の断面図である。以下、図の上方が
ボトルの内側で、下方が外側に向くものとして説明す
る。図2に示す多層積層体3では、ダイレクトブローボ
トル1の内側からポリオレフィン系樹脂から成る内層
4、接着性樹脂層5、脂肪族ポリケトンから成る芯層
6、接着性樹脂層7、オレフィン系樹脂から成る外層8
が順に積層接着されている。
【0022】本発明の芯層6に使用する脂肪族ポリケト
ンは、一酸化炭素(CO)とエチレン(C24)との共
重合体であり、COとC24が交互につながった交互直
鎖(リニアー)構造の樹脂である。この脂肪族ポリケト
ンは、樹脂自体が半結晶性(semi−crista
l)である。以下の化1に本発明に使用される脂肪族ポ
リケトンの化学式を例示す。
【0023】
【化1】
【0024】この脂肪族ポリケトン中に、COとC24
は、一般に1:1の割合で含まれている。または、将来
の可能性として、((CH2CH2m−CO)nという構
造の脂肪族ポリケトンを使用することが考えられる。C
OとC24の共重合方法として既知のものでは、例えば
銀塩と過酸化物を触媒とし、銀塩とC24の錯化合物を
形成してこれを水に溶解し、この溶解液中にCOを吹き
込んでC24と共重合させた後、過酸化物と錯化合物中
の銀を酸化還元反応させて銀を取り除く方法がある。ま
たは、ペルオキシエステルの存在下でC24とCOとの
混合物を反応させ共重合体を得る方法などがある。ま
た、近年では第8族の金属の化合物を触媒として重合さ
せる方法が使用されている。以下の化2に示すものは、
第8族の金属としてパラジューム(Pd)を使用した前
記金属の化合物の触媒の化学式である。
【0025】
【化2】
【0026】化2において、Rは化学式Cn2n−で表
される飽和炭化水素基であり、または化学式Cn2n-1
−で表される分子中に1つの二重結合を持つ一価の不飽
和炭化水素基(アリル基)である。この触媒の構造は、
リン(P)をシクロペンタジエンで置き換えると、メタ
ロセン触媒とよく似た構造になる。この方法において
は、化2に示す触媒の溶液の中に、ガス状のエチレン
と、同じくガス状の一酸化炭素を吹き込むことにより、
24とCOの共重合体を製造できる。ただし、本発明
の脂肪族ポリケトンの製造方法は上記の方法に限るもの
ではなく、他の方法を用いて製造してもよい。
【0027】脂肪族ポリケトンは、安価なCOとC24
を主原料としているため、低価格が期待される。また、
脂肪族ポリケトンは、酸素ガスバリヤー性および保香性
がよい。さらに、成形加工性も良好であり、後述するダ
イレクトブローボトル成形工程において、この脂肪族ポ
リケトンを含む樹脂を加熱溶融し、チューブ状に押出す
時にゲルになりにくく、パリソンを作りやすい。そして
このパリソンに空気を吹き込んでブロー成形しやすい。
また結晶化速度が速いため、物性の優れた成形品が得ら
れる。
【0028】脂肪族ポリケトンのホモポリマーの融点
は、約270℃であるが、脂肪族ポリケトンのホモポリ
マー中に、C24の代わりにプロピレン(C36)やブ
テン(C48)をCOに共重合した分子を含有させるこ
とにより、融点を180℃から240℃に下げることが
できる。これにより、さらに加工性が良くなる。またこ
のように樹脂の融点を下げても、EVOHの融点に比べ
ると融点が高いため、耐熱性が良い。脂肪族ポリケトン
のカルボニル基を還元して、カルボニル基をヒドロキシ
メチレンに転化した水添脂肪族ポリケトンを芯層6の材
料として使用してもよい。脂肪族ポリケトンのカルボニ
ル基を還元することにより分子がより安定した構造とな
るため、樹脂の物性がさらに良くなる。前記水添脂肪族
ポリケトンにおいて、カルボニル基の水素転化率は少な
くとも50%であるとよく、好ましくは70%以上、よ
り好ましくは95%である。
【0029】本発明に使用される脂肪族ポリケトンの一
例として、例えばシェル化学(株)の商品名「Cari
lon DP P1000」が挙げられる。この「Ca
rilon DP P1000」は、上記化2に示すパ
ラジウム化合物触媒を使用して、COとC24を共重合
したものであり、COとC24とが交互に直鎖状に結合
した交互直鎖構造(リニアー構造)のポリマーである。
「Carilon DP P1000」の密度は1.2
4g/cc、融点は220℃、ガラス転移点は15℃で
ある。この脂肪族ポリケトンの熱酸化安定性を更に改善
するために、少量の酸化防止剤を添加することが好まし
い。この酸化防止剤としては、「Irganox107
6」(チバガイギー社の商品名)のようなフェノール系
物質、または芳香族アミンおよびこれらの混合物、トリ
フェニルホスファイトのようなホスファイト等が使用さ
れる。これら酸化防止剤は、脂肪族ポリケトンに対して
0.01から0.5重量%添加される。また、脂肪族ポ
リケトンとしては上記の「Carilon DP P1
000」の他に、BP Chemical社の商品名
「Ketonex」が好適に使用し得る。
【0030】内層4および外層8は、防湿性、透明性に
優れたオレフィン系樹脂から形成されており、例えば低
密度ポリエチレン(LDPE)樹脂が使用される。ま
た、シングルサイト触媒あるいはメタロセン触媒を使用
して製造された直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、また
はアイソタクチックポリプロピレン(IPP)やシンジ
オタクチックポリプロピレン(SPP)を使用してもよ
い。しかし、特に好ましいのは、低吸湿性で熱可塑性で
且つ透明性の良いIPPの範疇に入るエチレン−プロピ
レン共重合体や、三井東圧株式会社のSPP(商品名チ
アロ)である。内層4および外層8はこれらのオレフィ
ン系樹脂のうち同種のもので形成されていてもよいが、
異なる種類のもので形成されていてもよい。この内層4
および外層8により、多層積層体3の透明性が増す。ま
た、芯層6と内層4および外層8を接着する接着性樹脂
層5および7は、カルボキシル基を含有する変性ポリオ
レフィン系重合体等の公知の接着性樹脂で形成されてお
り、例えば無水マレイン酸変性オレフィン系樹脂などで
形成されている。
【0031】図3は、図2に示した多層積層体3の他の
構成例を示すものである。図3に示す多層積層体3は、
内層4と芯層6との間に、熱可塑性プラスチック材料の
スクラップからなるリグラインド層9を介在させた構造
となっている。このリグラインド層9は、図2および図
3に示す多層積層体3からボトルをブロー成形する際に
生じた成形不良品、あるいはパリソンなどのスクラップ
を破砕または粉砕した再生材料から形成されている。こ
のようにリグラインド層9は再生材料から形成されてい
るため、多層積層体の製造コストを抑えることができ
る。
【0032】また、本発明に使用される多層積層体3は
この構成に限られるものではなく、例えばリグラインド
層9を、内層4と芯層6との間、および芯層6と外層8
との間に接着性樹脂層5を介して積層したものでもよ
い。以上説明した多層積層体3から公知のダイレクトブ
ロー成形方法により、図1に示すダイレクトブローボト
ルが形成される。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。本発明のダ
イレクトブローボトルの材料となる多層積層体に使用す
る樹脂を複数の押出機を用いて共押出し、内容積約50
cm3、成形ボトル1本の重さ(単に目付けということ
もある)が26gの多層ダイレクトブローボトルを試作
した。
【0034】〔実施例1〕実施例1のダイレクトブロー
ボトルでは、ボトルの外側からポリプロピレン(PP)
層/接着性樹脂層/脂肪族ポリケトン層/接着性樹脂層
/リグラインド層/PP層の順に積層されている。ボト
ル胴部における各層の厚さは、それぞれボトル外側か
ら、PP樹脂層が125μm、接着性樹脂層が5μm、
脂肪族ポリケトン層が15μm、接着性樹脂層が5μ
m、リグラインド層が70μm、内層のPP層が325
μmである。外側および内側のPP樹脂は、プロピレン
−エチレンのランダムコポリマーであり、そのJIS−
K−6785により測定した密度が0.90(g/cm
3)、MFRが1.4のものを使用した。また脂肪族ポ
リケトンとしては、シェル化学(株)製の「Caril
on DP P1000」(密度=1.24g/cc、
融点=220℃、ガラス転移点=15℃)に、酸化防止
剤として「Irganox1076」を0.45重量
%、トリフェニルホスファイトを0.45重量%添加し
たものを使用した。また、接着性樹脂層としては、三井
石油化学(株)製のアドマー(商品名)を用いた。
【0035】〔実施例2〕実施例2のボトルでは、前記
実施例1のボトルにおいて脂肪族ポリケトン層の代わり
に水添脂肪族ポリケトンからなる芯層を形成した。この
水添脂肪族ポリケトンとしては、溶液粘度ηsp/c=
1.60(Pa・s)、カルボニル基含有量48モル%
の脂肪族ポリケトンに水素を添加して、ヒドロキシメチ
レン単位を46モル%含む共重合体を形成し、これを芯
層として用いた。この芯層以外の条件、すなわち樹脂の
構成、ボトルの成形方法、ボトルの大きさ等は実施例1
と全く同じにした。
【0036】〔比較例1〕これら実施例1および2のボ
トルと比較するために、比較例1のボトルを作成した。
この比較例1のボトルは、前記実施例1において、多層
積層体の芯層を脂肪族ポリケトンの代わりにEVOH
(エチレン含有量32モル%:MFR=3g/10mi
n)で形成したものである。この比較例1のボトルで
は、芯層がEVOH樹脂から成るものである他は、樹脂
の構成、およびボトルの製造方法、およびボトルの大き
さも実施例1と全く同じにした。
【0037】〔比較例2〕比較例2として、実施例1に
用いた脂肪族ポリケトンの樹脂を用いて単層のダイレク
トブローボトルの作成を試みたが、成形が満足にいか
ず、実施例1および2、比較例1のようなダイレクトブ
ローボトルが作成できなかった。
【0038】上記実施例1および2、比較例1のダイレ
クトブローボトルに対し、以下の試験を行った。 (1)押出しロングラン性 ダイレクトブローボトルの材料の多層積層体を溶融押出
機から押出してから、ゲルが発生するまでの時間を測定
した。ゲル発生までの時間が長いもの、あるいは測定時
間内にゲルが発生しなかったものは加工性が良く、ゲル
発生までの時間が短いものは加工性が良くないものと評
価した。
【0039】(2)落体強度 実施例1および2および比較例1のダイレクトブローボ
トルの容器の中に水を充填し、5℃に温調した条件下
で、高さ80cmのところから落とした。このとき、ボ
トルに割れ、ひび、変形が生じないものは落体強度が強
く、ボトルに割れ、ひびが生じたものは落体強度が弱い
ものと評価した。
【0040】(3)保香性 実施例1および2、および比較例1のボトルに内容物
(おろしにんにく)を充填し、20日間常温で放置して
から、内容物をボトル内部から取り出し、ボトル充填前
の内容物の香りと比べた。充填前のものに比べて香りが
損なわれなかったものを保香性が良いものと判断し、ボ
トル充填前に比べて香りが薄くなってしまったものを保
香性が悪いものと評価した。
【0041】上記の試験結果を以下の表1に示す。押出
しロングラン性においては、ゲル発生までの時間が長か
ったもの、あるいは測定時間内にゲルが発生しなかった
を○、ゲル発生までの時間が短かったものを×で表して
いる。また、落体強度が強いものを○、弱いものを×で
表した。また、保香性に関しても、保香性の良いものを
○、保香性の良くないものを×で表した。
【0042】
【表1】
【0043】以上の試験結果から、実施例1および実施
例2のボトルは、押出し時にゲルが発生しにくいため加
工性が良く、また落体強度、保香性にも優れたものであ
ることが分かる。これに対して、比較例1のボトルは、
押出し時にゲルが発生しやすく、また落体強度も弱いこ
とが分かった。以上のことから、脂肪族ポリケトンまた
は脂肪族ポリケトンの水素添加物から成る芯層を有する
多層積層体を材料として成形されたダイレクトブローボ
トルは、加工性が良く、しかも落体強度、保香性に優れ
ている。このようにして、食品充填用のボトルとして良
好な性質を有するものであることが確認できた。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明のダイレクトブロー
ボトルでは、ボトル成形加工時における樹脂の押出し時
にゲルが発生しにくく、成形加工性が良い。また、落体
強度に優れたボトルとなる。また、酸素ガスバリヤー
性、保香性がよい。このため、前記ダイレクトブローボ
トル内に充填される食品の酸化等を防止でき、内容物の
品質の劣化を防止できる。よって、食品充填用のボトル
として好適なものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイレクトブローボトルを示すもので
あり、(A)は側面図、(B)は正面図、
【図2】本発明のダイレクトブローボトルの材料となる
多層積層体の断面図、
【図3】図2に示した多層積層体の他の構成例を示す断
面図、
【符号の説明】
1 ダイレクトブローボトル 3 多層積層体 4 内層 5,7 接着性樹脂層 6 芯層 8 外層 9 リグラインド層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系樹脂から成る内層および外
    層と、内層と外層の間に介装される芯層とを含む多層材
    料から成形されたダイレクトブローボトルにおいて、前
    記芯層が、脂肪族ポリケトンから成ることを特徴とする
    ダイレクトブローボトル。
  2. 【請求項2】 前記芯層は、一酸化炭素とエチレンがほ
    ぼ交互に直鎖状に共重合した脂肪族ポリケトンから成る
    請求項1記載のダイレクトブローボトル。
  3. 【請求項3】 前記芯層は、脂肪族ポリケトン中のカル
    ボニル基が還元された水添脂肪族ポリケトンから成る請
    求項1記載のダイレクトブローボトル。
  4. 【請求項4】 前記芯層の水添脂肪族ポリケトンにおけ
    るカルボニル基の水素転化率は、50%以上である請求
    項3記載のダイレクトブローボトル。
  5. 【請求項5】 前記芯層と内層の間または芯層と外層と
    の間の少なくとも一方に、熱可塑性樹脂のスクラップか
    らなるリグラインド層が介装されている請求項1ないし
    4のいずれかに記載のダイレクトブローボトル。
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