JPH0656350A - 給糸交換装置 - Google Patents

給糸交換装置

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JPH0656350A
JPH0656350A JP21159792A JP21159792A JPH0656350A JP H0656350 A JPH0656350 A JP H0656350A JP 21159792 A JP21159792 A JP 21159792A JP 21159792 A JP21159792 A JP 21159792A JP H0656350 A JPH0656350 A JP H0656350A
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shaft
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Nobuo Sakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給糸交換のスピードアップを図る。 【構成】 クリール2のペグ軸7から空紙管8を抜き取
る紙管抜取機構27と、ペグ軸7に満パッケージ6aを
挿着する給糸供給機構29と、紙管抜取機構27及び給
糸供給機構29を支持してペグ軸7に択一的に対向させ
る旋回ロッド60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、延伸仮撚機等のクリー
ルの給糸を交換するための給糸交換装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】延伸仮撚機等においては、省力化及び高
速化の要求に対応するため、ロボットによる自動化が進
められている。例えば仮撚機により生産された仮撚パッ
ケージの玉揚げを、オートドッファとロータリーペグの
組み合わせで行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら仮撚機の
クリールに対する給糸の交換に関しては、専ら人手にた
よっており、自動的に行うための装置はなかった。そこ
で本出願人は、クリール列の一端側にパッケージ移載ス
テーションを設置し、このステーションとクリール列と
の間に、パッケージ移載用ロボットとテール継ぎオペレ
ータのための作業台とを備えた給糸交換台車を走行させ
るようにした給糸交換システムを開発した。このシステ
ムによって、給糸交換の半自動化が達成され、効率の良
い給糸交換が実現されることとなった。
【0004】ただしパッケージ移載用ロボットは、クリ
ールのペグ軸から空紙管を抜き取るための紙管抜取機構
と、紙管が抜き取られたペグ軸に満パッケージを挿着さ
せるための給糸供給機構とが必要であり、これらをそれ
ぞれペグ軸に対して所定のポジションに位置させるため
に複雑な移動が必要で、機構の複雑化及びサイクルタイ
ムの長大化等を招くという課題が残されていた。
【0005】そこで本発明は、上記事情に鑑み、構成を
簡易化してスピードアップを図れる給糸交換装置を提供
すべく創案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、クリールのペ
グ軸から空紙管を抜き取る紙管抜取機構と、そのペグ軸
に満パッケージを挿着する給糸供給機構と、紙管抜取機
構及び給糸供給機構を支持してペグ軸に択一的に対向さ
せる旋回軸とを備えたものである。
【0007】また上記旋回軸は、クリールのペグ軸を回
転させるためのペグオープン機構を駆動するカム機構に
より駆動されるように構成されることが好ましい。
【0008】
【作用】上記構成によって、旋回軸は、紙管抜取機構を
クリールのペグ軸に対向させて空紙管を抜き取らせた
後、給糸供給機構を旋回させて紙管が抜き取られたペグ
軸に対向させ、満パッケージを挿着させる。
【0009】また旋回軸がペグオープン機構のカム機構
により駆動される構成によって、カム機構は、ペグオー
プン機構を駆動させてペグ軸を回転させる他、旋回軸を
回転させて紙管抜取機構及び給糸供給機構を旋回させ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係わる給糸交換装置の一実施
例を添付図面に従って説明する。まず図1及び図2によ
って、本発明が適用される給糸交換システム及び延伸仮
撚機のクリールを説明する。
【0011】給糸交換システムは、延伸仮撚機1に備え
られたクリール2の背面側に給糸交換装置3を備えた給
糸交換ロボット4が配置され、この給糸交換ロボット4
が、クリール列の延長位置に設置されたパッケージステ
ーション5において満管の給糸パッケージ6aをもら
い、クリール2のペグ軸7から空になった紙管8を抜き
取ってその代わりに満パッケージ6aを挿着するように
なっている。パッケージステーション5には、天井搬送
装置9から満パッケージ6aを受け取るパッケージ移載
装置10が設けられ、その近傍の台車走行路11の延長
上には、抜き取られた空紙管8を収納するための紙管収
納箱12が設けられている。このほか延伸仮撚機1に
は、玉揚のためのロータリーペグ13及びオートドッフ
ァ14が備えられている。
【0012】クリール2には多数の一対のペグ軸7が備
えられ、一方のペグ軸7bに挿着された給糸パッケージ
6が解舒中であるときは、他方のペグ軸7aに予備の満
パッケージ6aが挿着されるようになっている。解舒中
のパッケージ6bのテイル(尻糸)は、予備のパッケー
ジ6aの糸端に接続されており、解舒中のパッケージ6
bの糸層がなくなると、引き続いて予備のパッケージ6
aが解舒されることになる。
【0013】ペグ軸7は、紙管8の内径よりも小さい間
隔を有する平行な二本のロッドで成り、クリール2の枠
体を構成する支柱に回転筒を介して支持され、図中右側
のものがAタイプ(A側ペグ軸7a)、左側のものがB
タイプ(B側ペグ軸7b)と呼ばれている。回転筒には
三本の爪15が設けられ、この爪15が操作されること
によりペグ軸7が回転されるようになっている。すなわ
ち解舒時にあっては互いに内側に傾いた状態でストッパ
(図示せず)により固定され、空になって給糸交換され
るに際してはA側ペグ軸7aは反時計回りに、B側ペグ
軸7bは時計回りにそれぞれ約150 度回転されて、横杆
16と垂直な方向に向けられるようになっている。
【0014】次に図3及び図4によって、給糸交換ロボ
ット4を説明する。この給糸交換ロボット4は、台車走
行路11となるレール17上を走行する走行台車18
と、走行台車18に昇降自在に設けられた給糸交換装置
3と、給糸交換装置3と交替で昇降する作業台19とで
構成されている。走行台車18にはクリール2と同等の
高さの支柱20が立設され、その上下に設けられたスプ
ロケット21と、スプロケット21間に張架されたチェ
ーン22と、スプロケット21を回転駆動させるための
モータ23とによって昇降機構24が構成されている。
すなわちチェーン22に取り付けられた支持部材25が
給糸交換装置3或いは作業台19に係合して、これらを
所定の高さに位置させるようになっている。作業台19
にはスプライサー(図示せず)が備えられ、乗り込んだ
オペレーターが解舒中のパッケージ6bのテイルと予備
の満パッケージ6aの糸端とを結べるようになってい
る。
【0015】給糸交換装置3は、クリール2のペグ軸7
から空紙管8を抜き取る紙管抜取機構27と、ペグ軸7
に満パッケージ6aを挿着する給糸供給機構29と、紙
管抜取機構27及び給糸供給機構29を支持してペグ軸
7に択一的に対向させる旋回軸たる旋回ロッド60とに
より主として構成されている。そしてこのほかこの給糸
交換装置3には、クリール2のペグ軸7を回転させるペ
グオープン機構26と、ペグオープン機構26及び紙管
抜取機構27を順次駆動させるカム機構28とが備えら
れている。
【0016】図5及び図6に示すように、紙管抜取機構
27は、水平なアーム57に支持された紙管受台58
と、アーム57に設けられた紙管係合部材59とで構成
されている。
【0017】アーム57は、ペグオープン機構26など
を収容するハウジング33から垂下された旋回ロッド6
0の下端に取り付けられ、紙管受台58を水平ないしや
や後傾した姿勢で保持している。紙管係合部材59は、
アーム先端部から斜め上方に延出された縦板61と、縦
板61の先端に取り付けらた三角形状の横板62とで形
成され、ペグ軸7との径方向の相対移動によりその紙管
8に係合して、これをペグ軸7から離脱させるように、
適宜傾斜されている。
【0018】すなわち図7に示すように、紙管抜取機構
27をクリール2側に正対させておくことにより、ペグ
オープン機構26によってペグ軸7がロボット側に回転
する過程で、ペグ軸7の紙管8の側面が横板62に当た
って、次第に持ち上げられつつロボット側に下降傾斜す
るようになっている。そしてペグ軸7が90度回転するま
でに、紙管8がペグ軸7から離脱して紙管受台58上に
落ちるようになっている。このように紙管抜取機構27
を、ペグ軸7の回転だけで空紙管8を抜き取ることがで
きるように構成したので、構造の簡易化及び動作の迅速
化が達成される。なおこの紙管離脱は、静止したペグ軸
7に対して紙管抜取機構27が旋回して紙管8に接近係
合するようにしても、同様に行うことができる。
【0019】そして図5及び図6に示したように、旋回
ロッド60は、ハウジング33内に設けられたカム駆動
手段63によって適宜軸回りに旋回されるようになって
いる。このカム駆動手段63は、メインのカム軸37に
取り付けられたカム板64と、カム板64に沿って転動
する係合ローラ65を介して駆動されるカムレバー66
とで構成され、旋回ロッド60はカムレバー66の支軸
67に連結固定されている。またカムレバー66の他端
側には、係合ローラ65をカム板64に常時当接させる
方向に付勢するスプリング68が、取付軸69を介して
設けられている。
【0020】カム軸37は、図3に示したように、スプ
ロケット44及びチェーン45を介してモータ46によ
り図中時計回りに回転駆動されるようになっている。そ
してこのカム軸37には、ペグオープン機構26を駆動
させるための第二の駆動手段31が設けられ、これらを
順次駆動させる単一のカム機構28として構成されてい
るものである。そして旋回ロッド60には、その途中に
給糸供給機構29が取り付けられており、90度軸回りに
旋回することで、これら機構のいずれかをペグ軸7に択
一的に対向させるようになっている。
【0021】このほか図6に示したように、アーム57
には、先端にローラ70を有したローラレバー71と、
ローラレバー71とアーム57との間に張架されたバネ
72とが設けられている。ローラレバー71は、アーム
57の先端部にブラケット73を介して回動自在に支持
され、先端が斜め下方に延出されていると共に、反対側
は紙管受台58に取り付けられている。そしてバネ72
は、紙管受台58が略水平な姿勢となる方向に、ローラ
レバー71を付勢している。
【0022】そして図8に示すように、紙管収納箱12
の近傍には、ローラレバー71のローラ70に係合する
傾斜台74がスタンド75aにより所定の高さに設けら
れ、給糸交換装置3が満パッケージ6aを受け取るべく
下降する途中で、ローラレバー71を図中時計回りに回
転させるようになっている。すなわち紙管受台58を前
方に傾倒させて、載置した紙管8を収納箱12内に投入
させるようになっている。従ってパッケージステーショ
ン5において、紙管収納箱12を台車走行路11の延長
上に配置しておくことにより、走行台車18を余計に動
かすことなく満パッケージ6aの補給と空紙管8の放出
とを、給糸交換装置3の下降だけで行うことができ、サ
イクルタイムの短縮に貢献できる。
【0023】次に給糸供給機構29を説明する。本実施
例の給糸供給機構29は、パッケージ移載装置10から
満管の給糸パッケージ6aを受け取る機能を兼ね備えた
給糸受渡装置75として構成されている。
【0024】先に図9によって、パッケージステーショ
ン5に設置されたパッケージ移載装置10を説明する。
このパッケージ移載装置10は、クリール2のペグ軸7
と同様に形成された三本のペグ軸76を有するテーブル
77と、テーブル77の支軸78をレバー79を介して
回転させるためのシリンダー80とを備え、支軸78及
びシリンダー80を支持している装置本体81の上部に
は、天井搬送車(図示略)の下降を規制する位置決めガ
イド82が取り付けられている。ペグ軸76はテーブル
77の面に対して直角に伸びており、満パッケージ6a
の外径よりも広い間隔を以て固定されている。そして天
井搬送車から満パッケージ6aを受ける際には、シリン
ダー80が短縮してテーブル77を略水平にし、給糸受
渡装置75に満パッケージ6aを渡す際には、シリンダ
ー80が伸長してテーブル77を略垂直に、すなわちペ
グ軸76を略水平な状態にするようになっている。
【0025】図10及び図11に示すように、給糸受渡
装置75は、対向されるペグ軸7,76と略同じ方向に
伸縮するエアシリンダー83と、エアシリンダー83の
ピストンロッド84に設けられその進退動作によりパッ
ケージ6aに係合或いは離脱するパッケージ係脱部材8
5とにより主として構成されている。エアシリンダー8
3は、図7に示したように旋回ロッド60に固定された
ホルダー86に支持され、その基端側が水平ピン87に
より上下方向に回動自在に連結されている。ホルダー8
6の先端部には、クリール2のものと同様のペグ軸88
が固定されている。ピストンロッド84の先端には、紙
管8の軸端部に当接する押え板89が取り付けられてお
り、その下部にパッケージ係脱部材85が取り付けられ
ている。
【0026】パッケージ係脱部材85は、ホルダー86
に設けられたローラ90に係合する第一のプレート91
と、第一のプレート91にその長手方向中央に設けられ
た回転軸92を介して支持された第二のプレート93と
で構成されている。第二のプレート93の先端は、紙管
8の軸端部に引っ掛かるような鉤状に形成されている。
また回転軸92には、第二のプレート93を図中反時計
回りに付勢するつるまきバネ94が設けられ、そのバネ
94の一端は第二のプレート93に突設されたピン95
に係止されている。このピン95は、第一のプレート9
1に形成された長穴96に遊嵌されており、その長穴9
6の範囲で第二のプレート93の先端を上方に持ち上げ
るようになっている。
【0027】一方パッケージ移載装置10のペグ軸76
の下方には、プレート91,93に係合するガイドロー
ラ97が設けられている。このガイドローラ97は、テ
ーブル77にブラケット100を介して取り付けられ、
エアシリンダー83の伸長によってプレート91,93
が紙管8内に進入してきた際に、プレート91,93を
水平よりも僅かに上向きに傾斜した状態で案内するよう
になっている。
【0028】従って図10に示したように、パッケージ
移載装置10のペグ軸76から満パッケージ6aを受け
取る際には、図中二点鎖線にて示した待機状態からエア
シリンダー83の伸長に従って、プレート91,93が
紙管8内へと進入し、ホルダー86のローラ90から外
れる以前にテーブル77のガイドローラ97にもたれ
て、紙管8の内壁上端を滑るように進み、第二のプレー
ト93の先端が紙管8の端部から出たときに、つるまき
バネ94の付勢力でその鉤部98が紙管8の径方向外方
へ突出するようになっている。すなわちその後のエアシ
リンダー83の短縮によって、紙管8の軸端部を引っ掛
けて、給糸パッケージ6aをテーブル77のペグ軸76
から外し、ホルダー86のペグ軸88に移すものであ
る。
【0029】また図11に示したように、クリール2の
ペグ軸7に満パッケージ6aを挿着させる際には、エア
シリンダー83の伸長に従って押え板89が給糸パッケ
ージ6aを押し出して、伸びたプレート91,93に一
旦支持させてから、プレート91,93がクリール2の
ペグ軸7と重なる位置まで進出してホルダー86のロー
ラ90から外れると、自重によりプレート91,93が
下方に傾倒して、クリール2のペグ軸7に満パッケージ
6aを渡すようになっている。このように給糸受渡装置
75は、エアシリンダー83の伸縮だけで満パッケージ
6aの受け取り・渡しができる構成なので、極めて円滑
且つ迅速に給糸交換ができる。なおホルダー86には、
プレート91,93の過度な下降傾斜を制限するストッ
パー99が設けられている。
【0030】次に図12及び図13によって、ペグオー
プン機構26を説明する。このペグオープン機構26
は、A,Bの二種類のペグ軸7a,7bを適宜回転させ
るための一対のペグオープナー30a,30bと、単一
の駆動軸によりペグオープナー30をそれぞれ作動させ
るカム駆動手段31と、カム駆動手段31をペグ軸7の
種類により規制して一方のペグオープナー30のみを作
動させる駆動制限手段32とで成り、これらは略直方体
形状のハウジング33内に設けられている。
【0031】ペグオープナー30は、平歯車状の鉛直軸
34に基端部が支持された扇形の板35と、板35の先
端周縁に設けられた三個の係合ローラ36とで成り、鉛
直軸34の回転によってその軸回りに旋回することによ
り、係合ローラ36が三本の爪15に順次当接して押動
回転させるようになっている。図12中、右側に待機収
納されているペグオープナー30bがB側ペグ軸7b回
転用であって、自身が反時計回りに旋回することでペグ
軸7bをロボット側に開くようになっており、左側のペ
グオープナー30aがA側ペグ軸7aのためのものであ
る。
【0032】カム駆動手段31は、カム軸37に取り付
けられた二枚のカム板38,39と、これらカム板3
8,39にそれぞれローラ40,41を介して係合する
二枚のカムレバー42,43とで構成されている。なお
このカム軸37は、給糸交換機構29が満パッケージ6
aをクリール2側に供給する際には、回転を一旦停止さ
れるようになっている。カムレバー42,43は、鉛直
軸34とカム軸37との略中間に位置された支軸47,
48を中心にして回動するように形成され、それぞれス
プリング49,50によって、ローラ40,41がカム
板38,39に常時接触するような方向に付勢されてい
る。そしてカムレバー42,43の側部には、それぞれ
の鉛直軸34a,34bと噛合する円弧状の歯部51,
52が形成され、カム板38,39のプロフィールに従
うカムレバー42,43の揺動が、鉛直軸34a,34
bを回転させるようになっている。
【0033】駆動制限手段32は、それぞれのカムレバ
ー42,43に形成された鉤部53,54に係合する係
止部材55と、係止部材55を回転変位させていずれか
一方のカムレバー42,43のみに係合させるロータリ
ーソレノイド56とで構成されている。図12の実線で
示した状態は、B側ペグ軸7bを開くために、A側ペグ
軸用のカムレバー42を規制する状態を示してあり、カ
ム軸37の回転により二枚のカム板38,39が回転し
ても、係止部材55によってA側カムレバー42の揺動
は停止されていわばそのカム板38から浮いた状態とな
り、鉛直軸34a及びペグオープナー30aを回転・旋
回させないように形成されている。
【0034】また本実施例にあっては、満パッケージ6
aの挿着が終わってペグ軸7bを戻す際に、他方のペグ
オープナー(30a)をも使用するようになっている。
これは、ロボット側にペグ軸7を開く際には、ペグオー
プナー30の三個の係合ローラ36p,36q,36r
が、ペグオープナー30の旋回によりそれぞれ三本の爪
15p,15q,18rに作用して所定の向きに位置さ
せることができるが、反対方向に旋回する際には、三番
目の係合ローラ36rは爪15に当接すること無く、二
番目の係合ローラ36qが第一の爪15pに、三番目の
係合ローラ36rが第二の爪15qにそれぞれ当接する
ことになる。従ってペグ軸7は回転のはずみで解舒姿勢
に戻る場合もあるが、確実に戻すために、例えばB側の
ペグオープナー30bが逆方向(時計回り)に旋回して
原位置に復帰した後に、A側のオープナー30aを正方
向(時計回り)に回転させて、残りの第三の爪15rを
押動させるものとした。このためペグ軸戻し過程の終わ
りに、ロータリーソレノイド56をONにして、A側カム
レバー42の揺動を可能にするようになっている。この
ようにペグオープン機構26を、ロータリーソレノイド
56のON-OFFによってA側及びB側のいずれのペグ軸7
にも対応できるようにしたので、構造の簡易化及びコス
トダウンが図れる。
【0035】このほか給糸交換ロボット4には、クリー
ル2の給糸パッケージ6の外径を検出するセンサー(図
示せず)が設けられ、給糸交換が必要か否かを判断でき
るようになっている。また走行台車18及び昇降機構2
4は、センサーに従って給糸交換装置3をパッケージス
テーション5やクリール2の所定位置に停止させるよう
になっている。そしてカム軸37、エアシリンダー83
及びロータリーソレノイド56は、図14に示すような
タイミングで作動するようになっている。このためカム
軸37とエアシリンダー83には、その起動のためのセ
ンサー(図示せず)がそれぞれ備えられている。カム軸
37には、その原点位置、満管挿着のための一旦停止を
行う位置、ロータリーソレノイド56を起動させるべき
位置にそれぞれセンサーが設けられている。さらにエア
シリンダー83には、前進・後退の端位置を検出するセ
ンサーが備えられている。
【0036】次に本実施例の作用を説明する(図15参
照)。
【0037】給糸交換装置3を搭載した給糸交換ロボッ
ト4によって、延伸仮撚機1の給糸を交換するに際し
て、まずパッケージステーション5にて満管の給糸パッ
ケージ6aを受け取ると共に、空の紙管8を保持してい
る場合はこれを放出する(ST 1)。すなわち走行台車1
8によって走行路11の一端の所定位置まで移動した
後、昇降機構24のチェーン22により給糸交換装置3
を適宜下降させ、その途中で図8に示したように、紙管
受台58を傾けて紙管8を収納箱12に投入すると共
に、給糸受渡装置75をテーブル77に対面させる。そ
して図10に示したように、エアシリンダー83の伸長
及び短縮によって満パッケージ6aの紙管軸端部を引っ
掛けて手前に引付け、テーブル77のペグ軸76から満
パッケージ6aを離脱させ、ホルダー86のペグ軸88
に移載する。
【0038】そして交換の必要なユニットがあると(ST
2)、センサーに従って走行台車18を走行させると共
に昇降機構24を駆動させて、給糸交換装置3を該当地
点に位置させる(ST 3)。また同時に、ペグ軸7がA側
であるかB側かを判断し、ペグオープン機構26を作動
させる。
【0039】そのペグ軸7がB側のものであれば、ロー
タリーソレノイド56はOFF とし、図12に示したよう
に、A側カムレバー42を拘束する。そしてカム軸37
を回転させて、カム板38,39を回転させ、B側カム
レバー43を揺動させる。このとき同時に、紙管抜取機
構27のカム板64が回転されることで、紙管受台58
が図7に示している状態から反時計回りに90度旋回し
て、クリール2のペグ軸7の下側となる位置へ移動す
る。そしてB側ペグオープナー30bがB側カムレバー
43により旋回駆動されることで、そのローラ41が三
本爪15に順次係合してペグ軸7bを約150 度時計回り
に回転させる(ST 4)。
【0040】この回転の途中で、図7に示したように、
紙管係合部材59が接近してくる紙管8の側面に当接し
て、その紙管8を持ち上げつつ手前に傾かせて、ペグ軸
7bから紙管受台58へと落下させる(ST 5)。
【0041】ペグ軸7bの回転が終了すると、旋回ロッ
ド60が時計回りに90度回転し、図5に示したように、
給糸受渡装置75がそのペグ軸7bに対向する。この時
点でカム軸37の回転は一旦停止され、エアシリンダー
83が起動される(図14参照)。すなわち図11に示
したようにエアシリンダー83が伸長され、プレート9
1,93が、ホルダー86のペグ軸88に保持されてい
た満パッケージ6bを、空紙管8が外されたペグ軸7に
挿着させる(ST 6)。
【0042】満管挿着が終わってエアシリンダー83が
短縮されると、再びカム軸37が回転される。この回転
によりカム板39に従ってカムレバー43が揺動するこ
とで、ペグオープナー30bが逆方向に旋回し、ペグ軸
7bを解舒側へ回転させる。B側オープナー30bが原
位置にもどったら、ロータリーソレノイド56をONにし
て、A側カムレバー42の拘束を解除し、A側ペグオー
プナー30aを正方向(時計回り)に旋回させて、三本
爪15の戻りのダメ押しを行う(ST 7)。なお対象とな
るペグ軸がA側のもの(7a)であれば、ロータリーソ
レノイド56は先ずONにされて、前記とは逆にB側のペ
グオープナー30bが拘束され、A側のペグオープナー
30aによってペグ軸7aの回転が行われることにな
る。
【0043】その後給糸交換ロボット4は、パッケージ
ステーション5に移動して、抜き取った紙管8を放出す
ると共に、満パッケージ6aを補給し、次の給糸交換に
備える。また新しく挿着した給糸パッケージ6aの糸端
と解舒中のパッケージ6bのテールとの糸継ぎは、ペグ
軸7が戻された後に、或いはまとめて、作業台19に乗
りこんだオペレータがスプライサーを操作して行う。
【0044】このように、紙管抜取機構27と給糸受渡
装置75とを旋回ロッド60に支持させて、その90度の
旋回によりペグ軸7に対して択一的に対向させるように
したので、走行台車18を走行させたり昇降機構24を
駆動させたりすることなく、紙管抜取から満管挿着まで
の動作を極めて円滑且つ迅速に行うことができる。
【0045】また本実施例にあっては、旋回ロッド60
のカム駆動手段63を、ペグオープン機構26のカム駆
動手段31と共通のカム軸37に設けたので、モータ4
6が一つの極めて簡単な駆動機構とすることができ、コ
スト低減が達成される。またそれぞれに独立した駆動機
構を備える場合にくらべて、各機構の連動が極めて確実
且つ円滑に行うことができ、給糸交換作業の迅速化が達
成される。
【0046】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、簡易な構
成により紙管抜取から満管挿着までの動作を円滑に行う
ことができ、給糸交換時間の短縮化が達成されるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる給糸交換装置を適用した給糸交
換システムの平面図である。
【図2】図1のクリールを示した平面図である。
【図3】本発明の給糸交換装置の一実施例を示した平面
図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の紙管抜取機構及び給糸受渡装置を示した
平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】紙管抜取機構の作用を説明するための側面図で
ある。
【図8】紙管抜取機構の他の作用を説明するための側面
図である。
【図9】給糸受渡装置の作用に関連するパッケージ移載
装置を示した側面図である。
【図10】図3の給糸受渡装置の構成及び作用を示した
側面図である。
【図11】図10の給糸受渡装置の他の作用を説明する
ための側面図である。
【図12】図3のペグオープン機構を示した平面図であ
る。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図3の作用を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図15】図3の作用を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
2 クリール 6a 満パッケージ 7 ペグ軸 8 紙管 26 ペグオープン機構 27 紙管抜取機構 28 カム機構 29 給糸供給機構 60 旋回ロッド(旋回軸)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリールのペグ軸から空紙管を抜き取る
    紙管抜取機構と、そのペグ軸に満パッケージを挿着する
    給糸供給機構と、上記紙管抜取機構及び給糸供給機構を
    支持して上記ペグ軸に択一的に対向させる旋回軸とを備
    えたことを特徴とする給糸交換装置。
  2. 【請求項2】 上記旋回軸が、クリールのペグ軸を回転
    させるためのペグオープン機構を駆動するカム機構によ
    り駆動されるように構成された請求項1記載の給糸交換
    装置。
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