JPH0656583A - ダイアモンド薄膜の堆積方法 - Google Patents
ダイアモンド薄膜の堆積方法Info
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- JPH0656583A JPH0656583A JP21542692A JP21542692A JPH0656583A JP H0656583 A JPH0656583 A JP H0656583A JP 21542692 A JP21542692 A JP 21542692A JP 21542692 A JP21542692 A JP 21542692A JP H0656583 A JPH0656583 A JP H0656583A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 化学蒸着法(CVD)用い、ダイアモンド薄
膜を基板上に低温(450〜700℃)で堆積する方法
を提供する。 【構成】 本方法に用いる反応性ガスは、クロロアルキ
ル化合物と希釈剤として使用する水素ガスとの混合物か
又は、クロロアルキル化合物若しくは水素ガス、炭化水
素若しくはガス化された後に酸素を含有する液体状炭化
水素及び水素ガスの混合物である。更に、酸素ガス及び
アルゴンガスを、反応性ガスに添加して良好な結晶化度
を有するダイアモンド薄膜を得ることもできる。
膜を基板上に低温(450〜700℃)で堆積する方法
を提供する。 【構成】 本方法に用いる反応性ガスは、クロロアルキ
ル化合物と希釈剤として使用する水素ガスとの混合物か
又は、クロロアルキル化合物若しくは水素ガス、炭化水
素若しくはガス化された後に酸素を含有する液体状炭化
水素及び水素ガスの混合物である。更に、酸素ガス及び
アルゴンガスを、反応性ガスに添加して良好な結晶化度
を有するダイアモンド薄膜を得ることもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学蒸着法(CVD)
を用いた合成ダイアモンドの製造方法に関し、更に詳細
には、高品質のダイアモンドを、低温(450〜700
℃)且つ高い堆積速度で製造できる方法に関する。
を用いた合成ダイアモンドの製造方法に関し、更に詳細
には、高品質のダイアモンドを、低温(450〜700
℃)且つ高い堆積速度で製造できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイアモンドは、地球で最も硬い物質で
あり(HV=約10,000kg/mm2)、著しく高い
熱伝導率(約24watt/℃−cm、銅の5倍)と良
好な絶縁特性(約1013〜1016Ωcm/15℃)を有
する。更に、ダイアモンドは、耐摩耗性、耐化学腐食性
及び屈折率が高く、その熱膨張係数が小さい。また、ダ
イアモンドは、紫外、可視及び赤外線スペクトルの範囲
において透明である。この結果、ダイアモンドは、他の
材料には見出せない種々の特性を有する重要な材料であ
る。ダイアモンドは、ハイ−テク、例えば、宇宙工学、
切削工具へのダイアモンドの被覆、電子材料の精密加
工、半導体発光及び高出力マイクロ波装置に適用される
大きな可能性を有する。これらのうち、電子素子、光学
装置又は切削工具へのダイアモンドの適用が、工業上で
のダイアモンドの最も重要な用途であると考えられてい
る。
あり(HV=約10,000kg/mm2)、著しく高い
熱伝導率(約24watt/℃−cm、銅の5倍)と良
好な絶縁特性(約1013〜1016Ωcm/15℃)を有
する。更に、ダイアモンドは、耐摩耗性、耐化学腐食性
及び屈折率が高く、その熱膨張係数が小さい。また、ダ
イアモンドは、紫外、可視及び赤外線スペクトルの範囲
において透明である。この結果、ダイアモンドは、他の
材料には見出せない種々の特性を有する重要な材料であ
る。ダイアモンドは、ハイ−テク、例えば、宇宙工学、
切削工具へのダイアモンドの被覆、電子材料の精密加
工、半導体発光及び高出力マイクロ波装置に適用される
大きな可能性を有する。これらのうち、電子素子、光学
装置又は切削工具へのダイアモンドの適用が、工業上で
のダイアモンドの最も重要な用途であると考えられてい
る。
【0003】高圧高温下(50,000〜60,000
気圧、1300℃以上)での合成ダイアモンドの製造方
法は、1955年にジェネラルエレクトリックカンパニ
ー、米国、により発明されている。以来、このダイアモ
ンドの合成法は工業化され、今日使用されている主要な
ダイアモンドの製造法となった。大型合成ダイアモンド
のコストは天然ダイアモンドのコストより高いため、比
較的大きな粒度又は粉状の合成ダイアモンドのみが従来
法により製造されている。また、合成ダイアモンドの純
度及び品質も比較的低い。従って、天然ダイアモンド
が、合成ダイアモンドによって完全に代替されるのは困
難である。
気圧、1300℃以上)での合成ダイアモンドの製造方
法は、1955年にジェネラルエレクトリックカンパニ
ー、米国、により発明されている。以来、このダイアモ
ンドの合成法は工業化され、今日使用されている主要な
ダイアモンドの製造法となった。大型合成ダイアモンド
のコストは天然ダイアモンドのコストより高いため、比
較的大きな粒度又は粉状の合成ダイアモンドのみが従来
法により製造されている。また、合成ダイアモンドの純
度及び品質も比較的低い。従って、天然ダイアモンド
が、合成ダイアモンドによって完全に代替されるのは困
難である。
【0004】化学蒸着法(CVD)は、1977年にソ
ビエト連邦の科学者により開発されたが、この方法にお
いては、比較的低い圧力と温度のみが必要とされる。一
層多くの化学蒸着法がこれに続いた。例えば、ホットフ
ィラメント(hot filament)CVD法、マ
イクロ波プラズマCVD法、R.F.プラズマCVD法
及び直流プラズマCVD法が、米国や日本等の他の国の
科学者によって開発された。これらプラズマCVD法に
用いられる原理又は手段はほぼ同じである。即ち、これ
らの方法において、ダイアモンドは、低圧及び低温(約
1気圧、1000℃以下)で製造され、粉状体/粒状体
又は薄膜として製造され得る。更に、これら合成ダイア
モンドを、基板に直接堆積させることが可能である。ダ
イアモンド及びダイアモンド状薄膜の成長法に対するこ
れら改良法の発展とともに、合成ダイアモンドの使用
は、今日の工業においてますます重要になってきた。
ビエト連邦の科学者により開発されたが、この方法にお
いては、比較的低い圧力と温度のみが必要とされる。一
層多くの化学蒸着法がこれに続いた。例えば、ホットフ
ィラメント(hot filament)CVD法、マ
イクロ波プラズマCVD法、R.F.プラズマCVD法
及び直流プラズマCVD法が、米国や日本等の他の国の
科学者によって開発された。これらプラズマCVD法に
用いられる原理又は手段はほぼ同じである。即ち、これ
らの方法において、ダイアモンドは、低圧及び低温(約
1気圧、1000℃以下)で製造され、粉状体/粒状体
又は薄膜として製造され得る。更に、これら合成ダイア
モンドを、基板に直接堆積させることが可能である。ダ
イアモンド及びダイアモンド状薄膜の成長法に対するこ
れら改良法の発展とともに、合成ダイアモンドの使用
は、今日の工業においてますます重要になってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】低圧及び低温で処理す
るCVD法は従来法と代替し得る可能性があるが、この
新しい方法の大部分は、なお実験的段階にある。多くの
理論及び原理は、工業上利用できるプロセスに研究され
発展させられる必要がある。CVDを効率化するには、
例えば、新規でコストの低い反応性ガス及び新規な基板
材料を見出してダイアモンドの質と成長速度を向上させ
る必要がある。また、エピタキシャル薄膜の成長及び領
域最大化(area−maximization)と、
プロセスの工業化も先進国で研究される通常の範囲にあ
る。
るCVD法は従来法と代替し得る可能性があるが、この
新しい方法の大部分は、なお実験的段階にある。多くの
理論及び原理は、工業上利用できるプロセスに研究され
発展させられる必要がある。CVDを効率化するには、
例えば、新規でコストの低い反応性ガス及び新規な基板
材料を見出してダイアモンドの質と成長速度を向上させ
る必要がある。また、エピタキシャル薄膜の成長及び領
域最大化(area−maximization)と、
プロセスの工業化も先進国で研究される通常の範囲にあ
る。
【0006】マイクロ波プラズマ又はR.F.プラズマ
を用い、炭素を含有する反応性ガスを活性化してダイア
モンド又はダイアモンド状炭素を堆積することが、関連
する工業及び企業の関心を引き付けた。特に、過去数年
間においては、ダイアモンドを析出させる処理温度を低
くするとともに、高い処理温度で得られるものと同様の
品質を維持させる試みがなされた。CVD法に使用され
る従来の反応性ガスには、炭化水素(CxHz、例えば
CH4、C3H8等)、ガス化された後に酸素を含む液体
状炭化水素(例えば、CH3OH、C2H5OH等)、又
は酸素を含む物質(例えば、CO、CO2、H2O)が含
まれており、これらを、水素ガスで希釈し、次いで、マ
イクロ波プラズマ、R.F.プラズマ又はホットフィラ
メントを用いて活性化してダイアモンド薄膜を析出す
る。しかしながら、このCVD法は約700〜1000
℃の高温で行い、良好な結晶化度を有するダイアモンド
薄膜を得るようにする必要がある。温度が700℃以下
の場合には、ダイアモンド薄膜の成長速度は低く、質が
不安定である。先行技術においては、ECRマイクロ波
蒸着法(ECRマイクロ波加熱タングステンフィラメン
ト法)又はパルスモードマイクロ波蒸着法(pulse
d mode microwave vapor de
position)のみが、ダイアモンドを低温(45
0〜700℃)で析出できる。しかし、この方法に必要
とされる装置のコストは高く、この方法では、ダイアモ
ンド薄膜の高品質と高堆積速度という双方の要請を満足
できない。
を用い、炭素を含有する反応性ガスを活性化してダイア
モンド又はダイアモンド状炭素を堆積することが、関連
する工業及び企業の関心を引き付けた。特に、過去数年
間においては、ダイアモンドを析出させる処理温度を低
くするとともに、高い処理温度で得られるものと同様の
品質を維持させる試みがなされた。CVD法に使用され
る従来の反応性ガスには、炭化水素(CxHz、例えば
CH4、C3H8等)、ガス化された後に酸素を含む液体
状炭化水素(例えば、CH3OH、C2H5OH等)、又
は酸素を含む物質(例えば、CO、CO2、H2O)が含
まれており、これらを、水素ガスで希釈し、次いで、マ
イクロ波プラズマ、R.F.プラズマ又はホットフィラ
メントを用いて活性化してダイアモンド薄膜を析出す
る。しかしながら、このCVD法は約700〜1000
℃の高温で行い、良好な結晶化度を有するダイアモンド
薄膜を得るようにする必要がある。温度が700℃以下
の場合には、ダイアモンド薄膜の成長速度は低く、質が
不安定である。先行技術においては、ECRマイクロ波
蒸着法(ECRマイクロ波加熱タングステンフィラメン
ト法)又はパルスモードマイクロ波蒸着法(pulse
d mode microwave vapor de
position)のみが、ダイアモンドを低温(45
0〜700℃)で析出できる。しかし、この方法に必要
とされる装置のコストは高く、この方法では、ダイアモ
ンド薄膜の高品質と高堆積速度という双方の要請を満足
できない。
【0007】本発明者により行われた実験において、マ
イクロ波プラズマCVD法を用いてダイアモンド薄膜を
シリコン基板上へ堆積させる場合には、良好な結晶化度
及び高純度(ラマンスペクトル分析による)のダイアモ
ンド薄膜が得られた。この場合、ダイアモンド薄膜の堆
積速度と結晶方向は、基板の結晶方向と温度に大きく影
響を受ける。また、いかなるCVD法及び反応性ガスを
用いるとしても、温度を700〜1000℃の範囲内に
し、優れた品質を有するダイアモンド薄膜を、高い堆積
速度で得るようにすべきである。即ち、基板温度が70
0℃未満の場合には、良好な結晶化度を有するダイアモ
ンド薄膜を、高い堆積速度で製造するのは困難である。
従って、CVD法を用いる合成ダイアモンドの製造は、
基本的にその高い処理温度に制限される。更にまた、基
板は高温によって容易に破壊されるので、CVD法を用
いる合成ダイアモンド薄膜は、高温に対して抵抗性のあ
る基板(WC材料等)上にのみ堆積することが可能であ
る。換言すれば、この方法では、基板として用いること
ができる材料を限定することになる。
イクロ波プラズマCVD法を用いてダイアモンド薄膜を
シリコン基板上へ堆積させる場合には、良好な結晶化度
及び高純度(ラマンスペクトル分析による)のダイアモ
ンド薄膜が得られた。この場合、ダイアモンド薄膜の堆
積速度と結晶方向は、基板の結晶方向と温度に大きく影
響を受ける。また、いかなるCVD法及び反応性ガスを
用いるとしても、温度を700〜1000℃の範囲内に
し、優れた品質を有するダイアモンド薄膜を、高い堆積
速度で得るようにすべきである。即ち、基板温度が70
0℃未満の場合には、良好な結晶化度を有するダイアモ
ンド薄膜を、高い堆積速度で製造するのは困難である。
従って、CVD法を用いる合成ダイアモンドの製造は、
基本的にその高い処理温度に制限される。更にまた、基
板は高温によって容易に破壊されるので、CVD法を用
いる合成ダイアモンド薄膜は、高温に対して抵抗性のあ
る基板(WC材料等)上にのみ堆積することが可能であ
る。換言すれば、この方法では、基板として用いること
ができる材料を限定することになる。
【0008】従って、本発明の目的は、高品質のダイア
モンド薄膜を、基板上に高速及び低温(450〜700
℃)で製造できる反応性ガスの混合物を提供することに
ある。
モンド薄膜を、基板上に高速及び低温(450〜700
℃)で製造できる反応性ガスの混合物を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明で使用する反応性
ガスは、水素ガスで希釈したクロロアルキル化合物(C
HxCly)である。また、反応性ガスは、クロロアル
キル化合物又は塩素ガス、及び炭化水素(CxHy、例
えばCH4)又はガス化された後に酸素を含む液体状炭
化水素(例えばCH3OH、C2H5OH等)と、希釈剤
として使用する水素ガスとの混合物とすることもでき
る。マイクロ波プラズマ、R.F.プラズマ又はホット
フィラメントCVD法を用いて反応性ガスを活性化し、
次いで、基板温度を700℃以下に保持する間に、ダイ
アモンド薄膜を基板上に析出させる。
ガスは、水素ガスで希釈したクロロアルキル化合物(C
HxCly)である。また、反応性ガスは、クロロアル
キル化合物又は塩素ガス、及び炭化水素(CxHy、例
えばCH4)又はガス化された後に酸素を含む液体状炭
化水素(例えばCH3OH、C2H5OH等)と、希釈剤
として使用する水素ガスとの混合物とすることもでき
る。マイクロ波プラズマ、R.F.プラズマ又はホット
フィラメントCVD法を用いて反応性ガスを活性化し、
次いで、基板温度を700℃以下に保持する間に、ダイ
アモンド薄膜を基板上に析出させる。
【0010】更に、適当な量の酸素ガス又はアルゴンガ
スを反応性ガスに添加し、ダイアモンド薄膜の品質を向
上させることもできる
スを反応性ガスに添加し、ダイアモンド薄膜の品質を向
上させることもできる
【0011】本発明においては、ダイアモンド薄膜を、
低温(約450〜700℃)及び高い堆積速度(約3〜
6時間)で、高価な装置を用いることなく、好適に基板
上に析出させることができる。即ち、マイクロ波プラズ
マ、R.F.プラズマ、ホットフィラメント等のCVD
法は、本発明で使用するのに適している。処理温度を約
200℃低下させられるので、高温に対して抵抗性のあ
る材料以外のものを、基板材料とすることもできる。
低温(約450〜700℃)及び高い堆積速度(約3〜
6時間)で、高価な装置を用いることなく、好適に基板
上に析出させることができる。即ち、マイクロ波プラズ
マ、R.F.プラズマ、ホットフィラメント等のCVD
法は、本発明で使用するのに適している。処理温度を約
200℃低下させられるので、高温に対して抵抗性のあ
る材料以外のものを、基板材料とすることもできる。
【0012】本発明の特徴は、クロロアルキル化合物
(CHxCly)又は塩素ガスが反応性ガス中に存在す
ることにある。その他、反応性ガスは、炭化水素又はガ
ス化した後に酸素を含有する液体状炭化水素、及び酸素
ガス又はアルゴンガスと適当に混合することができる。
(CHxCly)又は塩素ガスが反応性ガス中に存在す
ることにある。その他、反応性ガスは、炭化水素又はガ
ス化した後に酸素を含有する液体状炭化水素、及び酸素
ガス又はアルゴンガスと適当に混合することができる。
【0013】本発明に係る反応性ガスにおいて、水素ガ
スに対するクロロアルキル化合物の容量比率は、3%以
下である。反応性ガスに炭化水素を加える場合には、反
応性ガス中における塩素原子に対する炭素原子の原子比
は、0.2〜10である。酸素ガス又はアルゴンガスを
加える場合には、酸素ガス:水素ガスの容量比率は3%
以下とし、アルゴンガス:水素ガスの容量比率は10%
以下とする。
スに対するクロロアルキル化合物の容量比率は、3%以
下である。反応性ガスに炭化水素を加える場合には、反
応性ガス中における塩素原子に対する炭素原子の原子比
は、0.2〜10である。酸素ガス又はアルゴンガスを
加える場合には、酸素ガス:水素ガスの容量比率は3%
以下とし、アルゴンガス:水素ガスの容量比率は10%
以下とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、図面を参照して実施例によ
り説明する。 (実施例1)ダイアモンド薄膜析出用のマイクロ波プラ
ズマCVD装置を、図1に示した。同図において、符号
は以下の通りである。 1・・・マイクロ波発生機 2・・・導波管 3・・・反応室 4・・・基板 5・・・基板ホルダー 6・・・減圧系 7・・・ガス管 8、9・・・レギュレ
ータ 10、11・・・ガス供給系
り説明する。 (実施例1)ダイアモンド薄膜析出用のマイクロ波プラ
ズマCVD装置を、図1に示した。同図において、符号
は以下の通りである。 1・・・マイクロ波発生機 2・・・導波管 3・・・反応室 4・・・基板 5・・・基板ホルダー 6・・・減圧系 7・・・ガス管 8、9・・・レギュレ
ータ 10、11・・・ガス供給系
【0015】基板(10mm×10mm)を研磨し、直
径30mmの環状基板ホルダー上に配置した。この環状
基板ホルダーは、内径47mmの石英反応器の中央に配
置されている。基板を、マイクロ波プラズマを用いて6
50℃の温度に加熱し、反応器内の圧力を3.3kPa
に保持した。本実施例で使用した反応性ガスは、H2−
CHCl3系であり、この場合、水素ガスの流速は20
0ml/min、CHCl3の流速は1ml/minで
あった。全反応時間として3時間反応させ、このように
して1.2μm厚のダイアモンド薄膜(ダイアモンド粒
ではない)を得た。このダイアモンド薄膜のSEM顕微
鏡写真を、図2に示す。このダイアモンド薄膜は、その
小面構造(faceted structure)にお
いて良好な結晶化度を有した。
径30mmの環状基板ホルダー上に配置した。この環状
基板ホルダーは、内径47mmの石英反応器の中央に配
置されている。基板を、マイクロ波プラズマを用いて6
50℃の温度に加熱し、反応器内の圧力を3.3kPa
に保持した。本実施例で使用した反応性ガスは、H2−
CHCl3系であり、この場合、水素ガスの流速は20
0ml/min、CHCl3の流速は1ml/minで
あった。全反応時間として3時間反応させ、このように
して1.2μm厚のダイアモンド薄膜(ダイアモンド粒
ではない)を得た。このダイアモンド薄膜のSEM顕微
鏡写真を、図2に示す。このダイアモンド薄膜は、その
小面構造(faceted structure)にお
いて良好な結晶化度を有した。
【0016】(実施例2)H2−CH4−CHCl3系反
応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装置を用
い同様の処理を行った。H2の流速は200ml/mi
n、CH4の流速は5ml/min、CHCl3の流速は
1ml/minであった。基板温度は480℃とし、圧
力は2.0kPaに保持し、全反応時間は6時間とし
た。図3に示したように、このダイアモンド薄膜は良好
な結晶化度を有し、このようにして優れた被着が得られ
た。
応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装置を用
い同様の処理を行った。H2の流速は200ml/mi
n、CH4の流速は5ml/min、CHCl3の流速は
1ml/minであった。基板温度は480℃とし、圧
力は2.0kPaに保持し、全反応時間は6時間とし
た。図3に示したように、このダイアモンド薄膜は良好
な結晶化度を有し、このようにして優れた被着が得られ
た。
【0017】(実施例3)H2−CH4−CHCl3−O2
系反応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装置
を用い同様の処理を行った。H2の流速は200ml/
min、CH4の流速は10ml/min、CHCl3の
流速は1ml/min、O2の流速は1ml/minで
あった。基板温度は560℃とし、圧力は2.0kPa
に保持し、全反応時間は6時間とした。図4、5及び6
に示したように、ダイアモンド薄膜は良好な結晶化度を
有し、このようにして優れた被着が得られた。
系反応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装置
を用い同様の処理を行った。H2の流速は200ml/
min、CH4の流速は10ml/min、CHCl3の
流速は1ml/min、O2の流速は1ml/minで
あった。基板温度は560℃とし、圧力は2.0kPa
に保持し、全反応時間は6時間とした。図4、5及び6
に示したように、ダイアモンド薄膜は良好な結晶化度を
有し、このようにして優れた被着が得られた。
【0018】(実施例4)H2−CH4−CHCl3−A
r系反応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装
置を用い同様の処理を行った。H2の流速は200ml
/min、CH4の流速は5ml/min、CHCl3の
流速は1ml/min、O2の流速は8ml/minで
あった。基板温度は545℃とし、圧力は2.0kPa
に保持し、全反応時間は6時間とした。図7に示したよ
うに、ダイアモンド薄膜は良好な結晶化度を有し、この
ようにして優れた被着が得られた。
r系反応性ガスを使用した以外は、実施例1と同様の装
置を用い同様の処理を行った。H2の流速は200ml
/min、CH4の流速は5ml/min、CHCl3の
流速は1ml/min、O2の流速は8ml/minで
あった。基板温度は545℃とし、圧力は2.0kPa
に保持し、全反応時間は6時間とした。図7に示したよ
うに、ダイアモンド薄膜は良好な結晶化度を有し、この
ようにして優れた被着が得られた。
【0019】以上、本発明を図面を参照して実施例によ
り説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能で
ある。
り説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の反応性ガス混合物を用いることとしたため、高品
質のダイアモンド薄膜を、基板上に高速及び低温(45
0〜700℃)で製造できる。
特定の反応性ガス混合物を用いることとしたため、高品
質のダイアモンド薄膜を、基板上に高速及び低温(45
0〜700℃)で製造できる。
【図1】マイクロ波プラズマCVD装置の概略図であ
る。
る。
【図2】実施例1のダイアモンド薄膜の結晶構造を示す
SEM顕微鏡写真である。
SEM顕微鏡写真である。
【図3】実施例2のダイアモンド薄膜の結晶構造を示す
SEM顕微鏡写真である。
SEM顕微鏡写真である。
【図4】実施例3のダイアモンド薄膜の結晶構造を示す
SEM顕微鏡写真である。
SEM顕微鏡写真である。
【図5】実施例3のダイアモンド薄膜のラマンスペクト
ルを示す線図である。
ルを示す線図である。
【図6】実施例3のダイアモンド薄膜のX線回折パター
ンを示す線図である。
ンを示す線図である。
【図7】実施例4のダイアモンド薄膜の結晶構造を示す
SEM顕微鏡写真である。
SEM顕微鏡写真である。
1 マイクロ波発生機 2 導波管 3 反応室 4 基板 5 基板ホルダー 6 減圧系 7 ガス管 8、9 レギュレータ 10、11 ガス供給系
Claims (20)
- 【請求項1】 化学蒸着法(CVD)を用いて基板上に
ダイアモンド薄膜を堆積するに当たり、反応性ガスを活
性化し、ダイアモンド薄膜を、450〜700℃で基板
上に堆積し、上記反応性ガスは、クロロアルキル(CH
xCly)化合物と水素ガスの混合物から成ることを特
徴とするダイアモンド薄膜の堆積方法。 - 【請求項2】 水素ガスに対するクロロアルキル化合物
の容量比率が、3%以下であることを特徴とする請求項
1記載の堆積方法。 - 【請求項3】 クロロアルキル化合物が、CHCl3、
CH2Cl2及びCCl4から成る群より選ばれる化合物
であることを特徴とする請求項1記載の堆積方法。 - 【請求項4】 クロロアルキル化合物がCHCl3であ
ることを特徴とする請求項3記載の堆積方法。 - 【請求項5】 化学蒸着法(CVD)を用いて基板上に
ダイアモンド薄膜を堆積するに当たり、反応性ガスを活
性化し、ダイアモンド薄膜を、450〜700℃で基板
上に堆積し、上記反応性ガスは、クロロアルキル化合物
又は塩素ガス、炭化水素又はガス化された後に酸素を含
有する液体状炭化水素、及び水素ガスの混合物から成る
ことを特徴とするダイアモンド薄膜の堆積方法。 - 【請求項6】 反応ガス中における塩素原子に対する炭
素原子の原子比が、0.2〜10であることを特徴とす
る請求項5記載の堆積方法。 - 【請求項7】 水素ガスに対するクロロアルキル化合物
の容量比率が、3%以下であることを特徴とする請求項
5記載の堆積方法。 - 【請求項8】 クロロアルキル化合物が、CHCl3、
CH2Cl2及びCCl4から成る群より選ばれる化合物
であることを特徴とする請求項5記載の堆積方法。 - 【請求項9】 クロロアルキル化合物がCHCl3であ
ることを特徴とする請求項8記載の堆積方法。 - 【請求項10】 炭化水素がCH4であることを特徴と
する請求項5記載の堆積方法。 - 【請求項11】 ガス化された後に酸素を含有する液体
状炭化水素が、CH3OH及びC2H5OHから成る群よ
り選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1記載
の堆積方法。 - 【請求項12】 化学蒸着法(CVD)を用いて基板上
にダイアモンド薄膜を堆積するに当たり、反応性ガスを
活性化し、ダイアモンド薄膜を、450〜700℃で基
板上に堆積し、上記反応性ガスは、クロロアルキル化合
物又は塩素ガス、炭化水素又はガス化された後に酸素を
含有する液体状炭化水素、酸素ガス又はアルゴンガス、
及び水素ガスの混合物から成ることを特徴とするダイア
モンド薄膜の堆積方法。 - 【請求項13】 水素ガスに対するクロロアルキル化合
物の容量比率が、3%以下であることを特徴とする請求
項12記載の堆積方法。 - 【請求項14】 反応ガス中における塩素原子に対する
炭素原子の原子比が、0.2〜10であることを特徴と
する請求項12記載の堆積方法。 - 【請求項15】 水素ガスに対する酸素ガスの容量比率
が、3%以下であることを特徴とする請求項12記載の
堆積方法。 - 【請求項16】 水素ガスに対するアルゴンガスの容量
比率が、10%以下であることを特徴とする請求項12
記載の堆積方法。 - 【請求項17】 クロロアルキル化合物が、CHC
l3、CH2Cl2及びCCl4から成る群より選ばれる化
合物であることを特徴とする請求項12記載の堆積方
法。 - 【請求項18】 クロロアルキル化合物がCHCl3で
あることを特徴とする請求項17記載の堆積方法。 - 【請求項19】 炭化水素がCH4であることを特徴と
する請求項12記載の堆積方法。 - 【請求項20】 ガス化された後に酸素を含有する液体
状炭化水素が、CH3OH及びC2H5OHから成る群よ
り選ばれる化合物であることを特徴とする請求項12記
載の堆積方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21542692A JPH0656583A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ダイアモンド薄膜の堆積方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21542692A JPH0656583A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ダイアモンド薄膜の堆積方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0656583A true JPH0656583A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16672147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21542692A Pending JPH0656583A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ダイアモンド薄膜の堆積方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0656583A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1308273A2 (en) | 2001-10-30 | 2003-05-07 | Toray Industries, Inc. | Laminated film for thermosensitive image transfer material |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62278192A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-03 | Kobe Steel Ltd | 結晶性炭素の気相合成法 |
| JPS63297299A (ja) * | 1987-05-28 | 1988-12-05 | Kurosaki Refract Co Ltd | ダイヤモンドの気相合成法 |
| JPH01105528A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体ダイヤモンド及びその製法 |
| JPH02107596A (ja) * | 1988-10-17 | 1990-04-19 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | ダイヤモンドの合成法 |
| JPH05155687A (ja) * | 1991-12-04 | 1993-06-22 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 炭素材料作製装置 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP21542692A patent/JPH0656583A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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| JPS62278192A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-03 | Kobe Steel Ltd | 結晶性炭素の気相合成法 |
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| JPH02107596A (ja) * | 1988-10-17 | 1990-04-19 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | ダイヤモンドの合成法 |
| JPH05155687A (ja) * | 1991-12-04 | 1993-06-22 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 炭素材料作製装置 |
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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