JPH0656671U - 配膳車における温室構造 - Google Patents

配膳車における温室構造

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JPH0656671U
JPH0656671U JP29693U JP29693U JPH0656671U JP H0656671 U JPH0656671 U JP H0656671U JP 29693 U JP29693 U JP 29693U JP 29693 U JP29693 U JP 29693U JP H0656671 U JPH0656671 U JP H0656671U
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本村文男
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配膳車の温室における上下の温度バラツキを
縮小し、上段側と下段側に収納された食膳の状態に大き
な差が生じないようにする。 【構成】 配膳車10内に設けられた温室30に、該温
室30の上部から下部へ延びるダクト50を形成する。
このダクト50は、温室30と冷室40を分離する隔壁
11に、梯形状に折曲したステンレス鋼板等を固設する
ことによって形成され、その内面には断熱材52が当着
される。また、上記ダクト50の周囲には、連結トレー
Tを載置する複数段の棚板32,32,・・・が固設さ
れる。上記ダクト50は、通常10℃程度に設定される
冷室40からの熱伝導によって他の温室空間に比較して
僅かに温度が低くなるため、加熱、上昇した温室30内
の空気が、該ダクト50を通って降下するという対流が
生じ、温室30内の室温バラツキは縮小する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、食膳を収納する配膳車に関するものであって、特に冷室と温室を備 えた配膳車における温室の改良を主眼とし、詳細には温室内の空気対流を促進す ることによって該温室内温度のバラツキを縮小しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
病院やホテル等にあっては、入院患者や客人への配膳を日々行っているが、そ の際には多数の食膳を収納、運搬可能な配膳車が利用されている。
【0003】 従来、上記配膳車として、煮物や揚物等を収納するための温室と、サラダやジ ュース等を収納するための冷室とを備えたものが知られている。
【0004】 この配膳車の冷室は、冷凍機によって室内温度が常時10℃以下に保たれるよ うになっており、一方の温室は、壁面に埋設された電熱ヒーターによって室内温 度が70乃至80℃に保たれるようになっていて、それぞれ収納された食膳を配 膳するまで適温状態に維持できるようになっている。
【0005】 また、温室及び冷室はその室温を維持するべく双方が隔壁によって分離され、 且つ開閉扉で密閉されるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の配膳車にあっては、以下に記載するような欠点があ った。
【0007】 則ち、電熱ヒーターは温室の底面と側面下方に埋設されているものの、これに よって加熱された室内空気は上昇するため、温室内は上方と下方とで大きな温度 差が生じ、収納された食膳に悪影響を及ぼしてしまうという欠点があった。
【0008】 なお、上昇した加熱空気は温度低下するに伴って下降し、その一方で加熱され た空気が上昇するために温室内に対流が生ずることとなるが、配膳車内には食膳 を載置するための棚が複数段形成されているため、該棚がその対流の弊害となっ て温度差が一層拡大することとなっている。
【0009】 一方、温室内温度のバラツキの縮小を図るべく、該温室内にファンを設けて室 内空気の強制対流を行うと、その風速によって温室内の食膳の乾燥が促進するこ ととなってしまう。
【0010】 本考案は上記事情に鑑みて成されたものであり、前記温室の改善を図って該温 室内空気の対流を促進させることによって、該温室の温度バラツキを縮小しよう とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、冷凍機によって冷却される冷室と、電熱ヒーターによって加熱され る温室とが隣接する配膳車に於いて、前記温室と冷室を分離する隔壁の温室側に 、該温室の上部から下部へ延びるダクトを形成したことを特徴とする配膳車の温 室構造を提供することにより、上記課題を達成するものである。
【0012】 また、本考案は、前記ダクトを隔壁側の空間が広くなるように形成したことを 特徴とする配膳車における温室構造を提供することにより、上記課題を達成する ものである。
【0013】
【作用】
本考案に係わる配膳車における温室構造によれば、温室内で加熱された空気は ダクトの逆側の空間から上昇し、その後、このダクトを通って下降する。
【0014】 また、このダクトは温室内にあるものの他の温室空間と隔離され、且つ冷室内 温度が隔壁を介して伝導するために、他の温室空間に比較して僅かに温度が低く なり、上記の対流は一層顕著なものとなる。
【0015】 然るに、生ずる対流は温室内温度のバラツキを縮小する程度のものであって、 温室内に配置された食膳がこれによって著しい乾燥を生ずるものではない。
【0016】 一方、前記ダクトは配置される連結トレーの揺動を抑止するようにも働き、そ の効果は絶大である。
【0017】 ところで、配膳車の温室と冷室とは、その室内温度を維持するべく隔壁を厚く して熱伝導を最大限に防止するこが効果的であることは云うまでもないが、該隔 壁を厚くすると、該隔壁に嵌入される連結トレーの連結部(図2、図3参照)が 長くなって不安定となってしまうとともに、トレーの有効面積が減少してしまう こととなる。
【0018】 そこで、連結トレーの使用性を優先して隔壁を僅かに薄くし、それによって僅 かに増大する熱伝導を利用して温室の対流を促進しようとするものが本考案の主 眼とするところである。
【0019】
【実施例】
以下、本考案に係わる配膳車における温室構造の実施例を図面に基づいて詳細 に説明する。
【0020】 図1は配膳車内部を示す縦断面図であり、10は配膳車、11は隔壁、30は 温室、40は冷室、50はダクトである。
【0021】 本考案に係わる配膳車10は、上記隔壁11によって分離、隣接した温室30 と冷室40を有し、底板12には旋回自在の前輪13a,13aと後輪13b, 13b(一方の前後輪13a,13bは図示せず)が、側面14bには手押し用 のハンドル15が固設されている。
【0022】 上記温室30内に於いて、前記隔壁11には梯形状に折曲したステンレス鋼板 を固設することによって、前記ダクト50が形成されているとともに、このダク ト50の周囲には複数段の棚板32,32,・・・が固設されている。
【0023】 また、側面14aの下部と底面14cの側面14a側には、ニクロム線等から 成る電熱ヒーターHが埋設されており、温室30内を80℃前後に維持できるよ うになっている(サーモスタットの働きによって所定温度に設定可能)。
【0024】 なお、前記ダクト50は温室30の上部から下部へ延びており、且つ隔壁11 を除く内面にはグラスウール等の断熱材52が当着されている。
【0025】 一方、冷室40内に於いて、前記隔壁11に対向する側面14bには梯形状に 折曲したステンレス鋼板を固設することによって、冷気ダクト60が形成されて いるとともに、隔壁11には前記棚板32,32,・・・と水平状態にある複数 段の棚板42,42,・・・が固設されている。
【0026】 上記冷気ダクト60は、冷室40側の上面14dが開口されることによって冷 室40上に形成された冷凍室70に連通されているとともに、該冷気ダクト60 を形成するステンレス鋼板には多数の吹出口62,62,・・・を備えている。
【0027】 また、上記冷凍室70には冷凍機を構成する蒸化器82が設置されており、該 蒸化器82によって冷室40内の空気が循環され、蒸化器82の通過によって該 空気の熱交換が行われる。
【0028】 則ち、冷室40内の空気は前記蒸化器82に引き込まれて吸熱され、その後こ れが冷気ダクト60の吹出口62,62,・・・から吹き出すというサイクルが 繰り返し成され、而して冷室40内温度が常時10℃前後に維持される(サーモ スタットの働きによって所定温度に設定可能)。
【0029】 なお、前記冷凍機は、上記の蒸化器82と冷凍室70の外部に設置された圧縮 機84、復水器86、及び図示しない膨張弁等によって構成されるとともに、該 冷凍機はハウジング19によって囲繞される。
【0030】 ところで、前記温室30と冷室40とに設けられた棚板32,42には、図2 に示すようなトレーt,tを連結部rで連結して成る連結トレーTが配置される ようになっており、使用時に於いては温室30側に位置するトレーtに揚げ物や 煮物等が、冷室40側に位置するトレーtにジュースやサラダ等が配される。
【0031】 上記連結トレーTが配膳車10内に配置された状態を示すものが図3であって 、この図から明らかなように、この連結トレーTは連結部rが隔壁11に嵌入さ れることにより、一方のトレーtが温室30内の棚板32に、他方のトレーtが 冷室40内の棚板42に載置するようになっているとともに、配膳車10の両側 にそれぞれ連結トレーT,Tが対向して配置されるようになっている。
【0032】 則ち、配膳車10の一方の側面には開閉扉18a,18a′が、他方の側面に は開閉扉18b,18b′が蝶着されていて、配膳車10の左右双方から連結ト レーTの配置、取り出しが行えるように構成されている。
【0033】 また、図3から明らかなように、前記ダクト50は梯形状を呈することにより 隔壁11側の空間が広くなっており、且つ連結トレーTの基端が前記開閉扉18 a,18a′,18b,18b′に押圧されることによって、丸みを帯びたトレ ーtの角部が該ダクト50の傾斜面に密着するようになっている。
【0034】 なお、前記開閉扉18a,18a′,18b,18b′、及び隔壁11、側面 14a,14b、底面14c、並びに上面14d等は、断熱材をステンレス鋼板 で被覆した断熱構造となっている。
【0035】 また、図4から明らかなように、隔壁11には棚板32または棚板42と同数 の切欠溝16,16,・・・が形成されていて、ここに上述の如く連結トレーT の連結部rが嵌入される。
【0036】 次に、本考案に係わる配膳車における温室構造の働きを図1に基づいて詳述す る。
【0037】 上記の如く構成された配膳車における温室構造によれば、電熱ヒーターHが側 面14aの下部と、該側面14a側の底面14cに埋設されているため、これに よって加熱された空気は側面14a側の空間、則ちダクト50の逆側の空間から 上昇し、その後に温度低下すると該空気は棚板32に阻害されることなくダクト 50を通って下降する。
【0038】 また、このダクト50は温室30内にあるものの他の温室空間と隔離され、且 つ冷室40の室温が隔壁11を介して伝導するために、他の温室空間に比較して 僅かに(2乃至3℃)温度が低くなり、上記の対流は一層顕著なものとなる。
【0039】 このため、温室30内の室温は上部と下部との温度差が著しく縮小し、上段と 下段に配置された食膳の状態に大きな差異が生ずることはない。
【0040】 なお、ダクト50を設けた配膳車10に於いて、温室30を60分間、設定温 度80℃で加熱したろころ、下段で72℃、上段で84℃となりその差は僅かに 12℃であった(従来の配膳車ではその差は20℃以上である)。
【0041】 更に、加熱途中でサーモスタットが働いた際には、従来の配膳車にあって温室 下段の室温が5乃至7℃急降下して、上段と下段の温度差が一層広がるが、本願 配膳車10にあっては2乃至3℃の降下に留まることが判った。
【0042】 然るに、生ずる対流は温室30内の温度バラツキを縮小する程度のものであっ て、温室30内に配置された食膳がこれによって著しい乾燥を生ずることはない 。
【0043】 一方、配膳車10内に配置される連結トレーTは、基端が開閉扉18a,18 a′,18b,18b′に押圧され、先端がダクト50及び冷気ダクト60に密 着するため揺動することはない。
【0044】 なお、本考案に係わる配膳車における温室構造は上記構成に限定されるもので はなく、以下に記すような構成であってもよい。
【0045】 例えば、ダクト50の形状として、上述の如く隔壁11側の空間を広くすると 冷室40からの熱伝導効果が大きくなるため好ましいが、これを凹状の空間とす るものでもよい。
【0046】 また、ダクト50の内面に上述の如く断熱材52を当着すると、温室30内の 室温によるダクト50内の昇温を防止でき好ましいが、断熱材をステンレス鋼板 で被覆した断熱構造の板や熱伝導率の小さい材料でこれを構成することも可能で ある。
【0047】 一方、電熱ヒーターHや冷凍機は、上記構成に限定されず、各種の冷却装置、 加熱装置を採用可能であることは云うまでもない。
【0048】
【考案の効果】
本考案に係わる配膳車における温室構造は、上記の如く構成されているため、 以下に記すような効果を奏する。
【0049】 (1)温室と冷室を分離する隔壁の温室側に、該温室の上部から下部へ延びる ダクトを形成することにより、上昇した空気は配置された食膳に阻害されること なくダクトを通って降下するとともに、該ダクト内は冷室からの熱伝導によって 他の温室空間に比較して温度が僅かに低くなるため、温室内に適度の対流が生じ て室温のバラツキが縮小するという優れた効果を奏する。
【0050】 (2)また、生ずる対流は上述の如くファン等を利用した強制対流ではないた め、これによって配置された食膳の乾燥が促進してしまうことがないという優れ た効果を奏する。
【0051】 (3)また、ダクトの隔壁側の空間を広くすることにより、冷室温度の熱伝導 によるダクト内の冷却効率が向上するため、温室内の対流は一層顕著になるとい う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる配膳車の内部を示す側面図
【図2】配膳車に配置される連結トレーを示す平面図
【図3】図1におけるX−X′線断面図
【図4】本考案に係わる配膳車の内部を示す斜視図
【符号の説明】
10 配膳車 11 隔壁 30 温室 40 冷室 50 ダクト 52 断熱材 60 冷気ダクト 62 吹出口 82 蒸化器 84 圧縮機 86 復水器 H 電熱ヒーター T 連結トレー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機によって冷却される冷室と、電熱
    ヒーターによって加熱される温室とが隣接する配膳車に
    於いて、前記温室と冷室を分離する隔壁の温室側に、該
    温室の上部から下部へ延びるダクトを形成したことを特
    徴とする配膳車における温室構造。
  2. 【請求項2】 ダクトは、隔壁側の空間が広くされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の配膳車における温室
    構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015204898A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社アイホー 収納装置
JP2017517709A (ja) * 2014-03-24 2017-06-29 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッドB/E Aerospace, Inc. 液体排熱システムを有する移動体冷却装置

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US10450069B2 (en) 2014-03-24 2019-10-22 B/E Aerospace, Inc. Vehicle refrigeration equipment having a liquid heat rejection system
JP2015204898A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 株式会社アイホー 収納装置

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