JPH0656730A - 表面積が大きい酸化マグネシウム及び酸化アルミニウムよりなる固体塩基性触媒を使ったアルドール縮合法 - Google Patents

表面積が大きい酸化マグネシウム及び酸化アルミニウムよりなる固体塩基性触媒を使ったアルドール縮合法

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JPH0656730A
JPH0656730A JP4281417A JP28141792A JPH0656730A JP H0656730 A JPH0656730 A JP H0656730A JP 4281417 A JP4281417 A JP 4281417A JP 28141792 A JP28141792 A JP 28141792A JP H0656730 A JPH0656730 A JP H0656730A
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Jennifer S Holmgren
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択率、転換率の優れたアルドール縮合を行
わせる方法を提供することを目的とする。 【構成】 アルデヒドを酸化マグネシウムと酸化アルミ
ニウムの固溶体よりなり表面積が250〜350m2/gの塩基
性触媒によりアルドール縮合を行う方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、n-ブチルアルデヒド
のようなアルデヒド類を250〜350m2/gの表面積を有す
るMgO及びAl2O3の固溶体よりなる多孔質固体の塩基性触
媒を使ってアルドール縮合することにより、2-エチル-
2-ヘキセナール及び同類の化合物を合成することに係
わる。
【0002】
【従来の技術】2-エチルヘキサノール-1は2-エチル-
2-ヘキセナールから作られるが、その世界における生
産量は、1から4個までの炭素原子を含むアルコール類
を除けば、その他のいかなるアルコールの生産量よりも
多い。それは主として、特にポリ塩化ビニルの可塑剤と
してそのカルボン酸エステルが広く使われていることに
よる。この炭素数8個のアルコールのその他の用途とし
ては、アクリル系表面コーティング剤の中間体の生産、
ディーゼル燃料や潤滑油の添加剤及び表面活性剤が含ま
れる。2-エチルヘキサノール-1は、原料としてn-ブ
チルアルデヒドを使い、これをアルドール縮合して2-
エチル-2-ヘキセナールとし、引続いてそのオレフィン
部分とアルデヒド部分を共に還元することによって作ら
れる。ここでn-ブチルアルデヒドは、生産される最大
量の酸化物化学品である。
【数式】
上記で実際のアルドール縮合は、IからIIへに転換する
ことで示される。アルデヒド類のアルドール縮合は、2
-エチルヘキサノール-1以外にも、例えばアセトンから
の酸化メシチレンやイソホロンの生成のような幾つかの
商業的に重要な原料を生産するために、長年使われてき
た、良く知られ、由緒ある反応である。この反応は、塩
基性触媒作用が行われるだけでなく、通常は反応を満足
に進行させるために、強塩基触媒を必要とする。IIに相
当するアルドール生産物は単離されることが多いかも知
れないが、それを脱水してIIIにすることは、通常は反
応条件の下では容易であり、従って一般に単離した反応
生成物となるのは、アルファ、ベーター不飽和アルデヒ
ドIIIである。アルドール縮合において触媒として使わ
れる強塩基類は、特に水が作用するか又は部分的に水が
作用する条件下では、アルカリ金属水酸化物であること
が多い。強塩基を使うことは、アルドール縮合を連続プ
ロセスとして順応させるには適していない、その大きな
理由は、強塩基は固定床として使われるには好ましくな
い特性を有しているためである、ということは明らかで
ある。しかし、2-エチル-2-ヘキセナールやその他の
アルドール縮合製品を生産するための連続プロセスを開
発することは、非常に興味深いだけではなく、むしろ大
きな重要性を持つものである。それは固定床の連続プロ
セスが一般に良く知られた利点を有すること、及びそれ
が水性強塩基により生じる腐食という難問を最少化する
ことは勿論、強塩基の処分に係わる環境問題を最小化す
るからである。
【0003】固定床として使うのに適した強塩基が好ま
れることはかねて認められており、そのような材料、中
でもアルミナ上のナトリウム及び黒鉛上のカリウム、が
使われてきた。そのような強塩基を固定床に使うには厳
しい制限があるために、最近では適切な代替物としての
粘土及び粘土状材料に注目が移っている。ハイドロタル
サイトは、Mg6Al2(OH)16(CO3)・4H2Oという理想的な単
位セル式を示す粘土であり、これと密接に関係して、マ
グネシウム/アルミニウムの比率が変えられる類似体を
容易に作成することが出来る。Nakatsuka他は、日本化
学会年報、52巻、2449(1979)で、ベータープロピラク
トンの回分様式重合で、MgO/Al2O3のモル比率を変動さ
せて、『か焼した合成ハイドロタルサイト』を触媒とし
て使うことについて記述している。その後種々の塩基触
媒反応において『合成ハイドロタルサイト』を使うこと
に関する更に大規模な研究が、W. T. Reichleによって
Journol of Catalysis, 94巻、547(1985)で報告され
た。彼は、Mg/Al比が1.3から6.3までの『合成ハイドロ
タルサイト』組成物は、パルス反応器で容易にアルドー
ル縮合の触媒作用を行うが、Mg/Al比はその触媒活性
度、触媒効率のいずれにも意味のある影響を及ぼさない
ようであることに気付いた。Reichleは又、重水素交換
研究から、ハイドロタルサイトのpKaは35と45の間にあ
るとの結論を下した。E. Suzuki と Y. Ono は、日本化
学会年報、61巻、1008(1988)で、触媒として2種の全
く違った型式のハイドロタルサイト状材料を使って、ホ
ルムアルデヒドとアセトンの間でアルドール縮合を行っ
たことを報告した。なおこの時の2材料は、ハイドロタ
ルサイト自身から導かれたものであった。
【外1】 『ハイドロタルサイト』は、Mg6Al2(OH)16(CO3)・4H2O
の組成を持つ粘土に対して最も適切に適用されるが、変
動するMg/Al比を持つ関連ある層をなした2重水酸化物
について述べるのにしばしば使われている。しかし、少
なくともMg/Al原子の数字比が3未満の時は、か焼後こ
のような材料は、酸化マグネシウムと酸化アルミニウム
の固溶体として記述される方が良い。即ちか焼によっ
て、層をなすというハイドロタルサイトの構造上の特性
は破壊され、固溶体が生じる。しかし、そのような固溶
体に適用される学術用語は、例えば『合成ハイドロタル
サイト』の場合のように『ハイドロタルサイト』の名前
を持続することが多い。この適用に当っては、このよう
にか焼された合成材料を説明するのに、『酸化マグネシ
ウムと酸化アルミニウムの固溶体』という用語が使われ
る。第2点では『Mg/Al』という用語の使用が含まれ
る。これを適用するに当っては、Mg/Alは、酸化マグネ
シウムと酸化アルミニウムの固溶体におけるアルミ原子
に対するマグネシウム原子の数字比であるべきである。
Reichleの研究後間もなく、Cormaと共同研究者達は、塩
基触媒としてある種のゼオライトを使うことに踏み込ん
だ研究結果について、Applied Catalysis, 59巻、237
(1990)で説明した。一連のアルカリ金属交換したX及
びYゼオライトが、その触媒作用でベンツアルデヒドを
シアノ酢酸エチルとマロン酸ジエチルを使って縮合する
回分反応でどのような効果を示すかが研究された。この
反応では、金属交換したゼオライトの反応性は、セシウ
ム>カリウム>ナトリウム>リチウムの順番でありX>
Yであることが測定された。これらの材料のpKbは約10.
3と13の間であると言われたが、これはReichleが彼の
『合成ハイドロタルサイト』について示したものよりは
るかに小さい。関係する研究〔A. Corma & R. N.Martin
-Aranda, Journal of Catalysis 130巻、130(1991)〕
で、Cormaは、海泡石中の八面体シートのへりにあるマ
グネシウムイオンをアルカリ金属イオンで交換して、上
述の縮合反応の塩基触媒としても効果の大きい材料を得
たが、その材料の塩基性度も又、ハイドロタルサイトの
塩基性度よりもはるかに小さいことが注目された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、特に液相でn-ブチルアルデヒドを連続的にアルド
ール縮合することにより、2-エチル-2-ヘキセナール
を製造するプロセスを開発することであった。このプロ
セスは連続で、固定床で触媒を使うことが重要であっ
た。従って、触媒は、液体の流れと調和する特性、圧縮
性、その他を有しなければならなかった。n-ブチルア
ルデヒドのアルドール縮合は一般に蒸気相で行われるの
で、この新プロセスも又、液相アルドール縮合に適用出
来ることは全く有利であったと注目することが重要であ
る。n-ブチルアルデヒドのアルドール縮合が、言うな
れば200℃未満という控え目な温度で、良好な選択率で
比較的高収率で進行することも又重要である。水は反応
生成物であるので、触媒は水熱安定性を示すことは重要
である。酸化マグネシウムと酸化アルミニウムの固溶体
は、かねてn-ブチルアルデヒドの気相アルドール縮合
に使われてきたが、これらの材料はこのプロセスには不
適当であることがわかった。これに対して、表面積が異
常に大きく、Mg/Al比が比較的小さい酸化マグネシウム
と酸化アルミニウムの固溶体は、あらゆる点で上述の標
準を満足するらしいことが今やわかっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、特に液
相にも適用出来るようなプロセスで、塩基性触媒の固定
床を使ってn-ブチルアルデヒドのようなアルデヒド類
をアルドール縮合することにより、2-エチル-2-ヘキ
セナール及び同類の縮合生産物を作り出す連続プロセス
を開発することである。それは、表面積が250m2/gよ
り大きい酸化マグネシウムと酸化アルミニウムの固溶体
で出来た固定床にn-ブチルアルデヒドを通過させるこ
とで具体化される。さらに具体的に表現すれば、この固
体塩基性触媒は、表面積が250から350m2/gの間にあ
り、酸化マグネシウム-酸化アルミ固溶体は、Mg/Al数字
原子比が約1.5から2.5の間にあって、反応温度は約80か
ら約200℃の間である。
【0006】本発明は、表面積が250から350m2/gまで
の酸化マグネシウム-酸化アルミニウム固溶体が、200℃
より低い温度で、高転換率、高選択率を共に維持して、
脂肪族アルデヒド類及び特にn-ブチルアルデヒドのア
ルドール縮合を促進するのに極めて有効であるという観
察結果に基づいている。この結果から、これらのアルデ
ヒドのアルドール縮合生成物を作り出すプロセス、特に
n-ブチルアルデヒドを脱水したアルドール縮合生成物
である2-エチル-2-ヘキセナールを作り出す連続プロ
セスを発明する機会が与えられる。この場合その縮合プ
ロセスが蒸気相であろうと液相であろうと構わない。
【0007】本発明を実施する際の原料として使われる
アルデヒド類はR-CH2CHOの構造式で表わされる。一方の
変異体では、Rは、炭素原子数が1〜20のアルキル又は
アルケニルの部分であり、直鎖形、分岐形のいずれでも
構わない。Rが1〜10の炭素原子を有するようなものが
好ましく、炭素原子数が2〜4のものが一層好ましい。
Rにアルケニルの部分があっても、Rのもう一方の部分
が飽和したアルキルであるような変異体が更に通常の姿
であり、最も通常の場合は、Rが2〜4の炭素原子を有
する直鎖形の、飽和したアルキル基である場合である。
Rがエチル基である場合、即ちアルデヒドがn-ブチル
アルデヒドである場合が特に好ましい。
【0008】もう一方の変異体では、Rは、アラルキル
の部分であり、その中のアルキルの部分は、炭素数が1
〜20の直鎖形であり、特にアルキル鎖が、炭素原子数が
1〜10のものである。アリール基はアルキル鎖上のどこ
にあっても良い。即ちその位置には全く拘束されない。
アリール基がフェニールであるものが最も通常の場合で
あるが、置換フェニール及びナフチル、アンスリル、フ
ェナンスリル、ビフェニリル等のような高級芳香族系も
自由に使う事が出来る。以下で強調されるように、連続
アルドール縮合は液相で行われるのが最も望ましい場合
が多く、従ってこれを改良する場合でも、使われるアル
デヒドは何であっても液相で固定触媒層を通って流れ
る。
【0009】本発明に使われる新しい塩基性触媒は、酸
化マグネシウムと酸化アルミ、即ちMgOとAl2O3、の固溶
体であり、その表面積は250m2/gと350m2/gの間にあ
る。このMgO/Al2O3固溶体の表面積は少くとも275m2/g
であることが好ましく、それが300〜350m2/gの範囲に
あることが一層好ましい。このマグネシヤ-アルミナ固
溶体の表面積が異常に大きいことは、この発明の触媒の
独自の機能的な特徴に係わる最も重要な特性であるよう
に見えるが、これら独自の触媒のMg/Al原子数の比が約
1.5と2.5の間にあって、これが関心のある固溶体にとっ
てのMg/Al比の下端にあることが好ましい。広範な転換
率全体を通じて全く手ごろな時間当りの液体の空間速度
で即ち生産性で、良好な選択率を維持しながらアルデヒ
ドを高転換率でそのアルドール縮合生成物に転換出来る
のが、このような触媒であることがわかった。それぞれ
独自の特性を有する本発明の固体塩基性触媒は、これら
の材料を不規則的に調合して得られる。特に、この中で
更に詳細に述べられたように、前駆物質のゲルが約10℃
を超えない温度で調製され、且つ約0℃と5℃の間の温
度間隔で調製されることが好ましい。更に、結晶化時間
が、65℃で1時間か2時間という程度で短く保たれて、
異常に水熱安定性の良い材料が得られる。これは、以前
の方法で作った材料では約600℃のか焼温度でスピネル
相が出現し始めるのに、この方法ではか焼温度が800℃
になるまでスピネルの生成が見られないという事実によ
って明らかにされる。更に、本発明の固体塩基触媒は、
スピネルの生成を阻止することで明らかなように、製品
としての均質性がよりすぐれている。アルドール縮合で
は一般に、水は反応産物の一つとなること、そして又こ
の反応は、水熱安定性が最も重要な水溶液中で進行する
わけではないとは言え、触媒は連続的にかなりの濃度の
水にさらされていることからも、固体塩基触媒の水熱安
定性が向上することは重要である。
【0010】本発明のアルデヒド類のアルドール縮合
は、80から200℃の間の温度、最も普通には100から190
℃の間の温度で行われる。液相反応が望まれる場合に
は、反応が液相で起こることが確実である限りにおいて
のみ反応圧力が重要になる。そうであるから、例えば、
低級アルデヒドについて液相反応を確保するために、13
790kPa(2000psiG)までの圧力が、特に反応温度が高い
ところで使えるかも知れないが、アルデヒドの分子量が
大きくなるので、完全な液相反応を確保するには、より
低い圧力が必要とされる。反応器全体を通して液相を維
持するのに必要な適切な圧力は、この方法に熟練した人
によって容易に決定され、それは上で述べられたよう
に、原料の分子量と反応温度次第であることは、容易に
理解されるであろう。時間当りの液体の空間速度、即ち
触媒容積と比較した反応物の容積供給速度は、本発明を
成功させるのに不可欠なものではなく、どちらかと言え
ば、生産性に関して最善の状態をもたらす変数である。
例えば、2〜10/時間の次数にある液体の空間速度が、
その中で作用するのに都合良い範囲となることがわかっ
た。
【0011】前に示されたように、2-エチル-2-ヘキ
セナールは、不飽和アルデヒドの中のオレフィン中心を
選択的に水素化して2-エチルヘキサノール-1を作り出
すのに特に重要であり、そしてアルドール縮合、アルド
ール生産物の脱水及びオレフィン中心の水素化が、同じ
触媒床で同時に起こるようなプロセスを工夫することが
可能である。例えば金属は、前に述べられた触媒粒子の
内側に大部分堆積され原料は、345〜6895kPa(50〜1000
psi)までの分圧で、約80から約200℃の間の温度で水素
の存在下で触媒と接触し、その条件はアルドール縮合、
アルドール生産物の脱水及びオレフィン中心の水素化に
連続的に影響を与えるが、アルデヒドの部分を実質的な
程度まで水素化してしまうことはない。代わりに、マグ
ネシウムの幾らかがNi(II)で置換され、それが使用条件
になると部分的にNi(O)に還元され、反応条件の下では
オレフィン中心を選択的に還元する触媒作用を示すよう
に振る舞うような、上で述べられた型式を改良した触媒
を作り出すことも出来る。両方の場合共、結果として得
られるプロセスは、ブチルアルデヒドのような、この発
明のアルデヒドが、水素と共に原料であり、アルデヒド
より炭素を2倍多く有する飽和アルコールが生成物であ
るようなプロセスである。これらは2-エチルヘキサノ
ール-1の場合で例証される通りである。
【0012】金属の分布がゆがんだ押出品を作り出す
と、押出品の中心にある核に金属が集中した生産物か、
代わりに、金属が含浸されている担体の核のまわりの円
形の『殻』に金属が集中した生産物のいずれかが生じる
ことは、普通の技量を持つ人ならば知っている。M. Kom
iyama, Catalysis Reviews, Science and Engineering,
27巻341(1985)。例えば、白金、パラジウム、ニッケ
ル、ロジウム、レニウム、その他の如く、担体に含浸し
ている金属が水素化活性を示すようないずれかの方法
で、酸化マグネシウムと酸化アルミの固溶体の担体を作
り上げ、触媒とすることが出来る。いずれの場合でも、
最初のアルドール縮合とアルドール生産物の脱水は主と
して、触媒の中でも金属のない部分で起こり、その後に
続く、例えば2-エチル-2-ヘキセナールのような後半
の生成物の金属部分への拡散は、反応条件下でオレフィ
ン結合を選択的に還元する事となる。
【0013】別の代替法は、2種類の異なったハイドロ
タルサイト状材料、一つはMgとAlだけのもの、他の一つ
は、例えばニッケルのような、触媒作用でオレフィンを
効果的に還元出来る金属でMgが置換されているもの、を
作り上げることである。Mg/Al比とM/Al比が同じである
ことが最も好ましい。ここで、Mは、ハイドロタルサイ
ト状材料中でマグネシウムと置き替わる別の金属を示し
ている。二重ダイを使うと別々の材料が共押出しされ、
仕上がりの柔らかい塊は前に述べられたように乾燥、か
焼され、最後に触媒が得られる。下記の実施例はこの発
明を説明するだけのものであり、発明をいかなる方法で
でも限定するものではない。
【0014】実施例1触媒の調製 2リットルの三つ首の丸底フラスコに、添
加漏斗、温度計、機械的撹拌機及び加熱用マントルが取
り付けられた。このフラスコに610gの水、60gのNa2CO
3・H2Oと71gのNaOHを含む溶液が加えられ、中味は<5
℃に冷却された。345gの水、77gのMg(NO3)2・6H2Oと7
5gのAl(NO3)3・9H2Oよりなる溶液が添加漏斗に入れら
れ、この溶液は4時間かかって添加された。添加されて
いる間溶液の温度は<5℃に保持され、生成するスラリ
ーは<5℃で1時間撹拌された。添加漏斗は還流凝縮器
と付け替えられ、スラリーは1時間の間60±5℃に加熱
された。それからスラリーは室温まで冷却され、濾過に
よって固形分が回収された。この固形分は10リットルの
加熱した脱イオン水で洗浄され、それから16時間100℃
で乾燥された。この産物は、そのX線回析(XRD)パ
ターンによりハイドロタルサイトの特質が明らかにされ
た。破砕した後、この固形分は、マッフル炉で空気を通
しながら450℃で12時間か焼された。この産物は、XR
DによってMgO-Al2O3固溶体(Mg/Al=1.5)としての特
質が明らかにされた。この材料のBET表面積は285m2
/gであった。同様な手段でMg/Al比が異なる材料が作り
出されるが、Mg(NO3)2・6H2OとAl(NO3)3・H2Oの相対モル
比が変化するに過ぎない。
【0015】実施例2連続アルドール縮合の一般的方法 反応器は、例えば、
原料であるブチルアルデヒド、原料を反応器に満たす供
給ポンプ及びパイプの低い部分に渦巻形の予熱器が取り
付いた長さが約0.914m(3フィート)、内径が2.22cm
(7/8インチ)の垂直なステンレス鋼管の反応器部分
を含む供給容器によりなっていた。反応器は管炉の内側
に収容され、触媒帯での反応温度が直接測定出来るよう
に、熱電対プローブが反応器の中心まで伸ばされた。試
験される5gの酸化マグネシウム-酸化アルミの固溶体
が等容積の砂と混合され、この砂が触媒床を流れる液体
の流動特性を向上させて、チャンネリングが生じる可能
性を減少させるようにして、予熱器の上にある反応器の
中に入れられた。触媒床の深さは約15.24cm(6イン
チ)であった。流出液が集められ、50m×0.2mmID×0.5
ミクロンのメチルシリコン皮膜を使ってガスクロマトグ
ラフィによって分析された。この計器は、分当り8℃で
50℃から240℃に上がるように温度がプログラム管理さ
れ、240℃で10分間保持された。試運転は下記の手順で
始められた。触媒床は、窒素を2時間流しながら500℃
の反応器の中で処理され、それから室温まで冷却され
た。反応物としてブチルアルデヒドを使い、反応器の圧
力が10444kPa(1500psig)に保持された反応器の底部か
ら、この原料が時間当り150gで上向きに圧送された。
反応器はそれから反応温度まで加熱され、反応器が液体
で一杯になった時、供給速度は50g/時に下げられ、こ
の速度が維持された。原料としてブチルアルデヒドを使
った場合の代表的な結果が表1に示されている。表1
は、実施例に従って調製されたMg/Al=1.5の材料を触媒
として使い、温度を関数として2-エチル-2-ヘキセナ
ールが生成する反応の程度(転換率)と選択率を示して
いる。表2は、これらの結果の要旨を表わし、種々の温
度における転換率と選択率の平均値が示されている。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】 表2に示すところによれば、90%に近い転換率が得ら
れ、2-エチル-2-ヘキセナール生成の選択率は日常的
に80%を超えている。
【0018】実施例3 下記の場合は、供給液注入器付ポンプ、水素供給装置、
炉が付いた内径2.54cm(1インチ)の垂直管反応器及び
気液分離器よりなる固定床の連続方式で行うことが出来
る。触媒は、例えば、Pdが各触媒粒子の内側のみに存在
するような具合にAl2O3-MgOの固溶体上に支えられた1
%Pdでも構わない。この触媒10gが、渦巻形予熱器の下
にある反応器の中に入れられ、流れがある間、その位置
を維持するように、そこに固定される。純粋なブチルア
ルデヒド供給液が30g/時で、反応器に上向きに連続し
て注ぎ込まれる。水素の流れは、1480kPa(200psig)の
反応器圧力でブチルアルデヒドに対するH2のモル比が
4:1の割合で反応器に上向きに通し始め、反応温度は
150℃まで上げられる。反応器の中では、同一触媒床上
で連続的にブチルアルデヒドがアルドール縮合されて2
-エチル-2-ヘキサナールになる反応とそれが水素化さ
れて2-エチルヘキサノールとなる反応が生じる。ブチ
ルアルデヒドは、2-エチルヘキサノール-1への選択率
が75%で、90%の転換率が達成される。
【0019】
【発明の効果】本発明は表面積が250〜350m2/gのMgO
とAl2O3よりなる塩基性触媒によりアルデヒドを選択
率、転換率よくアルドール縮合を行うことができる工業
的に有用な発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 ジェニファ エス.ホールムグレイン アメリカ合衆国,60108 イリノイ,ブル ーミングデイル,フェザント コート 288番地

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式RCH2CHO(式中Rは1〜20の炭素原子
    を有するアルキル又はアルケニルの部分若しくはアリー
    ル基がフェニル、置換フェニル、ナフチル、フェナンス
    リル又はビフェニリルの部分であり、且つアルキル基が
    1〜20の炭素原子を含むアリールアルキル部分よりなる
    群から選ばれたもの)で示される一つ又はそれ以上のア
    ルデヒドを80℃と200℃の間の温度で酸化マグネシウム
    と酸化アルミニウムの固溶体よりなり、表面積が250m2
    /g〜350m2/gの固定された塩基性触媒物質中を通し、
    そしてこの流出液からアルドール縮合生成物を回収する
    ことを特徴とするアルドール縮合法。
  2. 【請求項2】 塩基性触媒のMg/Alの数原子比が約1.5〜
    約2.5である請求項1のプロセス。
  3. 【請求項3】 塩基性触媒の固定化された物質を通って
    流れるアルデヒドが実質的に液相に維持されるに十分な
    圧力で保持される請求項1又は2のプロセス。
  4. 【請求項4】 Rが炭素数2〜4のアルキル部分である
    請求項1,2又は3の方法。
  5. 【請求項5】 アルデヒドがn-ブチルアルデヒドであ
    り、かつ回収されるアルドール縮合生産物が2-エチル-
    2-ヘキサナールである請求項1乃至4のいずれか1の
    方法。
  6. 【請求項6】 アルデヒドと触媒との接触が345kPa〜68
    95kPa(50〜1000psi)の水素分圧で行う請求項1乃至5
    のいずれか1つの方法。
  7. 【請求項7】 塩基性触媒がアルデヒド性部分と比べて
    オレフィン性部分を選択的に水素化する金属の内部に堆
    積する請求項1乃至6のいずれか1つの方法であり、上
    記金属は上記オレフィン性部分を接触作用で水素化する
    に十分な量で堆積している。
  8. 【請求項8】 塩基性触媒が250m2/g〜350m2/gの表
    面積を有する(a)酸化マグネシウムと酸化アルミニウ
    ムの固溶体と(b)酸化ニッケルと酸化アルミニウムの
    固溶体との混合物である請求項1乃至7のいずれか1つ
    の方法。
JP4281417A 1991-10-21 1992-10-20 表面積が大きい酸化マグネシウム及び酸化アルミニウムよりなる固体塩基性触媒を使ったアルドール縮合法 Pending JPH0656730A (ja)

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