JPH0656909B2 - 半導体レーザ素子 - Google Patents
半導体レーザ素子Info
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- JPH0656909B2 JPH0656909B2 JP63334124A JP33412488A JPH0656909B2 JP H0656909 B2 JPH0656909 B2 JP H0656909B2 JP 63334124 A JP63334124 A JP 63334124A JP 33412488 A JP33412488 A JP 33412488A JP H0656909 B2 JPH0656909 B2 JP H0656909B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は低雑音特性を有する半導体レーザ素子に関す
る。
る。
(従来の技術) ビデオディスクプレーヤ等の分野で使用される半導体レ
ーザには,極めて低雑音であることが要求される。この
ような低雑音特性の要求に対して,自励発振現象を利用
した半導体レーザ素子がしばしば用いられる。自励発振
現象を利用すれば,発振スペクトルがマルチ縦モード化
する。さらに各縦モードのスペクトル幅が広くなり,低
雑音特性が得られる。このような自励発振半導体レーザ
素子に関する提案がいくつかなされている(例えば,林
他,信学技報MW84−24,P.65(1984),
構造が若干異るものとして,鈴木他,信学技報OQE8
4−57,P.39(1984))。
ーザには,極めて低雑音であることが要求される。この
ような低雑音特性の要求に対して,自励発振現象を利用
した半導体レーザ素子がしばしば用いられる。自励発振
現象を利用すれば,発振スペクトルがマルチ縦モード化
する。さらに各縦モードのスペクトル幅が広くなり,低
雑音特性が得られる。このような自励発振半導体レーザ
素子に関する提案がいくつかなされている(例えば,林
他,信学技報MW84−24,P.65(1984),
構造が若干異るものとして,鈴木他,信学技報OQE8
4−57,P.39(1984))。
第6図に従来の自励発振半導体レーザ素子の一例を示
す。この半導体レーザ素子はVSIS(V−channeled
Substrate Inner Stripe)構造を有する。p−GaAs
基板41上にn−GaAs電流阻止層42が形成され,
その表面から基板41に達するV字溝50が形成されて
いる。その上方にp−AlGaAsクラッド層43,A
lGaAs活性層44,n−AlGaAsクラッド層4
5,n−GaAsキャップ層46がエピタシャル成長に
よって形成され,更にn側電極47,p側電極48が設
けられている。自励発振現象は電流狭窄のためのV字溝
50の両外側のクラッド層43の層厚dを大きくして屈
折率導波機構を弱め,発光スポットを大きくすることに
よって起こされる。しかしこのような半導体レーザ素子
では光の分布幅が大きくなること,及びこれによって電
流阻止層42による光の吸収が大きくなるため,発振閾
値電流が大きくなってしまうという欠点がある。第6図
の半導体レーザ素子の発振閾値電流は約50mAである。
また,この半導体レーザでは屈折率導波機構が弱いた
め,非点融差が大きくなるという欠点がある。
す。この半導体レーザ素子はVSIS(V−channeled
Substrate Inner Stripe)構造を有する。p−GaAs
基板41上にn−GaAs電流阻止層42が形成され,
その表面から基板41に達するV字溝50が形成されて
いる。その上方にp−AlGaAsクラッド層43,A
lGaAs活性層44,n−AlGaAsクラッド層4
5,n−GaAsキャップ層46がエピタシャル成長に
よって形成され,更にn側電極47,p側電極48が設
けられている。自励発振現象は電流狭窄のためのV字溝
50の両外側のクラッド層43の層厚dを大きくして屈
折率導波機構を弱め,発光スポットを大きくすることに
よって起こされる。しかしこのような半導体レーザ素子
では光の分布幅が大きくなること,及びこれによって電
流阻止層42による光の吸収が大きくなるため,発振閾
値電流が大きくなってしまうという欠点がある。第6図
の半導体レーザ素子の発振閾値電流は約50mAである。
また,この半導体レーザでは屈折率導波機構が弱いた
め,非点融差が大きくなるという欠点がある。
(発明が解決しようとする課題) 発振閾値電流を低減するために,活性層を量子井戸構造
にすることが考えられる。量子井戸構造は通常MBE
(Molecular Beam Epitaxy)法又はMOCVD法(Meta
lorganic Chemical Vapor Deposition)法によって形成
される。ところが第6図の半導体レーザ素子は,液相成
長法によって形成され,この液相成長法の特性を用い
て,V字溝50上に平坦な活性層を形成している。しか
し,この液相成長法は成長層厚の制御性が悪く,100Å
程度の薄い量子井戸構造を形成することは困難である。
またMBE法やMOCV法を用いてもV字溝上では,こ
の溝の形をほぼ保って成長するため,平坦な(量子井
戸)活性層を得ることは出来ない。
にすることが考えられる。量子井戸構造は通常MBE
(Molecular Beam Epitaxy)法又はMOCVD法(Meta
lorganic Chemical Vapor Deposition)法によって形成
される。ところが第6図の半導体レーザ素子は,液相成
長法によって形成され,この液相成長法の特性を用い
て,V字溝50上に平坦な活性層を形成している。しか
し,この液相成長法は成長層厚の制御性が悪く,100Å
程度の薄い量子井戸構造を形成することは困難である。
またMBE法やMOCV法を用いてもV字溝上では,こ
の溝の形をほぼ保って成長するため,平坦な(量子井
戸)活性層を得ることは出来ない。
この問題点を回避するため,量子井戸構造を形成した後
に電流狭窄構造を形成することが考えられる。第5図は
その一例を示す図でる。n−GaAs基板21上にMB
E法によりn−GaAsバッファ層22,n−AlGa
Asクラッド層23,AlGaAs傾斜屈折率型光ガイ
ド層24,AlGaAs量子井戸活性層25,AlGa
As傾斜屈折率型光ガイド層26,p−AlGaAsク
ラッド層27,p−GaAsキャップ層28を連続的に
形成する。傾斜屈折率型光ガイド層24及び26のAl
混晶比は活性層に遠い方から近い方へ向って徐々に小さ
くなっている。次にフォトリソグラフィと反応性イオン
エッチングを用いてストライプ状のリッジ部32(幅W
3=3μmを形成し,SiNx絶縁膜29を形成する。
その後に,p側電極30及びn側電極31を設ける。
に電流狭窄構造を形成することが考えられる。第5図は
その一例を示す図でる。n−GaAs基板21上にMB
E法によりn−GaAsバッファ層22,n−AlGa
Asクラッド層23,AlGaAs傾斜屈折率型光ガイ
ド層24,AlGaAs量子井戸活性層25,AlGa
As傾斜屈折率型光ガイド層26,p−AlGaAsク
ラッド層27,p−GaAsキャップ層28を連続的に
形成する。傾斜屈折率型光ガイド層24及び26のAl
混晶比は活性層に遠い方から近い方へ向って徐々に小さ
くなっている。次にフォトリソグラフィと反応性イオン
エッチングを用いてストライプ状のリッジ部32(幅W
3=3μmを形成し,SiNx絶縁膜29を形成する。
その後に,p側電極30及びn側電極31を設ける。
この半導体レーザ素子でもリッジ部32の外側に於け
る,p−クラッド層27の層厚dが大きいので,リッジ
部32の存在する領域とその両外側のリッジ部の存在し
ない領域との間の等価屈折率差が小さい。そのため,自
励発振による低雑音特性が得られる。そして活性層が量
子井戸構造を有するし,電流阻止層が存在しないため,
レーザ光の吸収が小さく発振閾値電流の低減が可能であ
る。しかし,この半導体レーザ素子では第6図の半導体
レーザ素子と同様に屈折率導波機構が弱いため,レーザ
光の特性は依然として利得導波機構によるレーザ光の特
性に近い。そのため非点融差が非常に大きく,30μm以
上となっている。
る,p−クラッド層27の層厚dが大きいので,リッジ
部32の存在する領域とその両外側のリッジ部の存在し
ない領域との間の等価屈折率差が小さい。そのため,自
励発振による低雑音特性が得られる。そして活性層が量
子井戸構造を有するし,電流阻止層が存在しないため,
レーザ光の吸収が小さく発振閾値電流の低減が可能であ
る。しかし,この半導体レーザ素子では第6図の半導体
レーザ素子と同様に屈折率導波機構が弱いため,レーザ
光の特性は依然として利得導波機構によるレーザ光の特
性に近い。そのため非点融差が非常に大きく,30μm以
上となっている。
非点隔差を小さくするために第4図に示すような半導体
レーザ素子が考えられる。第4図(a)はその平面図であ
る。この半導体レーザ素子は第5図に示す半導体レーザ
素子と同様の積層構造を有しているが,一方の出射端面
領域33でのクラッド層27の層厚は自励発振領域34
のそれよりも薄くなっている。第4図(b),(d)はそれぞ
れ第4図(a)に示す自励発振領域34及び出射端面領域
33におけるB′−B′線及びD′−D′線に沿った断
面図である。このような構造により,自励発振領域34
では第5図の半導体レーザ素子と同様に屈折率導波機構
が弱くなって自励発振が起こる。一方,出射端面領域3
3ではリッジ部32の存在する領域とそれ以外の領域と
の間の等価屈折率差が大きいので屈折率導波機構が強く
なる。そのため非点隔差を小さくすることができる。
レーザ素子が考えられる。第4図(a)はその平面図であ
る。この半導体レーザ素子は第5図に示す半導体レーザ
素子と同様の積層構造を有しているが,一方の出射端面
領域33でのクラッド層27の層厚は自励発振領域34
のそれよりも薄くなっている。第4図(b),(d)はそれぞ
れ第4図(a)に示す自励発振領域34及び出射端面領域
33におけるB′−B′線及びD′−D′線に沿った断
面図である。このような構造により,自励発振領域34
では第5図の半導体レーザ素子と同様に屈折率導波機構
が弱くなって自励発振が起こる。一方,出射端面領域3
3ではリッジ部32の存在する領域とそれ以外の領域と
の間の等価屈折率差が大きいので屈折率導波機構が強く
なる。そのため非点隔差を小さくすることができる。
ところがこのような構造によって非点隔差を小さくする
ことができても他の問題が生じる。自励発振領域34で
はクラッド層27の層厚が大きいため,第4図(c)に示
すように光の分布の広がりは大きくなり,5〜6μmと
なる。一方,出射端面領域33ではクラッド層27の層
厚が小さいため第4図(e)に示すように光の分布の広が
りは小さくなり,2.5〜3μmとなる。このように2
つの領域で導波される光のモードが異なるため,このモ
ード差に起因するロスが2つの領域の界面で生じる。こ
のロスにより発振閾値電流が増加することになる。第4
図の半導体レーザ素子の発振閾値電流は,第5図のそれ
に比べ10〜20mA増加している。発振閾値電流の増加
は,活性層がGRIN−SCH(Graded Index Separat
e Confinement Heterostructrue )構造やSCH構造を
伴なう量子井戸構造を有する場合に大きくなる。
ことができても他の問題が生じる。自励発振領域34で
はクラッド層27の層厚が大きいため,第4図(c)に示
すように光の分布の広がりは大きくなり,5〜6μmと
なる。一方,出射端面領域33ではクラッド層27の層
厚が小さいため第4図(e)に示すように光の分布の広が
りは小さくなり,2.5〜3μmとなる。このように2
つの領域で導波される光のモードが異なるため,このモ
ード差に起因するロスが2つの領域の界面で生じる。こ
のロスにより発振閾値電流が増加することになる。第4
図の半導体レーザ素子の発振閾値電流は,第5図のそれ
に比べ10〜20mA増加している。発振閾値電流の増加
は,活性層がGRIN−SCH(Graded Index Separat
e Confinement Heterostructrue )構造やSCH構造を
伴なう量子井戸構造を有する場合に大きくなる。
以上のような問題点に鑑み,本発明の目的は発振閾値電
流が小さい自励発振半導体レーザ素子であって,発振閾
値電流を増加させることなく非点隔差を小さくした半導
体レーザ素子を提供することにある。
流が小さい自励発振半導体レーザ素子であって,発振閾
値電流を増加させることなく非点隔差を小さくした半導
体レーザ素子を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の半導体レーザ素子は,量子井戸構造を有する活
性層と該活性層の上方の第1のクラッド層と該活性層の
下方の第2のクラッド層とを有する積層構造,及び該積
層構造の上方のストライプ状の電流注入路を備え,少な
くとも一方の端面近傍領域の該電流注入路の幅W2と,
該領域以外の領域の該電流注入路の幅W1とが 1.5W1≦W2≦4W1 の関係を満たし,該端面近傍領域の該電流注入路以外の
領域での該活性層の該第1クラッド層側の界面から該第
1のクラッド層表面までの厚さd2と,該端面近傍領域
以外の領域の該電流注入路以外の領域での該活性層の該
第1のクラッド層側の界面から該第1のクラッド層表面
までの厚さd1とが 2000Å≦d1≦8000Å, 1000Å≦d2≦5000Å,及び d1>d2 の関係を満たており,そのことにより上記目的が達成さ
れる。
性層と該活性層の上方の第1のクラッド層と該活性層の
下方の第2のクラッド層とを有する積層構造,及び該積
層構造の上方のストライプ状の電流注入路を備え,少な
くとも一方の端面近傍領域の該電流注入路の幅W2と,
該領域以外の領域の該電流注入路の幅W1とが 1.5W1≦W2≦4W1 の関係を満たし,該端面近傍領域の該電流注入路以外の
領域での該活性層の該第1クラッド層側の界面から該第
1のクラッド層表面までの厚さd2と,該端面近傍領域
以外の領域の該電流注入路以外の領域での該活性層の該
第1のクラッド層側の界面から該第1のクラッド層表面
までの厚さd1とが 2000Å≦d1≦8000Å, 1000Å≦d2≦5000Å,及び d1>d2 の関係を満たており,そのことにより上記目的が達成さ
れる。
また,前記電流注入路の幅W1を,0.5 μm≦W1≦4
μmとすることもできる。
μmとすることもできる。
(実施例) 本発明を実施例について以下に説明する。
第1図は本発明の半導体レーザ素子の一実施例を示す図
である。第1図(a)は本実施例の平面図である。第1図
(b)及び(d)はそれぞれ第1図(a)のB−B線及びD−D
線に沿った断面図である。MBE法によりn−GaAs
基板1上にn−GaAsバッファ層2(厚さ約1μ
m),n−AlGaAsクラッド層3(厚さ1.2μ
m),AlGaAs傾斜屈折率型光ガイド層4(厚さ
0.2μm),AlGaAs単一量子井戸活性層5(厚
さ70Å),AlGaAs傾斜屈折率型光ガイド層6
(厚さ0.2μm),p−AlGaAsクラッド層7
(厚さ1.2μm),p−GaAsキャップ層8(厚さ
0.6μm)を連続的に形成した。傾斜屈折率型光ガイ
ド層4及び6のAl混晶比は活性層5に遠い方から近い
方へ向って徐々に小さくなっている。次にフォトリソグ
ラフィを用いて電流注入路として作用するリッジ部12
a及び12bを形成した。第1図に示す形状のリッジ部
12a,12bを形成するため,フォトレジストマスク
を,ピッチを2Lとし,長さ2L−2rで幅W1領域及
び長さ2rで幅W2の領域が交互になり,かつ1.5W
1≦W1≦4W1になるように形成した。本実施例では幅
W1を約2.5μm,幅W2を約6μmとして作製し
た。次にリアクティブイオンビームエッチングにより,
リッジ部12a及び12bの両側の領域での光ガイド層
6及びp−クラッド層7の二層の残厚d1が約4000
Åとなるようにエッチングを行なった。そしてフォトレ
ジストマスクが形成されている長さ2L−2rで幅W1
の領域の両外側の領域にさらにフォトレジストを形成し
た。再びリアクティブイオンビームエッチングを行な
い,長さ2rで幅W2の領域の両外側の領域の光ガイド
層6及びp−クラッド層7の二層の残厚d2が1000
〜2000Åとなるようにした。この後,フォトレジス
トマスクを除いてプラズマCVDによりSiNx絶縁膜
9を形成した。再びフォトリソグラフィ等を用いてリッ
ジ部12a及び12bの上部平坦部に存在するSiNx
絶縁膜を除去した。ウェハ全体の厚さが約100μmに
なるまで基板1を研磨し,p側電極10及びn側電極1
1を形成した。次に劈開法などにより,長さをLとする
チップに分割た。分割は長さ2rの領域及び長さ2L−
2rの領域の中央で行なった。このようにして製造され
た半導体レーザ素子では,長さr,幅W2のリッジ部1
2bを有する領域が出射端面領域14に,長さL−r,
幅W1のリッジ部12aを有する領域が自励発振領域1
3に形成されている。
である。第1図(a)は本実施例の平面図である。第1図
(b)及び(d)はそれぞれ第1図(a)のB−B線及びD−D
線に沿った断面図である。MBE法によりn−GaAs
基板1上にn−GaAsバッファ層2(厚さ約1μ
m),n−AlGaAsクラッド層3(厚さ1.2μ
m),AlGaAs傾斜屈折率型光ガイド層4(厚さ
0.2μm),AlGaAs単一量子井戸活性層5(厚
さ70Å),AlGaAs傾斜屈折率型光ガイド層6
(厚さ0.2μm),p−AlGaAsクラッド層7
(厚さ1.2μm),p−GaAsキャップ層8(厚さ
0.6μm)を連続的に形成した。傾斜屈折率型光ガイ
ド層4及び6のAl混晶比は活性層5に遠い方から近い
方へ向って徐々に小さくなっている。次にフォトリソグ
ラフィを用いて電流注入路として作用するリッジ部12
a及び12bを形成した。第1図に示す形状のリッジ部
12a,12bを形成するため,フォトレジストマスク
を,ピッチを2Lとし,長さ2L−2rで幅W1領域及
び長さ2rで幅W2の領域が交互になり,かつ1.5W
1≦W1≦4W1になるように形成した。本実施例では幅
W1を約2.5μm,幅W2を約6μmとして作製し
た。次にリアクティブイオンビームエッチングにより,
リッジ部12a及び12bの両側の領域での光ガイド層
6及びp−クラッド層7の二層の残厚d1が約4000
Åとなるようにエッチングを行なった。そしてフォトレ
ジストマスクが形成されている長さ2L−2rで幅W1
の領域の両外側の領域にさらにフォトレジストを形成し
た。再びリアクティブイオンビームエッチングを行な
い,長さ2rで幅W2の領域の両外側の領域の光ガイド
層6及びp−クラッド層7の二層の残厚d2が1000
〜2000Åとなるようにした。この後,フォトレジス
トマスクを除いてプラズマCVDによりSiNx絶縁膜
9を形成した。再びフォトリソグラフィ等を用いてリッ
ジ部12a及び12bの上部平坦部に存在するSiNx
絶縁膜を除去した。ウェハ全体の厚さが約100μmに
なるまで基板1を研磨し,p側電極10及びn側電極1
1を形成した。次に劈開法などにより,長さをLとする
チップに分割た。分割は長さ2rの領域及び長さ2L−
2rの領域の中央で行なった。このようにして製造され
た半導体レーザ素子では,長さr,幅W2のリッジ部1
2bを有する領域が出射端面領域14に,長さL−r,
幅W1のリッジ部12aを有する領域が自励発振領域1
3に形成されている。
第1図(b)に示す自励発振領域13ではリッジ部12a
外での活性層5のクラッド層7側の界面からクラッド層
7表面までの層厚d1が大きいので,リッジ部12aの
存在する領域とその両外側のリッジ部12aの存在しな
い領域との間の等価屈折率の差が小さくなっている。そ
のため屈折率導波機構が弱くなって光の分布幅は広が
る。活性層5は量子井戸構造を有しており,また活性層
近傍には光を吸収する電流阻止層が存在しないので,こ
れらによる光の吸収による損失は殆どない。リッジ部1
2aの幅W1は光の分布より小さくなるように設定され
ているので,第1図(c)に示すように活性層5での利得
の得られる幅よりも光の分布の方が大きくなる。このよ
うにして自励発振が起る。
外での活性層5のクラッド層7側の界面からクラッド層
7表面までの層厚d1が大きいので,リッジ部12aの
存在する領域とその両外側のリッジ部12aの存在しな
い領域との間の等価屈折率の差が小さくなっている。そ
のため屈折率導波機構が弱くなって光の分布幅は広が
る。活性層5は量子井戸構造を有しており,また活性層
近傍には光を吸収する電流阻止層が存在しないので,こ
れらによる光の吸収による損失は殆どない。リッジ部1
2aの幅W1は光の分布より小さくなるように設定され
ているので,第1図(c)に示すように活性層5での利得
の得られる幅よりも光の分布の方が大きくなる。このよ
うにして自励発振が起る。
第1図(d)に示す出射端面領域14ではリッジ部12b
外での活性層5のクラッド層7側の界面からクラッド層
7表面までの層厚d2が厚層d1より小さいので,リッ
ジ部12bの存在する領域とその両外側のリッジ部12
bの存在しない領域との間の等価屈折率の差が大きくな
っている。等価屈折率が大きくなると屈折率導波機構が
強くなるので非点隔差を小さくすることができる。ま
た,リッジ部12bの幅W2が大きく設定されると共
に,リッジ部のクラッド層7の厚さが適度に厚く設定さ
れているので,出射端面領域14での光の分布は小さく
なることはなく,自励発振領域13での光の分布とほぼ
等しい大きさとなる(第1図(e))。このため自励発振
領域13と出射端面領域14とで光のモードの差に起因
するロスがほとんど無くなる。このようにして発振閾値
電流を低く保ったまま非点隔差を小さくすることができ
る。本実施例に於いては,発振閾値電流は10〜15m
A,非点隔差は3μm以下であった。
外での活性層5のクラッド層7側の界面からクラッド層
7表面までの層厚d2が厚層d1より小さいので,リッ
ジ部12bの存在する領域とその両外側のリッジ部12
bの存在しない領域との間の等価屈折率の差が大きくな
っている。等価屈折率が大きくなると屈折率導波機構が
強くなるので非点隔差を小さくすることができる。ま
た,リッジ部12bの幅W2が大きく設定されると共
に,リッジ部のクラッド層7の厚さが適度に厚く設定さ
れているので,出射端面領域14での光の分布は小さく
なることはなく,自励発振領域13での光の分布とほぼ
等しい大きさとなる(第1図(e))。このため自励発振
領域13と出射端面領域14とで光のモードの差に起因
するロスがほとんど無くなる。このようにして発振閾値
電流を低く保ったまま非点隔差を小さくすることができ
る。本実施例に於いては,発振閾値電流は10〜15m
A,非点隔差は3μm以下であった。
第2図は本発明の半導体レーザ素子の第2の実施例を示
す図である。第2図(a),(b)はそれぞれ自励発振領域及
び出射端面領域に於ける断面図である。MBE法により
n−GaAs基板1上にn−GaAsバッファ層2,n
−AlGaAsクラッド層3,AlGaAs多重量子井
戸活性層15(井戸層…厚さ100Å,層数5,バリア
層…厚さ35Å,層数4),p−AlGaAsクラッド
層7,p−GaAsキャップ層8を連続的に形成した。
本実施例では,リッジ部12a及び12bの両側に2本
の溝16を形成することによって,クラッド層7の層厚
の異なる部分を形成した。溝16のさらに外側の部分は
除去されずに残されている。さらに,両方の端面領域で
第2図(b)に示す構造となるように2つの溝16間の幅
を小さくし,深さを大きくした。次に,SiNx絶縁膜
9を形成した後,P側電極10及びn側電極11を形成
した。上述のように溝16の外側の部分を残した形状に
することにより,基板1側とは逆の面をマウント面とす
ることが可能となる。このようにマウントすることによ
り放熱特性が良くなり,出力特性や信頼性が改善され
る。
す図である。第2図(a),(b)はそれぞれ自励発振領域及
び出射端面領域に於ける断面図である。MBE法により
n−GaAs基板1上にn−GaAsバッファ層2,n
−AlGaAsクラッド層3,AlGaAs多重量子井
戸活性層15(井戸層…厚さ100Å,層数5,バリア
層…厚さ35Å,層数4),p−AlGaAsクラッド
層7,p−GaAsキャップ層8を連続的に形成した。
本実施例では,リッジ部12a及び12bの両側に2本
の溝16を形成することによって,クラッド層7の層厚
の異なる部分を形成した。溝16のさらに外側の部分は
除去されずに残されている。さらに,両方の端面領域で
第2図(b)に示す構造となるように2つの溝16間の幅
を小さくし,深さを大きくした。次に,SiNx絶縁膜
9を形成した後,P側電極10及びn側電極11を形成
した。上述のように溝16の外側の部分を残した形状に
することにより,基板1側とは逆の面をマウント面とす
ることが可能となる。このようにマウントすることによ
り放熱特性が良くなり,出力特性や信頼性が改善され
る。
第3図は本発明の半導体レーザ素子の第3の実施例の平
面図である。この実施例では自励発振領域13及び出射
端面領域14は第1図(b)及び(d)に示す構造と同じであ
る。これら2つの領域13,14の間には自励発振領域
13の形状から出射端面領域14の形状へ徐々に変化す
る中間領域17が設けられている。中間領域17の存在
により,自励発振領域13と出射端面領域14とに於け
る光のモードを滑らかにつなぐことができる。
面図である。この実施例では自励発振領域13及び出射
端面領域14は第1図(b)及び(d)に示す構造と同じであ
る。これら2つの領域13,14の間には自励発振領域
13の形状から出射端面領域14の形状へ徐々に変化す
る中間領域17が設けられている。中間領域17の存在
により,自励発振領域13と出射端面領域14とに於け
る光のモードを滑らかにつなぐことができる。
(発明の効果) 本発明の半導体レーザ素子は,このように,発振閾値電
流が小さく,自励発振による低雑音化が図られ,しかも
非点隔差が低減されているので,ビデオディスクプレー
ヤ等の光源として最適である。また本発明の半導体レー
ザ素子は層厚制御性に優れたMBE法又はMOCVD法
によって製造することができるので,自励発振の生ずる
素子を高い歩留りで製造することができる。
流が小さく,自励発振による低雑音化が図られ,しかも
非点隔差が低減されているので,ビデオディスクプレー
ヤ等の光源として最適である。また本発明の半導体レー
ザ素子は層厚制御性に優れたMBE法又はMOCVD法
によって製造することができるので,自励発振の生ずる
素子を高い歩留りで製造することができる。
第1図(a)は本発明の半導体レーザ素子の第1の実施例
の平面図,第1図(b)及び(d)はそれぞれ第1図(a)のB
−B線及びD−D線に沿った断面図,第1図(c)及び(e)
はそれぞれ第1図(b)及び(d)における光の分布を表す
図,第2図(a)及び(b)は本発明の第2の実施例を示す
図,第3図は本発明の第3の実施例の平面図,第4図
(a)は従来のリッジ導波路型レーザ素子の改良例の平面
図,第4図(b)及び(d)はそれぞれ第4図(a)のB′−
B′線及びD′−D′線に沿った断面図,第4図(c)及
び(e)はそれぞれ第4図(b)及び(d)における光の分布を
表す図,第5図は従来のリッジ導波路型レーザ素子の他
の改良例の断面図,第6図は従来の自励発振半導体レー
ザ素子を表す図である。 1,21,……n−GaAs基板,3,23……n−A
lGaAsクラッド層,4,6,24,26……AlG
aAs傾斜屈折率型光ガイド層,5,25……量子井戸
活性層,7,27……p−AlGaAsクラッド層,1
2a,12b,……リッジ部,13……自励発振領域,
14……出射端面領域。
の平面図,第1図(b)及び(d)はそれぞれ第1図(a)のB
−B線及びD−D線に沿った断面図,第1図(c)及び(e)
はそれぞれ第1図(b)及び(d)における光の分布を表す
図,第2図(a)及び(b)は本発明の第2の実施例を示す
図,第3図は本発明の第3の実施例の平面図,第4図
(a)は従来のリッジ導波路型レーザ素子の改良例の平面
図,第4図(b)及び(d)はそれぞれ第4図(a)のB′−
B′線及びD′−D′線に沿った断面図,第4図(c)及
び(e)はそれぞれ第4図(b)及び(d)における光の分布を
表す図,第5図は従来のリッジ導波路型レーザ素子の他
の改良例の断面図,第6図は従来の自励発振半導体レー
ザ素子を表す図である。 1,21,……n−GaAs基板,3,23……n−A
lGaAsクラッド層,4,6,24,26……AlG
aAs傾斜屈折率型光ガイド層,5,25……量子井戸
活性層,7,27……p−AlGaAsクラッド層,1
2a,12b,……リッジ部,13……自励発振領域,
14……出射端面領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 昌宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高橋 向星 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 早川 利郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−66894(JP,A) 特開 昭60−66890(JP,A) 特開 昭62−23191(JP,A) 特開 昭59−87888(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】量子井戸構造を有する活性層と該活性層の
上方の第1のクラッド層と該活性層の下方の第2のクラ
ッド層とを有する積層構造,及び該積層構造の上方のス
トライプ状の電流注入路を備え, 少なくとも一方の端面近傍領域の該電流注入路の幅W2
と,該領域以外の領域の該電流注入路の幅W1とが 1.5 W1≦W2≦4W1 の関係を満たし, 該端面該近傍領域の該電流注入路以外の領域での該活性
層の該第1のクラッド層側の界面から該第1のクラッド
層表面までの厚さd2と,該端面該近傍領域以外の領域
の該電流注入路以外の領域での該活性層の該第1のクラ
ッド層側の界面から該第1のクラッド層表面までの厚さ
d1とが 2000Å≦d1≦8000Å, 1000Å≦d2≦5000Å,及び d1>d2 の関係を満たす半導体レーザ素子。 - 【請求項2】前記電流注入路の幅W1が, 0.5 μm≦W1≦4μm である請求項1に記載の半導体レーザ素子。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63334124A JPH0656909B2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 半導体レーザ素子 |
| US07/456,673 US5022036A (en) | 1988-12-29 | 1989-12-27 | Semiconductor laser device |
| DE89313704T DE68910492T2 (de) | 1988-12-29 | 1989-12-29 | Halbleiterlaservorrichtung. |
| EP19890313704 EP0376753B1 (en) | 1988-12-29 | 1989-12-29 | A semiconductor laser device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63334124A JPH0656909B2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 半導体レーザ素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02178986A JPH02178986A (ja) | 1990-07-11 |
| JPH0656909B2 true JPH0656909B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=18273790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63334124A Expired - Fee Related JPH0656909B2 (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 半導体レーザ素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0656909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4751024B2 (ja) * | 2004-01-16 | 2011-08-17 | シャープ株式会社 | 半導体レーザおよびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6066894A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-17 | Sony Corp | 半導体レ−ザ− |
| JPS6066890A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-17 | Toshiba Corp | 半導体レ−ザ装置 |
| JPS6223191A (ja) * | 1985-07-23 | 1987-01-31 | Mitsubishi Electric Corp | リツジ型半導体レ−ザ装置の製造方法 |
-
1988
- 1988-12-29 JP JP63334124A patent/JPH0656909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02178986A (ja) | 1990-07-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |