JPH0657321A - ハースロールの炉内配列構造 - Google Patents
ハースロールの炉内配列構造Info
- Publication number
- JPH0657321A JPH0657321A JP23312892A JP23312892A JPH0657321A JP H0657321 A JPH0657321 A JP H0657321A JP 23312892 A JP23312892 A JP 23312892A JP 23312892 A JP23312892 A JP 23312892A JP H0657321 A JPH0657321 A JP H0657321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- hearth
- furnace
- temperature
- strip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続炉の全域において熱クラウンを抑制し、
金属ストリップの安定通板を可能とする。 【構成】 ハースロールの中央部が、ストリップの両エ
ッジ部が接する部分より低温となる場所には、ロール胴
部の両端部を薄くしたハースロールを設置する。ハース
ロールの中央部が、ストリップの両エッジ部が接する部
分より高温となる場合には、ロール胴部を全長にわたっ
て同一の厚さとしたハースロールを設置する。
金属ストリップの安定通板を可能とする。 【構成】 ハースロールの中央部が、ストリップの両エ
ッジ部が接する部分より低温となる場所には、ロール胴
部の両端部を薄くしたハースロールを設置する。ハース
ロールの中央部が、ストリップの両エッジ部が接する部
分より高温となる場合には、ロール胴部を全長にわたっ
て同一の厚さとしたハースロールを設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続炉において金属ス
トリップの搬送に使用されるハースロールの炉内配列構
造に関し、特に金属ストリップ接触域でのハースロール
の熱クラウンを抑制して、金属ストリップの安定した通
板を可能にするハースロールの炉内配列構造に関する。
トリップの搬送に使用されるハースロールの炉内配列構
造に関し、特に金属ストリップ接触域でのハースロール
の熱クラウンを抑制して、金属ストリップの安定した通
板を可能にするハースロールの炉内配列構造に関する。
【0002】
【従来の技術】連続炉における金属ストリップの通板に
は、連続熱処理炉をはじめとして多くの炉でハースロー
ルが使用されており、安定通板のために、そのハースロ
ールには所定の初期クラウンが付与されている。
は、連続熱処理炉をはじめとして多くの炉でハースロー
ルが使用されており、安定通板のために、そのハースロ
ールには所定の初期クラウンが付与されている。
【0003】しかし、連続焼鈍炉に見られるように、炉
内を種々の温度、板厚、板幅の金属ストリップが搬送さ
れるために、ハースロールにはこれらの因子で変動する
熱クラウンが発生し、初期クラウンを維持し得なくな
る。ここにロールクラウンの変動による種々の問題が生
じる。
内を種々の温度、板厚、板幅の金属ストリップが搬送さ
れるために、ハースロールにはこれらの因子で変動する
熱クラウンが発生し、初期クラウンを維持し得なくな
る。ここにロールクラウンの変動による種々の問題が生
じる。
【0004】例えば、ロールクラウンが過大になると、
ヒートバックルと呼ばれる金属ストリップの座屈現象が
発生し、通板および製品品質に重大な影響を与える。逆
にロールクラウンが過小になると、センタリング効果が
弱まり、金属ストリップの蛇行が生じる。
ヒートバックルと呼ばれる金属ストリップの座屈現象が
発生し、通板および製品品質に重大な影響を与える。逆
にロールクラウンが過小になると、センタリング効果が
弱まり、金属ストリップの蛇行が生じる。
【0005】ロールクラウンの変動によるこれらの問題
を解決するために、これまでにも多数の提案がなされて
いる。
を解決するために、これまでにも多数の提案がなされて
いる。
【0006】例えば、ロール軸方向の温度分布を均一化
することを目的として、ロール内部に熱媒体を還流させ
たり、ロールを外面側から局部加熱あるいは局部冷却す
るものは、実公昭62−14122号、実公昭62−2
9480号、実公昭62−17476号、実開平1−1
06555号、特公昭63−39648号等にある。
することを目的として、ロール内部に熱媒体を還流させ
たり、ロールを外面側から局部加熱あるいは局部冷却す
るものは、実公昭62−14122号、実公昭62−2
9480号、実公昭62−17476号、実開平1−1
06555号、特公昭63−39648号等にある。
【0007】また、ロール自体のクラウンを機械的に可
変とするものは、実開昭55−172359号、実公昭
62−17472号、特開昭61−210128号、特
公昭62−49331号等にある。
変とするものは、実開昭55−172359号、実公昭
62−17472号、特開昭61−210128号、特
公昭62−49331号等にある。
【0008】しかし、これらの提案は、複雑な機械的装
置、制御装置を必要とし、多数のハースロールを有する
連続炉においては、多大の費用とメンテナンスが要求さ
れるので実用的ではない。
置、制御装置を必要とし、多数のハースロールを有する
連続炉においては、多大の費用とメンテナンスが要求さ
れるので実用的ではない。
【0009】このような状況に鑑みて、ロールバレルの
内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させたハースロ
ールは、特開平3−207820号にて提案され、ま
た、その金属スリーブの両端を、ロールバレルを保持す
る一対のアクスルから離して取り付けたハースロール
は、特開平4−56733号にて提案されている。
内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させたハースロ
ールは、特開平3−207820号にて提案され、ま
た、その金属スリーブの両端を、ロールバレルを保持す
る一対のアクスルから離して取り付けたハースロール
は、特開平4−56733号にて提案されている。
【0010】これらのハースロールを従来一般のハース
ロールと比較して図1〜3に示す。従来一般のハースロ
ールは、図1に示すように、一対の軸1,1に取り付け
たアクスル2,2間にロールバレル3を溶接保持した構
造となっている。軸1,1は間接的に水冷される。
ロールと比較して図1〜3に示す。従来一般のハースロ
ールは、図1に示すように、一対の軸1,1に取り付け
たアクスル2,2間にロールバレル3を溶接保持した構
造となっている。軸1,1は間接的に水冷される。
【0011】特開平3−207820号のハースロール
は、図2に示すように、ロールバレル3の内側に高熱伝
導性の金属スリーブ4を嵌合させた構造になっており、
特開平4−45733号のハースロールでは、図3に示
されるように、その金属スリーブ4の両端がアクスル
2,2から離反されている。
は、図2に示すように、ロールバレル3の内側に高熱伝
導性の金属スリーブ4を嵌合させた構造になっており、
特開平4−45733号のハースロールでは、図3に示
されるように、その金属スリーブ4の両端がアクスル
2,2から離反されている。
【0012】即ち、図1のハースロールでは、ロール胴
部がロールバレル3のみで構成され、図2および図3の
ハースロールでは、これがロールバレル3と高熱伝導性
の金属スリーブ4により構成され、特に図3のハースロ
ールでは、金属スリーブ4がその両端をアクスル2,2
から離してロールバレル3内に嵌合されているのであ
る。
部がロールバレル3のみで構成され、図2および図3の
ハースロールでは、これがロールバレル3と高熱伝導性
の金属スリーブ4により構成され、特に図3のハースロ
ールでは、金属スリーブ4がその両端をアクスル2,2
から離してロールバレル3内に嵌合されているのであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ロールバレルの内側に
高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させたハースロール
は、ロール軸方向の熱伝導性が良く、その温度分布を均
一化できる。特に、その金属スリーブの両端をアクスル
から離したハースロールは、軸冷却がロール胴部の温度
分布に与える影響を小さくできる効果もある。しかし、
金属スリーブの両端をアクスルから離したハースロール
でさえも、連続炉の全体で有効とは限らないことが本発
明者らの調査から明らかとなった。
高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させたハースロール
は、ロール軸方向の熱伝導性が良く、その温度分布を均
一化できる。特に、その金属スリーブの両端をアクスル
から離したハースロールは、軸冷却がロール胴部の温度
分布に与える影響を小さくできる効果もある。しかし、
金属スリーブの両端をアクスルから離したハースロール
でさえも、連続炉の全体で有効とは限らないことが本発
明者らの調査から明らかとなった。
【0014】即ち、連続炉、例えば連続炉焼鈍炉につい
て見れば、炉内は加熱帯、均熱帯、冷却帯からなり、そ
れぞれに多数のハースロールを有している。本発明者ら
の調査によれば、金属スリーブの両端をアクスルから離
したハースロールは、冷却帯では、顕著な熱クラウン抑
制効果を発揮するが、加熱帯ではその効果が小さく、む
しろ、金属スリーブの両端をアクスルに接合したハース
ロールの方が有効な場合の多いことが判明した。
て見れば、炉内は加熱帯、均熱帯、冷却帯からなり、そ
れぞれに多数のハースロールを有している。本発明者ら
の調査によれば、金属スリーブの両端をアクスルから離
したハースロールは、冷却帯では、顕著な熱クラウン抑
制効果を発揮するが、加熱帯ではその効果が小さく、む
しろ、金属スリーブの両端をアクスルに接合したハース
ロールの方が有効な場合の多いことが判明した。
【0015】本発明の目的は、連続炉の炉内全域でハー
スロールの熱クラウンを抑制して、金属ストリップの安
定した通板を可能にするハースロールの炉内配列構造を
提供することにある。
スロールの熱クラウンを抑制して、金属ストリップの安
定した通板を可能にするハースロールの炉内配列構造を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】連続炉、例えば連続炉焼
鈍は、前述したように、加熱帯、均熱帯、冷却帯からな
る。炉温とストリップ温度の関係は、加熱帯においては
炉温>ストリップ温度、均熱帯においては炉温=ストリ
ップ温度、冷却帯においては炉温<ストリップ温度とな
る。そして、加熱帯においては、金属スリーブの両端を
アクスルから離したハースロールの熱クラウン抑制効果
は充分とは言えないのである。
鈍は、前述したように、加熱帯、均熱帯、冷却帯からな
る。炉温とストリップ温度の関係は、加熱帯においては
炉温>ストリップ温度、均熱帯においては炉温=ストリ
ップ温度、冷却帯においては炉温<ストリップ温度とな
る。そして、加熱帯においては、金属スリーブの両端を
アクスルから離したハースロールの熱クラウン抑制効果
は充分とは言えないのである。
【0017】この現象を解明するために、本発明者らが
更に調査を続けた結果、ロール胴部におけるロール軸方
向の温度勾配が熱クラウン発生の主要な原因であり、こ
の温度勾配は、ハースロールの設置されている炉内温
度、ハースロールに支持される金属ストリップの温度お
よびハースロールの軸冷却の影響を3つの因子によって
決定されること。及びこれらの因子によりロール胴部に
は凸クラウンまたは凹クラウンが発生し、それぞれの場
所においてハースロールを使い分ける必要のあること。
具体的にはロール胴部の両端部の厚みを変え、アルスル
との接合状態を変える必要のあることが判明した。
更に調査を続けた結果、ロール胴部におけるロール軸方
向の温度勾配が熱クラウン発生の主要な原因であり、こ
の温度勾配は、ハースロールの設置されている炉内温
度、ハースロールに支持される金属ストリップの温度お
よびハースロールの軸冷却の影響を3つの因子によって
決定されること。及びこれらの因子によりロール胴部に
は凸クラウンまたは凹クラウンが発生し、それぞれの場
所においてハースロールを使い分ける必要のあること。
具体的にはロール胴部の両端部の厚みを変え、アルスル
との接合状態を変える必要のあることが判明した。
【0018】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、軸に取り付けた一対のアクスル間にロール胴部が接
合保持され、そのロール胴部でストリップを支持して連
続炉内を搬送するハースロールの炉内配列構造であっ
て、ロール胴部の軸方向中央部の温度が、ストリップの
両エッジ部が接触する部分の温度よりも高くなる場所に
おいては、ロール胴部の両端部の厚みを他の部分の厚み
よりも薄くしたハースロールを設置し、ロール胴部の軸
方向中央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触す
る部分の温度よりも低くなる場所においては、ロール胴
部の厚みを軸方向全長について同一としたハースロール
を設置することを特徴とするハースロールの炉内配列構
造を要旨とする。
で、軸に取り付けた一対のアクスル間にロール胴部が接
合保持され、そのロール胴部でストリップを支持して連
続炉内を搬送するハースロールの炉内配列構造であっ
て、ロール胴部の軸方向中央部の温度が、ストリップの
両エッジ部が接触する部分の温度よりも高くなる場所に
おいては、ロール胴部の両端部の厚みを他の部分の厚み
よりも薄くしたハースロールを設置し、ロール胴部の軸
方向中央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触す
る部分の温度よりも低くなる場所においては、ロール胴
部の厚みを軸方向全長について同一としたハースロール
を設置することを特徴とするハースロールの炉内配列構
造を要旨とする。
【0019】ロール胴部の厚みを軸方向全長について同
一としたハースロールとしては、例えば図1の従来一般
のハースロールおよび図2のロールバレル3の内側に高
熱伝導性の金属スリーブ4を嵌合させ、且つその両端を
アクスル2,2に接合したハースロールがある。
一としたハースロールとしては、例えば図1の従来一般
のハースロールおよび図2のロールバレル3の内側に高
熱伝導性の金属スリーブ4を嵌合させ、且つその両端を
アクスル2,2に接合したハースロールがある。
【0020】ロール胴部の両端部の厚みを他の部分の厚
みよりも薄くしたハースロールとしては、例えば図3の
金属スリーブ4の両端をアクスル2,2から離したハー
スロールがある。更に、図4に示すように、ロールバレ
ル3の両端部の厚みを他の部分の厚みよりも薄くしたハ
ースロールや、図5に示すように、金属スリーブ4の両
端をアクスル2,2に接合させ、且つ、その両端部の厚
みを他の部分の厚みよりも薄くしたハースロールもあ
る。
みよりも薄くしたハースロールとしては、例えば図3の
金属スリーブ4の両端をアクスル2,2から離したハー
スロールがある。更に、図4に示すように、ロールバレ
ル3の両端部の厚みを他の部分の厚みよりも薄くしたハ
ースロールや、図5に示すように、金属スリーブ4の両
端をアクスル2,2に接合させ、且つ、その両端部の厚
みを他の部分の厚みよりも薄くしたハースロールもあ
る。
【0021】
【作用】図6は、図1〜4のハースロールの熱クラウン
抑制効果を連続焼鈍炉の冷却帯、加熱帯前段の各条件下
について示した図表である。冷却帯においては、炉温と
ストリップ温度の関係は炉温<ストリップ温度となり、
全体として凸の熱クラウンを生じる。加熱帯前段におい
ては炉温>ストリップ温度となり、その温度差は200
℃に達し、凹の熱クラウンを生じる。参考のために、加
熱帯前段条件下で軸冷却なしの場合の熱クラウンも示し
た。
抑制効果を連続焼鈍炉の冷却帯、加熱帯前段の各条件下
について示した図表である。冷却帯においては、炉温と
ストリップ温度の関係は炉温<ストリップ温度となり、
全体として凸の熱クラウンを生じる。加熱帯前段におい
ては炉温>ストリップ温度となり、その温度差は200
℃に達し、凹の熱クラウンを生じる。参考のために、加
熱帯前段条件下で軸冷却なしの場合の熱クラウンも示し
た。
【0022】凸の熱クラウン、即ちロール胴部の軸方向
中央部の温度が、ストリップの両エッジが接触する部分
の温度より高くなる条件下(冷却帯)においては、従来
一般のハースロール(図1)は顕著な凸クラウンを生じ
る。
中央部の温度が、ストリップの両エッジが接触する部分
の温度より高くなる条件下(冷却帯)においては、従来
一般のハースロール(図1)は顕著な凸クラウンを生じ
る。
【0023】ロールバレルの内側に高熱伝導性の金属ス
リーブを嵌合させたハースロールは、この熱クラウンを
抑制するが、その効果は金属スリーブの両端をアクスル
から離したもの(図3)の方が、金属スリーブの両端を
アクスルに接合したもの(図2)よりも大きい。この理
由は次のように考えられる。
リーブを嵌合させたハースロールは、この熱クラウンを
抑制するが、その効果は金属スリーブの両端をアクスル
から離したもの(図3)の方が、金属スリーブの両端を
アクスルに接合したもの(図2)よりも大きい。この理
由は次のように考えられる。
【0024】高熱伝導性の金属スリーブは、ロール胴部
の軸方向温度分布の均一化に寄与するが、軸冷却が行わ
れている状況下では、その両端がアクスルに接合される
と、アクスルを介した奪熱により金属スリーブの両端か
らの冷却が進み、凸クラウンを増長する結果になる。そ
のため、金属スリーブの両端をアクスルから離し、金属
スリーブ内で温度分布の均一化を図る方が良くなるので
ある。
の軸方向温度分布の均一化に寄与するが、軸冷却が行わ
れている状況下では、その両端がアクスルに接合される
と、アクスルを介した奪熱により金属スリーブの両端か
らの冷却が進み、凸クラウンを増長する結果になる。そ
のため、金属スリーブの両端をアクスルから離し、金属
スリーブ内で温度分布の均一化を図る方が良くなるので
ある。
【0025】これを裏付けるように、ロール胴部がロー
ルバレルのみからなるハースロールの場合も、その両端
部を薄くしたもの(図4)の方が熱クラウンが小さい。
ルバレルのみからなるハースロールの場合も、その両端
部を薄くしたもの(図4)の方が熱クラウンが小さい。
【0026】これらの結果から、ロール胴部の軸方向中
央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触する部分
の温度よりも高くなる場所においては、ロール胴部の両
端部の厚みを他の部分の厚みよりも薄くしたハースロー
ルを設置するのが熱クラウンの抑制に有効である。
央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触する部分
の温度よりも高くなる場所においては、ロール胴部の両
端部の厚みを他の部分の厚みよりも薄くしたハースロー
ルを設置するのが熱クラウンの抑制に有効である。
【0027】その場合、薄肉部の厚みは、小さすぎると
強度が不足し、厚すぎると軸冷却の影響が大きくなるの
で、胴部の厚みの1/3〜1/2程度が適当である。
強度が不足し、厚すぎると軸冷却の影響が大きくなるの
で、胴部の厚みの1/3〜1/2程度が適当である。
【0028】薄肉部のロール軸方向長さについては、要
はロール胴部をアクスルに部分的に接触させればよいの
で、機械加工が可能で強度低下が問題にならない範囲内
で適当に選択できる。
はロール胴部をアクスルに部分的に接触させればよいの
で、機械加工が可能で強度低下が問題にならない範囲内
で適当に選択できる。
【0029】次に、凹の熱クラウン、即ちロール胴部の
軸方向中央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触
する部分の温度よりも低くなる条件下(加熱帯前段)で
の熱クラウンの変化について説明する。この条件下にお
いては、従来一般のハースロール(図1)は顕著な凹の
熱クラウンを生じる。
軸方向中央部の温度が、ストリップの両エッジ部が接触
する部分の温度よりも低くなる条件下(加熱帯前段)で
の熱クラウンの変化について説明する。この条件下にお
いては、従来一般のハースロール(図1)は顕著な凹の
熱クラウンを生じる。
【0030】この熱クラウンの抑制に対しては、ロール
バレルの内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、
且つその両端をアクスルに接したハースロール(図2)
が特に有効であり、顕著な凹クラウンをロール全体でも
軽微な凹クラウンにまで改善できる。これは、軸冷却を
行っている条件下では、金属スリーブの両端をアクスル
に広く接合させて、金属スリーブの保有熱をアクスルを
介して両端から積極的に放出させた方が、両側の熱クラ
ウンのピークをより効果的に解消できるためと考えられ
る。
バレルの内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、
且つその両端をアクスルに接したハースロール(図2)
が特に有効であり、顕著な凹クラウンをロール全体でも
軽微な凹クラウンにまで改善できる。これは、軸冷却を
行っている条件下では、金属スリーブの両端をアクスル
に広く接合させて、金属スリーブの保有熱をアクスルを
介して両端から積極的に放出させた方が、両側の熱クラ
ウンのピークをより効果的に解消できるためと考えられ
る。
【0031】これを裏付けるように、軸冷却が行われて
いない条件下においては、金属スリーブの両端の接合、
離反は熱クラウンの抑制に大きな影響を与えない。
いない条件下においては、金属スリーブの両端の接合、
離反は熱クラウンの抑制に大きな影響を与えない。
【0032】また、ロール胴部がロールバレルのみから
なるハースロールの場合も、金属スリーブを設けた場合
ほどではないが、ロールバレルの両端部を薄くせず、そ
の両端面をアクスルに広く接合させる従来一般のハース
ロールの方が熱クラウンを抑制できる。
なるハースロールの場合も、金属スリーブを設けた場合
ほどではないが、ロールバレルの両端部を薄くせず、そ
の両端面をアクスルに広く接合させる従来一般のハース
ロールの方が熱クラウンを抑制できる。
【0033】これらの結果から、ロール胴部の軸方向中
央部に温度が、ストリップの両エッジ部が接触する部分
の温度よりも低くなる場所においては、ロール胴部の厚
みを軸方向全長について同一としたハースロールを設置
するのが良く、なかでもロールバレルの内側に高熱伝導
性の金属スリーブを嵌合させた胴部構造のハースロール
の使用が特に望ましい。
央部に温度が、ストリップの両エッジ部が接触する部分
の温度よりも低くなる場所においては、ロール胴部の厚
みを軸方向全長について同一としたハースロールを設置
するのが良く、なかでもロールバレルの内側に高熱伝導
性の金属スリーブを嵌合させた胴部構造のハースロール
の使用が特に望ましい。
【0034】金属スリーブの材質は、ロールバレルを構
成する材料よりも熱伝導率の優れているものであれば良
いが、ロールバレルがステンレス鋼の場合は金属スリー
ブをCuとするというように熱膨張率のほぼ等しいもの
を使用して熱応力の発生を抑制することが望まれる。ス
テンレス鋼とCuの組み合わせにおいては、それぞれの
肉厚を2〜25mm、5〜50mmとすることによっ
て、熱伝導の促進および熱応力の発生を効果的に抑制で
きる。
成する材料よりも熱伝導率の優れているものであれば良
いが、ロールバレルがステンレス鋼の場合は金属スリー
ブをCuとするというように熱膨張率のほぼ等しいもの
を使用して熱応力の発生を抑制することが望まれる。ス
テンレス鋼とCuの組み合わせにおいては、それぞれの
肉厚を2〜25mm、5〜50mmとすることによっ
て、熱伝導の促進および熱応力の発生を効果的に抑制で
きる。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0036】図7に概略構成を示す金属ストリップ用連
続焼鈍において、その各帯域に図1、図2、図3のハー
スロールを配設して熱クラウンを調査した。
続焼鈍において、その各帯域に図1、図2、図3のハー
スロールを配設して熱クラウンを調査した。
【0037】図1のハースロールは、ロール胴部がロー
ルバレルのみからなり、且つその厚みがロール軸方向全
長について同一の従来一般のものである。図2のハース
ロールは、ロール胴部の厚みがロール軸方向全長につい
て同一のハースロールを代表したもので、ロールバレル
の内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、且つそ
の両端をアクスルに接合した胴部構造を有する。図3の
ハースロールはロール胴部の両端部の厚みが他の部分の
厚みよりも薄いハースロールを代表したもので、ロール
バレルの内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、
且つその両端をアクスルから離した胴部構造を有する。
ルバレルのみからなり、且つその厚みがロール軸方向全
長について同一の従来一般のものである。図2のハース
ロールは、ロール胴部の厚みがロール軸方向全長につい
て同一のハースロールを代表したもので、ロールバレル
の内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、且つそ
の両端をアクスルに接合した胴部構造を有する。図3の
ハースロールはロール胴部の両端部の厚みが他の部分の
厚みよりも薄いハースロールを代表したもので、ロール
バレルの内側に高熱伝導性の金属スリーブを嵌合させ、
且つその両端をアクスルから離した胴部構造を有する。
【0038】調査条件を表1に、調査結果を図8に示
す。
す。
【0039】
【表1】
【0040】加熱帯の入口においては、炉温の方がスト
リップ温度より280℃も高く、従来の一般の図1のハ
ースロールでは、顕著な凹の熱クラウンを生じる。図3
のハースロールはこの熱クラウンをかなり低減できる
が、図2のハースロールの方が更にその効果が大きい。
従って、加熱帯の入口には図2のハースロールを設置す
ることになる。
リップ温度より280℃も高く、従来の一般の図1のハ
ースロールでは、顕著な凹の熱クラウンを生じる。図3
のハースロールはこの熱クラウンをかなり低減できる
が、図2のハースロールの方が更にその効果が大きい。
従って、加熱帯の入口には図2のハースロールを設置す
ることになる。
【0041】加熱帯の出口においては、炉温の方がスリ
ップ温度より高いがその差は100℃以下である。その
ため、従来一般のハースロールの場合は、凹クラウンの
傾向が残るものの、全体としては凸の熱クラウンを生じ
る。この熱クラウンに対しては、図2のハースロールよ
りも図3のハースロールの方が有効である。
ップ温度より高いがその差は100℃以下である。その
ため、従来一般のハースロールの場合は、凹クラウンの
傾向が残るものの、全体としては凸の熱クラウンを生じ
る。この熱クラウンに対しては、図2のハースロールよ
りも図3のハースロールの方が有効である。
【0042】均熱帯においては、炉温とストリップ温度
が等しく、従来一般のハースロールの場合は顕著な凸の
熱クラウンを生じる。この熱クラウンに対しても図3の
ハースロールの方が有効である。
が等しく、従来一般のハースロールの場合は顕著な凸の
熱クラウンを生じる。この熱クラウンに対しても図3の
ハースロールの方が有効である。
【0043】冷却帯においては、炉温の方がストリップ
温度より低く、従来一般のハースロールの場合は、特に
顕著な凸の熱クラウンを生じるが、これに対しても図3
のハースロールの方が有効で、ロール全体では軽微な凸
クラウンに抑え、ストリップ接触域ではほぼ完全に熱ク
ラウンを解消できる。
温度より低く、従来一般のハースロールの場合は、特に
顕著な凸の熱クラウンを生じるが、これに対しても図3
のハースロールの方が有効で、ロール全体では軽微な凸
クラウンに抑え、ストリップ接触域ではほぼ完全に熱ク
ラウンを解消できる。
【0044】そして、加熱帯入口に図2のハースロール
を設置し、加熱帯出口、均熱帯および冷却帯に図3のハ
ースロールを設置することにより、炉内全域でハースロ
ールの熱クラウンが抑制され、金属ストリップの安定し
た通板が可能になる。
を設置し、加熱帯出口、均熱帯および冷却帯に図3のハ
ースロールを設置することにより、炉内全域でハースロ
ールの熱クラウンが抑制され、金属ストリップの安定し
た通板が可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のハースロールの炉内配列構造は、炉内でのハースロー
ルの軸方向温度分布、即ち熱クラウンの発生状況に応じ
て異なるハースロールを設置することにより、炉内全域
でハースロールの熱クラウンを抑制し、金属ストリップ
の安定通板を可能にする。
のハースロールの炉内配列構造は、炉内でのハースロー
ルの軸方向温度分布、即ち熱クラウンの発生状況に応じ
て異なるハースロールを設置することにより、炉内全域
でハースロールの熱クラウンを抑制し、金属ストリップ
の安定通板を可能にする。
【図1】従来一般のハースロールの概略構成図である。
【図2】ロールバレルの内側に高熱伝導性の金属スリー
ブを嵌合したハースロールの概略構成図である。
ブを嵌合したハースロールの概略構成図である。
【図3】金属スリーブの両端をアクスルから離したハー
スロールの概略構成図である。
スロールの概略構成図である。
【図4】ロールバレルの両端部を薄くしたハースロール
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図5】金属スリーブの両端部を薄くしたハースロール
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図6】ハースロールの両端部形状が熱クラウンに与え
る影響を示す図表である。
る影響を示す図表である。
【図7】連続焼鈍炉の概略構成図である。
【図8】連続焼鈍炉の各帯域におけるハースロールと熱
クラウンの関係を示す図表である。
クラウンの関係を示す図表である。
1 軸 2 アクスル 3 ロールバレル 4 高熱伝導性の金属スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高谷 有志 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内
Claims (3)
- 【請求項1】 軸に取り付けた一対のアクスル間にロー
ル胴部が接合保持され、そのロール胴部でストリップを
支持して連続炉内を搬送するハースロールの炉内配列構
造であって、 ロール胴部の軸方向中央部の温度が、ストリップの両エ
ッジ部が接触する部分の温度よりも高くなる場所におい
ては、ロール胴部の両端部の厚みを他の部分の厚みより
も薄くしたハースロールを設置し、 ロール胴部の軸方向中央部の温度が、ストリップの両エ
ッジ部が接触する部分の温度よりも低くなる場所におい
ては、ロール胴部の厚みを軸方向全長について同一とし
たハースロールを設置することを特徴とするハースロー
ルの炉内配列構造。 - 【請求項2】 前記ロール胴部がロールバレルからなる
請求項1に記載のハースロールの炉内配列構造。 - 【請求項3】 前記ロール胴部がロールバレルと、その
内側に嵌合された高熱伝導性の金属スリーブとからなる
請求項1に記載のハースロールの炉内配列構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23312892A JPH0657321A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ハースロールの炉内配列構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23312892A JPH0657321A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ハースロールの炉内配列構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657321A true JPH0657321A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16950188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23312892A Pending JPH0657321A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ハースロールの炉内配列構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0657321A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100399232B1 (ko) * | 1998-12-14 | 2004-01-28 | 주식회사 포스코 | 회전형히트파이프의원리를이용한연속소둔로통판롤 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP23312892A patent/JPH0657321A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100399232B1 (ko) * | 1998-12-14 | 2004-01-28 | 주식회사 포스코 | 회전형히트파이프의원리를이용한연속소둔로통판롤 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1250904A (en) | Inductive edge heating of hot-worked strip material and the like | |
| JPH0657321A (ja) | ハースロールの炉内配列構造 | |
| US5547450A (en) | Hearth roller with suppressed heat crown | |
| JP2762710B2 (ja) | 熱クラウン抑制ハースロール | |
| EP0601252B1 (en) | Hearth roller with suppressed heat crown | |
| JPH06346134A (ja) | 連続熱処理炉用ハースロール | |
| JPH02301520A (ja) | 熱クラウン抑制ハースロール | |
| JPH09306641A (ja) | 通電加熱装置 | |
| JPH06198313A (ja) | 熱間仕上げ圧延機用ロール | |
| JP3168753B2 (ja) | 金属帯連続処理ラインの直火還元加熱設備における通板方法 | |
| JPH0382718A (ja) | 熱クラウン抑制ハースロール | |
| JPH04131328A (ja) | 金属薄帯搬送ロール | |
| JPH06330183A (ja) | 鋼帯の蛇行抑制方法 | |
| JP2776033B2 (ja) | 連続焼鈍炉における鋼帯の蛇行防止方法 | |
| JPH07113115A (ja) | カーボンロール | |
| JP3465742B2 (ja) | 縦型熱処理炉用ハースロール及びそのハースロールを用いた縦型熱処理炉 | |
| JPS6156249A (ja) | 薄板コイルのボツクス焼鈍法 | |
| JPS626125Y2 (ja) | ||
| JPH05345930A (ja) | 通電用表面被覆カーボンロール | |
| JPS6348927B2 (ja) | ||
| JPH0583616B2 (ja) | ||
| JPH05295420A (ja) | 通電ロールを使用するスパーク防止方法 | |
| JPH07116522B2 (ja) | 連続焼鈍炉の炉内ロール | |
| JP3283444B2 (ja) | 熱間圧延方法 | |
| JPH05104262A (ja) | 複合金属板の製造装置 |