JPH0657610A - 高吸水性不織布材料 - Google Patents

高吸水性不織布材料

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JPH0657610A JP23779492A JP23779492A JPH0657610A JP H0657610 A JPH0657610 A JP H0657610A JP 23779492 A JP23779492 A JP 23779492A JP 23779492 A JP23779492 A JP 23779492A JP H0657610 A JPH0657610 A JP H0657610A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて大きな吸水性能を有ししかも種々の材
料素材として充分な強力を有した不織布材料を提供する
こと。 【構成】 吸水量10g/g以上の高吸水性繊維からな
る吸水性不織布層の少なくとも片面に、伸度50%以上
の伸縮性不織布層が積層され、部分的に一体化されたこ
とを特徴とする高吸水性不織布材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極めて大きな吸水能力を
有した繊維を含有した不織布材料に関する。
【0002】
【従来の技術】吸水性を有した高分子体は、衛生用品等
の材料として一般化しつつあり、近年ではより吸水能力
を高めて、自重の数十〜数百倍もの吸水能力を有した所
謂超高吸水性ポリマーも開発されている。このように自
重の数百倍もの吸水能力を有した超高吸水性ポリマーに
なると、その用途は従来の衛生材料のみに留まらず、土
木分野、医療分野、農園芸分野、食品包装分野、新機能
材料分野等多数の応用分野が考えられる。
【0003】ただ、現在の高吸水性ポリマーはこれを自
由な形状に成形することが困難であって顆粒状等で用い
られることが多い。このため、前記の如く新たな用途へ
の応用を考えても、実際に適用しようとするとその加工
が障害となることが多々あった。
【0004】一方、形状を繊維状とすれば、織編・不織
布などの布帛化技術をもって、均一にしかも他の素材と
混用して高吸水ポリマーを用いることができ、后次の成
形加工も容易であるため材料の形状としては好都合であ
る。ところが、高吸水性ポリマーは強力が極めて低く、
これを繊維化すると単独では一般の用途に耐え得ない程
度の糸しか得られない。このため特開昭58−3114
9号公報等では、複合紡糸技術を用いて高吸水性ポリマ
ーと強力のあるポリマーとを併用することなどが記載さ
れている。しかし、高吸水ポリマーの比率が低下すれば
それだけ吸水能力の低下は否めず、新規用途への応用の
障害となっていた。
【0005】複合紡糸技術に因らずに、高吸水ポリマー
単独からなる糸を他の繊維と併用して布帛状物を製造す
るものとしては、特開昭3−97948号公報や特開昭
3−45769号公報に熱融着繊維と併用して不織布と
なすことが、特開昭2−80236号公報に高捲縮繊維
と併用して不織布となすことが夫々記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如き従来技術には次の問題点が存在する。すなはち、高
吸水繊維として自重の数百倍もの吸水能力を有するもの
を用いる場合、水を吸うと該繊維は膨潤してその体積が
肥大する。更に、このような高吸水繊維は一般に強力が
低いのが常である。
【0007】このため、特開昭3−97948号公報や
特開昭3−45769号公報に開示された如く、熱融着
繊維を用いて不織布構造を強化することが行われるので
あるが、熱融着繊維のみで不織布の構造を固定してしま
うと、体積の肥大分を吸収することが困難となって実際
上吸水量を高めることができない。
【0008】また、特開昭2−80236号公報では、
中間層に熱融着繊維を用いず代わりに上下層に熱融着繊
維を用いて補強を行い、中間層ではクッション性を高め
るため高捲縮繊維と併用することが開示されているが、
中間層での高吸水繊維の体積肥大分の吸収は可能となっ
ても、上下層は高吸水繊維の体積肥大分を吸収できない
ため、結局吸水量を高めることができない。
【0009】本発明はかかる問題点を解決するものであ
って、極めて大きな吸水性能を有ししかも種々の材料素
材として充分な強力を有した不織布材料を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸水量10g
/g以上の高吸水性繊維からなる吸水性不織布層の少な
くとも片面に、伸度50%以上の伸縮性不織布層が積層
され、部分的に一体化されたことを特徴とする高吸水性
不織布材料である。
【0011】本発明で用いる高吸水性繊維は、試料を
0.9%食塩水200cc入りのビーカー内に浸漬して
5分間放置した後取り出し10メッシュの金網上に1分
間放置した後の重量と吸水前の重量との差によって求め
られる吸水量が10g/g以上と極めて高く、自重の1
0倍以上の吸水能力を有するものである。また、繊維化
にあたっては、該高吸水ポリマー単独で紡糸を行うこと
が好ましく、複合紡糸手段等を用いると前記吸水能力を
維持することが困難である。
【0012】このような高吸水性繊維としては、例えば
エステル架橋結合を含む非水溶性鎖状ポリマーからなる
ものが挙げられ、たとえば特開昭63−159405号
公報及び特開昭63−159440号公報に記載された
ものがある。
【0013】該繊維の繊度は一般に不織布化が容易な1
〜30デニールが好ましく、繊維長5〜150mmのス
テープルとして不織布化を行うことが望ましい。
【0014】本発明の吸水性不織布層は、前記の高吸水
繊維からなるものであるが、高吸水性繊維の含有量は高
々90重量%程度とすることが強力の点で好ましく、一
方、吸水効果が顕著となる10重量%程度以上の含有量
とすることが好ましい。更に、吸水性不織布層には後述
するような高捲縮繊維を併用すると吸水性能が向上する
ため好ましい。また勿論、吸水性不織布層には他の第3
成分を含有していてもよい。吸水性不織布層の目付は本
発明の用途に応じて適宜選択すればよいが、一般に25
〜250g/m2 程度のものが扱い易い。
【0015】本発明の不織布材料は、かかる吸水性不織
布層の少なくとも片面に以下の伸縮性不織布層が積層さ
れたものである。伸縮性不織布層は、伸度50%以上の
不織布であって、経緯両方向に50%以上の伸度を有す
るものが好ましく、100%伸長時の応力が500g/
cm以下のものが好ましい。
【0016】このような、高伸度不織布は、種々の方法
により得られるが、例えば国際公開WO88/0938
号公報等に記載された如く、熱収縮性の異なる2種の成
分をサイドバイサイド等の偏芯状に接合してなる複合繊
維に、熱処理を施して、スパイラルクリンプを発現せし
めた高捲縮繊維を用いる方法や、特公平1−30945
号公報や特公昭64−8746号公報等に記載された如
く、ポリウレタン弾性体フィラメント等の高弾性繊維を
用いる方法等がある。
【0017】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1は、高捲縮繊維を用いた本不織布の断面図であって、
1は高吸水繊維、2は熱融着繊維を示す。吸水性不織布
層(A)は、熱融着繊維の溶融により繊維の交差部分
(3)が融着して網目状構造をなしている。
【0018】高吸水繊維(1)と混用する熱融着繊維
(2)としては、公知の種々のものが用い得るが、芯部
にポリエステルやポリアミド等の高融点成分、鞘部にポ
リエチレンや共重合ポリエステル等の低融点成分を用い
て芯鞘状に複合紡糸したものが好ましく、80〜150
℃程度で融着可能なものが挙げられる。
【0019】該熱融着繊維(2)の繊度も高吸水性繊維
と同程度の1〜30デニールが好ましく、繊維長10〜
100mmのステープルで用いるとよい。また、熱融着
繊維(2)は90〜10重量%の範囲で均一に高吸水繊
維(1)と混合することが好ましい。
【0020】伸縮性不織布層(B)は、前記熱融着繊維
(2)と高捲縮繊維(4)とを用いたもので、該高捲縮
繊維(4)としては、ポリエチレンテレフタレートと金
属スルホネート基等を共重合した所謂カチオン可染ポリ
エステルとを接合したもの等が挙げられ、繊度は、1〜
20デニール、繊維長は30〜100mmが好ましい。
さらに、高捲縮繊維(4)は10〜90重量%、熱融着
繊維(2)は90〜10重量%を均一に混合して目付1
0〜50g/m2 程度の不織布となすことが好ましく、
このような原反をフリーテンション下で熱処理してスパ
イラルクリンプを発現せしめ伸度を50%以上とする。
【0021】次に、図2は高弾性繊維を用いた本不織布
の断面図であって、吸水性不織布層(A)は、図1と同
様であるが、伸縮性不織布層(B)は、高弾性繊維
(5)からなるもので、熱可塑性ポリウレタン弾性体に
ポリイソシアネート化合物を添加し、高速気流に随伴さ
せて噴出させシート状に堆積、捕集して自己の熱融着に
より交点を接着せしめて不織布化したものである。かか
る不織布の場合、ポリウレタン弾性体フィラメントは3
0μ以下の極細モノフィラメントとなっており、微細な
3次元網目構造をなしている。該不織布の目付は用途に
もよるが、20〜100g/m2 程度が好ましく100
%伸長時の応力は500g/cm以下となるであろう。
【0022】本不織布材料は、前記の如き吸水性不織布
層(A)と伸縮性不織布層(B)とが積層され部分的に
一体化されたものである。吸水性不織布層(A)と伸縮
性不織布層(B)とを部分的に一体化する方法として
は、ニードリング法、エンボス法、接着法等の方法が採
り得、接着面積が積層面の25%以下で散在しているこ
とが好ましい。尚、ここでいう接着面積とは、例えばエ
ンボス法であればロールのエンボス面の設計面積をもっ
て代用し、他の接着法ではこれに準じて算出を行う。
【0023】図1では、吸水性不織布層(A)と伸縮性
不織布層(B)とに同一の熱融着繊維(2)を用いてい
るため、両不織布層に含有されている熱接着繊維(2)
の融着をもって、一体化する方法が最も効率的である。
したがって、水玉柄等を彫刻したエンボスロールによっ
て加熱加圧すれば良い。また、図2の如くウレタン等の
素材を用いた場合は、高周波ウエルダー機等を用いて融
着することも可能である。
【0024】更に、不織布表面に高吸水繊維(1)を現
出させるかどうかは、不織布材料の用途に応じて選択す
ればよいが、表面には高吸水繊維(1)を現出させない
のであれば、通常のニードルパンチ法は避けた方が良
く、前記の熱融着法等によれば、不織布材料の表面(伸
縮性不織布層(B)表面)に高吸水繊維(1)が見られ
ることはない。
【0025】また、伸縮性不織布層(B)は吸水性不織
布層(A)の少なくとも片面に積層すれば本不織布材料
の強力を保持することや、使用面には高吸水繊維(1)
が存在しないようになすことができるが、勿論吸水性不
織布層(A)の両面に伸縮性不織布層(B)を用いてサ
ンドウィチ構造としても良い。
【0026】いずれにしても、本不織布材料全体に対す
る高吸水繊維(1)の使用量は10重量%以上とすると
充分な吸水能力を有した材料が得られるであろう。尚、
本不織布材料には、染色、柔軟、防炎、抗菌等の各種後
加工が施されていても良いことは勿論である。
【0027】
【作用】本発明の不織布材料は、極めて吸水量の多い繊
維からなるものである。このような繊維は通常強度に劣
り、不織布等の形状となすことが困難であるが、本発明
では、他の不織布との積層構造となすことにより強度を
保持している。
【0028】更に、該高吸水繊維は、吸水時に繊維が大
きく膨潤し、かかる体積の肥大空間を確保しなければ所
望の吸水量が望めないのであるが、本発明では積層する
不織布に伸度の高いものを用い、加えて部分的に一体化
することにより、吸水時不織布が伸長して前記空間を形
成する。
【0029】
【実施例】
実施例1、2 アクリル酸ナトリウム、アクリル酸、ヒドロキシプロピ
ルメタクリルレート、アクリル酸メチルを含有するコポ
リマーを特開昭63−159440号公報に記載された
方法で紡糸し、8d、51mmの高吸水繊維ステープル
(イ)を得た。かかる高吸水繊維ステープルの強度は1
g/d、伸度は2.5%、吸水量は70g/gであっ
た。
【0030】また、芯にポリエチレンテレフタレート、
鞘に共重合ポリエステル(軟化点110℃)を配した複
合繊維からなる4d、51mmの熱接着繊維ステープル
(鐘紡製ベルコンビ4080)(ロ)と、5−ナトリウ
ム−スルホイソフタル酸を共重合したポリエチレンテレ
フタレート(極限粘度0.529)とポリエチレンテレ
フタレート(極限粘度0.634)とをサイドバイサイ
ドに接合してなる2.5d、51mmの複合繊維ステー
プル(ハ)を、混合して、カーディング後クロスラッパ
ーで混合ウエッブを作製し、予備的に軽くニードルパン
チ処理を行って、吸水性不織布を得た。
【0031】一方、前記複合繊維ステープル(ハ)と熱
接着繊維ステープル(ロ)とを、混合して同様に混合ウ
エッブを製作した。次に、両不織布を重ねてフリーテン
ション下で140℃の乾熱処理を施し、熱融着繊維を溶
着せしめ、両不織布を一体化したのち、130℃でエン
ボス加工を行って部分的に接着した。結果を表1に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】比較例1 実施例1において、混合ウエッブとして、ポリエチレン
テレフタレートからなる2.5d、51mmのステープ
ルと熱接着繊維ステープル(ロ)とを混合したものを用
いた他は、全く同様にして不織布材料を得た。結果を表
1に示す。同表より明らかな如く、本発明に係わる不織
布材料は極めて大きな吸水性を示す。
【0034】実施例3 実施例1の高吸水繊維ステープル(イ)と、熱接着繊維
ステープル(鐘紡製ベルコンビ4080)(ロ)とを8
0:20の重量比で混綿して実施例1と同様に吸水性不
織布を得た。一方、ポリウレタン弾性体フィラメントが
自己融着により接着してなる伸度400%、100%伸
長時の応力100g/cmのメルトブローン不織布(鐘
紡製エスパンシオーネ)と、該吸水性不織布とを積層
し、ウエルダー加工機により部分的に接着した。結果を
表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】比較例2 実施例2において、接着を湿式法により、全面にわたっ
ておこなった他は、全く同様にして不織布材料を得た。
結果を表2に示す。同表より明らかな如く、本発明に係
わる不織布材料は極めて大きな吸水性を示す。
【0037】
【発明の効果】本発明は、吸水性に優れ、しかも高吸水
性繊維が表面に現れないため、ベタツキ感のない、安全
性に優れた不織布材料であって、各種用途に極めて有用
なものである。
【0038】かかる用途としては、種々のものが挙げら
れ特に限定されないが、例えば、吸水マット、食品用ト
レー、養生シート、種菌マット、止水用テープ、汗取り
パッド等がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】高捲縮繊維を用いた本発明の不織布材料の断面
図である。
【図2】高弾性繊維を用いた本発明の不織布材料の断面
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水量10g/g以上の高吸水性繊維か
    らなる吸水性不織布層の少なくとも片面に、伸度50%
    以上の伸縮性不織布層が積層され、部分的に一体化され
    たことを特徴とする高吸水性不織布材料
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6596583B2 (en) 2000-06-08 2003-07-22 Micron Technology, Inc. Methods for forming and integrated circuit structures containing ruthenium and tungsten containing layers
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