JPH0657663B2 - 多機能特異的抗体の製造方法 - Google Patents
多機能特異的抗体の製造方法Info
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- JPH0657663B2 JPH0657663B2 JP63202431A JP20243188A JPH0657663B2 JP H0657663 B2 JPH0657663 B2 JP H0657663B2 JP 63202431 A JP63202431 A JP 63202431A JP 20243188 A JP20243188 A JP 20243188A JP H0657663 B2 JPH0657663 B2 JP H0657663B2
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- antibody
- pathogenic
- egg yolk
- infectious diarrhea
- diarrhea
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感染性下痢症を予防することを目的とする多機
能特異的抗体に関しより詳しくは感染性下痢症の病原ウ
イルスの1種以上及び病原細菌の1種以上からなる混合
物を抗原として産卵鶏を免疫し、それぞれに対応する抗
体を鶏卵卵黄中の水可溶性蛋白質画分に同時に生産せし
めることを特徴とする多機能特異的抗体の製造方法に関
する。
能特異的抗体に関しより詳しくは感染性下痢症の病原ウ
イルスの1種以上及び病原細菌の1種以上からなる混合
物を抗原として産卵鶏を免疫し、それぞれに対応する抗
体を鶏卵卵黄中の水可溶性蛋白質画分に同時に生産せし
めることを特徴とする多機能特異的抗体の製造方法に関
する。
感染性下痢症は日常遭遇する比較的ありふれた疾患で、
病原ウイルスあるいは病原細菌が消化管内に感染するこ
とにより発生する。しかし免疫力が充分に発達していな
い乳幼児,乳幼若期の家畜及び免疫機能の低下した老化
にとって、消化管感染による下痢症はしばしば深刻な疾
患として問題となる。現在、主として発展途上国で年間
約500万人の乳幼児が感染性下痢症で死亡しており、
その制圧が緊急な課題として世界保健機構(WHO)等
の世界的プロジェクトになっている。
病原ウイルスあるいは病原細菌が消化管内に感染するこ
とにより発生する。しかし免疫力が充分に発達していな
い乳幼児,乳幼若期の家畜及び免疫機能の低下した老化
にとって、消化管感染による下痢症はしばしば深刻な疾
患として問題となる。現在、主として発展途上国で年間
約500万人の乳幼児が感染性下痢症で死亡しており、
その制圧が緊急な課題として世界保健機構(WHO)等
の世界的プロジェクトになっている。
我々人間を含む動物は体内に侵入してきた異物(細菌,
ウイルス,異種タンパク質等)抗原に対して特異的抗体
を産生し、異物抗原を不活性化あるいは解毒する。特異
的抗体のほとんどは自己体液、特に血液中に産生され
る。これに対し、感染性下痢症はいわば我々の体外であ
る消化管内の壁面細胞へ経口的に侵入してきた病原ウイ
ルス及び病原細菌が付着感染することで発病する。その
ため、感染性下痢症には体内の特異的抗体が有効に利用
され難いといわれている。特に自己免疫力の低い乳幼児
や老人、また乳幼若期の家畜では、特異的抗体の産生も
不充分であるため、感染性下痢症を自己の産する特異的
抗体で予防することは困難である。
ウイルス,異種タンパク質等)抗原に対して特異的抗体
を産生し、異物抗原を不活性化あるいは解毒する。特異
的抗体のほとんどは自己体液、特に血液中に産生され
る。これに対し、感染性下痢症はいわば我々の体外であ
る消化管内の壁面細胞へ経口的に侵入してきた病原ウイ
ルス及び病原細菌が付着感染することで発病する。その
ため、感染性下痢症には体内の特異的抗体が有効に利用
され難いといわれている。特に自己免疫力の低い乳幼児
や老人、また乳幼若期の家畜では、特異的抗体の産生も
不充分であるため、感染性下痢症を自己の産する特異的
抗体で予防することは困難である。
しかし最近、この種の感染性下痢症の予防に異種動物に
産生させた特異的抗体の経口的投与が有効であることが
指摘されている[Curtis R. Bartzら:
The Journal of Infectious
Diseases vol. 142,439(19
80),Robert H. Yolkenら:Ped
iatrics vol. 81,291(198
8)]。
産生させた特異的抗体の経口的投与が有効であることが
指摘されている[Curtis R. Bartzら:
The Journal of Infectious
Diseases vol. 142,439(19
80),Robert H. Yolkenら:Ped
iatrics vol. 81,291(198
8)]。
感染性下痢症の病原ウイルス及び病原細菌に対する特異
的抗体を経口的に投与して、該病の感染予防を行うため
には、先ず随時にしかも計画的に該特異的抗体を生産す
ることが可能でなければならない。
的抗体を経口的に投与して、該病の感染予防を行うため
には、先ず随時にしかも計画的に該特異的抗体を生産す
ることが可能でなければならない。
通常、特異的抗体は免疫哺乳動物(ウサギ,ヤギ,ウマ
等)を殺し、その血液より分離する。従って該抗体の大
量生産には必然的に多数の動物を犠牲にしなければなら
ない。免疫に用いる哺乳動物は高価であるのみならず、
その血液中にはウイルス存在の可能性もあって衛生学的
に必ずしも清潔ではなく、その取り扱いに繁雑な操作と
注意を必要とし、また抗体収量も必ずしも良好でない。
等)を殺し、その血液より分離する。従って該抗体の大
量生産には必然的に多数の動物を犠牲にしなければなら
ない。免疫に用いる哺乳動物は高価であるのみならず、
その血液中にはウイルス存在の可能性もあって衛生学的
に必ずしも清潔ではなく、その取り扱いに繁雑な操作と
注意を必要とし、また抗体収量も必ずしも良好でない。
一方、鶏も侵入異物抗原に対し、自己血液中に特異的抗
体を産生し対応する。しかも上述のように、次世代生命
を異物抗原の攻撃から防御するため、その鶏卵卵黄中に
は該特異的抗体が親鶏血液から移行して存在する。この
事実は、1962年にパターソンらによりはじめて見い
出された[Patterson,R. ら:J. Im
munol. 89,272,(1962)]。
体を産生し対応する。しかも上述のように、次世代生命
を異物抗原の攻撃から防御するため、その鶏卵卵黄中に
は該特異的抗体が親鶏血液から移行して存在する。この
事実は、1962年にパターソンらによりはじめて見い
出された[Patterson,R. ら:J. Im
munol. 89,272,(1962)]。
これ以来、鶏を用いてその卵の卵黄中に種々の抗原に対
する特異的抗体が得られることが報告されている。しか
し、従来の研究報告はいずれも単一抗原を用いて、これ
に対して特異的に結合する抗体(単機能抗体)を鶏卵卵
黄中に生成させ、それを例えば臨床検査試薬に用いるこ
とを目的としているにすぎない。
する特異的抗体が得られることが報告されている。しか
し、従来の研究報告はいずれも単一抗原を用いて、これ
に対して特異的に結合する抗体(単機能抗体)を鶏卵卵
黄中に生成させ、それを例えば臨床検査試薬に用いるこ
とを目的としているにすぎない。
種々の感染性下痢症は病原ウイルス及び病原細菌の複数
因子によって発症する。従って特異的抗体を用いた経口
的受動免疫により感染性下痢症を予防するには、種々の
病原ウイルス及び病原細菌に対してそれぞれの感染力を
中和する特異的抗体の混合物、即ち、多機能特異的抗体
を調製し利用することが実用である。しかし現在、この
ような感染性下痢症の予防を目的とした多機能特異的抗
体を積極的に調製し応用しようとする試みは、少なくと
も課題分野に関するかぎり、全く行われていない。
因子によって発症する。従って特異的抗体を用いた経口
的受動免疫により感染性下痢症を予防するには、種々の
病原ウイルス及び病原細菌に対してそれぞれの感染力を
中和する特異的抗体の混合物、即ち、多機能特異的抗体
を調製し利用することが実用である。しかし現在、この
ような感染性下痢症の予防を目的とした多機能特異的抗
体を積極的に調製し応用しようとする試みは、少なくと
も課題分野に関するかぎり、全く行われていない。
鶏の場合、一般的に抗原としてのウイルスの株を増すと
それぞれの株に対する抗体価が上昇し難いことが知られ
ている。このことは、感染性下痢症の予防を目的として
の多機能特異的抗体を鶏卵を通じて製造する場合の障害
となっている。
それぞれの株に対する抗体価が上昇し難いことが知られ
ている。このことは、感染性下痢症の予防を目的として
の多機能特異的抗体を鶏卵を通じて製造する場合の障害
となっている。
本発明者の基礎研究により、1)産卵鶏は哺乳動物と異
なり、多種,多量の抗原の免疫注射に耐え、2)しかも
体液に産せられる抗体はかなり急速に鶏卵卵黄中に濃縮
移行し、3)これらの機能は抗原の反復投与で半年以上
もの長期間、同一レベルに維持されることを確認し、か
つ明らかにした。換言すれば、胎生哺乳動物と異なり卵
生鳥類は卵中の次世代生命を保護するため、著量の抗体
を卵に付与する特徴を有し、この原理に基ずいて本発明
は成功したということができる。
なり、多種,多量の抗原の免疫注射に耐え、2)しかも
体液に産せられる抗体はかなり急速に鶏卵卵黄中に濃縮
移行し、3)これらの機能は抗原の反復投与で半年以上
もの長期間、同一レベルに維持されることを確認し、か
つ明らかにした。換言すれば、胎生哺乳動物と異なり卵
生鳥類は卵中の次世代生命を保護するため、著量の抗体
を卵に付与する特徴を有し、この原理に基ずいて本発明
は成功したということができる。
本発明者は、感染性下痢症の病因となるウイルス及び細
菌のそれぞれに対して特異的に結合し、それぞれの感染
力を中和する高い抗体価の多機能特異的抗体を工業的に
生産することを目的として鋭意研究を重ねた結果、以下
の事実を見い出し、本発明を完成させた。
菌のそれぞれに対して特異的に結合し、それぞれの感染
力を中和する高い抗体価の多機能特異的抗体を工業的に
生産することを目的として鋭意研究を重ねた結果、以下
の事実を見い出し、本発明を完成させた。
1)感染性下痢症の病因となる抗原で産卵鶏を免疫し、
その鶏卵卵黄より得た特異的抗体は、同様にウサギを免
疫しその血液から得た特異的抗体とほぼ同等の抗体価を
示した。
その鶏卵卵黄より得た特異的抗体は、同様にウサギを免
疫しその血液から得た特異的抗体とほぼ同等の抗体価を
示した。
2)追加免疫によるショック死はウサギでは多かった
が、産卵鶏では全くなかった。
が、産卵鶏では全くなかった。
3)1羽のウサギの全血液から得た特異的抗体量は、約
10個の鶏卵卵黄から得られるそれとほぼ同量であっ
た。
10個の鶏卵卵黄から得られるそれとほぼ同量であっ
た。
4)感染性下痢症の病因となる抗原で産卵鶏を免疫して
も、その産卵率には何ら影響なく免疫鶏1羽当り平均、
年間254個の卵を産んだ。
も、その産卵率には何ら影響なく免疫鶏1羽当り平均、
年間254個の卵を産んだ。
5)追加免疫を、ある一定間隔で繰り返せば、鶏卵卵黄
中の特異的抗体の抗体価は、その鶏の産卵期間を通じて
高いレベルで維持された。
中の特異的抗体の抗体価は、その鶏の産卵期間を通じて
高いレベルで維持された。
6)感染性下痢症ウイルスの1種以上と血液寒天培地を
用い溶血環を指標にして分離した病原性腸内細菌を同時
に含有する下痢症複合抗原で産卵鶏を免疫すれば、単に
感染性下痢症ウイルスの1種以上のみを用いて免疫した
ものよりそれぞれのウイルスに対し、より高い抗体価の
特異的抗体がその鶏卵卵黄中に得られた。また同時に、
用いた病原性腸内細菌に対する特異的抗体も該卵黄中に
得られた。
用い溶血環を指標にして分離した病原性腸内細菌を同時
に含有する下痢症複合抗原で産卵鶏を免疫すれば、単に
感染性下痢症ウイルスの1種以上のみを用いて免疫した
ものよりそれぞれのウイルスに対し、より高い抗体価の
特異的抗体がその鶏卵卵黄中に得られた。また同時に、
用いた病原性腸内細菌に対する特異的抗体も該卵黄中に
得られた。
本発明者は、上述のごとく産卵鶏の抗体生成に対する生
物学的特性を詳細に研究した結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は感染性下痢症の病原ウイルスの
1種以上及び病原性腸内細菌の1種以上からなる、感染
性下痢症複合抗原で産卵鶏を免疫し、該免疫鶏の産する
卵の卵黄中に該複合抗原それぞれに対応する特異的抗体
を同時に生成せしめることを特徴とする多機能特異的抗
体の製造方法に関する。
物学的特性を詳細に研究した結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は感染性下痢症の病原ウイルスの
1種以上及び病原性腸内細菌の1種以上からなる、感染
性下痢症複合抗原で産卵鶏を免疫し、該免疫鶏の産する
卵の卵黄中に該複合抗原それぞれに対応する特異的抗体
を同時に生成せしめることを特徴とする多機能特異的抗
体の製造方法に関する。
本発明に言う、感染性下痢症の病原ウイルスとはロタウ
イルス,腸性アデノウイルス,ノルオウクウイルス,カ
リシウイルス,アストロウイルス,コロナウイルス,ブ
レダウイルス等、人及び家畜に下痢をおこすウイルスで
ある。他方、病原性腸内細菌とは、血液寒天培地での溶
血環を指標にして下痢症患者の下痢便から分離された細
菌を指し、通常そのほとんどは、人及び家畜に下痢症を
おこす病原性大腸菌,腸炎ビブリオ菌,ウエルシュ菌,
カンピロバクター,ブドウ球菌,サルモネラ菌,ボツリ
ヌス菌,セレウス菌等である。
イルス,腸性アデノウイルス,ノルオウクウイルス,カ
リシウイルス,アストロウイルス,コロナウイルス,ブ
レダウイルス等、人及び家畜に下痢をおこすウイルスで
ある。他方、病原性腸内細菌とは、血液寒天培地での溶
血環を指標にして下痢症患者の下痢便から分離された細
菌を指し、通常そのほとんどは、人及び家畜に下痢症を
おこす病原性大腸菌,腸炎ビブリオ菌,ウエルシュ菌,
カンピロバクター,ブドウ球菌,サルモネラ菌,ボツリ
ヌス菌,セレウス菌等である。
これら感染性下痢症の病原ウイルス及び病原性腸内細菌
をそれぞれ適当な動物細胞及び培地で増殖培養し、常法
によりホルマリン等を用いるそれぞれを不活化した後、
混合して本発明の感染性下痢症複合抗原とする。
をそれぞれ適当な動物細胞及び培地で増殖培養し、常法
によりホルマリン等を用いるそれぞれを不活化した後、
混合して本発明の感染性下痢症複合抗原とする。
該複合抗原を用いた産卵鶏の免疫は常法により行われ
る。即ち、筋肉注射,皮下注射,静脈注射等いずれの方
法でもよいが、本発明の多機能特異的抗体の生産には、
好ましくはそれらの方法の併用によるのがよい。
る。即ち、筋肉注射,皮下注射,静脈注射等いずれの方
法でもよいが、本発明の多機能特異的抗体の生産には、
好ましくはそれらの方法の併用によるのがよい。
免疫量は、1羽,1回当りウイルスの場合はタンパク量
として最大50μg、また病原性腸内細菌の場合は細胞
数で最高1×109個が可能であるが、産卵率に影響な
く免疫するのにはそれぞれの1/2量とするのが望まし
い。しかし、ウイルスの場合タンパク量で10μg以
下、また細菌の場合1×107個以下では高い抗体価が
得られ難い場合があるので、免疫量はこれら以上にする
ことが望ましい。
として最大50μg、また病原性腸内細菌の場合は細胞
数で最高1×109個が可能であるが、産卵率に影響な
く免疫するのにはそれぞれの1/2量とするのが望まし
い。しかし、ウイルスの場合タンパク量で10μg以
下、また細菌の場合1×107個以下では高い抗体価が
得られ難い場合があるので、免疫量はこれら以上にする
ことが望ましい。
免疫は1週あるいは2週に1回の間隔で合計3回または
それ以上行う。鶏卵卵黄中の抗体価は通常免疫2回目か
ら上昇し、3回目の免疫の約1週間後に最高値に達す
る。この最高値はその後約3ケ月間持続する。その後抗
体価が低下すれば、再度1回免疫すれば、その約1週間
後に抗体価はほぼ前回の最高値まで回復し、さらに約3
ケ月間その最高値が持続する。即ち、鶏を用いることに
より、鶏の産卵期間中継続的に高い抗体価を有する多機
能特異的抗体をその鶏卵卵黄中に生成させることができ
る。
それ以上行う。鶏卵卵黄中の抗体価は通常免疫2回目か
ら上昇し、3回目の免疫の約1週間後に最高値に達す
る。この最高値はその後約3ケ月間持続する。その後抗
体価が低下すれば、再度1回免疫すれば、その約1週間
後に抗体価はほぼ前回の最高値まで回復し、さらに約3
ケ月間その最高値が持続する。即ち、鶏を用いることに
より、鶏の産卵期間中継続的に高い抗体価を有する多機
能特異的抗体をその鶏卵卵黄中に生成させることができ
る。
本発明の感染性下痢症複合抗原を用いて生成される多機
能特異的抗体は、病原性腸内細菌を併用せずに、単に感
染性下痢症の病原ウイルスのみを用いて鶏を免疫して得
られた抗体に比べ、抗体価が高い。これは注目すべき事
実で、同時に使用される病原性腸内細菌がウイルス抗体
生成に対し、何らかの増強作用を有するためであると考
えられる。
能特異的抗体は、病原性腸内細菌を併用せずに、単に感
染性下痢症の病原ウイルスのみを用いて鶏を免疫して得
られた抗体に比べ、抗体価が高い。これは注目すべき事
実で、同時に使用される病原性腸内細菌がウイルス抗体
生成に対し、何らかの増強作用を有するためであると考
えられる。
本発明により生産される感染性下痢症予防に有効な多機
能特異的抗体の実際の応用に際しては、該多機能特異的
抗体を含む鶏卵をそのまま食したり、またはその全卵粉
末あるいは卵黄粉末を食用素材として用いたり、また必
要に応じては該多機能特異的抗体を鶏卵卵黄より精製
し、経口的投与に用いることができる。卵黄から該多機
能特異的抗体の調製は、ラムダーカラギナン等の天然多
糖類を卵黄リポタンパク質沈殿剤として用い、その遠心
上精液(卵黄水溶性タンパク質画分)より鶏卵卵黄抗体
を精製する方法(特許出願番号62−194083(特
開昭64−38098号))が簡単で工業的であるが、
製法について特に限定するものではない。
能特異的抗体の実際の応用に際しては、該多機能特異的
抗体を含む鶏卵をそのまま食したり、またはその全卵粉
末あるいは卵黄粉末を食用素材として用いたり、また必
要に応じては該多機能特異的抗体を鶏卵卵黄より精製
し、経口的投与に用いることができる。卵黄から該多機
能特異的抗体の調製は、ラムダーカラギナン等の天然多
糖類を卵黄リポタンパク質沈殿剤として用い、その遠心
上精液(卵黄水溶性タンパク質画分)より鶏卵卵黄抗体
を精製する方法(特許出願番号62−194083(特
開昭64−38098号))が簡単で工業的であるが、
製法について特に限定するものではない。
以下に実施例を示し本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1.胎生動物(ウサギ)と卵生動物(産卵鶏)の
粗感染生下痢症複合抗原に対する免疫耐性及び、得られ
る総抗体量の比較 ヒトロタウイルスWa株が病因と推定された小児水溶性
下痢便に1%ホルマリン生理食塩水を等量加え一夜放置
後、遠心分離(1,000rpm,5分間)した上清を
ポアーサイズ5μmの膜で過し、感染性下痢症複合抗
原溶液とした。該複合抗原は、その1ml当りにヒトロ
タウイルスWa株を5.2×106FCFU(螢光抗体
腸性フォーカス単位)及び血液寒天培地上で溶血環を指
標に分離される病原性腸内細菌2.3×108個を含有
した。該複合抗原溶液をウサギ及び産卵鶏のそれぞれ1
0羽づつに、1羽当り1回,2mlを筋肉注射し免疫区
とした。また、それぞれの2羽づつに0.5%ホルマリ
ン生理食塩液の2mlづつを同様に筋肉注射し、コント
ロールとした。免疫は2週間毎に行い、合計4回免疫し
た。ウサギについては採血を2週間毎に、そして、最終
免疫の2週間後に全採血を行い、常法に従い血清を分離
し、それぞれを同量づつ混合した混合血清を中和抗体価
測定用サンプルとした。一方、産卵鶏については2週間
毎に産した卵の卵黄を全て集め均質化後、その一部をラ
ムダーカラギナン水溶液(1mg/ml)で10倍希釈
し、それを遠心分離(3,000rpm,10分間)
し、その上清を卵黄10倍希釈相当液とした。得られた
ウサギ混合血清及び卵黄10倍希釈相当液を用いて、以
下の方法でヒトロタウイルスWa株に対する中和抗体価
を測定した。
粗感染生下痢症複合抗原に対する免疫耐性及び、得られ
る総抗体量の比較 ヒトロタウイルスWa株が病因と推定された小児水溶性
下痢便に1%ホルマリン生理食塩水を等量加え一夜放置
後、遠心分離(1,000rpm,5分間)した上清を
ポアーサイズ5μmの膜で過し、感染性下痢症複合抗
原溶液とした。該複合抗原は、その1ml当りにヒトロ
タウイルスWa株を5.2×106FCFU(螢光抗体
腸性フォーカス単位)及び血液寒天培地上で溶血環を指
標に分離される病原性腸内細菌2.3×108個を含有
した。該複合抗原溶液をウサギ及び産卵鶏のそれぞれ1
0羽づつに、1羽当り1回,2mlを筋肉注射し免疫区
とした。また、それぞれの2羽づつに0.5%ホルマリ
ン生理食塩液の2mlづつを同様に筋肉注射し、コント
ロールとした。免疫は2週間毎に行い、合計4回免疫し
た。ウサギについては採血を2週間毎に、そして、最終
免疫の2週間後に全採血を行い、常法に従い血清を分離
し、それぞれを同量づつ混合した混合血清を中和抗体価
測定用サンプルとした。一方、産卵鶏については2週間
毎に産した卵の卵黄を全て集め均質化後、その一部をラ
ムダーカラギナン水溶液(1mg/ml)で10倍希釈
し、それを遠心分離(3,000rpm,10分間)
し、その上清を卵黄10倍希釈相当液とした。得られた
ウサギ混合血清及び卵黄10倍希釈相当液を用いて、以
下の方法でヒトロタウイルスWa株に対する中和抗体価
を測定した。
(中和抗体価の測定) 調製したウサギ混合血清及び卵黄10倍希釈相当液につ
いて、生理食塩水を用いそれぞれの希釈系列を作製し
た。その50μをヒトロタウイルスWa株の100F
CFU(螢光抗体腸性フォーカス単位)を含むウイルス
液50μと混合し、37℃,1時間インキュベートし
た後、MA104細胞(サル腎臓細胞)1×104細胞
/ウエルへ感染させた。37℃,20時間培養した後、
それぞれのFCFUを測定し、ウイルス100FCFU
の感染力を50%阻害するに充分な最大希釈倍率を求め
て、血清中及び鶏卵卵黄中の中和抗体価とした。
いて、生理食塩水を用いそれぞれの希釈系列を作製し
た。その50μをヒトロタウイルスWa株の100F
CFU(螢光抗体腸性フォーカス単位)を含むウイルス
液50μと混合し、37℃,1時間インキュベートし
た後、MA104細胞(サル腎臓細胞)1×104細胞
/ウエルへ感染させた。37℃,20時間培養した後、
それぞれのFCFUを測定し、ウイルス100FCFU
の感染力を50%阻害するに充分な最大希釈倍率を求め
て、血清中及び鶏卵卵黄中の中和抗体価とした。
またウサギ混合血清中の抗体量を抗ウサギ抗体ヤギ血清
を用いて、鶏卵卵黄中の抗体量を抗鶏抗体ウサギ血清を
用いて定量的免疫拡散法により、常法通り測定した。
を用いて、鶏卵卵黄中の抗体量を抗鶏抗体ウサギ血清を
用いて定量的免疫拡散法により、常法通り測定した。
(結果) 粗感染性下痢症複合抗原に対するウサギ及び産卵鶏の免
疫耐性の比較 免疫に用いたウサギ10羽の内、1羽が2回目の免疫後
に、3羽が3回目の免疫後にショック死した。一方、免
疫に用いた産卵鶏については本実験の免疫期間中、ショ
ック死は見られなかった。胎生動物(ウサギ)に比較
し、卵生動物(産卵鶏)はその血中抗体を速やかに卵黄
中へ移行することにより、人為的追加免疫に対する優れ
た耐性を獲得していると推測される。
疫耐性の比較 免疫に用いたウサギ10羽の内、1羽が2回目の免疫後
に、3羽が3回目の免疫後にショック死した。一方、免
疫に用いた産卵鶏については本実験の免疫期間中、ショ
ック死は見られなかった。胎生動物(ウサギ)に比較
し、卵生動物(産卵鶏)はその血中抗体を速やかに卵黄
中へ移行することにより、人為的追加免疫に対する優れ
た耐性を獲得していると推測される。
ヒトロタウイルスWa株に対する中和抗体価の推移 ウサギ混合血清中及び鶏卵卵黄中の中和抗体価の推移を
表1に示した。
表1に示した。
鶏卵卵黄中の中和抗体価はウサギ血清中のそれに比較
し、同等であることがわかった。また産卵鶏について
は、その中和抗体価の低下してきた時点で(約3ケ月
毎)再免疫をした結果、その一週間後には鶏卵卵黄中の
中和抗体価が回復することが示された。
し、同等であることがわかった。また産卵鶏について
は、その中和抗体価の低下してきた時点で(約3ケ月
毎)再免疫をした結果、その一週間後には鶏卵卵黄中の
中和抗体価が回復することが示された。
総抗体量の比較 ウサギ血清1ml当り15.6mgの抗体が含まれた。
本実験では、ウサギ全採血において1羽平均56mlの
血清が得られた(n=6)。従ってウサギ1羽より得ら
れる抗体量は平均873.6mgとなる。一方、鶏卵卵
黄は1個当り平均102mgの抗体を含有した。本実験
で免疫鶏の産卵数は平均254個/年(n=10),コ
ントロール鶏のそれは平均245個/年(n=2)であ
った。従って免疫鶏1羽より得られる抗体量は平均2
5.908gとなり、これは実にウサギ29.7羽から
得られる抗体量に相当した。
本実験では、ウサギ全採血において1羽平均56mlの
血清が得られた(n=6)。従ってウサギ1羽より得ら
れる抗体量は平均873.6mgとなる。一方、鶏卵卵
黄は1個当り平均102mgの抗体を含有した。本実験
で免疫鶏の産卵数は平均254個/年(n=10),コ
ントロール鶏のそれは平均245個/年(n=2)であ
った。従って免疫鶏1羽より得られる抗体量は平均2
5.908gとなり、これは実にウサギ29.7羽から
得られる抗体量に相当した。
前述の如く、ヒトロタウイルスWa株に対する中和抗体
価は、ウサギ血清と鶏卵卵黄で大差なかったこと、ま
た、感染性下痢症複合抗原に対する産卵鶏の優れた免疫
耐性、また1羽の産卵鶏よりウサギ約30羽に相当する
抗体量が得られることから、感染性下痢症の病原ウイル
ス,病原細菌に対する多機能特異的抗体の調製に、産卵
鶏を用いその鶏卵卵黄を利用する方がウサギの血液を利
用するより優れたものであることが示された。
価は、ウサギ血清と鶏卵卵黄で大差なかったこと、ま
た、感染性下痢症複合抗原に対する産卵鶏の優れた免疫
耐性、また1羽の産卵鶏よりウサギ約30羽に相当する
抗体量が得られることから、感染性下痢症の病原ウイル
ス,病原細菌に対する多機能特異的抗体の調製に、産卵
鶏を用いその鶏卵卵黄を利用する方がウサギの血液を利
用するより優れたものであることが示された。
実施例2.鶏卵卵黄中に生産される下痢症病原ウイルス
抗体の抗体価におよぼす免疫条件としての単及び複合抗
原投与の影響 MA104細胞(サル腎臓細胞)で培養したヒトロタウ
イルスWa株及び293細胞(胎児腎,形質転換細胞)
で培養した腸性アデノウイルス41を、ウイルスタンパ
ク量としてそれぞれ20μgづつ、及び小児水溶性下痢
便より分離した病原性大腸菌の細胞2×108個を含有
する感染性下痢症複合抗原液の1mlを産卵鶏1羽毎に
筋肉注射して免疫した。初回免疫後、2週間毎に同量の
該複合抗原を追加免疫し合計3回免疫した。最終免疫後
3ケ月間に免疫鶏が産した卵より卵黄を分離して均質化
後、この卵黄液をラムダーカラギナン水溶液(1mg/
ml)で10倍希釈し、それを遠心分離(3,000r
pm,10分間)し、その上清を卵黄10培希釈相当液
として抗体価を測定した。
抗体の抗体価におよぼす免疫条件としての単及び複合抗
原投与の影響 MA104細胞(サル腎臓細胞)で培養したヒトロタウ
イルスWa株及び293細胞(胎児腎,形質転換細胞)
で培養した腸性アデノウイルス41を、ウイルスタンパ
ク量としてそれぞれ20μgづつ、及び小児水溶性下痢
便より分離した病原性大腸菌の細胞2×108個を含有
する感染性下痢症複合抗原液の1mlを産卵鶏1羽毎に
筋肉注射して免疫した。初回免疫後、2週間毎に同量の
該複合抗原を追加免疫し合計3回免疫した。最終免疫後
3ケ月間に免疫鶏が産した卵より卵黄を分離して均質化
後、この卵黄液をラムダーカラギナン水溶液(1mg/
ml)で10倍希釈し、それを遠心分離(3,000r
pm,10分間)し、その上清を卵黄10培希釈相当液
として抗体価を測定した。
なお、比較試験として、それぞれのウイルスをタンパク
量として20μg、同時に含む溶液及び別々に含む溶液
のそれぞれ1mlで産卵鶏を上述同一の条件で免疫し、
同様の方法により最終免疫後3ケ月間に得られた卵の卵
黄より卵黄10倍希釈相当液を調製した。
量として20μg、同時に含む溶液及び別々に含む溶液
のそれぞれ1mlで産卵鶏を上述同一の条件で免疫し、
同様の方法により最終免疫後3ケ月間に得られた卵の卵
黄より卵黄10倍希釈相当液を調製した。
対象としては、産卵鶏1羽当り、1mlの生理食塩水を
同様条件で投与し、同様の方法で卵黄10倍希釈相当液
を調製した。
同様条件で投与し、同様の方法で卵黄10倍希釈相当液
を調製した。
(ウイルスに対する中和抗体価の測定) 実施例1に示される中和抗体価の測定方法に従う。ただ
し腸性アデノウイルス41に対しては、その感染細胞と
して293細胞を用いた。
し腸性アデノウイルス41に対しては、その感染細胞と
して293細胞を用いた。
(病原性大腸菌に対する凝集抗体価の測定) 免疫に用いた菌液を生理食塩水で希釈し6000nmの
吸光度(濁度)1.0の懸濁液を調製した。この菌懸濁
液50μと同じく生理食塩水で種々の倍率に希釈して
卵黄10倍希釈相当液の50μとを混合し一夜放置し
た後、マイクロウエル底面の菌の凝集の有無を調べた。
凝集抗体価は菌を凝集させる鶏卵卵黄の最大希釈倍率で
表した。
吸光度(濁度)1.0の懸濁液を調製した。この菌懸濁
液50μと同じく生理食塩水で種々の倍率に希釈して
卵黄10倍希釈相当液の50μとを混合し一夜放置し
た後、マイクロウエル底面の菌の凝集の有無を調べた。
凝集抗体価は菌を凝集させる鶏卵卵黄の最大希釈倍率で
表した。
(結果) 表2に示すように、ヒトロタウイルスWa株、腸性アデ
ノウイルス41及び病原性大腸菌の混合物を抗原として
免疫して得られる鶏卵の抗体は、これら2種のウイルス
のみを同時に、またはそれらを個別的に抗原として免疫
して得られる鶏卵の抗体よりも、各ウイルスに対する中
和抗体価においてかなり大であることが見い出された。
もちろん、同効果をもたらすに使用した抗原には病原性
大腸菌が含有されたので同細菌に対する凝集抗体価も充
分認められた。従って、同抗体は、感染性下痢症の特異
的抗体として、ウイルス性下痢症の予防はもちろん病原
性細菌による下痢症の予防にも有効と考えられる。
ノウイルス41及び病原性大腸菌の混合物を抗原として
免疫して得られる鶏卵の抗体は、これら2種のウイルス
のみを同時に、またはそれらを個別的に抗原として免疫
して得られる鶏卵の抗体よりも、各ウイルスに対する中
和抗体価においてかなり大であることが見い出された。
もちろん、同効果をもたらすに使用した抗原には病原性
大腸菌が含有されたので同細菌に対する凝集抗体価も充
分認められた。従って、同抗体は、感染性下痢症の特異
的抗体として、ウイルス性下痢症の予防はもちろん病原
性細菌による下痢症の予防にも有効と考えられる。
本発明により産卵鶏を用いて鶏卵中に抗ウイルス抗体を
生成させるに際して、抗原として全く起源の異なる病原
性腸内細菌を混合して免疫することにより、1種以上の
ウイルスに対する中和抗体価を明らかに上昇せしめるこ
とが可能となった。
生成させるに際して、抗原として全く起源の異なる病原
性腸内細菌を混合して免疫することにより、1種以上の
ウイルスに対する中和抗体価を明らかに上昇せしめるこ
とが可能となった。
前記のように従来より鶏を免疫する場合、抗原としての
ウイルスの株を増すと、抗体価の上昇は困難であるとさ
れてきたが、本発明においては意外にも逆に抗体価のか
なりな上昇を認め、これは本発明において初めて見出さ
れた知見であり、本発明の効果の一つである。
ウイルスの株を増すと、抗体価の上昇は困難であるとさ
れてきたが、本発明においては意外にも逆に抗体価のか
なりな上昇を認め、これは本発明において初めて見出さ
れた知見であり、本発明の効果の一つである。
この事実は鶏卵を利用する他の、種々の抗原に対する特
異的抗体の生産にも当然適用できる有効な方法と考えら
れる。
異的抗体の生産にも当然適用できる有効な方法と考えら
れる。
また本発明の他の効果は、感染性下痢症をおこす種々の
病原ウイルスのみならず種々の病原細菌を混合ないしは
物理的に固定化して免疫することにより、それらの感染
力を中和する特異的抗体の混合物、即ち、多機能特異的
抗体を鶏卵卵黄中に生成せしめ得ることが明かとなった
点にある。また鶏卵を利用することにより、併せて工業
的スケールでこの種の感染性下痢症予防を目的とした該
下痢症病原ウイルス及び病原細菌に対する特異的抗体の
製造が可能と考えられる。
病原ウイルスのみならず種々の病原細菌を混合ないしは
物理的に固定化して免疫することにより、それらの感染
力を中和する特異的抗体の混合物、即ち、多機能特異的
抗体を鶏卵卵黄中に生成せしめ得ることが明かとなった
点にある。また鶏卵を利用することにより、併せて工業
的スケールでこの種の感染性下痢症予防を目的とした該
下痢症病原ウイルス及び病原細菌に対する特異的抗体の
製造が可能と考えられる。
また鶏卵は我々人類が有史以前から食してきた食品で、
特にその蛋白栄養学的価値は牛乳のそれにも勝ることが
知られている。特に日本では卵の生食も一般化してお
り、この場合は卵黄中の抗体はそのまま食品として食さ
れる。
特にその蛋白栄養学的価値は牛乳のそれにも勝ることが
知られている。特に日本では卵の生食も一般化してお
り、この場合は卵黄中の抗体はそのまま食品として食さ
れる。
本発明は鶏卵中に感染性下痢症の予防に有効な多機能特
異的抗体を生産し、それを卵黄のまま、あるいは必要に
応じて分離精製して経口投与することにより、簡便かつ
安全に該下痢症の予防が可能となる利点を有する。
異的抗体を生産し、それを卵黄のまま、あるいは必要に
応じて分離精製して経口投与することにより、簡便かつ
安全に該下痢症の予防が可能となる利点を有する。
本発明は感染性下痢症を経口的受動免疫で予防すること
を目的として行われた研究成果の一部であるが、現在広
く世界的に問題となっている感染性下痢症の征圧に貢献
できる一手段を提供するものであると考えられる。
を目的として行われた研究成果の一部であるが、現在広
く世界的に問題となっている感染性下痢症の征圧に貢献
できる一手段を提供するものであると考えられる。
Claims (1)
- 【請求項1】感染性下痢症の病原ウイルスの1種以上及
び病原性腸内細菌の1種以上からなる、感染性下痢症複
合抗原で産卵鶏を免疫し、該免疫鶏の産する卵の卵黄中
に該複合抗原それぞれに対応する特異的抗体を同時に生
成せしめることを特徴とする多機能特異的抗体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63202431A JPH0657663B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 多機能特異的抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63202431A JPH0657663B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 多機能特異的抗体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0253737A JPH0253737A (ja) | 1990-02-22 |
| JPH0657663B2 true JPH0657663B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=16457404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63202431A Expired - Fee Related JPH0657663B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 多機能特異的抗体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0657663B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5772999A (en) * | 1996-07-30 | 1998-06-30 | Dcv Biologics, L.P. | Method of preventing, countering, or reducing NSAID-induced gastrointestinal damage by administering milk or egg products from hyperimmunized animals |
| KR100280333B1 (ko) * | 1997-12-31 | 2001-02-01 | 김정우 | 대장균k987p필리항원에대한난황항체의분리방법 |
| KR100280331B1 (ko) * | 1997-12-31 | 2001-02-01 | 김정우 | 대장균k88필리항원에대한난황항체의분리방법 |
| KR100280332B1 (ko) * | 1997-12-31 | 2001-02-01 | 김정우 | 대장균k99필리항원에대한난황항체의분리방법 |
| CZ15898A3 (cs) * | 1998-01-19 | 1999-11-17 | Medipharm Cz, S. R. O. | Perorální přípravek k prevenci a léčbě infekčních gastroenteritid telat |
| KR100267746B1 (ko) * | 1998-04-03 | 2000-10-16 | 대한민국 | 돼지 대장균 설사증 예방 및 치료용 난황항체를 이용한 경구용 면역제제 |
| KR100267747B1 (ko) * | 1998-04-03 | 2000-10-16 | 이재진 | 돼지 대장균 및 유행성 설사바이러스에 의한 설사증 예방 및치료용 난황항체를 이용한 복합 면역제제 |
| KR100337383B1 (ko) * | 2000-12-26 | 2002-05-22 | 김정완 | 로타바이러스에 대한 난황항체 |
| KR20030026654A (ko) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | 주식회사 씨트리 | 인간 로타바이러스의 활성을 저해하는 항체의 생산용 항원및 그의 제조방법과 이용 |
| KR100542483B1 (ko) * | 2001-11-30 | 2006-01-16 | 주식회사 에그 바이오택 | 유아설사의 발병원인체인 대장균, 로타바이러스,아스트로바이러스에 대한 복합특수면역단백질을 함유한계란생산방법과 상기 계란에서 분리한복합특수면역단백질을 함유한 난황분말, 조제분유 |
| KR100471116B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2005-03-08 | 주식회사 단바이오텍 | 장독성 대장균 감염의 예방 및 치료에 유용한 수용성단백질 및 이를 포함한 알 및 이들의 제조 방법 |
| KR100471117B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2005-03-08 | 주식회사 단바이오텍 | 로타바이러스 감염의 예방 및 치료에 유용한 수용성단백질 및 이를 포함한 알 및 이들의 제조방법 |
| KR100542484B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2006-01-16 | 주식회사 에그 바이오택 | 대장균, 살모넬라 엔테라이티디스, 살모넬라 티피뮤리움,헬리코박터 피로리, 로타바이러스의 특수면역단백질을함유한 계란생산방법과 상기 방법으로 생산된 계란에서분리한 난황, 난황분말 또는 수용성복합특수면역단백질분말을 함유한 아이스크림, 요구르트 |
| KR20040005539A (ko) * | 2002-07-10 | 2004-01-16 | 백반석 | 이온수와 당을 이용한 계란 난황내의 수용성 특수면역단백질의 분리 및 제조 |
| KR20040005540A (ko) * | 2002-07-10 | 2004-01-16 | 백반석 | 장염과 식중독의 원인물질에 대한 복합 특이 난황 항체의생산 방법 |
| KR20040018589A (ko) * | 2002-08-23 | 2004-03-04 | 주식회사 한국야쿠르트 | 로타바이러스 항체 및 이를 함유하는 면역난황/면역란,그리고 이들의 생산 방법 |
| CN1318449C (zh) * | 2003-05-13 | 2007-05-30 | 雅臣药业集团(远东)有限公司 | 抗非典型肺炎(SARS)特异性IgY在制备预防和治疗非典型肺炎的制剂中的应用 |
| CN113845588B (zh) * | 2021-05-26 | 2023-06-09 | 西南民族大学 | 一种抗猪轮状病毒的卵黄抗体的制备方法及其用途 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0753669B2 (ja) * | 1985-11-25 | 1995-06-07 | 株式会社ゲン・コーポレーション | 鶏卵からの特異的抗体含有材料およびその製造方法と用途 |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP63202431A patent/JPH0657663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0253737A (ja) | 1990-02-22 |
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