JPH0657888B2 - 炭素繊維製造用油剤 - Google Patents
炭素繊維製造用油剤Info
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- JPH0657888B2 JPH0657888B2 JP63041671A JP4167188A JPH0657888B2 JP H0657888 B2 JPH0657888 B2 JP H0657888B2 JP 63041671 A JP63041671 A JP 63041671A JP 4167188 A JP4167188 A JP 4167188A JP H0657888 B2 JPH0657888 B2 JP H0657888B2
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- Japan
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- aqueous emulsion
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- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は炭素繊維製造用油剤に関する。
ピッチ系或はPAN系の炭素繊維が、航空、宇宙、レジ
ャー、スポーツ等の分野で使用される複合材料の強度や
弾性率等、その性能向上に広く利用されている。
ャー、スポーツ等の分野で使用される複合材料の強度や
弾性率等、その性能向上に広く利用されている。
しかし、炭素繊維はもともと非常に脆弱なものである。
そこで、炭素繊維の製造においては、繊維が紡糸されて
から不融化工程を通過するまでの間、繊維を集束し、工
程通過性を良くするための油剤が使用される。
そこで、炭素繊維の製造においては、繊維が紡糸されて
から不融化工程を通過するまでの間、繊維を集束し、工
程通過性を良くするための油剤が使用される。
近年、複合材料の性能向上に対する要求が一層高度にな
ってきており、該複合材料に使用される炭素繊維の性能
にも益々高度の要求が課せられている。そして必然的
に、該炭素繊維の性能に大きく影響する油剤にも、それ
が高度の性能を有するものであることが強く要請されて
いる。
ってきており、該複合材料に使用される炭素繊維の性能
にも益々高度の要求が課せられている。そして必然的
に、該炭素繊維の性能に大きく影響する油剤にも、それ
が高度の性能を有するものであることが強く要請されて
いる。
本発明は上記要請に応える炭素繊維製造用油剤に関する
ものである。
ものである。
<従来の技術、その問題点> 従来、炭素繊維の製造において、繊維間の耐融着性、繊
維の集束性、潤滑性等を有する油剤成分としてシリコー
ン系化合物が知られている(特公昭38−12375、
特公昭47−36464、特開昭49−117724、
特開昭59−223315)。そして、これらのうちで
実際に有効なものは、殆どが疎水性シリコーン化合物で
ある。したがってこれらの疎水性シリコーン化合物は、
有機溶剤溶液として或は水性エマルジョンとして使用さ
れる。
維の集束性、潤滑性等を有する油剤成分としてシリコー
ン系化合物が知られている(特公昭38−12375、
特公昭47−36464、特開昭49−117724、
特開昭59−223315)。そして、これらのうちで
実際に有効なものは、殆どが疎水性シリコーン化合物で
ある。したがってこれらの疎水性シリコーン化合物は、
有機溶剤溶液として或は水性エマルジョンとして使用さ
れる。
しかし、有機溶剤溶液で使用する油剤は、程度の差はあ
っても有機溶剤が繊維を溶解するため、融着等のトラブ
ルを避けられず、また引火や爆発等の危険性もあるとい
う問題点がある。
っても有機溶剤が繊維を溶解するため、融着等のトラブ
ルを避けられず、また引火や爆発等の危険性もあるとい
う問題点がある。
一方、水性エマルジョンで使用する油剤は、作業性及び
安全性の面で優れており、これには併用する乳化剤はそ
の比率等に関して種々の提案がある(特開昭60−18
1322、特開昭60−181323、特開昭61−7
0017、特開昭62−156316)。
安全性の面で優れており、これには併用する乳化剤はそ
の比率等に関して種々の提案がある(特開昭60−18
1322、特開昭60−181323、特開昭61−7
0017、特開昭62−156316)。
しかし、水性エマルジョンで使用する上記のような従来
の油剤には、安定なシリコーンエマルジョンを得る面に
おいて、また該エマルジョンを繊維へ均一付着させる面
において、更には特に繊維間の融着を防止する面におい
て、近年の高度な要請に応えることができないという問
題点がある。
の油剤には、安定なシリコーンエマルジョンを得る面に
おいて、また該エマルジョンを繊維へ均一付着させる面
において、更には特に繊維間の融着を防止する面におい
て、近年の高度な要請に応えることができないという問
題点がある。
<発明が解決しようとする問題点、その解決手段> 本発明は叙上の如き従来の問題点を解決する改良された
炭素繊維製造用油剤を提供するものである。
炭素繊維製造用油剤を提供するものである。
しかして本発明者らは、上記観点で鋭意研究した結果、
次のような意味深い知見を得た。
次のような意味深い知見を得た。
先ず、従来のシリコーンエマルジョンを炭素繊維へ使用
した場合、とりわけピッチ系炭素繊維へ使用した場合に
は、シリコーンを乳化する乳化剤が副成分であるにもか
かわらず主成分であるシリコーンの持つ優れた耐融着性
能を大きく阻害すること。
した場合、とりわけピッチ系炭素繊維へ使用した場合に
は、シリコーンを乳化する乳化剤が副成分であるにもか
かわらず主成分であるシリコーンの持つ優れた耐融着性
能を大きく阻害すること。
次に、通常、シリコーンエマルジョンを繊維へ付着させ
ために使用する給油ローラーや給油ガイドの材質は金属
又はセラミックであるが、従来のシリコーンエマルジョ
ンはこれらの材質に対して濡れが悪いか、或は当初の濡
れは良くても経時的に撥水現象を起こして濡れが悪くな
るという欠点を持っており、これが該シリコーンエマル
ジョンを繊維へ均一付着させることに対して大きな障害
になること。
ために使用する給油ローラーや給油ガイドの材質は金属
又はセラミックであるが、従来のシリコーンエマルジョ
ンはこれらの材質に対して濡れが悪いか、或は当初の濡
れは良くても経時的に撥水現象を起こして濡れが悪くな
るという欠点を持っており、これが該シリコーンエマル
ジョンを繊維へ均一付着させることに対して大きな障害
になること。
そして、従来のシリコーンエマルジョンに使用される乳
化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキル硫酸エス
テル、ジアルキルスルホサクシネート等があるが、シリ
コーンに対し、ポリオキシアルキレン付加型の乳化剤を
単独で使用すると、200〜300℃の加熱条件下で繊
維間の融着が起こり易く、またソルビタン脂肪酸エステ
ル、アルキル硫酸エステル、ジアルキルスルホサクシネ
ート等の乳化剤を使用すると、200〜300℃の加熱
条件下でそれ自体のタール化が著しく、結局は繊維間の
融着が著しくなること。
化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンラノリン誘導体、アルキル硫酸エス
テル、ジアルキルスルホサクシネート等があるが、シリ
コーンに対し、ポリオキシアルキレン付加型の乳化剤を
単独で使用すると、200〜300℃の加熱条件下で繊
維間の融着が起こり易く、またソルビタン脂肪酸エステ
ル、アルキル硫酸エステル、ジアルキルスルホサクシネ
ート等の乳化剤を使用すると、200〜300℃の加熱
条件下でそれ自体のタール化が著しく、結局は繊維間の
融着が著しくなること。
そこで本発明者らは、更に追究したところ、特定のシリ
コーンオイルと特定の乳化剤との水性エマルジョンが正
しく好適であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
コーンオイルと特定の乳化剤との水性エマルジョンが正
しく好適であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
すなわち本発明は、 単一物又は混合物であって且つ25℃における粘度が1
00センチトークス以下であるシリコーンオイルと乳化
剤との水性エマルジョンであって、該乳化剤がその第1
成分として炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸とエ
タノールアミン類又はプロパノールアミン類との塩を用
い、またその第2成分としてポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル又はポリオキシエチレンアルキルアミノエーテルを併
用したものである水性エマルジョンから成る炭素繊維製
造用油剤に係る。
00センチトークス以下であるシリコーンオイルと乳化
剤との水性エマルジョンであって、該乳化剤がその第1
成分として炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸とエ
タノールアミン類又はプロパノールアミン類との塩を用
い、またその第2成分としてポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル又はポリオキシエチレンアルキルアミノエーテルを併
用したものである水性エマルジョンから成る炭素繊維製
造用油剤に係る。
本発明において、シリコーンオイルは粘度(25℃にお
ける粘度、以下同じ)が100センチストークス以下の
疎水性シリコーンである。これらのうちでは特に、ジメ
チルシリコーン、フェニル変性シリコーン、アミノ変性
シリコーンが好ましい。粘度が100センチストークス
を超えると、長時間安定な水性エマルジョンを得ること
が難しい。
ける粘度、以下同じ)が100センチストークス以下の
疎水性シリコーンである。これらのうちでは特に、ジメ
チルシリコーン、フェニル変性シリコーン、アミノ変性
シリコーンが好ましい。粘度が100センチストークス
を超えると、長時間安定な水性エマルジョンを得ること
が難しい。
また本発明において、乳化剤の第1成分として用いる前
記した塩を形成することとなる一方の原料は脂肪族モノ
カルボン酸であり、該脂肪族モノカルボン酸は、それが
天然のものであるか又は合成によるものであるか、飽和
であるか又は不飽和であるか、直鎖状のものであるか又
は側鎖を有するものであるかを問わず、炭素数8〜18
の脂肪族モノカルボン酸である。これらのうちでは特
に、炭素数8〜10の脂肪族モノカルボン酸が好まし
い。炭素数が8未満或は18を超えると、得られる水性
エマルジョンの安定性や濡れ特性に欠ける。
記した塩を形成することとなる一方の原料は脂肪族モノ
カルボン酸であり、該脂肪族モノカルボン酸は、それが
天然のものであるか又は合成によるものであるか、飽和
であるか又は不飽和であるか、直鎖状のものであるか又
は側鎖を有するものであるかを問わず、炭素数8〜18
の脂肪族モノカルボン酸である。これらのうちでは特
に、炭素数8〜10の脂肪族モノカルボン酸が好まし
い。炭素数が8未満或は18を超えると、得られる水性
エマルジョンの安定性や濡れ特性に欠ける。
上記のような脂肪族モルカルボン酸の対イオンとなって
前記した第1成分の塩を形成することとなる他方の原料
はエタノールアミン類又はプロパノールアミン類であ
る。かかるエタノールアミン類又はプロパノールアミン
類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられ
る。
前記した第1成分の塩を形成することとなる他方の原料
はエタノールアミン類又はプロパノールアミン類であ
る。かかるエタノールアミン類又はプロパノールアミン
類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられ
る。
そして本発明において、乳化剤の第2成分として用いる
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、直鎖
状の又は側鎖を有するアルキルフェノールに酸化エチレ
ンを付加させたものである。アルキルフェノールとして
は、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシル
フェノール、ジノニルフェノール等が挙げられるが、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとしては、
これらのアルキルフェノール1モルに対し、酸化エチレ
ンを1〜50モル付加させたものが好ましく、特に3〜
20モル付加させたものが好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、直鎖
状の又は側鎖を有するアルキルフェノールに酸化エチレ
ンを付加させたものである。アルキルフェノールとして
は、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシル
フェノール、ジノニルフェノール等が挙げられるが、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとしては、
これらのアルキルフェノール1モルに対し、酸化エチレ
ンを1〜50モル付加させたものが好ましく、特に3〜
20モル付加させたものが好ましい。
そしてまた本発明において、乳化剤の第2成分として用
いるポリオキシエチレン脂肪酸エステルは、例えば脂肪
族モノカルボン酸に酸化エチレンを付加させたもの、又
はポリエチレングリコールに脂肪族モノカルボン酸をエ
ステル化反応させたもの等である。これらのうちでは、
直鎖状の又は側鎖を有する炭素数8〜18の脂肪族モノ
カルボン酸1モルに酸化エチレンを1〜50モル付加さ
せたものが好ましく、特に、酸化エチレンを3〜20モ
ル付加させたものや、平均分子量200〜1000程度
のポリエチレングリコール1モルに上記脂肪族モノカル
ボン酸を1〜2モルエステル化反応させたものが好まし
い。この場合、脂肪族モノカルボン酸としては、オクタ
ン酸、デカン酸、ラウリン酸が好適に使用できる。
いるポリオキシエチレン脂肪酸エステルは、例えば脂肪
族モノカルボン酸に酸化エチレンを付加させたもの、又
はポリエチレングリコールに脂肪族モノカルボン酸をエ
ステル化反応させたもの等である。これらのうちでは、
直鎖状の又は側鎖を有する炭素数8〜18の脂肪族モノ
カルボン酸1モルに酸化エチレンを1〜50モル付加さ
せたものが好ましく、特に、酸化エチレンを3〜20モ
ル付加させたものや、平均分子量200〜1000程度
のポリエチレングリコール1モルに上記脂肪族モノカル
ボン酸を1〜2モルエステル化反応させたものが好まし
い。この場合、脂肪族モノカルボン酸としては、オクタ
ン酸、デカン酸、ラウリン酸が好適に使用できる。
そして更に本発明において、乳化剤の第2成分として用
いるポリオキシエチレンアルキルアミノエーテルは、、
アルキルアミンに酸化エチレンを付加させたものであ
る。これらのうちでは、直鎖状の又は側鎖を有する炭素
数8〜18の脂肪族炭化水素基がN原子に結合した1級
又は2級のアルキルアミン1モルに酸化エチレンを1〜
50モル付加させたものが好ましく、特に3〜20モル
付加させたものが好ましい。
いるポリオキシエチレンアルキルアミノエーテルは、、
アルキルアミンに酸化エチレンを付加させたものであ
る。これらのうちでは、直鎖状の又は側鎖を有する炭素
数8〜18の脂肪族炭化水素基がN原子に結合した1級
又は2級のアルキルアミン1モルに酸化エチレンを1〜
50モル付加させたものが好ましく、特に3〜20モル
付加させたものが好ましい。
本発明に係る油剤は、以上説明したようなシリコーンオ
イルと第1成分及び第2成分から成る乳化剤とを混合
し、これに常温の水を徐々に加えて粗乳化物となし、該
粗乳化物をホモジナイザーへ供することにより安定な水
性エマルジョンとして得ることができる。この場合、シ
リコーンオイルと乳化剤との重量比率は、シリコーンオ
イル/乳化剤=95/5〜75/25とするのが好まし
い。上記範囲内の重量比率において、より安定な水性エ
マルジョンを得ることができ、しかもより耐融着性の優
れた水性エマルジョンを得ることができる。かくして調
製される水性エマルジョンの濃度は、0.1〜65重量
%の範囲で調製することができるが、通常は5〜65重
量%の範囲で調製し、実際の使用に際しては0.1〜2
0重量%の範囲に希釈するのが好ましい。
イルと第1成分及び第2成分から成る乳化剤とを混合
し、これに常温の水を徐々に加えて粗乳化物となし、該
粗乳化物をホモジナイザーへ供することにより安定な水
性エマルジョンとして得ることができる。この場合、シ
リコーンオイルと乳化剤との重量比率は、シリコーンオ
イル/乳化剤=95/5〜75/25とするのが好まし
い。上記範囲内の重量比率において、より安定な水性エ
マルジョンを得ることができ、しかもより耐融着性の優
れた水性エマルジョンを得ることができる。かくして調
製される水性エマルジョンの濃度は、0.1〜65重量
%の範囲で調製することができるが、通常は5〜65重
量%の範囲で調製し、実際の使用に際しては0.1〜2
0重量%の範囲に希釈するのが好ましい。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、
実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されると
いうもではない。
実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されると
いうもではない。
<実施例> ・試験区分1 粘度が10センチストークスのジメチルシリコーン30
部(重量部、以下同じ)、デカン酸ジエタノールアミン
塩4部及びポリオキシエチレン(6モル)ノニルフェニ
ルエーテル3部の混合物に、常温の水63部を徐々に撹
拌しながら加え、粗乳化物を得た。これをホモジナイザ
ーに供し、濃度37重量%の安定な水性エマルジョンを
調製した(実施例1)。同様にしてポリオキシエチレン
(6モル)ノニルフェニルエーテルに代え、ポリオキシ
エチレン(5モル)ラウリン酸エステルを使用した水性
エマルジョン(実施例2)と、ポリオキシエチレン(6
モル)ラウリルアミノエーテルを使用した水性エマルジ
ョン(実施例3)をそれぞれ調製した。各水性エマルジ
ョン18kgを20の容器に入れ、20℃にて6カ月間
静置したが、いずれもクリーミングや分離現象は全く認
められなかった。第1表に、各水性エマルジョンの遠心
沈降法による粒子径の測定結果を示した。
部(重量部、以下同じ)、デカン酸ジエタノールアミン
塩4部及びポリオキシエチレン(6モル)ノニルフェニ
ルエーテル3部の混合物に、常温の水63部を徐々に撹
拌しながら加え、粗乳化物を得た。これをホモジナイザ
ーに供し、濃度37重量%の安定な水性エマルジョンを
調製した(実施例1)。同様にしてポリオキシエチレン
(6モル)ノニルフェニルエーテルに代え、ポリオキシ
エチレン(5モル)ラウリン酸エステルを使用した水性
エマルジョン(実施例2)と、ポリオキシエチレン(6
モル)ラウリルアミノエーテルを使用した水性エマルジ
ョン(実施例3)をそれぞれ調製した。各水性エマルジ
ョン18kgを20の容器に入れ、20℃にて6カ月間
静置したが、いずれもクリーミングや分離現象は全く認
められなかった。第1表に、各水性エマルジョンの遠心
沈降法による粒子径の測定結果を示した。
・試験区分2 試験区分1と同様にして第2表記載の水性エマルジョン
を調製し、各水性エマルジョンについて次の方法で濡れ
特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価した。結
果を第3表に示した。
を調製し、各水性エマルジョンについて次の方法で濡れ
特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価した。結
果を第3表に示した。
‥濡れ特性の評価 磁器製ローラーを取付けたローラー式の給油装置にロー
ラーの一部が浸漬する量の各水性エマルジョンを満た
し、ローラーを回転させたまま放置して、経時的にロー
ラー表面上の撥水現象を観察し、下記の基準で評価し
た。
ラーの一部が浸漬する量の各水性エマルジョンを満た
し、ローラーを回転させたまま放置して、経時的にロー
ラー表面上の撥水現象を観察し、下記の基準で評価し
た。
○:撥水現象無し △:撥水現象僅かに有り ×:撥水現象有り ‥耐融着性の評価 長さ2cmに切断した、500本のフィラメントからなる
ピッチ繊維束を、濃度1重量%の各水性エマルジョンに
浸漬し、これを金網の上に載せ、25℃×65%RHの
雰囲気中で1夜自然乾燥した後、250℃の熱風オーブ
ン中で1時間熱処理した。熱処理終了後、繊維束を濾紙
上へ移し、手でほぐしたときの繊維束の解繊状態を観察
して、下記の基準で評価した。
ピッチ繊維束を、濃度1重量%の各水性エマルジョンに
浸漬し、これを金網の上に載せ、25℃×65%RHの
雰囲気中で1夜自然乾燥した後、250℃の熱風オーブ
ン中で1時間熱処理した。熱処理終了後、繊維束を濾紙
上へ移し、手でほぐしたときの繊維束の解繊状態を観察
して、下記の基準で評価した。
◎:ほぼモノフィラメント状に解繊した ○:極く僅かに数本単位のフィラメントの融着が有る
が、他はモノフィラメント状に解繊した △:数十本単位のフィラメントの融着が多く、モノフィ
ラメント状に解繊したものは僅かしかない ×:殆どが数十本以上乃至元の繊維束のままで融着して
おり、モノフィラメント状に解繊したものがない ・試験区分3 試験区分1と同様にして第4表記載の水性エマルジョン
を調製し、各水性エマルジョンについて、前述の方法で
濡れ特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価し
た。結果を第5表に示した。
が、他はモノフィラメント状に解繊した △:数十本単位のフィラメントの融着が多く、モノフィ
ラメント状に解繊したものは僅かしかない ×:殆どが数十本以上乃至元の繊維束のままで融着して
おり、モノフィラメント状に解繊したものがない ・試験区分3 試験区分1と同様にして第4表記載の水性エマルジョン
を調製し、各水性エマルジョンについて、前述の方法で
濡れ特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価し
た。結果を第5表に示した。
・試験区分4 試験区分1と同様にして第6表記載の水性エマルジョン
を調製し、各水性エマルジョンについて、前述の方法で
濡れ特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価し
た。結果を第7表に示した。
を調製し、各水性エマルジョンについて、前述の方法で
濡れ特性及びピッチ繊維の耐融着性をそれぞれ評価し
た。結果を第7表に示した。
<発明の効果> 各表の結果からも明らかなように、以上説明した本発明
には、長時間安定な水性エマルジョンであるため引火や
爆発等の危険性が無いことも含めて作業性が極めて良
く、また該水性エマルジョンが長期間安定して優れた濡
れ特性を発揮するためこれを炭素繊維へ長期間に亙って
均一付着させることができ、とりわけ炭素繊維に優れた
耐融着性を付与することができるという効果がある。
には、長時間安定な水性エマルジョンであるため引火や
爆発等の危険性が無いことも含めて作業性が極めて良
く、また該水性エマルジョンが長期間安定して優れた濡
れ特性を発揮するためこれを炭素繊維へ長期間に亙って
均一付着させることができ、とりわけ炭素繊維に優れた
耐融着性を付与することができるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/53 15/643 D06M 13/20
Claims (5)
- 【請求項1】単一物又は混合物であって且つ25℃にお
ける粘度が100センチトークス以下であるシリコーン
オイルと乳化剤との水性エマルジョンであって、該乳化
剤が炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸とエタノー
ルアミン類又はプロパノールアミン類との塩及びポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテルである水性エマ
ルジョンから成る炭素繊維製造用油剤。 - 【請求項2】単一物又は混合物であって且つ25℃にお
ける粘度が100センチトークス以下であるシリコーン
オイルと乳化剤との水性エマルジョンであって、該乳化
剤が炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸とエタノー
ルアミン類又はプロパノールアミン類との塩及びポリオ
キシエチレン脂肪酸エステルである水性エマルジョンか
ら成る炭素繊維製造用油剤。 - 【請求項3】単一物又は混合物であって且つ25℃にお
ける粘度が100センチトークス以下であるシリコーン
オイルと乳化剤との水性エマルジョンであって、該乳化
剤が炭素数8〜18の脂肪族モノカルボン酸とエタノー
ルアミン類又はプロパノールアミン類との塩及びポリオ
キシエチレンアルキルアミノエーテルである水性エマル
ジョンから成る炭素繊維製造用油剤。 - 【請求項4】シリコーンオイルと乳化剤の重量比率が、
シリコーンオイル/乳化剤=95/5〜75/25であ
る請求項1、2又は3記載の炭素繊維製造用油剤。 - 【請求項5】炭素繊維がピッチ系炭素繊維である請求項
1、2、3又は4記載の炭素繊維製造用油剤。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63041671A JPH0657888B2 (ja) | 1988-02-24 | 1988-02-24 | 炭素繊維製造用油剤 |
| KR1019890001528A KR920000251B1 (ko) | 1988-02-24 | 1989-02-10 | 피치섬유의 처리방법 |
| US07/309,297 US5057341A (en) | 1988-02-24 | 1989-02-10 | Method of processing carbon fiber precursor from pitchy materials |
| DE68927278T DE68927278T2 (de) | 1988-02-24 | 1989-02-24 | Pechartige Materialien als Vorläufer für Kohlenstoffasern |
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