JPH065807B2 - 電流差動回路 - Google Patents

電流差動回路

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JPH065807B2
JPH065807B2 JP14753986A JP14753986A JPH065807B2 JP H065807 B2 JPH065807 B2 JP H065807B2 JP 14753986 A JP14753986 A JP 14753986A JP 14753986 A JP14753986 A JP 14753986A JP H065807 B2 JPH065807 B2 JP H065807B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、電流を制御する必要のある電子回路に使用
される電流差動回路に関するもので、特に一定の制御電
圧に対して安定した出力電流が得られ、出力電流のダイ
ナミックレンジが広く、かつ制御特性の自由度が大きく
得られるようにした回路である。
〔従来の技術〕
第12図は、従来の電流差動回路の一例を示している。
一対のトランジスタQ1,Q2は、差動対をなし、各々の
エミッタはそれぞれ抵抗R1,R2を介して定電流源IS
0に接続されている。トランジスタQ1のベースには、
制御電圧源Ve、トランジスタQ2のベースには基準電
圧源Vrが接続されている。
一方、Q3,Q4は一対の出力トランジスタであり、これ
らの共通ベースはバイアス電圧源VBに接続されてい
る。また、各々のトランジスタQ3,Q4のエミッタ
は、それぞれ定電流源IS3,IS4を介して電源Vcc
接続されている。そして、トランジスタQ3のエミッタ
には、前記トランジスタQ2のコレクタに得られる出力
電流が供給され、トランジスタQ4のエミッタにはトラ
ンジスタQ1のコレクタに得られる出力電流が供給され
る。
今、各電流源、電圧源に付した符号をそのまま電流又は
電圧として動作を説明する。
上記の回路は、制御電圧Vcを可変すれば、トランジス
タQ1,Q2の出力電流I1,I2が差動的に変化し、これ
によって、トランジスタQ3,Q4のコレクタから得られ
る出力電流I5,I6も変化する。
各トランジスタのベース電流を無視して、この回路に成
立する関係式を求めてみる。トランジスタQ1,Q2のベ
ース電位間には、次の関係がある。
Vc−Vr=VBE(Q1)+I1R1−(VBE(Q2)+I2R2)……(1) ここで、VBE(Q1),VBE(Q2)は、トランジスタQ
1,Q2のベース・エミッタ間電圧である。
一般に、トランジスタのベース・エミッタ間電圧V
BEと、コレクタ電流Icと間には次式が成立する。
ただし、VT;サーマル電圧、IS;コレクタ飽和電流 トランジスタQ1,Q2のコレクタ電流の総和は、バイア
ス電流I0と等しいから、次式が成立する。
2=I0−I1 ………………………………(3) 仮にトランジスタQ1とQ2のエミッタ面積が等しいと
して、(2),(3)式を(1)式に代入すると、次式が成立す
る。
(4)式をI1について解くのは容易ではないが、数値代入
法によってVcとI1の関係を求めることはできる。
制御電圧Vcと電流I1,I2との関係を、抵抗R1=R2
の場合についてプロットしたものを第13図に示す。制御
電圧Vcが基準電圧Vrと等しいときに電流I1,I2は等
しくなる。また、R1>R2の場合の制御特性は、第1
5図に実線で示す特性となる。
次に、出力電流I5,I6と電流I1,I2等との関係は、
次のようになる。
5=I3−I1 ……………(5) I6=I4−I2 ……………(6) (5),(6)及び(4)式から、この回路の出力電流I5,I6
の制御特性を図に示すと、第14図、第16図に示すよ
うになる。
第14図は、I3=I4>I0の場合であり、例えば、I1
が最大(I1=I0)となっても、トランジスタQ4には
4−I0の電流が流れる。
第16図はI4=I0かつI3=2×I4の条件の場合であ
る。この場合は、I4=I0のとき、I6は最小となり、
5は最大となる。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の回路の場合、出力電流を決定するために制御
電圧Vcの他に基準電圧Vrが必要である。従って、制御
電圧Vcをある一定値に維持したとしても基準電圧Vrが
変動すると出力電流が変動してしまい、出力電流安定度
が劣るという問題がある。また、出力電流のダイナミッ
クレンジをみた場合、出力電流は、定電流I3,I4から
減ずることによって得られる構成であるため、第14
図、第16図に示したように、電流I3,I4の最大値に
よって制限を受ける。更にまた、出力電流の制御特性
は、第13図、第15図に示したようにI1+I2=I0
の条件があるから、第1の出力電流と第2の出力電流の
制御特性上における傾きは、絶対値が等しく符号が逆の
関係になる。よって、第1、第2の出力電流の制御特性
はそれぞれ異る傾きを与えられないという問題がある。
そこでこの発明では、安定した出力電流が得られ、出力
電流のダイナミックレンジが広く、かつ制御自由度の大
きい電流差動回路を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) この発明では、共通ベースに共通バイアス電圧が供給さ
れ、エミッタにそれぞれ電流が供給される一対の出力ト
ランジスタの前記エミッタに、それぞれ制御電流を供給
する場合、次の手段によって供給するものである。即
ち、同一の制御電圧によって制御される一対の可変電流
源を設け、一方の電流出力を直接前記出力トランジスタ
の一方のトランジスタのエミッタに供給し、他方の電流
出力をカレントミラー回路を介して反転させて前記出力
トランジスタの他方のトランジスタのエミッタに供給す
る。
(作用) 上記のようにすることで、従来のような基準電圧Vrが
無いことから制御電圧に対する出力電流の安定度が高く
なり、また制御電圧によって増加する側の出力電流を元
の電流に対して加える方式としたために元の電流値によ
る制限を受けず、出力電流のダイナミックレンジが広く
でき、更に同一制御電圧に対して可変電流源の制御特性
の傾きが自由に設定できることから、第1、第2の出力
電流の制御特性を別々の傾きとすることができる。
(実施例) 以下のこの発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明の一実施例であり、一対のトランジス
タQ11,Q12は出力用のトランジスタである。このトラ
ンジスタQ11,Q12の共通ベースには、共通のバイアス
電圧VBが供給されている。このトランジスタQ11,Q1
2のコレクタは、出力部として用いられ、エミッタに
は、それぞれ、電流供給手段を構成した定電流源11,12
からの電流が供給されている。
一方13は、制御電圧Vcの入力部である。この入力部
13は、第1、第2の可変電流源14,15の制御部に
接続される。第1の可変電流源14の出力部は、カレント
ミラー回路を構成するトランジスタQ13,Q14のベース
に接続されまたトランジスタQ13のコレクタに接続され
る。そしてトランジスタQ13,Q14のエミッタは電源に
接続され、出力部となるトランジスタQ14のコレクタ
は、先のトランジスタQ11のエミッタに接続されてい
る。第2の可変電流源15の出力部は直接トランジスタ
Q12のエミッタに接続される。
この発明の一実施例は、上記の如く構成され、制御電圧
Vcを変化させると、第1、第2の可変電流源14,1
5の出力電流I11,I12は一様に変化する。しかし、出
力電流I12が直接トランジスタQ12のエミッタ電流I14
に影響を及ぼすのに対して、出力電流I11は、カレント
ミラー回路を介してトランジスタQ11のエミッタ電流I
13に影響を及ぼす。
今、可変電流源14,15の制御特性が線型的であると
すると、その制御特性は、その傾きを dI11/dVc,dI12/dVc であらわすことができる。第2図及び第4図は可変電流
源14,15の制御特性をdI11/dVc=dI12/dVc
と、(dI11/dVc>(dI12/dVc)の場合に区別して
あらわした特性である。
上記の回路の出力電流I15,I16は、各トランジスタの
ベース電流を無視すると次のようにあらわせる。
15=I13+I11 ………………(7) I16=I14+I12 ………………(8) つまり、電流I11は、カレントミラー回路によって再現
されて、電流I13に加算されることになる。一方電流I
12は、電流I14を減する方向に作用する。
第3図、第5図に、(7)式、(8)式及び第2図、第3図か
ら求めた出力電流I15,I16の制御特性を示す。ただ
し、第3図は、I13=I14であって電流I11,I12が第
2図の特性を持つ場合の特性を示し、第5図はI14>I
13であって電流I11,I12が第4図の特性を持つ場合の
特性を示している。
上記の回路によると、第3図、第5図に示すように、任
意の制御電圧Vcに対して一定の出力電流が安定して得
られるようになる。これは従来の如く、別途基準電圧を
使用せず、この基準電圧の変動要因が無くなったことに
よる。
また、出力電流I15は(7)式から理解できるように、電
流I13に電流I11を加えた結果生じる電流である。よっ
て、出力電流I15の最大値は、電流I13の最大値によっ
て制限を受けることはなく、更に電流I11をプラスした
レンジのものとなる。ダイナミックレンジが拡大され
る。
また、第4図に示したように、可変電流源14の制御特
性を自由に設定できることから、第5図に示すように出
力電流I15とI16の制御特性の傾きを任意に選ぶことが
できる。この例では可変電流源の制御特性が線形的な場
合を示したが、非線形的な場合にも上述のような特徴を
得られることはもちろんである。
第6図は、この発明の他の実施例である。
この実施例では、電流I13,I14をトランジスタQ11,
Q12のエミッタと電源間に接続された抵抗R13,R14を
介して得るようにしている。また、トランジスタQ11,
Q12の共通ベースに与えるバイアス電圧は、電源と接地
電位間に接続した抵抗R15、ダイオードD11、電源
源20の直列回路から得ている。更に、第1、第2の可
変電流源14,15としては、エミッタ抵抗を有したエ
ミッタ接地回路を用いている。即ち、トランジスタQ1
5、抵抗R11を第1の可変電流源、トランジスタQ1
6、抵抗R12を第2の可変電流源としている。なお、
第1図の回路と対応する部分には、同じ符号を付して説
明は省略する。
この回路の出力電流I15,I16も、各トランジスタのベ
ース電流を無視すると、(7)式、(8)式であらわされるこ
とは明らかである。電流I13は、ダイオードD11、ト
ランジスタQ11、抵抗R15,R13がカレントミラー回
路を構成しているため、 とあらわされ、電流I14も同様に となる。この電流I13,I14に対して、電流I11′及び
12がそれぞれ作用したとき、トランジスタQ11,Q12
のベースエミッタ間電圧VBEQ15,VBEQ16も若干変動す
るが、抵抗R13,R14の両端にかかる電圧を充分大きく
とれば、ベースエミッタ間電位VBEの変動は無視でき、
(9),(10)式は充分精度良く成り立つ。
次に、エミッタ接地回路の出力電流I11,I12について
は、それぞれ(11),(12)式が成立する。
T;サーマル電圧、Is11,Is12;トランジスタQ1
5,Q16のコレクタ飽和電流である。
(11),(12)式を電流について解くことは容易ではない
が、数値代入法によってVcとI11,I12の関係を求め
ることができる。
第7図、第9図に電流I11,I12の制御特性を示す。第
7図はR11=R12の場合、第9図はR11>R12の場合で
ある。直線的に増加する部分の傾きは(13),(14)式によ
ってあらわすことができる。
ただし、gm15およびgm16は、トランジスタQ15,Q
16のトランスコンダクタンスである。
が成立する範囲(Vcが大きくI11,I12が大きいと
き、またはR11,R12が大きいとき)は、(13),(14)式
は(15),(16)式のようにあらわせる。
(9),(10)式を(7),(8)式に代入すると、出力電流
15,I16は次式のようになる。
11,I12の制御特性の直線的に変化する部分での傾き
は、(15),(16)式によって与えられる。
第8図及び第10図はこの回路の出力電流の制御特性を
示す。ただし、第8図は、R13=R14であって、電流I
11,I12の制御特性が第7図に示した特性の場合、第1
0図はR13>R14(I14>I15…(9),(10)式による)
であって、電流I11,I12の制御特性が第9図に示した
特性の場合を示している。
上記した実施例においても、電流I11,I12は制御電圧
Vcが維持されれば安定して維持され、結果として出力
電流I15,I16も安定したものとなる。また第8図、第
10図に示すように、出力電流が、ある電流値によって
制限を受けることがなく、出力電流のダイナミックレン
ジを大きくとることができる。更に、電流I11,I12
制御特性を(15),(16)式で示したように変化させること
ができるから、第10図に示すように従来回路では得ら
れなかった、自由度の大きい制御特性とすることができ
る。
第11図は更に他の実施例である。第6図の実施例と大
部分は同じであるが、この実施例の場合、トランジスタ
Q11のエミッタと抵抗R13の間、トランジスタQ12のエ
ミッタと抵抗R14の間にそれぞれ抵抗R16,R17が直列
接続されている。そして、抵抗R13と抵抗R16の接続中
点にカレントミラー回路の出力電流を供給し、抵抗R14
と抵抗R17の接続中点にトランジスタQ16の出力電流を
供給するようにしている。
この回路の出力電流I15,I16は、各トランジスタのベ
ース電流を無視すると、(19),(20)式のようにあらわせ
る。
(19),(20)式によれば、第11図の回路では第6図の回
路よりもさらに制御特性の自由度を大きくとることがで
きる。また、制御手段は第6図の回路と同様であるか
ら、出力電流の安定性がよいこと、出力電流のダイナミ
ックレンジが大きくとれること等は同様である。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明によると、安定した出力電
流が得られ、出力電流のダイナミックレンジが広く、か
つ制御自由度の大きい電流差動回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す回路図、第2図、第
3図、第4図、第5図は第1図の回路の特性を説明する
のに示した特性図、第6図はこの発明の他の実施例を示
す回路図、第7図、第8図、第9図、第10図は第6図
の回路の特性を説明するのに示した特性図、第11図は
更にこの発明の他の実施例を示す回路図、第12図は従
来の電流差動回路を示す図、第13図、第14図、第1
5図、第16図は第12図の回路の特性説明するのに示
した特性図である。 Q11〜Q16…トランジスタ、11,12…定電流源、1
3…制御電圧入力部、14,15…可変電流源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースが共通接続された一対のトランジス
    タと、 前記トランジスタの共通ベースに共通バイアス電圧を供
    給する手段と、 前記一対のトランジスタのそれぞれのエミッタにそれぞ
    れ電流を供給する手段と、 同一の制御電圧によって制御される一対の可変電流源
    と、 前記一対の可変電流源の一方の出力部の電流を前記一対
    のトランジスタのうちの一方のトランジスタのエミッタ
    に与え、前記一対の可変電流源の他方の出力部の電流を
    カレントミラー回路にて反転して前記一対のトランジス
    タのうち他方のトランジスタのエミッタに与える手段と
    を具備し、前記一対のトランジスタのそれぞれのコレク
    タより出力電流を得る構成としたことを特徴とする電流
    差動回路。
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