JPH0659190U - 装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置 - Google Patents
装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装軌式車両の駆動装置、特に車両を効率よく
操向するために左右の駆動装置が選択的に作動されるギ
ヤード操向装置を提供する。 【構成】 一つの入力軸と、左右の操向ブレーキおよび
直結クラッチと、一つの旋回クラッチと、三列の遊星列
と、前記操向ブレーキバブに結合された左右の出力軸よ
りなる装軌式車両のギヤード操向装置、および該ギヤー
ド操向装置の実操向比と、指令操向比とを比較し、前記
実操向比を指令操向比に近づけるための直結クラッチ、
旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御油圧信号を、該
直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御
用電磁弁に出力すると共に、前記操作装置により入力さ
れる操向方向と逆方向の直結クラッチに係合信号を出力
するコントローラよりなるギヤード操向装置の制御装
置。
操向するために左右の駆動装置が選択的に作動されるギ
ヤード操向装置を提供する。 【構成】 一つの入力軸と、左右の操向ブレーキおよび
直結クラッチと、一つの旋回クラッチと、三列の遊星列
と、前記操向ブレーキバブに結合された左右の出力軸よ
りなる装軌式車両のギヤード操向装置、および該ギヤー
ド操向装置の実操向比と、指令操向比とを比較し、前記
実操向比を指令操向比に近づけるための直結クラッチ、
旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御油圧信号を、該
直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御
用電磁弁に出力すると共に、前記操作装置により入力さ
れる操向方向と逆方向の直結クラッチに係合信号を出力
するコントローラよりなるギヤード操向装置の制御装
置。
Description
【0001】
本考案は装軌式車両の駆動装置、特に車両を効率よく操向するために左右の駆 動装置が選択的に作動されるギヤード操向装置に関する。
【0002】
従来、装軌式車両のギヤード操向装置としては、「特表昭55−501139 」がある。該従来の技術における車両は図5において全体を1で示すように、右 側履帯2と左側履帯3からなる推進装置を有し、該履帯2、3は図6における終 減速機4のハブ5に装着されるスプロケット6で駆動される。 更に図5に示すように、前記車両1は内燃機関等による駆動装置7を有しており 、該駆動装置7の動力は全体を8で示すギヤード操向装置を介して左右の各終減 速機4に結合される出力軸10に伝動される。
【0003】 前記ギヤード操向装置8をスケルトンで示すと図12のようになるが、該ギヤ ード操向装置8の構成における高速モード、低速モード、及び制動モードにおけ る各作用について説明する。 先ず高速モードでは、ブレーキ11と低速度クラッチ12とは開放され、高速度 クラッチ13の係合によってハウジング14を駆動ハブ15に結合する。 従って、入力軸9がハウジング14に直接ギヤー係合し、出力軸10がブレーキ ハブ22に直接ギヤー係合するように構成されているため、図示しない原動機の 動力はベベルギヤ23,24を介して入力軸9によって出力軸10を直接駆動し 、入力軸9の回転は1対1の速度比で出力軸10に伝達される。 また、低速モードでは高速度クラッチ13と、ブレーキ11は開放されるが、低 速度クラッチ12の係合によってハブ16をハウジング17に固定することによ り、サンギヤ18を固定し、遊星ギヤ19が入力ハウジング14に固定されたリ ングギヤ20で駆動される際、サンギヤ18のまわりを移動するようになる。こ れによって、キャリヤ21が所定の減速比により減速されて回転するが、該キャ リヤ21に直結される駆動ハブ15を介して出力軸10が前記キャリヤ21と同 一の回転数で回転する。 次に、制動モードにおいては高速度クラッチ13と、低速度クラッチ12が開放 されるため、入力軸9から出力軸10へのトルクの伝達が遮断される。これと同 時にブレーキ11が係合されるため、出力軸10に直結されるブレーキハブ22 を固定ハウジング17に連結し、これにより出力軸10、更にはそれぞれの関連 する履帯2,3を制動する。
【0004】 また、従来のクラッチ・ブレーキ式操向装置を有する車両の制御装置としては 、「特表平1−501054」があり、車両の旋回半径を操向レバーの操作量に よって決まる指令旋回半径とするために、左右の履帯駆動軸の回転数をセンシン グして前記指令旋回半径になるようにクラッチ、あるいはブレーキの油圧をフィ ードバック制御する技術が開示されている。 しかし、ギヤード操向装置を有する車両の制御装置として、車両の旋回半径を操 向レバーの操作量によって決まる指令旋回半径とするために、フィードバック制 御する技術はまだ、公開されていない。
【0005】
前記従来の技術においては、所定のギヤ比により制動ロスなく、約10mの旋 回半径で旋回できる長所があり、またブレーキ11の操作により従来公知のクラ ッチ・ブレーキ式旋回装置の機能を有する。 しかし、前記従来の技術では左右に高速度クラッチ13と、低速度クラッチ12 と、ブレーキ11の3パックづつのディスクが左右計6個必要となり、また油圧 制御バルブも計6組必要になるため、装置が高価になるという問題があった。 ただし、前記従来の技術では左右にそれぞれ高速度クラッチ13と、低速度クラ ッチ12を持っているため、左右共に高速度段、あるいは低速度段とすることも 可能である。従って、トランスミッションを3段とすれば前後進6段の変速が可 能となるが、トランスミッションを3段として前後進3段の変速で充分な車両に おいては品質が過剰となっていた。
【0006】 また、ギヤード操向装置8を有する車両の制御装置として、車両の旋回半径を 操向レバーの操作量によって決まる指令旋回半径とするために、フィードバック 制御しないと、ブルドーザ等の車両に作用する負荷の大小によってオペレータの 操作とは逆の作動、つまり、逆操向のような危険性が生じることがある。本考案 は前記従来の技術における課題を解決するためになされたものである。
【0007】
請求項1は、原動機の動力を入力するための入力部と、一方の出力部と操向ブ レーキハブとに結合された第1ハウジングと、該第1ハウジングと前記入力部と を係合・開放するための一方の直結クラッチと、前記一方の操向ブレーキハブと 固定ハウジングとを係合・開放するための一方の操向ブレーキと、前記一方の出 力軸と同一軸線上に配置された中心軸と、該中心軸と、前記入力部と、前記第1 ハウジングのいずれかにサンギヤと、キャリヤと、リングギヤの何れかを設けた 第1遊星列と、前記入力部に結合した第2ハウジングと、他方の出力軸と操向ブ レーキハブとに結合された駆動ハブと、該駆動ハブと、前記中心軸のいずれかに サンギヤと、キャリヤと、リングギヤの何れかを設けた第2遊星列と、該第2遊 星列のキャリヤに結合された他方の直結クラッチハブと、該直結クラッチハブと 前記第2ハウジングとを係合・開放するための他方の直結クラッチと、前記固定 ハウジングに旋回クラッチを介して連結された旋回クラッチハブと、該旋回クラ ッチハブと前記第2ハウジングのいずれかにサンギヤと、キャリヤと、リングギ ヤの何れかを設けた第3遊星列と、前記第2遊星列のうち、中心軸と駆動ハブと に設けた要素以外の要素と、前記第3遊星列の要素のうち、旋回クラッチハブと 第2ハウジングとに設けた要素以外の要素とを結合するようにした。 請求項2は、前記第1遊星列の各要素のうち、サンギヤを中心軸に、キャリヤを 入力部に、リングギヤを第1ハウジングに設け、前記第2遊星列の各要素のうち 、サンギヤを中心軸に、キャリヤを駆動ハブに設け、前記第3遊星列の各要素の うち、サンギヤを旋回クラッチハブに、リングギヤを第2ハウジングに設け、前 記第2遊星列のリングギヤと前記第3遊星列のキャリヤとを結合した。
【0008】 請求項3は、前記装軌式車両のギヤード操向装置において、該ギヤード操向装 置の入力軸回転数と旋回クラッチ回転数とにより算出される実操向比と、操作装 置により入力される指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令操向比に近づけ るための直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御油圧信号を、該 直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御用電磁バルブに出力する と共に、前記操作装置により入力される操向方向と逆方向の直結クラッチに係合 信号を出力するコントローラにより装軌式車両のギヤード操向装置の制御装置を 構成した。
【0009】
請求項1は、直進状態では両方の操向ブレーキ、および旋回クラッチがいずれ も開放され、両方の直結クラッチが係合されるため、両方の出力部は同一回転数 で回転する。 次に、他方の出力部方向に操向操作し始めると、係合していた他方の直結クラッ チが滑り始め、操向操作方向に旋回し始める。 更に、他方の出力部方向に操向操作すると、他方の直結クラッチが開放され、他 方の旋回クラッチが滑りながら係合し始め、操向操作方向の旋回半径が小さくな る。 更に、他方の出力部方向に操向操作すると、他方の旋回クラッチが完全に係合し てギヤード操向状態となり、操向ロスのない操向が行われる。 更に、他方の出力部方向に操向操作すると、他方の操向ブレーキが滑りながら係 合し始め、操向操作方向の旋回半径は更に小さくなる。 更に、他方の出力部方向に操向操作すると、他方の操向ブレーキは完全に係合し て信地旋回状態となる。 なお、原動機の動力を入力するための入力部から両出力部への各動力伝達につい ては公知のため、説明を省略する。 また、一方の出力部方向に操向操作する場合についても前記他方の出力部方向に 操向操作する場合と同様のため説明を省略する。 請求項2は、前記請求項1の一実施態様であるため特にその作用の説明について は省略する。
【0010】 請求項3は、コントローラにおいて、前記ギヤード操向装置の入力軸回転数と 旋回クラッチ回転数とにより算出される実操向比と、入力される操向操作装置の 指令値により算出される指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令操向比に近 づけるための直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御油圧信号を 、該直結クラッチ、旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御用電磁バルブに出力 すると共に、前記操向操作装置の操向方向と逆方向の直結クラッチに係合信号を 出力するため、操向操作装置の操向操作量に応じて前記直結クラッチ、旋回クラ ッチ、または操向ブレーキのいずれかが制御され、前記実操向比を指令操向比に 近づけるように制御される。
【0011】
次に、本考案の各実施例を図面を参照して詳述する。 図1は本考案の第1実施例における装軌式車両のギヤード操向装置30のギヤス ケルトンを示す図で、該ギヤード操向装置30は図6に示すように原動機の動力 を入力軸31より取り入れ、出力軸32,32より取り出し、該出力軸32の動 力を終減速機4のスプロケット6より取り出して、図5に示すような装軌式車両 の左右履帯2,3を駆動するように構成されている。 図1において、原動機の動力を入力軸31よりベベルギヤを介して入力するため の入力部33と、右側出力軸32と右側操向ブレーキハブ34とに結合された第 1ハウジング35と、該第1ハウジング35と前記入力部33とを係合・開放す るための右側直結クラッチ36と、前記右側操向ブレーキハブ34と固定ハウジ ング37とを係合・開放するための右側操向ブレーキ38と、前記右側出力軸3 2と同一軸線上に配置された中心軸39と、該中心軸39に結合されたサンギヤ と、前記入力部33に結合されたキャリヤと、前記第1ハウジング35に結合さ れたリングギヤとにより第1遊星列40を構成し、前記入力部33に結合した第 2ハウジング41と、左側出力軸32と左側操向ブレーキハブ34とに結合した 駆動ハブ42と、該駆動ハブ42に結合したキャリヤと前記中心軸39に結合し たサンギヤとを二要素とする第2遊星列43を構成し、該第2遊星列43のキャ リヤと結合すると共に、前記第2ハウジング41に左側直結クラッチ44を介し て連結された左側直結クラッチハブ45と、前記固定ハウジング37に旋回クラ ッチ46を介して連結した旋回クラッチハブ47と、該旋回クラッチハブ47に 結合したサンギヤと、前記第2ハウジング41に結合したリングギヤを二要素と する第3遊星列48を構成し、前記第2遊星列43のリングギヤと前記第3遊星 列48のキャリヤとを結合することにより前記ギヤード操向装置30が構成され ている。
【0012】 次に、前記ギヤード操向装置30の作用について説明する。 前記各クラッチ36,44,46、ブレーキ38の係合(ON)および開放(O FF)と、車両の作動状態との関係を下記表に示す。
【表1】 直進状態では、左右両方の操向ブレーキ38,38と旋回クラッチ46がいずれ も開放され、両方の直結クラッチ36,44が係合されるため、左右両方の出力 軸32,32は同一回転数により回転する。 左緩旋回状態では、左右両方の操向ブレーキ38,38と左直結クラッチ44が 開放され、旋回クラッチ46と右直結クラッチ36が係合されるため、各遊星列 のギヤ比によって決まる所定の速度比により左方向に緩旋回する。 左信地旋回状態では、旋回クラッチ46と左直結クラッチ44と右操向ブレーキ 38が開放され、左操向ブレーキ38と右直結クラッチ36が係合されるため、 左側の履帯が停止し、右側の履帯が入力回転数と同じ回転数で回転するため、左 方向に信地旋回する。 右緩旋回状態、および右信地旋回状態については前記左信地旋回状態、および右 信地旋回と同様のため説明を省略する。
【0013】 図2に示すギヤード操向装置30は図1に示すギヤード操向装置30のスケル トンに対応する構成を示すもので、図1に対応する要素には同じ符号を付して構 成と作用の説明は省略する。
【0014】 図3は本考案の第2実施例における装軌式車両のギヤード操向装置49のギヤ スケルトンを示す図であり、図1に示すギヤード操向装置30のスケルトンと同 様の要素には同じ符号を付して構成の説明は省略する。 図3が図1と異なる構成は、第3遊星列48のキャリヤが第2ハウジング41に 結合され、第2遊星列43と第3遊星列48の各リングギヤ同志を結合したこと である。 図3の作用については図1と同様のため説明を省略する。
【0015】 図4は本考案の第3実施例における装軌式車両のギヤード操向装置50のギヤ スケルトンを示す図であり、図1に示すギヤード操向装置30のスケルトンと同 様の要素には同じ符号を付して構成の説明は省略する。 図4が図1と異なる構成は、第2遊星列43のリングギヤを中心軸39に結合し 、第2遊星列43のサンギヤと第3遊星列48のキャリヤを結合したことである 。 図4の作用については図1と同様のため説明を省略する。
【0016】 前記ギヤード操向装置30,49,50の制御装置について図7乃至図9によ り説明する。 図7に示すように、外側速度をvO 、内側速度をvi とすると、操向比;ε= vO /vi であるから、 {(ε+1)/(ε−1)}・(B/2)=R・・・・・(1) と表すことができる。 ただし、R:旋回半径 B:ゲージ幅 また、例えば左側の固定操向比をεLOとし、遊星ギヤーの歯数;Zの添字につい て、R はリングギヤ、S はサンギヤとし、2 は第2遊星列、3 は第3遊星列を表 すものとすれば、任意のεは、 1/ε={ZR2/(ZR2+ZS2)}・{ZS3/(ZS3+ZR3)}・ρB ・ (旋回クラッチ回転数/トランスミッション出力回転数)+(1/εLO)・・・ ・・(2) と表すことができる。 ただし、 1/εLO={ZR2/(ZR2+ZS2)}・〔{ZR3/(ZR3+Zs3)}+ ZS2/ZR2〕 ρB :トランスミッション出力軸から入力軸33までの減速比 つまり、旋回クラッチ回転数(NSCとおく)、およびトルクコンバータ出力回転 数(NTOとおく)とトランスミッションの速度段(kとおく)からトランスミッ ション出力回転数(NMO)をセンシングすれば、前記(1)、(2)より常に現 状の車両旋回半径Rを検出できることになる。 従って、操向レバーを操作してオペレータの望む旋回半径Ra になるように前記 (1)式によりεa を計算し、該εa を用いて(2)により(旋回クラッチ回転 数/トランスミッション出力回転数)を計算し、該旋回クラッチ回転数NSC/ト ランスミッション出力回転数NMOを目標値とし、該目標値になるように左右の直 結クラッチ36,44、旋回クラッチ46、操向ブレーキ38,38の油圧を制 御することにより、オペレータの望む旋回半径Ra が得られることになる。 ここで、詳細な説明は省略するが、本考案の特徴の一つは前記図1〜4のギヤト レーンにより明らかなように、左右何れの旋回においても前記vi は旋回クラッ チ回転数NSCとトランスミッション出力回転数NMOの1次の線型の形で表され、 前記vO はトランスミッション出力回転数NMOに比例することである。 即ち、どの操向ブレーキ38,38やクラッチ36,44,46を半係合させて も、必ずその変化は旋回クラッチ回転数NSCとトランスミッション出力回転数N MO に変化量となって現れてくるため、該旋回クラッチ回転数NSCとトランスミッ ション出力回転数NMOを検出することによって、前記(2)式によりεを算出す れば、前記(1)式によってRを求めることができる。
【0017】 図8は本考案のギヤード操向装置における一実施例の制御装置を示す図で、5 1はエンジン、52は該エンジン51によって駆動されるトルクコンバータ(以 下、トルコンと記す)、53は該トルコン52によって駆動されるミッション、 30は該ミッション53によって駆動されるギヤード操向装置、4は左右の終減 速機、6は該各終減速機4に固着されたスプロケットである。 また、54は速度段切換バルブ、55は該速度段切換バルブ54の油圧検出器、 56はコントローラ、57は操向レバー、58はトルコン出力軸回転センサー、 59は前記ギヤード操向装置30を構成する旋回クラッチ38のハブ34の回転 センサー、60は左操向ブレーキの電磁弁、61は旋回クラツチの電磁弁、62 は左直結クラツチの電磁弁、63は右直結クラツチの電磁弁、64は右操向ブレ ーキの電磁弁、65は左操向ブレーキの油圧バルブ、66は旋回クラツチの油圧 バルブ、67は左直結クラツチの油圧バルブ、68は右直結クラツチの油圧バル ブ、69は右操向ブレーキの油圧バルブである。
【0018】 次に、図8におけるコントローラ56の詳細な構成を図9について説明する。 コントローラ56は回転センサー58により検出されるトルコン出力回転数NTO と、油圧検出器55によって検出されるトランスミッションの速度段kとの両信 号をミッション出力回転数演算器70に入力することによって、トランスミッシ ョン出力回転数NMOを算出する。また、トランスミッション出力回転数NMOと旋 回クラッチハブ回転数NSCとの両信号を操向比演算器71に入力することによっ て、実操向比;εを算出し、該ε信号は比較器72に出力される。 一方、図8に示す操向操作レバー57より指令旋回半径Ra 信号を操向方向判別 器73が入力すると、該操向方向判別器73から操向方向信号が逆操向方向直結 クラッチON信号発生器74に出力されると、該逆操向方向直結クラッチON信 号発生器74から逆操向方向直結クラッチの電磁弁75に係合信号iccを出力す る。 また、前記操向方向判別器73から指令操向比演算器76に指令旋回半径Ra 信 号を出力すると、該指令操向比演算器76において指令操向比;εa を算出し、 該指令操向比;εa 信号を前記比較器72に出力する。 すると、該比較器72において実操向比;εと指令操向比;εa が比較され、操 向比偏差信号Δεが油圧バルブ制御信号発生器77に出力されるが、操向方向の 直結クラッチ、旋回クラッチ、操向ブレーキの各電磁弁78,79,80の各油 圧バルブの油圧信号を油圧/電気信号変換器81において電気信号に変換して制 御バルブ判定器82に出力することにより、前記油圧バルブ制御信号発生器77 より出力される、操向比偏差信号Δεを0にすべき油圧バルブ制御信号iCBが、 前記制御バルブ判定器82により指定された電磁弁78,79,80のソレノイ ドに出力される。
【0019】 次に、前記装軌式車両のギヤード操向装置30の代表的な二つの作業の制御に ついて図10と図11により説明する。なお、前記装軌式車両のギヤード操向装 置49,50については同様のため説明を省略する。 (1)ブルドーザの押土作業等のない、走行負荷のみが作用する場合。 図10に示すように、先ず操向レバーを中立から左側に操作すると、履帯駆動力 To,Tiは図11の右側から左側に移動して、Rを小さくしたいというオペレ ータの意志が伝達される。 前記操向レバー57を中立から左側に操作するとき、先ず、左直結クラッチ44 を滑らし始めるが、内側履帯駆動力;Ti<0のためこの状態では旋回しない。 更に大きく左直結クラッチ44を滑らせても旋回せずに、ついには左直結クラッ チ44はOFFとなり、続いて旋回クラッチ46を係合し始めることにより、そ の滑り量に応じて車両が旋回し始める。 更に、操向レバー57を左側に操作すると、旋回クラッチ46は完全に係合され 、ギヤード操向状態となる。 更に、操向レバー57を左側に操作すると、左操向ブレーキ38が係合し始め、 最終的には左操向ブレーキ38が完全に係合され、左信地旋回となる。
【0020】 (2)ブルドーザの押土作業のように大きい走行負荷が作用する場合。 図11に示すように、先ず操向レバー57を中立から左側に操作すると、履帯駆 動力To,Tiは図11の右側から左側に移動して、Rを小さくしたいというオ ペレータの意志が伝達される。 前記操向レバー57を中立から左側に操作するとき、先ず、左直結クラッチ44 を滑らし始めるが、内側履帯駆動力;Ti>0のため、車両は旋回し始める。 更に、操向レバー57を左側に操作すると、左直結クラッチ44はOFFとなり 、旋回クラッチ46は完全に係合されるのでギヤード操向状態となる。 更に、操向レバー57を左側に操作すると、旋回クラッチ46はOFFとなり、 再び、左直結クラッチ44を滑らせて旋回状態となる。 更に、前記操作レバー57を左側に操作すると、左直結クラッチ44はOFFと なり、左操向ブレーキ38が係合し始め、最終的には左操向ブレーキ38が完全 に係合されて左信地旋回となる。
【0021】
以上詳述したように本考案によるときは次のような効果を得ることができる。 (1)従来の技術において6個であったクラッチ、およびブレーキのパック数を 5個にすることができるため、ギヤード操向装置をコンパクトに構成できる。 (2)従来の技術において二つ必要とした低速度クラッチに相当し、最も制動頻 度の多い制御が行われる旋回クラッチが一つであるため、そのための油圧制御バ ルブが安価になると共に、旋回制御を左右のバラツキなくスムーズに行うことが できる。 (3)ギヤード操向装置の旋回制御はクラッチ・ブレーキ式操向装置の制御に対 して極めて制動ロス馬力の少ない優れた特徴を持つが、このギヤード操向装置の ギヤード操向以外の制御領域においても自動制御することによって操向制御の操 作性を向上させた。 (4)ギヤード操向装置の制御装置はそのギヤトレーンの構成によって、入力軸 回転数と、旋回クラッチ回転数だけにより操向比を検出できるため制御装置が簡 素化される。従って、制御装置が安価になると共に、高精度の制御を行うことが できる。
【図1】本考案の第1実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
のギヤスケルトンを示す図である。
【図2】図1のギヤスケルトンに対応するギヤード操向
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示す図である。
【図3】本考案の第2実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
のギヤスケルトンを示す図である。
【図4】本考案の第3実施例におけるギヤード操向装置
のギヤスケルトンを示す図である。
のギヤスケルトンを示す図である。
【図5】一般の装軌式車両の外観側面図である。
【図6】本考案の装軌式車両のギヤード操向装置に連結
される終減速装置の一例を示す断面図である。
される終減速装置の一例を示す断面図である。
【図7】装軌式車両の旋回状態を示す図である。
【図8】装軌式車両のギヤード操向装置に関する制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図9】図8におけるコントローラの詳細図である。
【図10】ブルドーザの押土作業等のない、走行負荷の
みが作用する場合における、履帯駆動力と旋回半径の関
係を示す図である。
みが作用する場合における、履帯駆動力と旋回半径の関
係を示す図である。
【図11】ブルドーザの押土作業のように大きい走行負
荷が作用する場合における、履帯駆動力と旋回半径の関
係を示す図である。
荷が作用する場合における、履帯駆動力と旋回半径の関
係を示す図である。
【図12】装軌式車両のギヤード操向装置に関する従来
技術のギヤスケルトンを示す図である。
技術のギヤスケルトンを示す図である。
30,49,50・・・ギヤード操向装置 31・・・入力軸 32・・・出力軸 33・・・入力部 34・・・右側操向ブレーキハブ 35・・・第1ハウジング 36・・・右側直結クラッチ 37・・・固定ハウジング 38・・・右側操向ブレーキ 39・・・中心軸 40・・・第1遊星列 41・・・第2ハウジング 42・・・駆動ハブ 43・・・第2遊星列 44・・・左側直結クラッチ 45・・・左側直結クラッチハブ 46・・・旋回クラッチ 47・・・旋回クラッチハブ 48・・・第3遊星列 51・・・エンジン 52・・・トルクコンバータ 53・・・ミッション 54・・・速度段切換バルブ 55・・・油圧検出器 56・・・コントローラ 57・・・操向レバー 58・・・トルコン出力軸回転センサー 59・・・回転センサー 60〜64・・・電磁弁 65〜69・・・油圧バルブ 70・・・ミッション出力回転数演算器に 71・・・操向比演算器 72・・・比較器 73・・・操向方向判別器 74・・・逆操向方向直結クラッチON信号発生器 75・・・電磁弁 76・・・指令操向比演算器 77・・・油圧バルブ制御信号発生器 78,79,80・・・電磁弁 81・・・油圧/電気信号変換器 82・・・制御バルブ判定器
Claims (3)
- 【請求項1】 原動機の動力を入力するための入力部
と、一方の出力部と操向ブレーキハブとに結合された第
1ハウジングと、該第1ハウジングと前記入力部とを係
合・開放するための一方の直結クラッチと、前記一方の
操向ブレーキハブと固定ハウジングとを係合・開放する
ための一方の操向ブレーキと、前記一方の出力軸と同一
軸線上に配置された中心軸と、該中心軸と、前記入力部
と、前記第1ハウジングのいずれかにサンギヤと、キャ
リヤと、リングギヤの何れかを設けた第1遊星列と、前
記入力部に結合した第2ハウジングと、他方の出力軸と
操向ブレーキハブとに結合された駆動ハブと、該駆動ハ
ブと、前記中心軸のいずれかにサンギヤと、キャリヤ
と、リングギヤの何れかを設けた第2遊星列と、該第2
遊星列のキャリヤに結合された他方の直結クラッチハブ
と、該直結クラッチハブと前記第2ハウジングとを係合
・開放するための他方の直結クラッチと、前記固定ハウ
ジングに旋回クラッチを介して連結された旋回クラッチ
ハブと、該旋回クラッチハブと前記第2ハウジングのい
ずれかにサンギヤと、キャリヤと、リングギヤの何れか
を設けた第3遊星列と、前記第2遊星列のうち、中心軸
と駆動ハブとに設けた要素以外の要素と、前記第3遊星
列の要素のうち、旋回クラッチハブと第2ハウジングと
に設けた要素以外の要素とを結合することを特徴とする
装軌式車両のギヤード操向装置。 - 【請求項2】 前記第1遊星列の各要素のうち、サンギ
ヤを中心軸に、キャリヤを入力部に、リングギヤを第1
ハウジングに設け、前記第2遊星列の各要素のうち、サ
ンギヤを中心軸に、キャリヤを駆動ハブに設け、前記第
3遊星列の各要素のうち、サンギヤを旋回クラッチハブ
に、リングギヤを第2ハウジングに設け、前記第2遊星
列のリングギヤと前記第3遊星列のキャリヤとを結合す
ることを特徴とする請求項1の装軌式車両のギヤード操
向装置。 - 【請求項3】前記装軌式車両のギヤード操向装置におい
て、該ギヤード操向装置の入力軸回転数と旋回クラッチ
回転数とにより算出される実操向比と、操作装置により
入力される指令操向比とを比較し、前記実操向比を指令
操向比に近づけるための直結クラッチ、旋回クラッチ、
または操向ブレーキ制御油圧信号を、該直結クラッチ、
旋回クラッチ、または操向ブレーキ制御用電磁バルブに
出力すると共に、前記操作装置により入力される操向方
向と逆方向の直結クラッチに係合信号を出力するコント
ローラによりなることを特徴とする装軌式車両のギヤー
ド操向装置の制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993006096U JP2589039Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置 |
| US08/188,440 US5558590A (en) | 1993-01-28 | 1994-01-28 | Geared steering device for crawler vehicle and control unit therefor |
| US08/266,019 US5569109A (en) | 1993-01-28 | 1994-06-27 | Geared steering device for crawler vehicle and control system therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993006096U JP2589039Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0659190U true JPH0659190U (ja) | 1994-08-16 |
| JP2589039Y2 JP2589039Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=11628985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993006096U Expired - Fee Related JP2589039Y2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 装軌式車両のギヤード操向装置、およびその制御装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5558590A (ja) |
| JP (1) | JP2589039Y2 (ja) |
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-
1994
- 1994-01-28 US US08/188,440 patent/US5558590A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2589039Y2 (ja) | 1999-01-20 |
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