JPH0659518A - 電荷制御剤組成物および電子写真用トナー - Google Patents

電荷制御剤組成物および電子写真用トナー

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JPH0659518A
JPH0659518A JP5094842A JP9484293A JPH0659518A JP H0659518 A JPH0659518 A JP H0659518A JP 5094842 A JP5094842 A JP 5094842A JP 9484293 A JP9484293 A JP 9484293A JP H0659518 A JPH0659518 A JP H0659518A
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toner
minutes
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JP5094842A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Yamaga
博義 山鹿
Junichi Hagiwara
純一 萩原
Noboru Akusawa
昇 阿久沢
Shinichi Sato
伸一 佐藤
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電立ち上がりがよく、温度、湿度の影響を
受けないトナーおよびそれに用いられる電荷制御剤組成
物。 【構成】 アニオン成分としてポリ酸アニオンまたは有
機スルホン酸アニオンを有する第4級アンモニウム塩
と、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム、硫酸銅、硫酸カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、
ケイ酸アルミニウム、ケイ酸亜鉛、リン酸二マグネシウ
ムから選ばれた無機顔料とから調製された電荷制御剤組
成物および該組成物を含むトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用現像剤であ
るトナーに有用な電荷制御剤組成物と該組成物を含有す
る電子写真用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真は、光導電性物質などにより構
成された光導電体層に静電潜像を形成し、これを粉末現
像剤で現像して顕像化し、さらに熱あるいは溶剤で定着
する方法が一般的である。光導電体層は正または負に荷
電することができるので、オリジナルの下で露光により
正または負の静電潜像が得られる。そこで負の静電潜像
に正に帯電した現像粉で現像するとオリジナルと一致し
たポジ−ポジ像が生ずる。
【0003】このような電子写真の現像剤としてはトナ
ーと呼ばれる樹脂と着色剤とからなる微粒子粉末とキャ
リヤーと呼ばれる微小な鉄粉あるいはフェライト粉との
混合物が使用される。
【0004】粉体トナーは、必須成分であるバインダー
樹脂を加熱融解し、その中に着色剤としてのカーボンと
電荷制御剤を加え、混練により分散し、冷却後、これを
機械的に粉砕し、その後分級して得る方法が一般的であ
る。
【0005】トナーはキャリヤーとの摩擦(二成分系現
像剤)、スリーブとの摩擦(一成分系現像剤)により帯
電を起こす機構で感光体上の潜像を現像する。トナーは
現像により消費されるので、常に補給されるが、補給さ
れたトナーは帯電を持っていないので、現像部内の攪拌
およびスリーブ上の摩擦により、所定の帯電量に立ち上
げる。トナーの帯電量は、約10〜30μC/gに設定
されることが多い。
【0006】トナーの帯電性を制御することはトナーに
とって最も重要な事項である。トナーの帯電特性は、そ
の主成分である樹脂に支配されているが、通常、電荷制
御剤の注加により所望の摩擦帯電特性を得ることが行わ
れている。近年の更なる高画質、高信頼性、高速化など
への要求から、従来以上に精密な帯電制御が必要とな
り、特に帯電の立ち上がりが早く、環境や経時変化に対
して安定な電荷制御剤が強く求められてきている。
【0007】良好な現像を行なうには、所定の帯電量
に、補給トナーをいかに早く立ち上げるかが、トナーに
要求される特性の一つとなっている。もし、立上りが悪
いトナーであった場合は、低帯電トナーが発生し、十分
に感光体上に移行せず、濃度低下の原因となり、加えて
トナー飛散を起こし、複写物上の地汚れ、複写機内の汚
染が起こったり、現像剤の劣化が早くなったりする。
【0008】低速複写機の場合は、ある程度、現像部内
の攪拌でカバーできるが、高速機になればなるほど補給
されたトナーが、現像部内から感光体上に移行されるの
が早いので、素早い帯電の立上りが求められる。又、一
成分系トナーの場合はキャリヤーとの摩擦ではなく、ス
リーブとの摩擦のみで帯電を発生させなければならない
ので、二成分系以上に立上り性が重要となる。
【0009】従来電荷制御剤として第4級アンモニウム
塩を使用することが提案されている(特開昭62−53
944号公報、特開昭62−71968号公報、特開昭
62−3259号公報)。しかしながら、提案されてい
る電荷制御剤は樹脂との相溶性の関係もありトナーを製
造する際に樹脂となかなか均一に混じり合わず、トナー
の諸特性にいろいろな問題を残している。
【0010】トナーの場合、特に電荷制御剤の樹脂への
均一分散は、非常に重要であり、この分散性が悪い場
合、トナーの粒子に均一に電荷制御剤が混入せず、トナ
ーの品質の不均一化が起こり、帯電の立ち上がりの低
下、経時変化が起りやすくなる。提案されている第4級
アンモニウム塩等を使用したトナーは、高温および高湿
において、電荷が安定しない等の挙動を示す問題点を残
しており、未だトナー用電荷制御剤として満足できるも
のではない。
【0011】また、例えば金属スリーブ表面や感光体表
面へのトナーの融着防止、耐久性向上、帯電安定を目的
として、難水溶性無機塩をトナーに内添するものは知ら
れている。例えば特開昭58−91462号公報には硫
酸バリウムを内添しているトナーが開示されており、特
開平1−200367号公報には酸化スズを内添してい
るトナーが開示されている。
【0012】しかし、前者のトナーは、硫酸バリウムの
凝集が発生し易く、トナーの諸性能の改善には、効果が
低いし、後者のトナーは長時間使用すると、帯電の低下
を生じ、トナーの飛散や画像欠陥が発生するという問題
がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記課題を解決し、帯電立ち上がりがよく、連続使用に
よる繰り返し現像を行っても温度、湿度の変化に影響を
受けず、長時間安定した画像を再現することのできる性
能の良い電荷制御剤組成物と該組成物を内添してなるト
ナーを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々検討した結果、電荷制御剤で
ある特定の第4級アンモニウム塩と特定の無機顔料とか
ら調製され、改質された電荷制御剤組成物が、樹脂への
分散性が極めて良好であるという特徴を有していること
を見いだし、かつ、このようにして調製した無機顔料で
改質された第4級アンモニウム塩からなる電荷制御剤組
成物を用いたトナーが先に述べた課題、すなわち帯電の
立ち上がりを早め、帯電性能の安定性を向上させてトナ
ーの飛散や画像欠陥の発生を防ぐ等の課題を解決するも
のであることを見極め、本発明を完成させた。
【0015】本発明は、アニオン成分としてポリ酸アニ
オンまたは有機スルホン酸アニオンを有する第4級アン
モニウム塩からなる電荷制御剤と特定の無機顔料とから
調製されている改質された電荷制御剤組成物に関する。
【0016】また、本発明は、アニオン成分としてポリ
酸アニオンまたは有機スルホン酸アニオンを有する第4
級アンモニウム塩からなる電荷制御剤と特定の無機顔料
とから調製されている改質された電荷制御剤組成物を含
有する電子写真用現像剤であるトナーに関する。
【0017】本発明の電荷制御剤組成物に使用できる電
荷制御剤としての第4級アンモニウム塩は、アニオン成
分としてポリ酸アニオンまたは有機スルホン酸アニオン
を有する第4級アンモニウム塩である。使用できる第4
級アンモニウム塩の代表的な例としては次の各一般式で
示されるものや第4級アンモニウム塩を有するオリゴマ
ーまたはポリマーを挙げることができる。なお、各一般
式中、アニオンX- はポリ酸アニオンまたは有機スルホ
ン酸アニオンを表わす。
【0018】
【化1】
【0019】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は互
いに同一または異なっていてもよく、それぞれ置換、未
置換の芳香族炭素環基または置換、未置換の芳香族複素
環基、または、水素原子または1〜22個の炭素原子を
有する炭化水素基、またはアミド、エーテル、チオエー
テル結合を含んでいてもよい炭化水素基を表わし、X-
はアニオンを表わす。)
【0020】
【化2】
【0021】(式中、R1 およびR2 は各々独立に、水
素またはC1 〜C22の炭化水素基であるか、あるいはR
1 とR2 は、相互に連結されて芳香族環を形成していて
もよい。R3 は水素またはC1 〜C22の炭化水素基を、
R4 とR5 は各々独立に基中にアミド、エーテル、チオ
エーテル結合を含んでいても良いC1 〜C8 のアルキレ
ン基を表わし、X- はアニオンを表わす。)
【0022】
【化3】
【0023】(式中、R1 およびR2 は互に同一または
異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳香族炭
素環基または置換、未置換の芳香族複素環基、または、
水素原子または1〜22個の炭素原子を有する炭化水素
基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含ん
でいてもよい炭化水素基を表わし、X- はアニオンを表
わす。)
【0024】
【化4】
【0025】(式中、R1 、R2 およびR3 は互に同一
または異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳
香族炭素環基または置換、未置換の芳香族複素環基、ま
たは、水素原子または1〜22個の炭素原子を有する炭
化水素基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合
を含んでいてもよい炭化水素基を表わし、YはC、O、
Sを表わし、X- はアニオンを表わす。)
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R1 、R2 およびR3 は互に同一
または異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳
香族炭素環基または置換、未置換の芳香族複素環基、水
素原子または1〜22個の炭素原子を有する炭化水素
基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含ん
でいてもよい炭化水素基を表わし、X- はアニオンを表
わす。)
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R1 およびR2 は互に同一または
異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳香族炭
素環基または置換、未置換の芳香族複素環基、または、
水素原子または1〜22個の炭素原子を有する炭化水素
基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含ん
でいてもよい炭化水素基を表わし、X- はアニオンを表
わす。)
【0030】
【化7】
【0031】(式中、R1 は置換、未置換の芳香族炭素
環基または置換、未置換の芳香族複素環基、または、水
素原子または1〜22個の炭素原子を有する炭化水素
基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含ん
でいてもよい炭化水素基を表わし、X- はアニオンを表
わす。)
【0032】本発明の第4級アンモニウム塩におけるア
ニオン成分は、ポリ酸アニオンまたは有機スルホン酸ア
ニオンである。ポリ酸アニオンとしては、たとえば中心
原子としてモリブデンやタングステンを有するようなイ
ソポリ酸アニオンおよびヘテロポリ酸アニオンのいずれ
も使用することができる。
【0033】有機スルホン酸アニオンとしては、脂肪族
スルホン酸アニオン、芳香族スルホン酸アニオン、芳香
脂肪族スルホン酸アニオン等の有機スルホン酸アニオン
はいずれも使用することができる。
【0034】本発明で用いられる無機顔料は、硫酸バリ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸
カルシウム、リン酸二マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸バリウム、塩化バリウム、硫酸カルシウム、硫
酸銅、ケイ酸亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウムである。
【0035】上記無機顔料は合成品または天然物のいづ
れも使用出来る。また反応によって生成した無機顔料反
応液を使用することも出来る。たとえば、塩化バリウム
と硫酸アルミニウムおよびアルカリとの反応によって得
られる硫酸バリウムと水酸化アルミニウムの混合物、ま
たは炭酸ソーダと硫酸亜鉛との反応によって得られる炭
酸亜鉛と硫酸ソーダの混合物、または炭酸ソーダと塩化
カルシウムとの反応によって得られる炭酸カルシウム、
または硫酸ソーダと塩化カルシウムとの反応によって得
られる硫酸カルシウム等である。
【0036】本発明の電荷制御剤組成物は、前記した第
4級アンモニウム塩と無機顔料とから調製されたもので
ある。第4級アンモニウム塩と無機顔料とから電荷制御
剤組成物を調製するための方法としては、両者の均質な
組成物が得られる方法であればどのような方法でも採用
することができる。第4級アンモニウム塩を製造する際
に、製造工程のいずれかの段階で無機顔料を添加し、最
終生成物として反応生成物たる第4級アンモニウム塩と
該無機顔料との均質な組成物を得ることが好ましい。
【0037】無機顔料は、第4級アンモニウム塩を製造
する反応系中に反応原料化合物と一緒に存在させること
によって添加することが特に好ましい。また、第4級ア
ンモニウム塩生成反応工程から精製工程に移される反応
混合物中に添加してもよいし、精製工程から得られるウ
ェットケーキ状のろ過生成物に混合することによって添
加してもよい。反応によって生成した第4級アンモニウ
ム塩を精製工程でろ別し、乾燥した後、直ちに無機顔料
を添加し、粉砕、混合して均質な組成物を調製する方法
であってもよい。
【0038】乾燥した第4級アンモニウム塩と無機顔料
を適当な溶媒、例えば水、水と有機溶媒の混合物、有機
溶媒単独中で、湿式で均質混合することにより同様な性
能を有する電荷制御剤組成物を得ることが可能である。
【0039】以上の方法によって得られた電荷制御剤組
成物は乾燥後、そのままトナーの製造に使用可能であ
り、必要に応じて、さらに粉砕し、分級した後使用して
もよい。本発明で得られる電荷制御剤組成物中の無機顔
料の含有率は該電荷制御剤組成物が電荷制御剤としての
特性を低下させない程度である。
【0040】以上に説明した本発明の電荷制御剤組成物
は、樹脂への分散性が良好で、該電荷制御剤組成物を用
いたトナーは帯電の立ち上がりが良好で低温低湿および
高温高湿での環境下で、長時間使用しても従来問題のあ
ったトナーの帯電不安定性やトナーの飛散も解決出来、
その結果、鮮明な現像画像が得られる。
【0041】本発明のトナーは、前記本発明の電荷制御
剤組成物を含むことを特徴とするものである。粉体トナ
ーの一般的製造方法では、樹脂を加熱融解する温度は、
樹脂の種類にもよるが、一般的に150℃以下である。
その中で電荷制御剤を混練により分散させる。電荷制御
剤の特性として、融点が混練温度以上でかつ樹脂に対す
る溶解度が極めて低いことが要求される。樹脂に分散し
た電荷制御剤は、粉砕、分級により得られた個々のトナ
ー粒子中に小粒子の形で分散していることが知られてい
る。従って、電荷制御剤を製造する際には、その特性を
最大限に引き出すように設計することが重要となってい
る。
【0042】電荷制御剤組成物の量はトナー重量当り0.
1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%が適
当である。
【0043】本発明のトナーは電荷制御剤組成物のほか
に、さらに結着物質と着色物を含有する。本発明のトナ
ーに好適に使用できる結着物としてはポリスチレン、ポ
リビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の単
量体、スチレン−置換スチレン共重合体、スチレン−ア
クリル酸エステル系の共重合体、スチレン−メタアクリ
ル酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン・シリコーン樹脂、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、変性ロジン、フェノール樹脂などがあげられる。し
かし、これまでトナー用結着物質として使用されてきた
その他のものも適用可能である。
【0044】着色物質としては、例えば、C.I.ピグ
メントイエロー12、C.I.ソルベントイエロー1
8、C.I.ディスパーズイエロー33、C.I.ピグ
メントレッド−122、C.I.ソルベントレッド−1
9、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメン
トブラック−1、C.I.ソルベントブラック−3、
C.I.ソルベントブラック−22およびカーボンブラ
ックなどをあげることができる。しかし、従来よりトナ
ー用着色剤として使用されてきたその他のものも適用可
能である。
【0045】本発明のトナー粉は、本発明では、電荷制
御剤組成物を合成樹脂に対し重量比で0.1〜50%の
範囲で溶融調合し、固化した後、ハンマーミルその他の
粉砕機で粗粉砕、さらにジェットミル粉砕機で微粉砕し
た後、気流分級機にて分級して調製するか、または、合
成樹脂モノマーに重合開始剤を加え、これに、この電荷
制御剤組成物をモノマーに対して重量比で0.1〜50
%の範囲で加え、混合物を水中に懸濁しながら重合する
ことにより製造することができる。この際、染料として
他の着色剤あるいはカーボンブラックなどを加えても差
支えない。
【0046】このようにして製造されたトナーは、キャ
リヤーとの摩擦により静電像の現像に適した帯電量を与
え、長時間現像の繰り返しにおいても、温度、湿度の変
化の影響をうけず、帯電量は一定に保持されており、帯
電分布も均一で、しかも、一定に保持されている。
【0047】キャリヤーとしては鉄粉、磁性コアをスチ
レン−メチルメタクリレート共重合体、シリコーン樹
脂、スチレン−メチルメタクリレート共重合体とシリコ
ーン樹脂の混合樹脂、四フッ化スチレン重合体などで被
覆したキャリヤーなどが使用できる。また、本発明に係
る電荷制御剤組成物は磁性体を含有するいわゆる一成分
系のトナーに使用しても優れた帯電特性を与える。また
カプセルトナーおよび重合トナーに用いることもでき
る。
【0048】磁性体として使用される磁性材料として
は、鉄、ニッケル、コバルト、などの金属微粉末、鉄、
コバルト、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛のような
金属の合金、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタンの
ような金属酸化物、鉄、マンガン、ニッケル、コバル
ト、亜鉛などのフェライト、チッ化バナジウム、チッ化
クロムのようなチッ化物、炭化タングステン、炭化ケイ
素のような炭化物およびこれらの混合物などが使用でき
る。
【0049】磁性体としては、マグネタイト、ヘマタイ
ト、フェライトなどの酸化鉄が好ましい。
【0050】
【実施例】以下、組成物の製造例およびトナーとしての
使用例を実施例として挙げて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれ等の実施例によって限定されるもので
はない。なお実施例中に記載の各成分の量、部は特に断
りのない限り重量部を示す。
【0051】実施例1 第4級アンモニウム塩:
【0052】
【化8】
【0053】N,N−ジメチル−N,N−ジテトラデシ
ルアンモニウムクロライド13.0部をメタノール100
部に溶解した。その中に水酸化アルミニウム(2μm)
を20部を加えた後、モリブデン酸アンモニウム四水塩
10部と水60部からなる水溶液を注加した。50℃で
攪拌した後、析出した白色沈殿をろ別し、十分に水洗し
た。乾燥して、4級アンモニウム塩と水酸化アルミニウ
ムの組成比が50:50の組成物1を得た。
【0054】つぎに、スチレン−n−ブチルメタクリレ
ート共重合体樹脂〔ハイマーSBM−73F 三洋化成
(株)製〕88部、低分子量ポリプロピレン〔ビスコー
ル550−P 三洋化成(株)製〕5部、カーボンブラ
ック〔#44 三菱化成製(株)〕5部、組成物1を2
部予備混合の後、溶融混練し、さらに粉砕分級して、粒
径5〜25μmを有するトナーを得た。
【0055】このトナー3部に対し、鉄粉キャリヤー
〔TEFV 200/300、日本鉄粉社製〕97部を
混合して、現像剤を調整した。この現像剤を攪拌した
後、ブローオフ帯電測定機(東芝ケミカル製)でトリボ
帯電量を測定した。攪拌時間が30秒間、1分間、3分
間、5分間、10分間、30分間、2時間後のトリボ帯
電量(μC/g)はそれぞれ3.9、5.5、9.3、10.
0、10.4、10.3、10.3と短時間での立ち上がりが
良く5分間でほぼ飽和帯電量に達し、極めて帯電の立ち
上がりが良好であった。
【0056】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さら
に、35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30
%RHの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写
と同等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフ
セットも発生しなかった。
【0057】実施例2 N,N−ジメチル−N,N−ジテトラデシルアンモニウ
ムクロライド13.0部をメタノール100部に溶解し
た。その中に、モリブデン酸アンモニウム四水塩10.0
部と水60部からなる水溶液を注加した。50℃で攪拌
した後、第4級アンモニウム塩(化合物1)をろ別し
た。
【0058】ウェットケーキを水100分中に室温にて
攪拌分散した後、実施例1と同じ水酸化アルミニウム
(2μm)20部を添加し、一夜、攪拌した後、ろ別
し、十分に水洗し、乾燥して4級アンモニウム塩(化合
物1)と水酸化アルミニウムの組成比が50:50の組
成物2を得た。
【0059】つぎに、組成物1を組成物2に代えた以外
は、実施例1と同様にトナーを作成した後、トナーのト
リボ帯電量を測定した。その結果、鉄粉キャリヤーとの
攪拌時間が30秒間、1分間、3分間、5分間、10分
間、30分間、2時間でのトリボ帯電量(μC/g)は
それぞれ3.6、4.9、9.0、9.6、9.8、9.9、10.2
となった。5分間攪拌のトリボ帯電量は2時間後の値に
対して94%であり、短時間での立ち上がりが良いトナ
ーが得られた。
【0060】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、
良好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さら
に、高温・高湿および低温・低湿の環境の影響を受け
ず、良好な画像品質が得られた。
【0061】実施例3 実施例2と同様に合成した第4級アンモニウム塩(化合
物1)をろ別した後、乾燥した。乾燥後、ただちに実施
例1と同じ水酸化アルミニウム(2μm)を加えて混合
し、粉砕機で粉砕し第4級アンモニウム塩と水酸化アル
ミニウムの組成比が50:50の組成物3を得た。
【0062】つぎに、組成物1を組成物3に代えた以外
は、実施例1と同様にトナーを作成した後、トリボ帯電
量を測定した。その結果、鉄粉キャリヤーとの攪拌時間
が30秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、30
分間、2時間でのトリボ帯電量(μC/g)はそれぞれ
3.4、4.8、8.8、9.3、9.5、9.6、10.3となっ
た。5分間攪拌の測定量は2時間後の値に比して90.3
%であり、短時間での立ち上がりの良いトナーが得られ
た。
【0063】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、
良好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0064】比較例1 実施例2と同様に合成し乾燥した第4級アンモニウム塩
(化合物1)1.0部を用い、実施例1と同様に、ただ
し、水酸化アルミニウムを用いずトナーを作成し、トリ
ボ帯電量を測定した。現像剤の攪拌時間が30秒間、1
分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2時間で
のトリボ帯電量(μC/g)は2.0、2.8、4.9、6.
5、8.7、9.2、10.0となった。5分間攪拌後のトリ
ボ帯電量は2時間後のトリボ帯電量に対し65%と帯電
立ち上がりが極めて低かった。
【0065】さらに実施例1と同様に画像テストを行っ
た。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像が得ら
れたが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画像
となった。
【0066】比較例2 実施例2と同様に合成し、乾燥した第4級アンモニウム
塩(化合物1)を用い、さらにトナー作製時の原料を以
下の組成として実施例1と同様にトナーを得た。
【0067】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550−P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 第4級アンモニウム塩(化合物1) 1部 水酸化アルミニウム(2μm) 1部
【0068】このトナーを用い、実施例1と同様に現像
剤を調整し、鉄粉キャリヤーとの攪拌時間が30秒間、
1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2時間
でのトリボ帯電量はそれぞれ2.0、3.0、5.3、7.0、
9.0、9.5、10.4となった。5分間攪拌のトリボ帯電
量は2時間後の値に対し67%であり、帯電立ち上がり
が悪かった。さらに実施例1と同様、画像テストを行っ
た。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像となっ
たが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画像と
なった。
【0069】図1に、実施例1〜3及び比較例1,2の
トナーについて、鉄粉キャリヤーとの攪拌時間に対する
トリボ帯電量の立ち上がりを比較した。これらの結果が
示すように、本発明の電荷制御剤組成物を用いたトナー
は帯電の立ち上がりが極めて優れていることが分かる。
【0070】また、帯電の立ち上がりが早い特性は、短
時間でトナーとキャリヤーが均一に分散することが重要
であるので、実施例1〜3および比較例1,2のトナー
について攪拌時間30秒後の分散状態を目視で観察し比
較した。またキャリヤー(日本鉄粉社製、鉄粉キャリヤ
ーTEFV 200/300)97部に対し、トナー3
部の配合にて現像剤を作製し、複写機にて画像を撮影し
た。
【0071】本発明の電荷制御剤組成物を使用した実施
例1〜3のトナーは、トナーとキャリヤーとの分散状態
がほぼ均一であるのに対して、比較例1および2のトナ
ーは分散状態がまだら状態で不均一なものであった。実
施例1〜3のトナーは、トナーとキャリヤーとの分散が
短時間で達成され、図1に示す如く、帯電の立ち上がり
が優れている結果となっている。また、実施例1〜3の
トナーは画質も地肌カブリの少ない良好な画像が得られ
た。これは第4級アンモニウム塩と無機顔料の分散状態
の差による帯電特性に起因しているものと考えられる。
【0072】実施例4 実施例1と同様に、ただし、水酸化アルミニウム(2μ
m)を水酸化アルミニウム(30μm)に代えて、組成
物4を作製した。さらに、組成物1の代りに組成物4を
使用してトナーを作製し、トナーのトリボ帯電量を測定
した。その結果、トナーと鉄粉キャリヤーの混合時間3
0秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分
間、2時間でのトリボ帯電量(μC/g)はそれぞれ3.
8、5.6、9.2 、9.9、10.1、10.2、10.2となっ
た。5分間攪拌後の値は、2時間後の値に対し97.0%
であり、帯電の立ち上がりが良好であった。
【0073】このトナーを現像装置に入れ、連続複写を
行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良好な
画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わらず、ト
ナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに35
℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%RHの
低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同等の
画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセットも
発生しなかった。
【0074】実施例5 第4級アンモニウム塩:
【0075】
【化9】
【0076】N,N−ジメチル−N,N−ジヘキサデシ
ルアンモニウムクロライド10.6部をメタノール100
部に溶解した。別に硫酸アルミニウム16部と塩化バリ
ウム18.8部および水100部に炭酸ナトリウムを加え
て得られた無機顔料を加えた後、モリブデン酸アンモニ
ウム四水塩9.2部と水60部からなる水溶液を注加し
た。50℃で2時間攪拌したのち、析出した白色沈殿を
ろ別し、十分に水洗した。乾燥して組成物(5)を得
た。
【0077】つぎに、組成物1を組成物5に代えた以外
は実施例1と同様にトナーを作製し、トナーのトリボ帯
電量を測定したところ鉄粉キャリヤーとの攪拌時間が3
0秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分
間、2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ3.0、4.3、8.
0、8.8、9.0、9.3、9.3となった。5分間攪拌の測
定値は2時間後の値に比して94.6%であり、短時間で
の立ち上がりが良いトナーが得られた。
【0078】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、
良好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0079】実施例6 第4級アンモニウム塩:
【0080】
【化10】
【0081】N,N−ジメチル−N,N−ジヘキサデシ
ルアンモニウムクロライド10.6部をメタノール100
部に溶解した。タングステン酸ソーダ21.8部とモリブ
デン酸ソーダ3.6部とリン酸ソーダ2.9部を水200部
に加え、塩酸18部とで調製したレーキ化剤を注加し
た。50℃で2時間攪拌した後、ろ別して水洗し、第4
級アンモニウム塩(化合物3)のケーキを得た。
【0082】得られた第4級アンモニウム塩(化合物
3)のケーキ(固型分50%)20部を低級アルコール
水溶液100部に加え、室温で一晩攪拌分散した後、炭
酸カルシウム(1.5μm)10部を加え、さらに一晩攪
拌分散した後ろ過し、ケーキを十分水洗した後、乾燥
し、第4級アンモニウム塩と炭酸カルシウムが1:1含
む組成物6を得た。つぎに以下の組成で、実施例1と同
様にトナーを得た。
【0083】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550−P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 組成物6 2部
【0084】このトナーを用い、実施例1と同様に、現
像剤を調整し、鉄粉キャリヤーとの攪拌時間が30秒
間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2
時間でのトリボ帯電量はそれぞれ5.0、6.6、10.3、
11.0、11.5、11.6、11.6であった。5分間攪拌
後のトリボ帯電量は2時間後の値に対し94.8%であ
り、帯電の立ち上がりが良好であった。
【0085】また、このトナーを現像装置に入れ、連続
複写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、
良好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0086】比較例3 実施例6で得た第4級アンモニウム塩(化合物3)のケ
ーキを乾燥した後、以下の組成で実施例1と同様にトナ
ーを得た。ただし炭酸カルシウムは実施例6と同一のも
のを用いた。
【0087】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550−P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 第4級アンモニウム塩(3) 1部 炭酸カルシウム(1.5μm) 1部
【0088】得られたトナーを用い、実施例1と同様に
現像剤を調整した。鉄粉キャリヤーとの攪拌時間が30
秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、
2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ3.5、4.6、7.2、
7.8、10.0、10.5、11.5であった。5分間攪拌後
のトリボ帯電量は2時間後の値に対し67.8%であり、
帯電の立ち上がりが悪いトナーであった。また、このト
ナーを現像装置に入れ、連続複写を行い、画像テストを
行った。その結果、初期画像はカブリのない鮮明な画像
が得られたが、1,000枚ごろから、カブリのある不鮮
明な画像となった。
【0089】比較例4 実施例6で炭酸カルシウムの代りに、酸化チタン(アナ
タス型0.5μm)10部を用い、第4級アンモニウム塩
(化合物3)と酸化チタンが1:1含む組成物7を得
た。つぎに、以下の組成で実施例1と同様にトナーを得
た。
【0090】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550−P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 組成物7 2部
【0091】このトナーを用い、実施例1と同様に現像
剤を調整した。鉄粉キャリヤーとの攪拌時間が30秒
間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2
時間でのトリボ帯電量は、それぞれ2.5、3.5、6.5、
6.9、9.3、9.5、10.0であった。5分間攪拌後のト
リボ帯電量は2時間後の値に対し69%であり、帯電の
立ち上がりが悪いトナーであった。また、このトナーを
現像装置に入れ、連続複写を行い、画像テストを行っ
た。その結果、初期画像からカブリのある不鮮明な画像
となった。
【0092】実施例1と同様にして表1〜表7に示した
第4級アンモニウム塩を含む組成物8〜組成物43を製
造し、実施例7〜実施例33に使用し、また比較例2と
同様の方法による比較例5〜比較例31に使用した。結
果は表8〜表14に示した。表8〜表14において使用
樹脂、帯電量の測定方法、各評価項目の判定基準は次の
とおりである。
【0093】使用樹脂 A:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーSBM−
73 三洋化成(株)製〕 B:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーTB−1
000 三洋化成(株)製〕 C:ポリエステル〔HP−313 日本合成化学(株)
製〕 D:ポリエステル〔HP−320 日本合成化学(株)
製〕 E:ポリスチレン〔平均分子量 1500〕
【0094】帯電量 : 2時間攪拌後の測定値 判 定 : ○は実用上問題なし ×は実用上問題あり
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【表5】
【0100】
【表6】
【0101】
【表7】
【0102】
【表8】
【0103】
【表9】
【0104】
【表10】
【0105】
【表11】
【0106】
【表12】
【0107】
【表13】
【0108】
【表14】
【0109】実施例34 N,N,N−トリ−n−ブチル−N−ベンジルアンモニ
ウムクロライド6.24部をメタノール100部に溶解し
た。この中に炭酸カルシウム(1.5μm)3.0部を加え
た後、1,7−ジヒドロキシナフタレン−3−スルホン酸
ナトリウム7.65部と水100部からなる水溶液を注加
した。50℃で2時間攪拌した後、析出した白色沈殿を
ろ別し、十分水洗した後、乾燥して4級アンモニウム塩
と炭酸カルシウムの重量比が75:25の組成物44を
得た。
【0110】実施例1と同様に、組成物1を組成物44
に代えて、トナーを作成し、トナーのトリボ帯電量を測
定した。鉄粉キャリヤーとトナーとの攪拌時間30秒
間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2
時間でのトリボ帯電量は、3.0、4.2、7.0、9.0、9.
1、9.2、9.3であった。5分後の値は2時間後の値に
対し96.8%であり、帯電の立ち上がりが良好であっ
た。
【0111】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0112】実施例35 第4級アンモニウム塩
【0113】
【化11】
【0114】N,N,N−トリ−n−ブチル−N−ベン
ジルアンモニウムクロライド6.24部をメタノール10
0部に溶解した。この中に、1,7−ジヒドロキシナフタ
レン−3−スルホン酸ナトリウム7.65部と水100部
からなる水溶液を注加した。50℃で2時間攪拌した
後、第4級アンモニウム塩(化合物38)をろ別した
後、ウェットケーキを室温にて、水100部に攪拌分散
した後、実施例34と同じ炭酸カルシウム(1.5μm)
3.0部を加え、一夜攪拌した後、ろ別し、十分に水洗
し、乾燥して組成物44と同一組成比の組成物45を得
た。
【0115】実施例1と同様に、組成物1を組成物45
に代えて、トナーを作成し、トナーのトリボ帯電量を測
定した。鉄粉キャリヤーとトナーとの攪拌時間30秒
間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2
時間でのトリボ帯電量は、2.8、4.0、6.3、8.7、9.
0、9.1、9.2であった。5分後の値は2時間後の値に
対し94.6%であり、帯電の立ち上がりが良好であっ
た。
【0116】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0117】実施例36 実施例35と同様に合成した第4級アンモニウム塩(化
合物38)をろ別した後、十分水洗後、乾燥した。乾燥
後ただちに、実施例34と同じ炭酸カルシウム(1.5μ
m)を加え混合し、粉砕機にて、粉砕し、第4級アンモ
ニウム塩と炭酸カルシウムが75:25の組成物46を
得た。
【0118】実施例1と同様に、組成物1を組成物46
に代えて、トナーを作成し、トナーのトリボ帯電量を測
定した。鉄粉キャリヤーとトナーとの攪拌時間30秒
間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、2
時間でのトリボ帯電量は、2.6、3.8、6.0、8.5、8.
8、8.9、9.3であった。5分後の値は2時間後の値に
対し91.4%であり、帯電の立ち上がりが良好であっ
た。
【0119】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0120】比較例32 実施例35と同様に合成し、乾燥した第4級アンモニウ
ム塩(化合物38)1.0部を用い、実施例1と同様に、
ただし、水酸化アルミニウムを用いずトナーを作成し、
トナーのトリボ帯電量を測定した。鉄粉キャリヤーとト
ナーとの攪拌時間30秒間、1分間、3分間、5分間、
10分間、2時間でのトリボ帯電量は、2.0、3.1、5.
2、5.8、7.0、8.0、9.0であった。5分後の値は2
時間後の値に対して64.4%であり、帯電の立ち上がり
が悪かった。
【0121】さらに実施例1と同様に画像テストを行っ
た。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像が得ら
れたが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画像
となった。
【0122】比較例33 実施例35と同様に合成し、乾燥した第4級アンモニウ
ム塩(化合物38)を用い、以下の組成で、実施例1と
同様にトナーを得た。
【0123】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 88部 〔ハイマーSBM−73F 三洋化成(株)製〕 低分子量ポリプロピレン 5部 〔ビスコール 550P 三洋化成(株)製〕 カーボンブラック〔#44 三菱化成(株)製〕 5部 第4級アンモニウム塩(化合物38) 1部 炭酸カルシウム(1.5μm) 1部
【0124】作製したトナーを用い、実施例1と同様に
トナーの帯電量を測定した。鉄粉キャリヤーとトナーと
の攪拌時間30秒間、1分間、3分間、5分間、10分
間、2時間でのトリボ帯電量は、2.1、3.3、5.3、6.
0、7.7、8.0、9.2であった。5分後の値は2時間後
の値に対し65.2%であり、帯電の立ち上がりが悪いト
ナーであった。さらに実施例1と同様に画像テストを行
った。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像が得
られたが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画
像となった。
【0125】図2に、実施例34〜36および比較例3
3のトナーについて、鉄粉キャリヤーとの攪拌時間に対
するトリボ帯電量の立ち上がりを比較した。これらの結
果が示すように、本発明の電荷制御剤組成物を用いたト
ナーは帯電の立ち上がりが極めて優れていることが分か
る。
【0126】実施例37 実施例34と同様に、ただし炭酸カルシウムの代りに水
酸化アルミニウム(2μm)3部を用い、組成物47を
作製した。さらに実施例1と同様に組成物1の代りに、
組成物47を使用し、トナーを作製し、トナーのトリボ
帯電量を測定した。トナーと鉄分キャリヤーの混合時間
30秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、2時間
でのトリボ帯電量はそれぞれ、2.8、4.1、6.4、8.
9、9.0、9.2、9.4であった。5分後の値は2時間後
の値に対し94.7%であり、帯電の立ち上がりが良好で
あった。
【0127】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。
【0128】実施例38 実施例34と同様に、ただし炭酸カルシウムの代りに、
水酸化アルミニウム(30μm)3部を用い、組成物4
8を作製し、さらに、実施例1と同様に組成物1の代り
に組成物48を使用して、トナーを作製し、トリボ帯電
量を測定した。トナーと鉄粉キャリヤーの混合時間30
秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、30分間、
2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ、2.5、3.9、6.
1、8.7、9.0、9.1、9.4であった。5分後の値は2
時間後の値に対して92.6%であり、帯電の立ち上がり
が良好であった。
【0129】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。
【0130】比較例34 実施例34と同様に、ただし炭酸カルシウムの代りに、
酸化チタン(アナタス型 0.5μm)3部を用い、組成
物49を作製し、さらに、実施例1と同様に組成物1の
代りに組成物49を使用し、トナーを作製して、トリボ
帯電量を測定した。トナーと鉄粉キャリヤーの混合時間
30秒、1分間、3分間、5分間、10分間、30分
間、2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ、1.8、3.0、
4.8、5.5、6.0、6.6、8.9であった。5分後の値は
2時間後の値に対して61.8%であり、帯電の立ち上が
りが悪かった。
【0131】さらに実施例1と同様に画像テストを行っ
た。その結果初期画像はカブリのない鮮明な画像が得ら
れたが、1,000枚ごろからカブリのある不鮮明な画像
となった。
【0132】実施例39 第4級アンモニウム塩:
【0133】
【化12】
【0134】N,N−ジヘキサデシル−N−メチル−N
−ベンジルアンモニウムクロライド12.12部をメタノ
ール100部に溶解した。別に硫酸アルミニウム(16
水塩)12.72部と塩化バリウム(2水塩)14.84部
および水100部に炭酸ナトリウムを加えて得られた無
機顔料を加えた後、1−ナフトール−5−スルホン酸ナ
トリウム7.4部と水60部からなる水溶液を注加した。
50℃で2時間攪拌した後、析出した白色沈殿をろ別
し、十分水洗した後、乾燥して、組成物50を得た。
【0135】つぎに、組成物1を組成物50に代えた以
外は、実施例1と同様にトナーを作製し、トナーのトリ
ボ帯電量を測定した。トナーと鉄粉キャリヤーとの攪拌
時間が30秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、
30分間、2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ、3.2、
4.3、6.2、9.1、9.2、9.3、9.3であった。5分後
の値は2時間後の値に対し97.8%であり、帯電の立ち
上がりが良好であった。
【0136】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0137】実施例40 N,N,N−トリ−n−ブチル−N−ベンジルアンモニ
ウムクロライド6.24部をメタノール100部に溶解し
た。この中に沈降性硫酸バリウム(1.5μm)8部と炭
酸カルシウム(1.5μm)8部を加えた後、1,7−ジヒ
ドロキシナフタレン−3−スルホン酸ナトリウム7.65
部と水100部からなる水溶液を注加した。50℃で2
時間攪拌した後、析出した白色沈殿をろ別し、十分に水
洗し後、乾燥して第4級アンモニウム塩と無機顔料の組
成比が40:60の組成物51を得た。
【0138】つぎに、組成物1を組成物51に代えた以
外は、実施例1と同様にトナーを作製し、トナーのトリ
ボ帯電量を測定した。トナーと鉄粉キャリヤーとの攪拌
時間が30秒間、1分間、3分間、5分間、10分間、
30分間、2時間でのトリボ帯電量はそれぞれ、5.1、
6.5、10.2、10.9、11.4、11.5、11.5であっ
た。5分後の値は2時間後の値に対し94.7%であり、
帯電の立ち上がりが良好であった。
【0139】また、このトナーを現像装置に入れ連続複
写を行い、画像テストを行ったところ、スタート時、良
好な画像が得られ、その画像品質は5万枚後も変わら
ず、トナー飛散やオフセットの発生もなかった。さらに
35℃、85%RHの高温高湿および10℃、30%R
Hの低温低湿環境下でも、常温常湿環境下での複写と同
等の画像品質が得られた。また、トナー飛散やオフセッ
トも発生しなかった。
【0140】実施例41〜実施例54および比較例35
〜比較例48 実施例34に記載されている方法と同様に、第4級アン
モニウム塩の製造時に無機顔料を添加して表15〜表2
4に示した組成物52〜組成物86を製造し、実施例4
1〜実施例64に使用した。また、実施例35と同様に
製造し、乾燥した第4級アンモニウム塩を用いて比較例
33と同様に製造した組成物を使用したものを比較例3
5〜比較例58として示した。結果を表25〜30に示
す。
【0141】各表中、使用樹脂、帯電量の測定方法、各
評価項目の判定基準は次のとおりである。
【0142】トナー製造に用いられた樹脂 A:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーSBM−
73 三洋化成(株)製〕 B:スチレン−アクリル酸共重合体〔ハイマーTB−1
000 三洋化成(株)製〕 C:ポリエステル〔HP−313 日本合成化学(株)
製〕 D:ポリエステル〔HP−320 日本合成化学(株)
製〕 E:ポリエステル〔平均分子量1500〕
【0143】帯電量 : 2時間攪拌後の測定値 判 定 : ○ 実用上問題なし × 実用上問題あり
【0144】
【表15】
【0145】
【表16】
【0146】
【表17】
【0147】
【表18】
【0148】
【表19】
【0149】
【表20】
【0150】
【表21】
【0151】
【表22】
【0152】
【表23】
【0153】
【表24】
【0154】
【表25】
【0155】
【表26】
【0156】
【表27】
【0157】
【表28】
【0158】
【表29】
【0159】
【表30】
【0160】
【発明の効果】各実施例と比較例から前記第4級アンモ
ニウム塩と前記無機顔料からなる電荷制御剤を用いる
と、それ自体電荷制御剤効果を有する4級アンモニウム
塩の樹脂への分散が極めて良好となり、トナー粒子各々
が良好な帯電特性、即ち、均一な帯電レベルと優れた電
荷保持性を有することが可能となったことが分る。また
これに伴って、トナー粒子とキャリヤーとの分散が短時
間で可能となり、帯電の立ち上がりが早くなり、コピー
スピードの高速化が可能となった。同時にトナーの長寿
命化と低温低湿や高温高湿等の環境変化の影響を受けに
くくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3と比較例2のものにおけるキャリ
ヤーとの攪拌時間に対するトリボ帯電量の立ち上がりを
示す。
【図2】実施例34〜36と比較例33のものにおける
キャリヤーとの攪拌時間に対するトリボ帯電量の立ち上
がりを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 368 (72)発明者 佐藤 伸一 東京都北区神谷町三丁目7番6号 保土谷 化学工業株式会社東京工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン成分としてポリ酸アニオンまた
    は有機スルホン酸アニオンを有する第4級アンモニウム
    塩と、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシ
    ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、塩化バリウ
    ム、硫酸銅、ケイ酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、硫酸カ
    ルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸二マグネシウム、
    水酸化マグネシウムからなる群から選択された1種もし
    くは複数種の無機顔料とから調製された電荷制御剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 アニオン成分としてポリ酸アニオンまた
    は有機スルホン酸アニオンを有する第4級アンモニウム
    塩と、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシ
    ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、塩化バリウ
    ム、硫酸銅、ケイ酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、硫酸カ
    ルシウム、ケイ酸カルシウム、リン酸二マグネシウム、
    水酸化マグネシウムからなる群から選択された1種もし
    くは複数種の無機顔料とから調製された電荷制御剤組成
    物を内添してなる電荷制御剤組成物、結着物質および着
    色物質を主成分として含有する電子写真用トナー。
JP5094842A 1992-06-09 1993-03-16 電荷制御剤組成物および電子写真用トナー Pending JPH0659518A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US12287607B2 (en) 2021-09-24 2025-04-29 Fujifilm Business Innovation Corp. Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, toner cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method

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