JPH0659613A - ホログラムの作製方法 - Google Patents

ホログラムの作製方法

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JPH0659613A
JPH0659613A JP21302392A JP21302392A JPH0659613A JP H0659613 A JPH0659613 A JP H0659613A JP 21302392 A JP21302392 A JP 21302392A JP 21302392 A JP21302392 A JP 21302392A JP H0659613 A JPH0659613 A JP H0659613A
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一彦 大沼
Toshitaka Toda
敏貴 戸田
Fujiro Iwata
藤郎 岩田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ただ1回の露光で極めて短時間に個々の画素が
均一な安定した立体的な画像のホログラムを作製する。 【構成】感光材料1面に、互いに異なるある特定の範囲
に回折光を出射するような複数の要素ホログラムが空間
的に並べて配置されてなるマスター・ホログラム9を重
ね合わせ、マスター・ホログラムの上に、各セルが各要
素ホログラムに対応した空間光変調素子2を配置して、
空間光変調素子により視差画像データに従ってその対応
位置の透過光の強弱を制御し、空間光変調素子の面から
レーザー光を入射させることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに異なる複数方向
の視差画像を再生する立体的な画像のホログラムを作製
する方法に係り、特に極めて短時間にかつ個々の画素が
均一な安定した立体的な画像のホログラムが得られるよ
うにしたホログラムの作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、立体的な画像のホログラムを
作製する技術の一つとして、例えば3Dプリンターがあ
る。この3Dプリンターは、計算機を用いて自動的に立
体的な画像のホログラムを作製するものである。
【0003】すなわち、計算機によって、オリジナルの
3次元データからホログラムの各点に露光する原画パタ
ーンを計算し、これを空間変調要素(例えば、液晶パネ
ル)に表示する。
【0004】また、レーザー光を原画パターンにより変
調し、X−Yステージ上に載置した感光材料面に集光さ
せて一つの要素ホログラムを露光する。この時、その位
置に所望の回折格子からなるドットができる。
【0005】そして、感光材料をX−Yステージにより
画像データに従って順次移動させながら、感光材料面一
面を塗りつぶすように露光することにより、ドットを画
像データに従って並べて、視差画像を再生するホログラ
ムを作製するものである。
【0006】ところで、このような3Dプリンターによ
る立体的なホログラムの作製方法においては、縦横に視
差のあるホログラムを作製することができるものの、次
のような問題がある。
【0007】すなわち、原画パターンの計算に時間がか
かり、さらにドットを1点1点露光することから、ホロ
グラムの作製に時間がかかる。
【0008】また、レーザー光を拡げて使用しているこ
とから、明るいホログラムを作製することが困難なばか
りでなく、振動に対しても弱いという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ホログラムの作製方法においては、ホログラムの作製に
時間がかかるばかりでなく、安定したホログラムを作製
できないという問題があった。
【0010】本発明は上記のような問題を解決するため
に成されたもので、その目的は、ただ1回の露光で極め
て短時間にかつ個々の画素が均一な安定した立体的な画
像のホログラムを作製することが可能な信頼性の高いホ
ログラムの作製方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、立体的な画像のホログラムを作製する方法におい
て、まず、請求項1に記載の発明では、感光材料面に、
互いに異なるある特定の範囲に回折光を出射するような
複数の要素ホログラムが空間的に並べて配置されてなる
マスター・ホログラムを重ね合わせ、マスター・ホログ
ラムの上に、各セルが各要素ホログラムに対応した空間
光変調素子を配置して、当該空間光変調素子により視差
画像データに従ってその対応位置の透過光の強弱を制御
し、空間光変調素子の面からレーザー光を入射させて、
透過型のホログラムを作製するようにしている。
【0012】また、請求項7に記載の発明では、感光材
料面に、互いに異なるある特定の範囲に回折光を出射す
るような複数の要素ホログラムが空間的に並べて配置さ
れてなるマスター・ホログラムを重ね合わせ、感光材料
面のマスター・ホログラムとは反対の面に、各セルが各
要素ホログラムに対応した空間光変調素子を配置して、
当該空間光変調素子により視差画像データに従ってその
対応位置の透過光の強弱を制御し、空間光変調素子の面
からレーザー光を入射させて、反射型のホログラムを作
製するようにしている。
【0013】ここで、特に上記レーザー光として、露光
領域を十分覆う大きさに広げたレーザー光を用いるよう
にしている。
【0014】また、上記レーザー光として、線状に広げ
たレーザー光を用い、1方向に走査して露光を行なうよ
うにしている。
【0015】さらに、上記レーザー光として、レーザー
ビームを用い、2方向に走査して露光を行なうようにし
ている。
【0016】また、上記マスター・ホログラムとして、
R,G,B用の3枚を用いるようにしている。
【0017】さらに、上記マスター・ホログラムとし
て、第1の特定の範囲に回折光を出射するR,G,B用
の各要素ホログラムと、第2の特定の範囲に回折光を出
射するR,G,B用の各要素ホログラムとを1組とし、
これらが少なくとも1組配置されてなるものを用いるよ
うにしている。
【0018】
【作用】従って、請求項1に記載の発明のホログラムの
作製方法においては、感光材料面に、互いに異なるある
特定の範囲に回折光を出射するような複数の要素ホログ
ラムが空間的に並べて配置されてなるマスター・ホログ
ラムを重ね合わせ、さらにマスター・ホログラムの上
に、各セルが各要素ホログラムに対応した空間光変調素
子を配置して、空間光変調素子により視差画像データに
従ってその対応位置の透過光の強弱を制御し、空間光変
調素子の面からレーザー光を入射させることにより、各
視差画像がそれぞれ異なる限定された範囲のみから観察
可能な透過型のホログラムを作製することができる。こ
れにより、ただ1回の露光で、両眼視差により立体像の
観察が可能な透過型のホログラムを作製することができ
る。
【0019】また、請求項7に記載の発明のホログラム
の作製方法においては、感光材料面に、互いに異なるあ
る特定の範囲に回折光を出射するような複数の要素ホロ
グラムが空間的に並べて配置されてなるマスター・ホロ
グラムを重ね合わせ、さらに感光材料面のマスター・ホ
ログラムとは反対の面に、各セルが各要素ホログラムに
対応した空間光変調素子を配置して、空間光変調素子に
より視差画像データに従ってその対応位置の透過光の強
弱を制御し、空間光変調素子の面からレーザー光を入射
させることにより、各視差画像がそれぞれ異なる限定さ
れた範囲のみから観察可能な反射型のホログラムを作製
することができる。これにより、ただ1回の露光で、両
眼視差により立体像の観察が可能な反射型のホログラム
を作製することができる。
【0020】以上により、極めて短時間に個々の画素が
均一な安定した立体的な画像の透過型または反射型のホ
ログラムを作製することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。なお、ここでは、ホログラムとし
て、透過型のホログラムを作製する場合について述べ
る。
【0022】本実施例では、次のような工程によって透
過型のホログラムを作製する。
【0023】まず、図1の(a)および(c)に示すよ
うに、基板に感光材料を塗布した乾板1の直前に、例え
ば図2に示すような空間光変調素子(液晶素子、フィル
ム等)2を配置する。
【0024】次に、所望の領域にのみ所望のホログラム
が記録されるように、空間光変調素子2により光の透過
/遮断を選択制御(左目用の領域のみ透過)して、物体
光3および参照光4を図示方向からそれぞれ照射するこ
とにより、回折光の出射範囲が第1の範囲(図では左方
向)に限定されるように、図3に示すような領域分割さ
れた第1の要素ホログラム5を乾板1に記録する。
【0025】次に、図1の(b)および(c)に示すよ
うに、上記乾板1の直前に、上記同様に空間光変調素子
2を配置する。
【0026】次に、所望の領域にのみ所望のホログラム
が記録されるように、空間光変調素子2により光の透過
/遮断を選択制御(右目用の領域のみ透過)して、物体
光6および参照光7を図示方向からそれぞれ照射するこ
とにより、回折光の出射範囲が第2の範囲(図では右方
向)に限定されるように、図3に示すような領域分割さ
れた第2の要素ホログラム8を乾板1に記録する。
【0027】以上の操作を、1枚のマスター・ホログラ
ム用の乾板1において、要素ホログラムの種類の数だけ
(本例では2種類)繰り返して行なう。これにより、第
1,第2の2種類の要素ホログラム5,8が空間的に並
べて配置された、図3に示すような透過型のマスター・
ホログラム9を作成する。
【0028】なお、上記で、空間光変調素子2の各セル
(光の透過/遮断を選択できる個々の要素)は、マスタ
ー・ホログラム9の各要素ホログラム5,8に対応し、
この各要素ホログラム5,8への光の透過/遮断を制御
する。
【0029】次に、図4に示すように、基板に感光材料
を塗布した乾板11を感光材料面を上にして配置し、ま
たこの乾板11の感光材料面上に、上記で作成したマス
ター・ホログラム9を載置して重ね合わせ、さらにこの
マスター・ホログラム9の上に、上記で用いた空間光変
調素子2を配置する。
【0030】次に、図示しない計算機で視差画像データ
(本例では2種類)を読み込み、空間光変調素子2によ
りこの視差画像データに従ってその対応位置の透過光の
強弱を制御し、レーザー光源13からレーザー光14を
ミラー15で反射させ、さらにレンズ16で露光領域を
十分覆う大きさに広げたレーザー光とし、空間光変調素
子12の面から入射させて露光する。このようにして、
左目用,右目用視差画像の記録が一度で終了し、透過型
の立体的な画像のホログラム(3Dディスプレイ)を作
製する。
【0031】図5は、空間光変調素子2にレーザー光1
4が入射した時の様子を示す拡大図である。
【0032】図5において、空間光変調素子2の光透過
部、マスター・ホログラム9を透過した光(0次回折
光)17が、乾板11の感光材料11A(11Bは基板
である)への参照光となり、マスター・ホログラム9の
1次回折光18が、物体光となって干渉し、その干渉縞
が乾板11の感光材料11Aに記録される。
【0033】この時、露光される部分は、マスター・ホ
ログラム9と乾板11の感光材料11Aとの間隔が狭け
れば、ほぼ空間光変調素子2の光透過部の形状のままの
ドットになる。このドットを画素として視差画像を表現
することにより、このドットに対応した要素ホログラム
によって、この画像を再生する方向(左目の方向あるい
は右目の方向)が決まる。
【0034】従って、以上のようにして作製された透過
型のホログラムを観察すると、図6に示すように、マス
ター・ホログラム9の第1の要素ホログラム5を用いて
作成されたドットからの回折光5Aは、観察者19の左
目に入り、またマスター・ホログラム9の第2の要素ホ
ログラム8を用いて作成されたドットからの回折光8A
が、観察者19の右目に入ることにより、異なる画像を
異なる方向から観察することが可能となり、立体的な画
像を認識することができる。
【0035】上述したように、本実施例では、透過型の
立体的な画像のホログラムを作製するに際して、まず基
板11Bに感光材料11Aを塗布した乾板11の感光材
料面上に、互いに異なるある特定の範囲(左方向,右方
向)に回折光を出射するような第1,第2の2種類の要
素ホログラム5,8が空間的に並べて配置されてなるマ
スター・ホログラム9を重ね合わせ、このマスター・ホ
ログラム9の上に空間光変調素子2を配置し、空間光変
調素子2により視差画像データに従ってその対応位置の
透過光の強弱を制御し、レーザー光源13からレーザー
光14をミラー15で反射させ、レンズ16で露光領域
を十分覆う大きさに広げたレーザー光として、空間光変
調素子2の面から入射させて、透過型のホログラムを作
製するようにしたものである。
【0036】従って、次のような種々の効果が得られる
ものである。
【0037】(a)コピー法を採用しているため、振動
に強く、また光を有効に使用しているため、露光時間が
短かく、その結果明るい安定したホログラムを極めて短
時間に作製することが可能となる。
【0038】(b)また、マスター・ホログラム9とし
て、互いに異なるある特定の範囲(左方向,右方向)に
回折光を出射するような第1,第2の2種類の要素ホロ
グラム5,8が空間的に並べて配置されてなるものを用
いているため、目的とするホログラムを、ただ1回の露
光でより一層短時間にかつ低コストで作製することが可
能となる。
【0039】(c)左右の方向に別々の画像を記録でき
るため、立体視が可能なホログラムを作製することが可
能となる。
【0040】(d)上記理由により、ホログラムの作製
の自動化を図ることが可能となる。
【0041】(e)画像を直接出力できるため、従来の
ようにフィルムに出力したり等の、中間的な作業が不要
となる。
【0042】(f)レーザー光源13、ミラー15、レ
ンズ16、マスター・ホログラム9、乾板11のみを用
いてホログラムを作製できるため、装置構成を簡単化す
ることが可能となる。
【0043】(g)レーザー光14を、空間光変調素子
(液晶素子、フィルム等)2を介してマスター・ホログ
ラム9に入射させているため、ドットの形状が限定され
ず、個々の画像に適した形状にすることが可能となる。
【0044】(h)レーザー光14として、露光領域を
十分覆う大きさに広げたレーザー光を用いるため、レー
ザービームの光軸と垂直な面内での強度分布(通常はガ
ウス分布)による露光のムラを解消し、ドット内で明る
さを均一にすることが可能となる。
【0045】(i)ホログラムの画素、すなわち解像度
としては、レーザービームを用いる場合は、80μm程
度の径が限界であるが、空間光変調素子2として例えば
液晶素子を用いる場合は、30μm程度の径にすること
ができ、高解像度を達成することが可能となる。
【0046】(j)レーザービームを用いて階調を表現
する場合は、その露光時間を変化させて、露光されるド
ットの大きさと明るさを変化させるが、ドットの大きさ
が一定にならないため見難い画像となるが、本実施例の
ように、例えば液晶素子を用いて、液晶素子の個々のセ
ルにおいて階調をつけることにより、均一な大きさの異
なる明るさのドットを簡単に作成することが可能とな
る。
【0047】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。なお、ここでは、ホログラムとして、反射型のホロ
グラムを作製する場合について述べる。
【0048】本実施例では、次のような工程によって反
射型のホログラムを作製する。
【0049】まず、図7の(a)および(c)に示すよ
うに、基板に感光材料を塗布した乾板21の直前に、前
記と同様の空間光変調素子2を配置する。
【0050】次に、所望の領域にのみ所望のホログラム
が記録されるように、空間光変調素子2により光の透過
/遮断を選択制御(左目用の領域のみ透過)して、物体
光22および参照光23を図示方向からそれぞれ照射す
ることにより、回折光の出射範囲が第1の範囲(図では
左方向)に限定されるように、図8に示すような領域分
割された第1の要素ホログラム25を乾板21に記録す
る。
【0051】次に、図7の(b)および(c)に示すよ
うに、上記乾板21の直前に、上記同様に空間光変調素
子2を配置する。
【0052】次に、所望の領域にのみ所望のホログラム
が記録されるように、空間光変調素子2により光の透過
/遮断を選択制御(右目用の領域のみ透過)して、物体
光26および参照光27を図示方向からそれぞれ照射す
ることにより、回折光の出射範囲が第2の範囲(図では
右方向)に限定されるように、図8に示すような領域分
割された第2の要素ホログラム28を乾板21に記録す
る。
【0053】以上の操作を、1枚のマスター・ホログラ
ム用の乾板21において、要素ホログラムの種類の数だ
け(本例では2種類)繰り返して行なう。これにより、
第1,第2の2種類の要素ホログラム25,28が空間
的に並べて配置された、図8に示すような反射型のマス
ター・ホログラム29を作成する。
【0054】なお、上記で、空間光変調素子2の各セル
(光の透過/遮断を選択できる個々の要素)は、マスタ
ー・ホログラム29の各要素ホログラム25,28に対
応し、この各要素ホログラム25,28への光の透過/
遮断を制御する。
【0055】次に、図9に示すように、上記で作成した
マスター・ホログラム29上に、基板に感光材料を塗布
した乾板31を感光材料面を下にして載置して重ね合わ
せ、さらに感光材料面のマスター・ホログラム29とは
反対の面に、上記で用いた空間光変調素子2を配置す
る。
【0056】次に、図示しない計算機で視差画像データ
を読み込み、空間光変調素子2によりこの視差画像デー
タに従ってその対応位置の透過光の強弱を制御し、レー
ザー光源33からレーザー光34をミラー35で反射さ
せ、さらにレンズ36で露光領域を十分覆う大きさに広
げたレーザー光とし、空間光変調素子2の面から入射さ
せて露光する。このようにして左目用,右目用視差画像
の記録を一度で終了することにより、反射型の立体的な
画像のホログラム(3Dディスプレイ)を作製する。
【0057】図10は、空間光変調素子2にレーザー光
34が入射した時の様子を示す拡大図である。
【0058】図10において、空間光変調素子2の光透
過部、乾板31を透過した光37が、乾板31の感光材
料31A(31Bは基板である)への参照光となり、マ
スター・ホログラム29で反射した1次回折光38が、
物体光となって干渉し、その干渉縞が乾板31の感光材
料31Aに記録される。
【0059】この時、露光される部分は、マスター・ホ
ログラム29と乾板31の感光材料31Aとの間隔が狭
ければ、ほぼ空間光変調素子2の光透過部の形状のまま
のドットになる。このドットを画素として視差画像を表
現することにより、このドットに対応した要素ホログラ
ムによって、この画像を再生する方向(左目の方向ある
いは右目の方向)が決まる。
【0060】従って、以上のようにして作製された反射
型のホログラムを観察すると、マスター・ホログラム2
9の第1の要素ホログラム25を用いて作成されたドッ
トからの回折光は、観察者の左目に入り、また第2の要
素ホログラム28を用いて作成されたドットからの回折
光が、観察者の右目に入ることにより、異なる画像を異
なる方向から観察することが可能となり、反射型の立体
的な画像のホログラムを得ることができる。
【0061】本実施例の反射型の画像のホログラムの作
製方法においても、前記実施例の場合と全く同様の効果
が得られるものである。
【0062】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。
【0063】(a)上記各実施例では、レーザー光とし
て、レーザー光源からのレーザー光14を、露光領域を
十分覆う大きさに広げたものを用いる場合について説明
したが、これに限らず例えば図11に示すように、乾板
11をX−Yステージ41上に載置し、視差画像データ
に従って空間光変調素子2の対応する位置の透過率を制
御し、X−Yステージ41を移動させるか、もしくはレ
ーザー・ビーム42を2方向に走査しながら、レーザー
光源13からのレーザー・ビーム42をミラー43を介
して入射させることにより、視差画像データのある領域
全ての露光を行なうようにしても、前述と同様の効果が
得られるものである。なお、反射型のホログラムの場合
についても同様である。
【0064】(b)上記各実施例では、レーザー光とし
て、レーザー光源からのレーザー光を、露光領域を十分
覆う大きさに広げたものを用いる場合について説明した
が、これに限らず例えば図12に示すように、乾板11
をXステージ44上に載置し、レーザー光源13からの
レーザー・ビーム45を、ミラー46、シリンドリカル
レンズ47を介して線状に広げて入射させることによ
り、1方向に走査して露光を行なうようにしても、前述
と同様の効果が得られるものである。なお、反射型のホ
ログラムの場合についても同様である。
【0065】(c)上記各実施例では、全て左右の2つ
の視差画像の場合について説明したが、これに限らず視
差画像の数を増やし、さらにそれに対応するマスター・
ホログラム用の要素ホログラムを用意することにより、
前述と同様の作製工程で、更に見易い3次元の立体的な
画像のホログラムを得ることができる。
【0066】(d)上記各実施例において、マスター・
ホログラムとして、R,G,B用の3枚(1出射範囲に
つき)を用いることにより、カラー化を実現することも
可能である。
【0067】すなわち、この場合、各出射範囲のR,
G,Bのマスター・ホログラムを要素ホログラムとして
1枚のマスター・ホログラムに配置することにより、た
だ1回の露光でカラー・ホログラムを得ることができ
る。
【0068】ただし、反射型のホログラムを作製する場
合には、1出射範囲につき、R方向,G方向,B方向の
3回露光を行なうか、空間光変調素子の直前に周波数フ
ィルター(カラーフィルター等)を配置して、R,G,
B3色(3本)のレーザー光で1回の露光を行なえばよ
い。
【0069】図13は、このようにして作製された、
R,G,B用3種類の要素ホログラムを1枚のマスター
・ホログラムに形成した場合の構成例を示す図である。
図13において、51R,51G,51Bは第1の出射
範囲のR,G,B用の要素ホログラム、52R,52
G,52Bは第2の出射範囲のR,G,B用の要素ホロ
グラムをそれぞれ示しており、図示のように配置されて
いる。
【0070】(e)上記各実施例では、空間光変調素子
により視差画像データに従ってその対応位置の光の透過
/遮断を選択する場合について説明したが、これに限ら
ず空間光変調素子により視差画像データに従ってその対
応位置の透過光の強弱を制御するようにしてもよいもの
である。
【0071】(f)上記各実施例において、マスター・
ホログラムの作成方法は前述の方法に限定されるもので
はなく、マスター・ホログラムは回折光の出射方向が限
定されているものであればよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、感
光材料面に、互いに異なるある特定の範囲に回折光を出
射するような複数の要素ホログラムが空間的に並べて配
置されてなるマスター・ホログラムを重ね合わせ、マス
ター・ホログラムの上に、各セルが各要素ホログラムに
対応した空間光変調素子を配置して、空間光変調素子に
より視差画像データに従ってその対応位置の透過光の強
弱を制御し、空間光変調素子の面からレーザー光を入射
させるか、または感光材料面に、互いに異なるある特定
の範囲に回折光を出射するような複数の要素ホログラム
が空間的に並べて配置されてなるマスター・ホログラム
を重ね合わせ、感光材料面のマスター・ホログラムとは
反対の面に、各セルが各要素ホログラムに対応した空間
光変調素子を配置して、空間光変調素子により視差画像
データに従ってその対応位置の透過光の強弱を制御し、
空間光変調素子の面からレーザー光を入射させるように
したので、ただ1回の露光で極めて短時間にかつ個々の
画素が均一な安定した多階調の立体的な画像のホログラ
ムを作製することが可能な信頼性の高いホログラムの作
製方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過型のマスター・ホログラムを
作成する場合の一例を示す概要図。
【図2】同実施例における空間光変調素子の一例を示す
概要図。
【図3】同実施例における透過型のマスター・ホログラ
ムの一例を示す概要図。
【図4】本発明による透過型のホログラムを作製する場
合の一実施例を示す概要構成図。
【図5】同実施例における空間光変調素子にレーザー光
が入射した時の様子を示す拡大図。
【図6】同実施例の方法により作製されたホログラムの
観察方法を説明するための概要図。
【図7】本発明による反射型のマスター・ホログラムを
作成する場合の一例を示す概要図。
【図8】同実施例における反射型のマスター・ホログラ
ムの一例を示す概要図。
【図9】本発明による反射型のホログラムを作製する場
合の一実施例を示す概要構成図。
【図10】同実施例における空間光変調素子にレーザー
光が入射した時の様子を示す拡大図。
【図11】本発明による透過型のマスター・ホログラム
を作成する場合の他の例を示す概要図。
【図12】本発明による透過型のマスター・ホログラム
を作成する場合の他の例を示す概要図。
【図13】本発明によるマスター・ホログラムの他の例
を示す概要図。
【符号の説明】 1…乾板、2…空間光変調素子、3…物体光、4…参照
光、5…第1の要素ホログラム、6…物体光、7…参照
光、8…第2の要素ホログラム、9…マスター・ホログ
ラム、11…乾板、13…レーザー光源、14…レーザ
ー光、15…ミラー、16…レンズ、17…0次回折
光、18…1次回折光、19…観察者、21…乾板、2
2…物体光、23…参照光、25…第1の要素ホログラ
ム、26…物体光、27…参照光、28…第2の要素ホ
ログラム、31…乾板、33…レーザー光源、34…レ
ーザー光、35…ミラー、36…レンズ、37…透過
光、38…1次回折光、41…X−Yステージ、42…
レーザー・ビーム、43…ミラー、44…Xステージ、
45…レーザー・ビーム、46…ミラー、47…シリン
ドリカルレンズ、51R,51G,51B…第1の出射
範囲のR,G,B用の要素ホログラム、52R,52
G,52B…第2の出射範囲のR,G,B用の要素ホロ
グラム。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体的な画像を表示するホログラムを作
    製する方法において、 感光材料面に、互いに異なるある特定の範囲に回折光を
    出射するような複数の要素ホログラムが空間的に並べて
    配置されてなるマスター・ホログラムを重ね合わせ、 前記マスター・ホログラムの上に、各セルが前記各要素
    ホログラムに対応した空間光変調素子を配置して、当該
    空間光変調素子により視差画像データに従ってその対応
    位置の透過光の強弱を制御し、 前記空間光変調素子の面からレーザー光を入射させて、 透過型のホログラムを作製するようにしたことを特徴と
    するホログラムの作製方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザー光として、露光領域を十分
    覆う大きさに広げたレーザー光を用いるようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のホログラムの作製方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光として、線状に広げたレ
    ーザー光を用い、1方向に走査して露光を行なうように
    したことを特徴とする請求項1に記載のホログラムの作
    製方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザー光として、レーザービーム
    を用い、2方向に走査して露光を行なうようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のホログラムの作製方法。
  5. 【請求項5】 前記マスター・ホログラムとして、R,
    G,B用の3枚を用いるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のホログラムの作製方法。
  6. 【請求項6】 前記マスター・ホログラムとして、第1
    の特定の範囲に回折光を出射するR,G,B用の各要素
    ホログラムと、第2の特定の範囲に回折光を出射する
    R,G,B用の各要素ホログラムとを1組とし、これら
    が少なくとも1組配置されてなるものを用いるようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のホログラムの作製
    方法。
  7. 【請求項7】 立体的な画像を表示するホログラムを作
    製する方法において、 感光材料面に、互いに異なるある特定の範囲に回折光を
    出射するような複数の要素ホログラムが空間的に並べて
    配置されてなるマスター・ホログラムを重ね合わせ、 前記感光材料面の前記マスター・ホログラムとは反対の
    面に、各セルが前記各要素ホログラムに対応した空間光
    変調素子を配置して、当該空間光変調素子により視差画
    像データに従ってその対応位置の透過光の強弱を制御
    し、 前記空間光変調素子の面からレーザー光を入射させて、 反射型のホログラムを作製するようにしたことを特徴と
    するホログラムの作製方法。
  8. 【請求項8】 前記レーザー光として、露光領域を十分
    覆う大きさに広げたレーザー光を用いるようにしたこと
    を特徴とする請求項7に記載のホログラムの作製方法。
  9. 【請求項9】 前記レーザー光として、線状に広げたレ
    ーザー光を用い、1方向に走査して露光を行なうように
    したことを特徴とする請求項7に記載のホログラムの作
    製方法。
  10. 【請求項10】 前記レーザー光として、レーザービー
    ムを用い、2方向に走査して露光を行なうようにしたこ
    とを特徴とする請求項7に記載のホログラムの作製方
    法。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2のマスター・ホロ
    グラムとして、各々R,G,B用3枚を用いるようにし
    たことを特徴とする請求項7に記載のホログラムの作製
    方法。
  12. 【請求項12】 前記マスター・ホログラムとして、第
    1の特定の範囲に回折光を出射するR,G,B用の各要
    素ホログラムと、第2の特定の範囲に回折光を出射する
    R,G,B用の各要素ホログラムとを1組とし、これら
    が少なくとも1組配置されてなるものを用いるようにし
    たことを特徴とする請求項7に記載のホログラムの作製
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128473A (ja) * 2003-09-30 2005-05-19 Victor Co Of Japan Ltd ホログラフィック記録装置及びホログラフィック記録方法
JP2010513959A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 ブンデスドルクレイ ゲーエムベーハー 一色ピクセルを有するホログラフィック安全要素
JP2011502279A (ja) * 2007-10-31 2011-01-20 ブンデスドルッケライ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 機密保持要素としてのホログラムを製造するための方法および装置

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