JPH0659616U - 連続釘帯 - Google Patents
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- JPH0659616U JPH0659616U JP700393U JP700393U JPH0659616U JP H0659616 U JPH0659616 U JP H0659616U JP 700393 U JP700393 U JP 700393U JP 700393 U JP700393 U JP 700393U JP H0659616 U JPH0659616 U JP H0659616U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 長尺のプラスチックシートの上縁及び下縁を
中間帯部に対して垂直に折り曲げ、夫々所定間隔毎にス
リットを入れて複数のタブ状に形成した帯状シートにお
いて、該折り曲げられた上縁及び下縁のタブのそれぞれ
に釘の軸部を取り外し可能に支持する打ち欠きを設け、
該上縁のタブの打ち欠きに釘軸の上部を挟持し、該上縁
のタブより斜め下方にある下縁のタブの打ち欠きに釘軸
の中間部を挟持させることにより、多数の釘を帯状シー
トの長手方向に対して傾斜させて連続的に保持させてな
る連続釘帯を形成し、該連続釘帯の釘軸挟持部に軟質高
分子を含有する溶液又は水系分散液を塗布して、乾燥さ
せることにより釘と釘挟持部とを接着したことを特徴と
する連続釘帯。 【目的】 本考案は、連続釘帯の搬送及び使用中におけ
る釘の脱落度が改善された連続釘帯を提供することを目
的とするものである。
中間帯部に対して垂直に折り曲げ、夫々所定間隔毎にス
リットを入れて複数のタブ状に形成した帯状シートにお
いて、該折り曲げられた上縁及び下縁のタブのそれぞれ
に釘の軸部を取り外し可能に支持する打ち欠きを設け、
該上縁のタブの打ち欠きに釘軸の上部を挟持し、該上縁
のタブより斜め下方にある下縁のタブの打ち欠きに釘軸
の中間部を挟持させることにより、多数の釘を帯状シー
トの長手方向に対して傾斜させて連続的に保持させてな
る連続釘帯を形成し、該連続釘帯の釘軸挟持部に軟質高
分子を含有する溶液又は水系分散液を塗布して、乾燥さ
せることにより釘と釘挟持部とを接着したことを特徴と
する連続釘帯。 【目的】 本考案は、連続釘帯の搬送及び使用中におけ
る釘の脱落度が改善された連続釘帯を提供することを目
的とするものである。
Description
【0001】
本考案は、動力作動方式の自動釘打機に用いる連続釘帯に関する。
【0002】
従来より、自動釘打機に用いる釘用台座を有するプラスチック製シートに多数 の釘を保持した連続釘帯が用いられ、この連続釘帯から釘が作業中に脱落しない ように、釘軸と釘用台座スリットとの間に生じる隙間に、硬化性樹脂を隙間の充 填剤として使用する方法が知られている(実公昭2−4243号公報)。 この方法で充填する硬化性樹脂は、固さはあっても脆く、大きく屈曲する連続 釘帯の変形に硬化性樹脂が追従できないため、台座スリットから釘が脱落する恐 れが依然として存在する。 連続釘帯は、通常、150cm程度の長さのものを束ねてダンボール梱包して搬 送する。搬送中の取り扱いが手荒になるためその衝撃で釘の一部が脱落すること がある。一連の連続釘帯の僅か1本の釘が台座スリットからずれているだけでも 釘打機にジャミングが起こり、単に作業が停止するだけでなく、脱落釘が堅く挟 まって抜き差しできない状態になり、連続釘帯を取り外すのに手間がかかるため 作業効率が著しく低下する。
【0003】
本考案は、連続釘帯の使用中において釘の脱落度がさらに改善された連続釘帯 を提供することを目的とするものである。
【0004】
本考案者は、前記公報技術で充填剤として用いた硬化性樹脂は、樹脂分子内に 架橋構造が生成するために、硬度は高いが脆く連続釘帯が屈曲したときに、プラ スチックシートの釘台座との間にずれが生じ易く、接着性が低下する点に着目し て、多少の変形にも追従して粘着する接着剤的作用を有する軟質樹脂を充填剤と してではなく、接着剤的に用いれば、連結帯の大きな変形にも追従する連続釘帯 を得られることを見出し、この知見に基づき本考案を完成するに至った。
【0005】 すなわち、本考案は、次の各項の考案よりなる。 (1)長尺のプラスチックシートの上縁及び下縁を中間帯部に対して垂直に折り曲 げた帯状シートにおいて、該折り曲げられた上縁及び下縁のそれぞれに釘の軸部 を取り外し可能に支持する打ち欠きを所定間隔毎に連続的に設け、該上縁の打ち 欠きに釘軸の上部を挟持し、該上縁打ち欠きより斜め下方にある下縁の打ち欠き に釘軸の中間部を挟持させることにより、多数の釘を帯状シートの長手方向に対 して傾斜させて連続的に保持させてなる連続釘帯を形成し、該連続釘帯の釘軸挟 持部に軟質高分子を含有する溶液又は水系分散液を塗布して、乾燥させることに より釘と釘挟持部とを接着したことを特徴とする連続釘帯。 (2)軟質高分子が2次転移温度50℃以下の高分子である1項記載の連続釘帯。 (3)軟質高分子が酢酸ビニル5重量%以上からなる塩化ビニル−酢酸ビニル共重 合体系樹脂である1項記載の連続釘帯。 (4)軟質高分子がポリブタジエン、SBR、天然ゴム、エチレン−プロピレン共 重合体の少なくとも1種のゴム状高分子である1項記載の連続釘帯。 (5)15〜60重量%の軟質高分子を含有する溶液を含浸させる1、2、3又は 4項記載の連続釘帯。
【0006】 公知の連続釘帯は、釘を連続釘帯の長手方向に対して垂直に保持する垂直型と 、傾斜させて保持する傾斜型とあるが、垂直に保持するものは保持力が大きく、 傾斜させて保持するものは、脱落し易いが、自動釘打機の操作の点から傾斜型が 好まれて使用されている。 本考案は、傾斜型連続釘帯を対象とするものである。 本考案連続釘帯に用いるプラスチックシートは、材質としては高密度ポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の硬質で靭性のある熱可塑 性樹脂を使用することができる。 本考案の特徴である釘の保持機能を向上させる接着性軟質高分子は、常温で柔 軟性がある高分子物質であるものを使用することができる。特に、2次転移温度 50℃以下、好ましくは、30℃以下、特に、好ましくは、10℃以下の樹脂又 はゴム状高分子が望ましい。 2次転移温度が50℃を超えると、樹脂としての柔軟性がなくなり、連続釘帯 のように使用の際に屈曲の大きく変化する場合の釘軸とスリットとのずれに接着 樹脂部分が追従できない。 本考案に用いる軟質高分子は上記のように2次転移温度の低い高分子であり、 2次転移温度が50℃を超える熱可塑性樹脂並びに3次元網目構造となる硬化性 樹脂、例えば、熱硬化性樹脂及び架橋硬化性樹脂を含まない。 例えば、2次転移温度50℃を超えるメチルメタクリル酸樹脂(80℃)、ス チレン樹脂(100℃)、塩化ビニル樹脂(75℃)、並びに、アクリル系硬化 性樹脂等は、常温における弾力性が乏しく、連続釘帯の変形の際に起こる接着部 分のずれに追従できず、接着が剥離して接着剤としては不適当である。 本考案の軟質高分子としては、酢酸ビニル共重合体、例えば、塩化ビニル−酢 酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など及びエラストマー、例え ば、天然ゴム、SBR、ポリブタジエンなどのゴム状高分子が、連続釘帯の変形 に対する追従性の点から望ましい。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有量が5重量%以上ある ものが使用できる。5重量%未満では、軟質高分子にならない。 また、本考案の軟質高分子は、低沸点溶剤の溶液又は水分散液(ラテックス) として塗布することができる。 水に分散させたラテックスとして使用する場合に、引火性の点及び作業環境衛 生の点から安全であるので望ましい。 特に、SBRラテックスは高濃度にしても粘度は上昇しないので、塗布操作が 容易で塗布後の膜形成速度も早く、扱い易い。
【0007】 本考案の連続釘帯を実施例の図面によりさらに詳細に説明する。 本考案に用いるプラスチックシートは、基本的には、図1に示すように、上縁 Aと下縁Bと中間帯Cとからなる長尺のシートの上縁A及び下縁Bを中間帯Cに 直角に折り曲げて断面コの字型にすると共に、上下縁A、Bに夫々所定間隔でス リットHを入れてタブRを多数連続して形成してある。折り曲げた上下縁A、B の各タブRの中央部には釘1の軸径nに合わせた釘軸保持孔P、及び、該孔Pと 各縁A、Bの外端とを結ぶスリットQとからなる打ち欠きSが夫々設けられてい る。そして、上縁AのタブRと下縁BのタブRとは、釘1を上下両縁のタブの打 ち欠きSに挿通させて挟持したとき、釘が上下両縁のタブRに対する垂線に対し てシートの長手方向に15度の角度で傾斜した状態となる様に、シートの長手方 向に互いに位相をずらせてある。 中間帯部Cには自動釘打機のノーズにワンピッチ運動で釘1を1本ずつ連続的 に給送するために必要な釘送り孔Dが設けられている。 このプラスチックシートの打ち欠きSに、図2の側面図に示すように、中間帯 部Cの長手方向に傾斜した形で多数の釘を係止させて連続釘帯を製造する。
【0008】
上縁A及び下縁Bのタブのピッチ7.3mm、シート長手方向の幅5.2mm、折り 曲げ部から外端までの長さ7mm、中間帯部Cの幅15.4mm、肉厚0.8mmのプラ スチックシートに、直径2.52mmの釘軸保持孔を有する打ち欠きを設けたもの に、長さ38mm、軸径2.52mmの釘を釘軸傾斜角度15度で保持させて200 本連結の長さ145cmの連続釘帯を製造した。 別に、塩化ビニル70重量%及び酢酸ビニル30重量%からなる塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体を25重量%含有する酢酸エチル溶液を調製しておき、この 溶液に上記により製造した連続釘帯を連続的に浸漬して、打ち欠きに該共重合体 溶液を浸透させ、次いで、これを加熱トンネルに通過させて溶剤を乾燥し、本考 案連続釘帯を得ることができる。 次に、スチレン含量30重量%のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを固形分 として60重量%のラテックス液を、エアースプレー方式によって、タブRに噴 射して、連続釘帯を製造することができる。 ゴムラテックスの場合は水中にゴム微粒子が分散しているので、引火性がなく 、安全な上、ゴムの濃度を高くしても、粘度が上昇しないので、取り扱いに便利 であり、乾燥してゴム膜を生成する速度も非常に早いので、本考案に適している 。 本考案においては、上記実施例に示すように、軟質高分子の低沸点溶剤の溶液 又は水分散液に浸漬若しくはスプレー方式で、タブの釘挟持部と釘軸の接着を行 わせることができる。
【0009】 次に、これらの連続釘帯の脱落試験を行った。 脱落試験は、145cmの長さの連続釘帯を釘の先端を槍ふすまのように上方に 向けてから、中間帯部Cが円筒形状の側面になるように円形状を形成しながら、 連続釘帯の両端を接触させ、次いで、反対方向に曲げて中間帯部Cの表裏が反転 した形の同様の円筒形状を形成する。この屈曲操作を3回繰り返した。次いで、 連続釘帯の釘が露出している面側を下方に向けて水平に一旦保持し、120cmの 高さからコンクリート床面に落下させて、脱落した釘の本数を数えた。この場合 、釘軸がスリットの上縁又は下縁のみから脱落していたものも脱落本数に算入し た。 この脱落試験をそれぞれの連続釘帯を3個用いて行い、脱落釘総本数で各連続 釘帯の釘保持性能を比較した。 軟質樹脂を塗布しない連続釘帯の脱落本数は8本であったのに対して、本考案 実施例の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を塗布したもの及びゴムラテックスを 塗布したものでは脱落釘はまったくなかった。 また、比較のために、硬化性樹脂として、グリシジルメタクリレート10重量 %とメタクリレート90重量%からなるエポキシ基含有硬化性アクリル樹脂共重 合体を25重量%含有する水系樹脂浴に、同一の連続釘帯を数秒間浸漬して、こ れを空気中で100℃で20分間加熱乾燥により架橋硬化させた後、上記同様の 試験を行った。脱落釘2本が発生した。 さらに、2次転移温度80℃のメチルメタクリレート樹脂を20重量%含む樹 脂浴を用いて同様の試験を行った。脱落釘本数は3本であった。
【0010】
【考案の効果】 本考案の連続釘帯は、軟質高分子が接着剤として機能しているために、連続釘 帯の大きな変形にも接着部の高分子が追従して接着性を維持するために、変形に 対する脱落釘の発生を防止することができる。
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、動力作動方式の自動釘打機に用いる連続釘帯に関する。
【0002】
従来より、自動釘打機に於いて釘用台座を有するプラスチック製シートに多数 の釘を保持した連続釘帯が用いられ、この連続釘帯から釘が作業中に脱落しない ように、釘軸と釘用台座の釘軸保持孔との間に生じる隙間に、硬化性樹脂を隙間 の充填剤として使用する方法が知られている(実公昭2−4243号公報)。 この方法で充填する硬化性樹脂は、固さはあっても脆く、大きく屈曲する連続 釘帯の変形に硬化性樹脂が追従できないため、釘軸保持孔から釘が脱落する恐れ が依然として存在する。 連続釘帯は、通常、150cm程度の長さのものを巻回し、ダンボール梱包し て搬送する。搬送中の取り扱いが手荒になるとその衝撃で釘の一部が脱落するこ とがある。一連の連続釘帯の僅か1本の釘が釘軸保持孔から外ずれているだけで も釘打機にジャミングが起こり、単に作業が停止するだけでなく、脱落釘が堅く 挟まって抜き差しできない状態になり、これを取り外すのに手間がかかるため作 業効率が著しく低下する。
【0003】
本考案は、連続釘帯の搬送及び使用中において釘の脱落度がさらに改善された 連続釘帯を提供することを目的とするものである。
【0004】
本考案者は、前記公報技術で充填剤として用いた硬化性樹脂は、樹脂分子内に 架橋構造が生成するために、硬度は高いが脆く連続釘帯が屈曲したときに、プラ スチックシートの釘台座との間にずれが生じ易く、接着性が低下する点に着目し て、多少の変形にも追従して粘着する接着剤的作用を有する軟質樹脂を充填剤と してではなく、接着剤的に用いれば、連結帯の大きな変形にも追従する連続釘帯 を得られることを見出し、この知見に基づき本考案を完成するに至った。
【0005】 すなわち、本考案は、次の各項の考案よりなる。 (1)長尺のプラスチックシートの上縁及び下縁を中間帯部に対して垂直に折り 曲げ、夫々所定間隔毎にスリットを入れて複数のタブ状に形成した帯状シートに おいて、該折り曲げられた上縁及び下縁のタブのそれぞれに釘の軸部を取り外し 可能に支持する打ち欠きを設け、該上縁のタブの打ち欠きに釘軸の上部を挟持し 、該上縁のタブより斜め下方にある下縁のタブの打ち欠きに釘軸の中間部を挟持 させることにより、多数の釘を帯状シートの長手方向に対して傾斜させて連続的 に保持させてなる連続釘帯を形成し、該連続釘帯の釘軸挟持部に軟質高分子を含 有する溶液又は水系分散液を塗布して、乾燥させることにより釘と釘挟持部とを 接着したことを特徴とする連続釘帯。 (2)軟質高分子が2次転移温度50℃以下の高分子である1項記載の連続釘帯 。 (3)軟質高分子が酢酸ビニル5重量%以上からなる塩化ビニル−酢酸ビニル共 重合体系樹脂である1項記載の連続釘帯。 (4)軟質高分子がポリブタジエン、SBR、天然ゴム、エチレン−プロピレン 共重合体の少なくとも1種のゴム状高分子である1項記載の連続釘帯。 (5)15〜60重量%の軟質高分子を含有する溶液を含浸させる1、2、3又 は4項記載の連続釘帯。
【0006】 公知の連続釘帯は、釘を連続釘帯の長手方向に対して垂直に保持する垂直型と 、傾斜させて保持する傾斜型とがあり、垂直に保持するものは保持力が大きく、 傾斜させて保持するものは、脱落し易いが、自動釘打機の操作の点から傾斜型が 好まれて使用されている。 本考案は、傾斜型連続釘帯を対象とするものである。 本考案連続釘帯に用いるプラスチックシートは、材質としては高密度ポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の硬質で靭性のある熱可塑 性樹脂を使用することができる。 本考案の特徴である釘の保持機能を向上させる接着性軟質高分子は、常温で柔 軟性がある高分子物質であるものを使用することができる。特に、2次転移温度 50℃以下、好ましくは、30℃以下、特に、好ましくは、10℃以下の樹脂又 はゴム状高分子が望ましい。 2次転移温度が50℃を超えると、樹脂としての柔軟性がなくなり、連続釘帯 のように使用の際に屈曲の大きく変化する場合の釘軸と釘軸保持孔とのずれに接 着樹脂部分が追従できない。 本考案に用いる軟質高分子は上記のように2次転移温度の低い高分子であり、 2次転移温度が50℃を超える熱可塑性樹脂並びに3次元網目構造となる硬化性 樹脂、例えば、熱硬化性樹脂及び架橋硬化性樹脂を含まない。 例えば、2次転移温度50℃を超えるメチルメタクリル酸樹脂(80℃)、ス チレン樹脂(100℃)、塩化ビニル樹脂(75℃)、並びに、アクリル系硬化 性樹脂等は、常温における弾力性が乏しく、連続釘帯の変形の際に起こる接着部 分のずれに追従できず、接着が剥離して接着剤としては不適当である。 本考案の軟質高分子としては、酢酸ビニル共重合体、例えば、塩化ビニル−酢 酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など及びエラストマー、例え ば、天然ゴム、SBR、ポリブタジエンなどのゴム状高分子が、連続釘帯の変形 に対する追従性の点から望ましい。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有量が5重量%以上ある ものが使用できる。5重量%未満では、軟質高分子にならない。 また、本考案の軟質高分子は、低沸点溶剤の溶液又は水分散液(ラテックス) として塗布することができる。 水に分散させたラテックスとして使用する場合に、引火性の点及び作業環境衛 生の点から安全であるので望ましい。 特に、SBRラテックスは高濃度にしても粘度は上昇しないので、塗布操作が 容易で塗布後の膜形成速度も早く、扱い易い。
【0007】 本考案の連続釘帯を実施例の図面によりさらに詳細に説明する。 本考案に用いるプラスチックシートは、基本的には、図1に示すように、上縁 Aと下縁Bと中間帯Cとからなる長尺のシートの上縁A及び下縁Bを中間帯Cに 直角に折り曲げて断面コの字型にすると共に、上下縁A、Bに夫々所定間隔でス リットHを入れてタブRを多数連続して形成してある。折り曲げた上下縁A、B の各タブRの中央部には釘1の軸径nに合わせた釘軸保持孔P、及び、該孔Pと 各縁A、Bの外端とを結ぶスリットQとからなる打ち欠きSが夫々設けられてい る。そして、上縁AのタブRと下縁BのタブRとは、釘1を上下両縁のタブの打 ち欠きSに挿通させて挟持したとき、釘が上下両縁のタブRに対する垂線に対し てシートの長手方向に15度の角度で傾斜した状態となる様に、シートの長手方 向に互いに位相をずらせてある。 中間帯部Cには自動釘打機のノーズにワンピッチ運動で釘1を1本ずつ連続的 に給送するために必要な釘送り孔Dが設けられている。 このプラスチックシートの打ち欠きSに、図2の側面図に示すように、中間帯 部Cの長手方向に傾斜した形で多数の釘を係止させて連続釘帯を製造する。
【0008】
上縁A及び下縁Bのタブのピッチ7.3mm、シート長手方向の幅5.2mm 、折り曲げ部から外端までの長さ7mm、中間帯部Cの幅15.4mm、肉厚0 .8mmのプラスチックシートに、直径2.52mmの釘軸保持孔を有する打ち 欠きを設けたもの、長さ38mm、軸径2.52mmの釘を釘軸傾斜角度15度 で保持させて200本連結の長さ145cmの連続釘帯を製造した。 別に、塩化ビニル70重量%及び酢酸ビニル30重量%からなる塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体を25重量%含有する酢酸エチル溶液を調製しておき、この 溶液に上記により製造した連続釘帯を連続的に浸漬して、打ち欠きに該共重合体 溶液を浸透させ、次いで、これを加熱トンネルに通過させて溶剤を乾燥し、本考 案連続釘帯を得ることができる。 次に、スチレン含量30重量%のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを固形分 として60重量%のラテックス液を、エアースプレー方式によって、タブRに噴 射して、連続釘帯を製造することができる。 ゴムラテックスの場合は水中にゴム微粒子が分散しているので、引火性がなく 、安全な上、ゴムの濃度を高くしても、粘度が上昇しないので、取り扱いに便利 であり、乾燥してゴム膜を生成する速度も非常に早いので、本考案に適している 。 本考案においては、上記実施例に示すように、軟質高分子の低沸点溶剤の溶液 又は水分散液に浸漬するか若しくはスプレー方式で、タブの釘挟持部と釘軸の接 着を行わせることができる。
【0009】 次に、これらの連続釘帯の脱落試験を行った。 脱落試験は、145cmの長さの連続釘帯を釘の先端を槍ふすまのように上方 に向けてから、中間帯部Cが円筒形状の側面になるように円形状を形成しながら 、連続釘帯の両端を接触させ、次いで、反対方向に曲げて中間帯部Cの表裏が反 転した形の同様の円筒形状を形成する。この屈曲操作を3回繰り返した。次いで 、連続釘帯の釘が露出している面側を下方に向けて水平に一旦保持し、120c mの高さからコンクリート床面に落下させて、脱落した釘の本数を数えた。この 場合、釘軸がスリットの上縁又は下縁のみから脱落していたものも脱落本数に算 入した。 この脱落試験をそれぞれの連続釘帯を3個用いて行い、脱落釘総本数で各連続 釘帯の釘保持性能を比較した。 軟質樹脂を塗布しない連続釘帯の脱落本数は8本であったのに対して、本考案 実施例の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を塗布したもの及びゴムラテックスを 塗布したものでは脱落釘はまったくなかった。 また、比較のために、硬化性樹脂として、グリシジルメタクリレート10重量 %とメタクリレート90重量%からなるエポキシ基含有硬化性アクリル樹脂共重 合体を25重量%含有する水系樹脂浴に、同一の連続釘帯を数秒間浸漬して、こ れを空気中で100℃で20分間加熱乾燥により架橋硬化させた後、上記同様の 試験を行った。脱落釘2本が発生した。 さらに、2次転移温度80℃のメチルメタクリレート樹脂を20重量%含む樹 脂浴を用いて同様の試験を行った。脱落釘本数は3本であった。
【0010】
本考案の連続釘帯は、軟質高分子が接着剤として機能しているために、連続釘 帯の大きな変形にも接着部の高分子が追従して接着性を維持するために、変形や 衝撃に対する脱落釘の発生を防止することができる。
【図1】図1は、本考案連続釘帯に用いるプラスチック
シートの基本形状を示す斜視図である。
シートの基本形状を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のプラスチックシートに釘を充填
した本考案連続釘帯の側面図である。
した本考案連続釘帯の側面図である。
1 釘 2 プラスチックシート A プラスチックシート上縁 B プラスチックシート下縁 C プラスチックシート中間帯部 D 釘送り孔 H スリット Q スリット R タブ S 打ち欠き
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 連続釘帯
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案連続釘帯に用いるプラスチック
シートの基本形状を示す斜視図である。
シートの基本形状を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のプラスチックシートに釘を充填
した本考案連続釘帯の側面図である。
した本考案連続釘帯の側面図である。
【符号の説明】 1 釘 2 プラスチックシート A プラスチックシート上縁 B プラスチックシート下縁 C プラスチックシート中間帯部 D 釘送り孔 H スリット Q スリット R タブ S 打ち欠き
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (5)
- 【請求項1】長尺のプラスチックシートの上縁及び下縁
を中間帯部に対して垂直に折り曲げた帯状シートにおい
て、該折り曲げられた上縁及び下縁のそれぞれに釘の軸
部を取り外し可能に支持する打ち欠きを所定間隔毎に連
続的に設け、該上縁の打ち欠きに釘軸の上部を挟持し、
該上縁打ち欠きより斜め下方にある下縁の打ち欠きに釘
軸の中間部を挟持させることにより、多数の釘を帯状シ
ートの長手方向に対して傾斜させて連続的に保持させて
なる連続釘帯を形成し、該連続釘帯の釘軸挟持部に軟質
高分子を含有する溶液又は水系分散液を塗布して、乾燥
させることにより釘と釘挟持部とを接着したことを特徴
とする連続釘帯。 - 【請求項2】軟質高分子が2次転移温度50℃以下の高
分子である請求項1記載の連続釘帯。 - 【請求項3】軟質高分子が酢酸ビニル5重量%以上から
なる塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂である請求
項1記載の連続釘帯。 - 【請求項4】軟質高分子がポリブタジエン、SBR、天
然ゴム、エチレン−プロピレン共重合体の少なくとも1
種のゴム状高分子である請求項1記載の連続釘帯。 - 【請求項5】15〜60重量%の軟質高分子を含有する
溶液又は水分散液を含浸させる請求項1、2、3又は4
記載の連続釘帯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993007003U JP2584026Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 連続釘帯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993007003U JP2584026Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 連続釘帯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0659616U true JPH0659616U (ja) | 1994-08-19 |
| JP2584026Y2 JP2584026Y2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=11653907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993007003U Expired - Lifetime JP2584026Y2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 連続釘帯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584026Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60132111A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-15 | 明邦株式会社 | ホツグリング組立体 |
| JPH024243U (ja) * | 1988-06-21 | 1990-01-11 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP1993007003U patent/JP2584026Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60132111A (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-15 | 明邦株式会社 | ホツグリング組立体 |
| JPH024243U (ja) * | 1988-06-21 | 1990-01-11 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2584026Y2 (ja) | 1998-10-30 |
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