JPH0659669A - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JPH0659669A
JPH0659669A JP3180580A JP18058091A JPH0659669A JP H0659669 A JPH0659669 A JP H0659669A JP 3180580 A JP3180580 A JP 3180580A JP 18058091 A JP18058091 A JP 18058091A JP H0659669 A JPH0659669 A JP H0659669A
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musical tone
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玄 和泉沢
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】残響を有する楽音を発生する楽音発生装置に関
し、残響付加装置を用いることなく、簡単且つ安価な構
成で自然楽器に近い残響を発生できる。 【構成】複数の楽音成分の中の少なくとも1つの特定楽
音成分について、残響を有しない波形データと残響を有
する波形データとが記憶された記憶手段と、発音すべき
音高を指示する指示手段と、指示手段により所定音域の
音高が指示された際に記憶手段から特定楽音成分の残響
を有しない波形データを読み出し、他の音域の音高が指
示された際に記憶手段から特定楽音成分の残響を有する
波形データを読み出して該特定楽音成分の楽音成分信号
を発生する楽音成分信号発生手段と、該楽音成分信号発
生手段で発生された特定楽音成分の楽音成分信号と、該
特定楽音成分以外の楽音成分の波形データに応じて生成
された楽音成分信号を合成して楽音信号を発生する楽音
信号発生手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子楽器等にお
いて、残響を有する楽音を発生する楽音発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子オルガン、電子ピアノ、シン
グルキーボード、シンセサイザ等の電子楽器に用いられ
ている楽音発生装置は、発音源としてのディジタルコン
トロールオシレータ(以下「DCO」という。)を複数
個備え、このDCOを組み合わせて発音することによ
り、例えば操作パネル等で指定された音色やキーボード
で指定された音域等に応じた楽音信号を発生するように
なっている(例えば特開平2−66597号参照)。
【0003】例えば、電子ピアノにおいては、1鍵に対
応する楽音を発生するために、3種類の楽音成分信号を
生成する3つのオシレータDCO1〜DCO3が設けら
れている。そして、1つの鍵が押下されると、各オシレ
ータDCO1〜DCO3でそれぞれ楽音成分信号が発生
され、これらが1つに合成されて、1鍵に対する最終的
な楽音信号となる。
【0004】上記各オシレータで生成する楽音成分信号
は、弱打成分信号(例えばDCO1で生成)、強打成分
信号(例えばDCO2で生成)及び打撃成分信号(例え
ばDCO3で生成)である。
【0005】ここで、弱打成分とは、1つの楽音のうち
音高に略比例してその周波数が変わり、発音時間が比較
的長い楽音成分である。強打成分とは、1つの楽音のう
ち音高に略比例してその周波数が変わり、発音時間が比
較的短い楽音成分である。打撃成分とは、1つの楽音の
うち、必ずしも音高の周波数に比例しない、発音時間が
さらに短い成分である。この打撃成分は、例えばピアノ
のアタックにおけるノイズ成分である。
【0006】このように、各楽音成分毎に用意されたオ
シレータで、各楽音成分の楽音信号を生成し、これらを
合成して1つの楽音を発生することで、より自然楽器の
音に近い楽音の発生を実現している。
【0007】電子ピアノは、上記のように3つのオシレ
ータを1セットとする楽音信号発生回路を、通常、ポリ
フォニック数(同時発音数)分だけ備えている。
【0008】ところで、実際のアコースティックピアノ
は、高音域ではダンパーが設けられていない。そのた
め、高音域を打鍵した場合、弦やフレームの共鳴音が発
生し、残響が生じる。
【0009】そこで、電子ピアノにおいて、かかる残響
が発生する状態を模擬し、よりアコースティックピアノ
に近い楽音を発生させる試みがなされている。例えば、
特定の高音域の楽音にのみ残響を付加する残響付加装置
等が考えられている。
【0010】しかしながら、かかる残響付加装置の回路
は、複雑且つ大規模であり、楽音発生装置、ひいては電
子楽器のコストが高くなってしまうという問題があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、残響付加装置を用いることな
く、簡単且つ安価な構成で自然楽器に近い残響を発生さ
せることのできる楽音発生装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の楽音発生装置
は、予め記憶された複数の楽音成分の波形データを各別
に読み出して楽音成分信号を再生し、これらを合成して
楽音信号を発生する楽音発生装置において、前記複数の
楽音成分の中の少なくとも1つの特定楽音成分につい
て、残響を有しない波形データと残響を有する波形デー
タとが記憶された記憶手段と、発音すべき音高を指示す
る指示手段と、該指示手段により所定音域の音高が指示
された際に前記記憶手段から特定楽音成分の残響を有し
ない波形データを読み出し、他の音域の音高が指示され
た際に前記記憶手段から特定楽音成分の残響を有する波
形データを読み出して該特定楽音成分の楽音成分信号を
発生する楽音成分信号発生手段と、該楽音成分信号発生
手段で発生された特定楽音成分の楽音成分信号と、該特
定楽音成分以外の楽音成分の波形データに応じて生成さ
れた楽音成分信号を合成して楽音信号を発生する楽音信
号発生手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は、特定の楽音成分の波形データにつ
き、記憶手段に予め残響を有する波形データと残響を有
しない波形データとを用意しておき、指示手段で残響を
付すべき音域が指定された際に、上記残響を有する特定
の楽音成分の波形データを読み出して発音するようにし
たものである。
【0014】これにより残響付加装置を設けなくても、
残響を有する波形データを予め記憶しておき、音域に応
じてこれを読み出すという簡単且つ安価な構成で、残響
が付加された楽音を発生することができるので、より自
然楽器に近い楽音の発生が可能となっている。
【0015】
【実施例】先ず、本発明にかかる楽音発生装置の概要に
ついて、図1を参照しながら説明する。
【0016】図において、DCO1は弱打成分、DCO
2は強打成分、DCO3は打撃成分の各楽音成分信号を
発生するデジタルコントロールオシレータである。これ
ら3つのDCO1〜3により、1音を発生するための楽
音信号発生回路501 〜50l が構成される。そして、
各DCO1〜3により発生された各楽音成分信号が加算
されて1つの楽音信号となり、サウンドシステムを介し
て放音される。
【0017】電子楽器においては、楽音信号発生回路は
該電子楽器の仕様として定められている同時発音数、つ
まりポリフォニック数nだけ用意される。これにより、
例えば和音等のような複数音の同時発音が可能となって
いる。
【0018】なお、以下の説明においては、ポリフォニ
ック数が「32」である場合について説明する。
【0019】ここで、DCO1で発生される弱打成分
は、上述したように、1つの楽音のうち音高に略比例し
てその周波数が変わり、発音時間が比較的長い楽音成分
である。DCO2で発生される強打成分は1つの楽音の
うち音高に略比例してその周波数が変わり、発音時間が
比較的短い楽音成分である。
【0020】DCO3で発生される打撃成分は1つの楽
音のうち、必ずしも音高の周波数に比例しない、発音時
間がさらに短い成分である。この打撃成分は、例えばピ
アノのアタックにおけるノイズ成分である。
【0021】上記各楽音成分の音高と周波数の関係を図
2に示す。図2では、打撃成分DCO3の周波数が音高
に必ずしも比例していない様子を示している。
【0022】図3は、本発明にかかる楽音発生装置を適
用した電子楽器の要部の構成を示すブロック図である。
【0023】図において、キーボード部1は、複数のキ
ーを有するキーボードで構成され、各キーの押下の状態
を検知するためのキースキャン回路を含んでいる。タッ
チセンサ1aは、キーボード部1からの信号に応じてキ
ータッチの強弱(速さ)を検出するものである。上記各
キーの押下の状態を示すデータ及びキータッチの強弱を
示すタッチデータはCPU3に送られるようになってい
る。
【0024】パネル部2は、モード指定スイッチ、メロ
ディ選択スイッチ、リズム選択スイッチ等の各種スイッ
チを備えている。
【0025】中央処理装置(CPU)3は、リードオン
リメモリ(以下「ROM」という。)」4のプログラム
メモリ部41に記憶された制御プログラムに従って電子
楽器の各部を制御するものである。
【0026】ROM4は、上記プログラムメモリ部41
の他に、音色データメモリ部42を有している。この音
色データメモリ部42には、楽音信号を生成するための
データである周波数ナンバ、波形ナンバ、エンベロープ
波形ナンバ、モードデータ等が記憶されている。これら
各データは、音色ポインタによって指定される。
【0027】パネル操作、鍵盤操作に応じて上記音色ポ
インタが変更され、該変更された音色ポインタにより指
定された上記各データがROM4から読み出される。そ
して、所定の演算が施されるなどして楽音発生装置に供
給される。
【0028】ランダムアクセスメモリ(以下「RAM」
という。)5は、CPU3の制御の下に、ROM4に記
憶されている必要なデータを転送して格納するデータエ
リア、キーボード部1、タッチセンサ1a及びパネル部
2の各キーやスイッチの状態に対応する放音に必要なデ
ータがセットされる複数のレジスタ、後述する楽音信号
発生回路を未使用チャネルに割り付けるためのデータを
記憶するアサイナメモリA、B、C等を含んでいる。
【0029】楽音発生部6は、楽音信号を生成するもの
である。この楽音発生部6は、例えば弱打から強打まで
常に発音する音を生成する弱打成分楽音信号生成部1
1、例えば強打の時に大きな音となる強打音を生成する
強打成分楽音信号生成部12、例えば打鍵時の打撃音を
生成する打撃成分楽音信号生成部13、及びこれら各楽
音成分の信号を加算する加算器15から構成されてい
る。
【0030】上記弱打成分楽音信号生成部11、強打成
分楽音信号生成部12、打撃成分楽音信号生成部13
は、32音の同時発音が可能となるように、それぞれ3
2個の同一回路を備えている。これらの詳細については
後述する。
【0031】楽音発生部6には波形データを記憶する波
形メモリ21及びエンベロープデータを記憶するエンベ
ロープ波形メモリ29が接続されるようになっている。
これらの詳細についても後述する。
【0032】この楽音発生部6が出力するディジタル楽
音信号はD/A変換器7に供給される。D/A変換器7
は、入力されたディジタル楽音信号をアナログ楽音信号
に変換するもので、このD/A変換器が出力するアナロ
グ楽音信号はサウンドシステム8に供給される。
【0033】サウンドシステム8は、例えばスピーカー
又はヘッドホンで構成されるもので、入力された楽音信
号に応じて放音出力する周知のものである。
【0034】なお、上述したタッチセンサ1a( キーボ
ード部1)、パネル部2、CPU3、ROM4、RAM
5、及び楽音発生部6はシステムバス10により相互に
接続されている。
【0035】図4は、楽音信号発生回路の詳細な構成を
示すものであり、上述した弱打成分楽音信号生成部1
1、強打成分楽音信号生成部12、打撃成分楽音信号生
成部13は、全て同一の回路で構成され、CPU3から
の制御に応じてそれぞれ弱打、強打、打撃成分の楽音成
分信号を発生する。
【0036】図において、波形上位アドレスレジスタ2
0は、CPU3から送られてくる波形上位アドレスを記
憶するものである。この波形上位アドレスレジスタ20
の出力は波形メモリ21に供給され、波形メモリ21に
記憶されている音色や音域に応じた波形を選択するため
に使用される。
【0037】波形メモリ21は、波形データを記憶して
いるROMであり、上記波形上位アドレスレジスタ20
からの波形上位アドレス及び後述するモードセレクタ2
5からの波形下位アドレスにより選択された波形データ
を出力する。
【0038】この波形メモリ21への各楽音成分の波形
データの格納状態を、図5にイメージで示す。即ち、弱
打成分DCO1と強打成分DCO2は、最低鍵から6鍵
毎に、読み出すべき波形データが変更されるようになっ
ている。これは、ピアノの楽音は、音域により波形が著
しく異なるので、その音域に適した波形を使用する必要
があるためである。
【0039】一方、打撃成分DCO3は、音域によって
波形はあまり異ならず、また、その周波数も音高に必ず
しも比例しないため、ダンパーのある音域で共通の波形
を使用している。そして、ダンパーのない高域で残響を
予め付加した打撃成分の波形データを読み出している。
【0040】図6は、かかる波形データを波形メモリ2
1に記憶した状態の一例を示す図である。なお、格納形
式は図示例に限定されるものではない。
【0041】この波形メモリ21からの波形データの読
出しは、キーナンバーに対応して生成される周波数ナン
バーに応じた速度(周波数)で行われる。
【0042】周波数ナンバーレジスタ22は、CPU3
から送られてくる周波数ナンバーを記憶するものであ
る。ここで、周波数ナンバーは、波形メモリ21から波
形データを読み出す速度を制御するために用いられるも
ので、実際には波形メモリ21の読出アドレスの増分を
表している。
【0043】これにより周波数ナンバーが小さいときは
小さいピッチ(アドレス間隔)で波形データが読み出さ
れることにより、低い周波数の楽音信号が生成され、周
波数ナンバーが大きいときは大きいピッチ(アドレス間
隔)で波形データが読み出されることにより高い周波数
の楽音信号が生成される。この周波数ナンバーレジスタ
22の出力は加算器23の一方の入力に供給されるよう
になっている。
【0044】加算器23は、上記周波数ナンバーレジス
タ22の出力を一方の入力とし、アドレスレジスタ24
の出力を他方の入力として加算を行い、結果を再びアド
レスレジスタ24に出力するものである。
【0045】アドレスレジスタ24は、上述した加算器
23の出力を記憶するものであり、このアドレスレジス
タ24と上記加算器23とにより累算器を構成してい
る。そして、このアドレスレジスタ24の内容がモード
セレクタ25を介して波形メモリ21に、波形下位アド
レスとして供給されるようになっている。
【0046】モードセレクタ25は、波形メモリ21か
らの読出方法を制御するものである。例えば、波形メモ
リ21の波形上位アドレスで指定される領域をアドレス
増加方向に順次読み出し、最後までいったら最初に戻っ
て上記動作を繰り返すのか、或いは波形上位アドレスで
指定される領域の最後まで読み出したら次はアドレス減
少方向(逆方向)に読み出すのか、といった種々の読み
出し方法をCPU3からの制御信号(図示しない)に応
じて制御するものである。このモードセレクタ25の出
力が波形下位アドレスとして波形メモリ21に供給され
る。
【0047】タッチデータ変換回路26は、CPU3か
ら送られてくる所定形式のタッチデータを当該楽音信号
発生回路で扱い得る形式に変換するものである。ここ
で、タッチデータとは、キーの押鍵の強弱をタッチセン
サ1aで検出して得られるデータである。このタッチデ
ータ変換回路26の出力は、エンベロープジェネレータ
27に供給されるようになっている。
【0048】楽音成分選択レジスタ28は、CPU3か
ら送られてくる弱打成分、強打成分、残響なしの打撃成
分、残響ありの打撃成分等といった楽音成分の種類を選
択するデータを記憶するレジスタである。この楽音成分
選択レジスタ28の出力は、エンベロープ波形メモリ2
9に供給されるようになっている。
【0049】エンベロープ波形メモリ29は、楽音成分
に応じた種々のエンベロープデータを記憶するもので、
楽音成分選択レジスタ28の内容をアドレスとして所定
のエンベロープデータを選択するものである。
【0050】エンベロープジェネレータ27は、楽音成
分選択レジスタ28で選択されたエンベロープデータを
エンベロープ波形メモリ29から順次読み出し、タッチ
データ変換回路26からのタッチデータに応じた大きさ
(振幅)のエンベロープ信号を生成し、乗算器30に送
出するものである。
【0051】乗算器30は、波形メモリ21から読み出
された波形データとエンベロープジェネレータ27から
供給されるエンベロープ信号とを乗算することにより波
形データにエンベロープを付加し、デジタル楽音成分信
号を生成する。この乗算器30の出力が1つの楽音成分
信号として加算器15(図3参照)に供給される。
【0052】なお、図4の波形メモリ21及びエンベロ
ープ波形メモリ29は、各楽音信号発生回路で共通に使
用されるメモリであり、それ以外の部分は各楽音信号発
生回路で個々に備えているハードウエアである。
【0053】また、上述した複数の楽音信号発生回路を
時分割で使用するように構成しても良く、この場合は、
楽音信号発生回路を構成するハードウエア量を減らすこ
とができるという効果がある。
【0054】図7は、上述した弱打成分楽音信号生成部
11、強打成分楽音信号生成部12、打撃成分楽音信号
生成部13と、その制御系の構成を示すものである。図
において、加算器15a,15b,15cは、図3に示
した加算器15に相当するものである。
【0055】アサイン制御部A3aは、CPU3の機能
で実現されるもので、第1〜第32の楽音信号発生回路
111 〜1132を制御するものである。このアサイン制
御部A3aは、RAM5に設けられたアサイナメモリA
5aの内容に従ってチャネル割当処理を行う。
【0056】アサイン制御部B3bも、CPU3の機能
で実現されるもので、第33〜第64の楽音信号発生回
路121 〜1232を制御するものである。このアサイン
制御部B3bは、RAM5に設けられたアサイナメモリ
B5bの内容に従ってチャネル割当処理を行う。
【0057】アサイン制御部C3cも、CPU3の機能
で実現されるもので、第65〜第96の楽音信号発生回
路131 〜1332を制御するものである。このアサイン
制御部C3cは、RAM5に設けられたアサイナメモリ
C5cの内容に従ってチャネル割当処理を行う。
【0058】図8はアサイナメモリAの一例を示すもの
である。アサイナメモリAは、チャネル番号l、キー状
態ST、キー番号NO及び押鍵時刻により構成される。
【0059】チャネル番号lは、1〜32チャネルの何
れかを示すものであり、キー状態STは、「0」であれ
ば離鍵状態、「1」であれば押鍵状態にあることを示
し、キー番号NOはチャネルlに割り当てられているキ
ーボード部1のキーの番号を示し、押鍵時刻はそのキー
が押下された時刻を記憶するものである。
【0060】図9はアサイナメモリBの一例を示すもの
であり、上記アサイナメモリAと同様の構成である。
【0061】図10はアサイナメモリCの一例を示すも
のであり、上記アサイナメモリAと同様の構成である。
【0062】次に、以上の構成において、図11及び図
12に示すフローチャートを参照しながら本装置の動作
を、チャネル割り当て処理を主体に説明する。
【0063】図11は電子楽器のメインフローチャート
を示す。即ち、先ず、図示しない電源スイッチが投入さ
れると、初期化処理が行われる(ステップS1)。この
初期化処理は、CPU3内部のレジスタやRAM5内部
に定義されているレジスタを初期設定したり、ROM4
に記憶されている所定データをRAM5に移動したり、
さらには、音色ポインタを初期化して放音する初期音色
を決定する等の処理を行うものである。
【0064】この初期化処理が終了すると、パネル部2
のパネルスイッチがオンになったか否かが調べられる
(ステップS2)。そして、パネルスイッチがオンにな
ったことが判断されると、そのオンになったスイッチの
内容に応じて音色ポインタを変更し(ステップS3)、
その後、ステップS2に戻って、再度同様の動作を繰り
返す。
【0065】一方、パネルスイッチがオンになっていな
いことが判断されると、キーボード部1のキーの押鍵が
あったか否かが調べられる(ステップS4)。そして、
押鍵があったことが判断されると、アサイン処理を行う
(ステップS5)。
【0066】このアサイン処理は、楽音信号発生回路を
所定チャネルに割り当てるとともに、楽音信号発生回路
に音色、タッチ、音域等に応じたデータを転送して発音
開始を指示する処理であり、これにより、サウンドシス
テム8から楽音が放音されることになる。その後、ステ
ップS2に戻って、再度同様の動作を繰り返す。このア
サイン処理の詳細については後述する。
【0067】上記ステップS4で押鍵がなかったことが
判断されると、キーボード部1のキーの離鍵があったか
否かが調べられる(ステップS6)。そして、離鍵があ
ったことが判断されると、離鍵処理を行う(ステップS
7)。
【0068】この離鍵処理は、楽音信号発生回路に音
色、タッチ、音域に応じたデータを転送して発音終了を
指示する処理である。これにより、サウンドシステム8
からの放音が中止されることになる。その後、ステップ
S2に戻って、再度同様の動作を繰り返す。なお、ステ
ップS6で離鍵もなかったことが判断された場合も、ス
テップS2へ戻って再度同様の動作を繰り返す。
【0069】以上のように、ステップS2乃至S7を繰
り返し実行することにより、パネル部2のパネルスイッ
チの操作、及びキーボード部1のキーの操作に応じて音
色等を変えながら楽音が放音されることになる。
【0070】図12は、図11のステップS5のアサイ
ン処理を示すフローチャートである。
【0071】アサイン処理においては、まず、チャネル
番号lを「1」にし(ステップS10)、次いで、アサ
イナメモリAの該当チャネル番号lのキー状態ST<l
>を調べる(ステップS11)。そして、そのチャネル
番号lに割り当てられているキーのキー状態STが
「1」であれば、つまり押鍵状態であれば、そのチャネ
ルは使用できないものと判断し、チャネル番号lをイン
クリメントし(ステップS13)、lが「33」になっ
たか否かを調べる(ステップS14)。そして、「3
3」になっていないことが判断されると、ステップS1
1に戻って次のチャネルのキー状態ST<l>を調べ
る。
【0072】このようにして、キー状態STが「0」の
チャネル、つまり未使用状態にあるチャネルが見つかる
と、そのチャネルlにデータを送出する(ステップS1
2)。即ち、該当チャネルの楽音信号発生回路に周波数
ナンバ、波形ナンバ、エンベロープ波形ナンバ、モード
データ等が与えられ、これにより楽音信号発生回路が駆
動され、弱打成分の楽音が放音されることになる。
【0073】一方、上記ステップS14で、lが「3
3」であることが判断されると、「32」チャネルの全
てが使用状態にあることを認識し、後押し優先処理を行
う(ステップS15)。即ち、アサイナメモリAの押鍵
時刻を調べ、最も古い時刻のチャネルに発音の割り当て
が行われる。そして、そのチャネルにデータを送出する
(ステップS12)。
【0074】次いで、チャネル番号mを「1」にし(ス
テップS16)、アサイナメモリBの該当チャネル番号
mのキー状態ST<m>を調べる(ステップS17)。
そして、そのチャネル番号mに割り当てられているキー
のキー状態STが「1」であれば、つまり既に使用中で
あれば、そのチャネルは使用できないものと判断し、チ
ャネル番号mをインクリメントし(ステップS19)、
mが「33」になったか否かを調べる(ステップS2
0)。そして、「33」になっていないことが判断され
ると、ステップS17に戻って次のチャネルのキー状態
ST<m>を調べる。
【0075】このようにして、キー状態STが「0」の
チャネル、つまり未使用状態にあるチャネルが見つかる
と、そのチャネルmにデータを送出する(ステップS1
8)。これにより該当チャネルの楽音信号発生回路が駆
動され、強打成分の楽音が放音されることになる。
【0076】一方、上記ステップS20で、mが「3
3」であることが判断されると、「32」チャネルの全
てが使用状態にあることを意味するので、後押し優先処
理を行う(ステップS21)。即ち、アサイナメモリB
の押鍵時刻を調べ、最も古い時刻のチャネルに発音の割
り当てが行われる。そして、そのチャネルにデータを送
出する(ステップS18)。
【0077】次いで、チャネル番号nを「1」にし(ス
テップS22)、アサイナメモリCの該当チャネル番号
nのキー状態ST<n>を調べる(ステップS23)。
そして、そのチャネル番号nに割り当てられているキー
のキー状態STが「1」であれば、つまり既に使用中で
あれば、そのチャネルは使用できないものと判断し、チ
ャネル番号nをインクリメントし(ステップS25)、
nが「33」になったか否かを調べる(ステップS2
6)。そして、「33」になっていないことが判断され
ると、ステップS23に戻って次のチャネルのキー状態
ST<n>を調べる。
【0078】このようにして、キー状態STが「0」の
チャネル、つまり未使用状態にあるチャネルが見つかる
と、そのチャネルnにデータを送出する(ステップS2
4)。この際、キーボード部1で指定された音高が所定
のキーナンバ以下であれば、波形メモリ21のアドレス
として残響無しの打撃成分アドレス(図5及び図6にお
ける「20000H 」が、所定のキーナンバ以上であれ
ば、波形メモリ21のアドレスとして残響あり打撃成分
アドレス(図5及び図6における「21000H 」が楽
音信号発生回路に与えられる。これにより該当チャネル
の楽音信号発生回路が駆動され、残響が付加されない、
又は残響が付加された打撃成分の楽音が放音される。そ
の後、図11のメインルーチンに戻ることになる。
【0079】一方、上記ステップS26で、nが「3
3」であることが判断されると、「32」チャネルの全
てが使用状態にあることを意味するので、後押し優先処
理を行う(ステップS27)。即ち、アサイナメモリC
の押鍵時刻欄を調べ、古い時刻のチャネルに発音の割り
当てが行われる。そして、そのチャネルにデータを送出
する(ステップS24)。
【0080】以上のように、波形メモリ21に予め残響
を有する打撃成分波形データと残響を有しない打撃成分
波形データとを用意しておき、キーボードで残響を付す
べき音域が指定された際に、上記残響を有する打撃成分
波形データを読み出して発音するようにしたので、残響
付加装置を設けなくても残響が付加された楽音を発生す
ることができるので、簡単且つ安価な構成であるにもか
かわらず、より自然楽器に近い楽音の発生が可能となっ
ている。
【0081】なお、上記実施例では、楽音成分として弱
打成分、強打成分及び打撃成分を用いて楽音信号を生成
するように構成したが、楽音成分は、上記以外の成分で
あっても良い。
【0082】また、上記実施例では、打撃成分の波形デ
ータに残響有りと残響無しの2種類を設けるように構成
したが、その他の楽音成分で残響有りと残響無しの波形
データを用意するように構成しても良い。
【0083】また、上記実施例では、各楽音信号を発生
する楽音信号発生回路を、各楽音成分に対してポリフォ
ニック数(実施例では「32」)設ける構成としたが、
ポリフォニック数は「32」に限定されるものではな
く、任意の数であって良い。
【0084】さらに、用意する楽音信号発生回路は、発
生する楽音成分の発音時間に応じて、その数を変えるよ
うに構成しても良い。
【0085】例えば発音時間が比較的長い弱打成分の楽
音成分信号を発生する楽音信号発生回路はポリフォニッ
ク数「32」だけ備え、発音時間が比較的短い強打成分
の楽音信号を発生するための楽音信号発生回路をポリフ
ォニック数「14」だけ備え、発音時間がさらに短い打
撃成分の楽音信号を発生するための楽音信号発生回路を
ポリフォニック数「2」だけ備えるように構成してもよ
い。なお、上記各楽音成分に対するポリフォニック数
は、上述した数に限定されるものではない。
【0086】さらに、上記実施例では、発音チャネルが
全て使用中である場合のチャネル割当を後押し優先で行
う場合について説明したが、チャネルの割り当て方法は
これに限定されるものでなく、例えば低音を発音してい
るチャネルを残して高音を発音しているチャネルから順
次割当を解除していくという方法、その他種々の方法を
採用することができることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば残
響付加装置を用いることなく、簡単且つ安価な構成で自
然楽器に近い残響を発生させることのできる楽音発生装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の楽音発生装置の概要を説明するための
図である。
【図2】楽音成分の音高と周波数との関係を示す図であ
る。
【図3】本発明の楽音発生装置を適用した電子楽器の構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の楽音信号発生回路の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図5】本発明の実施例の楽音成分の波形データを格納
した状態をイメージで示す図である。
【図6】本発明の実施例の楽音成分の波形データを波形
メモリに格納した状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例の楽音信号発生回路とその制御
系を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例のアサイナメモリの構成を示す
説明図である。
【図9】本発明の実施例のアサイナメモリの構成を示す
説明図である。
【図10】本発明の実施例のアサイナメモリの構成を示
す説明図である。
【図11】本発明の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 キーボード部(指示手段) 6 楽音発生部(楽音信号発生手段) 11 弱打成分楽音信号生成部(楽音成分信号発生手
段) 12 強打成分楽音信号生成部(楽音成分信号発生手
段) 13 打撃成分楽音信号生成部(楽音成分信号発生手
段) 21 波形メモリ(記憶手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め記憶された複数の楽音成分の波形デ
    ータを各別に読み出して楽音成分信号を再生し、これら
    を合成して楽音信号を発生する楽音発生装置において、 前記複数の楽音成分の中の少なくとも1つの特定楽音成
    分について、残響を有しない波形データと残響を有する
    波形データとが記憶された記憶手段と、 発音すべき音高を指示する指示手段と、 該指示手段により所定音域の音高が指示された際に前記
    記憶手段から特定楽音成分の残響を有しない波形データ
    を読み出し、他の音域の音高が指示された際に前記記憶
    手段から特定楽音成分の残響を有する波形データを読み
    出して該特定楽音成分の楽音成分信号を発生する楽音成
    分信号発生手段と、 該楽音成分信号発生手段で発生された特定楽音成分の楽
    音成分信号と、該特定楽音成分以外の楽音成分の波形デ
    ータに応じて生成された楽音成分信号を合成して楽音信
    号を発生する楽音信号発生手段とを具備したことを特徴
    とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段に記憶される特定楽音成分
    の波形データは、打撃成分の波形データであることを特
    徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224388A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Seiko Epson Corp 印刷装置
US7823859B2 (en) 2005-03-01 2010-11-02 Fujikura Rubber Ltd. Normally-closed valve having a microflow rate adjusting device
JP2011105006A (ja) * 2011-01-31 2011-06-02 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2017146391A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 日本電信電話株式会社 環境音合成装置、その方法及びプログラム

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