JPH0660185B2 - リン酸エステルの製造法 - Google Patents
リン酸エステルの製造法Info
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- JPH0660185B2 JPH0660185B2 JP60191135A JP19113585A JPH0660185B2 JP H0660185 B2 JPH0660185 B2 JP H0660185B2 JP 60191135 A JP60191135 A JP 60191135A JP 19113585 A JP19113585 A JP 19113585A JP H0660185 B2 JPH0660185 B2 JP H0660185B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なリン酸エステルの製造法、更に詳細に
は、リン酸エステルのモノアルカリ金属塩とエポキシ化
合物とを選択性良く反応させることにより有利にリン酸
ジエステルを製造する方法に関する。
は、リン酸エステルのモノアルカリ金属塩とエポキシ化
合物とを選択性良く反応させることにより有利にリン酸
ジエステルを製造する方法に関する。
リン脂質は生体内において細胞膜の構成成分として細胞
の区画形成、物質輸送等の機能に深く関与しているとと
もに、種々の生物活性においても重要な役目を演じてい
ることが明らかになつてきている。
の区画形成、物質輸送等の機能に深く関与しているとと
もに、種々の生物活性においても重要な役目を演じてい
ることが明らかになつてきている。
グリセリル基を有したリン酸エステルの一つであるホス
フアチジルグリセロールもリン脂質の一種であり、(IV)
式のような構造を有している。
フアチジルグリセロールもリン脂質の一種であり、(IV)
式のような構造を有している。
一方、有機ヒドロキシ化合物のリン酸エステルは、洗浄
剤、繊維処理剤、乳化剤、防錆剤、液状イオン交換体、
または医薬品等として幅広い分野で利用されている。例
えば、長鎖アルキルアルコールのリン酸モノエステル塩
は、起泡力、洗浄力が良好で毒性が低く皮膚刺激が少な
いので、従来のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、α−オレフインスルホン酸塩に代わる洗浄剤として
優れた性質を有している。
剤、繊維処理剤、乳化剤、防錆剤、液状イオン交換体、
または医薬品等として幅広い分野で利用されている。例
えば、長鎖アルキルアルコールのリン酸モノエステル塩
は、起泡力、洗浄力が良好で毒性が低く皮膚刺激が少な
いので、従来のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、α−オレフインスルホン酸塩に代わる洗浄剤として
優れた性質を有している。
ところが、昨今、生活水準の高度化に伴い、安全意識が
高揚し、人体に対して更に高度な安全性を有する化粧
品、香粧品原料の開発が望まれるようになり、前記(IV)
式で表わされる化合物の如き生体由来のリン脂質に類似
した構造を有する化合物を製造する研究が行なわれてい
る。
高揚し、人体に対して更に高度な安全性を有する化粧
品、香粧品原料の開発が望まれるようになり、前記(IV)
式で表わされる化合物の如き生体由来のリン脂質に類似
した構造を有する化合物を製造する研究が行なわれてい
る。
しかしながら、リン脂質に類似した構造を有する化合物
の製造には多段階な煩瑣な反応を要するとともに、合成
が困難な原料を必要としたり、あるいは反応後の目的生
成物の分離が困難な場合が少なくなく、これらの化合物
を工業的に得ることは困難であつた。
の製造には多段階な煩瑣な反応を要するとともに、合成
が困難な原料を必要としたり、あるいは反応後の目的生
成物の分離が困難な場合が少なくなく、これらの化合物
を工業的に得ることは困難であつた。
斯かる実状において、本発明者らは鋭意研究を行なつた
結果、安価かつ容易に入手可能な原料を使用し、しかも
簡単な操作で次式(III) (式中、mは0または1であり、mが0のとき、R1は
炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基また
はアルケニル基、あるいは炭素数1〜15の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基を示し、
R2は炭素数2〜3のアルキレン基を示し、nは0〜3
0の数を示す。またmが1のとき、nは0でlは0また
は1であり、mが1でlが0のとき、R1は炭素数1〜
22の直鎖アルキル基を示し、mが1でlが1のとき、
R1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基を示す。Mは水素原子、またはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルアミン、アル
カノールアミンもしくはアンモニウムの塩であることを
示す)で表わされるリン酸エステルを製造する方法を見
出し、本発明を完成した。
結果、安価かつ容易に入手可能な原料を使用し、しかも
簡単な操作で次式(III) (式中、mは0または1であり、mが0のとき、R1は
炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基また
はアルケニル基、あるいは炭素数1〜15の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基を示し、
R2は炭素数2〜3のアルキレン基を示し、nは0〜3
0の数を示す。またmが1のとき、nは0でlは0また
は1であり、mが1でlが0のとき、R1は炭素数1〜
22の直鎖アルキル基を示し、mが1でlが1のとき、
R1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基を示す。Mは水素原子、またはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルアミン、アル
カノールアミンもしくはアンモニウムの塩であることを
示す)で表わされるリン酸エステルを製造する方法を見
出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の一般式(I) (式中、M′はアルカリ金属を示し、R1、R2、l、m
およびnは前記した意味を有する。)で表わされるリン
酸エステルのモノアルカリ金属塩と、次式(II) で表わされるグリシドールを反応させ、更に必要により
遊離酸とするかまたは他の塩に変換することによりリン
酸エステル(III)を製造する方法である。
およびnは前記した意味を有する。)で表わされるリン
酸エステルのモノアルカリ金属塩と、次式(II) で表わされるグリシドールを反応させ、更に必要により
遊離酸とするかまたは他の塩に変換することによりリン
酸エステル(III)を製造する方法である。
本発明に用いられる式(I)で表わされるリン酸モノエス
テル塩としては、モノエチルリン酸塩、モノブチルリン
酸塩、モノオクチルリン酸塩、モノドデシルリン酸塩、
モノヘキサデシルリン酸塩、モノオクタデシルリン酸
塩、モノテトラコシルリン酸塩、モノ2−エチルヘキシ
ルリン酸塩、モノ2−ヘキシルデシルリン酸塩、モノ2
−オクチルドデシルリン酸塩、モノ2−テトラデシルオ
クタデシルリン酸塩、モノ モノメチル分岐イソステア
リルリン酸塩、モノオクテニルリン酸塩、モノデセニル
リン酸塩、モノドデセニルリン酸塩、モノヘキサデセニ
ルリン酸塩、モノオクタデセニルリン酸塩、モノテトラ
コセニルリン酸塩、モノトリアコンテニルリン酸塩など
のモノ直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアルケニル
リン酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜36の直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、mは
0、nは0〕;モノオクチルフエニルリン酸塩、モノノ
ニルフエニルリン酸塩などのモノアルキルフエニルリン
酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜15の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基、mは
0、nは0〕;モノポリオキシエチレン(3モル)ドデ
シルエーテルリン酸塩、モノポリオキシプロピレン(3
モル)デシルエーテルリン酸塩、モノポリオキシエチレ
ン(8モル)ポリオキシプロピレン(3モル)ドデシル
エーテルリン酸塩、モノポリオキシエチレン(4モル)
オクタデセニルエーテルリン酸塩などのモノポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルリン酸塩またはモノポリオ
キシアルキレンアルケニルエーテルリン酸塩〔式(I)に
おいてR1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基またはアルケニル基、mは0、nは0より大き
く30以下の数〕;モノポリオキシエチレン(5モル)
ノニルフエニルエーテルリン酸塩、モノポリオキシプロ
ピレン(2モル)オクチルフエニルエーテルリン酸塩な
どのモノポリオキシアルキレンアルキルフエニルエーテ
ルリン酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜15の直鎖
もしくは分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基、
mは0、nは0より大きく30以下の数〕;モノ2−ヒ
ドロキシドデシルリン酸塩、モノ2−ヒドロキシヘキサ
デシルリン酸塩などのモノ2−ヒドロキシアルキルリン
酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜22の直鎖アルキ
ル基、mは1、nは0〕;モノ2−ヒドロキシ3−ドデ
シルオキシプロピルリン酸塩、モノ2−ヒドロキシ−3
−モノメチル分岐イソステアリルオキシプロピルリン酸
塩、モノ2−ヒドロキシ−3−オクタデセニルオキシプ
ロピルリン酸塩などのモノ2−ヒドロキシ−3−アルキ
ルオキシプロピルリン酸塩またはモノ2−ヒドロキシ−
3−アルケニルオキシプロピルリン酸塩〔式(I)におい
てR1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基、lは1、mは1、mは0〕
等があげられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウ
ム、カリウム塩が好ましい。
テル塩としては、モノエチルリン酸塩、モノブチルリン
酸塩、モノオクチルリン酸塩、モノドデシルリン酸塩、
モノヘキサデシルリン酸塩、モノオクタデシルリン酸
塩、モノテトラコシルリン酸塩、モノ2−エチルヘキシ
ルリン酸塩、モノ2−ヘキシルデシルリン酸塩、モノ2
−オクチルドデシルリン酸塩、モノ2−テトラデシルオ
クタデシルリン酸塩、モノ モノメチル分岐イソステア
リルリン酸塩、モノオクテニルリン酸塩、モノデセニル
リン酸塩、モノドデセニルリン酸塩、モノヘキサデセニ
ルリン酸塩、モノオクタデセニルリン酸塩、モノテトラ
コセニルリン酸塩、モノトリアコンテニルリン酸塩など
のモノ直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアルケニル
リン酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜36の直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、mは
0、nは0〕;モノオクチルフエニルリン酸塩、モノノ
ニルフエニルリン酸塩などのモノアルキルフエニルリン
酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜15の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基、mは
0、nは0〕;モノポリオキシエチレン(3モル)ドデ
シルエーテルリン酸塩、モノポリオキシプロピレン(3
モル)デシルエーテルリン酸塩、モノポリオキシエチレ
ン(8モル)ポリオキシプロピレン(3モル)ドデシル
エーテルリン酸塩、モノポリオキシエチレン(4モル)
オクタデセニルエーテルリン酸塩などのモノポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルリン酸塩またはモノポリオ
キシアルキレンアルケニルエーテルリン酸塩〔式(I)に
おいてR1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基またはアルケニル基、mは0、nは0より大き
く30以下の数〕;モノポリオキシエチレン(5モル)
ノニルフエニルエーテルリン酸塩、モノポリオキシプロ
ピレン(2モル)オクチルフエニルエーテルリン酸塩な
どのモノポリオキシアルキレンアルキルフエニルエーテ
ルリン酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜15の直鎖
もしくは分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基、
mは0、nは0より大きく30以下の数〕;モノ2−ヒ
ドロキシドデシルリン酸塩、モノ2−ヒドロキシヘキサ
デシルリン酸塩などのモノ2−ヒドロキシアルキルリン
酸塩〔式(I)においてR1は炭素数1〜22の直鎖アルキ
ル基、mは1、nは0〕;モノ2−ヒドロキシ3−ドデ
シルオキシプロピルリン酸塩、モノ2−ヒドロキシ−3
−モノメチル分岐イソステアリルオキシプロピルリン酸
塩、モノ2−ヒドロキシ−3−オクタデセニルオキシプ
ロピルリン酸塩などのモノ2−ヒドロキシ−3−アルキ
ルオキシプロピルリン酸塩またはモノ2−ヒドロキシ−
3−アルケニルオキシプロピルリン酸塩〔式(I)におい
てR1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基もしくはアルケニル基、lは1、mは1、mは0〕
等があげられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウ
ム、カリウム塩が好ましい。
本発明において用いられる一般式(I)で表わされるリン
酸モノエステルのモノアルカリ金属塩は、例えばmが0
の場合、対応する有機ヒドロキシ化合物に五酸化リン、
オキシ塩化リン、ポリリン酸等のリン酸化剤を反応させ
リン酸モノエステルを得るか、あるいはlが0、mが1
の場合には、対応する炭化水素基を有するα−オレフイ
ンエポキサイドにリン酸、ポリリン酸等のリン酸化剤を
反応させて例えば2−ヒドロキシアルキル基を有したリ
ン酸モノエステルを得るか、あるいは、またlが1、m
が1の場合には、対応する炭化水素基を有するアルキル
グリシジルエーテル、あるいはアルケニル グリシジ
ルエーテルにリン酸、ポリリン酸等のリン酸化剤を反応
させてリン酸モノエステルを得、その後中和することに
より得ることができ、そのいずれの方法で得られたもの
でもよいが、本発明に使用されるリン酸モノエステル塩
(I)は高純度であるのが好ましい。すなわち、五酸化リ
ンやオキシ塩化リンをリン酸化剤として用いた時に副生
するリン酸ジエステル塩が含まれると、リン酸モノエス
テルとしての界面活性能が低下、もしくはなくなり、さ
らに次のエポキシ化合物との反応において目的化合物の
純度を低下させるとともに、高純度の目的化合物を得る
ための精製が困難になる。また、ポリリン酸をリン酸化
剤として用いた時に副生するオルトリン酸塩もエポキシ
化合物との反応において目的の反応の収率を低下させ、
さらに目的化合物の純度を低下させるとともに、高純度
の目的化合物を得るための精製が困難になる。従つて、
リン酸モノエステル塩(I)の純度としては、90重量%
以上の純度のものを使うことが好ましい。このような高
純度のリン酸モノエステルを工業的に製造する方法とし
ては、本発明者の一部により開発された方法(特願昭5
9−138829号、あるいは、特開昭58−5229
5号)等が挙げられ、また、モノポリオキシエチレンあ
るいはポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸と
オルトリン酸との混合物からオルトリン酸を除去する方
法は、本発明者の一部により開発されている(特願昭5
9−251409号)。
酸モノエステルのモノアルカリ金属塩は、例えばmが0
の場合、対応する有機ヒドロキシ化合物に五酸化リン、
オキシ塩化リン、ポリリン酸等のリン酸化剤を反応させ
リン酸モノエステルを得るか、あるいはlが0、mが1
の場合には、対応する炭化水素基を有するα−オレフイ
ンエポキサイドにリン酸、ポリリン酸等のリン酸化剤を
反応させて例えば2−ヒドロキシアルキル基を有したリ
ン酸モノエステルを得るか、あるいは、またlが1、m
が1の場合には、対応する炭化水素基を有するアルキル
グリシジルエーテル、あるいはアルケニル グリシジ
ルエーテルにリン酸、ポリリン酸等のリン酸化剤を反応
させてリン酸モノエステルを得、その後中和することに
より得ることができ、そのいずれの方法で得られたもの
でもよいが、本発明に使用されるリン酸モノエステル塩
(I)は高純度であるのが好ましい。すなわち、五酸化リ
ンやオキシ塩化リンをリン酸化剤として用いた時に副生
するリン酸ジエステル塩が含まれると、リン酸モノエス
テルとしての界面活性能が低下、もしくはなくなり、さ
らに次のエポキシ化合物との反応において目的化合物の
純度を低下させるとともに、高純度の目的化合物を得る
ための精製が困難になる。また、ポリリン酸をリン酸化
剤として用いた時に副生するオルトリン酸塩もエポキシ
化合物との反応において目的の反応の収率を低下させ、
さらに目的化合物の純度を低下させるとともに、高純度
の目的化合物を得るための精製が困難になる。従つて、
リン酸モノエステル塩(I)の純度としては、90重量%
以上の純度のものを使うことが好ましい。このような高
純度のリン酸モノエステルを工業的に製造する方法とし
ては、本発明者の一部により開発された方法(特願昭5
9−138829号、あるいは、特開昭58−5229
5号)等が挙げられ、また、モノポリオキシエチレンあ
るいはポリオキシプロピレンアルキルエーテルリン酸と
オルトリン酸との混合物からオルトリン酸を除去する方
法は、本発明者の一部により開発されている(特願昭5
9−251409号)。
本発明の製造法において、式(II)で示されるグリシドー
ルは、リン酸モノエステルのモノアルカリ金属塩(I)1
モルに対して1〜10モル、特に3〜5モル反応させる
のが好ましい。
ルは、リン酸モノエステルのモノアルカリ金属塩(I)1
モルに対して1〜10モル、特に3〜5モル反応させる
のが好ましい。
リン酸モノエステルをモノアルカリ金属塩にすることな
く反応を行うと、目的化合物ばかりでなく、更にもう1
モルのグリシドールが反応したリン酸トリエステルが副
生し目的化合物の収率を低下させ好ましくない。従つ
て、本反応を実施するに際しては、リン酸モノエステル
はモノアルカリ金属塩(I)の形で使用することが必要で
ある。
く反応を行うと、目的化合物ばかりでなく、更にもう1
モルのグリシドールが反応したリン酸トリエステルが副
生し目的化合物の収率を低下させ好ましくない。従つ
て、本反応を実施するに際しては、リン酸モノエステル
はモノアルカリ金属塩(I)の形で使用することが必要で
ある。
反応に用いる溶媒としては、不活性な極性溶媒が好まし
く、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール等
を挙げることができ、就中、水が好ましい。この水を溶
媒として用いることができるということは、工業的に製
造する場合には安全性の点からも極めて好ましいことで
ある。
く、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール等
を挙げることができ、就中、水が好ましい。この水を溶
媒として用いることができるということは、工業的に製
造する場合には安全性の点からも極めて好ましいことで
ある。
反応温度としては30〜100℃、特に50〜90℃で
反応を行うのが好ましい。
反応を行うのが好ましい。
得られた反応液中には、目的とするリン酸エステル(II
I)のうち、アルカリ金属塩である化合物の他に未反応の
グリシドールあるいはその加水分解物が含まれている。
かくして得られる反応生成物は、その使用目的によつて
はそのまま用いることも可能であるが、更に精製するこ
とにより高純度品とすることができる。例えば、ドデシ
ル グリセリルリン酸ナトリウム〔式(III)においてR1
=C12H25、m=0、n=0、M=Na〕の場合には、
ドデシルリン酸ナトリウムの水溶液にグリシドールを加
え反応させた後、反応液をアセトン−水において晶折精
製することにより純度の良い目的物を得ることができ
る。さらにこのものは、その水溶液を酸性にして有機物
をエチルエーテル等の有機溶剤に抽出した後、有機溶剤
を留去すると、ドデシル グリセリルリン酸とすること
ができ、更に、アンモニア、アルキルアミン、アルカノ
ールアミン等の塩基により中和すれば他の塩に変換する
ことができる。
I)のうち、アルカリ金属塩である化合物の他に未反応の
グリシドールあるいはその加水分解物が含まれている。
かくして得られる反応生成物は、その使用目的によつて
はそのまま用いることも可能であるが、更に精製するこ
とにより高純度品とすることができる。例えば、ドデシ
ル グリセリルリン酸ナトリウム〔式(III)においてR1
=C12H25、m=0、n=0、M=Na〕の場合には、
ドデシルリン酸ナトリウムの水溶液にグリシドールを加
え反応させた後、反応液をアセトン−水において晶折精
製することにより純度の良い目的物を得ることができ
る。さらにこのものは、その水溶液を酸性にして有機物
をエチルエーテル等の有機溶剤に抽出した後、有機溶剤
を留去すると、ドデシル グリセリルリン酸とすること
ができ、更に、アンモニア、アルキルアミン、アルカノ
ールアミン等の塩基により中和すれば他の塩に変換する
ことができる。
尚、本発明において、その反応条件によつては、本発明
の式(III)で表わされるリン酸エステル塩の他、下記の
一般式(V)で表わされるリン酸エステル塩が少量生成さ
れることがある。
の式(III)で表わされるリン酸エステル塩の他、下記の
一般式(V)で表わされるリン酸エステル塩が少量生成さ
れることがある。
(式中、R1、R2、l、m、n、Mは前記した意味を有
する。) 〔発明の効果〕 本発明によれば、人体に対して安全性が高く、化粧品、
香粧品の分野において幅広く利用しうるリン酸エステル
を工業的に極めて有利に製造することができる。
する。) 〔発明の効果〕 本発明によれば、人体に対して安全性が高く、化粧品、
香粧品の分野において幅広く利用しうるリン酸エステル
を工業的に極めて有利に製造することができる。
そして、本発明方法により製造されるリン酸エステル(I
II)は、対応するリン酸モノエステル塩と比べて、同等
の界面活性能を有するとともに、クラフト点が一層低い
ために化粧品や香粧品の原料として極めて利用用途が広
く、例えば液状の洗浄剤基剤として有利に使用すること
ができ、更に例えば2−ヒドロキシオクタデシルリン酸
〔式(III)においてm=1、R1=C16H32、n=0、M
=H〕の2位のヒドロキシル基をアシル化してホスフア
チジルグリセロール(IV)の類似体の合成中間体として利
用できる等、その用途は化粧品、香粧品に限らず幅広く
利用しうるものである。
II)は、対応するリン酸モノエステル塩と比べて、同等
の界面活性能を有するとともに、クラフト点が一層低い
ために化粧品や香粧品の原料として極めて利用用途が広
く、例えば液状の洗浄剤基剤として有利に使用すること
ができ、更に例えば2−ヒドロキシオクタデシルリン酸
〔式(III)においてm=1、R1=C16H32、n=0、M
=H〕の2位のヒドロキシル基をアシル化してホスフア
チジルグリセロール(IV)の類似体の合成中間体として利
用できる等、その用途は化粧品、香粧品に限らず幅広く
利用しうるものである。
〔実施例〕 次に実施例、試験例及び比較例を挙げて説明する。
実施例1 反応器に純度97%のモノドデシルリン酸20.0g〔0.07
3モル、ただしこの試料のAV1(本リン酸モノエステ
ルの試料1gを第一当量点まで中和するのに必要なKO
Hのmg数、以下も同様)=210.3、AV2(本リン酸モ
ノエステルの試料1gを第二当量点まで中和するのに必
要なKOHのmg数、以下も同様)=420.8であつた〕を
投入し、1規定水酸化ナトリウム水溶液75.0mを加え
て攪拌し、70℃に昇温して均一にした。この時反応系
の酸価(試料1gを中和するのに必要なKOHのmg数、
以下も同様)は42.9であつた。次に反応系を70〜80
℃に保ちながら、グリシドール24.0g〔このもののオキ
シラン価(試料1g中のオキシラン環を塩酸でクロルヒ
ドリン化した時、消費される塩酸の量を水酸化カリウム
のmg数で表わしたもの)は683.7であつた。〕を徐々に
加え、この温度で6時間攪拌した。この時、反応系の酸
価はほぼ0になり、反応が完結したことがわかる。次
に、反応液をアセトン1000gに注ぎ込み、5℃で冷
蔵放置し結晶化させた。1日後、析出してきた結晶を
別し、アセトンで洗浄して、ドデシル グリセリルリン
酸ナトリウムの白色結晶18.3g(収率69.2%)を得た。
3モル、ただしこの試料のAV1(本リン酸モノエステ
ルの試料1gを第一当量点まで中和するのに必要なKO
Hのmg数、以下も同様)=210.3、AV2(本リン酸モ
ノエステルの試料1gを第二当量点まで中和するのに必
要なKOHのmg数、以下も同様)=420.8であつた〕を
投入し、1規定水酸化ナトリウム水溶液75.0mを加え
て攪拌し、70℃に昇温して均一にした。この時反応系
の酸価(試料1gを中和するのに必要なKOHのmg数、
以下も同様)は42.9であつた。次に反応系を70〜80
℃に保ちながら、グリシドール24.0g〔このもののオキ
シラン価(試料1g中のオキシラン環を塩酸でクロルヒ
ドリン化した時、消費される塩酸の量を水酸化カリウム
のmg数で表わしたもの)は683.7であつた。〕を徐々に
加え、この温度で6時間攪拌した。この時、反応系の酸
価はほぼ0になり、反応が完結したことがわかる。次
に、反応液をアセトン1000gに注ぎ込み、5℃で冷
蔵放置し結晶化させた。1日後、析出してきた結晶を
別し、アセトンで洗浄して、ドデシル グリセリルリン
酸ナトリウムの白色結晶18.3g(収率69.2%)を得た。
δ(ppm)a;14.6、b;23.4、c;26.5、d;29.3、
e;30.3、f;30.4、g;31.5、h;32.7、i;63.1、
j;66.8〜67.1、k;71.7 IR(KBr) 第1図 元素分析 試験例 実施例1で得たドデシル グリセリルリン酸ナトリウム
の泡立ち量、及びクラフト点を測定したところ次の表−
1のようになり、比較品としての対応するドデシルリン
酸ナトリウムと比べて、泡だちはほぼ同等で、そのクラ
フト点が大きく低いことがわかる。
e;30.3、f;30.4、g;31.5、h;32.7、i;63.1、
j;66.8〜67.1、k;71.7 IR(KBr) 第1図 元素分析 試験例 実施例1で得たドデシル グリセリルリン酸ナトリウム
の泡立ち量、及びクラフト点を測定したところ次の表−
1のようになり、比較品としての対応するドデシルリン
酸ナトリウムと比べて、泡だちはほぼ同等で、そのクラ
フト点が大きく低いことがわかる。
泡だち量の測定は次のごとく行つた。即ち、活性剤濃度
が5%の水溶液を調製し、この溶液100gを目盛り付
きシリンダーに注入する。次いで、攪拌羽根を溶液中に
設置し30秒攪拌する。10秒放置後に生じた泡の体積
を測定した。尚、攪拌羽根の回転数は1000rpmであり、
5秒毎に反転させた。また、温度は40℃で測定した。
が5%の水溶液を調製し、この溶液100gを目盛り付
きシリンダーに注入する。次いで、攪拌羽根を溶液中に
設置し30秒攪拌する。10秒放置後に生じた泡の体積
を測定した。尚、攪拌羽根の回転数は1000rpmであり、
5秒毎に反転させた。また、温度は40℃で測定した。
実施例2 反応器に純度96%のモノヘキサデシルリン酸10.0g
(0.030モル、ただしこの試料のAV1=173.6、AV2
=344.0であつた)を投入し、1規定水酸化ナトリウム
水溶液30.9mを加えて攪拌し、70℃に昇温して均一
にした。この時反応系の酸価は40.3であつた。次に反応
系を70〜80℃に保ちながら、グリシドール9.8g
(このもののオキシラン価は683.7)を徐々に加え、こ
の温度で6時間攪拌した。この時、反応系の酸価はほぼ
0になり、反応が完結したことがわかる。次に、反応液
をアセトン300gに注ぎ込み、5℃で冷蔵放置し結晶
化させた。1日後、析出してきた結晶を別し、アセト
ンで洗浄して、ヘキサデシル グリセリルリン酸ナトリ
ウムの白色結晶8.2g(収率65.3%)を得た。
(0.030モル、ただしこの試料のAV1=173.6、AV2
=344.0であつた)を投入し、1規定水酸化ナトリウム
水溶液30.9mを加えて攪拌し、70℃に昇温して均一
にした。この時反応系の酸価は40.3であつた。次に反応
系を70〜80℃に保ちながら、グリシドール9.8g
(このもののオキシラン価は683.7)を徐々に加え、こ
の温度で6時間攪拌した。この時、反応系の酸価はほぼ
0になり、反応が完結したことがわかる。次に、反応液
をアセトン300gに注ぎ込み、5℃で冷蔵放置し結晶
化させた。1日後、析出してきた結晶を別し、アセト
ンで洗浄して、ヘキサデシル グリセリルリン酸ナトリ
ウムの白色結晶8.2g(収率65.3%)を得た。
元素分析 実施例3 純度92%のモノ2−ヘキシルデシルリン酸20g(0.
057モル、ただしこの試料のAV1=167.2、AV2=32
9.8)を1規定水酸化ナトリウム水溶液59.6m中に分
散し(この時の反応系の酸価は39.5であつた)、70℃
でグリシドール14.0g(このもののオキシラン価は683.
7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌した。この時
の反応系の酸価は0.7でリン酸モノエステルの反応率は
約98%であることがわかる。反応液をHPLC(高速
液体クロマトグラフイー、以下も同様)で分析したとこ
ろ、新たな生成物のピークが見られた。これから生成物
をHPLCで分取し、溶媒を減圧留去すると2−ヘキシ
ルデシル グリセリルリン酸ナトリウムが19.6g(収率
82.1%)得られた。
057モル、ただしこの試料のAV1=167.2、AV2=32
9.8)を1規定水酸化ナトリウム水溶液59.6m中に分
散し(この時の反応系の酸価は39.5であつた)、70℃
でグリシドール14.0g(このもののオキシラン価は683.
7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌した。この時
の反応系の酸価は0.7でリン酸モノエステルの反応率は
約98%であることがわかる。反応液をHPLC(高速
液体クロマトグラフイー、以下も同様)で分析したとこ
ろ、新たな生成物のピークが見られた。これから生成物
をHPLCで分取し、溶媒を減圧留去すると2−ヘキシ
ルデシル グリセリルリン酸ナトリウムが19.6g(収率
82.1%)得られた。
元素分析 実施例4 反応器に、純度99%のモノブチルリン酸20g(0.13
モル、ただしこの試料のAV1=360.6、AV2=721.
3)を投入し、1規定水酸化ナトリウム水溶液129m
を加えて攪拌し、70℃で溶解した(この時の反応系
の酸価は46.7であつた)。次に反応系を70℃に保ちな
がらグリシドール42.7g(このもののオキシラン価は68
3.7)を徐々に滴下し、この温度で6時間攪拌した。こ
の時の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエステルの反
応率はほぼ100%であることがわかる。HPLCで生
成物を分取し、溶媒を減圧留去するとブチルグリセリル
リン酸ナトリウムが26.5g(収率81.5%)得られた。
モル、ただしこの試料のAV1=360.6、AV2=721.
3)を投入し、1規定水酸化ナトリウム水溶液129m
を加えて攪拌し、70℃で溶解した(この時の反応系
の酸価は46.7であつた)。次に反応系を70℃に保ちな
がらグリシドール42.7g(このもののオキシラン価は68
3.7)を徐々に滴下し、この温度で6時間攪拌した。こ
の時の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエステルの反
応率はほぼ100%であることがわかる。HPLCで生
成物を分取し、溶媒を減圧留去するとブチルグリセリル
リン酸ナトリウムが26.5g(収率81.5%)得られた。
元素分析 実施例5 純度95%のモノ2−ヒドロキシドデシルリン酸20g
(0.067モル、ただしこの試料のAV1=200.2、AV2
=400.5)を1規定水酸化ナトリウム水溶液71.4m中
に加え溶解し(この時の反応系の酸価は42.4であつ
た)。70℃でグリシドール22.0g(このもののオキシ
ラン価は683.7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌
した。この時の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエス
テルの反応率はほぼ100%であることがわかる。反応
液をHPLCで分析したところ、新たな生成物のピーク
が見られた。これから生成物をHPLCで分取し、溶媒
を減圧留去すると2−ヒドロキシドデシル グリセリル
リン酸ナトリウムが20.8g(収率81.7%)得られた。
(0.067モル、ただしこの試料のAV1=200.2、AV2
=400.5)を1規定水酸化ナトリウム水溶液71.4m中
に加え溶解し(この時の反応系の酸価は42.4であつ
た)。70℃でグリシドール22.0g(このもののオキシ
ラン価は683.7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌
した。この時の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエス
テルの反応率はほぼ100%であることがわかる。反応
液をHPLCで分析したところ、新たな生成物のピーク
が見られた。これから生成物をHPLCで分取し、溶媒
を減圧留去すると2−ヒドロキシドデシル グリセリル
リン酸ナトリウムが20.8g(収率81.7%)得られた。
元素分析 実施例6 反応器に、純度98%のモノトリオキシエチレンドデシ
ルエーテルリン酸20g(0.049モル、ただしこの試料
のAV1=142.8、AV2=288.2)を投入し、1規定水
酸化カリウム水溶液50.9mを加えて攪拌し、70℃で
溶解した(この時の反応系の酸価は39.5であつた)。次
に反応系を70℃に保ちながらグリシドール16.1g(こ
のもののオキシラン価は683.7)を徐々に滴下し、この
温度で6時間攪拌した。この時の反応系の酸価はほぼ0
でリン酸モノエステルの反応率はほぼ100%であるこ
とがわかる。HPLCで生成物を分取し、溶媒を減圧留
去するとトリオキシエチレンドデシル グリセリルリン
酸カリウムが20.8g(収率83.4%)得られた。
ルエーテルリン酸20g(0.049モル、ただしこの試料
のAV1=142.8、AV2=288.2)を投入し、1規定水
酸化カリウム水溶液50.9mを加えて攪拌し、70℃で
溶解した(この時の反応系の酸価は39.5であつた)。次
に反応系を70℃に保ちながらグリシドール16.1g(こ
のもののオキシラン価は683.7)を徐々に滴下し、この
温度で6時間攪拌した。この時の反応系の酸価はほぼ0
でリン酸モノエステルの反応率はほぼ100%であるこ
とがわかる。HPLCで生成物を分取し、溶媒を減圧留
去するとトリオキシエチレンドデシル グリセリルリン
酸カリウムが20.8g(収率83.4%)得られた。
元素分析 実施例7 反応器に、純度90%のモノポリオキシエチレンノニル
フエニルエーテルリン酸(平均エチレンオキサイド付加
モル数=5)20g(0.035モル、ただしこの試料のA
V1=97.1、AV2=194.1)を投入し、1規定水酸化
カリウム水溶液34.6mを加えて攪拌し、70℃で溶解
した(この時の反応系の酸価は34.4であつた)。次に反
応系を70℃に保ちながらグリシドール11.5g(このも
ののオキシラン価は683.7)を徐々に滴下し、この温度
で6時間攪拌した。この時の反応系の酸価はほぼ0でリ
ン酸モノエステルはほぼ100%反応したことがわか
る。
フエニルエーテルリン酸(平均エチレンオキサイド付加
モル数=5)20g(0.035モル、ただしこの試料のA
V1=97.1、AV2=194.1)を投入し、1規定水酸化
カリウム水溶液34.6mを加えて攪拌し、70℃で溶解
した(この時の反応系の酸価は34.4であつた)。次に反
応系を70℃に保ちながらグリシドール11.5g(このも
ののオキシラン価は683.7)を徐々に滴下し、この温度
で6時間攪拌した。この時の反応系の酸価はほぼ0でリ
ン酸モノエステルはほぼ100%反応したことがわか
る。
実施例8 純度90%のモノ2−ヒドロキシ3−ドデシルオキシプ
ロピルリン酸モノナトリウム20g(0.050モル、ただ
しこの試料の酸価=139)を80gの水中に加え溶解
し(この時の反応系の酸価は27.8であつた)、70℃で
グリシドール16.3g(このもののオキシラン価は683.
7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌した。この時
の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエステルの反応率
はほぼ100%であることがわかる。反応液をHPLC
で分析したところ、新たな生成物のピークが見られた。
これから生成物をHPLCで分取し、溶媒を減圧留去すると
2−ヒドロキシ3−ドデシルオキシプロピル グリセリ
ルリン酸ナトリウムが18.0%(収率82.5%)得られた。
ロピルリン酸モノナトリウム20g(0.050モル、ただ
しこの試料の酸価=139)を80gの水中に加え溶解
し(この時の反応系の酸価は27.8であつた)、70℃で
グリシドール16.3g(このもののオキシラン価は683.
7)を徐々に加え、この温度で8時間攪拌した。この時
の反応系の酸価はほぼ0でリン酸モノエステルの反応率
はほぼ100%であることがわかる。反応液をHPLC
で分析したところ、新たな生成物のピークが見られた。
これから生成物をHPLCで分取し、溶媒を減圧留去すると
2−ヒドロキシ3−ドデシルオキシプロピル グリセリ
ルリン酸ナトリウムが18.0%(収率82.5%)得られた。
元素分析 比較例1 反応器に純度97%のモノドデシルリン酸100.0g(0.3
6モル、ただしこの試料のAV1=210.3、AV2=420.
8である)を投入し、テトラヒドロフラン337mgに
溶解した。次に反応系を60℃に保ちながら、グリシド
ール150g(このもののオキシラン価=683.7であ
る)を徐々に加え、その後70℃で2時間反応した。こ
の時反応系はAV1=4.4、AV2=6.0であり、未反応
のモノドデシルリン酸が約4.5モル%、リン酸ジエステ
ルであるドデシル グリセリルリン酸が約8.1モル%、
リン酸トリエステルであるドデシル ジグリセリルリン
酸が約87.4モル%生成していることがわかる。
6モル、ただしこの試料のAV1=210.3、AV2=420.
8である)を投入し、テトラヒドロフラン337mgに
溶解した。次に反応系を60℃に保ちながら、グリシド
ール150g(このもののオキシラン価=683.7であ
る)を徐々に加え、その後70℃で2時間反応した。こ
の時反応系はAV1=4.4、AV2=6.0であり、未反応
のモノドデシルリン酸が約4.5モル%、リン酸ジエステ
ルであるドデシル グリセリルリン酸が約8.1モル%、
リン酸トリエステルであるドデシル ジグリセリルリン
酸が約87.4モル%生成していることがわかる。
比較例2 反応器に純度97%のモノドデシルリン酸50.0g(0.18
2モル、ただしこの試料のAV1=210.3、AV2=420.
8である)を投入し、テトラヒドロフラン67.7gに溶解
した。次に反応系を60℃に保ちながら、グリシドール
36.9g(このもののオキシラン価=683.7である)を徐
々に加え、その後70℃で10時間反応した。この時の
反応系はAV1=39.6、AV2=57.3であり、未反応の
モノドデシルリン酸が約27モル%、リン酸ジエステル
であるドデシル グリセリルリン酸が約33モル%、リ
ン酸トリエステルであるドデシル ジグリセリルリン酸
が約40モル%生成していることがわかる。
2モル、ただしこの試料のAV1=210.3、AV2=420.
8である)を投入し、テトラヒドロフラン67.7gに溶解
した。次に反応系を60℃に保ちながら、グリシドール
36.9g(このもののオキシラン価=683.7である)を徐
々に加え、その後70℃で10時間反応した。この時の
反応系はAV1=39.6、AV2=57.3であり、未反応の
モノドデシルリン酸が約27モル%、リン酸ジエステル
であるドデシル グリセリルリン酸が約33モル%、リ
ン酸トリエステルであるドデシル ジグリセリルリン酸
が約40モル%生成していることがわかる。
第1図は実施例1で得られたドデシル グリセリルリン
酸ナトリウムの赤外線吸収スペクトルを示す図面であ
る。
酸ナトリウムの赤外線吸収スペクトルを示す図面であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(I) (式中、mは0または1であり、mが0のとき、R1は
炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基また
はアルケニル基、あるいは炭素数1〜15の直鎖もしく
は分岐鎖のアルキル基で置換されたフエニル基を示し、
R2は炭素数2〜3のアルキレン基を示し、nは0〜3
0の数を示す。またmが1のとき、nは0では0また
は1であり、mが1でが0のとき、R1は炭素数1〜
22の直鎖アルキル基を示し、mが1でが1のとき、
R1は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基を示す。M′はアルカリ金属を示
す)で表わされるリン酸エステルのモノアルカリ金属塩
と、次式(II) で表わされるグリシドールを反応させ、更に必要により
遊離酸とするかまたは他の塩に変換することを特徴とす
る次の一般式(III) (式中、Mは水素原子、またはアルカリ金属、アルカリ
土類金属、アルキルアミン、アルカノールアミンもしく
はアンモニウムの塩であることを示し、R1、R2、、
mおよびnは前記と同じ意味を有する) で表わされるリン酸エステルの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60191135A JPH0660185B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | リン酸エステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60191135A JPH0660185B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | リン酸エステルの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6251691A JPS6251691A (ja) | 1987-03-06 |
| JPH0660185B2 true JPH0660185B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=16269462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60191135A Expired - Fee Related JPH0660185B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | リン酸エステルの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0660185B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63304211A (ja) * | 1987-06-05 | 1988-12-12 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光コネクタの切替方法 |
| JP4925529B2 (ja) * | 2001-09-18 | 2012-04-25 | 三洋電機株式会社 | 電磁調理器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60189006A (ja) * | 1984-03-07 | 1985-09-26 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | 薄板加工情報及び後作業指示情報作成装置 |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP60191135A patent/JPH0660185B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6251691A (ja) | 1987-03-06 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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